JPH06333933A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法Info
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- JPH06333933A JPH06333933A JP12145793A JP12145793A JPH06333933A JP H06333933 A JPH06333933 A JP H06333933A JP 12145793 A JP12145793 A JP 12145793A JP 12145793 A JP12145793 A JP 12145793A JP H06333933 A JPH06333933 A JP H06333933A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 SiGeをベ−スに用いたヘテロ接合Bip
Trのベ−ス、エミッタ間の界面準位の発生を防止して
リ−ク電流を低減するとともに、微細化、高速化を促進
する。 【構成】 コレクタ3とシリコン酸化膜25とが形成さ
れた基板1上に、SiGeとSiとを連続してエピタキ
シャル成長させ、その上に形成したエミッタ・ベ−ス形
成パタ−ン48を注入マスクにして不純物イオンを注入
し、さらに、エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48にサイ
ドウォ−ル49を形成して再度不純物イオンを注入した
後基板1を熱処理することによって、SiGeベ−ス層
26とSiベ−ス層27とエミッタ層35とベ−ス引き
出し層34を形成する。このようにセルフアラインを用
いて微細化を図り、SiGeとSiとの連続成長により
ベ−ス、エミッタ間の界面準位の発生を防止する。
Trのベ−ス、エミッタ間の界面準位の発生を防止して
リ−ク電流を低減するとともに、微細化、高速化を促進
する。 【構成】 コレクタ3とシリコン酸化膜25とが形成さ
れた基板1上に、SiGeとSiとを連続してエピタキ
シャル成長させ、その上に形成したエミッタ・ベ−ス形
成パタ−ン48を注入マスクにして不純物イオンを注入
し、さらに、エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48にサイ
ドウォ−ル49を形成して再度不純物イオンを注入した
後基板1を熱処理することによって、SiGeベ−ス層
26とSiベ−ス層27とエミッタ層35とベ−ス引き
出し層34を形成する。このようにセルフアラインを用
いて微細化を図り、SiGeとSiとの連続成長により
ベ−ス、エミッタ間の界面準位の発生を防止する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置に関し、特
にヘテロ接合バイポ−ラトランジスタに関するものであ
る。
にヘテロ接合バイポ−ラトランジスタに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】バイポ−ラトランジスタ(以下、Bip
Trと称す)はエミッタ・ベ−スおよびコレクタで構成
され、その動作の基本はベ−ス電流のわずかな違いでコ
レクタ電流の値が大きく変化する、いわゆる増幅作用で
ある。すなわち、エミッタ・ベ−ス間に順方向に電圧を
加え、ベ−スからエミッタへホ−ルを注入することによ
って、エミッタからベ−スに注入されコレクタに達する
電子の量を制御する。上記電子によるコレクタ電流とホ
−ルによるベ−ス電流の比がおよその電流増幅率hFEで
ある。
Trと称す)はエミッタ・ベ−スおよびコレクタで構成
され、その動作の基本はベ−ス電流のわずかな違いでコ
レクタ電流の値が大きく変化する、いわゆる増幅作用で
ある。すなわち、エミッタ・ベ−ス間に順方向に電圧を
加え、ベ−スからエミッタへホ−ルを注入することによ
って、エミッタからベ−スに注入されコレクタに達する
電子の量を制御する。上記電子によるコレクタ電流とホ
−ルによるベ−ス電流の比がおよその電流増幅率hFEで
ある。
【0003】図16は従来のホモ接合BipTrの構造
を示す断面図である。図において、1は例えばp型のシ
リコン単結晶等から成る半導体基板(以下、基板と称
す)、2は基板1に埋め込むように形成されたコレクタ
ウォ−ルとなるn+型埋め込み層、3はn+型埋め込み層
2上に形成されたコレクタとなるn-型エピタキシャル
層、4は各素子間を電気的に分離する分離酸化膜、5は
分離酸化膜4の下層にp型チャネルカット拡散層、6は
下層のn+型埋め込み層2に接して、n-型エピタキシャ
ル層3に形成されるn+型コレクタ引き出し層、7はベ
−ス拡散層、7a,7bはベ−ス拡散層のうちp型の真
性ベ−ス領域およびp型べ−ス引き出し領域、8はp型
多結晶シリコンから成るベ−ス電極、9はn+型のエミ
ッタ拡散層、10はn型多結晶シリコンから成るエミッ
タ電極である。11〜14はシリコン酸化膜で、12,
13はエミッタ電極10とベ−ス電極8との間の絶縁用
酸化膜、14はサイドウォ−ルであり、15はパッシベ
−ション膜、16は金属配線層である。
を示す断面図である。図において、1は例えばp型のシ
リコン単結晶等から成る半導体基板(以下、基板と称
す)、2は基板1に埋め込むように形成されたコレクタ
ウォ−ルとなるn+型埋め込み層、3はn+型埋め込み層
2上に形成されたコレクタとなるn-型エピタキシャル
層、4は各素子間を電気的に分離する分離酸化膜、5は
分離酸化膜4の下層にp型チャネルカット拡散層、6は
下層のn+型埋め込み層2に接して、n-型エピタキシャ
ル層3に形成されるn+型コレクタ引き出し層、7はベ
−ス拡散層、7a,7bはベ−ス拡散層のうちp型の真
性ベ−ス領域およびp型べ−ス引き出し領域、8はp型
多結晶シリコンから成るベ−ス電極、9はn+型のエミ
ッタ拡散層、10はn型多結晶シリコンから成るエミッ
タ電極である。11〜14はシリコン酸化膜で、12,
13はエミッタ電極10とベ−ス電極8との間の絶縁用
酸化膜、14はサイドウォ−ルであり、15はパッシベ
−ション膜、16は金属配線層である。
【0004】さて、コレクタ3とベ−ス7aで作る接合
容量は、BipTrの高速動作の大きな妨げとなるた
め、この面積をできる限り小さくすることが望ましい。
またベ−ス7a抵抗を小さくすること、およびベ−ス7
a幅を狭くして電子の走行時間を短くすることも高速化
には必要となる。このため上記のように構成される従来
のBipTrは、その製造方法において、ベ−ス電極8
にエミッタ9形成のための開口パタ−ンを形成し、セル
フアラインでベ−ス電極8側壁にサイドウォ−ル14を
形成することで、ベ−ス7a面積およびベ−ス電極8、
エミッタ9間の距離を縮める方法が一般的に採られてい
る。またエミッタ9の形成も、多結晶シリコンのエミッ
タ電極10へ注入した砒素やリンを下層のシリコン基板
1中へ拡散するという方法で浅い結合を形成するもので
ある。
容量は、BipTrの高速動作の大きな妨げとなるた
め、この面積をできる限り小さくすることが望ましい。
またベ−ス7a抵抗を小さくすること、およびベ−ス7
a幅を狭くして電子の走行時間を短くすることも高速化
には必要となる。このため上記のように構成される従来
のBipTrは、その製造方法において、ベ−ス電極8
にエミッタ9形成のための開口パタ−ンを形成し、セル
フアラインでベ−ス電極8側壁にサイドウォ−ル14を
形成することで、ベ−ス7a面積およびベ−ス電極8、
エミッタ9間の距離を縮める方法が一般的に採られてい
る。またエミッタ9の形成も、多結晶シリコンのエミッ
タ電極10へ注入した砒素やリンを下層のシリコン基板
1中へ拡散するという方法で浅い結合を形成するもので
ある。
【0005】ところが、従来のBipTrでは、微細
化、高速化にともなってベ−ス7a幅が狭くなるとエミ
ッタ9、ベ−ス7a間の空乏層と、ベ−ス7a、コレク
タ3間の空乏層とがつながってパンチスル−を起こした
り、ベ−ス7a幅の狭い部分で、ベ−ス7a抵抗が高く
なるという問題が生じる。このため、ベ−ス7a内の不
純物濃度を高くすることにより、空乏層のベ−ス7a側
へののびを抑えてパンチスル−を防止し、またベ−ス7
a抵抗を下げることができるが、エミッタ9内のn型不
純物濃度とベ−ス7a内p型不純物濃度の比でおおよそ
決まるBipTrの電流増幅率hFEが、低下してしまう
ものであった。
化、高速化にともなってベ−ス7a幅が狭くなるとエミ
ッタ9、ベ−ス7a間の空乏層と、ベ−ス7a、コレク
タ3間の空乏層とがつながってパンチスル−を起こした
り、ベ−ス7a幅の狭い部分で、ベ−ス7a抵抗が高く
なるという問題が生じる。このため、ベ−ス7a内の不
純物濃度を高くすることにより、空乏層のベ−ス7a側
へののびを抑えてパンチスル−を防止し、またベ−ス7
a抵抗を下げることができるが、エミッタ9内のn型不
純物濃度とベ−ス7a内p型不純物濃度の比でおおよそ
決まるBipTrの電流増幅率hFEが、低下してしまう
ものであった。
【0006】このような問題を改善する方法として、従
来からシリコンよりバンドギャップの狭いシリコンゲル
マニウム(SiGe)をベ−スに用いるヘテロ接合Bi
pTrが考えられている。このヘテロ接合BipTrで
は、バンドギャップの狭いシリコンゲルマニウムとシリ
コンとのそれぞれの禁制帯のギャップの差を伝導帯のギ
ャップの差より充分大きくとることで、ベ−ス内の不純
物濃度を高くしても、ホ−ルに対するエミッタ側のエネ
ルギ−障壁を高くすることができるので、電子とホ−ル
の電流比を高く保つことができ、電流増幅率hFEの低下
を招かない。このためベ−ス抵抗を低く抑えてベ−ス幅
を狭くできるため、高速化に対応でき、高fT(しゃ断
周波数)化を実現できる。
来からシリコンよりバンドギャップの狭いシリコンゲル
マニウム(SiGe)をベ−スに用いるヘテロ接合Bi
pTrが考えられている。このヘテロ接合BipTrで
は、バンドギャップの狭いシリコンゲルマニウムとシリ
コンとのそれぞれの禁制帯のギャップの差を伝導帯のギ
ャップの差より充分大きくとることで、ベ−ス内の不純
物濃度を高くしても、ホ−ルに対するエミッタ側のエネ
ルギ−障壁を高くすることができるので、電子とホ−ル
の電流比を高く保つことができ、電流増幅率hFEの低下
を招かない。このためベ−ス抵抗を低く抑えてベ−ス幅
を狭くできるため、高速化に対応でき、高fT(しゃ断
周波数)化を実現できる。
【0007】シリコンゲルマニウムをベ−スとして用い
たBipTrは例えばIEEE,Electron Device L
etters,Vol.10,No.12,1989,P、5
34で発表されたものがあり、その構造を図17に示
す。図において、1〜3および6は図16に示した従来
のホモ接合のBipTrと同じもの、17は素子間を分
離するフィ−ルド酸化膜、18はp+型多結晶シリコン
から成るベ−ス電極、19はp型シリコンゲルマニウム
から成るSiGeベ−ス層、20はシリコン酸化膜、2
1はシリコン窒化膜、22はn+型多結晶シリコンから
成るエミッタ層であり、このヘテロ接合BipTrの構
成は、ベ−ス電極18の上に延在するようにSiGeベ
−ス層19が配設され、シリコン酸化膜20およびその
上のシリコン窒化膜21を絶縁膜としてエミッタ層22
が、SiGeベ−ス層19の上層に形成されたものであ
る。
たBipTrは例えばIEEE,Electron Device L
etters,Vol.10,No.12,1989,P、5
34で発表されたものがあり、その構造を図17に示
す。図において、1〜3および6は図16に示した従来
のホモ接合のBipTrと同じもの、17は素子間を分
離するフィ−ルド酸化膜、18はp+型多結晶シリコン
から成るベ−ス電極、19はp型シリコンゲルマニウム
から成るSiGeベ−ス層、20はシリコン酸化膜、2
1はシリコン窒化膜、22はn+型多結晶シリコンから
成るエミッタ層であり、このヘテロ接合BipTrの構
成は、ベ−ス電極18の上に延在するようにSiGeベ
−ス層19が配設され、シリコン酸化膜20およびその
上のシリコン窒化膜21を絶縁膜としてエミッタ層22
が、SiGeベ−ス層19の上層に形成されたものであ
る。
【0008】このように構成されるヘテロ接合BipT
rの製造方法を図18〜図22に基づいて以下に示す。
まず、n+型埋め込み層2とn型エピタキシャル層3を
形成した基板1上の全面にフィ−ルド酸化膜17を形成
し、フィ−ルド酸化膜17に、SiGeベ−ス層19お
よびベ−ス電極18形成のための領域を開口する。その
後基板1上の全面にp+型多結晶シリコン膜18aを堆
積した後、上記フィ−ルド酸化膜17の開口部内のp+
型多結晶シリコン膜18aを選択的に除去して、ベ−ス
領域を開口する(図18)。次に基板1上の全面に、p
型不純物を導入したシリコンゲルマニウム膜19aを成
長させる。このとき少なくともn型エピタキシャル層3
に接した部分はシリコンゲルマニウム膜19aがエピタ
キシャル成長するように形成する。その後シリコンゲル
マニウム19a上の全面にシリコン酸化膜20を堆積す
る(図19)。
rの製造方法を図18〜図22に基づいて以下に示す。
まず、n+型埋め込み層2とn型エピタキシャル層3を
形成した基板1上の全面にフィ−ルド酸化膜17を形成
し、フィ−ルド酸化膜17に、SiGeベ−ス層19お
よびベ−ス電極18形成のための領域を開口する。その
後基板1上の全面にp+型多結晶シリコン膜18aを堆
積した後、上記フィ−ルド酸化膜17の開口部内のp+
型多結晶シリコン膜18aを選択的に除去して、ベ−ス
領域を開口する(図18)。次に基板1上の全面に、p
型不純物を導入したシリコンゲルマニウム膜19aを成
長させる。このとき少なくともn型エピタキシャル層3
に接した部分はシリコンゲルマニウム膜19aがエピタ
キシャル成長するように形成する。その後シリコンゲル
マニウム19a上の全面にシリコン酸化膜20を堆積す
る(図19)。
【0009】次に、シリコン酸化膜20、シリコンゲル
マニウム膜19aおよびp+型多結晶シリコン膜18a
を順次エッチングして選択的に除去し、SiGeベ−ス
層19およびベ−ス電極18をパタ−ニングして形成す
る(図20)。次に、基板1上の全面にシリコン窒化膜
21を堆積し、このシリコン窒化膜21と下地のフィ−
ルド酸化膜17とを順次エッチングして選択的に除去す
ることによって、シリコン窒化膜21およびフィ−ルド
酸化膜17に開口部23を設けn型エピタキシャル層3
表面を露出させる。続いて、この開口部23からn型不
純物を基板1中へ導入して、n+型コレクタ引き出し層
6を形成する(図21)。
マニウム膜19aおよびp+型多結晶シリコン膜18a
を順次エッチングして選択的に除去し、SiGeベ−ス
層19およびベ−ス電極18をパタ−ニングして形成す
る(図20)。次に、基板1上の全面にシリコン窒化膜
21を堆積し、このシリコン窒化膜21と下地のフィ−
ルド酸化膜17とを順次エッチングして選択的に除去す
ることによって、シリコン窒化膜21およびフィ−ルド
酸化膜17に開口部23を設けn型エピタキシャル層3
表面を露出させる。続いて、この開口部23からn型不
純物を基板1中へ導入して、n+型コレクタ引き出し層
6を形成する(図21)。
【0010】次に、ベ−ス領域内のシリコン酸化膜20
およびシリコン窒化膜21を選択的にエッチング除去
し、ベ−ス領域の中央部に開口部24を設けSiGeベ
−ス層19を露出させる(図22)。次に基板1上の全
面に、上記開口部24を埋めるようにn+型ポリシリコ
ン膜を堆積し、パタ−ニングを行ってエミッタ層22を
形成する(図23)。次に、シリコン窒化膜21,シリ
コン酸化膜20,およびSiGeベ−ス層19を順次エ
ッチングしてベ−ス電極18上への開口部を形成して
(図17参照)、その後金属配線を施してBipTrを
完成する。
およびシリコン窒化膜21を選択的にエッチング除去
し、ベ−ス領域の中央部に開口部24を設けSiGeベ
−ス層19を露出させる(図22)。次に基板1上の全
面に、上記開口部24を埋めるようにn+型ポリシリコ
ン膜を堆積し、パタ−ニングを行ってエミッタ層22を
形成する(図23)。次に、シリコン窒化膜21,シリ
コン酸化膜20,およびSiGeベ−ス層19を順次エ
ッチングしてベ−ス電極18上への開口部を形成して
(図17参照)、その後金属配線を施してBipTrを
完成する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のヘ
テロ接合BipTrでは、その製造方法においてセルフ
アラインを用いないため、リソグラフィ−の重ね合わせ
余裕が必要となる。このためベ−ス面積が大きくなり、
ベ−ス層19とコレクタ3とで作られる寄生容量が大き
くなりBipTrの高速動作の妨げとなるものであっ
た。また、エミッタ層22形成のために、シリコン酸化
膜20およびシリコン窒化膜21をエッチングして開口
部24を設ける際、露出される下地のSiGeベ−ス層
19の表面にダメ−ジを与える。このためエミッタ層2
2を形成してエミッタ22とベ−ス19との接合を形成
すると、その界面に準位が発生しリ−ク電流が発生する
等、BipTrの信頼性が劣化するという問題があっ
た。
テロ接合BipTrでは、その製造方法においてセルフ
アラインを用いないため、リソグラフィ−の重ね合わせ
余裕が必要となる。このためベ−ス面積が大きくなり、
ベ−ス層19とコレクタ3とで作られる寄生容量が大き
くなりBipTrの高速動作の妨げとなるものであっ
た。また、エミッタ層22形成のために、シリコン酸化
膜20およびシリコン窒化膜21をエッチングして開口
部24を設ける際、露出される下地のSiGeベ−ス層
19の表面にダメ−ジを与える。このためエミッタ層2
2を形成してエミッタ22とベ−ス19との接合を形成
すると、その界面に準位が発生しリ−ク電流が発生する
等、BipTrの信頼性が劣化するという問題があっ
た。
【0012】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、BipTrの電流増幅率hFEを
低下させることなく、ベ−スの不純物濃度を上げること
ができ、高fT化が実現できる半導体装置であって、エ
ミッタ、ベ−ス間の界面準位の発生によるリ−ク電流が
低減できるとともに、ベ−ス面積の低減による微細化、
高速化が達成できる半導体装置を得ることを目的として
おり、さらにこの半導体装置に適した製造方法を提供す
ることを目的とする。
ためになされたもので、BipTrの電流増幅率hFEを
低下させることなく、ベ−スの不純物濃度を上げること
ができ、高fT化が実現できる半導体装置であって、エ
ミッタ、ベ−ス間の界面準位の発生によるリ−ク電流が
低減できるとともに、ベ−ス面積の低減による微細化、
高速化が達成できる半導体装置を得ることを目的として
おり、さらにこの半導体装置に適した製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る半導体装置は、第1導電型のコレクタとなるシリコン
領域と絶縁領域とを持つ半導体基板に、上記コレクタ上
に形成された第2導電型の真性ベ−ス領域と、これに隣
接して外側に真性ベ−ス領域と同一導電型でより高濃度
に形成されたベ−ス引き出し層と、上記真性ベ−ス領域
上に形成された第1導電型のエミッタ層と、エミッタ・
ベ−ス間絶縁膜と、上記エミッタ層に接続形成されたエ
ミッタ電極とを有する半導体装置であって、上記真性ベ
−ス領域が、下層部分のシリコンゲルマニウム(以下S
iGeと称す)ベ−ス層と上層部分のシリコン(以下S
iと称す)ベ−ス層との2層で構成され、上記SiGe
ベ−ス層上のうち、中央部にシリコン膜から成る上記エ
ミッタ層が、それ以外に上記Siベ−ス層が形成される
とともに、上記ベ−ス引き出し層が、上記コレクタ上か
ら上記絶縁領域上にわたって形成され、上記コレクタ上
部分の上記ベ−ス引き出し層が、高濃度Siベ−ス層と
その上の高濃度SiGeベ−ス層とその上の高濃度Si
ベ−ス層とによって構成され、上記絶縁領域上部分の上
記ベ−ス引き出し層が、高濃度多結晶SiGe層とその
上の高濃度多結晶Si層とによって構成されているもの
である。
る半導体装置は、第1導電型のコレクタとなるシリコン
領域と絶縁領域とを持つ半導体基板に、上記コレクタ上
に形成された第2導電型の真性ベ−ス領域と、これに隣
接して外側に真性ベ−ス領域と同一導電型でより高濃度
に形成されたベ−ス引き出し層と、上記真性ベ−ス領域
上に形成された第1導電型のエミッタ層と、エミッタ・
ベ−ス間絶縁膜と、上記エミッタ層に接続形成されたエ
ミッタ電極とを有する半導体装置であって、上記真性ベ
−ス領域が、下層部分のシリコンゲルマニウム(以下S
iGeと称す)ベ−ス層と上層部分のシリコン(以下S
iと称す)ベ−ス層との2層で構成され、上記SiGe
ベ−ス層上のうち、中央部にシリコン膜から成る上記エ
ミッタ層が、それ以外に上記Siベ−ス層が形成される
とともに、上記ベ−ス引き出し層が、上記コレクタ上か
ら上記絶縁領域上にわたって形成され、上記コレクタ上
部分の上記ベ−ス引き出し層が、高濃度Siベ−ス層と
その上の高濃度SiGeベ−ス層とその上の高濃度Si
ベ−ス層とによって構成され、上記絶縁領域上部分の上
記ベ−ス引き出し層が、高濃度多結晶SiGe層とその
上の高濃度多結晶Si層とによって構成されているもの
である。
【0014】この発明の請求項2に係る半導体装置の製
造方法は、第1導電型のシリコン領域と絶縁領域を持つ
半導体基板上に、上記シリコン領域上にはエピタキシャ
ル成長、上記絶縁領域上には多結晶成長するように、第
2導電型のシリコンゲルマニウムと第1導電型のシリコ
ンとを連続して成長させて、SiGe薄膜と多結晶Si
Ge薄膜、およびそれらの上のSi薄膜と多結晶Si薄
膜を形成する第1の工程と、上記Si薄膜上のエミッタ
層形成予定領域に、シリコン酸化膜とその上のシリコン
窒化膜とその上のシリコン酸化膜とから成るエミッタ・
ベ−ス形成パタ−ンを形成する第2の工程と、このエミ
ッタ・ベ−ス形成パタ−ン領域以外の上記Si薄膜およ
び上記多結晶Si薄膜中へ第2導電型の不純物をイオン
注入により導入する第3の工程と、次いで上記エミッタ
・ベ−ス形成パタ−ン側壁にシリコン酸化膜からなるサ
イドウォ−ルを形成して、上記エミッタ・ベ−ス形成パ
タ−ンおよび上記サイドウォ−ルの領域以外の上記Si
薄膜および上記多結晶Si薄膜中とその下の上記SiG
e薄膜および上記多結晶SiGe薄膜中とへ、第2導電
型の不純物をイオン注入により導入する第4の工程と、
次いで上記半導体基板を熱処理することにより、導入さ
れた不純物を活性化させて、SiGeベ−ス層とその上
のSiベ−ス層とから成る第2導電型の真性ベ−ス領域
と第1導電型のシリコン膜から成るエミッタ層と、高濃
度SiGeベ−ス層とその上層および下層の高濃度Si
ベ−ス層と高濃度多結晶SiGe層とその上の高濃度多
結晶Si層とから成る第2導電型の高濃度拡散層を形成
する第5の工程と、次いで上記エミッタ・ベ−ス形成パ
タ−ン最上部の上記シリコン酸化膜および上記サイドウ
ォ−ルを除去した後、上記高濃度多結晶Si層および上
記高濃度多結晶SiGe層を選択的に除去することによ
り、上記高濃度拡散層をパタ−ニングしてベ−ス引き出
し層を形成する第6の工程と、次いで上記エミッタ・ベ
−ス形成パタ−ンの上記シリコン窒化膜に覆われていな
い部分に、上記シリコン窒化膜下の上記シリコン酸化膜
よりも充分厚いシリコン酸化膜を形成して、上記Siベ
−ス層および上記ベ−ス引き出し層の表面および側面の
露出部を覆うエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を形成し、その
後上記シリコン窒化膜とその下の上記シリコン酸化膜を
除去する第7の工程とを有するものである。
造方法は、第1導電型のシリコン領域と絶縁領域を持つ
半導体基板上に、上記シリコン領域上にはエピタキシャ
ル成長、上記絶縁領域上には多結晶成長するように、第
2導電型のシリコンゲルマニウムと第1導電型のシリコ
ンとを連続して成長させて、SiGe薄膜と多結晶Si
Ge薄膜、およびそれらの上のSi薄膜と多結晶Si薄
膜を形成する第1の工程と、上記Si薄膜上のエミッタ
層形成予定領域に、シリコン酸化膜とその上のシリコン
窒化膜とその上のシリコン酸化膜とから成るエミッタ・
ベ−ス形成パタ−ンを形成する第2の工程と、このエミ
ッタ・ベ−ス形成パタ−ン領域以外の上記Si薄膜およ
び上記多結晶Si薄膜中へ第2導電型の不純物をイオン
注入により導入する第3の工程と、次いで上記エミッタ
・ベ−ス形成パタ−ン側壁にシリコン酸化膜からなるサ
イドウォ−ルを形成して、上記エミッタ・ベ−ス形成パ
タ−ンおよび上記サイドウォ−ルの領域以外の上記Si
薄膜および上記多結晶Si薄膜中とその下の上記SiG
e薄膜および上記多結晶SiGe薄膜中とへ、第2導電
型の不純物をイオン注入により導入する第4の工程と、
次いで上記半導体基板を熱処理することにより、導入さ
れた不純物を活性化させて、SiGeベ−ス層とその上
のSiベ−ス層とから成る第2導電型の真性ベ−ス領域
と第1導電型のシリコン膜から成るエミッタ層と、高濃
度SiGeベ−ス層とその上層および下層の高濃度Si
ベ−ス層と高濃度多結晶SiGe層とその上の高濃度多
結晶Si層とから成る第2導電型の高濃度拡散層を形成
する第5の工程と、次いで上記エミッタ・ベ−ス形成パ
タ−ン最上部の上記シリコン酸化膜および上記サイドウ
ォ−ルを除去した後、上記高濃度多結晶Si層および上
記高濃度多結晶SiGe層を選択的に除去することによ
り、上記高濃度拡散層をパタ−ニングしてベ−ス引き出
し層を形成する第6の工程と、次いで上記エミッタ・ベ
−ス形成パタ−ンの上記シリコン窒化膜に覆われていな
い部分に、上記シリコン窒化膜下の上記シリコン酸化膜
よりも充分厚いシリコン酸化膜を形成して、上記Siベ
−ス層および上記ベ−ス引き出し層の表面および側面の
露出部を覆うエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を形成し、その
後上記シリコン窒化膜とその下の上記シリコン酸化膜を
除去する第7の工程とを有するものである。
【0015】この発明の請求項3に係る半導体装置は、
上記真性ベ−ス領域が、下層部分のSiGeベ−ス層と
上層部分のSiベ−ス層との2層で構成され、上記Si
Geベ−ス層上のうち、中央部にシリコン膜からなるエ
ミッタ層が、それ以外に上記Siベ−ス層が形成される
とともに、上記ベ−ス引き出し層が、上記コレクタ上か
ら上記絶縁領域上にわたって形成され、その上層部分は
高濃度多結晶Si膜から成り、その下層部分は、上記コ
レクタ上の高濃度SiGeベ−ス層とその上の高濃度S
iベ−ス層および上記絶縁領域上の高濃度多結晶SiG
e層とその上の高濃度多結晶Si層によって構成されて
いるものである。
上記真性ベ−ス領域が、下層部分のSiGeベ−ス層と
上層部分のSiベ−ス層との2層で構成され、上記Si
Geベ−ス層上のうち、中央部にシリコン膜からなるエ
ミッタ層が、それ以外に上記Siベ−ス層が形成される
とともに、上記ベ−ス引き出し層が、上記コレクタ上か
ら上記絶縁領域上にわたって形成され、その上層部分は
高濃度多結晶Si膜から成り、その下層部分は、上記コ
レクタ上の高濃度SiGeベ−ス層とその上の高濃度S
iベ−ス層および上記絶縁領域上の高濃度多結晶SiG
e層とその上の高濃度多結晶Si層によって構成されて
いるものである。
【0016】この発明の請求項4に係る半導体装置の製
造方法は、第1導電型のシリコン領域と絶縁領域を持つ
半導体基板上に、上記シリコン領域上にはエピタキシャ
ル成長、上記絶縁領域上には多結晶成長するように、第
2導電型のシリコンゲルマニウムと第1導電型のシリコ
ンとを連続して成長させて、SiGe薄膜と多結晶Si
Ge薄膜、およびそれらの上のSi薄膜と多結晶Si薄
膜を形成する第1の工程と、上記Si薄膜上のエミッタ
層形成予定領域に、シリコン酸化膜とその上のシリコン
窒化膜とその上のシリコン酸化膜とから成るエミッタ・
ベ−ス形成パタ−ンを形成する第2の工程と、このエミ
ッタ・ベ−ス形成パタ−ン領域以外の上記Si薄膜およ
び上記多結晶Si薄膜中へ第2導電型の不純物をイオン
注入により導入する第3の工程と、次いでエミッタ・ベ
−ス形成パタ−ン側壁にシリコン酸化膜から成るサイド
ウォ−ルを形成し、上記エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン
および上記サイドウォ−ルの領域以外のSi薄膜および
多結晶Si薄膜上に、第2導電型の高濃度多結晶シリコ
ン膜を選択成長させる第4の工程と、次いで半導体基板
を熱処理することにより導入された不純物を活性化させ
て、第2導電型の真性ベ−ス領域と、第1導電型のエミ
ッタ層と、第2導電型の高濃度拡散層を形成する第5の
工程と、次いで上記エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン最上
部のシリコン酸化膜および上記サイドウォ−ルを除去し
た後、上記高濃度拡散層をパタ−ニングしてベ−ス引き
出し層を形成する第6の工程と、次いで上記エミッタ・
ベ−ス形成パタ−ンの上記シリコン窒化膜に覆われてい
ない部分に、上記シリコン窒化膜下の上記シリコン酸化
膜よりも充分厚いシリコン酸化膜を形成して、上記Si
ベ−ス層および上記ベ−ス引き出し層の表面および側面
の露出部を覆うエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を形成し、そ
の後上記シリコン窒化膜とその下の上記シリコン酸化膜
を除去する第7の工程とを有するものである。
造方法は、第1導電型のシリコン領域と絶縁領域を持つ
半導体基板上に、上記シリコン領域上にはエピタキシャ
ル成長、上記絶縁領域上には多結晶成長するように、第
2導電型のシリコンゲルマニウムと第1導電型のシリコ
ンとを連続して成長させて、SiGe薄膜と多結晶Si
Ge薄膜、およびそれらの上のSi薄膜と多結晶Si薄
膜を形成する第1の工程と、上記Si薄膜上のエミッタ
層形成予定領域に、シリコン酸化膜とその上のシリコン
窒化膜とその上のシリコン酸化膜とから成るエミッタ・
ベ−ス形成パタ−ンを形成する第2の工程と、このエミ
ッタ・ベ−ス形成パタ−ン領域以外の上記Si薄膜およ
び上記多結晶Si薄膜中へ第2導電型の不純物をイオン
注入により導入する第3の工程と、次いでエミッタ・ベ
−ス形成パタ−ン側壁にシリコン酸化膜から成るサイド
ウォ−ルを形成し、上記エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン
および上記サイドウォ−ルの領域以外のSi薄膜および
多結晶Si薄膜上に、第2導電型の高濃度多結晶シリコ
ン膜を選択成長させる第4の工程と、次いで半導体基板
を熱処理することにより導入された不純物を活性化させ
て、第2導電型の真性ベ−ス領域と、第1導電型のエミ
ッタ層と、第2導電型の高濃度拡散層を形成する第5の
工程と、次いで上記エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン最上
部のシリコン酸化膜および上記サイドウォ−ルを除去し
た後、上記高濃度拡散層をパタ−ニングしてベ−ス引き
出し層を形成する第6の工程と、次いで上記エミッタ・
ベ−ス形成パタ−ンの上記シリコン窒化膜に覆われてい
ない部分に、上記シリコン窒化膜下の上記シリコン酸化
膜よりも充分厚いシリコン酸化膜を形成して、上記Si
ベ−ス層および上記ベ−ス引き出し層の表面および側面
の露出部を覆うエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を形成し、そ
の後上記シリコン窒化膜とその下の上記シリコン酸化膜
を除去する第7の工程とを有するものである。
【0017】この発明の請求項5に係る半導体装置は、
エミッタ電極およびベ−ス引き出し層上に金属シリサイ
ド層を形成したものである。
エミッタ電極およびベ−ス引き出し層上に金属シリサイ
ド層を形成したものである。
【0018】この発明の請求項6に係る半導体の製造方
法は、エミッタ電極形成後、このエミッタ電極領域以外
のエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を除去し、エミッタ電極お
よびベ−ス引き出し層上に選択的に金属シリサイド層を
形成するものである。
法は、エミッタ電極形成後、このエミッタ電極領域以外
のエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を除去し、エミッタ電極お
よびベ−ス引き出し層上に選択的に金属シリサイド層を
形成するものである。
【0019】
【作用】この発明における半導体装置は、コレクタおよ
びエミッタ層と接合を形成する部分の真性ベ−ス領域
が、シリコンよりもバンドギャップの狭いシリコンゲル
マニウムで形成されたヘテロ接合であるため、前述した
ように、BipTrの電流増幅率hFEを低下させること
なく真性ベ−ス領域の不純物濃度を上げることができ、
高fT化が実現できる。またSiGeベ−ス層となるS
iGe薄膜とエミッタ層となるSi薄膜とを連続して成
長させているため、エミッタ・ベ−ス間の界面準位の発
生が防止できリ−ク電流を低減できる。さらにエミッタ
・ベ−ス形成パタ−ンにサイドウォ−ルを形成して、ベ
−ス引き出し層形成のための注入マスクに用いているた
め、エミッタ層とベ−ス引き出し層との間隔をセルフア
ラインで微細に決定でき、真性ベ−ス領域の面積も低減
されるので、微細化、高速化が促進できる。
びエミッタ層と接合を形成する部分の真性ベ−ス領域
が、シリコンよりもバンドギャップの狭いシリコンゲル
マニウムで形成されたヘテロ接合であるため、前述した
ように、BipTrの電流増幅率hFEを低下させること
なく真性ベ−ス領域の不純物濃度を上げることができ、
高fT化が実現できる。またSiGeベ−ス層となるS
iGe薄膜とエミッタ層となるSi薄膜とを連続して成
長させているため、エミッタ・ベ−ス間の界面準位の発
生が防止できリ−ク電流を低減できる。さらにエミッタ
・ベ−ス形成パタ−ンにサイドウォ−ルを形成して、ベ
−ス引き出し層形成のための注入マスクに用いているた
め、エミッタ層とベ−ス引き出し層との間隔をセルフア
ラインで微細に決定でき、真性ベ−ス領域の面積も低減
されるので、微細化、高速化が促進できる。
【0020】また、サイドウォ−ル形成後に多結晶シリ
コン膜を選択成長させて、この多結晶シリコン膜をベ−
ス引き出し層の上層部分として用いるので、ベ−ス引き
出し層の膜厚を厚く形成することができ、ベ−ス引き出
し層の抵抗を低く抑えることができる。
コン膜を選択成長させて、この多結晶シリコン膜をベ−
ス引き出し層の上層部分として用いるので、ベ−ス引き
出し層の膜厚を厚く形成することができ、ベ−ス引き出
し層の抵抗を低く抑えることができる。
【0021】また、エミッタ電極およびベ−ス引き出し
層上に金属シリサイド層を形成するため、エミッタ電極
およびベ−ス引き出し層の抵抗を低く抑えることができ
る。
層上に金属シリサイド層を形成するため、エミッタ電極
およびベ−ス引き出し層の抵抗を低く抑えることができ
る。
【0022】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。なお、従来の技術と重複する箇所は、
適宜その説明を省略する。図1はこの発明の実施例1に
よる半導体装置の構造を、ヘテロ接合Bip構造のnp
nトランジスタについて示した断面図である。
ついて説明する。なお、従来の技術と重複する箇所は、
適宜その説明を省略する。図1はこの発明の実施例1に
よる半導体装置の構造を、ヘテロ接合Bip構造のnp
nトランジスタについて示した断面図である。
【0023】図において、1〜3および6は従来のもの
と同じもの、25は絶縁領域としてのシリコン酸化膜、
26はp型SiGeベ−ス層、27はp型SiGeベ−
ス層26上に形成されたp型Siベ−ス層、28はp型
のSiGeベ−ス層26およびSiベ−ス層27から成
る真性ベ−ス領域、29は高濃度SiGeベ−ス層とし
てのp+型SiGeベ−ス層、30,31はp+型SiG
eベ−ス層29の上層および下層にそれぞれ形成された
高濃度Siベ−ス層としてのp+型Siベ−ス層、32
はp+型SiGeベ−ス層29に隣接してシリコン酸化
膜25上に形成された高濃度多結晶SiGe層としての
p+型多結晶SiGe層、33はp+型多結晶SiGe層
32上に形成された高濃度多結晶Si層としてのp+型
多結晶Si層、34は29〜34のp+型領域で構成さ
れるベ−ス引き出し層である。35はエミッタ層として
のn型Siエミッタ層、36はエミッタ・ベ−ス間絶縁
膜としての絶縁用シリコン酸化膜、37はn+型多結晶
Siエミッタ電極、38はパッシベ−ション膜、39は
金属配線層である。
と同じもの、25は絶縁領域としてのシリコン酸化膜、
26はp型SiGeベ−ス層、27はp型SiGeベ−
ス層26上に形成されたp型Siベ−ス層、28はp型
のSiGeベ−ス層26およびSiベ−ス層27から成
る真性ベ−ス領域、29は高濃度SiGeベ−ス層とし
てのp+型SiGeベ−ス層、30,31はp+型SiG
eベ−ス層29の上層および下層にそれぞれ形成された
高濃度Siベ−ス層としてのp+型Siベ−ス層、32
はp+型SiGeベ−ス層29に隣接してシリコン酸化
膜25上に形成された高濃度多結晶SiGe層としての
p+型多結晶SiGe層、33はp+型多結晶SiGe層
32上に形成された高濃度多結晶Si層としてのp+型
多結晶Si層、34は29〜34のp+型領域で構成さ
れるベ−ス引き出し層である。35はエミッタ層として
のn型Siエミッタ層、36はエミッタ・ベ−ス間絶縁
膜としての絶縁用シリコン酸化膜、37はn+型多結晶
Siエミッタ電極、38はパッシベ−ション膜、39は
金属配線層である。
【0024】このように構成されるBipTrの製造方
法を図2〜図8に基づいて以下に示す。まずp型の基板
1に、n+型埋め込み層2、n型エピタキシャル層3、
酸化膜25およびコレクタ引き出し層6を形成する(図
2)。この後の製造方法は、図2のA部分のみを示して
説明する。次に、基板1上の全面に、p型不純物が約1
018〜1020cm-3含まれたSi1-xGex(x=0.
1〜0.3)薄膜40とn型不純物が約1016〜1018
cm-3含まれたSi薄膜41を連続してエピタキシャル
成長させる。このとき下地がシリコン酸化膜25の部分
はそれぞれ多結晶Si1-xGex薄膜42および多結晶
Si薄膜43となる。さらにその上の全面にシリコン酸
化膜44、シリコン窒化膜45およびシリコン酸化膜4
6を順次堆積する(図3)。
法を図2〜図8に基づいて以下に示す。まずp型の基板
1に、n+型埋め込み層2、n型エピタキシャル層3、
酸化膜25およびコレクタ引き出し層6を形成する(図
2)。この後の製造方法は、図2のA部分のみを示して
説明する。次に、基板1上の全面に、p型不純物が約1
018〜1020cm-3含まれたSi1-xGex(x=0.
1〜0.3)薄膜40とn型不純物が約1016〜1018
cm-3含まれたSi薄膜41を連続してエピタキシャル
成長させる。このとき下地がシリコン酸化膜25の部分
はそれぞれ多結晶Si1-xGex薄膜42および多結晶
Si薄膜43となる。さらにその上の全面にシリコン酸
化膜44、シリコン窒化膜45およびシリコン酸化膜4
6を順次堆積する(図3)。
【0025】次に、基板1上の全面にホトレジスト膜4
7を形成して、ホトリソグラフィ技術によりパタ−ン化
する。このレジストパタ−ン47をマスクにして下地の
シリコン酸化膜46、シリコン窒化膜45およびシリコ
ン酸化膜44を順次異方性エッチングにより除去して上
記3つの膜によるエミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48を
形成する。この後、基板1上からp型のBイオンあるい
はBF2イオンを、約1014cm-2の注入量でSi薄膜
41および多結晶Si薄膜43にイオン注入する(図
4)。次に、ホトレジスト膜47を除去した後、基板1
上の全面にシリコン酸化膜を約200nmの膜厚に堆積
し、このシリコン酸化膜の全面を異方性エッチングする
ことにより、エミッタ.ベ−ス形成パタ−ン48の側壁
にサイドウォ−ル49を形成する。その後、基板1上か
らp型のBイオンあるいはBF2イオンを、1015〜1
016cm-2の注入量でSi薄膜41,多結晶Si薄膜4
3,およびその下のSi1-xGex薄膜40、多結晶S
i1-xGex薄膜42にイオン注入する(図5)。
7を形成して、ホトリソグラフィ技術によりパタ−ン化
する。このレジストパタ−ン47をマスクにして下地の
シリコン酸化膜46、シリコン窒化膜45およびシリコ
ン酸化膜44を順次異方性エッチングにより除去して上
記3つの膜によるエミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48を
形成する。この後、基板1上からp型のBイオンあるい
はBF2イオンを、約1014cm-2の注入量でSi薄膜
41および多結晶Si薄膜43にイオン注入する(図
4)。次に、ホトレジスト膜47を除去した後、基板1
上の全面にシリコン酸化膜を約200nmの膜厚に堆積
し、このシリコン酸化膜の全面を異方性エッチングする
ことにより、エミッタ.ベ−ス形成パタ−ン48の側壁
にサイドウォ−ル49を形成する。その後、基板1上か
らp型のBイオンあるいはBF2イオンを、1015〜1
016cm-2の注入量でSi薄膜41,多結晶Si薄膜4
3,およびその下のSi1-xGex薄膜40、多結晶S
i1-xGex薄膜42にイオン注入する(図5)。
【0026】次に、基板1を熱処理して注入されたp型
の不純物を活性化することにより、Si薄膜41のうち
エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48の下層部分のみがn
型として残ってn型Siエミッタ35となり、サイドウ
ォ−ル49の下層部分にp型Siベ−ス層27が、n型
Siエミッタ層35およびp型Siベ−ス層27の下層
にp型ベ−ス層26が形成されて真性ベ−ス領域28を
構成し、これらの外側にp+型の拡散層が形成される。
このp+型の拡散層はp+型Siベ−ス層31とその上の
p+型SiGeベ−ス層29とその上のp+型ベ−ス層3
0およびシリコン酸化膜25上のp+型多結晶SiGe
層32とその上のp+型多結晶Si層33とで構成され
る。その後、エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48の最上
部のシリコン酸化膜46およびサイドウォ−ル49を除
去した後、基板1上の全面にホトレジスト膜50を形成
しホトリソグラフィ技術によりパタ−ン化する。このレ
ジストパタ−ン50をマスクにして下地のp+型多結晶
Si層33およびp+型多結晶SiGe層32をエッチ
ング除去することにより、上記p+型の拡散層をパタ−
ニングしてベ−ス引き出し層34を形成する(図6)。
の不純物を活性化することにより、Si薄膜41のうち
エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48の下層部分のみがn
型として残ってn型Siエミッタ35となり、サイドウ
ォ−ル49の下層部分にp型Siベ−ス層27が、n型
Siエミッタ層35およびp型Siベ−ス層27の下層
にp型ベ−ス層26が形成されて真性ベ−ス領域28を
構成し、これらの外側にp+型の拡散層が形成される。
このp+型の拡散層はp+型Siベ−ス層31とその上の
p+型SiGeベ−ス層29とその上のp+型ベ−ス層3
0およびシリコン酸化膜25上のp+型多結晶SiGe
層32とその上のp+型多結晶Si層33とで構成され
る。その後、エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48の最上
部のシリコン酸化膜46およびサイドウォ−ル49を除
去した後、基板1上の全面にホトレジスト膜50を形成
しホトリソグラフィ技術によりパタ−ン化する。このレ
ジストパタ−ン50をマスクにして下地のp+型多結晶
Si層33およびp+型多結晶SiGe層32をエッチ
ング除去することにより、上記p+型の拡散層をパタ−
ニングしてベ−ス引き出し層34を形成する(図6)。
【0027】次に、ホトレジスト膜50を除去した後、
基板1表面を600〜800℃で酸化して、エミッタ・
ベ−ス形成パタ−ン48のシリコン酸化膜44よりも充
分厚いシリコン酸化膜36を形成する。このシリコン酸
化膜36は、シリコン窒化膜45で覆われた部分には形
成されないが、p+型多結晶SiGe層32を含むベ−
ス引き出し層34側面には形成される(図7)。次に、
エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48におけるシリコン窒
化膜45およびシリコン酸化膜44を順次エッチング除
去して、n型Siエミッタ層35表面を露出する開口部
51を形成する。この開口部51を埋めるように、基板
1上の全面にn+型の不純物が導入された多結晶Si膜
を堆積する。その後、このn+型多結晶Si膜上の全面
にホトレジスト膜を形成し、ホトリソグラフィ技術によ
りパタ−ン化し、そのレジストパタ−ン52をマスクに
して下地のn+型多結晶Si膜をエッチング除去するこ
とにより、n+型多結晶Siエミッタ電極37を形成す
る(図8)。
基板1表面を600〜800℃で酸化して、エミッタ・
ベ−ス形成パタ−ン48のシリコン酸化膜44よりも充
分厚いシリコン酸化膜36を形成する。このシリコン酸
化膜36は、シリコン窒化膜45で覆われた部分には形
成されないが、p+型多結晶SiGe層32を含むベ−
ス引き出し層34側面には形成される(図7)。次に、
エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48におけるシリコン窒
化膜45およびシリコン酸化膜44を順次エッチング除
去して、n型Siエミッタ層35表面を露出する開口部
51を形成する。この開口部51を埋めるように、基板
1上の全面にn+型の不純物が導入された多結晶Si膜
を堆積する。その後、このn+型多結晶Si膜上の全面
にホトレジスト膜を形成し、ホトリソグラフィ技術によ
りパタ−ン化し、そのレジストパタ−ン52をマスクに
して下地のn+型多結晶Si膜をエッチング除去するこ
とにより、n+型多結晶Siエミッタ電極37を形成す
る(図8)。
【0028】次に、ホトレジスト膜52を除去した後、
基板1上の全面にパシベ−ション膜38を堆積する。そ
の後、n+型多結晶Siエミッタ電極37、p+型ベ−ス
引き出し層34、およびn+型コレクタ引き出し層6に
それぞれ接続するように、コンタクトホ−ルを形成し、
電極配線層39を形成する(図1参照)。
基板1上の全面にパシベ−ション膜38を堆積する。そ
の後、n+型多結晶Siエミッタ電極37、p+型ベ−ス
引き出し層34、およびn+型コレクタ引き出し層6に
それぞれ接続するように、コンタクトホ−ルを形成し、
電極配線層39を形成する(図1参照)。
【0029】このように構成されるBipTrは、真性
ベ−ス領域28にシリコンよりもバンドギャップの狭い
シリコンゲルマニウムを用いたヘテロ接合BipTrで
あるため、BipTrの電流増幅率hFEを低下させるこ
となく真性ベ−ス領域28の濃度を上げることができ、
高fT化が実現できる。またp型SiGeベ−ス層26
となるSiGe薄膜40とn型Siエミッタ層35とな
るSi薄膜41を連続して成長させているため、エミッ
タ・ベ−ス間の界面準位の発生が防止できリ−ク電流を
低減できる。また、エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48
にサイドウォ−ル49を形成して、ベ−ス引き出し層3
4形成のための注入マスクに用いているため、従来のヘ
テロ接合BipTrでは不可能であったセルフアライン
のプロセスで、n型Siエミッタ層35とベ−ス引き出
し層34との間隔を微細に決定でき、真性ベ−ス領域2
8の面積も低減できる。このためベ−ス28とコレクタ
3とで作られる寄生容量の面積も低減され、微細化、高
速化が促進できる。
ベ−ス領域28にシリコンよりもバンドギャップの狭い
シリコンゲルマニウムを用いたヘテロ接合BipTrで
あるため、BipTrの電流増幅率hFEを低下させるこ
となく真性ベ−ス領域28の濃度を上げることができ、
高fT化が実現できる。またp型SiGeベ−ス層26
となるSiGe薄膜40とn型Siエミッタ層35とな
るSi薄膜41を連続して成長させているため、エミッ
タ・ベ−ス間の界面準位の発生が防止できリ−ク電流を
低減できる。また、エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン48
にサイドウォ−ル49を形成して、ベ−ス引き出し層3
4形成のための注入マスクに用いているため、従来のヘ
テロ接合BipTrでは不可能であったセルフアライン
のプロセスで、n型Siエミッタ層35とベ−ス引き出
し層34との間隔を微細に決定でき、真性ベ−ス領域2
8の面積も低減できる。このためベ−ス28とコレクタ
3とで作られる寄生容量の面積も低減され、微細化、高
速化が促進できる。
【0030】実施例2.図9はこの発明の実施例2によ
るBipTrの構造を示す断面図である。上記実施例1
のベ−ス引き出し層34を厚く形成するようにしたもの
で、ベ−ス引き出し層34の上層部分は高濃度多結晶S
i膜としてのp+型多結晶Si膜53から成り、下層部
分は、コレクタ3上の高濃度SiGeベ−ス層としての
p+型SiGeベ−ス層54とその上の高濃度Siベ−
ス層としてのp+型Siベ−ス層55、およびシリコン
酸化膜25上の高濃度多結晶SiGe層としてのp+型
多結晶SiGe層56とその上の高濃度多結晶Si層と
してのp+型多結晶シリコン層57で構成される。その
他の部分は実施例1と同様である。
るBipTrの構造を示す断面図である。上記実施例1
のベ−ス引き出し層34を厚く形成するようにしたもの
で、ベ−ス引き出し層34の上層部分は高濃度多結晶S
i膜としてのp+型多結晶Si膜53から成り、下層部
分は、コレクタ3上の高濃度SiGeベ−ス層としての
p+型SiGeベ−ス層54とその上の高濃度Siベ−
ス層としてのp+型Siベ−ス層55、およびシリコン
酸化膜25上の高濃度多結晶SiGe層としてのp+型
多結晶SiGe層56とその上の高濃度多結晶Si層と
してのp+型多結晶シリコン層57で構成される。その
他の部分は実施例1と同様である。
【0031】以下、製造方法を図10〜図13に基づい
て説明する。まず実施例1と同様に、エミッタ・ベ−ス
形成パタ−ン48を形成してp型不純物のイオン注入ま
での工程を行う(図2〜図4参照)。次に、実施例1と
同様にサイドウォ−ル49を形成した後、エミッタ・ベ
−ス形成パタ−ン48およびサイドウォ−ル49の領域
以外のSi薄膜41および多結晶Si薄膜43上にp+
型多結晶Si膜53を選択成長させる。このp+型多結
晶Si膜53は、多結晶Si膜の成長時にp型不純物を
導入するか、あるいは成長後にp型不純物イオンを注入
したものである(図10)。
て説明する。まず実施例1と同様に、エミッタ・ベ−ス
形成パタ−ン48を形成してp型不純物のイオン注入ま
での工程を行う(図2〜図4参照)。次に、実施例1と
同様にサイドウォ−ル49を形成した後、エミッタ・ベ
−ス形成パタ−ン48およびサイドウォ−ル49の領域
以外のSi薄膜41および多結晶Si薄膜43上にp+
型多結晶Si膜53を選択成長させる。このp+型多結
晶Si膜53は、多結晶Si膜の成長時にp型不純物を
導入するか、あるいは成長後にp型不純物イオンを注入
したものである(図10)。
【0032】次に、基板1を熱処理することによって、
p+型多結晶Si膜53内のp型不純物とSi薄膜41
および多結晶Si薄膜43内に既に注入されたp型不純
物を拡散させてn型Siエミッタ層35、真性ベ−ス領
域28およびp+型拡散層を形成する。その後実施例1
と同様にシリコン酸化膜46およびサイドウォ−ル49
を除去した後、上記p+型拡散層をパタ−ニングしてベ
−ス引き出し層34を形成する(図11)。次に実施例
1と同様にシリコン酸化膜36を形成し(図12)、シ
リコン窒化膜45およびシリコン酸化膜44をエッチン
グ除去した後、n+型多結晶Siエミッタ電極37を形
成する(図13)。
p+型多結晶Si膜53内のp型不純物とSi薄膜41
および多結晶Si薄膜43内に既に注入されたp型不純
物を拡散させてn型Siエミッタ層35、真性ベ−ス領
域28およびp+型拡散層を形成する。その後実施例1
と同様にシリコン酸化膜46およびサイドウォ−ル49
を除去した後、上記p+型拡散層をパタ−ニングしてベ
−ス引き出し層34を形成する(図11)。次に実施例
1と同様にシリコン酸化膜36を形成し(図12)、シ
リコン窒化膜45およびシリコン酸化膜44をエッチン
グ除去した後、n+型多結晶Siエミッタ電極37を形
成する(図13)。
【0033】上記実施例2では、p+型多結晶Si膜5
3を形成することにより、実施例1に比べてベ−ス引き
出し層34を厚く形成することができる。このため実施
例1の効果にさらにベ−ス引き出し層34の低抵抗化の
効果を併せて有する。
3を形成することにより、実施例1に比べてベ−ス引き
出し層34を厚く形成することができる。このため実施
例1の効果にさらにベ−ス引き出し層34の低抵抗化の
効果を併せて有する。
【0034】実施例3.図14はこの発明の実施例3に
よるBipTrの構造を示す断面図である。これは、上
記実施例1におけるn+型多結晶Siエミッタ電極37
およびベ−ス引き出し層34上に金属シリサイド層とし
てのTiSi2層58を形成したものである。このBi
pTrの製造方法は、実施例1と同様にn+型多結晶S
iエミッタ電極37形成後(図8参照)、続いてこのエ
ミッタ電極37形成のためのレジストパタ−ン52をマ
スクにしてシリコン酸化膜36をエッチングしてTiS
i2層58を選択的にシリコンおよびポリシリコン表面
のみに形成する。選択的にTiSi2層58を形成する
には、まず基板1上の全面にTi膜を堆積し、基板1上
に600〜700゜Cのアニ−ル処理を行うと、下地に
シリコンまたはポリシリコンがある領域にのみTiSi
層が形成される。この後、未反応のTi膜を除去し、再
度約800゜Cで基板1にアニ−ル処理を行うと、n+
型多結晶Siエミッタ電極37およびベ−ス引き出し層
34上にTiSi2層58が形成される(図15)。
よるBipTrの構造を示す断面図である。これは、上
記実施例1におけるn+型多結晶Siエミッタ電極37
およびベ−ス引き出し層34上に金属シリサイド層とし
てのTiSi2層58を形成したものである。このBi
pTrの製造方法は、実施例1と同様にn+型多結晶S
iエミッタ電極37形成後(図8参照)、続いてこのエ
ミッタ電極37形成のためのレジストパタ−ン52をマ
スクにしてシリコン酸化膜36をエッチングしてTiS
i2層58を選択的にシリコンおよびポリシリコン表面
のみに形成する。選択的にTiSi2層58を形成する
には、まず基板1上の全面にTi膜を堆積し、基板1上
に600〜700゜Cのアニ−ル処理を行うと、下地に
シリコンまたはポリシリコンがある領域にのみTiSi
層が形成される。この後、未反応のTi膜を除去し、再
度約800゜Cで基板1にアニ−ル処理を行うと、n+
型多結晶Siエミッタ電極37およびベ−ス引き出し層
34上にTiSi2層58が形成される(図15)。
【0035】上記実施例3では、TiSi2層58の形
成によって、実施例1の効果にさらにエミッタ電極37
およびベ−ス引き出し層34の低抵抗化の効果を併せて
有する。
成によって、実施例1の効果にさらにエミッタ電極37
およびベ−ス引き出し層34の低抵抗化の効果を併せて
有する。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、シリ
コンゲルマニウムをベ−スに用いたヘテロ接合BipT
rをセルフアラインを使用したプロセスで製造したため
に、電流増幅率hFEを低下させることなくベ−スの不純
物濃度を上げることができ高fT化が実現できる半導体
装置の、ベ−ス面積低減による微細化、高速化が達成で
きるとともに、ベ−スとなるSiGe薄膜とエミッタと
なるSi薄膜を連続して成長させたため、ベ−スとエミ
ッタとの間の界面準位の発生を防止してリ−ク電流を低
減し、信頼性を向上させる。
コンゲルマニウムをベ−スに用いたヘテロ接合BipT
rをセルフアラインを使用したプロセスで製造したため
に、電流増幅率hFEを低下させることなくベ−スの不純
物濃度を上げることができ高fT化が実現できる半導体
装置の、ベ−ス面積低減による微細化、高速化が達成で
きるとともに、ベ−スとなるSiGe薄膜とエミッタと
なるSi薄膜を連続して成長させたため、ベ−スとエミ
ッタとの間の界面準位の発生を防止してリ−ク電流を低
減し、信頼性を向上させる。
【0037】また、ベ−ス引き出し層の上層部分に高濃
度多結晶Si膜を形成することでベ−ス引き出し層の膜
厚を厚く形成させたので、さらにベ−ス引き出し層の低
抵抗化が図れる。
度多結晶Si膜を形成することでベ−ス引き出し層の膜
厚を厚く形成させたので、さらにベ−ス引き出し層の低
抵抗化が図れる。
【0038】また、エミッタ電極およびベ−ス引き出し
層上に、金属シリサイド層を選択的に形成させたので、
さらに、エミッタ電極およびベ−ス引き出し層の低抵抗
化が図れる。
層上に、金属シリサイド層を選択的に形成させたので、
さらに、エミッタ電極およびベ−ス引き出し層の低抵抗
化が図れる。
【図1】この発明の実施例1による半導体装置の構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】この発明の実施例1による半導体装置の製造方
法の一工程を示す断面図である。
法の一工程を示す断面図である。
【図3】この発明の実施例1による半導体装置の製造方
法の一工程を示す断面図である。
法の一工程を示す断面図である。
【図4】この発明の実施例1による半導体装置の製造方
法の一工程を示す断面図である。
法の一工程を示す断面図である。
【図5】この発明の実施例1による半導体装置の製造方
法の一工程を示す断面図である。
法の一工程を示す断面図である。
【図6】この発明の実施例1による半導体装置の製造方
法の一工程を示す断面図である。
法の一工程を示す断面図である。
【図7】この発明の実施例1による半導体装置の製造方
法の一工程を示す断面図である。
法の一工程を示す断面図である。
【図8】この発明の実施例1による半導体装置の製造方
法の一工程を示す断面図である。
法の一工程を示す断面図である。
【図9】この発明の実施例2による半導体装置の構造を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図10】この発明の実施例2による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
方法の一工程を示す断面図である。
【図11】この発明の実施例2による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
方法の一工程を示す断面図である。
【図12】この発明の実施例2による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
方法の一工程を示す断面図である。
【図13】この発明の実施例2による半導体装置の製造
方法の一工程を示す断面図である。
方法の一工程を示す断面図である。
【図14】この発明の実施例3による半導体装置の構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図15】この発明の実施例3による半導体装置の製造
方法を示す断面図である。
方法を示す断面図である。
【図16】従来のホモ接合BipTrの構造を示す断面
図である。
図である。
【図17】従来のヘテロBipTrの構造を示す断面図
である。
である。
【図18】従来のヘテロ接合BipTrの製造方法の一
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図19】従来のヘテロ接合BipTrの製造方法の一
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図20】従来のヘテロ接合BipTrの製造方法の一
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図21】従来のヘテロ接合BipTrの製造方法の一
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図22】従来のヘテロ接合BipTrの製造方法の一
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
【図23】従来のヘテロ接合BipTrの製造方法の一
工程を示す断面図である。
工程を示す断面図である。
1 半導体基板 3 コレクタとなるシリコン領域 25 絶縁領域としてのシリコン酸化膜 26 SiGeベ−ス層 27 Siベ−ス層 28 真性ベ−ス領域 29 高濃度SiGeベ−ス層としてのp+型SiGe
ベ−ス層 30,31 高濃度Siベ−ス層としてのp+型Siベ
−ス層 32 高濃度多結晶SiGe層としてのp+型多結晶S
iGe層 33 高濃度多結晶Si層としてのp+型多結晶Si層 34 ベ−ス引き出し層 35 エミッタ層としてのn型Siエミッタ層 36 エミッタ・ベ−ス間絶縁膜としてのシリコン酸化
膜 37 エミッタ電極 40 SiGe薄膜 41 Si薄膜 42 多結晶SiGe薄膜 43 多結晶Si薄膜 44 シリコン酸化膜 45 シリコン窒化膜 46 シリコン酸化膜 48 エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン 49 サイドウォ−ル 53 高濃度多結晶Si膜としてのp+型多結晶Si膜 54 高濃度SiGeベ−ス層としてのp+型SiGe
ベ−ス層 55 高濃度Siベ−ス層としてのp+型Siベ−ス層 56 高濃度多結晶SiGe層としてのp+型多結晶S
iGe層 57 高濃度多結晶Si層としてのp+型多結晶Si層 58 金属シリサイド層としてのTiSi2層
ベ−ス層 30,31 高濃度Siベ−ス層としてのp+型Siベ
−ス層 32 高濃度多結晶SiGe層としてのp+型多結晶S
iGe層 33 高濃度多結晶Si層としてのp+型多結晶Si層 34 ベ−ス引き出し層 35 エミッタ層としてのn型Siエミッタ層 36 エミッタ・ベ−ス間絶縁膜としてのシリコン酸化
膜 37 エミッタ電極 40 SiGe薄膜 41 Si薄膜 42 多結晶SiGe薄膜 43 多結晶Si薄膜 44 シリコン酸化膜 45 シリコン窒化膜 46 シリコン酸化膜 48 エミッタ・ベ−ス形成パタ−ン 49 サイドウォ−ル 53 高濃度多結晶Si膜としてのp+型多結晶Si膜 54 高濃度SiGeベ−ス層としてのp+型SiGe
ベ−ス層 55 高濃度Siベ−ス層としてのp+型Siベ−ス層 56 高濃度多結晶SiGe層としてのp+型多結晶S
iGe層 57 高濃度多結晶Si層としてのp+型多結晶Si層 58 金属シリサイド層としてのTiSi2層
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】このような問題を改善する方法として、従
来からシリコンよりバンドギャップの狭いシリコンゲル
マニウム(SiGe)をベ−スに用いるヘテロ接合Bi
pTrが考えられている。このヘテロ接合BipTrで
は、バンドギャップの狭いシリコンゲルマニウムとシリ
コンとのそれぞれの禁制帯のギャップの差を伝導帯のギ
ャップの差より充分大きくとることで、ベ−ス内の不純
物濃度を高くしても、電子に対するベ−ス側のエネルギ
−障壁を低くすることができるので、電子とホ−ルの電
流比を高く保つことができ、電流増幅率hFEの低下を招
かない。このためベ−ス抵抗を低く抑えてベ−ス幅を狭
くできるため、高速化に対応でき、高fT(しゃ断周波
数)化を実現できる。
来からシリコンよりバンドギャップの狭いシリコンゲル
マニウム(SiGe)をベ−スに用いるヘテロ接合Bi
pTrが考えられている。このヘテロ接合BipTrで
は、バンドギャップの狭いシリコンゲルマニウムとシリ
コンとのそれぞれの禁制帯のギャップの差を伝導帯のギ
ャップの差より充分大きくとることで、ベ−ス内の不純
物濃度を高くしても、電子に対するベ−ス側のエネルギ
−障壁を低くすることができるので、電子とホ−ルの電
流比を高く保つことができ、電流増幅率hFEの低下を招
かない。このためベ−ス抵抗を低く抑えてベ−ス幅を狭
くできるため、高速化に対応でき、高fT(しゃ断周波
数)化を実現できる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】シリコンゲルマニウムをベ−スとして用い
たBipTrは例えばIEEE,Electron Device L
etters,Vol.10,No.12,1989,P、5
34で発表されたものがあり、その構造を図17に示
す。図において、1〜3および6は図16に示した従来
のホモ接合のBipTrと同じもの、17はフィ−ルド
酸化膜、18はp+型多結晶シリコンから成るベ−ス電
極、19はp型シリコンゲルマニウムから成るSiGe
ベ−ス層、20はシリコン酸化膜、21はシリコン窒化
膜、22はn+型多結晶シリコンから成るエミッタ層で
あり、このヘテロ接合BipTrの構成は、ベ−ス電極
18の上に延在するようにSiGeベ−ス層19が配設
され、シリコン酸化膜20およびその上のシリコン窒化
膜21を絶縁膜としてエミッタ層22が、SiGeベ−
ス層19の上層に形成されたものである。
たBipTrは例えばIEEE,Electron Device L
etters,Vol.10,No.12,1989,P、5
34で発表されたものがあり、その構造を図17に示
す。図において、1〜3および6は図16に示した従来
のホモ接合のBipTrと同じもの、17はフィ−ルド
酸化膜、18はp+型多結晶シリコンから成るベ−ス電
極、19はp型シリコンゲルマニウムから成るSiGe
ベ−ス層、20はシリコン酸化膜、21はシリコン窒化
膜、22はn+型多結晶シリコンから成るエミッタ層で
あり、このヘテロ接合BipTrの構成は、ベ−ス電極
18の上に延在するようにSiGeベ−ス層19が配設
され、シリコン酸化膜20およびその上のシリコン窒化
膜21を絶縁膜としてエミッタ層22が、SiGeベ−
ス層19の上層に形成されたものである。
Claims (6)
- 【請求項1】 第1導電型のコレクタとなるシリコン領
域と絶縁領域とを持つ半導体基板に、上記コレクタ上に
形成された第2導電型の真性ベ−ス領域と、これに隣接
して外側に真性ベ−ス領域と同一導電型でより高濃度に
形成されたベ−ス引き出し層と、上記真性ベ−ス領域上
に形成された第1導電型のエミッタ層と、エミッタ・ベ
−ス間絶縁膜と、上記エミッタ層に接続形成されたエミ
ッタ電極とを有する半導体装置において、 上記真性ベ−ス領域が、下層部分のシリコンゲルマニウ
ム(以下SiGeと称す)ベ−ス層と上層部分のシリコ
ン(以下Siと称す)ベ−ス層との2層で構成され、上
記SiGeベ−ス層上のうち、中央部にシリコン膜から
成る上記エミッタ層が、それ以外に上記Siベ−ス層が
形成されるとともに、上記ベ−ス引き出し層が、上記コ
レクタ上から上記絶縁領域上にわたって形成され、上記
コレクタ上部分の上記ベ−ス引き出し層が、高濃度Si
ベ−ス層とその上の高濃度SiGeベ−ス層とその上の
高濃度Siベ−ス層とによって構成され、上記絶縁領域
上部分の上記ベ−ス引き出し層が、高濃度多結晶SiG
e層とその上の高濃度多結晶Si層とによって構成され
ていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 第1導電型のシリコン領域と絶縁領域を
持つ半導体基板上に、上記シリコン領域上にはエピタキ
シャル成長、上記絶縁領域上には多結晶成長するよう
に、第2導電型のシリコンゲルマニウムと第1導電型の
シリコンとを連続して成長させて、SiGe薄膜と多結
晶SiGe薄膜、およびそれらの上のSi薄膜と多結晶
Si薄膜を形成する第1の工程と、上記Si薄膜上のエ
ミッタ層形成予定領域に、シリコン酸化膜とその上のシ
リコン窒化膜とその上のシリコン酸化膜とから成るエミ
ッタ・ベ−ス形成パタ−ンを形成する第2の工程と、こ
のエミッタ・ベ−ス形成パタ−ン領域以外の上記Si薄
膜および上記多結晶Si薄膜中へ第2導電型の不純物を
イオン注入により導入する第3の工程と、次いで上記エ
ミッタ・ベ−ス形成パタ−ン側壁にシリコン酸化膜から
成るサイドウォ−ルを形成して、上記エミッタ・ベ−ス
形成パタ−ンおよび上記サイドウォ−ルの領域以外の上
記Si薄膜および上記多結晶Si薄膜中とその下の上記
SiGe薄膜および上記多結晶SiGe薄膜中とへ、第
2導電型の不純物をイオン注入により導入する第4の工
程と、次いで上記半導体基板を熱処理することにより、
導入された不純物を活性化させて、SiGeベ−ス層と
その上のSiベ−ス層とから成る第2導電型の真性ベ−
ス領域と第1導電型のシリコン膜から成るエミッタ層
と、高濃度SiGeベ−ス層とその上層および下層の高
濃度Siベ−ス層と高濃度多結晶SiGe層とその上の
高濃度多結晶Si層とから成る第2導電型の高濃度拡散
層を形成する第5の工程と、次いで上記エミッタ・ベ−
ス形成パタ−ン最上部の上記シリコン酸化膜および上記
サイドウォ−ルを除去した後、上記高濃度多結晶Si層
および上記高濃度多結晶SiGe層を選択的に除去する
ことにより、上記高濃度拡散層をパタ−ニングしてベ−
ス引き出し層を形成する第6の工程と、次いで上記エミ
ッタ・ベ−ス形成パタ−ンの上記シリコン窒化膜に覆わ
れていない部分に、上記シリコン窒化膜下の上記シリコ
ン酸化膜よりも充分厚いシリコン酸化膜を形成して、上
記Siベ−ス層および上記ベ−ス引き出し層の表面およ
び側面の露出部を覆うエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を形成
し、その後上記シリコン窒化膜とその下の上記シリコン
酸化膜を除去する第7の工程とを有することを特徴とす
る請求項1記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 第1導電型のコレクタとなるシリコン領
域と絶縁領域とを持つ半導体基板に、上記コレクタ上に
形成された第2導電型の真性ベ−ス領域と、これに隣接
して外側に真性ベ−ス領域と同一導電型でより高濃度に
形成されたベ−ス引き出し層と、上記真性ベ−ス領域上
に形成された第1導電型のエミッタ層と、エミッタ・ベ
−ス間絶縁膜と、上記エミッタ層に接続形成されたエミ
ッタ電極とを有する半導体装置において、 上記真性ベ−ス領域が、下層部分のSiGeベ−ス層と
上層部分のSiベ−ス層との2層で構成され、上記Si
Geベ−ス層上のうち、中央部にシリコン膜から成るエ
ミッタ層が、それ以外に上記Siベ−ス層が形成される
とともに、上記ベ−ス引き出し層が、上記コレクタ上か
ら上記絶縁領域上にわたって形成され、その上層部分は
高濃度多結晶Si膜から成り、その下層部分は、上記コ
レクタ上の高濃度SiGeベ−ス層とその上の高濃度S
iベ−ス層および上記絶縁領域上の高濃度多結晶SiG
e層とその上の高濃度多結晶Si層によって構成されて
いることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項4】 第1導電型のシリコン領域と絶縁領域を
持つ半導体基板上に、上記シリコン領域上にはエピタキ
シャル成長、上記絶縁領域上には多結晶成長するよう
に、第2導電型のシリコンゲルマニウムと第1導電型の
シリコンとを連続して成長させて、SiGe薄膜と多結
晶SiGe薄膜、およびそれらの上のSi薄膜と多結晶
Si薄膜を形成する第1の工程と、上記Si薄膜上のエ
ミッタ層形成予定領域に、シリコン酸化膜とその上のシ
リコン窒化膜とその上のシリコン酸化膜とから成るエミ
ッタ・ベ−ス形成パタ−ンを形成する第2の工程と、こ
のエミッタ・ベ−ス形成パタ−ン領域以外の上記Si薄
膜および上記多結晶Si薄膜中へ第2導電型の不純物を
イオン注入により導入する第3の工程と、次いでエミッ
タ・ベ−ス形成パタ−ン側壁にシリコン酸化膜から成る
サイドウォ−ルを形成し、上記エミッタ・ベ−ス形成パ
タ−ンおよび上記サイドウォ−ルの領域以外のSi薄膜
および多結晶Si薄膜上に、第2導電型の高濃度多結晶
シリコン膜を選択成長させる第4の工程と、次いで半導
体基板を熱処理することにより導入された不純物を活性
化させて、第2導電型の真性ベ−ス領域と、第1導電型
のエミッタ層と、第2導電型の高濃度拡散層を形成する
第5の工程と、次いで上記エミッタ・ベ−ス形成パタ−
ン最上部のシリコン酸化膜および上記サイドウォ−ルを
除去した後、上記高濃度拡散層をパタ−ニングしてベ−
ス引き出し層を形成する第6の工程と、次いで上記エミ
ッタ・ベ−ス形成パタ−ンの上記シリコン窒化膜に覆わ
れていない部分に、上記シリコン窒化膜下の上記シリコ
ン酸化膜よりも充分厚いシリコン酸化膜を形成して、上
記Siベ−ス層および上記ベ−ス引き出し層の表面およ
び側面の露出部を覆うエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を形成
し、その後上記シリコン窒化膜とその下の上記シリコン
酸化膜を除去する第7の工程とを有することを特徴とす
る請求項3記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】 エミッタ電極およびベ−ス引き出し層上
に金属シリサイド層を形成したことを特徴とする請求項
1記載の半導体装置。 - 【請求項6】 エミッタ電極形成後、このエミッタ電極
領域以外のエミッタ・ベ−ス間絶縁膜を除去し、エミッ
タ電極およびベ−ス引き出し層上に選択的に金属シリサ
イド層を形成することを特徴とする請求項5記載の半導
体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12145793A JP3278493B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12145793A JP3278493B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06333933A true JPH06333933A (ja) | 1994-12-02 |
JP3278493B2 JP3278493B2 (ja) | 2002-04-30 |
Family
ID=14811613
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12145793A Expired - Fee Related JP3278493B2 (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3278493B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003031674A (ja) * | 2001-07-12 | 2003-01-31 | Sony Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
KR100455829B1 (ko) * | 2001-12-10 | 2004-11-06 | 주식회사 타키오닉스 | 초자기정렬 이종접합 바이폴라 소자 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-05-24 JP JP12145793A patent/JP3278493B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100455829B1 (ko) * | 2001-12-10 | 2004-11-06 | 주식회사 타키오닉스 | 초자기정렬 이종접합 바이폴라 소자 및 그 제조방법 |
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