JPH0616924Y2 - 円筒状ワークの電着塗装用支持軸受 - Google Patents

円筒状ワークの電着塗装用支持軸受

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JPH0616924Y2
JPH0616924Y2 JP2642988U JP2642988U JPH0616924Y2 JP H0616924 Y2 JPH0616924 Y2 JP H0616924Y2 JP 2642988 U JP2642988 U JP 2642988U JP 2642988 U JP2642988 U JP 2642988U JP H0616924 Y2 JPH0616924 Y2 JP H0616924Y2
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JP
Japan
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bearing
tank
electrodeposition coating
cylinder
liquid
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JP2642988U
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勝弘 沖田
公郎 村田
清己 後藤
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Kansai Paint Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は円筒状ワークの電着塗装用支持軸受に関する。
〔従来の技術〕
例えば円筒状タンクであって、第5図縦断面図に示すよ
うに、内部が1室又は隔壁を介して2室,3室等に仕切
られ鏡板,円筒部に小径の口金だけが配設されているタ
ンクの内面を塗装するには、従来、スプレー塗装のほか
に実用的な手段がない。
こゝで、2は鏡板の中心,円筒部等にそれぞれ突設され
た配管,安全弁,ドレン弁等の接続用の小径ねじ口金で
ある。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、スプレー塗装では下記のような問題があ
る。
(1)口金の内径がかなり大きくないと、スプレーノズル
の挿入ができない。
(2)塗装膜の厚さが一様であるか否かを検査する適当な
手段がない。
(3)内面全部に一様な厚さでスプレー塗装することが困
難であるから、塗装膜に厚薄のばらつきが生じ、数年
後、塗装膜の薄い部分から局部的に腐食が始まる 。そこで、本出願人はこれらの問題点を解決するため
に、タンクに付設されている口金を利用して水洗ノズル
を兼ねた中空棒状電極をタンク内に挿入し、タンクを回
動しながら、電着塗装により内周全面を一様な厚さで迅
速かつ確実に塗装する経済的な円筒状タンクの内面塗装
方法を開発したのであるが、電着塗装の際、タンク支持
用軸受に電着塗装が付着し、その軸受機能を阻害する現
象が生ずることが判明した。
本考案はこのような事情に鑑みて提案されたもので、電
着塗装液中に浸漬されても円滑軽快に軸受能力を発揮す
る円筒状ワークの電着塗装用支持軸受を提供することを
目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのために本考案は、適宜長さの合成樹脂製円筒と、上
記円筒の両端にアウターレースがそれぞれ嵌着された一
対の球軸受と、上記円筒の両端をそれぞれ閉塞し、中心
孔が上記一対の球軸受のインナーレースに嵌着される軸
に液密に慴接する一対の合成樹脂製シール板と、上記円
筒内に充填される液とよりなることを特徴とする。
〔作用〕
このような構成により、ワークの電着塗装の際、軸受の
両端はそれぞれシール板によりシールされるとゝもに、
軸受内部は塗料を含まない液で充満され、またボール
ベアリングは絶縁されているので、塗装液が軸受内部に
侵入すること及び液が軸受外部に流出することがな
く、ボールベアリングは常に液中で円滑軽快に転動し
付着塗料のために抵抗が増加したり、軸受が固まったり
して回動不能になることがない。
〔実施例〕
本考案を1室型エアタンクに適用した一実施例を図面に
ついて説明すると、第1図は電着塗装バス中のタンクを
示す側面図、第2図は第1図のタンクの支持部を示す部
分側面図、第3図は第2図の軸受を示す部分拡大縦断面
図、第4図は第1図のタンクの回動要領を示す斜視図及
び正面図である。
まず、第1〜2図において、第6図と同一の符番はそれ
ぞれ同図と同一の部材を示し、1は水平円筒状のエアタ
ンク(以下タンクという)で、その両端の鏡板の中心に
はそれぞれ口金2が中心軸線上に突設されている。3は
口金2にそれぞれねじ込まれた絶縁ブッシュで、絶縁ブ
ッシュ3はそれぞれ全周が絶縁皮膜でカバーされた金属
性ブッシュよりなり、頭部にはそれぞれ同軸的に合成樹
脂よりなる非電導性中空軸4が突設されている。
6は中空軸4,絶縁ブッシュ3及び口金2の中心孔に挿
通されたステンレスパイプよりなる中空棒状電極(以下
電極という)で、そのタンク内に延びる部分の一部には
金属肌が露出し、この部分に複数のノズル孔7が半径方
向及び斜め軸方向に穿設されているが、この露出部以外
の電着塗装液浸漬部分は絶縁皮膜8で被膜されている。
9,9はインナーレースが中空軸4,4にそれぞれ嵌着
された一対のナイロン製軸受で、各軸受9は図示せざる
天井梁に垂設された一対の支持アングル10,10の下端に
固着され、両支持アングル10,10の間隔はタンクの種々
な長さに適応できるように拡縮可能になっている。11は
中空軸4の一方の軸端に嵌着されたスプロケットで、ス
プロケット11はチューン12を介して図示せざるモーター
により、正逆両方向に回動可能になっている。
また、支持アングル10,10は電着塗装液の非浸漬部にお
いて、樹脂製絶縁材によって電気的に絶縁されている。
次に、軸受9の構造を述べると、第3図において、13は
適宜長のナイロン製外筒、14,14はそれぞれ外筒13の両
端に嵌着されたボールベアリングであって、その材質は
金属または樹脂のいずれでもよい。15,15はそれぞれ円
筒13の両端を閉塞し、中心孔が中空軸4に液密に慴接す
るシール板、16,16′はそれぞれ外筒13に付設された
液給排用口金で、液17がホースを経て上部口金16から
軸受内に入り下部口金16′を経て循環的に軸受に供給さ
れる。
このような装置において、塗装は、まず、第1図に示す
ように、タンク1をその両端に突設された中空軸4,4
を軸受9を介して水平に支持した状態で、塗料,溶剤及
び水よりなる塗装バス中に浸漬し、タンク内に塗装液を
満たした状態で、電極6を正極とし、タンク1を負極と
して、両者間に250〜350Vの直流電圧をかけ、タンク内
面の電着塗装を行う。
その際、タンクに付設された口金は全部開いたまゝであ
るから、タンク内も電着塗装液で満たされた状態で電着
塗装を行うのであるが、タンク内には若干の空気が残留
するので、この残留空気18がタンク内面と電着塗装液と
の接触を障げることがないようにするために、チェーン
12及びスプロケット11を介して、第4図に示すように、
タンク1を中心軸線の回りに回動することにより、タン
ク内面が一様に塗装液に浸漬するようにする。タンクの
回動は同一方向でもよいが、本実施例の場合は同図矢印
に示すように約60°の角度範囲でタンクの正逆方向回動
を反覆的に行うことが実際的で好ましい。
なお、タンク内面の電着塗装のために、タンク全体を塗
装液中に浸漬するのは、内面塗装と並行して、又はこれ
に前後して外部電極を使用して外面塗装を行うのに好都
合であるからであり、そのために電着塗装バス中にはタ
ンク外面に対向して正極となる板状電極19(第1図)が
付設されている。
こゝで内面塗装用の電極6の金属露出部以外は絶縁皮膜
で被覆されるとゝもに、絶縁ブッシュ3,中空軸4も非
導電性であるから、内面塗装時は電極6の金属露出部か
らのみ塗装液を通してタンク内面に電流が流れ、電極6
とタンク1との直接接触による短絡電流が流れることは
ない。
本考案では、軸受9は非導電性であり、両端のボールベ
アリング14の外端部は非導電性のシール板15によりそれ
ぞれ遮蔽され、外筒内部は塗料を含まない液により充
填されているので、ボールベアリング自体に塗料が付着
することは防止され長時間、円滑軽快に軸受機能を発揮
する。
〔考案の効果〕
このような構造によれば、下記の効果が奏さられる。
(1)非導電性物質よりなるので、ワークの電着塗装時
に、電界及び電流分布の影響で電着塗装が軸受に付着す
ることが少ない。
(2)全閉型構造で、軸受内部には液が充満しているの
で、外部の塗装液が軸受内部に侵入することがない。
(3)上記(1),(2)により、塗料付着による軸受の抵抗が
増加することはなく、ワークを円滑軽快に軸支すること
ができる。
(4)発銹することがなく、軽量であり、組立,分解及び
メンテナンスが容易である。
要するに本考案によれば、適宜長さの合成樹脂製円筒
と、上記円筒の両端にアウターレースがそれぞれ嵌着さ
れた一対の球軸受と、上記円筒の両端をそれぞれ閉塞
し、中心孔が上記一対の球軸受のインナーレースに嵌着
される軸に液密に慴接する一対の合成樹脂製シール板
と、上記円筒内に充填される液とよりなることによ
り、電着塗装液中に浸漬されても円滑軽快に軸受能力を
発揮する円筒状ワークの電着塗装用支持軸受を得るか
ら、本考案は産業上極めて有益ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を1室型エアタンクに適用した一実施例
の電着塗装バス中のタンクを示す側面図、第2図は第1
図のタンクの支持部を示す部分側面図、第3図は第2図
の軸受を示す部分拡大縦断面図、第4図は第1図のタン
クの回動要領を示す斜視図及び正面図である。 第5図は公知の円筒状エアタンクの種々の構造を示す縦
断面図である。 1……エアタンク(タンク)、2……口金、3……絶縁
ブッシュ、4……中空軸、6……中空棒状電極(電
極)、7……ノズル孔、8……絶縁皮膜、9……軸受、
10……支持アングル、11……スプロケット、12……チェ
ーン、13……外筒、14……ボールベアリング、15……シ
ール板、16,16′……口金、17……液、18……残留空
気、19……板状電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 村田 公郎 神奈川県横浜市南区永田東3丁目3番地26 号 (72)考案者 後藤 清己 神奈川県平塚市高村26番地

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】適宜長さの合成樹脂製円筒と、上記円筒の
    両端にアウターレースがそれぞれ嵌着された一対の球軸
    受と、上記円筒の両端をそれぞれ閉塞し、中心孔が上記
    一対の球軸受のインナーレースに嵌着される軸に液密に
    慴接する一対の合成樹脂製シール板と、上記円筒内に充
    填される液とよりなることを特徴とする円筒状ワーク
    の電着塗装用支持軸受。
JP2642988U 1988-02-29 1988-02-29 円筒状ワークの電着塗装用支持軸受 Expired - Lifetime JPH0616924Y2 (ja)

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JP6459319B2 (ja) * 2014-09-04 2019-01-30 アイシン精機株式会社 電着塗装装置

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