JPH0633510B2 - 円筒状タンクの内面塗装方法 - Google Patents

円筒状タンクの内面塗装方法

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JPH0633510B2
JPH0633510B2 JP4616088A JP4616088A JPH0633510B2 JP H0633510 B2 JPH0633510 B2 JP H0633510B2 JP 4616088 A JP4616088 A JP 4616088A JP 4616088 A JP4616088 A JP 4616088A JP H0633510 B2 JPH0633510 B2 JP H0633510B2
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JP
Japan
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tank
electrode
coating
electrodeposition coating
electrodeposition
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勝弘 沖田
清己 後藤
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TOIYA SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Motors Corp
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TOIYA SEISAKUSHO KK
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は円筒状タンクの内面塗装方法に関する。
〔従来の技術〕
円筒状タンクであって、第7図縦断面図に示すように、
内部が1室又は隔壁を介して2室,3室等に仕切られ鏡
板,側壁に小径の口金だけが配設されているタンクの内
面を塗装するには、従来、スプレー塗装のほかに実用的
な手段がない。
こゝで、2は鏡板の中心,円筒部等にそれぞれ突設され
た配管,安全弁,ドレン弁等の接続用の小径ねじ口金で
ある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、スプレー塗装では下記のような問題があ
る。
(1)口金の内径がかなり大きくないと、スプレーノズル
の挿入ができない。
(2)塗装膜の厚さが一様であるか否かを検査する適当な
手段がない。
(3)内面全部に一様な厚さでスプレー塗装することが困
難であるから、塗装膜に厚薄のばらつきが生じ、数年
後、塗装膜の薄い部分から局部的に腐食が始まる。
本発明はこのような事情に鑑みて提案されたもので、タ
ンクに付設されている口金を利用して水洗ノズルを兼ね
た中空棒状電極をタンク内に挿入し、電着塗装により内
周全面を一様な厚さで迅速かつ確実に塗装する経済的な
円筒状タンクの内面塗装方法を提供することを目的とす
る。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本発明は、両端がそれぞれ鏡板で閉塞された
円筒状タンクの内面を塗装するに当り、上記タンクを水
平にして内部に電着塗装液を満たし、その鏡板の口金を
通してタンク中心軸線に沿って中空棒状の水洗ノズル兼
電極を挿入し、上記電極とタンクとの間に電圧をかけ、
上記タンクをその中心軸線の周りに回動しながら電着塗
装を行うことを特徴とする。
〔作 用〕
このような構成により、タンクは電着塗装液で満たさ
れ、電極とタンクとの間に所定の電圧がかけられて電着
塗装が行われる際、タンクはその中心軸線の周りに回動
するので、タンク内の残留空気はタンク内面に対し相対
的に円周方向に移動するから、タンク内面はくまなく電
着塗装液に接触し、残留空気の悪影響を受けることな
く、タンク内面には一様の厚さで塗料膜が形成され、電
着塗装後、電極のノズル孔より水洗水を噴射して塗料内
面を水洗し、水洗後、口金を下にしてタンク内の残留水
を除去し、均一、平滑かつ強固な内面塗装を行うことが
できる。
〔実施例〕
本発明を1室型エアタンクに適用した一実施例を図面に
ついて説明すると、第1図は電着塗装バス中のタンクを
示す側面図、第2図は第1図のタンクの支持部を示す部
分側面図、第3図は第2図の軸受を示す部分拡大縦断面
図、第4図は第1図のタンクの回動要領を示す斜視図及
び正面図、第5図はタンクの電着塗料の水洗要領を示す
斜視図、第6図は3室エアタンクの中央室の塗装要領及
び各室の水要領を示す側面図である。
まず、第1〜3図において、第7図と同一の符番はそれ
ぞれ同図と同一の部材を示し、1は水平円筒状のエアタ
ンク(以下タンクという)で、その両端の鏡板の中心に
はそれぞれ口金2が中心軸線上に突設されている。3は
口金2にそれぞれねじ込まれた絶縁ブッシュで、絶縁ブ
ッシュ3はそれぞれ全周が絶縁皮膜でカバーされた金属
性ブッシュよりなり、頭部にはそれぞれ同軸的に合成樹
脂よりなる非電導性中空軸4が突設されている。
6は中空軸4,絶縁ブッシュ3及び口金2の中心孔に挿
通されたステンレスパイプよりなる中空棒状電極(以下
電極という)で、そのタンク内に延びる部分にはステン
レス鋼が露出し、この部分に複数のノズル孔7が半径方
向及び斜め軸方向に穿設されているが、この露出部以外
の電着塗装液浸漬部分は絶縁皮膜8で被覆されている。
9,9はインナレースが中空軸4,4にそれぞれ嵌着され
た一対のナイロン製軸受で、各軸受9のアウタレースは
図示せざる天井梁に垂設された一対の支持アングル10,
10の下端に固着され、両支持アングル10,10の間隔はタ
ンクの種々な長さに適応できるように拡縮可能になって
いる。11は中空軸4の一方の軸端に嵌着されたスプロケ
ットで、スプロケット11はチェーン12を介して図示せざ
るモーターにより、正逆両方向に回動可能になってい
る。
このような装置において、塗装は、まず、第1図に示す
ように、タンク1をその両端に突設された中空軸4,4を
軸受9を介して水平に支持した状態で、エポキシ樹脂系
塗料,溶剤及び水よりなる塗装液バス中に浸漬し、タン
ク内に塗装液を満たした状態で、電極6を正極とし、タ
ンク1を負極として、両者間に250〜350Vの直流電圧を
かけ、タンク内面の電着塗装を行う。
その際、タンクに付設された口金は全部開いたまゝであ
るから、タンク内も電着塗装液で満たされた状態で電着
塗装を行うのであるが、タンク内には若干の空気が残留
するので、この残留空気がタンク内面と電着塗装液との
接触を障げることがないようにするために、チェーン12
及びスプロケット11を介して、第4図に示すように、タ
ンク1を中心軸線の周りに回動することにより、タンク
内面が一様に塗装液に浸漬するようにする。タンクの回
動は同一方向でもよいが、実施例の場合は同図矢印に示
すように約60゜の角度範囲でタンクの正逆方向回動を反
覆的に行うことが実際的で好ましい。
なお、タンク内面を電着塗装するために、タンク全体を
塗装バスに浸漬するのは、内面塗装と同時に又はこれに
前後してタンク外面をも外部電極を使用して電着塗装す
るのに好都合であるからであり、そのたに電着塗装バス
中にはタンク外面に対向して正極となる板状電極19(第
1図)が付設されている。
こゝで、電極6の露出部以外は絶縁皮膜で被覆されると
ゝもに、絶縁ブッシュ3,中空軸4の全表面もすべて絶
縁層で被覆されているので、電極の露出部からのみ塗装
液を通してタンク内面に電流が流れ、電極6とタンク1
との直接接触による短絡電流が流れることはない。
また、電極はタンクの大きさ、構造等により、一方の鏡
板の口金又は両方の鏡板の口金に挿入して電着塗装が行
われる。
塗料の電着が終わったならば、タンクを塗装液バスから
引上げたのち、第5図に示すように、電極6の中心孔に
洗浄水を供給すると、洗浄水は電極6に穿設された複数
のノズル孔7から半径方向及び斜め軸方向に噴出し、タ
ンク内面に付着した塗料の内面一様に水洗いしてその表
面を平滑にする。
こうして水洗が終ったならば、タンクを鉛直に支持し、
下端の口金2より残留水を除去し、3室タンク場合は第
6図の要領で脱水する。
なお、上記実施例は、1室型タンクについて述べたが、
第7図(B),(C)に示したような2室型,3室型タンク等
でも、その両端室はその口金を利用して上記実施例と実
質的に同一要領で、塗料電着,水洗及び脱水が行われ、
中間室は、第6図鎖線に示すように、側壁に付設された
口金2′を利用して電極6′を側方から挿入したのち、上
記実施例と実質的に同一要領でタンクを水平軸線の周り
に正方向逆方向に交互に回動しながら電着塗装を行い、
水洗後さらに同図の要領で脱水を行うことができる。
〔発明の効果〕
このような方法によれば、下記の効果が奏せられる。
(1)電極とタンク内面との間に形成された電界及び電流
分布により塗装液中の塗料はタンク内面に均一の厚さで
迅速確実に電着される。
(2)電着塗装中、タンクはその中心軸線の周りに回動す
るので、残留空気の存存在にもかゝわらず、タンク内面
はくまなく一様に塗装液に曝されるから、むらのない一
様な電着塗装が行われる。
(3)電極はその外周の絶縁皮膜,絶縁ブッシュ及び絶縁
性中空軸に支持され、中空軸は絶縁性軸受により支持さ
れているので、口金挿通部での電極とタンクとの絶縁不
良による短絡事故の発生はなく、安全に電着塗装が行わ
れる。
(4)電着塗料は電着後、清浄水により水洗されるので、
塗料表面は平滑かつ強固に仕上がる。
(5)電極は小径に作ることができるので、小径口金を有
するタンクでも本発明を適用して内面塗装を行うことが
できる。
要するに本発明によれば、両端がそれぞれ鏡板で閉塞さ
れた円筒状タンクの内面を塗装するに当り、上記タンク
を水平にして内部に電着塗装液を満たし、その鏡板の口
金を通してタンク中心軸線に沿って中空棒状の水洗ノズ
ル兼電極を挿入し、上記電極とタンクとの間に電圧をか
け、上記タンクをその中心軸線の周りに回動しながら電
着塗装を行うことにより、タンクに付設されている口金
を利用して水洗ノズルを兼ねた中空棒状電極をタンク内
に挿入し、電着塗装により内周全面を一様な厚さで迅速
かつ確実に塗装する経済的な円筒状タンクの内面塗装方
法を得るから、本発明は産業上極めて有益なものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を1室型エアタンクに適用した一実施例
の電着塗装バス中のタンクを示す側面図、第2図は第1
図のタンクの支持部を示す部分側面図、第3図は第2図
の軸受を示す部分拡大縦断面図、第4図は第1図のタン
クの回動要領を示す斜視図及び正面図、第5図はタンク
の電着塗料の水洗要領を示す斜視図、第6図は3室エア
タンクの中央室の塗装要領及び各室の脱水要領を示す側
面図である。 第7図は公知の円筒状エアタンクの種々の構造を示す縦
断面図である。 1……エアタンク(タンク)、2,2′……口金、3……
絶縁ブッシュ、4……中空軸、6,6′……中空棒状電極
(電極)、7……ノズル孔、8……絶縁皮膜、9……軸
受、10……支持アングル、11……スプロケット、12……
チェーン、14……残留空気

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】両端がそれぞれ鏡板で閉塞された円筒状タ
    ンクの内面を塗装するに当り、上記タンクを水平にして
    内部に電着塗装液を満たし、その鏡板の口金を通してタ
    ンク中心軸線に沿って中空棒状の水洗ノズル兼電極を挿
    入し、上記電極とタンクとの間に電圧をかけ、上記タン
    クをその中心軸線の周りに回動しながら電着塗装を行う
    ことを特徴とする円筒状タンクの内面塗装方法。
JP4616088A 1988-02-29 1988-02-29 円筒状タンクの内面塗装方法 Expired - Lifetime JPH0633510B2 (ja)

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