JPH06336328A - コンベア搬送装置及びコンベア搬送装置の搬送対象物検出装置 - Google Patents

コンベア搬送装置及びコンベア搬送装置の搬送対象物検出装置

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Publication number
JPH06336328A
JPH06336328A JP5285000A JP28500093A JPH06336328A JP H06336328 A JPH06336328 A JP H06336328A JP 5285000 A JP5285000 A JP 5285000A JP 28500093 A JP28500093 A JP 28500093A JP H06336328 A JPH06336328 A JP H06336328A
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JP
Japan
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belt
conveyor
shaped member
conveyed
rear end
Prior art date
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Application number
JP5285000A
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English (en)
Inventor
Takashi Ishiwatari
隆 石渡
Jun Nagano
潤 長野
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Publication date
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  • Structure Of Belt Conveyors (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 搬送対象の帯状対象物の後端部把持をやりや
すくすると共に、搬送対象の帯状部材の下方からの検出
を可能として、搬送対象物の高精度の検出つまり長さの
検出を可能として、したがって、帯状部材の貼り付け作
業の円滑化かつ迅速化を図り得るコンベア搬送装置及び
コンベア搬送装置の搬送対象物検出装置を提供する。 【構成】 搬送対象物を目的位置まで搬送する往路16
a、及び、搬送後引き返す復路16bからなるコンベア
帯16を備えたコンベア搬送装置14において、往路1
6aの途中に、コンベア帯16を下方に凹ませて該コン
ベア帯16で囲まれる空間を形成するコンベア帯空間形
成手段18と、形成された空間内に設けられて、往路1
6a上に載置された搬送対象物を検出する対象物検出手
段20とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンベア搬送装置及び
コンベア搬送装置の搬送対象物検出装置に係り、詳しく
は搬送対象物を目的位置まで搬送する往路、及び、搬送
後引き返す復路からなるコンベア帯を備えたコンベア搬
送装置であって帯状部材供給装置に用いるのに好適な、
コンベア搬送装置及びコンベア搬送装置の搬送対象物検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤ(空気入りタイヤ等)の
成型工程においては、帯状部材例えばトレッドゴムを成
型ドラムで貼り付けて生タイヤを成型している。この成
型に際しては、前記帯状部材を成型ドラムに向けて供給
する必要があるため、帯状部材供給装置が用いられてい
る。この帯状部材供給装置は、前記帯状部材をその供給
方向に搬送する手段を有しており、この搬送手段の一つ
に、コンベアベルト(コンベア帯に相当)により帯状部
材を搬送する周知のベルトコンベア装置がある。
【0003】この種のベルトコンベア装置を有する帯状
部材供給装置は、従来、例えば図13に示す構成になっ
ている。図13の帯状部材供給装置は、主に、帯状部材
aを成型ドラムbの周上ないし近傍の目的位置まで搬送
するための、ほぼ水平方向に沿って施設されたベルトコ
ンベア装置cと、該ベルトコンベア装置cの上方から帯
状部材aの先端部または後端部等を撮像するための、工
業用カメラ等の撮像機d1,d2と、下部構造でベルト
コンベア装置cを支持し、かつ、上部構造で撮像機d
1,d2を支持する等、帯状部材供給装置各部を支持・
固定するフレームeとを備える。また、前記ベルトコン
ベア装置cは、帯状部材aを載置して、搬送路上の目的
位置まで搬送する往路f1、及び、搬送後引き返す復路
f2からなるコンベアベルトfと、フレームeに回動自
在に支持されて、前記コンベアベルトfを支持・誘導す
るプーリ(ローラ)g、前記コンベアベルトfにタイミ
ングベルトhを介して駆動力を付与するベルト駆動モー
タiとを有して構成される。
【0004】図13の帯状部材供給装置は、帯状部材a
を成型ドラムbに供給するに際し、まず、帯状部材aを
コンベアベルトfの往路f1上に載置した状態で成型ド
ラムb方向(搬送方向)へ搬送する。次いで、図示され
ないセンサで帯状部材aの先端を検出して、該センサの
検出信号に基づき、該帯状部材aの先端部が目的位置ま
で移動したときに搬送を停止する。その後、撮像機d
1,d2の撮像画像情報や、予め知られている各撮像機
d1,d2の間隔に基づき、帯状部材aの長さを測定
し、この長さの測定結果から帯状部材aの設定長さに対
する過不足を求める。次いで、帯状部材aの成型ドラム
での貼り付けを、貼り付け終了時に前記過不足が零にな
るように行う(例えば特開平4−347630号公報参
照)。該公報には、前記帯状部材aの後端部を把持爪で
把持し、把持爪で帯状部材aを引っ張りあるいは押し縮
める等して帯状部材aを引き伸ばすことにより、前記過
不足分を補って帯状部材aの貼り付けを行う技術が開示
されている。
【0005】前記のようなタイヤ成型に用いられる帯状
部材aは、図13に示されるように、その先端部及び後
端部の各端面a1及びa2は、帯状部材の上面側が後ろ
向きになるように傾斜したものとされている。成型ドラ
ムbにおける貼り付け時には、この各端面a1及びa2
同士を隙間なく密着させることが要請される。このよう
に密着をさせるためには、先端部端面a1の下部のエッ
ヂ(帯状部材a下面側の先端)と後端部端面a2の下部
の稜線(該端面a2と帯状部材下面との境)とが一致す
るように貼り付けなければならない。したがって、成型
前には、帯状部材aの前記エッヂ及び稜線のそれぞれの
正確な位置を検出する必要がある。また、正確な位置を
検出したら把持爪で帯状部材aを位置がズレないように
把持する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の帯状部材供給装置においては、帯状部材aの前記稜
線を正確に検出できず、帯状部材の貼り付けを精度良く
行い難いという問題点がある。また、帯状部材aの後端
部を把持爪で把持するときに後端部がコンベア上に乗っ
ていると、帯状部材aの下部に下爪を入れるときに帯状
部材aの位置がズレないように入ることが難しいという
問題がある。すなわち、前記各撮像機d1,d2は、帯
状部材aの上方に臨んで該帯状部材aの先端部及び後端
部を撮像して検出する。このため、該帯状部材a先端部
端面a1は斜め上方を向いているためエッジ検出に関し
て問題が生じにくいが、前記帯状部材a後端部端面a2
は斜め下方を向いているため前記稜線の検出ができな
い。また、前記稜線のみならず、前記後端部端面a2の
表面状態も検出できればそれが貼り付けに有用な情報と
なり得るが、従来のベルトコンベア装置を備えた帯状部
材供給装置では、そのような情報は得られなかった。
【0007】また、従来の帯状部材供給装置において、
種々の長さの帯状部材を次々に搬送しなければならない
場合、当該帯状部材供給装置では各帯状部材の長さに対
応した検出箇所に撮像機を迅速に設定することが困難な
ため、各帯状部材部材の長さを測定することは困難であ
り、帯状部材例えばトレッドゴムを成型ドラムに貼り付
ける作業が滞る恐れがあるという問題点があった。
【0008】また、一般的なベルトコンベア装置におい
て、搬送対象物の検出は、該搬送対象物の上方もしくは
側方から行われている。したがって、該搬送対象物の下
方からの検出はできず、搬送対象物の下面や下方に向い
た後端の検出が不可能であった。また、上方から搬送対
象物を検出していたのでは、コンベア搬送装置の上方に
検出手段を備えるための種々の設備を要し、設備が大型
かつ複雑化しやすいという問題点があった。
【0009】本発明は前記従来の問題点を解消するべく
なされたものであって、その目的は、搬送対象物の帯状
対象物の後端部把持をやりやすくするコンベア搬送装置
を提供することである。また、搬送対象物例えば帯状部
材の下方からの検出を可能として、搬送対象物の高精度
の検出を可能とすると共に、搬送対象物の後端部把持を
やりやすくするコンベア搬送装置の搬送対象物検出装置
を提供することである。また、帯状部材の貼り付け作業
の円滑化かつ迅速化を図り得るコンベア搬送装置の搬送
対象物検出装置を提供することである。また、搬送対象
物の長さに対応して精度良く検出できるコンベア搬送装
置の搬送対象物検出装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため次の構成を有する。すなわち、請求項1の発明
は、中央部ローラコンベアと、該ローラコンベアの左右
に位置する少なくとも一対のベルトコンベアとからな
る、帯状対象物を搬送する装置であって、上記ベルトコ
ンベアは対象物を駆動し目的位置まで搬送する往路、及
び、搬送後引き返す復路からなり、このうち往路の途中
にはベルトコンベアを下方に凹ませて該ベルトコンベア
で囲まれた空間を形成し、該空間の搬送方向の前後は、
ローラコンベアがブリッジ状に延びることを特徴とする
コンベア搬送装置である。
【0011】また、請求項2の発明は、搬送対象物を目
的位置まで搬送する往路、及び、搬送後引き返す復路か
らなるコンベア帯を備えたコンベア搬送装置において、
往路の途中に、コンベア帯を下方に凹ませて該コンベア
帯で囲まれる空間を形成するコンベア帯空間形成手段
と、形成された空間内に設けられて、往路上に載置され
た搬送対象物を検出する対象物検出手段と、を備えたこ
とを特徴とするコンベア搬送装置の搬送対象物検出装置
である。
【0012】また、請求項3の発明は、搬送対象物は帯
状部材であり、かつ、対象物検出手段は搬送対象物の後
端を撮像して検出するものであることを特徴とするコン
ベア搬送装置の搬送対象物検出装置を構成するものであ
る。
【0013】また、請求項4の発明は、コンベア帯空間
形成手段または対象物検出手段の少なくともいずれか
を、搬送方向に沿って移動させるための手段を備えてい
ることを特徴とするコンベア搬送装置の搬送対象物検出
装置を構成するものである。
【0014】
【作用】請求項1の発明においては、往路の途中にベル
トコンベアで囲まれた空間を形成し、かつ、該空間の搬
送方向の前後はローラコンベアがブリッジ状に延びるの
で、ベルトコンベアに邪魔されずにその空間に把持手段
を入れて帯状対象物を把持でき、したがって、搬送対象
の帯状対象物の後端部の把持をやりやすくなる。また、
請求項2の発明においては、往路の途中に、コンベア帯
を下方に凹ませて該コンベア帯で囲まれる空間を形成
し、形成された空間内に対象物検出手段を備えるので、
コンベア帯の往路上に搬送される搬送対象物を下方から
検出することができるようになる。したがって、従来で
きなかった搬送対象物の正確な検出ができるようにな
る。また、ベルトコンベアに邪魔されずにその空間に把
持手段を入れて帯状対象物を把持でき、したがって、搬
送対象の帯状対象物の後端部の把持をやりやすくなる。
【0015】また、請求項3の発明のように、搬送対象
物を帯状部材とし、その後端を撮像して検出できるよう
にすれば、帯状部材の後端切断面が下方に向いていて
も、帯状部材後端を正確に検出することができ、さらに
は、精度良く帯状部材の長さを検出することができる。
したがって、帯状部材の成型ドラムに貼り付ける作業が
滞ることがない。また、請求項4の発明のように、対象
物検出手段を、搬送方向に沿って移動が可能なものにす
れば、長さの異なる帯状部材を混在して搬送する場合
に、搬送前あるいは搬送中に対象物検出手段の位置を帯
状部材の長さに適合した位置に移動させることができた
め、各帯状部材の長さを正確に測定することができる。
【0016】
【実施例】以下図面を参照して、本発明の実施例を詳細
に説明する。この実施例は、本発明に係るコンベア搬送
装置の搬送対象物検出装置を採用した帯状部材供給装置
である。図1は実施例の帯状部材供給装置の側面構成を
示し、図2ないし図12は前記帯状部材供給装置の各部
構成または作動説明図を示す。なお、以下の説明におい
て、「前」、「後」は搬送方向に沿って先、後、
「右」、「左」方向は搬送方向を含むほぼ水平面内で搬
送方向に向いて右、左、「上」、「下]は垂直方向に沿
って上、下を表している。
【0017】図1に示すように、前記帯状部材供給装置
は、主に、タイヤのトレッドゴム等の帯状部材10を成
型ドラム12の近傍の目的位置まで搬送するための、ほ
ぼ水平方向に沿って施設されたベルトコンベア装置14
と、該ベルトコンベア装置14の、往路16aの途中で
かつ後部側に設けられた、コンベアベルト16を下方に
凹ませて該コンベアベルト16で囲まれる空間を形成す
るコンベアベルト空間形成部18と、形成された空間内
に設けられて、コンベアベルト往路16a上に載置され
た帯状部材10の後端部を検出のために下方から撮像す
る後端部検出撮像機20と、前記ベルトコンベア装置1
4の前部や後部の上方に配設されて上方から帯状部材1
0の先端部、後端部の標識線等を撮像するための、工業
用カメラ等の撮像機群22,24と、下部構造でベルト
コンベア装置14を支持し、かつ、上部構造で撮像機群
22,24を支持する等、帯状部材供給装置の各部を支
持・固定する装置フレーム26と、ベルトコンベア装置
14及び成型ドラム12の間に設けられた、搬送された
帯状部材10を成型ドラム12の周面上部に導くための
サーバコンベア27とを備える。
【0018】前記ベルトコンベア装置14は、主に、各
部を支持・固定するコンベアフレーム14aと、帯状部
材10を載置して搬送路上の目的位置まで搬送する往路
16a、及び、搬送後引き返す復路16bからなるベル
トコンベア16と、前記コンベアフレーム14aに回動
自在に支持され、前記コンベアベルト16に転接して前
記コンベアベルト16を支持・誘導するプーリ(ロー
ラ)28と、前記コンベアベルト16にタイミングベル
ト30を介して駆動力を付与するベルト駆動モータ32
とを有して構成される。なお、図1において、14bは
左右方向に軸方向が沿う、前記コンベアフレーム14a
の後端部に設けられたベルトコンベア装置14の回動中
心軸である。また、14cは、前記ベルトコンベア装置
14を前記中心軸14bを中心にして上下方向を含む平
面に沿って回動させ、搬送方向先端位置を上下動させる
ためのコンベア上下駆動部である。このコンベア上下駆
動部14cの詳細は後述する。
【0019】前記プーリ28は、ベルトコンベア装置1
4の上部と下部に配列され、かつ、上部配列が前記搬送
路に沿い、下部配列が上部配列の下方にあるように配列
される。実施例では、前記プーリ28は、上部配列にコ
ンベア搬送路の前端部と後端部の2箇所に配設される
が、必要に応じて適宜の箇所に配設できる。また、プー
リ28の下部配列は、上部配列よりやや前後方向内側に
配列される。
【0020】図1のII−II線視図である図2に示すよう
に、前記ベルトコンベア装置14には、その幅方向中央
部に、ローラコンベア34が配設されている。このロー
ラコンベア34は、複列かつ多数の円板形状のローラ
(円形ローラ)34aが搬送方向に沿って配列されてな
り、かつ、ベルトコンベア装置14とほぼ同一かあるい
は長い長さのものである。また、ローラコンベア34の
各円形ローラ34aは、搬送方向直角断面が上方に開い
たコの字形状でかつ長手方向にほぼ同形の型材からなる
ローラ支持部材34bの両側の内側面に回動自在に軸支
される。また、該各円形ローラ34aは、その回転方向
が前記搬送方向に対応し、かつ、その上部接線は、前記
コンベアベルト往路16aの上部平面に一致される。な
お、ローラコンベア34は、前記中心軸14bを中心と
して全体的にかつベルトコンベア装置14とともに回動
して前端部が上下動するようになっている。
【0021】前記コンベアベルト16は、複列(複数
本)のベルトが平行に送られるようになっており、この
実施例では、前記ローラコンベア34を挟んで搬送方向
左右に3列づつ合計6列(6本)のベルトからなってい
る。なお、コンベアベルト16のベルト列の数は前記6
列に限定されず、片側または両側のベルト列数が1,2
列あるいは4列以上でも良い。
【0022】前記コンベアベルト空間形成部18は、前
記ベルトコンベア装置14のコンベアベルト往路16a
のほぼ後部に配設され、主に、上部プーリ18a及び下
部プーリ18bと、ボックス部材18cと、ボックス移
動部材18dと、駆動モータ18eとを有している。前
記上部プーリ18a及び下部プーリ18bは、それぞれ
搬送方向に沿って間隔をおいて2個ずつ設けられる。ま
た、前記上部プーリ18a及び下部プーリ18bは、コ
ンベアベルト16の往路16aを下方に凹ませてコンベ
アベルト16で囲まれる空間を形成するようにコンベア
ベルト16を誘導する。すなわち、前記上部プーリ18
aは、コンベアベルト16の往路16aを誘導するプー
リ28と平行かつ同一平面に位置し、前記下部プーリ1
8bは、コンベアベルト16の復路16bのやや上方に
かつ上部プーリ18aに平行に位置する。これら上部プ
ーリ18a及び下部プーリ18bは、次のようにコンベ
アベルト16が巻き掛かることにより、コンベアベルト
16で囲まれる空間を形成する。つまり、搬送方向に沿
って見て行くと、往路16aのコンベアベルト16は、
まず、搬送方向後部側の上部プーリ18aにより下方に
向きを変えられ、次いで、搬送方向後部側の下部プーリ
18bにより搬送方向に向きを変えられ、さらに、搬送
方向前部側の下部プーリ18bにより上方に向きを変え
られ、次いで、搬送方向前部側の上部プーリ18aによ
り搬送方向に向きを変えられる。
【0023】図1のIII-III線断面図の図3に示すよう
に、前記ボックス部材18cは、ほぼ長方形の板部材か
らなる側壁部18c1が搬送方向及び上下方向を含む平
面に平行となるようにコンベアベルト16の両側に配設
され、かつ、該両側壁部18c1の下部が、コンベアベ
ルト16の往路16a及び復路16b間を貫く連結部材
18c2により連結されて構成されたものであり、搬送
方向から見た断面形状が上方に開くほぼコの字形状を呈
している。前記ボックス部材18cの両側壁部18c1
に上部プーリ18a及び下部プーリ18bのプーリ軸の
両端部が嵌合されている。また、各プーリ18a及び1
8bはそのプーリ軸に対してベアリングにより回動可能
にされているため、各プーリ18a及び18bはボック
ス部材18cに対して回動自在になっている。また、前
記連結部材18c2には、その上面に前記後端部検出撮
像機20と帯状部材10に下方から光を照射する第1の
照明器18fとが前記空間に内包されるように固定され
る。
【0024】なお、図3に示すように、前記のコンベア
ベルト16で囲まれる空間は、各上部プーリ18aに巻
き掛かるコンベアベルト16及び前記側壁部18c1で
囲まれる領域が上方に開口する開口部35を有してい
る。ただ、その開口部35には、例えば乳白色のアクリ
ルからなる第1の参照板36がローラコンベア34の両
側にコンベアベルト往路16aのレベルよりやや下側の
レベルに配設される。このように配設するのは、帯状部
材10後に後部を後述する図10及び図11で示す、把
持手段(ロボットハンド)60の把持具61で把持する
際に参照板36が邪魔にならないようにするためであ
る。また、ボックス部材18cには、前記往路16aの
幅方向外側かつ上方から前記開口部35に向けて光を照
射する第2の照明器38が配設される。
【0025】前記ボックス移動部材18dは、図1に示
すように、前記ボックス部材18c下方に配設されてお
り、前記ボックス部材18cの移動方向(つまり前記搬
送方向と同じ)に沿う軸のネジ棒(スクリューロッド)
18d1と、該ネジ棒18d1の外周に咬み合って該ネ
ジ棒18d1の回転によりその軸方向に進退動する(図
1中矢印A方向に動作)被動ネジ部材18d2とからな
っている。ネジ棒18d1の一端は駆動モータ18eに
カップリングを介して接続され、他端はコンベアフレー
ム14aの下部上面に回転可能に支持される。また、前
記被動ネジ部材18d2は前記ボックス部材18cの下
部に固定される。したがって、ボックス部材18cは駆
動モータ18eの回転駆動により搬送方向に進退動可能
になっている。なお、前記ネジ棒18d1と駆動モータ
18eとは前記のようにカップリング結合される他、プ
ーリ及びタイミングベルトにより駆動力を伝達するよう
に構成され得る。
【0026】図1のX方向視図の図4及び図4のV−V線
断面視図の図5に示すように、前記ローラコンベア34
のローラ支持部材34bの下部構造は、前記後端部検出
撮像機20が移動する間の視野に対応する部分が欠如し
ており、上下方向に貫通する空間39を有する構成とさ
れる。これにより、前記後端部検出撮像機20は、その
視野が遮られることがないため、前記空間39を介し
て、ローラコンベア34の上方を臨むことができる。し
たがって、前記後端部検出撮像機20は、このローラコ
ンベア34上に搬送される帯状部材10の後端部を撮像
できる。また、第1の照明器18fは搬送方向に沿って
2つ配設されており、その1つは帯状部材10の下面
(図5で10aで示す)を照射し、他の1つは帯状部材
10の後端面(図5で10bで示す)を照射するように
なっている。このような照射により、帯状部材10の下
面と後端面との間の稜線を浮き出させて明確化すること
ができる。
【0027】図1に示すように、前記ベルトコンベア装
置14の往路16aの前端部近傍には、搬送されてくる
帯状部材10の前端部を検出する部材検出器40が配設
される。また、この部材検出器40のやや前方には、前
記ベルトコンベア装置14の前端部を上方から照射する
第3の照明器42が配設される。また、図1のY方向視
図である図6または図7に示すように、ローラコンベア
34は、その前端がコンベアベルト16の前端とほぼ一
致するように配置したり、または、ローラコンベア34
の前端がコンベアベルト16の前端より前方になるよう
に配置したりすることができる。また、前記ベルトコン
ベア装置14及びローラコンベア34の前端部の下部に
は、例えば乳白色のアクリルからなる第2の参照板44
が配設されており、これにより、帯状部材10を撮像す
る際の白黒のコントラストが明確化する。また、図6に
示すように、ローラコンベア34の前端がコンベアベル
ト16の前端より前方になるように配置された場合、ロ
ーラコンベア34の前端部のローラ支持部材34bは、
その下部構造が切り欠かれおり、当該ローラコンベア3
4の内側を通じて上方に繋がる第2の空間46が形成さ
れている。この第2の空間46を介して前記第2の参照
板44が上方に臨むようになっている。図8は、帯状部
材10がコンベアベルト16前端より前方に進んで帯状
部材10の前端部が前記第2の参照板44上に臨んだ状
態例を示す。
【0028】前記ベルトコンベア装置14の前端部に設
けられたコンベア上下駆動部14c及びサーバコンベア
27の詳細な構成は図9に示すようになっている。図9
に示すように、コンベア上下駆動部14cは、前記フレ
ーム26前端部に後方に向いて回動自在に取り付けられ
た、上下方向に沿う軸のネジ棒(スクリューロッド)1
4c1と、該ネジ棒14c1の外周に咬み合って該ネジ
棒14c1の回転により上下動する被動ネジ部材14c
2と、被動ネジ部材14c2に回動可能にシリンダが取
り付けられ、かつ、ロッド上部がローラコンベア34の
下部にリンク結合されたシリンダ部材14c3からな
る。また、前記サーバコンベア27は、上部に搬送方向
に沿って配列された複数の円筒形のローラ27aと、上
部で該ローラ27aを回動自在に支持し、かつ、左右側
面から見て上部が前方に突き出るように延びて下方に行
くにしたがって後退して行く形状のサーバフレーム27
bとを有している。このサーバフレーム27bは、フレ
ーム26の前端部に上下に摺動可能に取り付けられてい
る。該フレーム26の前端部には、サーバコンベア27
を上下動させるためのサーバ上下動部材27cが設けら
れる。このサーバ上下動部材27cは、前記フレーム2
6前端部に回動自在に取り付けられた、上下方向に沿う
軸のネジ棒27c1と、前記サーバフレーム27bに固
定された、該ネジ棒27c1の外周に咬み合って該ネジ
棒27c1の回転により上下動する被動ネジ部材27c
2からなる。また、前記コンベア上下駆動部14cと前
記サーバ上下動部材27cとの下方かつほぼ中間位置に
は、前記コンベア上下駆動部14cと前記サーバ上下動
部材27cに駆動力を与える上下駆動モータ48が設け
られており、上下駆動モータ48の軸に固定されたプー
リ48aと前記の各ネジ棒14c1及び27c1の下端
部に固定されたプーリ14c4及び27c3との間に
は、それぞれタイミングベルト50a及び50bが張り
渡されている。したがって、前記上下駆動モータ48が
回転することにより、各ネジ棒14c1及び27c1が
回転して各被動ネジ部材14c2及び27c2を介して
シリンダ部材14c3及びサーバフレーム27bが上下
動するようになっている。また、シリンダ部材14c3
は、前記上下駆動モータ48の作動とは独立して作動す
るようになっている。
【0029】図1に示すように前記前方撮像機群22
は、ベルトコンベア装置14のコンベアベルト往路16
aの前端部をその視野内に捕らえるようにフレーム26
の上部構造に配設される。また、後方撮像機群24は、
下方を向き、前記コンベアベルト空間形成手段18の開
口部35に臨む位置に、前後動部材52を介して前後動
可能にフレーム26に配設される。後方撮像機群24に
は、帯状部材10の後端の標識線を検出するための標識
線撮像機24aと、帯状部材10の後端部の左右側端形
状を検出するための後端側部検出撮像機24bとがあ
る。前記前後動部材52は、前記標識線撮像機24a及
び後端側部検出撮像機24bの前後動方向に沿う軸のネ
ジ棒52aと、該ネジ棒52aの外周に咬み合う被動ネ
ジ部材52bと、該被動ネジ部材52bに吊り下げられ
るように固定されて、前記標識線撮像機24a及び後端
側部検出撮像機24bをともに取り付けるための取り付
け板52cとを有してなる。前記ネジ棒52aは軸方向
両端部がフレーム26により回動自在に支持されてお
り、その一端部に駆動用のモータ52dが連結される。
【0030】前記ベルトコンベア装置の把持手段60の
詳細な構成を図10及び図11に示す。前記ベルトコン
ベア装置には、図10に示すように(図1にては省略し
ている)、フレーム26の上部構造には、コンベアベル
ト往路16a上に臨んで、帯状部材の搬送方向に沿って
ビーム62が延設かつ支持されており、このビーム62
の下面には、該ビーム62に沿って延びるレール63が
配設されている。このレール63には、把持手段60が
可動フレーム64を介して支持され、これにより、把持
手段60が帯状部材10の上方で支持され、かつ、その
搬送方向に沿って移動するようになっている。
【0031】すなわち、可動フレーム64は、図示しな
い送り手段によりレール63をその長手方向に移動可能
になっていて、かつ、図示しない昇降手段により把持手
段60を上下動可能になっている。また、図11に示す
ように、可動フレーム64には、前記レール63に摺動
可能に係合するスライドベアリング65が配設されてい
る。前記可動フレーム64の長手方向両端部には、逆ね
じが形成された一対の水平なねじ軸66がそれぞれ回転
可能に支持され、これらねじ軸66はビーム62に対し
て直角に延びている。図11において符号67は、前記
ねじ軸66にそれぞれ螺合するねじブロック67であ
り、これらのねじブロック67は可動フレーム64に取
り付けられた一対のレール68にそれぞれ摺動可能に係
合している。また、69は可動フレーム64の両端部に
それぞれ固定されたモータであり、これらモータ69の
回転駆動力はプーリ70、71及びベルト72を介して
前記ねじ軸66に伝達される。そして、前記モータ69
が作動して各ねじ軸66が逆方向に回転すると、ねじブ
ロック67同士は同一方向に等距離だけ移動する。前述
したネジ軸66、ねじブロック67、レール68、モー
タ69、プーリ70、71、ベルト72は全体として変
位手段73を構成し、これらの変位手段73は後述する
把持具61によって、把持された帯状部材10を幅方向
に変位させる。なお、前記モータ69が作動してねじ軸
66が同一方向に回転した場合には、ねじブロック67
同士は逆方向に等距離だけ移動して互いに接近離隔す
る。
【0032】前記ねじブロック67にはそれぞれ可動ブ
ロック75が固定され、これらの可動ブロック75の下
部にはねじ軸66と平行なシリンダ76が取り付けられ
ている。各シリンダ76のピストンロッド77の先端に
は下爪78が固定され、これらの下爪78は帯状部材1
0の幅方向一側端部の下面及び幅方向他側端部の下面に
それぞれ係合することができる。そして、各下爪78
は、シリンダ76のピストンロッド77が突出したり引
っ込んだりすることにより、帯状部材10の幅方向に移
動し互いに接近離隔する。79は各シリンダ76のロッ
ド側に固定されたブロックであり、各ブロック79に
は、垂直なシリンダ80が固定されている。これらの各
シリンダ80のピストンロッド81の先端には下爪78
と対をなす上爪82が回動可能に連結され、これらの上
爪82はシリンダ80の作動により対応する下爪78に
対して接近離隔し、帯状部材10の先端部の一側端部及
び他端側端部を下爪78とともに両側から把持する。な
お、83は上爪82の回転止めを行うストッパーであ
る。前述した下爪78、上爪82は全体として、帯状部
材10の先端が成型ドラム12に圧着されたとき、該帯
状部材10の後端部を把持する把持具61を構成する。
また、前記可動フレーム64の中央部にはシリンダ84
のヘッド側が回動可能に連結され、このシリンダ84の
ピストンロッド85の先端には圧着部材86が回動可能
に連結されている。この圧着部材86は前記上爪82間
に位置し、また、シリンダ84のピストンロッド85が
突出したとき帯状部材10を成型ドラムに12に押し付
け圧着する。なお、実施例の帯状部材供給装置の電気的
な制御装置は、シーケンスコントローラやマイクロコン
ピュータ等から構成され、それらは周知のもののためそ
の説明及び図示は省略する。
【0033】次に、実施例の帯状部材供給装置の作動を
説明する。図12は前記帯状部材供給装置のベルトコン
ベア装置14の作動説明図である。図12(a)に示す
ように、帯状部材10がベルトコンベア装置14に搬入
されると、該ベルトコンベア装置14は、まず、コンベ
アベルトの往路16a上に帯状部材10を載置し、コン
ベアベルト16を循環させて該帯状部材10の図中矢印
c方向への搬送を開始する。その後、部材検出器40が
帯状部材10を検出したならば、検出後所定時間が経過
した後に、図12の(b)に示すように、帯状部材10
の搬送を停止する。この所定時間は、タイマに設定され
ており、停止時に帯状部材10の先端部が前方撮像機群
22の視野内に入るような適宜の時間に設定される。こ
れにより、長さの異なる種々の帯状部材10を搬送した
場合にも、各々の帯状部材10の先端部を該視野内のほ
ぼ同一地点に位置させることができる。したがって、帯
状部材10の長さが異なっても、各帯状部材10先端部
の測定に際しての測定環境に変化が生じない。
【0034】また、コンベアベルト空間形成手段18及
び後方撮像機群24は、ベルトコンベア装置14に帯状
部材10が搬入される前または後に、帯状部材10サイ
ズの基準長さに応じた位置に移動する。この場合に、あ
らかじめ前記基準長さが分からないときには、帯状部材
10の搬送停止後に前記コンベアベルト空間形成手段1
8及び後方撮像機群24を帯状部材10の長さに応じた
位置に移動させて、帯状部材10の後端部を後端部検出
撮像機20及び後方撮像機群24の視野内に入れること
ができる。したがって、帯状部材10の長さが異なって
も、各帯状部材10後端部の測定に際しての測定環境に
変化が生じない。なお、コンベアベルト空間形成手段1
8及び後方撮像機群24は、それらの移動を同期して制
御する必要はない。また、それら位置は正確に知ること
が可能になっている。
【0035】また、ベルトコンベア装置14に帯状部材
10の搬入されて停止したときに、帯状部材10の幅方
向位置については、前方、後方撮像機群22、24及び
後端部検出撮像機20の視野内に帯状部材10の撮像目
的部分が入るように、センタリングされていなければな
らない。そこで、ベルトコンベア装置14にあらかじめ
センタリングした帯状部材10を搬入するか、あるい
は、帯状部材10を搬入中にセンタリングする。
【0036】以上のようにして、検出条件が整った後に
帯状部材10の各部の検出を行う。この場合、図6ない
し図8に示すようにベルトコンベア装置14の前端部に
は、乳白色の第2の参照板44が配設されているため、
帯状部材10の前端部と第2の参照板44の輝度差が大
きくなり、白・黒のコントラストが明確になる。したが
って、前方撮像機群22で得られた画像により帯状部材
10の前端部の中央部分のエッジや側端部分等が明確に
検出でき、例えば、帯状部材10幅方向側部に縮みが生
じた際に適切に対応できる。また、図6に示したように
ローラコンベア34の前端部がベルトコンベア装置14
の前端部より前方に出ている場合においてはローラコン
ベア34の前端部に第2の空間46が形成されているた
め、ローラコンベア34が邪魔にならずに帯状部材10
の前端部中央部分を検出できる。またこの場合、帯状部
材10の前端部は下方に垂れ下がりや、しわが生じるこ
とがないため、タイヤの品質維持ができる。もちろん垂
れ下がりの心配のない場合には、図7に示すように、ロ
ーラコンベア34の前端部をベルトコンベア装置14の
前端部より前方に出す必要はない。
【0037】また、コンベアベルト空間形成手段18の
上部開口部35には、図3または図4に示すように、乳
白色の参照板36が配設されているため、帯状部材10
の後端部が、前記前端部と同様に、第一の参照板36と
の輝度差が大きくなり、後方側部検出撮像機24bで得
られた画像により、帯状部材10の後端部の側端部分が
明確に検出でき、該側端部に生じた縮みに適切に対応で
きる。また、第2の照明器38で帯状部材10の後端部
表面を照明しているため、標識線撮像機24aで得られ
る画像により帯状部材10の表面の標識線を検出でき
る。
【0038】また、前記図5に示すように、帯状部材1
0の後端部の下面10aと後端面を10bとをそれぞれ
独立した方向から二つの照明機18fで参照光を照射す
るため、帯状部材10の下面10aと後端面10bとの
間の稜線を浮き出させて明確化できる。したがって、後
端部検出撮像機20の撮像画像は稜線の明確に示された
ものとなり、それにより、従来できなかった後端部の稜
線を精度よく検出できる。また、図4に示したようにロ
ーラコンベア34のコンベアベルト空間形成手段18の
近傍の部分には空間39が形成されているため、ローラ
コンベア34が邪魔にならずに帯状部材10の後端部の
稜線の中央部を検出できる。以上のように、帯状部材1
0の前端部(特にエッヂ)及び後端部(特に稜線)をあ
らかじめ距離の分かっている前方撮像機群22と後端部
検出機20により検出できるため帯状部材10の正確な
長さが分かる。
【0039】次に、前記サーバコンベア27とコンベア
上下駆動部14cの作動を説明する。サーバコンベア2
7は、成型ドラム12が大きさの異なるものに替わる場
合に、上下駆動モータ48を回転させサーバコンベア2
7を上下動させる。これにより、帯状部材10を成型ド
ラムの周面の目的位置に導く。また、上下駆動モータ4
8の回転は、コンベア上下駆動部14cの被動ネジ部材
14c2及びシリンダ部材14c3を上昇あるいは下降
させる。この際、シリンダ部材14c3には、圧力が印
加されていないため、そのシリンダのみ上昇し、シリン
ダロッドはローラコンベア34及びベルトコンベア装置
14の重みにより、該シリンダ内に後退して行く。した
がって、この状態では、サーバコンベア27の搬送面レ
ベルとベルトコンベア装置14の搬送面レベルは一致し
ていない。その後、シリンダ部材14c3に圧力が印加
されるとシリンダロッドは上昇してローラコンベア34
及びベルトコンベア装置14の前端の搬送レベルはサー
バコンベア27の搬送レベルと一致する。このように各
コンベア27と34、14の搬送レベルの一致した状態
で帯状部材10を成型ドラムに向けて搬送する。なお、
帯状部材10の前端と後端の検出においては、同一測定
環境下で行うことが望ましいため、その検出時には、前
記シリンダ部材14c3には圧力を印加せずにローラコ
ンベア34及びベルトコンベア装置14を最も低い位置
にした状態で帯状部材10の前端部と後端部の各検出を
行い、その検出結果から帯状部材10の長さを検出す
る。その検出後に前記シリンダ部材14c3に圧力を印
加してローラコンベア34及びベルトコンベア装置14
の各前端部を上昇させる。
【0040】以上のように帯状部材10の長さが検出さ
れたならば、この検出情報に応じて図示されない図1
0、図11に示した把持手段60の把持具61で帯状部
材10の後端部あるいは前端部及び後端部を把持する。
この場合、帯状部材10後端部がコンベアベルト16で
囲まれる空間上にくるように帯状部材10の長さに応じ
てコンベアベルト空間形成部18の搬送方向位置を予め
あるいは帯状部材10搬送後に調整する。また、帯状部
材10の後端部の把持において前記空間形成部18によ
りコンベアベルトの往路16aの途中に空間(開口部3
5)が形成されているため、把持手段60の把持具61
(上爪82および下爪78等)を何の支障もなく搬送経
路上の帯状部材10の後端部の側方から挿入しかつ掴む
ことができる。しかも、その開口部35の参照板36の
取り付け位置は、コンベアベルト往路16aのレベルよ
りやや下側のレベルに位置するため、この参照板36も
支障になることなく、把持具61で帯状部材10の後端
部をスムーズに掴むことができる。そして、帯状部材1
0の前端部を図示しない圧着手段で圧着する等してその
前端部を成型ドラム12に貼り付け、その後、該帯状部
材10を成型ドラム12に巻き付けながら把持具61で
把持している帯状部材10後端部を後方に引いたり前方
に出したりして、巻つけの調整を行う。つまり、短すぎ
る場合は、帯状部材10を引っ張り、長すぎる場合は、
帯状部材10は縮める。
【0041】なお、前記実施例では帯状部材供給装置に
用いられたベルトコンベア装置に本発明を適用した場合
を例示したが本発明の実施範囲はこれに限定されないこ
とはもちろんである。例えばコンベアベルト空間形成手
段の各ローラの配置や個数は前記実施例に限定されず、
例えば、ローラを上方に2つ、下方に1つ配置するよう
に構成したり、中段に1つ増やしたりすることができ
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ベ
ルトコンベアの往路上にベルトコンベアを下方にへこま
せて空間を形成するため、把持具による帯状対象部の後
端部の把持がやりやすくなる。また、コンベア帯の往路
上に搬送される搬送対象物を下方から検出することがで
きるようになる。したがって、従来できなかった搬送対
象物の正確な検出を可能とすると共に搬送対象物の後端
部把持がやりやすくなる。また、搬送対象物を帯状部材
とし、その後端を撮像して検出できるようにすれば、帯
状部材の後端切断面が下方に向いていても、帯状部材後
端を正確に検出することができ、さらには、精度良く帯
状部材の長さを検出することができる。したがって、帯
状部材の成型ドラムに貼り付ける作業が滞ることがな
い。また、対象物検出手段を、搬送方向に沿って移動が
可能なものにすれば、長さの異なる帯状部材を混在して
搬送する場合に、搬送前あるいは搬送中に対象物検出手
段の位置を帯状部材の長さに適合した位置に移動させる
ことができため、各帯状部材の長さを正確に測定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る帯状部材供給装置の全体
構成図である。
【図2】図1のII−II線視図である。
【図3】図1のIII−III線断面図である。
【図4】図1のx方向視図である。
【図5】図4のV-V線断面視図であって、コンベア空間
形成手段の構成例説明図である。
【図6】ローラコンベア及びベルトコンベア装置の前端
部構成例の説明図である。
【図7】ローラコンベア及びベルトコンベア装置の前端
部構成例の他の説明図である。
【図8】ローラコンベア及びベルトコンベア装置の前端
部構成例の説明図である。
【図9】サーバコンベアの構成説明図である。
【図10】把持手段の取り付け状態説明図である。
【図11】把持手段の詳細構成を説明する一部断面正面
図である。
【図12】ベルトコンベア装置の作動説明図であり、
(a)は搬送時(b)は停止時の状態を示す。
【図13】従来のベルトコンベア装置の構成説明図であ
る。
【符号の説明】 10 帯状部材 12 成型ドラム 14 ベルトコンベア装置 16 コンベアベルト 16a 往路 16b 復路 18 コンベアベルト空間形成手段 18a 上部ローラ 18b 下部ローラ 18c ボックス部材 18d ボックス移動部材 18e 駆動モータ 18f 第1の照明器 20 後端部検出撮像機 35 開口部 60 把持手段 61 把持具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部ローラコンベアと、該ローラコン
    ベアの左右に位置する少なくとも一対のベルトコンベア
    とからなる、帯状対象物を搬送する装置であって、上記
    ベルトコンベアは対象物を駆動し目的位置まで搬送する
    往路、及び、搬送後引き返す復路からなり、このうち往
    路の途中にはベルトコンベアを下方に凹ませて該ベルト
    コンベアで囲まれた空間を形成し、該空間の搬送方向の
    前後は、ローラコンベアがブリッジ状に延びることを特
    徴とするコンベア搬送装置。
  2. 【請求項2】 搬送対象物を目的位置まで搬送する往
    路、及び、搬送後引き返す復路からなるコンベア帯を備
    えたコンベア搬送装置において、 往路の途中に、コンベア帯を下方に凹ませて該コンベア
    帯で囲まれる空間を形成するコンベア帯空間形成手段
    と、 形成された空間内に設けられて、往路上に載置された搬
    送対象物を検出する対象物検出手段と、 を備えたことを特徴とするコンベア搬送装置の搬送対象
    物検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、搬送対象物は帯状部
    材であり、かつ、対象物検出手段は搬送対象物の後端を
    撮像して検出するものであることを特徴とするコンベア
    搬送装置の搬送対象物検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、コンベア帯
    空間形成手段または対象物検出手段の少なくともいずれ
    かを、搬送方向に沿って移動させるための手段を備えた
    ことを特徴とするコンベア搬送装置の搬送対象物検出装
    置。
JP5285000A 1993-04-02 1993-11-15 コンベア搬送装置及びコンベア搬送装置の搬送対象物検出装置 Pending JPH06336328A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7694709B2 (en) * 2003-07-28 2010-04-13 Vmi Epe Holland B.V. Tread application device
JP2011256011A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Denso Corp 搬送装置
JP2012101874A (ja) * 2010-11-09 2012-05-31 Nec Corp 外形検出システム

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