JPH0633304A - 無塵手袋 - Google Patents

無塵手袋

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JPH0633304A
JPH0633304A JP21099092A JP21099092A JPH0633304A JP H0633304 A JPH0633304 A JP H0633304A JP 21099092 A JP21099092 A JP 21099092A JP 21099092 A JP21099092 A JP 21099092A JP H0633304 A JPH0633304 A JP H0633304A
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JP
Japan
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film
elongation
glove
polyurethane
sheet material
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21099092A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Imai
隆 今井
Michiaki Matono
道明 的野
Yoshihiro Hirano
芳広 平野
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Japan Gore Tex Inc
Original Assignee
Japan Gore Tex Inc
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Publication date
Application filed by Japan Gore Tex Inc filed Critical Japan Gore Tex Inc
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Publication of JPH0633304A publication Critical patent/JPH0633304A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装着時において破れを生じることなく、かつ
使用時に発塵を生じることのない手袋を提供する。 【構成】 伸長率が100%以上で伸長回復率が70%
以上の伸縮性無孔質透湿防水性ポリウレタン膜と、伸長
率が40%以上の熱処理された延伸多孔質ポリテトラフ
ルオロエチレン膜とのラミネート体からなり、該ポリテ
トラフルオロエチレン膜表面上のポリウレタン膜の厚さ
が少なくとも5μmであるシート材料を、該ポリウレタ
ン膜を対向させて手袋状に積層接着させてなる外面がポ
リテトラフルオロエチレン膜から形成されている無塵手
袋。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クリーンルームで好ま
しく用いられる無塵手袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、延伸多孔質ポリテトラフルオロエ
チレン膜(以下、EPTFE膜とも言う)の表面に、親
水性ポリウレタン樹脂液を含浸させ、乾燥して形成した
シート材料を用い、これを熱融着させた手袋は知られて
いる。しかし、この手袋の場合、その融着強度が0.2
kg/cmと低いものであるため、図1に示すような装
着性と作業性にすぐれた形状のものとしたときには、そ
の装着時の高い引張応力のために、その融着部で破れを
生じるという問題を生じた。一方、装着性及び作業性に
すぐれた手袋として、無孔質透湿防水性ポリウレタン膜
からなるものが知られている。しかし、この手袋の場合
は、発塵性があり、その発塵量は100個/CF以上と
高く、高クラスのクリーンルーム、例えば、クラス10
以上のクリーンルームでは使用することができないとい
う問題を含む。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、装着時にお
いて破れを生じることなく、かつ使用時に発塵を生じる
ことのない手袋を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決すべく手段】本発明者らは、前記課題を解
決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成するに至
った。即ち、本発明によれば、伸長率が100%以上で
伸長回復率が70%以上の伸縮性無孔質透湿防水性ポリ
ウレタン膜と、伸長率が40%以上の熱処理された延伸
多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜とのラミネート体
からなり、該ポリテトラフルオロエチレン膜表面上のポ
リウレタン膜の厚さが少なくとも5μmであるシート材
料を、該ポリウレタン膜を対向させて手袋状に積層接着
させてなる外面がポリテトラフルオロエチレン膜から形
成されている無塵手袋が提供される。
【0005】本発明で用いる手袋用材料は、延伸多孔質
ポリテトラフルオロエチレン膜(EPTFE膜)の表面
に伸縮性無孔質透湿防水性ポリウレタン膜をラミネート
したシート材料である。本発明で用いるEPTFE膜
は、熱処理されたものであることが必要で、この熱処理
により発塵を生じないEPTFE膜を得ることができ
る。EPTFE膜の熱処理は従来良く知られており、1
軸延伸又は2軸延伸により形成されたEPTFEの結晶
融点以上、通常、327〜350℃の温度に加熱するこ
とにより行うことができる。このような熱処理により得
られるEPTFE膜は、40%以上、通常、100〜3
00%の伸長率を有する。また、このものの伸長回復率
は20%以下で、このものは実質的に非伸縮性のもので
ある。本発明で用いる熱処理されたEPTFE膜は、平
均細孔径0.01〜5μm、好ましくは0.1〜1μ
m、空孔率30〜95%、好ましくは50〜90%を示
し、その厚さは5〜200、好ましくは10〜100μ
mである。
【0006】本発明で用いる伸縮性無孔質透湿防水性ポ
リウレタン膜は、従来公知のものであり、例えば、分子
量が500〜3000のポリエーテルポリオールと有機
ポリイソシアネートとの反応ポリマーで、ポリオキシエ
チレン含有率が15〜62%のポリウレタン重合体を膜
状に成形することにより得ることができる。このポリウ
レタン膜としては、伸長率100%以上、好ましくは2
00%以上、引張り強度100kg/cm2以上、好ま
しくは150kg/cm2以上、厚さ10〜100μ
m、好ましくは20〜70μm、透湿量5000g/m
2・24hr以上、好ましくは8000g/m2・24h
r以上、伸長回復率70%以上、好ましくは90%以上
の物性を有するものの使用が好ましい。このようなポリ
ウレタン膜は、無孔質であり、しかも伸縮性に富み、さ
らに透湿防水性のものである。
【0007】ポリウレタン膜と熱処理されたEPTFE
膜とのラミネート体において、そのポリウレタン膜は、
その膜の一部がEPTFE膜内に入り込むが、本発明の
場合、そのEPTFE膜の表面上の厚さとして、5〜1
00μm、好ましくは15〜70μmの厚さであること
が必要である。ポリウレタン膜のEPTFE膜表面上の
厚さが5μmより小さくなると、手袋の作製に際し、そ
のポリウレタン膜面を介して積層接着させたときに、そ
の接着強度が0.3kg/cm以下という小さなものに
なり、手袋の使用時において、その接着部から破れを生
じる等の問題を生じる。一方、本発明により、EPTF
E膜上のポリウレタン膜の厚さを前記のように好ましく
は15μm以上にするときには、その接着強度は1.0
kg/cm以上という高い値になり、接着部からの破れ
を生じるようなことはない。また、EPTFE膜上のポ
リウレタン膜を前記のように厚手のものとすることによ
り、得られるラミネート体に高い伸長回復率を与え、伸
縮性にすぐれたラミネート体を得ることができる。
【0008】ポリウレタン膜とEPTFE膜とのラミネ
ートは、熱融着法の他、接着剤を用いる接着法により行
うことができる。この場合、接着剤としては従来公知の
もの、例えば、ウレタン系、ナイロン系、エステル系等
の接着剤を用いることができる。また、接着剤塗布装置
としては、スプレー装置や、グラビアロールを用いるこ
とができる。ポリウレタン膜とEPTFE膜との接着面
積は、全接触面積の5〜90%、好ましくは10〜50
%の範囲にするのがよい。
【0009】本発明で手袋用材料として用いるシート材
料(ラミネート体)は、伸長率40%以上、特に80〜
250%、伸長回復率65%以上、特に80〜95%を
示し、伸縮性においてすぐれたものである。その伸長率
は、EPTFE膜の伸長率に対応して決まる。
【0010】本発明の手袋を作製するには、前記したシ
ート材料の2枚を、そのポリウレタン膜を対向させて、
手袋状に積層接着させる。接着法としては、高周波プレ
ス、熱プレス、超音波プレス等の融着法の他、接着剤に
よる接着法を採用することができるが、接着加工の容易
さから、高周波プレスが好ましく適用される。手袋用材
料としての2枚のシート材料は、その伸長率が同一又は
異ったものであることができる。手袋の手の甲の部分に
対応するシート材料の伸長度を、手の平部に対応するシ
ート材料よりも高くすることにより、装着性の向上した
手袋を得ることができる。また、逆に、手の平部に対応
するシート材料の伸長度を手の甲部に対応するシート材
料の伸長度より大きくするときには、手袋を装着したと
きに、その接着部が手の甲部の方にずれるため、手袋を
した手で物を握る場合に、その接着部が物に当ることが
なくなり、作業性の良い手袋を得ることができる。
【0011】
【発明の効果】本発明の手袋は、そのシート材料とし
て、ポリウレタン膜とEPTFE膜とのラミネート体を
用いたことから、伸縮性に富むとともに、透湿防水性及
び機械的強度にすぐれ、しかも、装着性、作業性にもす
ぐれたものである。本発明の手袋は、厚手のポリウレタ
ン膜面での接着により作製されたものであることから、
その接着部も弾性を有して硬くならず、かつ透湿防水性
にすぐれたものである。また、その接着強度もポリウレ
タン膜の破断強度に近いものであることから、本発明の
手袋は耐久性においてもすぐれている。さらに、本発明
の手袋は、熱処理されたEPTFE膜を外面に形成した
ことから、発塵量が10個/CF以下で実質上発塵性の
ないもので、クリーンルームにおいての使用に好適なも
のである。
【0012】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。なお、以下において示す厚さは、JIS−L−1
095−5、接着強度は、JIS−L−1096A法、
透湿量は、JIS−L−1099B法及び伸長率は、J
IS−L−1096B法によりそれぞれ測定されたもの
である。
【0013】実施例1 伸長率100%、伸長回復率5%の熱処理された2軸延
伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜(厚さ40μ
m、空孔率80%、平均細孔直径0.2μm)の一方の
面に、厚さ30μm、破断強度150kg/cm2、伸
長率300%、伸長回復率85%、透湿度(MVTR)
20000g/m2・24hrの伸縮性無孔質透湿防水
性ポリウレタン膜を、ウレタン系接着剤を用いるグラビ
アロール法により接着面積35%でラミネートし、伸長
率100%、伸長回復率85%、MVTR16000g
/m2・24hrの伸縮性シート材料を作成した。この
シート材料において、ポリテトラフルオロエチレン膜上
のポリウレタン膜の厚さは30μmであった。このシー
ト材料の2枚を、ポリウレタン膜同志を対向させて重ね
合せ、手形状のトムソン刃を取付けた高周波装置を用い
る同時融着裁断法により手袋を作成した。この時の手袋
の形状を図1に示す。図1において、矢印1は、手首部
の長さaを示し、矢印2は、手の平部の親指のつけ根部
から小指のつけ根部までの長さbを示す。本発明ではb
に対するaの割合(a/b×100%)が30〜100
%、好ましくは50〜100%になるようにするのがよ
い。このようにして作製した本発明の手袋は、装着後、
作業中にずれることがなく、作業性に優れたものであっ
た。また、縦横方向に伸縮性があり、装着容易である
上、透湿防水性があるため長時間の着用でもムレ感なく
快適に使用することができた。さらに融着部も弾性が維
持され、融着強度も1.3kg/cmと高く、耐久性の
すぐれたものであった。しかも、本発明の手袋は、熱処
理されたポリテトラフルオロエチレン膜が外面として形
成されたいるため、実質的に発塵性のないものであっ
た。
【0014】実施例2 伸長率150%、伸長回復率8%の熱処理された2軸延
伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜(厚さ35μ
m)Aと、伸長率60%、伸長回復率10%の熱処理さ
れた2軸延伸多孔質ポリテトラフルオロエチレン膜(厚
さ45μm)Bのそれぞれに、厚さ40μm、伸長率2
50%、伸長回復率90%、MVTR17000g/m
2・24hrの無孔質透湿防水性ポリウレタン膜を、ウ
レタン系接着剤を用いるグラビアロール法により、接着
面積30%でラミネートした。その結果、それらのポリ
テトラフルオロエチレン膜AとBに対応するシート材料
A(伸長率140%、伸長回復率85%)、MVTR1
4000g/m2・24hr)と、シート材料B(伸長
率40%、伸長回復率90%、MVTR13000g/
2・24hr)を得た。これらのシート材料におい
て、そのポリテトラフルオロエチレン膜上のポリウレタ
ン膜の厚さは40μmであった。次に、シート材料Aと
シート材料Bを重ね、実施例1と同様にして、シート材
料Aを手の甲部及びシート材料Bが手の平部とする手袋
を作製した。このようにして得た手袋は、手の甲部を形
成するシート材料Aの伸長率が高く、手の平部を形成す
るシート材料Bの伸長率が小さいことから、これを手に
装着する時に、その装着性は非常に良好であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手袋の形状を示す説明図
【符号の説明】
1 手の平部の親指のつけ根部から小指のつけ根部まで
の長さを示す矢印 2 手首部の長さを示す矢印

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸長率が100%以上で伸長回復率が7
    0%以上の伸縮性無孔質透湿防水性ポリウレタン膜と、
    伸長率が40%以上の熱処理された延伸多孔質ポリテト
    ラフルオロエチレン膜とのラミネート体からなり、該ポ
    リテトラフルオロエチレン膜表面上のポリウレタン膜の
    厚さが少なくとも5μmであるシート材料を、該ポリウ
    レタン膜を対向させて手袋状に積層接着させてなる外面
    がポリテトラフルオロエチレン膜から形成されている無
    塵手袋。
JP21099092A 1992-07-15 1992-07-15 無塵手袋 Withdrawn JPH0633304A (ja)

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JP21099092A JPH0633304A (ja) 1992-07-15 1992-07-15 無塵手袋

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008522046A (ja) * 2004-11-24 2008-06-26 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 防風性・防水性・通気性の継ぎ合わせた物品
JP2013087374A (ja) * 2011-10-14 2013-05-13 Sumitomo Rubber Ind Ltd 手袋
US8769722B2 (en) 2004-11-24 2014-07-08 W. L. Gore & Associates, Inc. Windproof waterproof breathable seamed articles

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