JPH0633274B2 - ミルベマイシン誘導体、その製法、および有害生物防除剤組成物 - Google Patents

ミルベマイシン誘導体、その製法、および有害生物防除剤組成物

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JPH0633274B2
JPH0633274B2 JP60122852A JP12285285A JPH0633274B2 JP H0633274 B2 JPH0633274 B2 JP H0633274B2 JP 60122852 A JP60122852 A JP 60122852A JP 12285285 A JP12285285 A JP 12285285A JP H0633274 B2 JPH0633274 B2 JP H0633274B2
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    • C07H19/01Compounds containing a hetero ring sharing one ring hetero atom with a saccharide radical; Nucleosides; Mononucleotides; Anhydro-derivatives thereof sharing oxygen
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、後記式(I)で表わされるミルベマイシン誘導
体、該誘導体の製法、および該誘導体を別のミルベマイ
シン誘導体を得るための中間体として使用することに関
する。更に本発明は新規化合物を有害生物を防除するた
めに使用することおよび活性成分として式(I)で表わさ
れる化合物を含有する、有害生物防除剤(pesticide)
組成物に関する。
詳細には、本発明は式 (式中、R1は置換されていないかまたはハロゲン原
子、ヒドロキシ基およびアルコキシ基から成る群から選
択される置換基1個以上によって置換された直鎖または
分子鎖のアルキル基またはアルコキシ基であるか、また
は置換されていないかまたはアルコキシ基によって置換
されたアルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル
基またはアルキニルオキシ基であるか、または置換され
ていないかまたは芳香族環でハロゲン原子、アルキル基
およびアルコキシ基から成る群から選択される置換基1
個以上によって置換されたフェニル基、フェノキシ基ま
たはベンジル基であるか、または炭素原子を介して結合
され、かつ置換されていないかまたは前記フェニル基に
関して挙げた置換基によって置換されたピリジル基、ピ
リジルアルキル基またはピリジルオキシ基であるか、ま
たは2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラニルメトキ
シ基、フルフリル基、フルフリルオキシ基、テトラヒド
ロフルフリル基、テトラヒドロフルフリルオキシ基、ジ
ヒドロピラン基またはテトラヒドロピラン基であるかま
たはジヒドロピランメチル基またはテトラヒドロピラン
メチル基、ジヒドロピランメトキシ基またはテトラヒド
ロピランメトキシ基であるか、または塩素原子または臭
素原子であり、そしてR2はメチル基、エチル基または
イソプロピル基である)で表わされるミルベマイシン誘
導体に関する。
前記置換基の定義におけるハロゲン原子は、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子である。ハロ
ゲン置換炭化水素基は好ましくはハロゲン原子1〜5個
を有していることができる。
直接または酸素原子を介して結合さたアルキル基、アル
ケニル基またはアルキニル基は炭素原子18個までを含
み、そして低級脂肪族基は炭素原子6個までを含む。
きわめて好ましくはアルキル基、アルケニル基またはア
ルキニル基は炭素原子8個までを含み、かつ低級脂肪族
基は炭素原子4個までを含む。
前記の炭素原子の数により、アルキル基それ自体または
アルコキシ基の一部分としてのアルキル基は、例えば次
の短鎖長の基の群から選択される。すなわちメチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、ヘプチル基、オクチル基等およびこれらの異性
体、例えばイソプロピル基、イソブチル基、s−ブチル
基、t−ブチル基、イソペンチル基等である。
ハロゲン化アルキル基(アルコキシ基の一部分のものも
含めて)の例は、CH2Cl,CHCl2,CHF2,CH2F,CCl3,CH
2Br,CH2CF3,CF2CH2F,CH2CH2Br,CF3,CH2-CCl2-C
F3,CH2I-CH3等である。
本明細書において「アルケニル(基)」とは、1不飽和
または多不飽和の炭化水素基、例えば1−プロペニル
基、アリル基、1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−
ブテニル基、ブタジエニル基、ペンタジエニル基等、お
よび特に次の炭化水素基、すなわちCH3-(CH2)7-CH=CH-
(CH2)8−(シス-9-オクタデセニル)基、CH3-(CH2)4-CH
=CH-CH2-CH=CH-(CH2)8-基、CH3(CH2-CH=CH)3(CH2)8-
基であり、これらは直接または酸素を介して結合されて
いる。
置換されたフェニル基またはピリジル基は有利にフッ素
原子、塩素原子、メチル基およびメトキシ基から選択さ
れる置換基1個以上を含有するものである。
好ましい化合物としては、R1がC1〜4アルキル基で
ある式(I)で表わされる化合物が含まれる。これらの化
合物の中でも、R1がメチル基またはエチル基である化
合物が好ましい。
1が塩素原子または臭素原子である化合物も好まし
い。
他の好ましい化合物としては、R1がエーテル基である
式(I)の化合物が含まれる。これらの化合物の中でも、
1が置換されていないかまたはハロゲン化されている
1〜4アルコキシ基であるもの、同様にR1がC
2〜6ヒドロキシアルコキシ基であるものが好ましい。
式(I)の化合物は、動物および植物の有害生物(動物の
外部寄生虫および内部寄生虫を含む)を防除するのに適
しており、しかも同時に、他のミルベマイシン誘導体を
得るための有用な中間体である。
ミルベマイシンは、特定のストレプトマイシス(strept
omyces)種から形成される、式 (式中、R2はメチル基、エチル基またはイソプロピル
基である)で表わされるマクロリド(macrolides)であ
る。これについては、米国特許第3,950,360号明細書
〔ミルベマイシンA3(R2=メチル)とミルベマイシン
4(R2=エチル)が記載されている〕および米国特許
第4,346,171号明細書〔ミルベマイシンD(R2=イソプ
ロピル)が記載されている〕を参照されたい。
式(I)で表わされるミルベマイシン誘導体は式 (式中R2はメチル基、エチル基またはイソプロピル基
であり、そしてXは塩素原子または臭素原子である)で
表わされる化合物から、5位と7位の第2および第3OH
基を保護しないで、29位においてエーテル化またはア
ルキル化することによって得ることができる。14,2
9位の二重結合は、14,15位に変位する。ミルベマ
イシン誘導体は一般に塩基に敏感であり、しかも2位で
エピマー化する傾向がある。
本発明によれば、式(I)で表わされる化合物は次のよう
にして製造される。
(a)R1が炭素原子を介して結合している基である式(I)
で表わされる化合物を得るためには、式(II)で表わされ
る化合物と、導入したい基R1を含有する有機銅酸塩と
を、温度−70〜0℃で、好ましくは−60〜−20℃
で、不活性ガス雰囲気中で反応させるか、または (b)R1が酸素原子を介して結合した基である式(I)で表
わされる化合物を得るためには、式(II)で表わされる化
合物と、相応するアルコールR1−OHとをケーニッヒス
−クノール(Koenigs-Knorr)合成の方法で、縮合剤と
しての銀塩の存在下で温度−20〜+40℃好ましくは
−5〜+25℃で、光排除下に、または縮合剤としての
トリフルオロメタンスルホン酸銅(I)の存在下で前記と
同じ温度範囲で反応させるか、または (c)R1が塩素原子または臭素原子である式(I)で表わさ
れる化合物を得るためには、式(II)で表わされる化合物
をCl イオンまたはBr イオンの存在下で銀塩触媒で
処理する。
方法(a):有機銅酸塩はハロゲン化アリルとの結合で、
オシマ等〔K.Oshima等、「ジャーナル・オブ・ザ・アメ
リカン・ケミカル・ソサイアティ−(J.Am.Chem.So
c.)」95,7927(1973年)〕によって観察された反応
過程の態様で反応して、化合物(II)に29位で作用し
て、15位のハライドを分離し、そして二重結合を1
4,15位に移す。有機銅酸塩としては原則的にこの型
のすべての公知物質を使用することができ〔ジー・エイ
チ・ポスナー(G.H.Posner)、「サブスチテューション
・リアクションズ・ユージング・オルガノコッパー・リ
ージェンツ(Substitution Reactions using organocop
per reagents)」オルガニック・リアクションズ(Orga
nic Reactions)、Vol.22、253〜400(197
5年)〕、例えばR1−Cu,R1−Cu-配位子(配位子は
反応に参加しない基、例えばホスフィン、スルフィドま
たはこれらの酸化生成物を表わす)、または第2金属原
子例えばPb,Zn,Hg,Mg,B,Alしかし特にLiを含む有
機銅物質、例えば(R1)2CuLi型および好ましくは(R1)2Cu
(CN)Li2型の有機リチウム銅酸塩を使用することができ
る。
好適な溶剤は、不活性溶剤例えばエーテル性化合物、例
えばテトロヒドロフラン、ジオキサン、ジアルキルエー
テル、または炭化水素、または両方の型の混合物であ
る。
窒素ガスまたは希ガス、例えばアルゴンを不活性ガスと
して使用することができる。
方法(b):29位でエーテル化された誘導体を与える式
(II)のハロゲン化アリルのアルコーリシスは、アルコー
ル成分R-OHを単独で用いた場合には反応混合物の還流温
度でさえもきわめて緩慢にしか進行しない。他方、反応
速度は、反応を縮合剤としての銀塩、例えばAg2O,Ag2C
O3またはCF3-COOAgの存在下で実施すると大幅に改善さ
れる。反応は、新しく蒸留したAg2Oの存在下で満足な程
度で進行する。好ましい銀塩はトリフルオロメタンスル
ホン酸銀(CF3SO3Ag)であり、その存在下でエーテル化
は低温(室温以下)で迅速に進行する。また他の金属の
トリフルオロメタンスルホネート、例えばCu(I)CF3SO3
であり、これはベンゼン錯体としてエーテル化を、アリ
ル転位とともに所望の様式で、低温で促進させる。好適
な溶剤は被エーテル化アルコールであり、更にエーテル
およびエーテル性化合物(ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、ジメトキシエタン)、ケトン例えばアセトンまた
はメチルエチルケトン、炭化水素例えば石油エーテル、
ベンゼン、トルエンまたはハロゲン化炭化水素例えばク
ロルベンゼンまたはジクロルメタン、または前記溶剤の
混合物である。
方法(c):銀塩触媒およびCl イオンおよびBr イオン
の存在下で、式(II)のアリルハライド誘導体は、R1
塩素原子または臭素原子である式(I)の化合物を形成す
る。この反応はエーテル化反応(b)の過程で同時に起り
得る。反応生成物は物理化学的方法で例えばカラムクロ
マトグラフィーまたは層クロマトグラフィーによって互
いに分離しなければならない。好適な溶剤は前記(b)で
挙げたものである。
相応する式(III)のミルベマイシン誘導体からの式(II)
の出発物質Δ29,14−15H−15−クロロミルベマイ
シンの製造 ミルベマイシンD(R2=イソプロピル)2.23g(4ミ
リモル)を、室温で、分析学的に純粋なジクロルメタン
100mlに溶かし、そしてこの溶液に蒸留水10ml中の
Ca(OCl)2(約70%)820mg(8ミリモル)の溶液を
添加する。得られた懸濁液に、十分に撹拌しながら、固
体のCO2の小片を時々加えて、次亜塩素酸を遊離する。
次亜塩素酸は全部で化学量論的必要量の約3倍になる。
反応は21/2〜3時間後に完了する。相を分離し、有機
相をNa2SO4上で乾かし、過し、濃縮するとΔ29,14
15H−15−クロロミルベマイシンD(R2=イソプ
ロピル)2.3g(理論量の85%)が得られる、融点1
37〜140℃(分解)。
式(II)の相当するミルベマイシンA3誘導体(R2=メチ
ル)は同様にして製造することができる。分子量563.1
3。質量スペクトルm/e:562(M+),434,31
2,181,151。
同様にして式(II)の相当するミルベマイシンA4誘導体
(R2=エチル)が得ることができる。分子量577.16。
質量スペクトルm/e:576(M+),448,312,
197,167,151。
式(I)の化合物は、これらのΔ29,14−15H−15−ク
ロロミルベマイシンから次の実施例に記載の方法によっ
て製造することができる。
製造例1 29−n−ブチルミルベマイシンD(化合物1.5) 乾燥条件下およびアルゴン雰囲気中でCuCN269mg(3.
0ミリモル)を反応器に装入し、次いでテトラヒドロフ
ラン3mlを少量ずつ添加する。撹拌しながら、懸濁液を
−80℃に冷却し、そしてヘキサン2ml中のn−ブチル
リチウム3.75ml(6.0ミリモル)を少量ずつ添加する。
反応混合物を少時間加熱して0℃にし、澄明な溶液を
得、これを急激に再び−50〜−60℃に冷却する。次
いでテトラヒドロフラン6ml中のΔ29,14−15H−1
5−クロロミルベマイシンDの591mg(1.0ミリモ
ル)の溶液を滴加し、ここでマクロリドが、今や溶液中
に存在する(nC4H9)2Cu(CN)Li2と反応する。赤色溶液が
一時的に10分間にわたって形成され、これを−50℃
で11/2時間撹拌し、次いで濃NH4OH中のNH4Clの飽和
9:1溶液5mlを加える。混合物をジエチルエーテル各
5mlで3度抽出し、一緒にしたエーテル相を硫酸ナトリ
ウム上で乾かし、過し、蒸発して濃縮する。粗生成物
をフラッシュおよび厚層クロマトグラフィー(溶離剤:
ジクロルメタン/メタノールの20:1混合物)によって精
製して、無定形化合物1.5の98mg(理論の16%)が
得られる。分子量612.85。質量スペクトルm/e:61
(M+),484,466,412,370,334,3
04。
製造例2 2−メチルミルベマイシンD(化合物1.1) 乾燥条件下およびアルゴン雰囲気中でCuCN269mg(3.
0ミリモル)を反応器に装入し、次いでテトラヒドロフ
ラン3mlを滴加する。撹拌しつつ、懸濁液を−80℃に
冷却し、ジエチルエーテル2ml中のメチルリチウム13
2ml(6.0ミリモル)を少量ずつ加える。反応混合物を
少時間0℃に加熱して透明な溶液を得、これを急激に再
び−50〜−60℃に冷却する。次いでテトラヒドロフ
ラン6ml中のΔ29,14−15H−15−クロロミルベマ
イシンD591mg(1.0ミリモル)の溶液を少量ずつ加
え、こうしてマクロリドが、今や溶液中に存在する(C
H3)2Cu(CN)Li2と反応する。赤色の溶液が一時的に10
分間にわたって形成され、11/2時間−50℃で撹拌
し、次いで濃NH4OH中のNH4Clの飽和9:1溶液5mlを加
える。混合物をジエチルエーテル各5mlで3度抽出し、
一緒にしたエーテル相を硫酸ナトリウム上で乾かし、
過し、蒸発濃縮する。残分をフラッシュクロマトグラフ
ィー(溶離剤:ジクロルメタン/メタノールの20:1混合
物)によって精製して無定形化合物1.1の100mg(理論量
の17%)を得る。分子量570.77。質量スペクトルm/
e:570(M+),442,273,209,181,1
51。
同様にして次表1に挙げた化合物が製造される。
製造例3 29−メトキシミルベマイシンD(化合物2.3) 29−クロロミルベマイシンD(化合物3.3) 光の排除下に、Δ29,14−15H−15−クロロミルベ
マイシンD890mg(1.505ミリモル)およびトリフル
オロメタンスルホン酸銀(銀トリフレート)425mg
(1.656ミリモル)をメタノール50mlに溶かし、溶液
を室温で15時間撹拌する。過後、反応溶液を急激に
30℃で真空中で蒸発濃縮し、かつ残分をジエチルエー
テルに吸収する。エーテル性溶液をNaCl飽和溶液で3度
およびNaHCO3飽和溶液で3度洗い、硫酸ナトリウム上で
乾かし、過し、そして蒸発濃縮する。粗生成物をフラ
ッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロルメタン/
メタノール100:0.5混合物)および厚層クロマトグ
ラフィー(溶離剤:ジクロルメタン/ジエチルエーテル
の1:1混合物)により精製して2つの無定形の主要生
成物を得る。
(a)29−メトキシミルベマイシンD91g(理論量の
10%)。分子量586.77。質量スペクトルm/e:58
M+、458、440、181、151; (b)29−クロロミルベマイシンD192mg(理論量の
21%)。分子量591.18。質量スペクトルm/e;59
(M+)、462、293、209、181、151。
製造例4 29−(2′,2′,2′−トリフルロハエトキシ)ミ
ルベマイシンD(化合物2.27) 光の排除下にΔ29,14−15H−15−クロロミルベマ
イシンD591mg(1.0ミリモル)および銀トリフレー
ト283mg(1.1ミリモル)を室温で2時間撹拌する。
得られた暗溶液に、NaHCO3飽和溶液10mlおよびジクロ
ルメタン5mlを加える。振盪後、相を分離する。有機相
をNaCl飽和溶液で1度洗い、厚層クロマトグラフィー
(2mmのプレート;ジクロルメタン/メタノールの2
0:1混合物で溶離)により精製して29−(2′,
2′,2′−トリフルオロエトキシ)ミルベマイシンD
88mg(理論量の14%)を得る。分子量654.78。質量
スペクトルm/e:654(M+)、590、526、46
2、209、181、151。
表2の化合物および表3の化合物(29−ハロミルベマ
イシン)は、銀塩の存在下で、相応するアルコール性ま
たはフェノール性化合物を用いて例3および例4に記載
の方法によって得られる。
式(I)の化合物は以下に挙げる有害生物にきわめて効果
的である。ダニ目(Acarina)、特にマグニ科(Ixodida
e)、サシダニ科(Dermanyssidae)、ヒダンダニ科(Sarcop
tidae)、キュウセンヒゼンダニ科(Psoroptidae);ハジ
ラミ目(Mallo-phaga)、ノミ目(Siphonoptera)、シラミ
目(Anoplura)〔例えば、ブタジラミ科(Haema-topinida
e)〕;並びに双翅目(Diptera)、特にイエバエ科(Muscid
ae)、オオクロバエ科(Calliphoridae)、ヒツジバエ科(O
esterridae)、アブ科(Tabanidae)、シラミバエ科(Hippo
boscidae)及びウマバエ科(Gastrophilidae)の有害生
物。
式(I)の化合物は、衛生上の有害生物、特には双翅目
〔ニクバエ(Sarcophigidae)、アノフィリダエ科(Anophi
lidae)、及びカ科(Culicidae)〕;直翅目(Orthoptera)
〔例えば、ゴキブリ科(Blattidae)〕、並びに膜翅目(Hy
menoptera)〔例えば、アリ科(Formicidae)〕のものに対
しても使用することができる。
式(I)の化合物は、植物の寄生虫である昆虫及びダニに
対する持続作用も有している。ダニ目のクモダニの防除
に使用する場合には、前記化合物はハダニ科(Tetranych
idae)〔テトラニチャス(Tetranychus)種及びパノニチャ
ス(Panonychus)種〕の卵、幼虫及び成虫に対しても有効
である。前記化合物は、同翅亜目(Homo-ptera)の吸液性
虫、特にアリマキ科(Aphidi-dae)、ウンカ科(Delphacid
ae)、ヒメヨコバエ科(Cicadellidae)、キジラミ科(Psyl
lidae)、ロシダエ科(Loccidae)、マルカイガラムシ科(D
iaspididae)、フシダニ科(Eriophyidae)〔例えば、柑橘
類植物上のサビダニ(rustomite)〕の虫;半翅目(Hemipt
era)、異翅目(Heteroptera)、及び総翅目(Thysanopter
a)の虫;鱗翅目(Lepidoptera)、鞘翅目(Coleoptera)、
双翅目(Diptera)及び直翅目(Orthoptera)の植物有害生
物に対しても優れた活性を有している。
式(I)の化合物は、土壌中の生物に対して、土壌有害生
物防除剤として、使用するのにも適している。
従って、式(I)の化合物は、作物例えば穀類、綿、稲、
トウモロコシ、大豆、じゃがいも、野菜、果物、タバ
コ、ホップ、柑橘類、アボガド等における、すべての発
育段階の吸液性虫及び食性虫に対して有効である。
式(I)の化合物は、メロイドジネ種(Meloidogyne)、ヘテ
ロデラ種(Heterodera)、プラチレンチャス種(Pratylenc
hus)、ジチレンチャス種(Ditylenchus)、ラドルパアス
種(Radolphus)、リゾグリパス種(Rhizoglyphus)等の植
物線虫に対しても有効である。
更に、式(I)の化合物は、腸内寄生虫に対しても作用す
る。腸内寄生虫の中において、内部寄生性綿虫は、哺乳
類および鳥類、例えば、ヒツジ、ブタ、ヤギ、ウシ、ウ
マ、ロバ、イヌ、ネコ、モルモット、かごに飼う鳥にお
いて大きな病気の原因となり得る。この性向を有する代
表的な線虫は、捻転胃虫(Haemonchus)、毛様線虫(Trich
ostrongylus)、オステルタギア(Ostertagia)、ネマトジ
ラス(Nematodirus)、コオペリア(Cooperia)、カイチュ
ウ(Ascaris)、ブノストムム(Bunostomum)、オエスファ
ゴストムム(Oesphagostomum)、キャベルティア(Chabert
ia)、鞭虫(Trichuris)、円虫(Strongylus)、トリコネマ
(Trichonema)、ジクチオカウルス(Dictyocaulus)、毛細
線虫(Cappillaria)、カイチュウ(Heterakis)、犬カイチ
ュウ(Toxocara)、アスカリジア(Ascaridia)、ウマギョ
ウチュウ(Oxyuris)、ズビニ鉤虫(Ancylostoma)、極東鉤
虫(Uncinaria)、トキサスカリス(Toxascaris)及び馬カ
イチュウ(Parascaris)である。
ネマトジラス、コオペリア及びオエスファゴストムムの
各属のある種のものは宿主動物の腸管を攻撃し、一方、
捻転胃虫及びオステルタギアの種は胃の中に寄生し、そ
してジクチオコウラス(Dictyocaulus)の種は肺組織中に
寄生する。糸状虫科(Filariidae)及びセタリイダエ科(S
etariidae)の寄生虫は、内部細胞組織及び内部器官、例
えば、心臓、血管、リンパ管、並びに皮下組織中に見出
される。式(I)の化合物はこれらの寄生虫に対しても有
効である。
式(I)の化合物は、ヒトの病源性寄生虫の防除にも適し
ている。前記の寄生虫の虫では、消化管中に現われる典
型的代表例として、ズビニ鉤虫(Ancylostoma)、ネカト
ル(Necator)、カイチュウ(Ascaris)、円虫(Strongyloid
es)、トリキネラ(Trichinella)、毛細線虫(Capillari
a)、鞭虫(Trichuris)及びエンテロビウス(Enterobius)
の各種の寄生虫を挙げることができる。本発明の化合物
は、血液、組織及び各種器官中に現われる糸状虫科のブ
ケラリア属(Wucheraria)の種、ブルギア属(Brugia)の
種、オンコセルカ属(Onchocerca)の種及びロア属(Loa)
の種の寄生虫に対して、並びに、特に外腸(exointestin
al)管に感染する円虫(Strongy-loides)の種及びトリキ
ネラ(Trichinella)の種の寄生虫及びドラクンクルス属
(Dracunculus)に対しても有効である。
式(I)の化合物は、変形しない形で、又は好ましくは調
合物の業界で通常使用する補助剤(又は、アジュバン
ト)と共に使用する。従って、公知の方法で、乳濁性濃
縮物、直接スプレー可能な又は希釈可能な溶液、希釈乳
濁剤、湿潤性粉末、可溶性粉末、ダスト、顆粒、及び例
えばポリマー物質中のカプセルに調合する。組成物の性
質により、目的とする対象及び全般的状況に従い、適用
方法例えばスプレーイング、アトマイジング、ダスティ
ング、スキャタリング又は注入を選択する。
式(I)の化合物は、温血動物に対しては体重当り0.01〜
50mg/kgの適用比で投与し、そして封鎖された作物領
域、食料品貯蔵所、家畜貯蔵建造物又は他の建造物に対
しては1ヘクタール当り10〜1000gの量で与え
る。
式(I)の化合物(活性成分)を含有する調合物すなわち
組成物又は配合物は、公知の方法、例えば、活性成分と
エキステンダー例えば溶媒、固体キャリア、そしてある
場合には表面活性化合物(界面活性剤)とを均一に混合
及び(又は)粉砕することによって調製する。
適当な溶媒は、芳香族炭化水素、好ましくは炭素原子8
〜12個を含む分画例えばキシレン混合物又は置換され
ているナフタリン、フタル酸エステル例えばフタル酸ジ
ブチル若しくはフタル酸ジオクチル、脂肪族炭化水素例
えばシクロヘキサン又はパラフィン、アルコール及びグ
リコール及びそれらのエーテル及びエステル例えばエタ
ノール、エチレングリコールモノメチル若しくはモノエ
チルエーテル、ケトン例えばシクロヘキサノン、強プロ
トン性溶媒例えばN−メチル−2−ピロリドン、ジメチ
ルスルホキシド若しくはジメチルホルムアミド、更には
植物油又はエポキシド化された植物油例えばエポキシド
化されたココナツ油若しくは大豆油、又は水である。
例えばダスト及び分散性粉末用に使用する固体キャリア
は、通常の天然の無機充填剤例えば方解石(又は、カル
サイト)、タルカム、カオリン、モンモリロン石又はア
タパルガイトである。物性を改善するために、高分散さ
れた珪酸又は高分散された吸着剤ポリマーを加えること
もできる。適当な顆粒化された吸着性キャリアは多孔質
形のもの、例えば軽石、破砕レンガ、セピオライト又は
ベントナイトであり、そして適当な非吸着性キャリアは
方解石又は砂のような材料である。更に、多数の無機質
又は有機質の前顆粒化された材料、例えば特にドロマイ
ト又はおがくず(又は、微粉化された植物残留物)を使
用することができる。
調合すべき式(I)の化合物の性質により、適当な表面活
性化合物は、良好な乳濁性、分散性及び湿潤性を有する
非イオン性、カチオン性及び(又は)アニオン性表面活
性剤である。本明細書における「表面活性剤」は表面活
性剤の混合物も包含するものと理解されたい。
適当なアニオン性表面活性剤は、水溶性石けん及び水溶
性合成表面活性化合物の両方であることができる。
適当な石けんは、高級脂肪酸(C10〜C22)のアルカリ
金属塩、アルカリ土金属塩又は置換されていないか若し
くは置換されているアンモニウム塩、例えばオレイン
酸、ステアリン酸又は例えばココナッツ油若しくは牛脂
油から得ることのできる天然脂肪酸混合物のナトリウム
塩若しくはカリウム塩である。更に適当な表面活性剤
は、脂肪酸メチルタウリン塩並びに変性された及び変性
されていないホスホリピドである。
しかしながら、所謂合成表面活性剤特には脂肪族スルホ
ネート、脂肪族スルフェート、スルホン化されたベンズ
イミダゾール誘導体又はアルキルアリールスルホネート
が更に頻繁に使用される。
前記の脂肪族スルホネート又はスルフェートは、通常、
アルカリ金属塩、アルカリ土金属塩又は置換されていな
いか若しくは置換されているアンモニウム塩の形であ
り、そして、アシル基のアルキル部分を含んでいるC8-C
22アルキル基を含んでいる。例えば、リグノスルホン
酸、ドデシルスルフェート又は天然脂肪酸から得られる
脂肪族アルコールスルフェート混合物のナトリウム塩又
はカルシウム塩である。前記化合物は、脂肪族アルコー
ル/エチレンオキシド付加物の硫酸エステル及びスルホ
ン酸の塩も含む。スルホン化されたベンズイミダゾール
誘導体は好ましくは炭素原子8〜22個の脂肪酸基1個
とスルホン酸基2個とを含む。アルキルアリールスルホ
ネートの例としては、ドデシルベンゼンスルホン酸、ジ
ブチルナフタリンスルホン酸、又はナフタリンスルホン
酸/ホルムアルデヒド縮合生成物のナトリウム塩、カル
シウム塩又はトリエタノールアミン塩である。相当する
ホスフェート例えばp−ノニルフェノールとエチレンオ
キシド4〜14モルとの付加物のリン酸エステルの塩、
又はホスホリピドも適している。
調合物の業界において通常使用されている表面活性剤に
ついては、「マッカチェオンズ・ディタージェンツ・ア
ンド・エマルシファイヤーズ・アニュアル(McCutcheo
n′s Detergents and Emulsifiers Annual)」、エム・
シー出版社(MC Publishing Corp.)、米国ニュージャー
ジー州リッジウッド(1982年)およびエイチ・スタ
ーシェ(H.Stache)「テンシド・タッシェンブッフ(Tensi
d-Taschenbuch)」、カール・ハンセル出版社(Carl Hans
er Verlag)、ミュンヒェン/ウイン(1981年)に記
載がある。
有害生物防除剤組成物は通常、式(I)の化合物0.01〜9
5%好ましくは0.1〜80%、固体又は液体の補助剤5
〜99.99%及び表面活性剤0〜25%好ましくは0.1〜2
5%を含んでいる。
市販の製品は好ましくは濃縮物として調合されており、
最終ユーザーは通常、濃度1〜10,000ppmの希釈調合物
を使用する。
従って、本発明は、更に、通常のキャリア及び(又は)
希釈剤と共に、式(I)の化合物を少なくとも1種の活性
成分として含む有害生物防除剤組成物に関する。
組成物は、他の成分例えば安定剤、発泡防止剤、粘度調
節剤、バインダー、粘着付与剤、肥料又は他の活性剤を
含ませて特別の効果を得ることもできる。
式(I)の活性成分の調合剤 (以下の記載において、%は重量に基づく) 活性成分を前記補助剤と充分に混合し、その混合物を適
当なミル中で充分に粉砕すると湿潤性粉末が得られる。
これから、水で希釈して所望濃度の懸濁液を得ることが
できる。
乳濁性濃縮物 式(I)の化合物 10% オクチルフェノールポリエチレングリコールエーテル (エチレンオキシド4〜5モル) 3% ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム 3% ヒマシ油ポリグリコールエーテル (エチレンオキシド36モル) 4% シクロヘキサノン 30% キシレン混合物 50% 前記の濃縮物を水で希釈することにより、任意所望の濃
度の乳濁液を得ることができる。
活性成分をキャリアと混合し、その混合物を適当なミル
中で粉砕することによって、すぐに使えるダストを得る
ことができる。
押出顆粒 式(I)の化合物 10% リグノスルホン酸ナトリウム 2% カルボキシメチルセルロース 1% カオリン 87% 活性成分を補助剤と混合粉砕し、その混合物を続いて水
で湿らせる。その混合物を押出し、空気流中で乾かす。
式(I)の化合物又は前記化合物を含む組成物を、家畜例
えばウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ネコ及びイヌの
中の内部寄生性線虫、条虫および吸虫の防除に使用する
場合には、前記化合物又は組成物を、単独投与量及び繰
返し投与量で動物に投与することができる。動物の種に
依存して、各適用量を0.1〜10mg/kg体重の範囲の量
で投与することが好ましい。より良好な作用は、持続性
投与により往々にして達成され、あるいはより少ない合
計適用量でも充分である。前記化合物又は前記化合物を
含む組成物は、食餌及び飲物中に加えることもできる。
簡単に調製した食餌は、活性成分を好ましくは0.005〜
0.1重量%の濃度で含有する。前記組成物は、溶液、乳
濁液、懸濁液、粉末、錠剤、巨丸薬、又はカプセルの形
で、経口的に、動物に投与することができる。これらの
組成物は例えば常用の固体キャリア、例えばカオリン、
タルカム、ベントナイト、塩化ナトリウム、リン酸カル
シウム、綿実粉、または活性成分と反応しない液体、例
えば油および動物の生体に無害な他の溶媒および希釈剤
を用いて製造される。
溶液又は乳濁液の物理的及び毒物学的性質が差しつかえ
ない限り、式(I)の化合物又はその化合物を含む組成物
を、例えば皮下注射若しくは反すう胃内注射によって動
物に注入するか又は注ぎ込み(pour-on)法によって動物
の体に与えることができる。ソールトリック(salt lic
k)又は糖蜜ブロックによる投与も可能である。
生物学的実施例 B1:スポドプテラ・リットラリスに対する殺虫性胃毒
作用 供試化合物3ppm、12.5ppm又は50ppmをアセトン/水
中に含む溶液を、5葉段階のハチ植えの綿植物にスプレ
ーした。スプレー被覆の乾燥後、スポドプテラ・リット
ラリス(Spodopteralittoralis)の幼虫(Li段階)約30
匹を前記植物に植えつけた。各供試化合物及び供試種に
ついて植物2株を使用した。試験は、約24℃におい
て、60%の相対湿度において実施した。24時間、4
8時間及び72時間後において、死滅害虫、生長、幼虫
及び飼育の損傷について評価及び中間的評価を行なっ
た。
3ppmの濃度においてさえ、化合物番号1.9、2.3および
3.3の化合物は24時間後において、完全な殺虫効果を
示した。
B2:植物破壊性ダニ:OP−感受性テトラニカス・ウ
ルチカエに対する活性 試験開始の16時間前に、豆植物〔ファセオラス・ヴル
ガリス(Phaseolus vulgaris)〕の一次葉を、テトラニ
カス・ウルチカエ(Tetranychus urticae)の集団培養
からの感染葉片によって感染させた。前記葉片を除去す
る際に、すべての段階のダニで感染させた植物を、供試
化合物0.4ppm又は1.6ppmを含む溶液で、滴下する点ま
で、スプレーした。温室コンパートメント内の温度は約
25℃であった。
7日後に、立体顕微鏡下で、移動(mobile)段階のもの
(成虫及び幼虫)並びに卵の百分率を出した。化合物番
号1.5、2.3、2.35および3.3の各化合物は1.6ppmの濃度
において、完全な殺虫効果を示した。
B3:ヒロズキンバエの(L1)幼虫に対する作用 供試化合物の水性懸濁液1mlを特別の幼虫培地3mlと約
50℃で混合し、活性成分250ppm又は125ppm含有
の均一組成物を得た。活性成分を含む各試験管中に、ヒ
ロズキンバエ(Luciliasericata)の幼虫(L1)約30匹
を入れた。4日後に、死亡率を計数した。
125ppmの濃度において、化合物番号1.5および2.3の
各化合物は100%の殺虫効果を示した。
B4:オウシマダニ(ビアラ株)に対する殺ダニ作用 PVC板を垂直に横切って接着テープを与え、完全飽食の
メスのオウシマダニ(Boophilus microplus)のマダニ
〔ビアラ株(Biarra strain)〕10匹を、前記接着テ
ープにそれらの背部で順々に一列に固定した。ポリエチ
レングリコールとアセトンとの1:1混合物(この混合
物中にはマダニ当り1μg、0.1μg又は0.01μgの供
試化合物の特定量が溶解している)を含む液体1μを
注射針から各マダニに注射した。対照用マダニは、供試
化合物を含まない液体を注射した。この処理の後で、マ
ダニを前記支持体から離し、約28℃及び相対湿度80
%の虫飼育場に入れ、そして産卵が起こり、対照用マダ
ニの卵から幼虫がかえるまで保った。
供試化合物の活性はIR90によって決定した。すなわち、
10匹中9匹(90%)のメスのマダニが30日間も抱
いた卵から幼虫がかえることのできない有効適用量を決
定した。
化合物番号1.1、1.4、1.5および1.9の各化合物は0.1μ
gのIR90を示した。
B5:線虫〔ハエモンクス・コンコルツス及びトリコス
トロンギルス・コルブリホルミス(Trichostrongylus co
lubriformis)〕に感染したヒツジについての実験 ハエモンクス・コンコルツス(Haemonchus concortus)及
び毛様線虫(Trichostrongylus)で人為的に感染させたヒ
ツジに対し、胃プローブにより又は反すう胃内注入によ
り、供試化合物を懸濁液の形で投与した。各適用量に対
して1〜3頭の動物を使用した。各ヒツジについて、1
回だけ、単独適用量すなわち1mg又は2mg/kg体重で処
理した。7日後に前記処理の前後における、ヒツジのふ
ん中に排泄される虫の卵の数を比較することによって、
評価を行なった。同時に及び同じ方法で感染させ、処理
をしなかったヒツジを対照用として使用した。感染非処
理の対照用群と比較して、化合物番号1.1および3.3の各
化合物の1種を1mg/kgで処理したヒツジにおいては、
線虫のインフェステーションが全然ない(ふん中におけ
る卵の完全減少)が観察された。
B6:エイフィス・クラッシボラ(Aphis craccivora)に
対する接触作用 全成育段階のアリマキで感染させたエンドウの挿木に、
供試化合物の乳化性濃縮調合物から調製した、活性成分
50ppm、25ppm又は12.5ppmを含む溶液をスプレーし
た。アリマキの死亡率が3日後において80%を越える
場合の活性成分の最少濃度を決定することにより、評価
を行なった。前記のレベルの活性において、組成物は、
はじめて有効であると評価される。
化合物番号1.3および3.3の各化合物は12.5ppmの濃度に
おいて、完全殺虫(100%)を達成した。
B7:エイイデス・エイイジプチに対する殺幼虫作用 ビーカー内の水150mlの表面上に、供試化合物の0.1
%アセトン溶液を、10ppm、3.3ppm及び1.6ppmの濃度
を得るのに充分な量でピペットで加えた。アセトンを留
去した後で、供試化合物を含むビーカー中に、エイイデ
ス・エイイジプチ(Aedes aegypti)の生後3日の幼虫3
0〜40匹を入れた。1日、2日及び5日後に死亡率を
測定した。
この試験において、化合物番号1.5および1.9の各化合物
は、1.6ppmの濃度において1日後に、全幼虫の完全殺虫
を達成した。

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 (式中、R1は置換されていないかまたはハロゲン原
    子、ヒドロキシ基およびアルコキシ基から成る群から選
    択される置換基1個以上によって置換された直鎖または
    分枝鎖のアルキル基またはアルコキシ基であるか、また
    は置換されていないかまたはアルコキシ基によって置換
    されたアルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル
    基またはアルキニルオキシ基であるか、または置換され
    ていないかまたは芳香族環でハロゲン原子、アルキル基
    およびアルコキシ基から成る群から選択される置換基1
    個以上によって置換されたフェニル基、フェノキシ基ま
    たはベンジル基であるか、または炭素原子を介して結合
    され、かつ置換されていないかまたは前記フェニル基に
    関して挙げた置換基によって置換されたピリジル基、ピ
    リジルアルキル基またはピリジルオキシ基であるか、ま
    たは2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラニルメトキ
    シ基、フルフリル基、フルフリルオキシ基、テトラヒド
    ロフルフリル基、テトラヒドロフルフリルオキシ基、ジ
    ヒドロピラン基またはテトラヒドロピラン基であるか、
    またはジヒドロピランメチル基またはテトラヒドロピラ
    ンメチル基、ジヒドロピランメトキシ基またはテトラヒ
    ドロピランメトキシ基であるか、または塩素原子または
    臭素原子であり、そしてR2はメチル基、エチル基また
    はイソプロピル基である)で表わされるミルベマイシン
    誘導体。
  2. 【請求項2】R1がC1〜C4アルキル基である、特許請
    求の範囲第1項記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1がメチル基またはエチル基である、特
    許請求の範囲第2項記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1がシス−9−オクタデセニル基であ
    る、特許請求の範囲第1項記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1が塩素原子または臭素原子である、特
    許請求の範囲第1項記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1がエーテル基である、特許請求の範囲
    第1項記載の化合物。
  7. 【請求項7】R1が置換されていないかまたはハロゲン
    化されているC1〜C4アルコキシ基である、特許請求の
    範囲第6項記載の化合物。
  8. 【請求項8】R1がC2〜C6ヒドロキシアルコキシ基で
    ある、特許請求の範囲第6項記載の化合物。
  9. 【請求項9】式 (式中、R1は置換されていないかまたはハロゲン原
    子、ヒドロキシ基およびアルコキシ基から成る群から選
    択される置換基1個以上によって置換された直鎖または
    分枝鎖のアルキル基またはアルコキシ基であるか、また
    は置換されていないかまたはアルコキシ基によって置換
    されたアルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル
    基またはアルキニルオキシ基であるか、または置換され
    ていないかまたは芳香族環でハロゲン原子、アルキル基
    およびアルコキシ基から成る群から選択される置換基1
    個以上によって置換されたフェニル基、フェノキシ基ま
    たはベンジル基であるか、または炭素原子を介して結合
    され、かつ置換されていないかまたは前記フェニル基に
    関して挙げた置換基によって置換されたピリジル基、ピ
    リジルアルキル基またはピリジルオキシ基であるか、ま
    たは2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラニルメトキ
    シ基、フルフリル基、フルフリルオキシ基、テトラヒド
    ロフルフリル基、テトラヒドロフルフリルオキシ基、ジ
    ヒドロピラン基またはテトラヒドロピラン基であるか、
    またはジヒドロピランメチル基またはテトラヒドロピラ
    ンメチル基、ジヒドロピランメトキシ基またはテトラヒ
    ドロピランメトキシ基であるか、または塩素原子または
    臭素原子であり、そしてR2はメチル基、エチル基また
    はイソプロピル基である)で表わされるミルベマイシン
    誘導体を製造するにあたり、式 (式中R2は前記と同じ意味であり、Xは塩素原子また
    は臭素原子である) で表わされる化合物と、 (a)基R1を含む有機銅酸塩とを、温度−70〜0℃で、
    不活性ガス雰囲気中において反応させて、R1が炭素原
    子を介して結合された基である式(I)で表われる化合物
    を得るか、または (b)ケーニッヒス−クノール合成の方法でアルコールR1
    −OHとを、縮合剤としての銀塩の存在下で、温度−20
    〜40℃で光排除下に、または縮合剤としてのトリフル
    オロメタンスルホン酸銅(I)の存在下で、同じ温度範囲
    で反応させて、R1が酸素原子を介して結合された基で
    ある式(I)で表わされる化合物を得るか、または (c)前記式(II)で表わされる化合物をCl イオンまたはB
    r イオンの存在下で銀塩触媒で処理して、R1が塩素原
    子または臭素原子である式(I)で表わされる化合物を得
    る、 ことを含んでなる、前記式(I)で表わされるミルベマイ
    シン誘導体の製法。
  10. 【請求項10】式 (式中、R1は置換されていないかまたはハロゲン原
    子、ヒドロキシ基およびアルコキシ基から成る群から選
    択される置換基1個以上によって置換された直鎖または
    分枝鎖のアルキル基またはアルコキシ基であるか、また
    は置換されていないかまたはアルコキシ基によって置換
    されたアルケニル基、アルケニルオキシ基、アルキニル
    基またはアルキニルオキシ基であるか、または置換され
    ていないかまたは芳香族環でハロゲン原子、アルキル基
    およびアルコキシ基から成る群から選択される置換基1
    個以上によって置換されたフェニル基、フェノキシ基ま
    たはベンジル基であるか、または炭素原子を介して結合
    され、かつ置換されていないかまたは前記フェニル基に
    関して挙げた置換基によって置換されたピリジル基、ピ
    リジルアルキル基またはピリジルオキシ基であるか、ま
    たは2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラニルメトキ
    シ基、フルフリル基、フルフリルオキシ基、テトラヒド
    ロフルフリル基、テトラヒドロフルフリルオキシ基、ジ
    ヒドロピラン基またはテトラヒドロピラン基であるか、
    またはジヒドロピランメチル基またはテトラヒドロピラ
    ンメチル基、ジヒドロピランメトキシ基またはテトラヒ
    ドロピランメトキシ基であるか、または塩素原子または
    臭素原子であり、そしてR2はメチル基、エチル基また
    はイソプロピル基である) で表わされるミルベマイシン誘導体少なくとも1種を含
    む有害生物防除剤組成物。
  11. 【請求項11】R1がC1〜C4アルキル基である化合物
    を含む特許請求の範囲第10項記載の組成物。
  12. 【請求項12】R1がメチル基またはエチル基である化
    合物を含む、特許請求の範囲第11項記載の組成物。
  13. 【請求項13】R1がシス−9−オクタデセニル基であ
    る化合物を含む、特許請求の範囲第10項記載の組成
    物。
  14. 【請求項14】R1が塩素原子または臭素原子である化
    合物を含む特許請求の範囲第10項記載の組成物。
  15. 【請求項15】R1がエーテル基である化合物を含む、
    特許請求の範囲第10項記載の組成物。
  16. 【請求項16】R1が置換されていないまたはハロゲン
    化されているC1〜C4アルコキシ基である化合物を含
    む、特許請求の範囲第15項記載の組成物。
  17. 【請求項17】R1がC2〜C6ヒドロキシアルコキシ基
    である化合物を含む、特許請求の範囲第15項記載の組
    成物。
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