JPH06335947A - 射出成形機における高速低圧成形制御装置 - Google Patents

射出成形機における高速低圧成形制御装置

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JPH06335947A
JPH06335947A JP21670893A JP21670893A JPH06335947A JP H06335947 A JPH06335947 A JP H06335947A JP 21670893 A JP21670893 A JP 21670893A JP 21670893 A JP21670893 A JP 21670893A JP H06335947 A JPH06335947 A JP H06335947A
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pressure
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造を簡単に、かつ操作性を良好にする。ま
た油圧ポンプを小型化し、配管径を小さくする。 【構成】 スクリュ2の射出速度の制御は可変吐出ポン
プ4の作動油吐出量を制御して行い、射出圧力の制御
は、電磁比例圧力制御弁9で行う。したがって複数の射
出シリンダが不要で構造が簡単になり、また射出速度及
び圧力を無段階に制御できる。電磁切換え弁31,32
をオンにし、差動回路30cを働かせると、可変吐出ポ
ンプ4の作動油流量を少なくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧式射出成形機の射
出工程を制御する高速低圧成形制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック成形品のそり、ねじれの改
善、シボの転写性の向上、及びコネクタ等のピン破損の
防止や長寿命化を図るために、射出工程の充填工程や保
圧工程を複数の区間に区分し、各区間毎にスクリュ推力
(射出圧力)を規制してスクリュを前進させ、プラスチ
ックを金型に低圧にて高速で充填させる高速低圧成形法
が広く採用されている。
【0003】この成形法を実現する射出成形機として、
複数の射出シリンダを装備し、射出工程の各区分区間ご
とに1以上の射出シリンダを選択して高速低圧成形を行
うもの(実開平2−146017号公報)や、射出シリ
ンダを、複数のシリンダを多段に組み合わせた多段式油
圧シリンダとし、上記同様に高速低圧成形を行うもの
(特公昭59−15295号公報)が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、高速低圧成形
を行う上記従来の油圧式射出成形機には次のような多く
の問題点がある。 (1) 射出工程中において、射出シリンダの選択切換
えを電磁切換え弁で行うため、ショック音が発生し、ま
た切換え時不連続な動作となる。 (2) 射出シリンダを選択して最大射出速度、及び圧
力を決定するが、射出速度と圧力の設定値がシリンダ選
択により異なるため、設定が難しい。 (3) 射出シリンダの構造で最大射出速度、圧力が決
定され、また無段階の選択ができないため、自由度が低
い。 (4) 電動機で油圧ポンプを常時回転させ、作動油を
吐出する方式であるため、エネルギの損失が大きい。 (5) 複数の射出シリンダを用いる方式であるため、
構造が複雑で経済性に劣り、また保守の面で不利であ
る。
【0005】本発明の一つの目的は、操作性と作動が良
好で、ショック音の発生がなく、構造が簡単でしかもエ
ネルギの無駄がなく経済的な射出成形機を得ることがで
きる高速低圧制御装置を提供することである。
【0006】本発明の他の目的は、可変吐出ポンプを小
型化し、また配管の径を小さくすることができる射出成
形機における高速低圧成形制御装置を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の射出成形機における高速低圧制御装置
は、電動機によって回転させられる油圧ポンプに、該油
圧ポンプから送られる作動油によって作動させられて加
熱筒内のスクリュを進退移動させる射出シリンダが接続
され、上記油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
圧力制御弁が設けられた射出成形機において、上記油圧
ポンプを可変吐出ポンプとし、また上記圧力制御弁を電
磁比例圧力制御弁とするとともに、上記スクリュに、該
スクリュの前進移動位置を検出する位置センサを付設す
る一方、スクリュ前進指令を出力し上記位置センサの出
力信号を受けるシーケンス・マンマシンプログラム制御
部と、上記スクリュの各前進段における移動速度を設定
する速度設定部と、上記シーケンス・マンマシンプログ
ラム制御部と位置センサの出力信号を受けて上記速度設
定部に信号を出力し、スクリュの位置に見合う速度指令
信号を速度設定部から上記可変吐出ポンプに出力させて
その速度指令信号に一致する移動速度でスクリュが前進
するように上記可変吐出ポンプを制御する速度切換え制
御部と、上記スクリュの各前進段又は時間帯における圧
力を設定する圧力設定部と、タイマ機能を有し、上記シ
ーケンス・マンマシンプログラム制御部と位置センサの
出力信号を受けて上記圧力設定部に信号を出力し、スク
リュの位置又は時間帯に見合う圧力指令信号を圧力設定
部から上記電磁比例圧力制御弁に出力させて作動油圧力
を制御する圧力切換え制御部とを具備した構成とした。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、シーケンス・マンマシンプログラム制御部
に、圧力設定部に設定された各圧力設定値に対するスク
リュの最高移動速度を演算し、速度設定部に設定された
速度設定値がその速度設定部における最高移動速度を越
えている場合、その最高移動速度に制限する機能を付与
した構成とした。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、可変吐出ポンプと射出シリンダ間の油圧回路
に、差動回路を切換え自在に接続した構成とした。
【0010】
【作用】スクリュの前進移動速度の切換えは、可変吐出
ポンプの作動油吐出量を変化させて行い、また射出圧力
の切換えは、電磁比例圧力制御弁で作動油圧力を変えて
行う。このため、シリンダ選択によらずに射出速度及び
圧力を無段階に制御できるようになり、ショック音がな
く、不連続な動作を防止することができる。また、射出
速度と圧力の設定が容易である。しかも、必要な作動油
のみを吐出させる方式であるので、エネルギの損失はな
い。構造が簡単で保守が容易である。
【0011】シーケンス・マンマシンプログラム制御部
は、圧力設定部に設定された各圧力設定値に対するスク
リュの最高移動速度を演算し、速度設定部における射出
速度設定値が最高移動速度を越えている場合は、その最
高移動速度に制限する。したがって、容量の大きい可変
吐出ポンプを使用して高い射出速度が得られるようにし
た場合でも、その可変吐出ポンプの容量に見合う大容量
の電動機を用いる必要がない。
【0012】差動回路を使用すると、少ない作動油流量
で射出シリンダを速く作動させることができるので、可
変吐出ポンプを小型化することが可能となり、また射出
シリンダへの油圧配管の径を小さくすることができる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の射出成形機における高速低圧
成形制御装置の一実施例を示す。この図において符号1
は加熱筒である。加熱筒1にはスクリュ2がその軸方向
に移動自在に、かつ周方向に回転自在に挿入されてい
る。スクリュ2は射出シリンダ3により図で左方に前進
移動させられて加熱筒1内の樹脂を金型(図示せず)に
射出する。射出成形機の上記の基本構造は周知のもので
ある。
【0014】符号4は可変吐出ポンプ(油圧ポンプ)で
あり、射出シリンダ3に電磁切換え弁5を介して接続さ
れている。可変吐出ポンプ4はモータ(電動機)6によ
って回転させられる。可変吐出ポンプ4には、図2に示
すように傾斜板4aによって作動油の吐出量を変える電
子制御可変ピストンポンプが使用されている。
【0015】傾斜板4aは傾斜センサ4bを備え、シリ
ンダ4cによってばね4dの弾力に抗して動かされて作
動油の吐出量を変える。シリンダ4cの油圧回路には電
磁弁4eが設けられており、増幅器4fに入力される速
度指令信号(後述)と傾斜センサ4bの出力信号の差電
圧によって制御される。スクリュ2には、パルスエンコ
ーダ等の位置センサ7が設けられている。位置センサ7
は、スクリュ2の前進移動位置を検出する。可変吐出ポ
ンプ4と電磁切換え弁5との間の油圧回路に電磁比例圧
力制御弁(比例弁)9が設けられている。
【0016】また、符号11は成形機制御装置である。
成形機制御装置11は、シーケンス・マンマシンプログ
ラム制御部12と、速度設定部13、速度切換え制御部
14、圧力設定部15、及び圧力切換え制御部16を主
体としている。シーケンス・マンマシンプログラム制御
部12は、電磁切換え弁5、速度設定部13、速度切換
え制御部14、圧力設定部15、圧力切換え制御部16
等に接続されており、それらを制御する。
【0017】速度設定部13は、図3に示すように5段
に区分された、射出工程の充填工程における各区間S1
−S2,S2−S3,S3−S4,S4−S5,S5−S6と、
保圧工程におけるスクリュ2の前進移動速度V1,V2
〜V6 を個々に設定するものである。速度切換え制御部
14は、シーケンス・マンマシンプログラム制御部12
及び圧力切換え制御部16と共にインターフェース17
を介して位置センサ7に接続されており、位置センサ7
から出力されるスクリュ位置信号を受けてそのスクリュ
位置に見合う速度設定値V1,V2,〜V6 を速度設定部
13から選択する機能を持つ。
【0018】速度切換え制御部14によって選択された
速度設定値V1,V2,〜V6はD/A変換部18でアナ
ログ値に変換され、アンプ19を通して速度指令信号
(制御信号)となり、可変吐出ポンプ4のインターフェ
ース20に入力される。可変吐出ポンプ4は、速度設定
部13から出力される速度指令信号にしたがって傾斜板
4aの角度を変え、その速度指令信号に一致する移動速
度でスクリュ2が前進するように作動油の吐出量を変化
させる構成とされている。
【0019】また、圧力設定部15は、充填工程の区間
1−S2,S2−S6と保圧工程の3段の時間帯における
射出圧力P1,P2,〜P5 を設定するものである。圧力
切換え制御部16はタイマ機能を有しており、位置セン
サ7から出力されるスクリュ2の位置、及びタイマ設定
値に見合う圧力設定値を圧力設定部15より選択する。
【0020】圧力切換え制御部16で選択された圧力設
定値P1,P2,〜P5 は、D/A変換部21でアナログ
値に変換されてアンプ22を介して電磁比例圧力制御弁
9に送られ、射出圧力がその圧力設定値となるように電
磁比例圧力制御弁9を制御する構成とされている。
【0021】ところで、スクリュ2の射出速度Vpと圧
力Pの積の最大値は一定である(図4参照)。シーケン
ス・マンマシンプログラム制御部12には、各射出圧力
設定値P1,P2,〜P5 に対する最高移動速度Vpを演
算し、速度設定値V1,V2,〜V6が最高移動速度V
1,Vp2,〜Vp5(図3参照)を越える数値の場合
は、スクリュ2の速度をその最高移動速度Vp1,V
2,〜Vp5 に制限する機能が与えられている。
【0022】次に、上記の構成とされた本発明の射出成
形機における高速低圧成形制御装置の作用を図5ないし
図9のフロー図にしたがって説明する。射出指令が出さ
れると(ステップS1)、電磁切換え弁5のソレノイド
bが励磁されるとともにシーケンス・マンマシンプログ
ラム制御部12は最高移動速度Vp1〜Vp5を演算し
(ステップS2)、タイマTが計時を開始する(ステッ
プS3)。次いでタイマTが計時を終了したか否かが判
断される(ステップS4)。
【0023】ステップS4でNの場合は、内部ラッチリ
レーがONか否かが判断され(ステップS6)、Yの場
合はステップS39に移る。またNの場合は、スクリュ
2が位置S1,S2間にあるかどうかが判断され(ステッ
プS7)、Yの場合はステップS8に、Nの場合はステ
ップS13に移る。
【0024】ステップS8では最高移動速度Vp1より
も設定速度V1が小さいかどうかが判断され、Yの場合
は設定速度V1 が速度指令信号として可変吐出ポンプ4
に出力され(ステップS9)、またNの場合は最高速度
Vp1 が速度指令信号として出力される(ステップS1
0)。
【0025】速度指令信号を受けた可変吐出ポンプ4
は、スクリュ速度が設定速度V1(或いは最高移動速度
VP1)となるように傾斜板4aを制御されて作動油吐
出量を変化させる(ステップS11)。この時、圧力設
定部15の設定圧力P1 が圧力指令信号として電磁比例
圧力制御弁9へ出力される(ステップS12)。上記の
制御はステップS7でNとなるまで継続する。
【0026】ステップS13では、スクリュ2が区間S
2−S3にあるか否かが判断され、Yの場合はステップS
14に、またNの場合はステップS19に移るが、ステ
ップS13〜ステップS18と、ステップS19〜ステ
ップS24、ステップS25〜ステップS30、及びス
テップS31〜ステップS36は、上記ステップS7〜
ステップS12と判断や制御の対象となる数値が異なる
だけで内容的には同一であるので、その説明は省略す
る。
【0027】ステップS31でNの場合、ステップS3
7においてスクリュ2が位置S6 を通過したか否かが判
断され、Yになると内部ラッチリレーがセットされ(ス
テップS38)、タイマT1 がカウントを開始する(ス
テップS39)。そして次のステップS40でタイマT
1 がカウントアップしたか否かが判断され、Yの場合は
ステップS46に、Nの場合はステップS41に移る。
【0028】ステップS41では最高移動速度Vp3
り設定速度V6が小さいか否かが判断され、Yの場合は
設定速度V6 が出力され(ステップS42)、Nの場合
は最高移動速度Vp3 が出力される(ステップ43)。
可変吐出ポンプ4は設定速度V6(または最高移動速度
Vp3)となるように傾斜板4aを制御されて作動油吐
出量を変化させ(ステップS44)、また、圧力設定部
15からは設定圧力P3 が圧力指令信号となって電磁比
例圧力制御弁9に出力される(ステップS45)。これ
はステップS40でYとなるまで継続する。
【0029】ステップS46ではタイマT2 がカウント
を始める。次のステップS47〜ステップS52、及び
ステップS53〜ステップS57は上記ステップS40
〜ステップS45と内容的に同一であるので、その説明
は略す。ステップS53〜ステップS57はステップS
4でYとなるまで継続する。ステップS4でYとなると
内部ラッチリレーがリセットされ(ステップS5)、終
了となる。
【0030】なお、図4の射出率は、射出率=スクリュ
断面積×射出速度であり、図4の場合、1cm3/S
(射出率)≒1.4138mm/S(射出速度)であ
る。射出工程の区分、及び射出速度と圧力の制御は一例
であり、種々変更できることは言うまでもない。
【0031】図10は本発明の他の実施例を示す。この
高速低圧成形制御装置においては、可変吐出ポンプ4と
射出シリンダ3との間、より詳しくは、電磁切換え弁5
と射出シリンダ3との間の油圧回路30a,30bに差
動回路30cが接続されるとともに、上記差動回路30
cには電磁切換え弁31が、また差動回路30cと電磁
切換え弁5との間の油圧回路30aには電磁切換え弁3
2がそれぞれ設けられている。上記電磁切換え弁31,
32はシーケンス・マンマシンプログラム制御部12の
切換え信号によって切り換えられる。なお、他の構成は
図1の高速低圧成形制御装置と同じであるので、同一の
参照符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0032】図10の高速低圧成形制御装置では、電磁
切換え弁31,32がオフとされていると、その作用は
図1の高速低圧成形制御装置と全く同一になる。電磁切
換え弁31,32をオンにすると、差動回路30cが働
くので、仮に、射出シリンダ3のピストン3aの直径が
D、ピストンロッド3bの直径がD(1/51/21/2
あった場合、電磁切換え弁5のソレノイドbの励磁によ
って、射出シリンダ3は、電磁切換え弁31,32がオ
フとなっていて差動回路30cが働かない時の、51/2
倍の速度、及び1/51/2倍の圧力でピストンピンロッ
ド3bを図10で左に伸長させることになる。
【0033】差動回路30cを備えた高速低圧成形制御
装置は、例えば次のように圧力と速度を制御する。図1
1で2500kg/cm2>射出圧力≧2500/51/2
(=1118)kg/cm2の範囲の圧力設定時は電磁
切換え弁31,32はオフとする。射出圧力<2500
/51/2kg/cm2の範囲は電磁切換え弁31,32を
オンにし差動回路30cを働かせる。
【0034】この制御は、シーケンス・マンマシンプロ
グラム制御部12内で行い、電磁弁切換え信号を出力さ
せ、電磁切換え弁31,32をオン−オフさせる。射出
圧力P1,P2,〜P5(図2)の設定値が、圧力設定値
<2500/51/2kg/cm2の時、シーケンス・マン
マシンプログラム制御部12内でP1,〜P5の各設定値
に51/2倍し、圧力設定部15へ出力させ、速度V1,〜
6については、1/51/2倍し、速度設定部13へ出力
させる。また、最高移動速度VP1,〜VP5についても
1/51/2倍してこれを最高速度とし、速度V1,〜V6
と比較させる。
【0035】結局、差動回路30cを働かせた場合、サ
ーボモータ6の容量は図11の斜線を包含する容量に選
定すればよい。差動回路30cを利用しない場合、82
0mm/secの速度が出る可変吐出ポンプ4が必要で
あるのに対し、差動回路30cを利用した場合、820
/51/2(=367)mm/secの速度を得ることが
できる可変吐出ポンプ4でよいことになる。このため、
可変吐出ポンプ4の小型化が可能である。また、差動回
路30cを働かせた場合、最大速度を得るための流量
は、差動回路無しに比較し1/51/2となり、射出シリ
ンダ3への油圧回路の径を小 さくすることができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、電動機によって回転させられる油圧ポンプに、該油
圧ポンプから送られる作動油によって作動させられて加
熱筒内のスクリュを進退移動させる射出シリンダが接続
され、上記油圧ポンプと射出シリンダ間の油圧回路に、
圧力制御弁が設けられた射出成形機において、上記油圧
ポンプは可変吐出ポンプとされ、また上記圧力制御弁は
電磁比例圧力制御弁とされるとともに、上記スクリュに
は、該スクリュの前進移動位置を検出する位置センサが
付設される一方、スクリュ前進指令を出力し上記位置セ
ンサの出力信号を受けるシーケンス・マンマシンプログ
ラム制御部と、上記スクリュの各前進段における移動速
度を設定する速度設定部と、上記シーケンス・マンマシ
ンプログラム制御部と位置センサの出力信号を受けて上
記速度設定部に信号を出力し、スクリュの位置に見合う
速度指令信号を速度設定部から上記可変吐出ポンプに出
力させてその速度指令信号に一致する移動速度でスクリ
ュが前進するように上記可変吐出ポンプを制御する速度
切換え制御部と、上記スクリュの各前進段又は時間帯に
おける圧力を設定する圧力設定部と、タイマ機能を有
し、上記シーケンス・マンマシンプログラム制御部と位
置センサの出力信号を受けて上記圧力設定部に信号を出
力し、スクリュの位置又は時間帯に見合う圧力指令信号
を圧力設定部から上記電磁比例圧力制御弁に出力させて
作動油圧力を制御する圧力切換え制御部とを具備した構
成とされ、また請求項2の発明は、請求項1の発明にお
いて、シーケンス・マンマシンプログラム制御部には、
圧力設定部に設定された各圧力設定値に対するスクリュ
の最高移動速度を演算し、速度設定部に設定された速度
設定値がその速度設定部における最高移動速度を越えて
いる場合は、その最高移動速度に制限する機能が付与さ
れた構成とされている為、下記の効果がある。
【0037】(a) 射出工程中に於いて、射出シリン
ダの選択が不要であり、切換え時のショック音、騒音が
なく、不連続な動作が生じない。 (b) 射出速度は、可変吐出ポンプの傾斜板を制御す
ることで行い、また推力は電磁比例圧力制御弁で行う
為、設定が容易である。 (c) 射出工程中における必要最高推力を設定するこ
とにより、自動的に最高射出速度が設定される方式であ
る為、無段階の射出速度の設定が可能である。 (d) 可変吐出ポンプであり、設定された射出速度に
見合う圧油を吐出する方式の為、省エネルギーである。 (e) 多段シリンダでない為、構造が単純であり、保
守が容易である。
【0038】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
の発明において、可変吐出ポンプと射出シリンダ間の油
圧回路に、差動回路が切換え自在に接続された構成とさ
れているので、可変吐出ポンプを小型化し、また油圧回
路の径を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の射出成形機における高速低圧成形制
御装置の一実施例を示すブロック図である。
【図2】 可変吐出ポンプの詳細図である。
【図3】 射出工程における射出速度と圧力の設定例を
示す図である。
【図4】 射出圧力と射出速度(射出率)の関係を示す
図である。
【図5】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
【図6】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
【図7】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
【図8】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
【図9】 本発明に係る高速低圧成形制御装置の作用の
一部を示すフロー図である。
【図10】 本発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。
【図11】 射出工程における射出速度と圧力の設定例
を示す図である。
【符号の説明】
1 加熱筒 2 スクリュ 3 射出シリンダ 4 可変吐出ポンプ 6 モータ(電動機) 7 位置センサ 9 電磁比例圧力制御弁 12 シーケンス・マンマシンプログラム制御部 13 速度設定部 14 速度切換え制御部 15 圧力設定部 16 圧力切換え制御部 30a,30b 油圧回路 30c 差動回路 31,32 電磁切換え弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動機によって回転させられる油圧ポン
    プに、該油圧ポンプから送られる作動油によって作動さ
    せられて加熱筒内のスクリュを進退移動させる射出シリ
    ンダが接続され、上記油圧ポンプと射出シリンダ間の油
    圧回路に、圧力制御弁が設けられた射出成形機におい
    て、上記油圧ポンプは可変吐出ポンプとされ、また上記
    圧力制御弁は電磁比例圧力制御弁とされるとともに、上
    記スクリュには、該スクリュの前進移動位置を検出する
    位置センサが付設される一方、スクリュ前進指令を出力
    し上記位置センサの出力信号を受けるシーケンス・マン
    マシンプログラム制御部と、上記スクリュの各前進段に
    おける移動速度を設定する速度設定部と、上記シーケン
    ス・マンマシンプログラム制御部と位置センサの出力信
    号を受けて上記速度設定部に信号を出力し、スクリュの
    位置に見合う速度指令信号を速度設定部から上記可変吐
    出ポンプに出力させてその速度指令信号に一致する移動
    速度でスクリュが前進するように上記可変吐出ポンプを
    制御する速度切換え制御部と、上記スクリュの各前進段
    又は時間帯における圧力を設定する圧力設定部と、タイ
    マ機能を有し、上記シーケンス・マンマシンプログラム
    制御部と位置センサの出力信号を受けて上記圧力設定部
    に信号を出力し、スクリュの位置又は時間帯に見合う圧
    力指令信号を圧力設定部から上記電磁比例圧力制御弁に
    出力させて作動油圧力を制御する圧力切換え制御部とを
    具備したことを特徴とする射出成形機における高速低圧
    成形制御装置。
  2. 【請求項2】 シーケンス・マンマシンプログラム制御
    部には、圧力設定部に設定された各圧力設定値に対する
    スクリュの最高移動速度を演算し、速度設定部に設定さ
    れた速度設定値がその速度設定部における最高移動速度
    を越えている場合は、その最高移動速度に制限する機能
    が付与されたことを特徴とする請求項1の射出成形機に
    おける高速低圧成形制御装置。
  3. 【請求項3】 可変吐出ポンプと射出シリンダ間の油圧
    回路に、差動回路が切換え自在に接続されたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の射出成形機における高速低
    圧成形制御装置。
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