JPH0633206B2 - メタライズ組成物 - Google Patents
メタライズ組成物Info
- Publication number
- JPH0633206B2 JPH0633206B2 JP61265521A JP26552186A JPH0633206B2 JP H0633206 B2 JPH0633206 B2 JP H0633206B2 JP 61265521 A JP61265521 A JP 61265521A JP 26552186 A JP26552186 A JP 26552186A JP H0633206 B2 JPH0633206 B2 JP H0633206B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alumina
- weight
- volume resistivity
- airtightness
- paste
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はICパツケージ、IC基板などの電子部品等に於て
用いられるメタライズ組成物に関する。
用いられるメタライズ組成物に関する。
(従来の技術) 近時電子工業の急激な発展により、ICパツケージ、IC基
板の特性向上が要求され、この中でも高純度アルミナ磁
器は特に高周波誘電損失が小さく、MICパツケージなど
には好適な材料である。
板の特性向上が要求され、この中でも高純度アルミナ磁
器は特に高周波誘電損失が小さく、MICパツケージなど
には好適な材料である。
従来一般にセラミツクスのメタライズ法としては予め焼
結されたセラミツク基板上にMo-Mnを主体とするメタラ
イズペーストを湿潤水素ガス中で焼付ける「テレフンケ
ン法」、及び、真空中及び不活性ガス中でTi又はZrとN
i,Cu,Ag等と比較的低融点金属の合金からなるロウ材で
直接セラミツクスヘロウ付する「活性金属化法」とがあ
つた。
結されたセラミツク基板上にMo-Mnを主体とするメタラ
イズペーストを湿潤水素ガス中で焼付ける「テレフンケ
ン法」、及び、真空中及び不活性ガス中でTi又はZrとN
i,Cu,Ag等と比較的低融点金属の合金からなるロウ材で
直接セラミツクスヘロウ付する「活性金属化法」とがあ
つた。
しかしこれらの技術は単一層のセラミツク基板を製造す
る場合に有効であるが、複数層のセラミツク基板を積層
した複雑な電子回路用基板を必要とする場合には適応で
きなかつた。この場合はセラミツク粉末に有機樹脂を混
合し成形した可撓性のセラミツクテープ(グリーンテー
プ)に予めメタライズ加工を施し、これを複数層積層し
て圧着することにより一体化し、これを焼成することに
より、セラミツクスとその内部や表面に塗布されたメタ
ライズも同時焼結させる「同時焼結法」が知られてい
る。
る場合に有効であるが、複数層のセラミツク基板を積層
した複雑な電子回路用基板を必要とする場合には適応で
きなかつた。この場合はセラミツク粉末に有機樹脂を混
合し成形した可撓性のセラミツクテープ(グリーンテー
プ)に予めメタライズ加工を施し、これを複数層積層し
て圧着することにより一体化し、これを焼成することに
より、セラミツクスとその内部や表面に塗布されたメタ
ライズも同時焼結させる「同時焼結法」が知られてい
る。
この方式の中で、IC回路基板に供する90〜94%Al2O
3の高アルミナセラミツクスのメタライズ法として公知
のものはCaO,MgO,SiO2等の鉱化剤や、TiO2,Mo又はMoO3,
Fe2O3,Cr2O3,MnO2の如き着色剤を含む高アルミナ磁器の
グリーンテープに、Mo又はW粉末を主体とし、これにSi
O2又はSiO2含有のフリツトを混合したメタライズインク
により所望のパターンを印刷した後、非酸化性雰囲気下
に於て、双方の焼結する温度以下で焼結する方法があ
る。(特公昭43−48645,シユワルツ アンド
ウイルコツクス“Laminated Ceramics”) このような状況にあつて、アルミナ含有量99重量%以
上のアルミナ磁器基板は高い絶縁抵抗、熱放散性を有し
ており、その実装密度を高めるために好ましいものであ
るが、前記公知のメタライズ処理では、メタライズのア
ルミナへの密着が弱く同時焼成は不可能なところからア
ルミナグリーンテープの表面に、Mo及び/又はWを主体
とし、Al2O3とTi,Ta,Y又はこれらの化合物等を含むメタ
ライズインクを用いる方法が開発された(特公昭60−
28790)。
3の高アルミナセラミツクスのメタライズ法として公知
のものはCaO,MgO,SiO2等の鉱化剤や、TiO2,Mo又はMoO3,
Fe2O3,Cr2O3,MnO2の如き着色剤を含む高アルミナ磁器の
グリーンテープに、Mo又はW粉末を主体とし、これにSi
O2又はSiO2含有のフリツトを混合したメタライズインク
により所望のパターンを印刷した後、非酸化性雰囲気下
に於て、双方の焼結する温度以下で焼結する方法があ
る。(特公昭43−48645,シユワルツ アンド
ウイルコツクス“Laminated Ceramics”) このような状況にあつて、アルミナ含有量99重量%以
上のアルミナ磁器基板は高い絶縁抵抗、熱放散性を有し
ており、その実装密度を高めるために好ましいものであ
るが、前記公知のメタライズ処理では、メタライズのア
ルミナへの密着が弱く同時焼成は不可能なところからア
ルミナグリーンテープの表面に、Mo及び/又はWを主体
とし、Al2O3とTi,Ta,Y又はこれらの化合物等を含むメタ
ライズインクを用いる方法が開発された(特公昭60−
28790)。
(発明が解決すべき問題点) しかし、これによつても密着強度、体積固有抵抗、気密
性の3点を充分に満足するものとは言い難く、一層の改
良が求められていた。
性の3点を充分に満足するものとは言い難く、一層の改
良が求められていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明は前記の問題点を解決するために鋭意検討の結果
なされたもので、タングステンを主体とし、これに所定
量のアルミナとシリカとを配合するとともに、カルシ
ア、マグネシアの一種以上を少量添加することにより問
題点を解決することができた。
なされたもので、タングステンを主体とし、これに所定
量のアルミナとシリカとを配合するとともに、カルシ
ア、マグネシアの一種以上を少量添加することにより問
題点を解決することができた。
即ちその詳細は、アルミナ3〜5重量%,シリカ0.0
1〜1.5重量%,カルシア及び/又はマグネシア0.
01〜0.8重量%残部タングステンよりなる組成物で
ある。
1〜1.5重量%,カルシア及び/又はマグネシア0.
01〜0.8重量%残部タングステンよりなる組成物で
ある。
(作用) ここにアルミナはタングステンメタル層と下地アルミナ
磁器層との密着性を確保する作用をなし、アルミナが3
重量%未満では密着強度が不充分となり、逆に5重量%
超では体積固有抵抗が増大し過ぎる。シリカは少量のマ
グネシアやカルシアと一緒になつてタングステン粒子の
焼結を促進するとともに、気密性を確保するが、シリカ
が0.01重量%未満では気密性が低下し過ぎ、1.5
重量%超では体積固有抵抗を増大させる。カルシア及び
/又はマグネシアが0.01重量%未満では気密性の確
保が不充分となり、0.8重量%超は密着強度が低下し
過ぎて好ましくない。
磁器層との密着性を確保する作用をなし、アルミナが3
重量%未満では密着強度が不充分となり、逆に5重量%
超では体積固有抵抗が増大し過ぎる。シリカは少量のマ
グネシアやカルシアと一緒になつてタングステン粒子の
焼結を促進するとともに、気密性を確保するが、シリカ
が0.01重量%未満では気密性が低下し過ぎ、1.5
重量%超では体積固有抵抗を増大させる。カルシア及び
/又はマグネシアが0.01重量%未満では気密性の確
保が不充分となり、0.8重量%超は密着強度が低下し
過ぎて好ましくない。
(実施例) 以下の配合のものを純度99.99%、径15mmφのア
ルミナ磁器球石3kgと共に、内容積2のポリエチレン
製容器に入れ、200時間混合溶解した。
ルミナ磁器球石3kgと共に、内容積2のポリエチレン
製容器に入れ、200時間混合溶解した。
タングステン粉末(市販品、平均粒径0.5μm)所定
量 アルミナ(市販品、純度99.9%平均粒径 0.5μm) 〃 無水硅酸(市販品、純度99.9%平均粒 径0.5μm) 〃 炭酸カルシウム(試薬特級) 〃 炭酸マグネシウム( 〃 ) 〃 以上小計 300g 第3ブチルアルコール 50g アセトン 150g ポリビニルブチラール 20g 次に上記のようにして得られたスラリーをアルミニウム
製ボールへ移し、攪拌しながらドライヤーでアセトンを
揮発させペーストとした。
量 アルミナ(市販品、純度99.9%平均粒径 0.5μm) 〃 無水硅酸(市販品、純度99.9%平均粒 径0.5μm) 〃 炭酸カルシウム(試薬特級) 〃 炭酸マグネシウム( 〃 ) 〃 以上小計 300g 第3ブチルアルコール 50g アセトン 150g ポリビニルブチラール 20g 次に上記のようにして得られたスラリーをアルミニウム
製ボールへ移し、攪拌しながらドライヤーでアセトンを
揮発させペーストとした。
このペーストをスクリーン印刷法でアルミナグリーンシ
ートに所定のパターンを印刷し、更に熱圧着操作によ
り、パツケージ構造体を作つた。これをアンモニア分解
ガス雰囲気、露点15℃、湿度1650℃で2時間焼成
した。(アルミナグリーンシートは焼成によりAl2O3含
有率99.7%となるものである。) 得られた焼成品は、抵抗計、ヘリウムリークテスタによ
りそれぞれ体積固有抵抗、気密性を測定した。
ートに所定のパターンを印刷し、更に熱圧着操作によ
り、パツケージ構造体を作つた。これをアンモニア分解
ガス雰囲気、露点15℃、湿度1650℃で2時間焼成
した。(アルミナグリーンシートは焼成によりAl2O3含
有率99.7%となるものである。) 得られた焼成品は、抵抗計、ヘリウムリークテスタによ
りそれぞれ体積固有抵抗、気密性を測定した。
ヘリウムリークテストは第1図に示すように長方形のセ
ラミツク基板グリーンシート1に、十字状にペースト印
刷2を施し、円形切欠部4を有する長方形のセラミツク
基板グリーンシート3を重ねて熱圧着し、ついで焼成し
て後ヘリウムテストを行なつた。
ラミツク基板グリーンシート1に、十字状にペースト印
刷2を施し、円形切欠部4を有する長方形のセラミツク
基板グリーンシート3を重ねて熱圧着し、ついで焼成し
て後ヘリウムテストを行なつた。
体積固有抵抗は第2図に示すようにセラミツク基板グリ
ーンシート1上に回路をペースト印刷2して焼成した
後、測定した。
ーンシート1上に回路をペースト印刷2して焼成した
後、測定した。
更に剥離強度は第3図に示すように、セラミツクグリー
ンシート1上にペースト印刷2を施した後焼成し、この
メタライズ部分にニツケルメツキを施して後、ニツケル
線をハンダ付けし、次にこのニツケル線を90°上方に
引張つて強度を測定した。
ンシート1上にペースト印刷2を施した後焼成し、この
メタライズ部分にニツケルメツキを施して後、ニツケル
線をハンダ付けし、次にこのニツケル線を90°上方に
引張つて強度を測定した。
ペーストの組成及び性能を表示すれば第1表のとおりで
ある。但し、体積固有抵抗は1.4×10-5Ω・cm以下のも
のが得られる。この場合、1.4×10-5Ω・cmを超えて
大きいものは高周波の損失が大となり実用上不適当であ
り、本発明においては、特に体積固有抵抗は1.4×10-5
Ω・cm以下で好ましい導電性が得られる。剥離強度は
1.5kg/mm2未満では高い加速度、強い振動の使用条件
に耐え難いので不適当であり、特に本発明においては3
kg/mm2以上のものを提供することができる。更に、気密
性は10-8cc/secより大きい場合は半導体チツプとして
の価値に乏しいのでこれらを合否の基準にした。
ある。但し、体積固有抵抗は1.4×10-5Ω・cm以下のも
のが得られる。この場合、1.4×10-5Ω・cmを超えて
大きいものは高周波の損失が大となり実用上不適当であ
り、本発明においては、特に体積固有抵抗は1.4×10-5
Ω・cm以下で好ましい導電性が得られる。剥離強度は
1.5kg/mm2未満では高い加速度、強い振動の使用条件
に耐え難いので不適当であり、特に本発明においては3
kg/mm2以上のものを提供することができる。更に、気密
性は10-8cc/secより大きい場合は半導体チツプとして
の価値に乏しいのでこれらを合否の基準にした。
(発明の効果) 以上のように本発明によるときは体積固有抵抗、剥離強
度及び気密性に優れたメタライズ組成物を提供すること
ができる。
度及び気密性に優れたメタライズ組成物を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 第1図はヘリウムテストの流れを示す簡略説明図、第2
図は体積固有抵抗の測定の流れを示す簡略説明図、第3
図は剥離強度測定の流れを示す簡略説明図である。 1,3:グリーンシート 2:ペースト印刷
図は体積固有抵抗の測定の流れを示す簡略説明図、第3
図は剥離強度測定の流れを示す簡略説明図である。 1,3:グリーンシート 2:ペースト印刷
Claims (1)
- 【請求項1】アルミナ3〜5重量%,シリカ0.01〜1.5
重量%,カルシア及び/又はマグネシア0.01〜0.8重量
%,残部タングステンよりなることを特徴とするメタラ
イズ組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61265521A JPH0633206B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | メタライズ組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61265521A JPH0633206B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | メタライズ組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63123886A JPS63123886A (ja) | 1988-05-27 |
JPH0633206B2 true JPH0633206B2 (ja) | 1994-05-02 |
Family
ID=17418297
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61265521A Expired - Lifetime JPH0633206B2 (ja) | 1986-11-10 | 1986-11-10 | メタライズ組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633206B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3744124A1 (de) * | 1987-12-24 | 1989-07-06 | Thomson Brandt Gmbh | Verbindungsstueck |
JP2836847B2 (ja) * | 1989-06-09 | 1998-12-14 | 新光電気工業株式会社 | メタライズペースト |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS527004B2 (ja) * | 1972-05-16 | 1977-02-26 | ||
JPS5713518B2 (ja) * | 1975-03-07 | 1982-03-17 |
-
1986
- 1986-11-10 JP JP61265521A patent/JPH0633206B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63123886A (ja) | 1988-05-27 |
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