JPH0633642A - 施錠装置、カードキー及び錠付ホルダ - Google Patents

施錠装置、カードキー及び錠付ホルダ

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JPH0633642A
JPH0633642A JP9673492A JP9673492A JPH0633642A JP H0633642 A JPH0633642 A JP H0633642A JP 9673492 A JP9673492 A JP 9673492A JP 9673492 A JP9673492 A JP 9673492A JP H0633642 A JPH0633642 A JP H0633642A
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JP
Japan
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card key
locking device
slit
slider
lock
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JP9673492A
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Inventor
Mikio Saito
幹夫 齊藤
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S I C KK
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S I C KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉部を有する物体に取り付ける施錠装置で
あって解錠する際カードキーに対して力を加えやすい施
錠装置、カードキーが紛失する恐れのない施錠装置、カ
ードキーが錠本体に差し込まれた状態でカードキーによ
る解錠が容易に可能な施錠装置、施錠装置の解錠に適し
たカードキー、及び解錠操作が容易な施錠装置を装備し
たホルダを各々提供することを目的とする。 【構成】 施錠装置1は錠本体3、被係合部材5からな
り、解錠可能なカードキー7によって任意に解錠する。
錠本体3は、切欠部25、スリット19に差し込まれた
カードキー7を収納できる第2収納部23等を有する。
解錠の可否は、カードキー7に設けられた凹凸53の深
さ又は高さによって決まる。施錠装置1は、カードキー
7をホルダ2の長辺方向から中心部へ押し込むことによ
り解錠できるので、容易にカードキー7に力を加えるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は施錠装置、カードキー及
び錠付ホルダに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カードキーを用いて機械的に解錠
を行う施錠装置が知られている。たとえば特開昭62−
228578号では、図11にその斜視図、図12にD
−D断面図を示したように、複数の孔901を穿設した
カードキー903を用い、複数のタンブラ905を有す
るスライダ907と、各タンブラ905が各孔901か
ら所定量突出した時にのみスライダ907が移動可能と
なり、このスライダ907に設けられた係合部材909
が移動することにより解錠する、という機構を有してい
た。このような施錠装置は、暗闇における解錠のしやす
さの点で有用視されてきた。なお、図11及び図12で
は911が錠本体、913が被係合部材、915が係合
部材、917がスリット、919がばねを表している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の施
錠装置では、タンブラの配列とカードキーの差し込み方
向(スライダの移動方向と同義)とが同一であるため、
例えばホルダに上記の施錠装置を適用した場合、カード
キーによる解錠操作が容易に行えなかった。すなわち、
錠本体はホルダが書類等を保管するという機能を損なわ
ないことを考慮すると、タンブラの配列がホルダの長辺
方向に沿うように開閉部の一方に設置しなければなら
ず、この施錠装置の解錠は、カードキーをホルダの長辺
方向に沿って差し込み、移動させることにより行う。通
常、このようにホルダの長辺方向に沿ってカードキーを
移動させる操作は、力をカードキーに加えにくいためな
じまない。このため、ホルダの長辺方向からホルダの中
心部に向かってカードキーを押し込むことにより解錠で
きる施錠装置が望まれていた。
【0004】本発明は以上の課題を解決するため、第1
発明では開閉部を有する物体に取り付ける施錠装置であ
って解錠する際カードキーに対して力を加えやすい施錠
装置の提供を、第2発明ではカードキーが紛失する恐れ
のない施錠装置の提供を、第3発明ではカードキーが錠
本体に差し込まれた状態でカードキーによる解錠が容易
に可能な施錠装置の提供を、第4発明では第3発明の施
錠装置の解錠に適したカードキーの提供を、更に第5発
明では解錠操作が容易な施錠装置を装備したホルダの提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め本発明は、第1発明の施錠装置は、カードキーによっ
て錠本体と被係合部材との係合を解除させて解錠させる
施錠装置において、前記錠本体が、凹凸を有するカード
キーが差し込まれるスリットを設けた本体ケースと、差
し込まれた前記カードキーと共に、差し込み方向に連動
可能に前記本体ケース内部に配設されたスライダと、前
記スライダと共に移動し、前記被係合部材に対して係脱
可能な係合部材と、差し込み方向に対してほぼ直角に配
列し、各々がばねにより付勢されてその各先端が前記ス
リット内を横断又はスリット内に突出した複数のタンブ
ラと、前記タンブラと共に移動し、解錠位置にて前記ス
ライダの移動を許し、他の位置ではスライダの移動を阻
止する阻止部材と、を備えることにより、解錠可能な前
記カードキーを前記スリットに差し込むと、該カードキ
ー上の凹凸に応じて前記タンブラが移動して前記阻止部
材が解錠位置に移動し、こうして移動可能となった前記
カードキーを更に差し込み方向に移動すると、前記スラ
イダと共に前記係合部材が前記被係合部材から脱して、
前記錠本体と前記被係合部材との係合を解除できること
を要旨とする。
【0006】第2発明の施錠装置は、第1発明の施錠装
置であって、上記本体ケースが、上記カードキーが差し
込まれる上記スリットの入口と反対方向に設けられ、差
し込まれた前記カードキーのほぼ全部を収納可能な収納
部を有することにより、前記スリットに差し込まれた前
記カードキーが前記収納部に収納された状態で、前記カ
ードキーの移動操作を行うことにより解錠できることを
要旨とする。
【0007】第3発明の施錠装置は、第1又は第2発明
の施錠装置であって、上記本体ケースが、上記スリット
の入口側に、前記スリットに差し込まれた上記カードキ
ーの一部が前記本体ケースから露出する切欠部を有する
ことにより、前記スリットに差し込まれた前記カードキ
ーの移動操作を、前記切欠部に露出した部分にて行うこ
とにより解錠できることを要旨とする。
【0008】第4発明のカードキーは、上記スリットに
差し込まれた状態で上記切欠部に露出する部分に形成さ
れた指掛部と、差し込み方向に対してほぼ直角に列設さ
れ、差し込まれた状態で上記複数のタンブラの先端を載
置することによって前記タンブラを移動させる凹凸と、
を備えたことを要旨とする。
【0009】第5発明の錠付ホルダは、錠付ホルダにお
いて、開閉部の一方に装着した第1発明の施錠装置の錠
本体と、開閉部の他方に装着した前記錠本体に係合する
被係合部材とを有し、上記カードキーにより任意に解錠
することができることを要旨とする。
【0010】
【作用】第1発明の施錠装置は、錠本体のスリットに差
し込まれたカードキーが有する凹凸に応じて、タンブラ
が移動して阻止部材が解錠位置に移動することにより、
移動可能となったカードキーを更に差し込み方向に移動
すると、スライダが連動し更に係合部材が連動して被係
合部材から脱して、鍵本体と被係合部材との係合が解除
できる。このときカードキーの差し込み方向に対してほ
ぼ直角にタンブラが配列し、かつスライダの移動方向が
差し込み方向と一致している。このため、本施錠装置を
開閉部を有する物体に取り付ける際錠本体をタンブラの
配列が開閉部の一辺に沿うように取り付けると、錠本体
を取り付けた辺に対して直角方向にカードキーに力を加
えることにより解錠できる。
【0011】第2発明の施錠装置は、錠本体のスリット
に差し込まれたカードキーがスリットの入口と反対方向
に設けられた収納部に収納される。これにより、本施錠
装置を取り付けた物体を使用しているとき、すなわち解
錠状態では、カードキーを収納部に保管しておくことが
できるため、カードキーを紛失する恐れがない。また、
カードキーを収納部に保管したまま錠本体と被係合部材
とを係合することも可能で、このとき収納されているカ
ードキーを更に差し込み方向に押すことによって容易に
解錠できる。
【0012】第3発明の施錠装置は、カードキーが錠本
体の本体ケースに設けた切欠部から露出した部分によ
り、錠本体に差し込まれたカードキーの移動操作を容易
にすることができる。第4発明のカードキーは、第3発
明の施錠装置の切欠部に露出したカードキーの一部分
に、指掛部が形成されているため、この部分を指で摘ん
でカードキーの移動操作を容易に行うことができる。ま
た、錠本体からカードキーを抜き取る際、この指掛部を
指で摘むことにより容易に抜き取ることができる。
【0013】第5発明の錠付ホルダは、第1発明の施錠
装置をホルダの開閉部に取り付けられているため、これ
を施錠することによりホルダに保存する書類などの機密
性が保たれる。
【0014】
【実施例】以上の本発明の構成及び作用をより明確にす
るために、以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の第1実施例のカードキーと、ホル
ダに取り付けた施錠装置の斜視図である。
【0015】本発明の施錠装置1は錠本体3、被係合部
材5からなり、解錠可能なカードキー7によって任意に
解錠する。本実施例の被係合部材5は挿入部5aがいわ
ゆるフックであり、挿入部5aの先端は後述する係合部
材13にスムーズに挿入できるように面取りがされ、中
央付近には窪み5bが形成されている。
【0016】図2〜6は錠本体を示し、図2は正面図、
図3は平面図、図4は背面図、図5はA−A断面図、図
6はB−B断面図、図7はC−C断面図である。錠本体
3は、本体ケース9、スライダ11、係合部材13、タ
ンブラ15及び阻止部材17からなっている。
【0017】本体ケース9は上ケース9aと下ケース9
bとを接合することにより形成され、カードキー7が差
し込まれるスリット19、後述するスライダ11が収納
される第1収納部21及び差し込まれたカードキー7が
収納される第2収納部23を有している。第1収納部2
1は、スリット入口19a側に形成された半円柱形の切
欠部25と、スリット入口19a近傍に形成された4つ
の角型切欠部27及びスライダ押し部入口28を有して
いる。第1収納部21の背面には、長方形の角穴29が
形成されている。更に第1収納部21の上面には内部に
連通する開口31が、被係合部材5の挿入部5aよりや
や大きい程度に設けられている。下ケース9bのスリッ
ト19側の面上には半球状の突起33が設けられてい
る。なお、第1収納部21の上面と背面とには、各々内
部に連通したのぞき穴35a,35bが設けられてい
る。
【0018】スライダ11は本体ケース9の第1収納部
21に収納されており、第1収納部21の背面の壁とス
ライダ11との間には圧縮コイルばね37が設置され、
第1収納部21内にてスライダ11が前後に摺動可能に
取り付けてある(図5)。スライダ11の内部には、後
述するタンブラ15が収納できる4つの収納ボックス3
9が設けられ、更にスリット19側にはカードキー7の
スライダ押し部49と係合する移動用突部41が形成さ
れている(図2)。
【0019】係合部材13はスライダ11の上面に一体
形成されており、第1収納部21の開口31に通じてい
る(図1及び図3)。また、係合部材13の近傍には、
第1収納部21の開口31に通じる位置に、簡易ばね4
3が設置されている。係合部材13は、スライダ11が
圧縮コイルばね37により付勢されている状態で被係合
部材5と係合する。このとき簡易ばね43は被係合部材
5の挿入部5aにより畜勢されている。また、スライダ
11が圧縮コイルばね37の力に抗して第1収納部21
の背面方向に移動すると、係合部材13は被係合部材5
との係合が解除される位置に移動する。このとき簡易ば
ね43は被係合部材5を付勢してはね上げる。
【0020】4つのタンブラ15は各々スライダ11に
形成された収納ボックス39に設置されている(図5〜
7)。このとき4つのタンブラ15は、カードキー7の
差し込み方向に対してほぼ直角に配列している。スライ
ダ11の上面とタンブラ15との間には、ばね45が設
置されている。このばね45は本実施例ではタンブラ1
5と一体形成されている。このばね45によりタンブラ
15はスリット19方向に付勢され、タンブラ15の先
端はスリット19内に突出して下ケース9bのスリット
19側表面に達している。タンブラ15は先端以外は四
角柱からなるが、その先端は、カードキー7の差し込み
方向に切った断面が下ケース9bに接するほぼ半円とな
っている。このため、タンブラ15の先端が円錐形のも
のと比べ、カードキー7を差し込む際手又は指にかかる
抵抗が小さく、スムーズに差し込むことができる。
【0021】阻止部材17は、第1収納部21の背面側
に位置するタンブラ15の面に、タンブラ15と一体に
形成されている(図5及び図6)。阻止部材17は四角
柱で、その四角柱の断面の1辺の長さが、第1収納部2
1の背面に設けられた角穴29の短辺よりわずかに小さ
くなるように形成されている。阻止部材17が第1収納
部21の背面側に位置するタンブラ15の面のどこに形
成されるかによって阻止部材17の解錠位置、すなわち
阻止部材17が第1収納部21の背面に形成された角穴
29を通過できる位置、が決定される。また逆に、第1
収納部21の背面のどこに角穴29を形成するかによっ
ても解錠位置を決定することができる。図8(イ)及び
(ロ)にタンブラ15に形成された位置が各々異なる阻
止部材17a,17bを示す。図8(ロ)の阻止部材1
7bは(イ)の阻止部材17aに比べ、移動量を多くし
ないと解錠位置に達しない。
【0022】カードキー7は図1に示すように、指掛部
47、スライダ押し部49、カード固定用孔51及び凹
凸53が設けられている。指掛部47は、線状の突起か
らなり、カードキー7が錠本体3のスリット19に差し
込まれたとき第1収納部21に形成された切欠部25か
ら露出するカードキー7の上面と下面に設けられてい
る。
【0023】スライダ押し部49は、カードキー7が錠
本体3のスリット19に差し込まれた状態で、スライダ
11に設けた移動用突部41に接触する(図9
(ロ))。カードキー7が後述する解錠可能なカードキ
ーである場合、この状態から更にカードキー7が差込み
方向に移動すると、スライダ押し部49が移動用突部4
1と係合してスライダ11を移動させることができる。
【0024】カード固定用孔51は、カードキー7が錠
本体3のスリット19に差し込まれた状態で、下ケース
9bのスリット19側の表面に設置された突起33と係
合することによりカードキー7が固定される。これによ
り、カードキー7を第2収納部23に収納した状態でホ
ルダ2を持ち運んだりしても、カードキー7がスリット
19から脱落することはない。また、カードキー7を抜
くときには突起33が半球状であるため、抵抗感なく容
易に抜くことができる。
【0025】凹凸53は、カードキー7が錠本体3のス
リット19に差し込まれたとき、第1収納部21の角型
切欠部27を通過してタンブラ15の先端を載置するこ
とによってタンブラ15を移動させる。このとき、タン
ブラ15と一体形成された阻止部材17が連動する。続
いて、以上の構成を有する本実施例の施錠装置1及びカ
ードキー7の使用方法について、ホルダ2に本施錠装置
1を取り付けたときを例に挙げて説明する。
【0026】最初に、本実施例の施錠装置1の取り付け
方法を説明する。図1に示すように、錠本体3はホルダ
2の一方の開閉部2aに、スリット入口19aがホルダ
2の長辺に沿うように取り付ける。被係合部材5は、錠
本体3の係合部材13と係合できる位置に、他方の開閉
部2bに取り付ける。本実施例の施錠装置1をホルダ2
に取り付けた状態は、肉厚の第1収納部21が開閉部の
長辺方向に、偏平な第2収納部23がホルダ2の中心方
向に配置されているため、ホルダ2が有する書類等を保
管する機能を損ねることがない。更に、ホルダ2の長辺
方向から中心部に向かってカードキー7を押し込むこと
により解錠できるため、カードキー7に力をかけやす
い。
【0027】次に、ホルダ2に取り付けた本実施例の施
錠装置1の使用方法を説明する。施錠は、被係合部材5
を錠本体3の係合部材13に係合することにより行う。
図9に施錠する際の錠本体の断面図を示す。被係合部材
5の挿入部5a先端が係合部材13に挿入されるとき、
挿入部5a先端の面取り部6に押されて係合部材13
は、一体形成されたスライダ11とともに第1収納部2
1の背面21a側へ移動して圧縮コイルばね37を圧縮
させる(図9(イ))。そして被係合部材5の窪み5b
まで挿入されると、圧縮コイルばね37の付勢力により
スライダ11とともに係合部材13が窪み5bの深さだ
け第1収納部21の正面21b側へ戻り、その結果係合
部材13は被係合部材5と窪み5b部分で係合すること
により施錠状態となる(図9(ロ))。
【0028】解錠は、以下にしたがって行う。なお、併
せて解錠可能なカードキーについても詳述する。施錠状
態の錠本体3のスリット19に、カードキー7を差し込
む。このとき、スリット19内に突出したタンブラ15
の先端はカードキー7の差込み方向に切った断面がほぼ
半円であるため、カードキー7がタンブラ15の先端を
円滑に押し上げる。従って、前記先端が円錐状のものに
比べ、カードキー7は抵抗なく差し込まれる。
【0029】カードキー7がスリット19に差し込まれ
た状態では、スライダ押し部49がスライダ11の移動
用突部41と接触しており、またカードキー7上面に配
設された凹凸53にはスリット19内に突出したタンブ
ラ15の先端が載置している。すなわち、タンブラ15
は凹凸53によって移動し、阻止部材17もタンブラ1
5と一体形成されているため、タンブラ15とともに移
動した状態となっている。したがって、凹凸53の深さ
又は高さにより阻止部材17の移動量が決定される。
【0030】ここで阻止部材17の機能について、以下
に図10によって説明する。移動した4つの阻止部材1
7がすべて解錠位置、すなわち阻止部材17が第1収納
部21の背面に形成された角穴29を通過できる位置、
に対向しているとき(図10(イ))、スライダ11は
移動可能となる。しかし、移動した4つの阻止部材17
のうち1つでも他の位置、すなわち阻止部材17が前記
角穴29を通過できない位置、に対向しているとき(図
10(ロ))、スライダ11は移動不可能となる。この
ことから、解錠可能なカードキー7とは、4つの阻止部
材17をすべて解錠位置に移動させることのできる深さ
または高さを有する凹凸53が配設されたカードキー7
ということができる。
【0031】解錠可能なカードキー7がスリット19に
差し込まれている場合、阻止部材17は解錠位置にある
ため、更にカードキー7を差し込み方向に移動させるこ
とができる。そこでカードキー7を更に差し込み方向に
移動させた場合、スライダ押し部49がスライダ11の
移動用突部41と係合して、圧縮コイルばね37の力に
抗してスライダ11が連動する。係合部材13はスライ
ダ11と一体形成されているため、同時に係合部材13
も連動し、第1収納部21の背面側へ移動する。この移
動距離が被係合部材5の窪み5bの深さを越えたとき係
合部材13が被係合部材5から脱して解錠する。このと
き開口31内に設けられた簡易ばね43により被係合部
材5がはね上がる。
【0032】解錠不可能なカードキー7が差し込まれて
いる場合、阻止部材17は他の位置にあるため、これ以
上カードキー7を差し込み方向に移動させることができ
ない。すなわち、解錠することができない。
【0033】最後に、本実施例の施錠装置1及びカード
キー7の作用及び効果について述べる。本実施例の施錠
装置1が取り付けられたホルダ2は、機密書類などを保
管するとき任意に施錠又は解錠を行うことができる。こ
のため、書類の機密性が保持される。また本実施例の施
錠装置1は、4つのタンブラ15がカードキー7の差し
込み方向とほぼ直角に配列しているため、ホルダ2の長
辺方向から中心部に向かってカードキー7を押し込むこ
とにより解錠できる。
【0034】本実施例の施錠装置1では、カードキー7
を第2収納部23に保管したままでホルダ2が使用でき
るため、カードキー7を紛失する恐れがない。また、カ
ードキー7を第2収納部23に保管した状態で錠本体3
と被係合部材5とを係合することも可能で、このとき収
納されているカードキー7を更に差し込み方向に押すこ
とによって容易に解錠できる。
【0035】更に本施錠装置1は、カードキー7が錠本
体3の本体ケース9に設けた切欠部25から露出した部
分により、錠本体3のスリット19に差し込まれたカー
ドキー7の移動操作を容易にすることができる。一方、
本実施例のカードキー7は、本施錠装置1の切欠部25
に露出したカードキー7の一部分に、指掛部47が形成
されているため、この部分を指で摘んでカードキー7の
移動操作を容易に行うことができる。また、錠本体3の
スリット19からカードキー7を抜き取る際、この指掛
部47を指で摘むことにより容易に抜き取ることができ
る。
【0036】なお、本実施例の施錠装置の使用例につい
てはホルダに取り付けた場合を取り上げたが、この施錠
装置はホルダ以外に宝石箱、小物入れ、日記など開閉部
を有する物体に対して上記と同様に取り付け及び使用が
可能である。以上本発明の第1実施例について詳述した
が、本発明はこの実施例に何等限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において様々な態様で実
施できることはいうまでもない。
【0037】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば第
1発明では開閉部を有する物体に取り付ける施錠装置で
あって解錠する際カードキーに対して力を加えやすい施
錠装置を、第2発明ではカードキーが紛失する恐れのな
い施錠装置を、第3発明ではカードキーが錠本体に差し
込まれた状態でカードキーによる解錠が容易に可能な施
錠装置を、第4発明では第3発明の施錠装置の解錠に適
したカードキーを、更に第5発明では解錠操作が容易な
施錠装置を装備したホルダを、各々提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のカードキーと、ホルダに装着し
た施錠装置の斜視図である。
【図2】 第1実施例の施錠装置の錠本体の正面図であ
る。
【図3】 第1実施例の施錠装置の錠本体の平面図であ
る。
【図4】 第1実施例の施錠装置の錠本体の背面図であ
る。
【図5】 第1実施例の施錠装置の錠本体のA−A断面
図である。
【図6】 第1実施例の施錠装置の錠本体のB−B断面
図である。
【図7】 第1実施例の施錠装置の錠本体のC−C断面
図である。
【図8】 第1実施例の施錠装置の阻止部材と一体とな
ったタンブラを示す図で、(イ)〜(ハ)はそれぞれ阻
止部材を形成した位置が異なるタンブラの断面図であ
る。
【図9】 第1実施例の施錠装置の錠本体と被係合部材
との係合を示す図で、(イ)は係合完了前の断面図、
(ロ)は係合完了後の断面図である。
【図10】 第1実施例の施錠装置の阻止部材の機能を
示す図で、(イ)は解錠位置に阻止部材が移動した断面
図、(ロ)は他の位置に阻止部材が移動した断面図であ
る。
【図11】 従来の施錠装置の斜視図である。
【図12】 従来の施錠装置のD−D断面図である。
【符号の説明】
1・・・施錠装置、 2・・・ホルダ、 3・・・錠本体、 5・・・被係合部材、 7・・・カードキー、 9・・・本体ケース、 11・・・スライダ、 13・・・係合部材、 15・・・タンブラ、 17・・・阻止部材、 19・・・スリット、 21・・・第1収納部、 23・・・第2収納部、 25・・・切欠部、 41・・・移動用突部、 47・・・指掛部、 49・・・スライダ押し部、 53・・・凹凸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カードキーによって錠本体と被係合部材
    との係合を解除させて解錠させる施錠装置において、 前記錠本体が、 凹凸を有するカードキーが差し込まれるスリットを設け
    た本体ケースと、 差し込まれた前記カードキーと共に、差し込み方向に連
    動可能に前記本体ケース内部に配設されたスライダと、 前記スライダと共に移動し、前記被係合部材に対して係
    脱可能な係合部材と、差し込み方向に対してほぼ直角に
    配列し、各々がばねにより付勢されてその各先端が前記
    スリット内に突出した複数のタンブラと、 前記タンブラと共に移動し、解錠位置にて前記スライダ
    の移動を許し、他の位置ではスライダの移動を阻止する
    阻止部材と、 を備えることにより、 解錠可能な前記カードキーを前記スリットに差し込む
    と、該カードキー上の凹凸に応じて前記タンブラが移動
    して前記阻止部材が解錠位置に移動し、こうして移動可
    能となった前記カードキーを更に差し込み方向に移動す
    ると、前記スライダと共に前記係合部材が前記被係合部
    材から脱して、前記錠本体と前記被係合部材との係合を
    解除できることを特徴とする施錠装置。
  2. 【請求項2】 上記本体ケースが、 上記カードキーが差し込まれる上記スリットの入口と反
    対方向に設けられ、差し込まれた前記カードキーのほぼ
    全部を収納可能な収納部を有することにより、 前記スリットに差し込まれた前記カードキーが前記収納
    部に収納された状態で、前記カードキーの移動操作を行
    うことにより解錠できることを特徴とする請求項1記載
    の施錠装置。
  3. 【請求項3】 上記本体ケースが、 上記スリットの入口側に、前記スリットに差し込まれた
    上記カードキーの一部が前記本体ケースから露出する切
    欠部を有することにより、 前記スリットに差し込まれた前記カードキーの移動操作
    を、前記切欠部に露出した部分にて行うことにより解錠
    できることを特徴とする請求項1又は2記載の施錠装
    置。
  4. 【請求項4】 上記スリットに差し込まれた状態で上記
    切欠部に露出する部分に形成された指掛部と、 差し込み方向に対してほぼ直角に列設され、差し込まれ
    た状態で上記複数のタンブラの先端を載置することによ
    って前記タンブラを移動させる凹凸と、 を備えたことを特徴とするカードキー。
  5. 【請求項5】 錠付ホルダにおいて、開閉部の一方に取
    り付けた請求項1記載の施錠装置の錠本体と、 開閉部の他方に取り付けた前記錠本体に係合する被係合
    部材とを有し、 上記カードキーにより任意に解錠することができること
    を特徴とする錠付ホルダ。
JP9673492A 1992-04-16 1992-04-16 施錠装置、カードキー及び錠付ホルダ Pending JPH0633642A (ja)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04213673A (ja) * 1990-12-07 1992-08-04 Saito Mikio かばん用錠

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04213673A (ja) * 1990-12-07 1992-08-04 Saito Mikio かばん用錠

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