JPH06336396A - 手元操作方式可変速型電動巻上機 - Google Patents
手元操作方式可変速型電動巻上機Info
- Publication number
- JPH06336396A JPH06336396A JP12295593A JP12295593A JPH06336396A JP H06336396 A JPH06336396 A JP H06336396A JP 12295593 A JP12295593 A JP 12295593A JP 12295593 A JP12295593 A JP 12295593A JP H06336396 A JPH06336396 A JP H06336396A
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- Japan
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- hoisting
- speed
- displacement
- operation knob
- lowering
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- Carriers, Traveling Bodies, And Overhead Traveling Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 容易に微調整操作可能な操作部を小形にして
小形の吊り具を得る。 【構成】 チェン5と下フック6との間に介在させた吊
り具22に巻上巻下運転の制御を指令する操作部23を
一体的に設け、該操作部23に設けた操作摘み24の回
転変位に連動して直線変位するマグネットベース28に
設けた突起部28dと2つのマイクロスイッチ40a,
40bにより巻上、巻下指令を得ると共に、マグネット
ベース28に設けた永久磁石27でリードスイッチ33
a〜33hをON/OFFすることにより固定抵抗器3
4a〜34eの接続状態を変えて速度指令を与える。操
作摘み24を解放するとマグネットベース28はバネ3
1a,31bで中立位置に戻る。リードスイッチ33a
〜33hが直線的に実装されるので、吊り具22が細身
になって取扱性が向上する。
小形の吊り具を得る。 【構成】 チェン5と下フック6との間に介在させた吊
り具22に巻上巻下運転の制御を指令する操作部23を
一体的に設け、該操作部23に設けた操作摘み24の回
転変位に連動して直線変位するマグネットベース28に
設けた突起部28dと2つのマイクロスイッチ40a,
40bにより巻上、巻下指令を得ると共に、マグネット
ベース28に設けた永久磁石27でリードスイッチ33
a〜33hをON/OFFすることにより固定抵抗器3
4a〜34eの接続状態を変えて速度指令を与える。操
作摘み24を解放するとマグネットベース28はバネ3
1a,31bで中立位置に戻る。リードスイッチ33a
〜33hが直線的に実装されるので、吊り具22が細身
になって取扱性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手元操作方式可変速型電
動巻上機に係り、更に詳しくは、電動巻上機における巻
上巻下速度等の制御指令を与える操作装置に関する。
動巻上機に係り、更に詳しくは、電動巻上機における巻
上巻下速度等の制御指令を与える操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動チェンブロック等の電動巻上機は、
巻上機本体からケーブルによって吊り下げた押ボタンス
イッチ箱を備えおり、巻上運転の場合はその上側指令ボ
タンを押し込み、そして、巻下運転の場合は下側指令ボ
タンを押し込むことにより動作するスイッチにより電磁
接触器を制御して駆動電動機の回転方向と回転速度を制
御するようにしている。
巻上機本体からケーブルによって吊り下げた押ボタンス
イッチ箱を備えおり、巻上運転の場合はその上側指令ボ
タンを押し込み、そして、巻下運転の場合は下側指令ボ
タンを押し込むことにより動作するスイッチにより電磁
接触器を制御して駆動電動機の回転方向と回転速度を制
御するようにしている。
【0003】低速及び高速の2種類の速度で運転できる
二重速型電動チェンブロックは、その駆動電動機を極数
の異なる2種類の巻線を設けた所謂ダブル巻線方式の極
数変換電動機とし、2段モ−ション(2段押し込み)方
式の押ボタンスイッチの1段目の押し込み操作及び2段
目の押し込み操作によりそれぞれ動作するスイッチによ
り低速及び高速切替用電磁接触器を制御して該駆動電動
機の回転速度を切り換え、巻上巻下速度を可変するよう
にしている。
二重速型電動チェンブロックは、その駆動電動機を極数
の異なる2種類の巻線を設けた所謂ダブル巻線方式の極
数変換電動機とし、2段モ−ション(2段押し込み)方
式の押ボタンスイッチの1段目の押し込み操作及び2段
目の押し込み操作によりそれぞれ動作するスイッチによ
り低速及び高速切替用電磁接触器を制御して該駆動電動
機の回転速度を切り換え、巻上巻下速度を可変するよう
にしている。
【0004】低速から高速まで多段階あるいは無段階変
速することが可能な多段可変速型電動チェンブロック
は、可変抵抗器を備えた速度指令操作部を押ボタンスイ
ッチ箱に設け、その可変抵抗器を操作することによりチ
ェンブロック本体に内蔵した電圧制御部に速度指令信号
を送り、駆動電動機への印加電圧を変化させてその回転
速度を制御し、巻上巻下速度を任意に設定できるように
している。
速することが可能な多段可変速型電動チェンブロック
は、可変抵抗器を備えた速度指令操作部を押ボタンスイ
ッチ箱に設け、その可変抵抗器を操作することによりチ
ェンブロック本体に内蔵した電圧制御部に速度指令信号
を送り、駆動電動機への印加電圧を変化させてその回転
速度を制御し、巻上巻下速度を任意に設定できるように
している。
【0005】上述した従来の3種類の電動チェンブロッ
クを、図9〜図11を参照して更に詳述する。
クを、図9〜図11を参照して更に詳述する。
【0006】図9は、荷物を単純に巻き上げ或いは巻き
下げる電動チェンブロックであり、巻上巻下用駆動電動
機1と、各種電装品を収納した電装品収納部2と、チェ
ンブロック本体を天井の構造物に吊り下げる上フック3
と、後述するチェンブロック操作部である押ボタンスイ
ッチ箱8からの指令信号をチェンブロック本体内の電装
品に伝達するケーブル4と、チェン5と、荷物を吊り下
げる下フック6と、チェンに係合する吊り具7と、ケー
ブル4の先端に取り付けられた押ボタンスイッチ箱8と
備え、前記押ボタンスイッチ箱8の押ボタンを操作して
駆動電動機1を制御する指令信号を発生して該駆動電動
機1の運転を制御することにより、下フック6に吊り下
げた荷物9を上げ下げする構成である。
下げる電動チェンブロックであり、巻上巻下用駆動電動
機1と、各種電装品を収納した電装品収納部2と、チェ
ンブロック本体を天井の構造物に吊り下げる上フック3
と、後述するチェンブロック操作部である押ボタンスイ
ッチ箱8からの指令信号をチェンブロック本体内の電装
品に伝達するケーブル4と、チェン5と、荷物を吊り下
げる下フック6と、チェンに係合する吊り具7と、ケー
ブル4の先端に取り付けられた押ボタンスイッチ箱8と
備え、前記押ボタンスイッチ箱8の押ボタンを操作して
駆動電動機1を制御する指令信号を発生して該駆動電動
機1の運転を制御することにより、下フック6に吊り下
げた荷物9を上げ下げする構成である。
【0007】図10は二重速型電動チェンブロックであ
り、例えば8極と2極の2種類の巻線を有するダブル巻
線方式の駆動電動機10と、該2種類の巻線を後述する
電磁接触器に接続する口出線11,12と、巻き上げま
たは巻き下げの方向を選択する電磁接触器13と、前記
駆動電動機10の2種類の巻線を使い分けするための電
磁接触器14と、前記2つの電磁接触器13,14を制
御する押ボタンスイッチ箱15とを備え、押ボタンスイ
ッチ箱15には2段モーション方式の押ボタンスイッチ
が設けられる。
り、例えば8極と2極の2種類の巻線を有するダブル巻
線方式の駆動電動機10と、該2種類の巻線を後述する
電磁接触器に接続する口出線11,12と、巻き上げま
たは巻き下げの方向を選択する電磁接触器13と、前記
駆動電動機10の2種類の巻線を使い分けするための電
磁接触器14と、前記2つの電磁接触器13,14を制
御する押ボタンスイッチ箱15とを備え、押ボタンスイ
ッチ箱15には2段モーション方式の押ボタンスイッチ
が設けられる。
【0008】押ボタンスイッチは、上側指令押ボタンが
1段目の押し込み状態に操作されると電磁接触器13の
巻上コイルに通電して巻上回路を構成し、このとき電磁
接触器14の選択コイルは非通電で不動作状態であるこ
とから、該駆動電動機10は8極側巻線が通電されて8
極電動機として低速運転される。そして、上側指令押ボ
タンが更に押し込まれて2段目の押し込み状態に操作さ
れると、電磁接触器14の選択コイルが通電されて駆動
電動機10の8極側巻線の通電が断たれると共に2極側
巻線が通電されて該駆動電動機10は2極電動機となっ
て高速回転するようになる。
1段目の押し込み状態に操作されると電磁接触器13の
巻上コイルに通電して巻上回路を構成し、このとき電磁
接触器14の選択コイルは非通電で不動作状態であるこ
とから、該駆動電動機10は8極側巻線が通電されて8
極電動機として低速運転される。そして、上側指令押ボ
タンが更に押し込まれて2段目の押し込み状態に操作さ
れると、電磁接触器14の選択コイルが通電されて駆動
電動機10の8極側巻線の通電が断たれると共に2極側
巻線が通電されて該駆動電動機10は2極電動機となっ
て高速回転するようになる。
【0009】このようにして該二重速型電動チェンブロ
ックは、低速または高速の2種類の運転速度を選択する
ことができる。なお、この速度制御は、巻下運転の場合
も同様である。
ックは、低速または高速の2種類の運転速度を選択する
ことができる。なお、この速度制御は、巻下運転の場合
も同様である。
【0010】図11は多段可変速型電動チェンブロック
であり、押ボタンスイッチ箱16は、巻上または巻下指
令の操作を行なう押ボタン17a,17bと、内蔵され
た可変抵抗器(図示せず)を外部から操作してその抵抗
値を変える操作摘み18を備える。制御部19は、前記
押ボタン17a,17b及び操作摘み18を操作するこ
とにより得られる巻上または巻下指令信号及び速度指令
信号に応動して駆動電動機1を制御する制御手段であ
り、前記押ボタン17a,17bが操作されることによ
り動作するスイッチから発生する巻上または巻下指令信
号で駆動電動機1の回転方向を選択し、操作摘み18を
操作して可変抵抗器の抵抗値を変えることにより変化す
る速度指令信号により駆動電動機1に印加する電圧を変
化させてその回転速度を変化させる。
であり、押ボタンスイッチ箱16は、巻上または巻下指
令の操作を行なう押ボタン17a,17bと、内蔵され
た可変抵抗器(図示せず)を外部から操作してその抵抗
値を変える操作摘み18を備える。制御部19は、前記
押ボタン17a,17b及び操作摘み18を操作するこ
とにより得られる巻上または巻下指令信号及び速度指令
信号に応動して駆動電動機1を制御する制御手段であ
り、前記押ボタン17a,17bが操作されることによ
り動作するスイッチから発生する巻上または巻下指令信
号で駆動電動機1の回転方向を選択し、操作摘み18を
操作して可変抵抗器の抵抗値を変えることにより変化す
る速度指令信号により駆動電動機1に印加する電圧を変
化させてその回転速度を変化させる。
【0011】ところで、図9に示す一般的な電動チェン
ブロックは、現在、最も多く使用されているが、荷物が
地面,床あるいは台等を離れる瞬間(通常、地離れ時と
呼ばれている)に一気に巻上運転を続けると荷物が振れ
て危険な状態となるので、この危険を回避すると共に地
離れ時の衝撃により機器の損耗を早めてしまう不具合を
解消する目的で、続けて数回の寸動操作を行なうのが慣
例である。このことは、荷物を着地させる場合も同様で
ある。
ブロックは、現在、最も多く使用されているが、荷物が
地面,床あるいは台等を離れる瞬間(通常、地離れ時と
呼ばれている)に一気に巻上運転を続けると荷物が振れ
て危険な状態となるので、この危険を回避すると共に地
離れ時の衝撃により機器の損耗を早めてしまう不具合を
解消する目的で、続けて数回の寸動操作を行なうのが慣
例である。このことは、荷物を着地させる場合も同様で
ある。
【0012】しかし、寸動操作は熟練を要すると共に作
業効率を低下させ、また、押ボタンスイッチ箱8内のス
イッチの電気的接点をはじめ各部の損耗を早める等の欠
点がある。
業効率を低下させ、また、押ボタンスイッチ箱8内のス
イッチの電気的接点をはじめ各部の損耗を早める等の欠
点がある。
【0013】この点、図10に示す二重速型電動チェン
ブロックは、前記地離れ時や着地時は低速運転すること
により荷物の振れ防止や衝撃の緩和を行ない、地離れや
着地時以外には高速運転することで作業効率を向上させ
ることができる。
ブロックは、前記地離れ時や着地時は低速運転すること
により荷物の振れ防止や衝撃の緩和を行ない、地離れや
着地時以外には高速運転することで作業効率を向上させ
ることができる。
【0014】ところで、薬品や爆発物等の危険物運搬作
業あるいは部品の精密組立作業やプレス型に代表される
型合わせ作業更にはメッキ槽への部品の浸漬作業等に使
用される電動チェンブロックは、作業の種類によって運
転速度を微妙に調整する必要がある。しかし、前記二重
速型電動チェンブロックは、低速,高速の何れかの速度
に固定されているため、前記した微妙な運転速度の要求
に対応することが困難である。
業あるいは部品の精密組立作業やプレス型に代表される
型合わせ作業更にはメッキ槽への部品の浸漬作業等に使
用される電動チェンブロックは、作業の種類によって運
転速度を微妙に調整する必要がある。しかし、前記二重
速型電動チェンブロックは、低速,高速の何れかの速度
に固定されているため、前記した微妙な運転速度の要求
に対応することが困難である。
【0015】図11に示す多段可変速型電動チェンブロ
ックは、荷物の種類や用途に応じた最良の任意な運転速
度を設定できるが、運転中に速度を変化させるように使
用するのに適した構成に工夫されていない。地離れや着
地時あるいは部品の精密組立時等は低速運転し、それ以
外では高速運転する場合は、変速時には運転を中断して
設定速度を変更する操作が必要であり、操作性が悪い。
ックは、荷物の種類や用途に応じた最良の任意な運転速
度を設定できるが、運転中に速度を変化させるように使
用するのに適した構成に工夫されていない。地離れや着
地時あるいは部品の精密組立時等は低速運転し、それ以
外では高速運転する場合は、変速時には運転を中断して
設定速度を変更する操作が必要であり、操作性が悪い。
【0016】このようなことから、比較的移動距離が短
く、しかも荷物の積替えが多い製品組立ライン等に用い
る電動チェンブロックでは、荷物を荷重吊り下げ用フッ
クに吊り下げる玉掛作業と該電動チェンブロックの運転
制御を指令する操作部の操作を同じ姿勢で行うことがで
きる手元操作方式が提案されている。この手元操作方式
の多段可変速型電動チェンブロックは、特開昭63−6
0898号公報に記載されたように、巻上巻下用チェン
の先端と荷重吊り下げ用フックとの間に介在させた吊り
具である筒体に巻上巻下運転の制御を指令する操作部を
一体的に設け、該操作部に設けたグリップの上下動に応
動する上下動検出器が発生する指令信号により駆動電動
機を制御してその回転方向と回転速度を変化させること
により巻上巻下速度を変化させる構成である。
く、しかも荷物の積替えが多い製品組立ライン等に用い
る電動チェンブロックでは、荷物を荷重吊り下げ用フッ
クに吊り下げる玉掛作業と該電動チェンブロックの運転
制御を指令する操作部の操作を同じ姿勢で行うことがで
きる手元操作方式が提案されている。この手元操作方式
の多段可変速型電動チェンブロックは、特開昭63−6
0898号公報に記載されたように、巻上巻下用チェン
の先端と荷重吊り下げ用フックとの間に介在させた吊り
具である筒体に巻上巻下運転の制御を指令する操作部を
一体的に設け、該操作部に設けたグリップの上下動に応
動する上下動検出器が発生する指令信号により駆動電動
機を制御してその回転方向と回転速度を変化させること
により巻上巻下速度を変化させる構成である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記手元
操作方式の多段可変速型電動チェンブロックは、グリッ
プを荷物の移動方向に直線的に移動させるように操作す
る構成であるので操作力の与え具合が難しく、グリップ
を意思に反して移動させて荷物を意思に反して移動させ
てしまう危険がある。操作部における指令信号を回転方
向に操作する可変抵抗器で発生するように構成すること
も考えられるが、回転軸の周りに接触子と抵抗体を配置
するこの種の可変抵抗器は、微調整が可能なように構成
すると構造が大きくなり、これらを収納する吊り具も相
応して大きくなって玉掛け作業性を低下させる問題があ
る。
操作方式の多段可変速型電動チェンブロックは、グリッ
プを荷物の移動方向に直線的に移動させるように操作す
る構成であるので操作力の与え具合が難しく、グリップ
を意思に反して移動させて荷物を意思に反して移動させ
てしまう危険がある。操作部における指令信号を回転方
向に操作する可変抵抗器で発生するように構成すること
も考えられるが、回転軸の周りに接触子と抵抗体を配置
するこの種の可変抵抗器は、微調整が可能なように構成
すると構造が大きくなり、これらを収納する吊り具も相
応して大きくなって玉掛け作業性を低下させる問題があ
る。
【0018】従って本発明の目的は、容易に微調整操作
可能な操作部を小形に構成することによって吊り具が玉
掛け作業性を低下させる程に大形化することを防止する
ことにある。
可能な操作部を小形に構成することによって吊り具が玉
掛け作業性を低下させる程に大形化することを防止する
ことにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、巻上巻下用チ
ェンの先端と荷重吊り下げ用フックとの間に介在させた
吊り具に巻上巻下運転の制御を指令する操作部を一体に
設け、該操作部に設けた操作摘みの回転変位に応動して
抵抗値が変化する可変抵抗器の抵抗値に応じて駆動電動
機を制御してその回転速度を変化させることにより巻上
巻下速度を変化させる手元操作方式可変速型電動巻上機
において、前記操作部に、前記操作摘みの左右方向の回
転変位を直線変位に変換する変位変換手段と、前記可変
抵抗器の抵抗値を前記変位変換手段で得た直線変位に応
動させる連動手段を設けたことを特徴とし、具体的に
は、前記変位変換手段は、前記操作摘みの回転軸に設け
た歯車と、前記歯車と噛み合う歯を有し、上下方向に直
線的に移動可能に支持された移動部材とを備えたことを
特徴とし、更には、前記操作摘みの操作を解除すると前
記移動部材を中立位置に復帰するように付勢するバネを
備えたことを特徴とし、前記連動手段は、前記移動部材
に固定された永久磁石と、該永久磁石の変位に応動して
前記可変抵抗器における電気的接続を変化させる複数の
リードスイッチを備えたことを特徴とする。
ェンの先端と荷重吊り下げ用フックとの間に介在させた
吊り具に巻上巻下運転の制御を指令する操作部を一体に
設け、該操作部に設けた操作摘みの回転変位に応動して
抵抗値が変化する可変抵抗器の抵抗値に応じて駆動電動
機を制御してその回転速度を変化させることにより巻上
巻下速度を変化させる手元操作方式可変速型電動巻上機
において、前記操作部に、前記操作摘みの左右方向の回
転変位を直線変位に変換する変位変換手段と、前記可変
抵抗器の抵抗値を前記変位変換手段で得た直線変位に応
動させる連動手段を設けたことを特徴とし、具体的に
は、前記変位変換手段は、前記操作摘みの回転軸に設け
た歯車と、前記歯車と噛み合う歯を有し、上下方向に直
線的に移動可能に支持された移動部材とを備えたことを
特徴とし、更には、前記操作摘みの操作を解除すると前
記移動部材を中立位置に復帰するように付勢するバネを
備えたことを特徴とし、前記連動手段は、前記移動部材
に固定された永久磁石と、該永久磁石の変位に応動して
前記可変抵抗器における電気的接続を変化させる複数の
リードスイッチを備えたことを特徴とする。
【0020】
【作用】操作部における操作摘みの回転操作は吊り具を
掴む片手の指先により容易に行い易く、誤操作の危険が
少ない。そして該操作による操作摘みの回転方向の変位
は、変位変換手段によって直線的変位に変換されて可変
抵抗器を連動させるので構成部品を細身の吊り具内に収
納するのに適した形態に実装することができ、従って、
微調整が可能なように構成しても吊り具が玉掛け作業性
を低下する程に大形化することがない。
掴む片手の指先により容易に行い易く、誤操作の危険が
少ない。そして該操作による操作摘みの回転方向の変位
は、変位変換手段によって直線的変位に変換されて可変
抵抗器を連動させるので構成部品を細身の吊り具内に収
納するのに適した形態に実装することができ、従って、
微調整が可能なように構成しても吊り具が玉掛け作業性
を低下する程に大形化することがない。
【0021】また、操作摘みから指を離して操作力を除
去すると可変抵抗器を連動させる移動部材がバネ力で中
立位置に復帰するので、暴走等の危険性が少ない。
去すると可変抵抗器を連動させる移動部材がバネ力で中
立位置に復帰するので、暴走等の危険性が少ない。
【0022】
【実施例】以下、本発明を電動チェンブロックに適用し
た例を図1〜図8を参照して説明する。
た例を図1〜図8を参照して説明する。
【0023】図1は本発明になる電動チェンブロックに
おける吊り具部の縦断側面図、図2は同要部縦断正面
図、図3は操作部におけるスイッチ基板の正面図、図4
は従来の電動チェンブロックにおいて回転方向操作型可
変抵抗器を用いる操作部のスイッチ基板の正面図、図5
はその電気回路図、図6は本発明になる電動チェンブロ
ックの外観斜視図、図7は図6に示した本発明になる電
動チェンブロックの操作状態を示す斜視図、図8はその
操作摘みの回転変位量に対する可変抵抗器の抵抗値変化
特性図である。
おける吊り具部の縦断側面図、図2は同要部縦断正面
図、図3は操作部におけるスイッチ基板の正面図、図4
は従来の電動チェンブロックにおいて回転方向操作型可
変抵抗器を用いる操作部のスイッチ基板の正面図、図5
はその電気回路図、図6は本発明になる電動チェンブロ
ックの外観斜視図、図7は図6に示した本発明になる電
動チェンブロックの操作状態を示す斜視図、図8はその
操作摘みの回転変位量に対する可変抵抗器の抵抗値変化
特性図である。
【0024】この実施例における電動チェンブロック
は、図6に示すように、巻上巻下用駆動電動機1,各種
電装品を収納した電装品収納部2,電動チェンブロック
本体を天井の構造物等に吊り下げるための上フック3,
荷物を巻き上げあるいは巻き下げするチェン5,荷物を
吊り下げる下フック6,給電ケ−ブル20,前記チェン
5の周りに螺旋状に巻かれた操作ケ−ブル21,前記チ
ェン5と下フック6の連結を仲介する吊り具22,該吊
り具22に一体的に構成した操作部23,該操作部23
における操作摘み24,該吊り具22の握り部となるグ
リップ25等を備える。
は、図6に示すように、巻上巻下用駆動電動機1,各種
電装品を収納した電装品収納部2,電動チェンブロック
本体を天井の構造物等に吊り下げるための上フック3,
荷物を巻き上げあるいは巻き下げするチェン5,荷物を
吊り下げる下フック6,給電ケ−ブル20,前記チェン
5の周りに螺旋状に巻かれた操作ケ−ブル21,前記チ
ェン5と下フック6の連結を仲介する吊り具22,該吊
り具22に一体的に構成した操作部23,該操作部23
における操作摘み24,該吊り具22の握り部となるグ
リップ25等を備える。
【0025】吊り具22は、図1〜図3に示すように、
チェン5と下フック6の間に介在される連結部材である
と共に操作部23を構成する各種部品を収納する縦長で
細身の収納ケ−ス基体を構成する。
チェン5と下フック6の間に介在される連結部材である
と共に操作部23を構成する各種部品を収納する縦長で
細身の収納ケ−ス基体を構成する。
【0026】操作部23における操作摘み24は、中立
位置から左回転方向への操作で巻上指令及び回転が進む
につれ巻上速度を増速する速度指令となるように定義さ
れ、右回転方向への操作で巻下指令及び回転が進むにつ
れ巻下速度が増速する速度指令となるように定義され、
その両方向への回転量は操作性を考慮して60°程度と
される。
位置から左回転方向への操作で巻上指令及び回転が進む
につれ巻上速度を増速する速度指令となるように定義さ
れ、右回転方向への操作で巻下指令及び回転が進むにつ
れ巻下速度が増速する速度指令となるように定義され、
その両方向への回転量は操作性を考慮して60°程度と
される。
【0027】前記操作摘み24の回転軸は、前記吊り具
22によって構成される収納ケース基体の開口を閉塞す
る操作部ベース29を回転自在に貫通して収納ケース内
に伸び、その内端部には歯車26が一体に設けられる。
直線的形状でその中央部に永久磁石27が接着固定され
たマグネットベース28は、前記操作部ベース29の上
下2ヵ所に起立させた支持金具30a,30bにより上
下方向に直線的に移動自在に支持され、その側面部に形
成した歯28aを前記歯車26に噛み合わせることによ
り前記操作摘み24の回転に連動させて該マグネットベ
ース28を上下動させる構成である。マグネットベース
28の操作部ベース29と対向する側の中央部には適当
な長さの突起部28dが設けられ、これに対応して操作
部ベース29には巻上、巻下指令を行なう2つのマイク
ロスイッチ40a,40bが設けられている。マグネッ
トベース28の両側部には前記支持金具30a,30b
との間に圧縮バネ31a,31bを配置し、操作摘み2
4の操作を解除した自由な状態では該2つの圧縮バネ3
1a,31bのバネ力のバランスにより該マグネットベ
ース28は中立位置に移動するようにされる。この実施
例では圧縮バネを用いたが、引張バネによって同一機能
を得るようにすることもできる。また、前記回転量の規
制は、マグネットベース28の段付き部28b,28c
を圧縮バネ31a,31bを介して前記支持金具30
a,30bに衝突させてその移動を制限することにより
行う。
22によって構成される収納ケース基体の開口を閉塞す
る操作部ベース29を回転自在に貫通して収納ケース内
に伸び、その内端部には歯車26が一体に設けられる。
直線的形状でその中央部に永久磁石27が接着固定され
たマグネットベース28は、前記操作部ベース29の上
下2ヵ所に起立させた支持金具30a,30bにより上
下方向に直線的に移動自在に支持され、その側面部に形
成した歯28aを前記歯車26に噛み合わせることによ
り前記操作摘み24の回転に連動させて該マグネットベ
ース28を上下動させる構成である。マグネットベース
28の操作部ベース29と対向する側の中央部には適当
な長さの突起部28dが設けられ、これに対応して操作
部ベース29には巻上、巻下指令を行なう2つのマイク
ロスイッチ40a,40bが設けられている。マグネッ
トベース28の両側部には前記支持金具30a,30b
との間に圧縮バネ31a,31bを配置し、操作摘み2
4の操作を解除した自由な状態では該2つの圧縮バネ3
1a,31bのバネ力のバランスにより該マグネットベ
ース28は中立位置に移動するようにされる。この実施
例では圧縮バネを用いたが、引張バネによって同一機能
を得るようにすることもできる。また、前記回転量の規
制は、マグネットベース28の段付き部28b,28c
を圧縮バネ31a,31bを介して前記支持金具30
a,30bに衝突させてその移動を制限することにより
行う。
【0028】スイッチ基板32は、その詳細を図3に示
すように、上下方向に並べて配置した複数個のリ−ドス
イッチ33a〜33hと固定抵抗器34a〜34eを備
え、前記リードスイッチ33a〜33hが前記マグネッ
トベース28の移動に伴う前記永久磁石27の移動軌跡
に沿うようにスタンド35を介して前記操作部ベース2
9の内側にネジ止めされる。前記リードスイッチ33a
〜33hは、前記マグネットベース28が圧縮バネ31
a,31bにより中立位置にあるときの前記永久磁27
の位置から上方側に位置するリードスイッチ33a〜3
3dが巻上速度指令用、下方側に位置する33e〜33
hが巻下速度指令用である。
すように、上下方向に並べて配置した複数個のリ−ドス
イッチ33a〜33hと固定抵抗器34a〜34eを備
え、前記リードスイッチ33a〜33hが前記マグネッ
トベース28の移動に伴う前記永久磁石27の移動軌跡
に沿うようにスタンド35を介して前記操作部ベース2
9の内側にネジ止めされる。前記リードスイッチ33a
〜33hは、前記マグネットベース28が圧縮バネ31
a,31bにより中立位置にあるときの前記永久磁27
の位置から上方側に位置するリードスイッチ33a〜3
3dが巻上速度指令用、下方側に位置する33e〜33
hが巻下速度指令用である。
【0029】ところで、操作摘み24の回転に連動して
マグネットベース28もそのまま回転運動するように構
成すると、該マグネットベース28に設けられた永久磁
石27の位置に応動するように移動軌跡に沿って並べて
設けるリードスイッチ33a〜33hは、図4に示すよ
うに、放射状に配置しなければならず、スイッチ基板3
2の形状は幅広となって大形化する。従って、この大形
のスイッチ基板32を収容する吊り具22も大形化して
取扱い性が悪いものとなる。
マグネットベース28もそのまま回転運動するように構
成すると、該マグネットベース28に設けられた永久磁
石27の位置に応動するように移動軌跡に沿って並べて
設けるリードスイッチ33a〜33hは、図4に示すよ
うに、放射状に配置しなければならず、スイッチ基板3
2の形状は幅広となって大形化する。従って、この大形
のスイッチ基板32を収容する吊り具22も大形化して
取扱い性が悪いものとなる。
【0030】しかしながらこの実施例のように、操作摘
み24の回転方向の操作変位をマグネットベ−ス28の
上下方向の直線的な変位に変換する構成では、リ−ドス
イッチ33a〜33h及び固定抵抗器34a〜34eは
規則正しく単純な配列となるのでスイッチ基板32への
実装作業性が向上すると共に該スイッチ基板32が縦長
で幅の狭い形状となり、細身で小形の吊り具22内に収
納することができるようになる。
み24の回転方向の操作変位をマグネットベ−ス28の
上下方向の直線的な変位に変換する構成では、リ−ドス
イッチ33a〜33h及び固定抵抗器34a〜34eは
規則正しく単純な配列となるのでスイッチ基板32への
実装作業性が向上すると共に該スイッチ基板32が縦長
で幅の狭い形状となり、細身で小形の吊り具22内に収
納することができるようになる。
【0031】グリップ25は、これを片手の掌で握りな
がらその指先で操作摘み24を操作し易いように、該操
作摘み24を跨ぐように吊り具22の中央部に取付ネジ
にて固定される。
がらその指先で操作摘み24を操作し易いように、該操
作摘み24を跨ぐように吊り具22の中央部に取付ネジ
にて固定される。
【0032】この実施例における電気回路構成は、図5
に示すように、前記リードスイッチ33a〜33hと固
定抵抗器34a〜34eによってスイッチ基板32上で
可変抵抗器が構成される。操作摘み24を左または右回
転操作することによってマグネットベース28が上方ま
たは下方へ直線的に移動し、まず突起部28dによりマ
イクロスイッチ40aまたは40bが開合(ON)して
巻上リレーコイル37aまたは巻下リレーコイル38a
を付勢すると共に固定抵抗器34a〜34eの総べてが
直列に可変電圧発生回路41に接続されてその抵抗値に
応じた速度指令を該可変電圧発生回路41に与えるよう
に接続される。そして操作摘み24の左または右への回
転量を増加させるとリードスイッチ33a〜33dまた
は33e〜33hの1つが順次にONして固定抵抗器3
4a〜34dを順次に短絡して抵抗値を減少させ、順次
速度を高める速度指令となる。可変電圧発生回路41
は、電源36から給電を受けて前記速度指令に応じた駆
動電圧を発生する。整流回路39は前記可変電圧発生回
路41から発生する駆動電圧を整流し、可逆回転給電回
路を構成する巻上リレー接点37b,37cまたは巻下
リレー接点38b,38cを介して駆動電動機1に供給
する。したがって、前記巻上リレーコイル37aが付勢
された状態ではリレー接点37b,37cがONして駆
動電動機1が正回転し、巻下リレーコイル38aが付勢
された状態ではリレー接点38b,38cがONして駆
動電動機1が逆回転する。なお、可変抵抗器を電圧制御
に直接使用する場合には、可変電圧発生回路41を電源
36で置換すれば良い。
に示すように、前記リードスイッチ33a〜33hと固
定抵抗器34a〜34eによってスイッチ基板32上で
可変抵抗器が構成される。操作摘み24を左または右回
転操作することによってマグネットベース28が上方ま
たは下方へ直線的に移動し、まず突起部28dによりマ
イクロスイッチ40aまたは40bが開合(ON)して
巻上リレーコイル37aまたは巻下リレーコイル38a
を付勢すると共に固定抵抗器34a〜34eの総べてが
直列に可変電圧発生回路41に接続されてその抵抗値に
応じた速度指令を該可変電圧発生回路41に与えるよう
に接続される。そして操作摘み24の左または右への回
転量を増加させるとリードスイッチ33a〜33dまた
は33e〜33hの1つが順次にONして固定抵抗器3
4a〜34dを順次に短絡して抵抗値を減少させ、順次
速度を高める速度指令となる。可変電圧発生回路41
は、電源36から給電を受けて前記速度指令に応じた駆
動電圧を発生する。整流回路39は前記可変電圧発生回
路41から発生する駆動電圧を整流し、可逆回転給電回
路を構成する巻上リレー接点37b,37cまたは巻下
リレー接点38b,38cを介して駆動電動機1に供給
する。したがって、前記巻上リレーコイル37aが付勢
された状態ではリレー接点37b,37cがONして駆
動電動機1が正回転し、巻下リレーコイル38aが付勢
された状態ではリレー接点38b,38cがONして駆
動電動機1が逆回転する。なお、可変抵抗器を電圧制御
に直接使用する場合には、可変電圧発生回路41を電源
36で置換すれば良い。
【0033】このように構成される本発明になる電動チ
ェンブロックの外観は、図6に示すようになる。なお、
図6中、20は給電ケーブルである。そして、玉掛け作
業及び運転操作は、図7に示すように、片手の掌でグリ
ップ25を握りながらその指先で操作摘み24を回転操
作するように行われる。スイッチ基板32及びマイクロ
スイッチ40a,40bは吊り具22内に収納され、可
変電圧発生回路41とリレーコイル37a,38aとリ
レー接点37b,37c,38b,38cと整流回路3
9等は電装品収納部2に収納されてこれらの間は操作ケ
ーブル21により接続される。
ェンブロックの外観は、図6に示すようになる。なお、
図6中、20は給電ケーブルである。そして、玉掛け作
業及び運転操作は、図7に示すように、片手の掌でグリ
ップ25を握りながらその指先で操作摘み24を回転操
作するように行われる。スイッチ基板32及びマイクロ
スイッチ40a,40bは吊り具22内に収納され、可
変電圧発生回路41とリレーコイル37a,38aとリ
レー接点37b,37c,38b,38cと整流回路3
9等は電装品収納部2に収納されてこれらの間は操作ケ
ーブル21により接続される。
【0034】荷物を吊り上げるときには、先ず、一方の
片手の掌でグリップ25を握りながらその指先で操作摘
み24を回転させて吊り具22を所望の高さまで移動す
るように操作する。吊り具22を上昇させようとすると
きには、操作摘み24を左回転方向に回転操作すること
により、マグネットベース28が上方向に移動し、突起
部28dによってまずマイクロスイッチ40aがONし
て巻上指令を発生すると共に永久磁石27によってリー
ドスイッチ33a〜33dが順次ONして速度指令を発
生する。巻上指令はリレーコイル37aを付勢する電流
であり、速度指令はリードスイッチ33a〜33dによ
り増減制御される直列接続状態にある固定抵抗器34a
〜34eの抵抗値に制限されて流れる電流の大きさであ
る。これによりリレー接点37b,37cがONすると
共に可変電圧発生回路41から速度指令に相応した大き
さの電圧が発生して駆動電動機1に印加され、該駆動電
動機1は吊り具22を上昇させるようにチェン5を巻き
上げる。吊り具22が所望の高さまで上昇したときに操
作摘み24を解放すると、マグネットベース28は圧縮
バネ31a,31bによって自動的に中立位置まで復帰
する。従って、2つのマイクロスイッチ40a,40b
及び総てのリードスイッチ33a〜33hが開放(OF
F)状態となって運転制御指令(巻上、巻下指令及び速
度指令)は停止状態となり、吊り具22は停止する。
片手の掌でグリップ25を握りながらその指先で操作摘
み24を回転させて吊り具22を所望の高さまで移動す
るように操作する。吊り具22を上昇させようとすると
きには、操作摘み24を左回転方向に回転操作すること
により、マグネットベース28が上方向に移動し、突起
部28dによってまずマイクロスイッチ40aがONし
て巻上指令を発生すると共に永久磁石27によってリー
ドスイッチ33a〜33dが順次ONして速度指令を発
生する。巻上指令はリレーコイル37aを付勢する電流
であり、速度指令はリードスイッチ33a〜33dによ
り増減制御される直列接続状態にある固定抵抗器34a
〜34eの抵抗値に制限されて流れる電流の大きさであ
る。これによりリレー接点37b,37cがONすると
共に可変電圧発生回路41から速度指令に相応した大き
さの電圧が発生して駆動電動機1に印加され、該駆動電
動機1は吊り具22を上昇させるようにチェン5を巻き
上げる。吊り具22が所望の高さまで上昇したときに操
作摘み24を解放すると、マグネットベース28は圧縮
バネ31a,31bによって自動的に中立位置まで復帰
する。従って、2つのマイクロスイッチ40a,40b
及び総てのリードスイッチ33a〜33hが開放(OF
F)状態となって運転制御指令(巻上、巻下指令及び速
度指令)は停止状態となり、吊り具22は停止する。
【0035】この状態で、他方の片手で玉綱を操作して
下フック6に引っ掛け、該片手で該玉綱を押えながら前
記一方の片手の指先で再び操作摘み24を回転操作して
吊り具22を上昇させることにより、能率的な玉掛け作
業を実現することができる。
下フック6に引っ掛け、該片手で該玉綱を押えながら前
記一方の片手の指先で再び操作摘み24を回転操作して
吊り具22を上昇させることにより、能率的な玉掛け作
業を実現することができる。
【0036】そして、該荷物を下降させ、玉綱を下フッ
ク6から外すときはこれと逆の操作を行うことになる。
ク6から外すときはこれと逆の操作を行うことになる。
【0037】操作摘み24の回転操作量に対する吊り具
22の上下移動速度特性は、操作摘み24の回転量に対
する可変抵抗器の抵抗値変化特性によって決る。この実
施例における可変抵抗器は、複数のリードスイッチ33
a〜33hと固定抵抗器34a〜34eによって構成し
ているので、各固定抵抗器34a〜34eの抵抗値の選
定の仕方によって任意に設定することができ、抵抗値の
変化特性がリニアなポテンションメ−タ等の可変抵抗器
に較べて希望する特性が得やすい。この実施例では、微
調整が要求される低速域では抵抗値が微妙に変化するよ
うに各固定抵抗器34a〜34eの抵抗値を順次小とな
るra〜reに選定し、図8に示すような抵抗値変化特性
に設定した。
22の上下移動速度特性は、操作摘み24の回転量に対
する可変抵抗器の抵抗値変化特性によって決る。この実
施例における可変抵抗器は、複数のリードスイッチ33
a〜33hと固定抵抗器34a〜34eによって構成し
ているので、各固定抵抗器34a〜34eの抵抗値の選
定の仕方によって任意に設定することができ、抵抗値の
変化特性がリニアなポテンションメ−タ等の可変抵抗器
に較べて希望する特性が得やすい。この実施例では、微
調整が要求される低速域では抵抗値が微妙に変化するよ
うに各固定抵抗器34a〜34eの抵抗値を順次小とな
るra〜reに選定し、図8に示すような抵抗値変化特性
に設定した。
【0038】また、操作部23は操作部ベース29を中
心にユニット化して吊り具22に装着した構成であり、
構造部品となる吊り具22やグリップ25等から完全に
分離できるようにしてあり、従って、生産性やメンテナ
ンス性の向上をはかることができる。
心にユニット化して吊り具22に装着した構成であり、
構造部品となる吊り具22やグリップ25等から完全に
分離できるようにしてあり、従って、生産性やメンテナ
ンス性の向上をはかることができる。
【0039】以上のように構成することで、次の述べる
ような種々の効果を得ることができる。
ような種々の効果を得ることができる。
【0040】1.微妙な操作を行い易い指先を使って操
作した操作摘み24の回転方向の変位をマグネットベー
ス28の上下方向の直線的な変位に変換することで、可
変抵抗器を構成する多数のリードスイッチ33a〜33
hと固定抵抗器34a〜34eをスイッチ基板32上に
上下方向に規則正しく単純な形態で配置することが可能
となり、生産性が向上すると共に小形になり、従って、
収納ケ−スに相当する吊り具22も細身で小形なものに
することが可能となって取り扱い性が大幅に向上する。
作した操作摘み24の回転方向の変位をマグネットベー
ス28の上下方向の直線的な変位に変換することで、可
変抵抗器を構成する多数のリードスイッチ33a〜33
hと固定抵抗器34a〜34eをスイッチ基板32上に
上下方向に規則正しく単純な形態で配置することが可能
となり、生産性が向上すると共に小形になり、従って、
収納ケ−スに相当する吊り具22も細身で小形なものに
することが可能となって取り扱い性が大幅に向上する。
【0041】2.マグネットベース28は、バネ力によ
り自動的に中立位置に復帰してバランスするようにして
いるので、操作摘み24から指を離して操作を解除する
と、運転が停止して暴走を防止することができる。
り自動的に中立位置に復帰してバランスするようにして
いるので、操作摘み24から指を離して操作を解除する
と、運転が停止して暴走を防止することができる。
【0042】3.吊り具22に装着される操作部23は
操作部ベース29を中心にしてユニット化されているの
で、生産性とメンテナンス性が向上する。
操作部ベース29を中心にしてユニット化されているの
で、生産性とメンテナンス性が向上する。
【0043】4.上下運転速度を指令する可変抵抗器
は、多数のリードスイッチ33a〜33hと固定抵抗器
34a〜34eを組合せて構成したので、各固定抵抗器
34a〜34eの抵抗値の選定により任意の抵抗値変化
特性を得ることができ、低速域での微調整を可能とし、
理想的な速度制御特性を得易い。
は、多数のリードスイッチ33a〜33hと固定抵抗器
34a〜34eを組合せて構成したので、各固定抵抗器
34a〜34eの抵抗値の選定により任意の抵抗値変化
特性を得ることができ、低速域での微調整を可能とし、
理想的な速度制御特性を得易い。
【0044】5.吊り具22を細身の縦長形状としたの
で、取扱い性が向上し、使い勝手の良い電動チェンブロ
ックが得られる。
で、取扱い性が向上し、使い勝手の良い電動チェンブロ
ックが得られる。
【0045】なお、上記実施例では、マグネットベース
28に設けた突起部28dと2つのマイクロスイッチ4
0a,40bによって巻上、巻下指令を得るように構成
したが、これに限らず、例えば操作部ベース29に巻上
指令用と巻下指令用の2つの手動スイッチを設ける等、
その他の構成によっても巻上、巻下指令用を得ることが
できる。
28に設けた突起部28dと2つのマイクロスイッチ4
0a,40bによって巻上、巻下指令を得るように構成
したが、これに限らず、例えば操作部ベース29に巻上
指令用と巻下指令用の2つの手動スイッチを設ける等、
その他の構成によっても巻上、巻下指令用を得ることが
できる。
【0046】
【発明の効果】本発明は、操作部における操作摘みの回
転操作は吊り具を掴む手の指先により容易に行い易く、
誤操作の危険が少ない。そして該操作による操作摘みの
回転方向変位を変位変換手段によって直線的変位に変換
して可変抵抗器を連動させているので、構成部品を細身
の吊り具内に収容するのに適した形態に実装することが
でき、従って、微調整が可能で玉掛け作業が容易な小形
な吊り具が得られる。
転操作は吊り具を掴む手の指先により容易に行い易く、
誤操作の危険が少ない。そして該操作による操作摘みの
回転方向変位を変位変換手段によって直線的変位に変換
して可変抵抗器を連動させているので、構成部品を細身
の吊り具内に収容するのに適した形態に実装することが
でき、従って、微調整が可能で玉掛け作業が容易な小形
な吊り具が得られる。
【0047】また、操作摘みから指を離して操作力を除
去すると可変抵抗器と連動する移動部材がバネ力で中立
位置に自動的に復帰するので、暴走等の危険性が少な
い。
去すると可変抵抗器と連動する移動部材がバネ力で中立
位置に自動的に復帰するので、暴走等の危険性が少な
い。
【図1】本発明になる電動チェンブロックにおける吊り
具部の要部縦断側面図である。
具部の要部縦断側面図である。
【図2】図1に示した吊り具部の要部縦断正面図であ
る。
る。
【図3】図1に示した操作部におけるスイッチ基板の正
面図である。
面図である。
【図4】従来の電動チェンブロックにおいて回転方向操
作型可変抵抗器を用いる操作部のスイッチ基板の正面図
である。
作型可変抵抗器を用いる操作部のスイッチ基板の正面図
である。
【図5】本発明になる電動チェンブロックの電気回路図
である。
である。
【図6】本発明になる電動チェンブロックの外観斜視図
である。
である。
【図7】本発明になる電動チェンブロックの操作状態を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図8】本発明になる電動チェンブロックにおける操作
摘みの回転変位量に対する可変抵抗器の抵抗値変化特性
図である。
摘みの回転変位量に対する可変抵抗器の抵抗値変化特性
図である。
【図9】従来の一般に用いられている単純な電動チェン
ブロックの正面図である。
ブロックの正面図である。
【図10】従来の二重速型の電動チェンブロックの正面
図である。
図である。
【図11】従来の多段可変速型の電動チェンブロックの
正面図である。
正面図である。
1 駆動電動機 2 電装品収納部 3 上フック 5 チェン 6 下フック 21 操作ケ−ブル 22 吊り具 23 操作部 24 操作摘み 25 グリップ 26 歯車 27 永久磁石 28 マグネットベ−ス 28a 突起部 29 操作部ベ−ス 31a,31b 圧縮バネ 32 スイッチ基板 33a〜33h リ−ドスイッチ 34a〜34e 固定抵抗器 40a,40b マイクロスイッチ 41 可変電圧発生回路
Claims (3)
- 【請求項1】 巻上巻下用チェンの先端と荷重吊り下げ
用フックとの間に介在させた吊り具に巻上巻下運転の制
御を指令する操作部を一体的に設け、該操作部に設けた
操作摘みの回転変位に応動して抵抗値が変化する可変抵
抗器の抵抗値に応じて駆動電動機を制御してその回転速
度を変化させることにより巻上巻下速度を変化させる手
元操作方式可変速型電動巻上機において、 前記操作部に、前記操作摘みの左右方向の回転変位を直
線変位に変換する変位変換手段と、前記可変抵抗器の抵
抗値を前記変位変換手段で得た直線変位に応動させる連
動手段を設けたことを特徴とする手元操作方式可変速型
電動巻上機。 - 【請求項2】 請求項1において、前記変位変換手段
は、前記操作摘みの回転軸に設けた歯車と、前記歯車と
噛み合う歯を有し、上下方向に直線的に移動可能に支持
された移動部材とを備え、 前記連動手段は、前記移動部材に固定された永久磁石
と、該永久磁石の変位に応動して前記可変抵抗器におけ
る電気的接続を変化させる複数のリードスイッチを備え
たことを特徴とする手元操作方式可変速型電動巻上機。 - 【請求項3】 請求項2において、前記変位変換手段
は、前記操作摘みの操作を解除すると前記移動部材を中
立位置に復帰するように付勢するバネを備えたことを特
徴とする手元操作方式可変速型電動巻上機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12295593A JPH06336396A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 手元操作方式可変速型電動巻上機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12295593A JPH06336396A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 手元操作方式可変速型電動巻上機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06336396A true JPH06336396A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=14848767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12295593A Pending JPH06336396A (ja) | 1993-05-25 | 1993-05-25 | 手元操作方式可変速型電動巻上機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06336396A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08225297A (ja) * | 1995-02-20 | 1996-09-03 | Zojirushi Chain Block Kk | 作業機の操作装置 |
JP2020059561A (ja) * | 2018-10-05 | 2020-04-16 | 元田技研株式会社 | 荷重取扱装置の操作部ユニット |
JP2021107264A (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-29 | 株式会社タダノ | クレーン制御装置 |
CN113498369A (zh) * | 2020-02-03 | 2021-10-12 | 元田技研株式会社 | 载荷处理装置的操作部单元 |
-
1993
- 1993-05-25 JP JP12295593A patent/JPH06336396A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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