JPH06335460A - 多電極プローブ - Google Patents
多電極プローブInfo
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- Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)
Abstract
が容易な多電極プローブを提供することを目的とする。 【構成】 生体内に挿入する多電極プローブであって、
複数の信号線20をコイル状に捲回して形成されたプロ
ーブの基体部40を有し、この基体部40はコイル状に
捲回された複数の信号線20のそれぞれに、絶縁被覆部
と、所定間隔に形成された電極部33とを有する。
Description
Parkinson-White)症候群、発作性上室性頻脈等の頻脈
性不整脈の治療等の際に、先立って行われる電気生理学
的検査に使用する多電極プローブに関するものである。
われる電気生理学的検査は、1つ或いは2〜6個程度の
電極を先端部周辺に設け、中空のカテーテル内にリード
線を伸ばし、測定装置に接続するように構成された心臓
カテーテルを複数本使用して行われている。左心側の計
測はカテーテルを冠状静脈洞に挿入して行われている
が、右心側の計測はカテーテルを右冠状動脈に挿入する
のが困難であるため、心室内より1点ずつ場所を移動し
ながら測定を行わざるをえず、非常に手間のかかる検査
となり、1回の検査に2〜3時間を要していた。
査方法には更に、以下に示すような問題がある。まず、
少ない電極のカテーテルで検査を行うため、副伝導路等
の診断部位を見つけるのに時間がかかっていた。また、
電極数が少ないため広範囲を測定するためには、電極間
の距離を長くせざるをえず、副伝導路部位を正確に求め
ることが困難であった。更に、複数本のカテーテルを使
用するために患者にかかる負担が大きかった。
点を解決するために、電極数を増やすことが考えられる
が、従来の電極カテーテルで電極の数を増やそうとする
と、信号を伝達させるための信号線の数が増加してカテ
ーテルの外径が太くなってしまうという問題があり、そ
のため右心側の検査は右冠状動脈に挿入するのが難し
い。また、信号線の先端に電極が取り付けられるような
構成であるため、その信号線と電極との接続工程が必要
になり、カテーテルの多電極化をより困難にしていた。
で、外径の増大を抑えるとともに製造が容易な多電極プ
ローブを提供することを目的とする。
に本発明の多電極プローブは以下の様な構成を備える。
即ち、生体内に挿入する多電極プローブであって、前記
プローブは複数の信号線が基体部の表面に密着されてな
り、前記基体部に密着された複数の信号線のそれぞれが
絶縁被覆部と少なくとも1つの電極部を有し、前記電極
部が前記基体上に所定間隔で配置されている。
前記電極部は前記複数の信号線の絶縁被覆を剥離して形
成されていることが好ましい。
前記電極部は前記複数の信号線のそれぞれに接続された
リング状の電極であってもよい。
前記電極部は前記複数の信号線のそれぞれはクラッド構
造であってもよい。
体部は超弾性合金ワイヤであることが好ましい。
の信号線が前記基体上にコイル状に捲回されることによ
り密着されている。
の信号線が前記基体上の長さ方向に沿って接着されてい
てもよい。
多電極プローブは以下の様な構成を備える。即ち、生体
内に挿入する多電極プローブであって、前記プローブは
複数の信号線をコイル状に捲回して形成され、前記複数
の信号線のそれぞれが絶縁被覆部と少なくとも1つの電
極部とを有してなる。
前記電極部は前記複数の信号線の絶縁被覆を剥離して形
成されていることが好ましい。
前記電極部は前記複数の信号線のそれぞれに接続された
リング状の電極であってもよい。
前記電極部は前記複数の信号線のそれぞれはクラッド構
造であってもよい。
如き細径の基体部の表面に密着されてなり、前記基体部
に密着された複数の信号線のそれぞれに絶縁被覆部と、
所定間隔に形成された電極部とが備えられているため
に、電極数を外径を大きくすることなく増やすことがで
き、検査時間を短縮して、使用するプローブの本数の減
少、多電極プローブの細径化が可能になり、右冠状動脈
内に挿入しての検査も可能となる。
具体的な方法としては、予め絶縁被覆された複数の信号
線をコイル状に捲回した後、これら複数の信号線のそれ
ぞれの電極とすべき位置の絶縁被覆を剥離するのが好ま
しい。
信号線を超弾性合金ワイヤに捲回することにより、細径
でトルク伝達性が高く、キンク(折れ曲がり)しにくい
性質を得ることができる。この場合、ワイヤ自体が導電
性であるため、前記複数の信号線又はワイヤのいずれか
を予め絶縁被覆しておく必要がある。
号線をカテーテル用のチューブに捲回することにより、
電気生理学的検査に併せて、心臓内血圧を同時に測定し
たり、抗血栓剤等の薬液を注入することも可能である。
号線を超弾性合金製チューブに捲回することにより、上
記超弾性合金ワイヤの特性とカテーテルの特性とを併せ
もつものとすることができる。
憶合金とも言われ、少なくとも生体温度(37℃付近)
で超弾性を示すものである。特に好ましくは49〜58
原子%NiのTi−Ni合金、38.5〜41.5重量
%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Z
n−X合金(X=Be,Si,Sn,Al,Ga)、3
6〜38原子%AlのNi−Al合金等の超弾性金属体
が好適に使用される。特に好ましくは上記のTi−Ni
合金である。ここでいう超弾性とは、使用温度において
通常の金属が塑性変形する領域まで変形(曲げ、引っ張
り、圧縮)させても、ほぼ元の形に回復することを意味
する。
施例を詳細に説明する。
極プローブが使用される背景について説明する。例えば
WPW症候群のような頻脈性不整脈では、心臓内におい
て正常な刺激伝導路の他に副伝導路を有する場合が多
く、その部位を特定することが必要となる。そこで心臓
の弁輪部に存在する副伝導路を見つけるために、弁輪部
を走行している右冠状動脈にプローブを挿入し、併せて
冠状静脈洞より大心臓動脈に別のプローブを挿入し、左
心心室内に挿入された刺激発生用プローブからの刺激の
伝達を多点で同時に計測し、副伝導路を短時間で見つけ
ることができるものである。
て、通常経皮的冠静脈経血管形成術PTCA(Percutane
ous transluminal Coronary Angioplasty)ガイドワイヤ
の芯線として用いられているNi−Ti合金による超弾
性合金ワイヤを、突き当て抵抗、曲げ抵抗等の特性に応
じて、テーパ加工を施した芯線31を示す図である。
ブは、冠状動脈等へ到達する複雑な血管形状に柔軟に対
応し、心臓の血管系及び心臓腔内への挿入及び抜去が容
易にできる。
1に多条に捲回される細径線20の構造を示す図で、こ
の細径線20はクラッド構造で絶縁層を有している。
の炭素綱線であり、22はインピーダンスを下げるため
の銅箔層、23は金メッキ層である。24は例えばポリ
エステル等の樹脂による絶縁層である。これら各部は他
の材料を用いても良く、また細径線として、特にクラッ
ド線を用いなくとも良い。
の機械的特性に殆ど影響を与えず、かつ芯線31の持つ
ガイドワイヤとしての特性を損なうことがない。また、
巻線である細径線20にクラッド材料を使用することに
より、巻線を芯線に巻き付ける時の破断を防ぐと共に、
そのインピーダンスを通常の銅線なみに低くできる効果
がある。
ブを形成するには、PTCAガイドワイヤ芯線31に、
12本の細径線(クラッド線)20を12条で巻き付け
る。この細径線20は、図2に示すように絶縁被覆24
に覆われているので、それぞれ独立した12本の心腔内
電位信号伝達線として作用する。
法を説明するための図である。
線31の軸方向に回転可能なチャック62により固定す
る。次に、前述のクラッド線20を、例えば12本平行
に束ねた巻線66を、巻線ガイド63を通して、巻き始
めチャック65に固定する。この巻き始めチャック65
は、図6に示すように、芯線31を固定するためのチャ
ック62に固定されており、芯線31の回転に合わせて
回転するものである。又、巻線ガイド63は、ガイド送
り64の回転により芯線31の長手方向に移動される。
芯線31に巻き付けるためには、芯線31を回転させ、
芯線31に対する巻線66の巻き付け位置の移動に合わ
せてガイド送り64を回転させて巻線ガイド63を移動
する。この巻線ガイド63の移動量は、芯線31の直径
と巻線66の幅とにより決定される。
状態で、図3に示した様に、これら12本のクラッド線
20の一部分の絶縁被覆24をほぼ1周分剥離して、3
3で示すように、その内側の金メッキ層23を露出させ
る。これにより導電性の部分が露出し、その部分を心内
電極として使用することができる。また、この剥離部分
33にリング状の電極を取り付けて、電極面積を広く取
っても良い。
00の外観図で、40で示す部分はプローブの体内に挿
入される部分の基体部分を示し、芯31上に細径線(巻
線)20がコイル状に捲回されて構成されている。41
は、図3に示すようにして電極33が形成された部分を
示している。ここでは約2mm間隔に電極33が設けら
れており、例えば巻線20の数が12本であれば、この
部分41の長さは約2.5mmとなる。
ーブ100の信号線と電極の等価回路図で、複数の信号
線20のそれぞれに電極33が設けられた様子を示して
いる。
臓プローブの使用状態を説明するための図である。
はプローブが挿入される右冠状動脈、51は三尖弁、5
2はもう一方のプローブが挿入される冠状静脈洞を示し
ている。53は僧帽弁、54は房室間輪である。
内及び静脈内に挿入された状態を示す図である。
を示し、61は左心用プローブを示している。図中、3
3は前述の絶縁被覆24が剥離されて金属メッキ23が
露呈された電極部分を示している。
臓プローブの外径を大きくすることなく電極の数を増や
すことができ、検査時間の短縮でき、使用するプローブ
の本数を少なくすることができる。又、このような細い
径のプローブを用いることにより、右冠状動脈内にプロ
ーブを挿入することが容易になる。
電極間の距離を短くすることができるため、副伝導路部
位の検出精度を高めることができる。
極部分とが一体であるため、電極と信号線とを接続する
必要がなくなり、製造工程が簡単になる。
電極以外の部分を他の素材で被っても構わない。さら
に、31で示した芯線は、PTCAガイドワイヤに限定
されず、太さ、材質等は他の物でも構成できることはも
ちろんである。また、巻き付ける細径線の数は実施例の
数に限定されるものでなく、適宜選択することができ
る。
の信号線をコイル状に捲回した後、金箔等の導電性金属
箔でその周囲を巻き、電極とすべき位置にレーザ等で前
記金属箔を溶接する方法がある。但し、この方法では、
金属箔の上から電極とすべき位置を特定するのが困難で
ある。
ない複数の信号線をそれぞれ接触しないように間隔を空
けてコイル状に捲回し、その後、電極とすべき位置以外
を絶縁被覆する。
電極プローブの構成を示す図である。
ード線71を基体70に沿って這わせ、電極を設けたい
部分で、そのリード線71の絶縁部を剥離する。その絶
縁部が剥離された部分72を図8のように一条巻き付
け、その後再び直線上に這わせることにより、ある程度
の幅を持った電極を有する多電極プローブが形成され
る。この操作をリード線の本数分だけ繰り返すことによ
り、所望の電極間隔を有する多電極プローブを構成する
ことができる。図8において、例えば81は1番目のリ
ード線71の絶縁部を剥離した電極部、82は2番目の
リード線の絶縁部を剥離した電極部、83は3番目のリ
ード線の絶縁部を剥離した電極部、以下同様、を示して
いる。又、図9はこのときの各リード線の配列を示す模
式図である。なお、図8ではリード線は直線上に這わせ
るようにしたが、本発明はこれに限定されず、前述の実
施例と同様に、基体に多条に巻き付ける構成であっても
よい。
ローブの信号線の構成を示す図である。
とする本数だけ図10の示すように平行に並べて、一般
的に知られているフラットケーブルを形成する。そし
て、電極を必要とする部分に対してレーザ加工等を施し
て、ケーブルの絶縁層を剥離する。こうして形成された
電極部分を91で示している。こうして形成されたフラ
ットケーブルを、例えば図6に示すように基体に対して
角度を設けて巻き付けることにより、電極接点と導線部
分とを形成できる。さらに必要であれば、リング状の電
極をこの絶縁層が剥離された部分に溶接等で電気的に接
着することにより、ある程度の幅を持った電極部分を形
成することができる。
長手方向に沿って、例えば図8のように、基体の表面形
状に沿って這わせるようにしても良い。この場合も必要
であれば、リング状の電極をこの絶縁層が剥離された部
分に溶接等で電気的に接着することにより、ある程度の
幅を持った電極部分を形成することができる。
で、予め電極を必要とする部分の絶縁層を剥離している
導線を基体に対して平行に接着する。さらに必要であれ
ば、リング状の電極をこの絶縁層が剥離された部分に溶
接等で電気的に接着することにより、ある程度の幅を持
った電極部分を形成することができる。また、導線側に
接着剤を塗布して基体に貼り付けても良い。
ーブの構成を示す図で、ここでは基体110上に絶縁層
111、導体層112を蒸着させる。この導体層に対し
てさらにエッチング或いはレーザ等により、導体層11
2をスパイラル状に分割する。そして更に、導体層11
2の上に電極となる部分を除いて絶縁層を形成し、必要
であれば、リング状の電極をこの絶縁層が剥離された部
分に溶接等で電気的に接着することにより、ある程度の
幅を持った電極部分を形成することができる。
呼ばれているポリイミドを基体とするプリント配線シー
トに、直線状に電極数本の導線を引いたものを用意す
る。更に必要であれば、リング状の電極をこの絶縁層が
剥離された部分に溶接等で電気的に接着することによ
り、ある程度の幅を持った電極部分を形成することがで
きる。また、フレキシブル基板を何層かに巻き付けるこ
とにより、さらなる多電極化も可能となる。
ーブの構成を示す一部切欠図で、120は、3本の絶縁
被覆された細径線(クラッド線)をコイル状に捲回する
ことによって形成された、本実施例の多電極プローブを
示している。ここでは細径線の本数を抑えたため、コイ
ル状に巻き付けた細径線のみで充分な強度が得られるた
め、芯線(基体部)を省略することが可能となってい
る。121〜123はそれぞれ3本の細径線の絶縁被覆
を剥離した部分であり、電極として作用する。
生理学的検査で使用される多電極心臓プローブを、PT
CAガイドワイヤと同様の機械的特性と太さで実現する
ことができ、尚且つ多電極化が容易に行える。
挿入が可能となり、心腔内電位の多点同時計測が可能に
なり、検査時間の短縮、副伝導路部位の位置特定の精度
向上が実現される。
ローブの外径の増大を抑えて、多電極プローブを提供で
きる効果がある。
図である。
の構造を説明するための図である。
に巻き付けて、電極を形成した状態を説明するための図
である。
説明する図である。
るための図で、図5(A)は心臓の断面図、図5(B)
は実施例の多電極プローブの使用状態を示す断面図であ
る。
説明するための図である。
である。
列を示す模式図である。
線の形状を示す図である。
線の構成を説明する図である。
を示す部分切欠図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 生体内に挿入する多電極プローブであっ
て、 前記プローブは複数の信号線が基体部の表面に密着され
てなり、 前記基体部に密着された複数の信号線のそれぞれが絶縁
被覆部と少なくとも1つの電極部を有し、 前記電極部が前記基体上に所定間隔で配置されているこ
とを特徴とする多電極プローブ。 - 【請求項2】 生体内に挿入する多電極プローブであっ
て、 前記プローブは複数の信号線をコイル状に捲回して形成
され、 前記複数の信号線のそれぞれが絶縁被覆部と少なくとも
1つの電極部とを有してなることを特徴とする多電極プ
ローブ。
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Family Applications (1)
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JP05960794A Expired - Lifetime JP3420632B2 (ja) | 1993-04-01 | 1994-03-30 | 多電極プローブ |
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Cited By (12)
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-
1994
- 1994-03-30 JP JP05960794A patent/JP3420632B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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