JPH06336036A - 印字モードを切り換え可能なワイヤドットプリンタ - Google Patents

印字モードを切り換え可能なワイヤドットプリンタ

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JPH06336036A
JPH06336036A JP12912393A JP12912393A JPH06336036A JP H06336036 A JPH06336036 A JP H06336036A JP 12912393 A JP12912393 A JP 12912393A JP 12912393 A JP12912393 A JP 12912393A JP H06336036 A JPH06336036 A JP H06336036A
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printing
wire guide
wires
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JP12912393A
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English (en)
Inventor
Fumio Otsuka
史生 大塚
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Seikosha KK
Original Assignee
Seikosha KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高精度な印字モードの切換えを簡単な構造で
かつ低コストで実現でき、各印字ワイヤを駆動制御する
回路の簡略化を図ったワイヤドットプリンタを提供す
る。 【構成】 複数の印字ワイヤがヘッドフレームのノーズ
部で整列している印字ヘッドを有し、高速印字モードと
高品質印字モードとに切り換え可能なワイヤドットプリ
ンタ。ノーズ部には、印字ワイヤを2列に整列させるワ
イヤガイド8が設けてある。ワイヤガイド8は第1,第
2のワイヤガイド9,10よりなる。ワイヤガイド9
は、ノーズ部に固定され、各列の印字ワイヤを垂直方向
に整列させる2つの長孔9b,9cを有する。ワイヤガ
イド10は、ワイヤガイド9に対して回動自在に設けら
れ、その回動により2列の印字ワイヤを互いに逆方向に
上下させる第1,第2横長ガイド孔群10b,10cを
有する。第2のワイヤガイド10を所定の角度範囲内で
回動させる駆動手段20が設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印字モードを切り換え
可能なワイヤドットプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、電磁的に駆動される複数の印
字ワイヤがヘッドフレームのノーズ部で整列して支持さ
れている印字ヘッドを有し、印字モードを、隣接する各
列の対応する印字ワイヤの高さ位置が一致した高速印字
モードとその高さ位置がずれた高品質印字モードとに切
り換え可能なワイヤドットプリンタが知られている。
【0003】このような従来のワイヤドットプリンタの
公知例として特公昭57ー60950号がある。これに
は(1)複数の印字ワイヤを垂直方向に延びる2つの列
に整列させるワイヤガイドを、その2つの列の間で左右
に2分割し、その分割した一方のワイヤガイドを上下に
移動させることにより、印字モードを上記2つのモード
間で切り換えるようにしたもの、及び(2)印字ヘッド
全体を回転させることにより、印字モードを上記2つの
モード間で切り換えるようにしたものが開示してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)の従来技術では、分割した一方のワイヤガイドの
上下方向への移動精度がそのまま上記2つのモード間で
の切換え精度になるので、上記一方のワイヤガイドを移
動させるための各構成部品を高精度に製造する必要があ
り、製造コストが増大してしまう。また分割したワイヤ
ガイドの両方を動かす方が各々の移動量が少なく、ワイ
ヤ摺動摩擦の変化の点で有利なのは明らかだが、この方
式を採用すると機構がより複雑になってしまう。さら
に、複数の印字ワイヤを3列以上に整列させる場合、ワ
イヤガイドを3つ以上に分割してその一部を上下に移動
させるために、複雑な構造が必要になりかつ高精度な印
字モードの切換えを行なうのが難しいという問題点があ
る。
【0005】また、上記(2)の従来技術では、印字ヘ
ッド全体を回転させる構成であるので、その回転のため
の機構が大がかりでかつ複雑になってしまうとともに、
上記2つのモードのいずれに切り換わった状態でも、各
列の印字ワイヤが印字ヘッドの移動方向に垂直な方向に
整列していないので、印字データに基づいて各列の印字
ワイヤを駆動するタイミングを微小な時間ずつずらす必
要があり、印字ワイヤを駆動するための印字データの処
理が複雑となり、印字ワイヤの駆動制御回路が複雑で高
価になってしまうという問題点がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に着目
して為されたもので、高精度な印字モードの切換えを簡
単な構造でかつ低コストで実現できるとともに、各印字
ワイヤを駆動制御する回路の簡略化を図った印字モード
を切り換え可能なワイヤドットプリンタを提供すること
を目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、電磁的に駆動される複数の印字ワイヤが
ヘッドフレームのノーズ部で整列して支持されている印
字ヘッドを有し、印字モードを、隣接する各列の対応す
る印字ワイヤの高さ位置が一致した高速印字モードとそ
の高さ位置がずれた高品質印字モードとに切り換え可能
なワイヤドットプリンタにおいて、上記ノーズ部には、
上記印字ワイヤの先端部を上記先端部が摺動可能なよう
にガイドしかつこれらを少なくとも2列に整列させるワ
イヤガイドが設けてあり、上記ワイヤガイドは上記印字
ワイヤの延伸方向に相対向して設けてある第1,第2の
ワイヤガイドよりなり、上記第1のワイヤガイドは、上
記ヘッドフレームのノーズ部に固定して設けられ、上記
各列の印字ワイヤを垂直方向に整列させる複数の長孔を
有し、上記第2のワイヤガイドは、上記第1のワイヤガ
イドに対して回動自在に設けられ、かつその回動により
少なくとも1つの列の印字ワイヤを他の列の印字ワイヤ
に対して相対的に上下させるように形成された少なくと
も1つのガイド孔手段を有し、かつ上記第2のワイヤガ
イドを所定の角度範囲内で回動させる駆動手段が設けて
ある。
【0008】好ましくは、上記ガイド孔手段は、その回
動によりある列の上記印字ワイヤと、残りの列の上記印
字ワイヤとを上記2つのモード間で互いに逆方向に上下
させるように形成されている。
【0009】また、印字ワイヤは第2のワイヤガイドの
回動中心の両側に同数列ずつ設けてあり、ガイド孔手段
は、回動中心の一方の側の印字ワイヤが嵌合した第1横
長ガイド孔と、他方の側の印字ワイヤが嵌合した第2横
長ガイド孔とを含むようにしてもよい。
【0010】さらに、印字ワイヤは合計2列設けてあ
り、第1および第2横長ガイド孔は各列の各印字ワイヤ
が個別に摺動自在に嵌合可能に複数設けていてもよい。
【0011】さらにまた好ましくは、上記駆動手段は、
上記ヘッドフレームまたはそれと固定関係にある部材に
上記印字ヘッドの移動方向と実質的に平行にスライド可
能に設けてあるスライド部材と、上記スライド部材の変
位に連動して上記第2のワイヤガイドを回動させる伝達
手段とよりなり、上記スライド部材は、上記ヘッドフレ
ームの両側より突出する状態に設けてあり、上記印字ヘ
ッドが通常の移動領域を越えて移動されたときにプリン
タ内の静止部材と当接することにより変位されるもので
ある。
【0012】
【作用】第2のワイヤガイドが駆動手段により第1のワ
イヤガイドに対して所定の角度範囲内で回動されること
により、各列の印字ワイヤを第1のワイヤガイドの複数
の長孔により垂直方向に整列させたまま、第2のワイヤ
ガイドのガイド孔手段によって1つの列の印字ワイヤが
他の列の印字ワイヤに対して相対的に上下し、これによ
って印字モードが高速印字モードと高品質印字モードと
の間で切り換えられる。
【0013】
【実施例】本発明の一実施例に係る印字モードを切り換
え可能なワイヤドットプリンタは、図4に示す印字ヘッ
ド1を有している。この印字ヘッド1のヘッドフレーム
2のノーズ部2aの先端部には、電磁的に駆動される複
数(この一実施例では24本)の印字ワイヤ3が2列に
整列して支持されている。
【0014】印字ヘッド1内には、各印字ワイヤ3を駆
動するための電磁的駆動手段として、鉄心4,駆動コイ
ル5,印字レバー6および復帰ばね7等が設けられてい
る。各印字ワイヤ3は、対応する各印字レバー6の先端
部に固着されており、鉄心4に吸引されて対応する各印
字レバー6の先端部が前進したとき(図4の上方へ変位
したとき)に印字し、印字後復帰ばね7のばね力により
後退するようになっている。
【0015】前記ヘッドフレーム2のノーズ部2aに
は、図3(a)および図4に示すように、印字ワイヤ3
の先端部を該先端部が摺動可能なようにガイドし、かつ
これらを2列に整列させるワイヤガイド8が設けられて
いる。ワイヤガイド8は、図4に示すように、ノーズ部
2aの先端側から順に配置された第1のワイヤガイド
9、第2のワイヤガイド10およびワイヤガイド取付板
11からなる。両ワイヤガイド9,10は、印字ワイヤ
3の延伸方向に相対向して設けられている。
【0016】第1のワイヤガイド9は、ヘッドフレーム
2のノーズ部2aの先端部に固定して設けられている
(図4を参照)。このワイヤガイド9には、図2(a)
に示すように、ワイヤガイド取付板11(図2(c)を
参照)の回転軸11aが嵌合する回転軸孔9aと、この
回転軸孔9aの両側に平行に配置され、2列の各印字ワ
イヤ3をそれぞれ垂直方向(図3(a)で左右方向に往
復移動する印字ヘッド1の移動方向に垂直な方向)に整
列させる垂直方向に延びた長孔9b,9cと、回転軸孔
9aの上方に配置され、ワイヤガイド取付板11の位置
決め軸11bが嵌合する縦長の位置決め孔9dとが形成
されている。長孔9b,9cは略同じ形状のものであ
り、右側の長孔9cは左側の長孔9bより僅かに上方に
ずれている。回転軸孔9aの中心9a´は、両長孔9
b,9cの一方を平行移動してその他方の上に重ねた場
合に、両長孔9b,9cが上下方向で合致する部分Lの
中央位置L ´と略一致している(図6(a)を参
照)。そして、各長孔9b,9cの幅方向の中心は、回
転軸孔9aの中心9a´から略等距離にある。
【0017】第2のワイヤガイド10には、図2(b)
に示すように、ワイヤガイド取付板11の回転軸11a
が嵌合する回転軸孔10aと、この回転軸孔の両側に配
置され、各印字ワイヤ3が摺動自在に嵌合する複数(1
2個)の横長ガイド孔をそれぞれ有する第1,第2横長
ガイド孔群10b,10cと、回転軸孔10aの上方に
配置され、ワイヤガイド取付板11の位置決め軸11b
が係合する切欠部10dと、後述する板ばね42(図3
(a)を参照)の先端が係合する係合溝10eとが形成
されている。
【0018】第1,第2横長ガイド孔群10b,10c
は、第2のワイヤガイド10が回転軸11aを中心に所
定の角度範囲内で回動することにより、2列に整列した
印字ワイヤ3を後述する2つの印字モード(図6(a)
に示す高速印字モードと図6(b)に示す高品質印字モ
ード)との間で互いに逆方向に上下させるガイド孔手段
10Aを構成している。具体的には、第1,第2横長ガ
イド孔群10b,10cの各横長ガイド孔は、上下方向
に整列しているとともに、上下から中央部に向かうにつ
れて漸次その横幅が短くなっている。また、第1横長ガ
イド孔群10bの各横長ガイド孔の中心を通る中心線1
0b´は第2横長ガイド孔群10cの各横長ガイド孔の
中心を通る中心線10c´と略平行であり、かつ両中心
線10b´,10c´は回転軸孔10aの中心から略等
距離にある(図2(b)を参照)。
【0019】ワイヤガイド取付板11は、第2のワイヤ
ガイド10を第1のワイヤガイド9に対して回動自在に
支持するためのもので、ヘッドフレーム2のノーズ部2
aに固定されている。この取付板11には、両ワイヤガ
イド9,10の各回転軸孔9a,10aに嵌合する回転
軸11aと、第2のワイヤガイド10の切欠部10dに
係合するとともに、第1のワイヤガイド9の位置決め孔
9dに嵌合する位置決め軸11bと、第1のワイヤガイ
ド9の各長孔9b,9cに対抗する位置にありかつこの
各長孔よりも幅方向の寸法が大きい長孔11c,11d
とが形成されている。
【0020】上記第1のワイヤガイド9,第2のワイヤ
ガイド10およびワイヤガイド取付板11は、図1
(a),(b)および図4に示すように、回転軸11a
を両ワイヤガイド9,10の各回転軸孔9a,10aに
嵌合させ、かつ位置決め軸11bを第1のワイヤガイド
9の位置決め孔9dに嵌合させるとともに第2のワイヤ
ガイド10の切欠部10dに係合させて上記ノーズ部2
aの先端部に配置されている。このような配置により、
第2のワイヤガイド10が、第1のワイヤガイド9に対
して、位置決め軸11bと切欠部10dとにより規制さ
れる所定の角度範囲内で回転軸11aを中心に回動自在
になっている。また、第2のワイヤガイド10の回動に
より、印字モードが、2列の印字ワイヤ3の高さ位置が
一致した高速印字モード(図6(a)に示すパラレル配
置)とその高さ位置がずれた高品質印字モード(図6
(b)に示す千鳥配置)とに切り換えられるようになっ
ている。
【0021】上記ワイヤドットプリンタは、さらに第2
のワイヤガイド10を上記所定の角度範囲内で回動させ
る駆動手段20を有している。この駆動手段20は、上
記ヘッドフレーム2(またはヘッドフレームと固定関係
にある部材)に印字ヘッド1の移動方向(図3(a)の
左右方向)と実質的に平行にスライド可能に設けられた
スライド部材30と、スライド部材30の変位に連動し
て第2のワイヤガイド10を回動させる伝達手段40と
から構成されている。
【0022】スライド部材30は、図3(a)および図
5に示すように、ヘッドフレーム2の両側より突出状態
に設けられており、通常の移動領域(印字領域)内では
印字ヘッド1と共に移動可能であるが、上記印字ヘッド
1が通常の印字領域を越えて移動したときに、プリンタ
内の左右に設けられた不図示の静止部材(右側静止部材
および左側静止部材)と当接することにより印字ヘッド
1に対し相対的に変位可能である。すなわち、印字ヘッ
ド1が通常の移動領域を越えてさらに右側へ移動する
と、スライド部材30の右端部が上記右側静止部材と当
接してスライド部材30が左方へ変位するとともに、印
字ヘッド1が通常の移動領域を越えて左側へ移動する
と、スライド部材30の左端部が上記左側静止部材と当
接してスライド部材30が右方へ変位するようになって
いる。
【0023】具体的には、スライド部材30は、図3
(a)および図5に示すように、バー固定板31に左右
方向に移動可能に連結されている。バー固定板31は、
ヘッドフレーム2の下辺の支持部2bにねじ31a,3
1aにより固着されている。スライド部材30には、そ
の移動方向に長いガイド長孔30aが左右に設けられて
いる。バー固定板31にはローラピン32が左右に固定
してある。各ローラピン32にローラ32aを摺動自在
に嵌合させてこの各ローラを各ガイド長孔30a内に位
置させ、かつ各ローラピン32の頭部にEリング32b
を止めることによって、スライド部材30をバー固定板
31から脱出不能にしかつ左右に移動可能に取り付けて
いる。
【0024】また、スライド部材30の中央部には、図
3(a)および図5に示すように、その移動方向に長い
溝30bが設けられている。この溝30bの中央部は圧
縮コイルばね33が嵌合するばね保持溝30b1 であ
る。その両側から延伸する連通溝30b2 ,30b2
は、ばね保持溝30b1 よりも幅が狭くなっている。各
連通溝30b2 には、バー固定板31に立設してある一
対のピン31bが嵌合している。
【0025】さらに、スライド部材30の中央部下端面
には、逆台形のクリック用突起30cが設けられてい
る。上記支持部2bとスライド部材30との間の間隙
に、位置決め用の板ばね34が圧入されてヘッドフレー
ム2に固定されている。板ばね34はスライド部材30
の端面に弾接している。板ばね34の中央部にはクリッ
ク用突起34aが屈曲形成されており、突起30cは、
突起34aを押圧して板ばね34を橈ませて突起34a
を乗り越え、突起34aの右側と左側とに位置すること
ができる。
【0026】さらにまた、スライド部材30には、図3
(a)および図5に示すように、カム溝30dが設けら
れている。このカム溝30dは、スライド部材30の左
右方向の移動を上記伝達手段40の伝達レバー41の上
下方向の移動に変換するためのものである。カム溝30
dには、印字ヘッド1の移動方向に長くかつ移動方向に
垂直な方向(上下方向)に相互の位置がずれている第1
長溝30d1 および第2長溝30d2 と、この両長溝を
連結する傾斜溝30d3 とが設けられている。
【0027】上記伝達手段40は、スライド部材30の
左右方向への移動に連動して上下方向に移動する伝達レ
バー41と、このレバー41の移動を上記第2のワイヤ
ガイド10に伝達してこれを回動させる板ばね42とか
ら構成されている。伝達レバー41の下端部に設けてあ
るローラピン43は、上記スライド部材30のカム溝3
0dに摺動自在に嵌合している。このローラピン43
は、上記ローラピン32と同様に、カム溝30dに摺動
自在に嵌合するローラ43aおよびEリング43bを有
している。伝達レバー41にはその移動方向に長い長溝
41a,41aが設けてあり、ヘッドフレーム2に圧入
した支持ピン44が各長溝41aに嵌合している。この
各支持ピン44も、上記ローラピン32と同様に、各長
溝41aに摺動自在に嵌合するローラおよびEリング4
4bを有している。
【0028】伝達レバー41の右側部の中央に形成され
たばね取付部41bには、板ばね42の基端部がねじ4
5で固定されている。板ばね42の先端部が、上記第2
のワイヤガイド10の係合溝10eに係合している(図
3(a)を参照)。
【0029】図1(a),図3(a)および図6(a)
は、印字ヘッド1の移動方向に対して略直角な垂直方向
に2列に整列した各印字ワイヤ3の高さ位置が一致した
高速印字モード(パラレル配置)に切り換わっている状
態を示している。この状態では、第1,第2横長ガイド
孔群10b,10cの各横長ガイド孔は右下がりになっ
ている。この状態で印字ヘッド1が通常の移動領域内で
移動することにより、高速印字モードで印字が行われ
る。
【0030】このように高速印字モードにある状態で、
印字ヘッド1が通常の移動領域を越えてさらに左側へ移
動すると、スライド部材30の左端部が不図示の上記左
側静止部材と当接し、スライド部材30が図3(a)の
位置から図3(b)の位置まで右方へ変位する。この変
位により、伝達レバー41のローラピン43がスライド
部材30のカム溝30d内を第2長溝30d2 から傾斜
溝30d3 を経て第1長溝30d1 内に摺動変位し、こ
れによって伝達レバー41が図3(a)の位置から下方
へ変位する。この変位が板ばね42を介して第2のワイ
ヤガイド10に伝達され、これによって第2のワイヤガ
イド10が第1のワイヤガイド9に対して回転軸11a
を中心に所定の角度(切欠部10dの左端部が位置決め
軸11bに当接した図1(a)および図3(a)の位置
から切欠部10dの右端部が位置決め軸11bに当接し
た図3(b)の位置までの角度)だけ反時計方向へ回動
する。この回動により、図6(a)に示すように右下が
りになっていた第1,第2横長ガイド孔群10b,10
cの各横長ガイド孔が図6(b)に示すように左下がり
になり、これによって2列の印字ワイヤ3が各長孔9
b,9cにより垂直方向に整列されたまま互いに逆方向
に上下する。すなわち、長孔9b内の各印字ワイヤ3が
下方へ変位するとともに、長孔9c内の各印字ワイヤ3
が上方へ変位し、印字モードが上記高速印字モードから
図3(b)および図6(b)に示す高品質印字モード
(千鳥配置)に切り換えられる。この状態で印字ヘッド
1が通常の移動領域内で移動することにより、高品質印
字モードで印字が行われる。
【0031】高品質印字モードにある状態で、印字ヘッ
ド1が通常の移動領域を越えてさらに右側へ移動する
と、スライド部材30の右端部が不図示の上記右側静止
部材と当接し、スライド部材30が図3(b)の位置か
ら図3(a)の位置まで左方へ変位する。この変位によ
り、ローラピン43がカム溝30d内を第1長溝30d
1 から傾斜溝30d3 を経て第2長溝30d2 内に摺動
変位し、これによって伝達レバー41が図3(b)の位
置から図3(a)の位置まで上方へ変位する。この変位
が板ばね42を介して第2のワイヤガイド10に伝達さ
れ、これによって第2のワイヤガイド10が第1のワイ
ヤガイド9に対して回転軸11aを中心に上記所定の角
度だけ図3(b)の位置から時計方向へ回動する。この
回動により、図6(b)に示すように左下がりになって
いた第1,第2横長ガイド孔群10b,10cの各横長
ガイド孔が図6(a)に示すように右下がりになり、こ
れによって2列の印字ワイヤ3が各長孔9b,9cによ
り垂直方向に整列されたまま互いに逆方向に上下する。
この場合、長孔9b内の各印字ワイヤ3が上方へ変位す
るとともに、長孔9c内の各印字ワイヤ3が下方へ変位
し、印字モードが図6(b)の高品質印字モードから再
び図6(a)の高速印字モードに切り換えられる。
【0032】上記一実施例によれば、第2のワイヤガイ
ド10を所定の角度範囲で回動させる駆動手段20を、
ヘッドフレーム2(またはヘッドフレームと固定関係に
ある部材)に印字ヘッド1の移動方向と実質的に平行に
スライド可能に設けられたスライド部材30と、スライ
ド部材30の変位に連動して第2のワイヤガイド10を
回動させる伝達手段40とから構成しているので、ワイ
ヤガイドを駆動するためにソレノイド等のような高価な
駆動手段が不要であり、これによって製品コストが低減
される。
【0033】また、上記実施例によれば、印字モードが
上記2つのモードのいずれに切り換わった場合でも、ス
ライド部材30のクリック用突起30cが板ばね34の
クリック用突起34aの右側または左側に位置し、これ
によって図3(a),図3(b)のいずれか一方の位置
にあるスライド部材30が他方の位置へ変位するのを阻
止しているとともに、板ばね42がその先端で第2のワ
イヤガイド10を、図3(a)の高速印字モードではこ
のモードを保持する方向(図3(a)で上方)へ、図3
(b)の高品質印字モードではこのモードを保持する方
向(図3(b)で下方)へそれぞれ付勢しているので、
印字ワイヤ3の先端にリボンまたは紙等による上下方向
への外力やキャリアの振動等により第2のワイヤガイド
10が回動したりすることがない。従って、上記2列の
印字ワイヤ3の配置が印字中にずれて印字品質が低下す
るのが防止される。
【0034】なお、上記実施例では、第1,第2横長ガ
イド孔群10b,10cは、第2のワイヤガイド10が
回転軸11aを中心に所定の角度範囲内で回動すること
により、2列に整列した印字ワイヤ3を上記2つの印字
モード間で互いに逆方向に上下させるガイド孔手段10
Aを構成しているが、本発明はこれに限定されるもので
はない。すなわち、第2のワイヤガイド10に設けられ
るガイド孔手段10Aを、第2のワイヤガイド10の回
動により複数列のうちの少なくとも1つの列の印字ワイ
ヤを他の列の印字ワイヤに対して相対的に上下させるよ
うに形成すればよく、例えば印字ワイヤを2列設け、一
方の列の印字ワイヤを動かさず他方の列の印字ワイヤの
み上下させる構成にしてもよい。
【0035】また、上記実施例では、24本の印字ワイ
ヤ3を2列(各列に12本ずつ)に配置しているが、本
発明は印字ワイヤを3列以上に配置する場合にも適用さ
れる。例えば、24本の印字ワイヤ3を4列(各列に6
本ずつ)に配置することも可能である。
【0036】また第1のワイヤガイドの長孔を、各印字
ワイヤを個別にガイドする複数の長孔とし、それら長孔
がヘッド前方から見て斜めに配列したものでもよい。
【0037】さらに、上記実施例では、第1のワイヤガ
イド9を第2のワイヤガイド10よりもノーズ部2aの
先端側に配置しているが、この両ワイヤガイドの前後位
置を逆に配置してもよい。
【0038】また、上記実施例では、第2のワイヤガイ
ド10の回動範囲を規制する上記位置決め軸11bをワ
イヤガイド取付板11に設けてあるが、この軸11bに
代わる位置決め軸またはピンを第1のワイヤガイド9ま
たは上記ヘッドフレーム2のノーズ部2aに設けてもよ
い。
【0039】また、上記実施例では、第1,第2横長ガ
イド孔群10b,10cを複数の孔の集まりとしている
が、各列の最上端のワイヤの上辺と最下端のワイヤの下
辺を規制するだけの連続した孔としてもよい(ワイヤ径
とピッチが等しい場合)。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明(請求項
1)によれば、第2のワイヤガイドが駆動手段により第
1のワイヤガイドに対して所定の角度範囲内で回動され
ることにより、各列の印字ワイヤを第1のワイヤガイド
の複数の長孔により垂直方向に整列させたまま、第2の
ワイヤガイドのガイド孔手段によって1つの列の印字ワ
イヤが他の列の印字ワイヤに対して相対的に上下し、こ
れによって印字モードが高速印字モードと高品質印字モ
ードとの間で切り換えられる。従って、高精度な印字モ
ードの切換えを簡単な構造でかつ低コストで実現するこ
とができるとともに、各印字ワイヤを駆動制御する回路
の簡略化を図ることができ、これによってコストを低減
することができる。
【0041】また、本発明(請求項5)によれば、印字
ヘッドが通常の移動領域を越えて移動されたときにスラ
イド部材が変位し、この変位に連動して伝達手段が第2
のワイヤガイドを所定の角度範囲内で回動させるので、
第2のワイヤガイドを駆動するためにソレノイド等のよ
うな高価な駆動手段が不要となり、これによってコスト
をより一層低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の一実施例に係る印字モードを
切り換え可能なワイヤドットプリンタの主要部を示す平
面図である。(b)は(a)のAーA線に沿う断面図で
ある。
【図2】(a)は第1のワイヤガイドを示す平面図であ
る。(b)は第2のワイヤガイドを示す平面図である。
(c)はワイヤガイド取付板を示す平面図である。
【図3】(a)は本発明の一実施例に係る印字モードを
切り換え可能なワイヤドットプリンタを示す正面図で、
高速印字モードに切り換わった状態を示す。(b)は
(a)と同様の正面図で、高品質印字モードに切り換わ
った状態を示す。
【図4】図3(a)のBーB線に沿う断面図である。
【図5】図3(a)のCーC線に沿う断面図である。
【図6】(a)は高速印字モードに切り換わった状態を
示す説明図である。(b)は高品質印字モードに切り換
わった状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 印字ヘッド 2 ヘッドフレーム 2a ノーズ部 3 印字ワイヤ 8 ワイヤガイド 9 第1のワイヤガイド 9b,9c 長孔 10 第2のワイヤガイド 10A ガイド孔手段 10b 第1横長ガイド孔群(第1横長ガイド孔) 10c 第2横長ガイド孔群(第2横長ガイド孔) 20 駆動手段 30 スライド部材 40 伝達手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁的に駆動される複数の印字ワイヤが
    ヘッドフレームのノーズ部で整列して支持されている印
    字ヘッドを有し、印字モードを、隣接する各列の対応す
    る印字ワイヤの高さ位置が一致した高速印字モードとそ
    の高さ位置がずれた高品質印字モードとに切り換え可能
    なワイヤドットプリンタにおいて、 上記ノーズ部には、上記印字ワイヤの先端部を上記先端
    部が摺動可能なようにガイドしかつこれらを少なくとも
    2列に整列させるワイヤガイドが設けてあり、 上記ワイヤガイドは上記印字ワイヤの延伸方向に相対向
    して設けてある第1,第2のワイヤガイドよりなり、 上記第1のワイヤガイドは、上記ヘッドフレームのノー
    ズ部に固定して設けられ、上記各列の印字ワイヤを垂直
    方向に整列させる複数の長孔を有し、 上記第2のワイヤガイドは、上記第1のワイヤガイドに
    対して回動自在に設けられ、かつその回動により少なく
    とも1つの列の印字ワイヤを他の列の印字ワイヤに対し
    て相対的に上下させるように形成された少なくとも1つ
    のガイド孔手段を有し、 上記第2のワイヤガイドを所定の角度範囲内で回動させ
    る駆動手段が設けてあることを特徴とする印字モードを
    切り換え可能なワイヤドットプリンタ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記ガイド孔手段
    は、その回動によりある列の上記印字ワイヤと、残りの
    列の上記印字ワイヤとを上記2つのモード間で互いに逆
    方向に上下させるように形成されていることを特徴とす
    る印字モードを切り換え可能なワイヤドットプリンタ。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記印字ワイヤは上
    記第2のワイヤガイドの回動中心の両側に同数列ずつ設
    けてあり、上記ガイド孔手段は、上記回動中心の一方の
    側の上記印字ワイヤが嵌合した第1横長ガイド孔と、他
    方の側の上記印字ワイヤが嵌合した第2横長ガイド孔と
    を含むことを特徴とする印字モードを切り換え可能なワ
    イヤドットプリンタ。
  4. 【請求項4】 請求項3において、上記印字ワイヤは合
    計2列設けてあり、上記第1および第2横長ガイド孔は
    上記各列の各印字ワイヤが個別に摺動自在に嵌合可能に
    複数設けてあることを特徴とする印字モードを切り換え
    可能なワイヤドットプリンタ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    上記駆動手段は、上記ヘッドフレームまたはそれと固定
    関係にある部材に上記印字ヘッドの移動方向と実質的に
    平行にスライド可能に設けてあるスライド部材と、上記
    スライド部材の変位に連動して上記第2のワイヤガイド
    を回動させる伝達手段とよりなり、上記スライド部材
    は、上記ヘッドフレームの両側より突出する状態に設け
    てあり、上記印字ヘッドが通常の移動領域を越えて移動
    されたときにプリンタ内の静止部材と当接することによ
    り変位されるものであることを特徴とする印字モードを
    切り換え可能なワイヤドットプリンタ。
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