JPH0633501A - 便 器 - Google Patents

便 器

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JPH0633501A
JPH0633501A JP18927292A JP18927292A JPH0633501A JP H0633501 A JPH0633501 A JP H0633501A JP 18927292 A JP18927292 A JP 18927292A JP 18927292 A JP18927292 A JP 18927292A JP H0633501 A JPH0633501 A JP H0633501A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 脱臭作用だけでなく、殺菌作用をも有する脱
臭装置を備える便器を提供する。 【構成】 便器1に、オゾンによる脱臭作用を利用する
脱臭装置10を内蔵する。この脱臭装置10で脱臭作用
を果たした後の余剰のオゾンは、水貯留器18内の水に
溶解し、この水に対して殺菌作用を与える。殺菌作用を
有するオゾン含有水は、導管7を経て、洗浄用ノズル6
に供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、便器に関するもの
で、特に、脱臭装置を備える便器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常の便器では、未だ普及されていると
は言い難いが、たとえば、病人等が寝室等の便所以外の
部屋で使用するようにされた移動可能な便器では、脱臭
装置を備えるものが普及しつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した脱臭装置とし
ては、たとえば、触媒方式のものが使用されていて、少
なくとも脱臭効果については、十分、その機能を果たし
ている。しかしながら、便器にとっては、脱臭だけでな
く、殺菌も望ましい効果として評価される。
【0004】それゆえに、この発明の目的は、殺菌効果
の点でも優れた機能を発揮し得る脱臭装置を備える便器
を提供しようとすることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係る便器は、
次のような特徴を有する脱臭装置を備えている。すなわ
ち、この脱臭装置は、空気吸入口から空気排出口に至る
空気のための経路を与えるハウジング、およびハウジン
グ内の空気を空気吸入口から空気排出口に向かう方向に
強制する送風機を備える。ハウジング内には、オゾン発
生器、オゾン脱臭作用付与経路、および水貯留器が、こ
の順序で前記空気吸入口から前記空気排出口までの間に
配置される。そして、水貯留器に貯留された水中には、
オゾン脱臭作用付与経路を通過した空気が吹き込まれ、
この水中を通過した後の空気が空気排出口から排出され
る。
【0006】また、この便器は、洗浄用ノズル、および
この洗浄用ノズルへ水貯留器内の水を供給するための導
管をさらに備えていてもよい。
【0007】
【作用】この発明による便器に備える脱臭装置によれ
ば、空気吸入口から吸入された臭気に対して、オゾン発
生器で発生されたオゾンが、オゾン脱臭作用付与経路を
通過する間、その脱臭作用を及ぼし、脱臭を図る。次い
で、脱臭作用を果たした後の余剰オゾンは、水貯留器内
の水中に吹き込まれ、この水の殺菌を行なうとともに、
この水自身が殺菌効果を有するオゾン含有水とする。
【0008】
【発明の効果】このように、この発明によれば、オゾン
による脱臭作用だけでなく、殺菌作用も及ぼされる脱臭
装置を備える便器を得ることができる。したがって、こ
のような便器を、殺菌状態で使用できるので、寝室等の
便所以外の部屋においても、問題なく使用することがで
きる。
【0009】また、水貯留器に貯留された水は、オゾン
を溶解し、有害な多量のオゾンが空気排出口から排出さ
れることを防止できる。
【0010】なお、水貯留器内の水を洗浄用ノズルに供
給するようにすれば、この洗浄用ノズルからは、殺菌作
用のあるオゾン含有水を噴出させることができる。した
がって、このオゾン含有水を、便器を使用する者の局部
を洗浄するのに用いたり、便器を洗浄するのに用いたり
すれば、単なる洗浄だけでなく、これらに対して殺菌作
用をも及ぼすことができる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による便器1を
示す斜視図であり、その内部構造が透視されて示されて
いる。この便器1は、移動可能な形式のものである。
【0012】便器1は、回動可能な便座2を備える。ま
た、便器1の下方には、排便タンク3が位置される。開
閉可能な密閉シャッタ4を開くことにより、排便タンク
3内に便が導入される。排便タンク3は、扉5を開いた
状態で、便器1から取出したり、便器1内の所定の位置
に配置したりすることができる。便器1の使用後、排便
タンク3は、そのまま取出され、中の便が処理される。
また、便器1には、洗浄ノズル6が設けられる。この洗
浄ノズル6は、たとえば、排便を終えた者の局部を洗浄
するための水を噴出するものであっても、また、便器1
を単に洗浄するための水を噴出するものであってもよ
い。洗浄用ノズル6には、導管7を通って供給された水
が、洗浄ポンプ8を介して与えられる。
【0013】このような便器1には、脱臭装置10が内
蔵される。この脱臭装置10の詳細な構造が、図2に示
されている。図2は、脱臭装置10の斜視図であり、そ
の内部を透視した状態で示している。
【0014】脱臭装置10は、空気吸入口11から空気
排出口12に至る空気のための経路を与えるハウジング
13を備える。ハウジング13内の空気は、たとえばス
パイラル送風機で構成された送風機14によって空気吸
入口11から空気排出口12に向かう方向に強制され
る。
【0015】ハウジング13内には、空気吸入口11か
ら空気排出口12に向かって、順次、防塵フィルタ1
5、オゾン発生器16、オゾン脱臭作用付与経路17お
よび水貯留器18がそれぞれ配置される。前述した送風
機14は、この実施例では、オゾン脱臭作用付与経路1
7と水貯留器18との間に配置される。以下、これら要
素の詳細について説明する。
【0016】防塵フィルタ15は、空気吸入口11から
吸入される空気に含まれる塵埃を除去するもので、たと
えばカートリッジ式とされ、容易に交換可能とされても
よい。
【0017】オゾン発生器16は、たとえばコロナ放電
法を用いるもので、高圧の交流が印加される複数の放電
板19を備える。また、このオゾン発生器16によるオ
ゾンの発生効率を高めるため、乾燥ヒータ20が、放電
板19の近傍に設けられる。
【0018】オゾン脱臭作用付与経路17には、ジグザ
ク状の空気の経路を与えるように、複数の邪魔板21が
配置される。これら邪魔板21は、単なる板で構成され
ても、ガス吸着機能を有するたとえばハニカム構造の板
で構成されてもよい。このオゾン脱臭作用付与経路17
を通過する間、図2に図解的に示したオゾン22が臭気
に対して脱臭作用を及ぼす時間が十分に与えられる。
【0019】オゾン脱臭作用付与経路17の終端には、
仕切板23が配置され、この仕切板23の下方に前述し
た送風機14が配置される。送風機14の空気入口24
は、上述した仕切板23の上方の空間と連通する状態と
される。他方、送風機14の空気出口25は、水貯留器
18方向に向けられる。
【0020】水貯留器18には、水26が貯留され、水
26中には、曝気管27が配置される。曝気管27は、
前述した送風機14の空気出口25に連結される。した
がって、オゾン脱臭作用付与経路17を通過した空気
は、水26中に吹き込まれ、この水26中を通過した後
の空気は、空気排出口12から排出される。
【0021】以上説明した脱臭装置10によれば、臭気
を含んだ空気は、空気吸入口11から吸入され、防塵フ
ィルタ15を通過した後、オゾン発生器16で発生され
たオゾン22と接触する。この接触状態は、オゾン脱臭
作用付与経路17を通過する間、維持され、これによっ
て、オゾン22の脱臭作用が臭気に及ぼされる。オゾン
脱臭作用付与経路17を通過した後、余剰のオゾン22
を含む空気は、送風機14によって強制的に送られ、曝
気管27を通して、水貯留器18内の水26中に吹き込
まれる。このとき、オゾン22は、その一部が水26と
の接触により分解するとともに、別の一部が水26中に
溶解して、この水26を、殺菌効果のあるオゾン含有水
とする。また、水26によってオゾン22が除去された
後の空気は、空気排出口12から排出される。この排出
される空気は、もちろん、既に脱臭および殺菌されてい
る。
【0022】再び、図1を参照して、この実施例による
便器1では、前述した洗浄用ノズル6へ水を供給するた
めの導管7は、脱臭装置10に備える水貯留器18内に
導かれ、それによって、水貯留器18内の水26を洗浄
用ノズル6に供給するようにされている。したがって、
洗浄用ノズル6から噴出される水26は、前述したよう
に殺菌作用を有している。その結果、この便器1を使用
する者の局部や便器1は、この水26によって洗浄され
るだけでなく、殺菌されることもできる。
【0023】また、便器1には、水貯留器18へ水を補
給するための吸水口28が設けられることが好ましい。
また、脱臭装置10は、たとえば、便座2に人が座った
とき、自動的にオンされる構造とされるのが好ましい。
【0024】以上、この発明を図示した実施例に関連し
て説明したが、この発明の範囲内において、その他いく
つかの変形例が可能である。
【0025】たとえば、図示した便器1は、移動可能な
形式のものであったが、据置式の便器に対しても、この
発明を適用することができる。
【0026】また、脱臭装置10に備える防塵フィルタ
15は、必ずしも設けられる必要はない。また、送風機
14の位置は、空気吸入口11から空気排出口12に至
る空気の経路のいずれの位置に配置されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による便器1を示す斜視図
であり、その内部構造を透視して示している。
【図2】図1に示した脱臭装置10を単独で示す斜視図
であり、その内部構造を透視して示している。
【符号の説明】
1 便器 6 洗浄用ノズル 7 導管 10 脱臭装置 11 空気吸入口 12 空気排出口 13 ハウジング 14 送風機 16 オゾン発生器 17 オゾン脱臭作用付与経路 18 水貯留器 22 オゾン 26 水

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱臭装置を備える便器において、 前記脱臭装置は、空気吸入口から空気排出口に至る空気
    のための経路を与えるハウジング、および前記ハウジン
    グ内の空気を前記空気吸入口から前記空気排出口に向か
    う方向に強制する送風機を備え、 前記ハウジング内には、オゾン発生器、オゾン脱臭作用
    付与経路、および水貯留器が、この順序で前記空気吸入
    口から前記空気排出口までの間に配置され、 前記水貯留器に貯留された水中には、前記オゾン脱臭作
    用付与経路を通過した空気が吹き込まれ、前記水中を通
    過した後の空気が前記空気排出口から排出されることを
    特徴とする、便器。
  2. 【請求項2】 洗浄用ノズル、および前記洗浄用ノズル
    へ前記水貯留器内の水を供給するための導管をさらに備
    える、請求項1に記載の便器。
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