JPH0633458B2 - 表面外観に優れた蒸着メツキ鋼板の製造方法 - Google Patents

表面外観に優れた蒸着メツキ鋼板の製造方法

Info

Publication number
JPH0633458B2
JPH0633458B2 JP27680686A JP27680686A JPH0633458B2 JP H0633458 B2 JPH0633458 B2 JP H0633458B2 JP 27680686 A JP27680686 A JP 27680686A JP 27680686 A JP27680686 A JP 27680686A JP H0633458 B2 JPH0633458 B2 JP H0633458B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
vapor
vacuum
vapor deposition
steel sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27680686A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63130773A (ja
Inventor
伸彦 酒井
幸夫 内田
栄造 和田
祐輔 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP27680686A priority Critical patent/JPH0633458B2/ja
Publication of JPS63130773A publication Critical patent/JPS63130773A/ja
Publication of JPH0633458B2 publication Critical patent/JPH0633458B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明はメッキ鋼板表面の色斑や光沢斑がなく均一な色
調を有する表面外観に優れた蒸着メッキ鋼板の製造方法
に関する。
[従来技術と問題点] メッキ鋼板、例えば、亜鉛メッキ鋼板を製造する方法と
して従来から溶融メッキや電気メッキが実施されてお
り、この他に、最近、蒸着によるメッキ方法が開発さ
れ、現在実用化されている。ここで連続式真空蒸着メッ
キ方法の一例を説明すると、まず該メッキ装置には鋼帯
の搬送路に沿って、ガス還元前処理炉、賦圧室、シール
ロール室、真空蒸着メッキ室が順に配設されており、シ
ールロール室は蒸着室の前後に設けられ、その内部には
真空排気手段を備えた多数の隔室が形成されており、ま
た真空蒸着メッキ室の内部には亜鉛浴槽および鋼帯支持
ロールが配設されている。
冷間圧延された鋼帯は鋼帯表面を清浄化して活性化し、
更に基板温度を確保するために前処理炉に導入され、焼
鈍と同時にガス還元による前処理を施される。引続き鋼
帯は前処理炉の後半部分で蒸着に適する基板温度に冷却
された後、賦圧室、シールロール室を経て真空蒸着室に
導入される。該蒸着室には適当な加熱手段によって発生
された亜鉛蒸気が連続的に供給されており、支持ロール
に巻付けられた鋼帯表面に亜鉛蒸気が付着し凝縮してメ
ッキ層が形成される。その後、鋼帯はシールロール室、
賦圧室を経て真空蒸着系外に搬送される。合金化亜鉛メ
ッキ鋼板を製造するには通常、上記蒸着亜鉛メッキ鋼板
を更に合金化炉に導入して合金化処理が施される。合金
化処理はバッチ炉を用いて行なわれる他に、蒸着メッキ
ラインと一体に合金化炉を付設し、インラインで連続的
に行なう方法がある。
ところで、従来の合金化蒸着亜鉛メッキ鋼板の製造方法
においては、合金化処理後のメッキ層外観にかなりの色
斑が見られ、また光沢斑も生じる問題がある。
[問題解決の知見] 本発明者等は、従来の合金化処理において上記問題を生
じる一因は蒸着系から合金化炉に至る間にメッキ鋼板が
大気中を搬送されてスキンパスされるからであることを
見出した。即ち、合金化処理工程においてはメッキ鋼帯
が蒸着系から合金化炉に導入される間にメッキ層表面を
平坦化するためにスキンパスを施している。従来の方法
ではメッキ処理後の鋼帯が大気中を搬送されてスキンパ
スされるため、この間に蒸着亜鉛結晶の表面が酸化さ
れ、しかも該亜鉛結晶の表面は凹凸に富むためかなりの
量の酸化亜鉛被膜がメッキ層表面に不均一に形成され
る。このため、後工程のスキンパスでメッキ層表面を平
坦化しても色斑や光沢斑を解消することが難しい。
上記知見に基づき本発明者等は蒸着系の搬出側真空系内
でスキンパスを施すことにより従来の上記問題を解消で
きることを見出した。即ち蒸着亜鉛メッキ鋼帯を真空系
から大気中の外部に搬送する前に予め非酸性雰囲気下で
スキンパスを施し、これを合金化処理すれば色斑、光沢
斑のない表面外観に優れた合金化メッキ鋼板を製造出来
ることを見出した。
[発明の構成] 本発明によれば、真空蒸着メッキにおいて、蒸着後、蒸
着系に連続した真空系内でスキンパスを施すことを特徴
とする表面外観に優れた蒸着メッキ鋼板の製造方法が提
供される。またその好適な実施態様として、不活性ガス
雰囲気下で上記スキンパスを施す方法、および蒸着金属
が亜鉛である製造方法が提供される。
以下、蒸着亜鉛メッキ鋼板を例として本発明を説明す
る。
第1図に本発明を実施する装置構成の一例を示す。尚、
図示する装置構成は両面メッキ及び差厚メッキを行なえ
るように蒸着室を2室有する装置例であり、本発明は該
装置例による実施に限らない。該装置には鋼帯1の搬送
方向に沿って順に前処理炉2、第1賦圧室3a、第1真
空シール室4a、第1蒸着室5a、ターンロール室6、第
2蒸着室5b、第2真空シール室4b、第2賦圧室3bが
設けられており、蒸着室の前後に賦圧室と真空シール室
からなる真空系が形成されている。該上記蒸着室5a,
5bの内部には溶融亜鉛を貯留する蒸発槽8a,8bが
夫々設けられ、該蒸着室および蒸発槽等により蒸発系が
形成されており、またターンロール室6の内部には鋼帯
1を反転して移送するターンロール7が設けられてい
る。
上記各真空シール室4a,4bはその内部が複数段の真
空室に区画されておりこれら各真空室および蒸着室5
a,5bには夫々排気系(図示せず)が付設され、内部
を所定の真空圧に保っている。上記各真空シール室には
シールロール12が必要個数だけ鋼帯1を上下に挟んで
配置されており、各室の真空を保持している。尚、各シ
ールロール12の上下の間隔はシール効果を損なわず、
かつメッキ層表面に疵を生じないように鋼帯の板厚より
僅かに大きく設定されている。更に、上記第2真空シー
ル室の出口側端部に真空のスキンパス室9が設けられて
おり、該真空スキンパス室9の内部にスキンパスロール
10が配設されている。該スキンパス室9の真空圧はめ
っき表面が極端に酸化されない程度のO分圧、すなわ
ち1〜10Torr程度であれば良い。該スキンパス室9は
非酸化性雰囲気下で予めスキンパスを施すためのもので
あり、従って真空に代えて室内の雰囲気を不活性ガス雰
囲気、例えば、窒素ガス雰囲気にしても良い。尚、該ス
キンパス室9の設置位置は上記の箇所に限らず、第2真
空シール室4bの任意の位置に設置することが出来る。
また賦圧室3bとスキンパス室9を兼用することも可能で
ある。スキンパスを不活性ガス雰囲気で行なう場合に
は、不活性ガスが導入されている賦圧室3bに上記スキ
ンパスロールを設置することにより両機能を兼用させる
ことが出来る。
蒸着亜鉛メッキ鋼板は通常の蒸着方法に従って蒸着メッ
キ処理が施される。即ち、冷間圧延された鋼帯1は前処
理炉2に導入され、焼鈍と同時にガス還元による前処理
を施され、更に、前処理炉2の後半部分で蒸着に適する
基板温度に冷却された後に、賦圧室3a、第1真空シー
ル室4aを経て第1真空蒸着室5aに導入される。該蒸
着室5aにおいて蒸発層8aから供給された亜鉛蒸気が
鋼帯表面に付着し凝縮してメッキ層が形成される。同様
に第2蒸着室5bにおいて鋼帯1の他方の表面に亜鉛メ
ッキが施された後、鋼帯1は第2真空シール室4bを経
て真空スキンパス室9に導入される。鋼帯1は真空系外
に搬出される前に該スキンパス室9においてスキンパス
が施される。スキンパスの圧下率等は亜鉛メッキ鋼板に
施される通常の場合と変らない。
亜鉛メッキ層は大気に曝されると表面が酸化して酸化亜
鉛被膜が不均一に形成され、メッキ層表面が黒色に変化
する。とくに蒸着亜鉛メッキ層は微細結晶の集合体であ
り、メッキ層表面の凹凸が多く、大きな表面積を有して
いる。そのため、上記スキンパスを施さずに大気中に曝
されるとかなり多量の酸化亜鉛被膜が不均一に形成さ
れ、その後にスキンパスを施しても合金化処理後の色斑
や光沢斑を解消できない。本発明においては、亜鉛メッ
キ鋼帯が大気中に搬出される前に上記真空系内部でスキ
ンパスが施されるので、亜鉛結晶の隙間が潰され、表面
の凹凸が除去され平坦化されると同時に表面積が減少さ
れる。このため、スキンパス後にメッキ鋼帯を大気中に
搬出してもメッキ層表面の酸化亜鉛被膜の量が従来に比
べて大幅に少なくかつ均一となり、上記色斑や光沢斑を
防止することが出来る。
上記スキンパスを施された亜鉛メッキ鋼帯は合金化炉に
導びかれ合金化処理される。合金化炉はバッチ炉ないし
連続炉の何れでも良く、合金化温度等も通常の条件に従
って処理すれば良い。
[発明の効果] 本発明の製造方法によれば、従来の蒸着亜鉛メッキ鋼板
に比べて酸化亜鉛被膜の少ない亜鉛メッキ鋼案を得るこ
とが出来、合金化処理を施した場合に合金層表面の色斑
や光沢斑の無い、均一な色調の合金化亜鉛メッキ鋼板を
得ることが出来る。
[実施例および比較例] 図に示す真空蒸着Znメッキ装置を用い、第1表に示す
操業条件で連続真空蒸着Znメッキを実施しその後合金
化処理を施した。真空スキンパス条件と合金層表面外観
の関係を第2表に示す。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の実施に用いる連続真空蒸着亜鉛メッキ装置
の一例を示す概略図である。 図面中、1……鋼帯、2……前処理炉、3a,3b……
賦圧室、4a,4b……真空シール室、5a,5b……
蒸着室、6……ターンロール室、7……ターンロール、
8a,8b……蒸発槽、9……真空スキンパス室、10
……スキンパスロール、12……シールロール。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空蒸着メッキにおいて、蒸着後、蒸着系
    に連続した真空系内でスキンパスを施すことを特徴とす
    る表面外観に優れた蒸着メッキ鋼板の製造方法。
  2. 【請求項2】不活性ガス雰囲気下で上記スキンパスを施
    す特許請求の範囲第1項の製造方法。
  3. 【請求項3】蒸着金属が亜鉛である特許請求の範囲第1
    項の製造方法。
JP27680686A 1986-11-21 1986-11-21 表面外観に優れた蒸着メツキ鋼板の製造方法 Expired - Lifetime JPH0633458B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27680686A JPH0633458B2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21 表面外観に優れた蒸着メツキ鋼板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27680686A JPH0633458B2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21 表面外観に優れた蒸着メツキ鋼板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63130773A JPS63130773A (ja) 1988-06-02
JPH0633458B2 true JPH0633458B2 (ja) 1994-05-02

Family

ID=17574643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27680686A Expired - Lifetime JPH0633458B2 (ja) 1986-11-21 1986-11-21 表面外観に優れた蒸着メツキ鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0633458B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63130773A (ja) 1988-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100295174B1 (ko) 고내식성zn-mg계도금강판및그제조방법
JPS6410592B2 (ja)
JPS5983765A (ja) めつき密着性の優れた真空蒸着亜鉛めつき鋼板の製造方法
JPH0633458B2 (ja) 表面外観に優れた蒸着メツキ鋼板の製造方法
JPS6328857A (ja) 合金化亜鉛メツキ鋼板とその製造法
JPH0660396B2 (ja) 合金化蒸着亜鉛メツキ鋼帯の製造方法
JPH051357A (ja) 溶融金属めつき方法
JPH08134632A (ja) Zn−Mg合金めっき鋼板の製造方法
JPS60116787A (ja) メツキ方法およびその装置
JPH0553868B2 (ja)
JPS6157905B2 (ja)
JPS6296669A (ja) 合金化蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH0649901B2 (ja) けい素鋼板の磁気特性改善方法
JPS62294162A (ja) 真空蒸着めつき鋼板の製造方法
JPH0730433B2 (ja) アルミニウムメッキ鋼板の製造方法
JPS61195965A (ja) 合金化亜鉛めつき鋼板の製造方法
JPH05222550A (ja) 多層合金めっき鋼板及びその製造方法
JPS6296668A (ja) 片面合金化差厚蒸着亜鉛めっき鋼板の製造方法
KR910000915B1 (ko) 합금된 아연-도금 강판 및 이의 제조방법
JPH0488163A (ja) 真空蒸着亜鉛めっき装置
JPH0545667B2 (ja)
JPH05320875A (ja) 複層Zn−Ti合金めっき鋼板及びその製造方法
JPS61195966A (ja) 合金化亜鉛めつき鋼板の製造方法およびその装置
JPH0128098B2 (ja)
JPS58224165A (ja) 真空蒸着装置