JPH06336167A - 自動操舵装置の制御装置 - Google Patents

自動操舵装置の制御装置

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Publication number
JPH06336167A
JPH06336167A JP5125976A JP12597693A JPH06336167A JP H06336167 A JPH06336167 A JP H06336167A JP 5125976 A JP5125976 A JP 5125976A JP 12597693 A JP12597693 A JP 12597693A JP H06336167 A JPH06336167 A JP H06336167A
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Japan
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steering
motor
control motor
vehicle
gear
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JP5125976A
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English (en)
Inventor
Takashi Kimura
多加志 木村
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Subaru Corp
Original Assignee
Fuji Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動操舵制御において操舵制御モータの暴走
の有無を正確に検出してフェイルセーフし、且つモータ
暴走後の手動操舵の安全性を向上する。 【構成】 車両1のステアリング装置10のハンドル側
入力軸21とタイヤ側出力軸22との間に、操舵制御モ
ータ36とトルク制御モータ38を備えて自動操舵する
ギヤ比可変機構25を設ける。また入力軸21と出力軸
22の間には、操舵制御モータ36の暴走を機械的に検
出してフェイルセーフするスイッチ手段70を設ける。
更に、モータ暴走時の作動やドライバのハンドル操作で
入力軸21と出力軸22を直結固定するクランプ手段6
0を設けて、モータ暴走後の手動操舵時の安全性を確保
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の運転
支援システム(ADA)に使用されて電子的に自動操舵
する自動操舵装置の制御装置に関し、詳しくは、操舵制
御モータ暴走時のフェイルセーフに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の安全性を飛躍的に向上する
対策として、エアバック等の衝突被害軽減技術に対し
て、衝突しないための技術、即ち運転操作系を積極的に
アシストして安全側に自動的に制御する総合的な運転支
援システム(ADA:Active Drive Assist system)が
開発されている。このADAシステムは、車両の前後に
装着したカメラを有して道路状況、他の車両、障害物等
の外部環境を三次元的に認識する制御ユニットにより、
ドライバと同等の自律走行能力を持たせ、この自律走行
能力によりブレーキ、スロットル及びステアリングの操
作系の各種装置を自動的に適正に操作するように構成さ
れる。そしてADAシステムが目指す機能として、衝突
防止機能と限定自動走行機能が考えられている。衝突防
止機能は、運転操作の誤り等で追突の危険がある場合に
自動ブレーキ作動したり、横風の際にハンドル修正する
ものである。限定自動走行機能は、ドライバに代わって
自動操舵して車線追従走行したり、障害物を自動回避し
たり、安全車間距離に保持するものである。
【0003】上記ADAシステムについて更に具体的に
説明すると、例えば本件出願人による特願平4−653
47号の出願で示すように、車両に装着した複数のカメ
ラにより前方風景や交通環境をとらえ、その画像を小領
域に分割して各々について三角測量法で距離を算出し
て、画面全体が三次元の距離分布の画像を得る。そして
距離画像から車線、前方車、障害物等を分離して検出す
る。車線からは左右の白線、道路形状等を認識する。前
方車や障害物に対しては、物体が何であるか、障害物と
の相対的な距離や速度等を認識して、種々の画像データ
を得る。
【0004】また上述の画像データを利用して自動操舵
するシステムとして、特開平3−238809号の出願
で示すように、ステアリング装置の操舵系に操舵制御モ
ータやトルク制御モータを備えたプラネタリギヤ式のギ
ヤ比可変機構を設ける。そして画像データ等により車線
の白線に沿うような舵角を算出し、この舵角に応じた操
舵信号を操舵制御モータに出力してギヤ比可変機構を作
動することで、タイヤ側を自動的に操舵し、車線追従で
自律走行することが考えられている。このシステムは最
も重要な画像認識の技術の開発により具体性を生じたも
のであり、実用化するためには更に種々の点で技術開発
する必要がある。
【0005】ここで自動操舵モードでは、操舵制御モー
タの作動のみで前輪が転舵されるため、このモータが何
等かの異常により暴走すると、不意にあらぬ方向に転舵
されることがある。このため操舵制御モータの暴走の有
無を正確に検出し、且つ暴走時には適切にフェイルセー
フすることが必要である。
【0006】従来、モータ暴走時のフェイルセーフとし
ては、制御ユニットでモータの暴走の有無を判断し、暴
走した場合はモータ電源を切断することが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術のものにあっては、電気的にモータの暴走を判断する
方法であるから信頼性が低い。またモータ電源を切断し
た後はステアリング系が遊びの大きい手動操舵の状態に
なるので、ハンドル操作により適確に転舵できない等の
問題がある。
【0008】本発明は、このような点に鑑み、自動操舵
制御において操舵制御モータの暴走の有無を正確に検出
してフェイルセーフし、且つモータ暴走後の手動操舵の
安全性を向上することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、車両のステアリング装置のハンドル側入力軸
とタイヤ側出力軸との間に、操舵制御モータとトルク制
御モータを備えて自動的に操舵するギヤ比可変機構が設
けられ、自動操舵モードの場合に車両前方の画像デー
タ、車速、実舵角の信号により操舵制御モータを回転制
御し、トルク制御モータをトルク制御して、走行中の車
両をハンドル操作なしで道路の白線等に沿うように自動
操舵する自動操舵装置において、入力軸と出力軸との間
に操舵制御モータの暴走を機械的に検出するスイッチ手
段と、モータ暴走時に両軸を直結固定するクランプ手段
を設けることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成による本発明では、車両走行中に自動
操舵モードに設定すると、車両前方の画像データ、車
速、実舵角の信号で例えば道路の白線と車両の関係に基
づいて指示舵角が演算され、この指示舵角に応じてギヤ
比可変機構の操舵制御モータが回転し、同時にトルク制
御モータにより操舵トルクを相殺するようにトルクアシ
ストする。そこでハンドル側入力軸が固定した状態でタ
イヤ側出力軸が回転し、ドライバのハンドル操作なしの
状態でも前輪が自動的に転舵して、白線に沿い安全に車
線追従走行される。
【0011】そして自動操舵中に操舵制御モータが暴走
すると、ギヤ比可変機構による入力軸と出力軸の逆回転
でスイッチ手段が作動してモータ暴走が確実に検出され
る。このときスイッチ手段により例えばモータ電源を切
って直ちに操舵制御モータの作動が停止され、不意にあ
らぬ方向に転舵しないようにフェイルセーフされる。ま
たモータ暴走時にはクランプ手段によりハンドル側入力
軸が、ギヤ比可変機構から切離して出力軸と直結固定さ
れる。このためモータ暴走後に手動操舵する際には、ギ
ヤ比可変機構の位相のずれの影響が無くなって安全に操
舵して走行することが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1において、ADAシステムの概略について説
明する。先ず、車両1のエンジン2のスロットル弁3に
は電気信号で開閉するアクチュエータ11が設けられ、
ブレーキペダル4の操作で前輪5と後輪6のホイールシ
リンダ7にブレーキ圧を発生して制動するブレーキ装置
8には電気信号でブレーキ圧を加減圧する自動ブレーキ
油圧ユニット12が設けられる。また車両1の例えば左
右前方には車両前方の所定の範囲を撮像するCCDカメ
ラ13が配置され、ハンドル9を有するステアリング装
置10に電気信号で操舵する自動操舵パワーユニット1
4が設けられる。
【0013】制御系として、CCDカメラ13の撮像信
号が入力する画像認識制御ユニット15を有し、撮像信
号に基づき三角測量法で距離を算出して、画面全体が三
次元の距離分布の画像を得る。そして距離画像から車
線、前方車、障害物等を分離して検出し、車線からは左
右の白線、道路形状等を認識する。前方車や障害物に対
しては、物体が何であるか、障害物との相対的な距離や
速度等を認識して、種々の画像データを得る。この画像
データは車間距離制御ユニット16と自動操舵制御ユニ
ット17に入力する。
【0014】車間距離制御ユニット16は、画像データ
と他の種々のセンサ信号により先行車や道路の障害物に
対して安全な距離を保つように加減速度を演算し、この
加減速度に基づく適正なスロットル開度のスロットル信
号をアクチュエータ11に出力してスロットル制御す
る。また加減速度に基づく適正なブレーキ圧のブレーキ
信号を自動ブレーキ油圧ユニット12に出力してブレー
キ制御する。そしてドライバのブレーキ操作等が不充分
な場合でも、安全車間を保ち、衝突を未然に防止して安
全に走行することを可能にする。自動操舵制御ユニット
17は、画像データと他の種々のセンサ信号により道路
の白線と車両とのずれ等を演算し、このずれに基づく操
舵信号を自動操舵パワーユニット14に出力して操舵制
御する。そしてドライバのハンドル手離しの場合にも、
安全に車線追従走行することを可能に構成される。
【0015】図2において自動操舵パワーユニット14
の構成について説明する。先ず、ステアリングシャフト
20が入力軸21と出力軸22に2分割され、入力軸2
1の端部にハンドル9が設けられ、出力軸22は油圧パ
ワーステアリング機構23を介して前輪5に連結され、
両軸21,22の間にギヤ比可変機構25がバイパスし
て連結される。ギヤ比可変機構25は、入、出力軸2
1,22とこれらに平行配置されるモータ軸24に、2
組のギヤ26,27と1組のプラネタリギヤ30を組合
せて構成される。
【0016】即ち、第1のギヤ26は小径のドライブギ
ヤ26aが入力軸21に一体結合され、大径のドリブン
ギヤ26bがモータ軸24に回転可能に設けられる。第
2のギヤ27は大径のドライブギヤ27aがモータ軸2
4に回転可能に設けられ、小径のドリブンギヤ27bが
出力軸22に一体結合される。プラネタリギヤ30はサ
ンギヤ31がモータ軸24に一体結合され、リングギヤ
32が第2のギヤ27のドライブギヤ27aの内側に形
成され、サンギヤ31とリングギヤ32に噛合うピニオ
ン33が第1のギヤ26のドリブンギヤ26bと一体的
なキャリア34で支持される。そしてモータ軸24の一
端に可逆回転可能なウォームギヤ35を介して操舵制御
モータ36が連結され、入力軸21にも同様のウォーム
ギヤ37を介してトルク制御モータ38が連結される。
【0017】そこでモータ軸24のサンギヤ31が固定
した状態で、ドライバがハンドル9を操舵すると、入力
軸21と第1のギヤ26によりプラネタリギヤ30のキ
ャリア34が回転してピニオン33が遊星回転し、リン
グギヤ32と第2のギヤ27により出力軸22をハンド
ル9と同一方向に回転して転舵する。この場合に、ギヤ
の歯数を選択することにより、入、出力軸22の回転が
略同一にされる。またトルク制御モータ38により入力
軸21を固定して操舵反力を相殺するようにトルクアシ
ストする状態で、操舵制御モータ36によりサンギヤ3
1を回転すると、ピニオン33の自転でリングギヤ32
と第2のギヤ27を介し出力軸22を同一方向に回転し
て電気的に転舵するように構成される。
【0018】制御系として、入力軸21には操舵角Qh
を検出する操舵角センサ40、操舵トルクThを検出す
る操舵トルクセンサ41が設けられ、出力軸22には実
舵角Qpを検出する転舵角センサ42が設けられる。ま
たギヤ比可変機構25のモータ軸24には位相角Qsを
検出する位相角センサ43が設けられる。そして画像認
識制御ユニット15の画像データ、車速センサ44の車
速V及び上記各センサ40〜43の信号が自動操舵制御
ユニット17に入力して電気的に処理され、自動操舵モ
ードの場合に操舵信号を操舵制御モータ36に出力し、
トルク信号をトルク制御モータ38に出力するように構
成される。
【0019】図3と図4において、ギヤ比可変機構25
について詳細に説明する。先ず、入、出力軸21,22
を覆うコラムチューブ28の途中にコラムケース29が
設けられ、コラムケース29の内部にギヤ比可変機構2
5のモータ軸24、第1と第2のギヤ26,27、プラ
ネタリギヤ30等が収容される。そして入力軸21が、
ハンドル9を有するハンドル軸21aと、ギヤ26aや
トルク制御モータ38のウォームギヤ37が取り付けら
れるギヤ軸21bとに分割される。また両軸21a,2
1bが捩り棒21cにより所定のハンドル遊びを有する
ように連結され、ハンドル軸21aとギヤ軸21bとの
間に操舵トルクセンサ41が配置される。そこでモータ
暴走時のフェイルセーフ手段として、ギヤ軸21bと出
力軸22の間に、機械的にモータ暴走を検出するスイッ
チ手段70と、モータ暴走時に両軸21b,22を直結
固定するクランプ手段60が設けられている。
【0020】スイッチ手段70とクランプ手段60は、
操舵制御モータが暴走した場合にギヤ軸21bと出力軸
22が相互に逆方向に回転することを利用したものであ
る。そこで出力軸22の内部中心に2つの扇形の溝61
が形成され、この溝61の内部にギヤ軸21bと一体的
な板状のストッパ62が挿入される。溝61のく字形の
側壁63は通常の自動操舵で出力軸22が回転する角度
θより若干大きい角度に設定され、モータ暴走でギヤ軸
21bと出力軸22が逆転した場合にストッパ62と側
壁63が当接するように設定される。
【0021】そしてストッパ62の長手方向の一端にス
イッチ手段70の操作片71が設けられ、溝61の両側
壁63の操作片71と対応する箇所にそれぞれ常閉のス
イッチ72a,72bが、操作片71によりOFFする
ように埋設される。またストッパ62の他端には矢印形
状のクランプ64が形成され、溝61の両側壁63のク
ランプ64と対応する箇所に抜止め片65を有する凹部
66が、ワンタッチで抜止め係合するように設けられ
る。
【0022】図5において、自動操舵制御ユニット17
について説明する。先ず、画像認識制御ユニット15か
らの画像データが入力する距離算出部50を有し、図6
のように画像上の所定距離位置Dを設定する。目標軌道
設定部51は画像データに基づきその所定距離位置Dの
白線による目標軌道L1を設定する。また車速Vと転舵
角ωpが入力する予測軌道算出部52を有し、現在の車
両の位置、方向、走行状態のままで所定距離位置Dに走
行した場合の車両1の予測軌道L2を算出する。更に、
選択スイッチ45のON、OFFにより例えば制御シス
テムの電源を投入した自動操舵モードと、その電源を切
断した手動操舵モードを設定するモード設定部53を有
する。
【0023】上述の目標軌道L1、予測軌道L2及びモ
ード信号はずれ幅算出部54に入力して、自動操舵モー
ドの場合に目標軌道L1と予測軌道L2のずれ幅eを算
出する。このずれ幅eは舵角算出部55に入力して、ず
れ幅eと比例定数kとにより指示舵角φを算出する。指
示舵角φと実舵角Qpは制御量演算部56に入力して、
両者の偏差により制御量Cを算出し、駆動部57により
制御量Cに応じた電流Ipを操舵制御モータ36に供給
する。また手動操舵モードの場合はサンギヤ固定に必要
な所定の電流Ipを操舵制御モータ36に供給する。操
舵トルクセンサ41の操舵トルクThはアシストトルク
演算部58に入力し、自動操舵モードの場合にハンドル
9側に作用する操舵反力に応じた操舵トルクThを検出
し、この操舵反力を相殺するようなアシストトルクTa
を演算する。そして駆動部59によりトルクTaに応じ
た電流Isをトルク制御モータ38に供給するように構
成される。
【0024】上記制御系において、モータ暴走時のフェ
イルセーフとして、操舵制御モータ36とバッテリ73
との回路に、上述の2つのスイッチ72a,72bが直
列的に接続される。
【0025】次に、この実施例の作用について説明す
る。先ず、車両走行時にドライバが選択スイッチ45を
OFFすると、自動操舵制御ユニット17が手動操舵モ
ードになり、操舵制御モータ36に所定電流が流れて自
動操舵パワーユニット14のギヤ比可変機構25のモー
タ軸24とサンギヤ31が固定される。またトルク制御
モータ38は不作動し、ハンドル9の入力軸21がフリ
ーの状態になる。そこでドライバが図7(a)のように
ハンドル9を握って操舵すると、入力軸21、第1と第
2のギヤ26,27、固定したサンギヤ31に対するプ
ラネタリギヤ30の作動で出力軸22が同一方向に回転
し、油圧パワーステアリング機構23の作動で前輪5が
左右に自由に転舵される。
【0026】また選択スイッチ45をONすると、自動
操舵モードに切換わる。このため自動操舵制御ユニット
17では画像認識制御ユニット15からの画像データに
より所定距離位置Dの白線等の目標軌道L1が設定さ
れ、車速Vと実舵角Qpにより車両1の所定距離位置D
での予測軌道L2が算出される。そして目標軌道L1と
予測軌道L2のずれ幅eに応じて指示舵角φが算出さ
れ、この指示舵角φと実舵角Qpに基づく制御量Cが算
出される。
【0027】ここで操舵制御モータ36が正常な場合
は、クランプ手段60が不作動して入力軸21のギヤ軸
21bと出力軸22が分離され、自動操舵可能になる。
そして2つのスイッチ72a,72bは共にONし、操
舵制御モータ36がバッテリ73に接続されているた
め、駆動部57により制御量Cに応じた電流Ipが操舵
制御モータ36に流れて回転制御される。このためギヤ
比可変機構25では、ウォームギヤ35、モータ軸24
及びサンギヤ31が回転するが、このときリングギヤ3
2にはタイヤ側の大きい負荷がかかっているため、キャ
リア34等が逆転してこの場合の操舵反力がハンドル9
側に作用する。
【0028】そこで操舵トルクセンサ41によりこの場
合の操舵反力が検出され、操舵反力を相殺するようなア
シストトルクTaが演算され、このトルクTaに応じた
電流Ihがトルク制御モータ38に流れる。そしてトル
ク制御モータ38とウォームギヤ37が作動して、入力
軸21、第1のギヤ26、キャリア34等を固定するよ
うにトルクアシストされる。このため操舵制御モータ3
6によるサンギヤ31の回転で、タイヤ側の負荷に抗し
てリングギヤ32、第2のギヤ27及び出力軸22が回
転し、図7(b)のようなハンドル手離の状態で前輪5
が操舵信号に応じて自動的に転舵される。こうしてドラ
イバがハンドル9を操作しなくとも、車両1は前輪5が
道路の白線に沿うように転舵して安全に車線追従走行さ
れる。
【0029】上述の自動操舵制御において、操舵制御モ
ータ36が何等かの異常により暴走すると、サンギヤ3
1の回転が急増する。このため例えばモータ36と出力
軸22が右回転している場合は、アシストトルクがその
ままの状態であるためキャリア34も強制的に右回転さ
れ、第1のギヤ26によりギヤ軸21bが左回転する。
そこでクランプ手段60においてストッパ62と溝61
の側壁63が互いに近付くように回転し、操作片71に
より一方のスイッチ72aがOFFしてモータ暴走が検
出される。そしてスイッチ72aのOFFでモータ電源
側が切断して直ちに操舵制御モータ36は作動停止し、
不意にあらぬ方向に転舵して事故を生じることが防止さ
れる。
【0030】またモータ暴走時にはプラネタリギヤ30
のピニオン33が無理に遊星回転されるため、タイヤと
モータとの位相が任意にずれた状態になる。そこでモー
タ暴走後にギヤ比可変機構25を使用してドライバがハ
ンドル操作により手動操舵すると、大きい遊びを有して
適確に操舵することが困難になる。そころでこの場合
は、ストッパ62のクランプ64が、図4一点鎖線のよ
うに抜止め片65を有する凹部66に抜止め係合され
る。そしてハンドル側の入力軸21がギヤ比可変機構2
5を切離して出力軸22と直結し、コラムが1:1に固
定される。このため手動操舵する場合にはギヤ比可変機
構25の位相のずれの影響が無くなって、ドライバのハ
ンドル操作により直接前輪5が適切に転舵して安全に走
行される。
【0031】一方、自動操舵での走行中にドライバが転
舵の異常に気付き、ハンドル操作して入力軸21を回転
すると、スイッチ手段60とクランプ手段70が上述と
同様に作動する。従って、この場合にも操舵制御モータ
36は未然に作動停止し、ハンドルとタイヤが直結する
ようにフェイルセーフされる。
【0032】以上、本発明の実施例について説明した
が、ギヤ比可変機構の構造の異なる場合にも適応でき
る。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によると、
自動操舵装置においてハンドル側入力軸とタイヤ側出力
軸との間にスイッチ手段が、モータ暴走をこの場合の両
軸の作動で機械的に検出するように設けられるので、検
出精度が高くなって、信頼性が向上する。このためモー
タ暴走を確実に防止するようにフェイルセーフすること
ができる。モータ暴走時にはクランプ手段により入力軸
と出力軸を直結保持するように構成されるので、手動操
舵の際の不要な遊びが無くなって、操縦性が良好にな
り、安全性も向上する。クランプ手段は入力軸と出力軸
との間に介設されるので、構造が簡素化し、モータ暴走
時の両軸の作動とドライバの判断によるハンドル操作の
いずれでも直結動作することができて、フェイルセーフ
が確実化する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動操舵装置の制御装置の実施例
の概略を示す構成図である。
【図2】自動操舵パワーユニットを示す構成図である。
【図3】ギヤ比可変機構の部分を具体的に示す断面図で
ある。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】自動操舵制御系を示すブロック図である。
【図6】自動操舵制御の概念図である。
【図7】手動操舵と自動操舵の状態を示す図である。
【符号の説明】
1 車両 9 ハンドル 10 ステアリング装置 14 自動操舵パワーユニット 15 画像認識制御ユニット 17 自動操舵制御ユニット 21 入力軸 22 出力軸 25 ギヤ比可変機構 36 操舵制御モータ 38 トルク制御モータ 60 クランプ手段 70 スイッチ手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/62 380 9287−5L 15/70 400 8837−5L // B62D 101:00 113:00 119:00 137:00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両のステアリング装置のハンドル側入
    力軸とタイヤ側出力軸との間に、操舵制御モータとトル
    ク制御モータを備えて自動的に操舵するギヤ比可変機構
    が設けられ、自動操舵モードの場合に車両前方の画像デ
    ータ、車速、実舵角の信号により操舵制御モータを回転
    制御し、トルク制御モータをトルク制御して、走行中の
    車両をハンドル操作なしで道路の白線等に沿うように自
    動操舵する自動操舵装置において、入力軸と出力軸との
    間に操舵制御モータの暴走を機械的に検出するスイッチ
    手段と、モータ暴走時に両軸を直結固定するクランプ手
    段を設けることを特徴とする自動操舵装置の制御装置。
  2. 【請求項2】 スイッチ手段は、操舵制御モータのバッ
    テリ側の回路に直列接続することを特徴とする請求項1
    記載の自動操舵装置の制御装置。
JP5125976A 1993-05-27 1993-05-27 自動操舵装置の制御装置 Pending JPH06336167A (ja)

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JP5125976A JPH06336167A (ja) 1993-05-27 1993-05-27 自動操舵装置の制御装置

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JP5125976A JPH06336167A (ja) 1993-05-27 1993-05-27 自動操舵装置の制御装置

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ID=14923652

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