JPH06331136A - 燃焼装置 - Google Patents
燃焼装置Info
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- JPH06331136A JPH06331136A JP12128793A JP12128793A JPH06331136A JP H06331136 A JPH06331136 A JP H06331136A JP 12128793 A JP12128793 A JP 12128793A JP 12128793 A JP12128793 A JP 12128793A JP H06331136 A JPH06331136 A JP H06331136A
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- sound
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- pressure detector
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- Details Of Fluid Heaters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 燃焼装置の燃焼音を適応能動制御により消音
するとともに、振動燃焼の発生も抑制する低騒音の燃焼
装置を実現する。 【構成】 バーナ部12に設けた第一の圧力検出器16
により燃焼音の圧力変動を音圧として検出し、この信号
を基に燃焼音の逆位相信号を演算装置18で算出し、排
気口14外部に備えた音波発生手段19から逆位相の圧
力変動を発生させ排気口14から出る燃焼音を位相干渉
により消音する。排気口14外部に設けた第二の圧力検
出器17の信号を基に消音量の評価を行なう適応制御に
より、変動する燃焼音を常に最小にする。さらに、振動
燃焼の発生も比較手段29と記憶装置28により比較さ
れ、本体制御装置11の指令により燃料と空気量を制御
する。
するとともに、振動燃焼の発生も抑制する低騒音の燃焼
装置を実現する。 【構成】 バーナ部12に設けた第一の圧力検出器16
により燃焼音の圧力変動を音圧として検出し、この信号
を基に燃焼音の逆位相信号を演算装置18で算出し、排
気口14外部に備えた音波発生手段19から逆位相の圧
力変動を発生させ排気口14から出る燃焼音を位相干渉
により消音する。排気口14外部に設けた第二の圧力検
出器17の信号を基に消音量の評価を行なう適応制御に
より、変動する燃焼音を常に最小にする。さらに、振動
燃焼の発生も比較手段29と記憶装置28により比較さ
れ、本体制御装置11の指令により燃料と空気量を制御
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼騒音により発生し
た音圧と逆位相の信号を計算し能動的に消音するととも
に、振動燃焼が発生した時にはガス量と空気量の混合比
を制御することで振動燃焼を消滅し、常に静かな燃焼音
となる燃焼装置に関するものである。
た音圧と逆位相の信号を計算し能動的に消音するととも
に、振動燃焼が発生した時にはガス量と空気量の混合比
を制御することで振動燃焼を消滅し、常に静かな燃焼音
となる燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の消音装置付き給湯機としては、実
開平4−95266号に示すものが存在する。図5に示
す様に、バーナ1へ与える燃焼信号を燃焼操作器2から
受けて能動消音を開始する構成となっている。消音対象
音はブロワ3及びバーナ1の定常燃焼時に発生する騒音
であるが、これらの騒音源を二つのマイク4、5で検出
し、二つのスピーカ6、7で消音するとともに、消音制
御器8、マイク4、5、スピーカ6、7は給湯機の内部
に組み込まれており、給湯機の内部で消音している。
開平4−95266号に示すものが存在する。図5に示
す様に、バーナ1へ与える燃焼信号を燃焼操作器2から
受けて能動消音を開始する構成となっている。消音対象
音はブロワ3及びバーナ1の定常燃焼時に発生する騒音
であるが、これらの騒音源を二つのマイク4、5で検出
し、二つのスピーカ6、7で消音するとともに、消音制
御器8、マイク4、5、スピーカ6、7は給湯機の内部
に組み込まれており、給湯機の内部で消音している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、消音量を評価する信号を検出するマイクが
設けられていないため、変化する燃焼音に適応した消音
は不可能である。また、給湯機のように、送風装置を用
いた高負荷燃焼状態で燃焼させるときには、排気バリエ
ーションの変更や風等が排気口に当たる際に生ずる排気
抵抗の変化により振動燃焼を発生することがある。この
振動燃焼を抑制することが出来ないという課題がある。
の構成では、消音量を評価する信号を検出するマイクが
設けられていないため、変化する燃焼音に適応した消音
は不可能である。また、給湯機のように、送風装置を用
いた高負荷燃焼状態で燃焼させるときには、排気バリエ
ーションの変更や風等が排気口に当たる際に生ずる排気
抵抗の変化により振動燃焼を発生することがある。この
振動燃焼を抑制することが出来ないという課題がある。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、燃焼
装置を運転する際に発生する燃焼音を適応制御を組み込
んだ能動消音により大幅に低減するとともに、振動燃焼
が発生したときにもこれを抑制する低騒音の燃焼装置を
提供することを目的としている。
装置を運転する際に発生する燃焼音を適応制御を組み込
んだ能動消音により大幅に低減するとともに、振動燃焼
が発生したときにもこれを抑制する低騒音の燃焼装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明燃焼装置の技術手段は、空気を供給する送風装
置と、燃料を供給する燃料制御装置と、送風装置と燃料
制御装置を制御する本体制御装置と、空気と燃料を混合
するバーナ部と、バーナ部で混合された混合気体を燃焼
する燃焼室と、燃焼室からの排気ガスを排出する排気口
と、バーナ部の音圧を検出する第一の圧力検出器と、排
気口の外部の音圧を検出する第二の圧力検出器と、燃焼
音を記憶している記憶装置と、第二の圧力検出器で検出
される音圧と記憶装置に記憶された音圧を比較する比較
手段と、第一の圧力検出器の信号と第二の圧力検出器の
信号を基に第二の圧力検出器の近傍の圧力が音波による
逆位相干渉により抑制される信号を適応制御により計算
する演算装置と、排気口の近傍に逆位相音を発生する音
波発生手段を備えたものである。
に本発明燃焼装置の技術手段は、空気を供給する送風装
置と、燃料を供給する燃料制御装置と、送風装置と燃料
制御装置を制御する本体制御装置と、空気と燃料を混合
するバーナ部と、バーナ部で混合された混合気体を燃焼
する燃焼室と、燃焼室からの排気ガスを排出する排気口
と、バーナ部の音圧を検出する第一の圧力検出器と、排
気口の外部の音圧を検出する第二の圧力検出器と、燃焼
音を記憶している記憶装置と、第二の圧力検出器で検出
される音圧と記憶装置に記憶された音圧を比較する比較
手段と、第一の圧力検出器の信号と第二の圧力検出器の
信号を基に第二の圧力検出器の近傍の圧力が音波による
逆位相干渉により抑制される信号を適応制御により計算
する演算装置と、排気口の近傍に逆位相音を発生する音
波発生手段を備えたものである。
【0006】
【作用】本発明は上記構成によって、燃焼により燃焼室
内に生じた圧力変動はバーナ部へと伝搬し、バーナ部に
取り付けられた第一の圧力検出器で検出される。そして
この信号は演算装置に取り込まれ音波として排気口の近
傍に設けた音波発生手段から発生する。排気口から放出
される燃焼音は、音波発生手段から出る逆位相音との位
相干渉により相殺され低減する。さらに、第二の圧力検
出器により、排気口外部の燃焼音が検出され、演算装置
に取り込まれる。演算装置は燃焼音の消音効果を判断
し、消音量が少ないときは逆位相信号の位相と出力を調
整し、消音量が最大となるようにする。すなわち演算装
置における信号処理は、燃焼量の変化にともなう燃焼音
変動に対しても追従するように適応制御アルゴリズムが
組み込まれており、燃焼音の逆特性をリアルタイムに計
算するものである。
内に生じた圧力変動はバーナ部へと伝搬し、バーナ部に
取り付けられた第一の圧力検出器で検出される。そして
この信号は演算装置に取り込まれ音波として排気口の近
傍に設けた音波発生手段から発生する。排気口から放出
される燃焼音は、音波発生手段から出る逆位相音との位
相干渉により相殺され低減する。さらに、第二の圧力検
出器により、排気口外部の燃焼音が検出され、演算装置
に取り込まれる。演算装置は燃焼音の消音効果を判断
し、消音量が少ないときは逆位相信号の位相と出力を調
整し、消音量が最大となるようにする。すなわち演算装
置における信号処理は、燃焼量の変化にともなう燃焼音
変動に対しても追従するように適応制御アルゴリズムが
組み込まれており、燃焼音の逆特性をリアルタイムに計
算するものである。
【0007】また第一の圧力検出器の信号は常に比較手
段に取り込まれ記憶装置に記憶された定常燃焼状態の燃
焼音と比較され、振動燃焼が発生した時には、本体制御
装置により燃料制御装置と送風装置を制御することで燃
料と空気量を調整し振動燃焼を抑制するものである。
段に取り込まれ記憶装置に記憶された定常燃焼状態の燃
焼音と比較され、振動燃焼が発生した時には、本体制御
装置により燃料制御装置と送風装置を制御することで燃
料と空気量を調整し振動燃焼を抑制するものである。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1から図3に示
すガス給湯機を用いて説明する。
すガス給湯機を用いて説明する。
【0009】図1と図2に示すように、燃焼用空気を供
給する送風装置であるシロッコファン9と、燃料である
可燃ガス量を制御する比例弁10と、シロッコファン9
と比例弁10を制御し燃焼量をコントロールする本体制
御装置11と、可燃ガスと空気を混合するバーナ部12
と、混合気を燃焼する燃焼室13と、燃焼ガスを機器外
部に排出する排気口14と、燃焼による熱を水に伝える
熱交換器15からなる。そして、燃焼により発生する圧
力変動を取り出すためにバーナ部12の音圧を検出する
第一の圧力検出器である第一のマイクロフォン16と、
排気口14外部の音圧を検出する第二の圧力検出器であ
る第二のマイクロフォン17と、第一のマイクロフォン
16の信号と第二のマイクロフォン17の信号を基に第
二のマイクロフォン17の音圧が音波の位相干渉により
抑制される信号を計算する演算装置18と、演算装置1
8の信号で逆位相の音波を発生させる音波発生手段であ
るスピーカ19を排気口14上部に備えて構成される。
さらに、上記演算装置18は、図2に示す如く、第一の
マイクロフォン16の信号を増幅する第一の増幅器20
と、アナログ信号をデジタル信号に変換する第一のA/
D変換器21と、第一のA/D変換器21からの信号を
基に逆特性を算出するデジタルシグナルプロセッサ(D
SP)で構成されるデジタルフィルタ装置22と、第二
のマイクロフォン17の信号を増幅する第二の増幅器2
3と、第二のA/D変換器24と、第二のA/D変換器
24からの信号を基に燃焼音の消音量を評価するデジタ
ルシグナルプロセッサ(DSP)で構成される適応フィ
ルタ装置25と、算出されたデジタル逆位相信号をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器26と、この信号を増
幅する第三の増幅器27と、各燃焼量毎の定常状態の燃
焼音を記憶した記憶装置28と、第一のA/D変換器2
1の信号と記憶装置28の信号を比較する比較手段29
で構成される。
給する送風装置であるシロッコファン9と、燃料である
可燃ガス量を制御する比例弁10と、シロッコファン9
と比例弁10を制御し燃焼量をコントロールする本体制
御装置11と、可燃ガスと空気を混合するバーナ部12
と、混合気を燃焼する燃焼室13と、燃焼ガスを機器外
部に排出する排気口14と、燃焼による熱を水に伝える
熱交換器15からなる。そして、燃焼により発生する圧
力変動を取り出すためにバーナ部12の音圧を検出する
第一の圧力検出器である第一のマイクロフォン16と、
排気口14外部の音圧を検出する第二の圧力検出器であ
る第二のマイクロフォン17と、第一のマイクロフォン
16の信号と第二のマイクロフォン17の信号を基に第
二のマイクロフォン17の音圧が音波の位相干渉により
抑制される信号を計算する演算装置18と、演算装置1
8の信号で逆位相の音波を発生させる音波発生手段であ
るスピーカ19を排気口14上部に備えて構成される。
さらに、上記演算装置18は、図2に示す如く、第一の
マイクロフォン16の信号を増幅する第一の増幅器20
と、アナログ信号をデジタル信号に変換する第一のA/
D変換器21と、第一のA/D変換器21からの信号を
基に逆特性を算出するデジタルシグナルプロセッサ(D
SP)で構成されるデジタルフィルタ装置22と、第二
のマイクロフォン17の信号を増幅する第二の増幅器2
3と、第二のA/D変換器24と、第二のA/D変換器
24からの信号を基に燃焼音の消音量を評価するデジタ
ルシグナルプロセッサ(DSP)で構成される適応フィ
ルタ装置25と、算出されたデジタル逆位相信号をアナ
ログ信号に変換するD/A変換器26と、この信号を増
幅する第三の増幅器27と、各燃焼量毎の定常状態の燃
焼音を記憶した記憶装置28と、第一のA/D変換器2
1の信号と記憶装置28の信号を比較する比較手段29
で構成される。
【0010】上記構成によれば、燃焼室13で燃焼によ
り発生した圧力変動はバーナ部12に伝達し、音圧とし
て第一のマイクロフォン16で検出され、演算装置18
に取り込まれる。演算装置18内では、取り込まれた信
号を第一の増幅器20で増幅し、第一のA/D変換器2
1でデジタル信号に変換した後、デジタルフィルタ装置
22に取り込まれる。この信号を基に燃焼音の逆位相信
号が算出される。算出された逆位相信号は、適応フィル
タ装置25を通り、D/A変換器26でアナログ信号に
変換され、第三の増幅器27で増幅された後、排気口1
4上部に設けたスピーカ19から逆位相音が出力され
る。排気口14から出る燃焼音とこの逆位相音とが位相
干渉を起し、ガス給湯機の燃焼音を低減する。また排気
口14外部に設けた第二のマイクロフォン17により、
燃焼音の消音量の評価を行なっている。すなわち、第二
のマイクロフォン17で検出された信号は、第二の増幅
器23により増幅され、第二のA/D変換器24により
デジタル信号に変換された後デジタルフィルタ装置22
を通り適応フィルタ装置25に取り込まれる。適応フィ
ルタ装置25では第二のマイクロフォン17で検出され
た燃焼音が最小になるようにフィルタ係数が変更され、
出力信号の位相とゲインを調整し、変化する燃焼音を常
に最小とする適応制御が実行される。
り発生した圧力変動はバーナ部12に伝達し、音圧とし
て第一のマイクロフォン16で検出され、演算装置18
に取り込まれる。演算装置18内では、取り込まれた信
号を第一の増幅器20で増幅し、第一のA/D変換器2
1でデジタル信号に変換した後、デジタルフィルタ装置
22に取り込まれる。この信号を基に燃焼音の逆位相信
号が算出される。算出された逆位相信号は、適応フィル
タ装置25を通り、D/A変換器26でアナログ信号に
変換され、第三の増幅器27で増幅された後、排気口1
4上部に設けたスピーカ19から逆位相音が出力され
る。排気口14から出る燃焼音とこの逆位相音とが位相
干渉を起し、ガス給湯機の燃焼音を低減する。また排気
口14外部に設けた第二のマイクロフォン17により、
燃焼音の消音量の評価を行なっている。すなわち、第二
のマイクロフォン17で検出された信号は、第二の増幅
器23により増幅され、第二のA/D変換器24により
デジタル信号に変換された後デジタルフィルタ装置22
を通り適応フィルタ装置25に取り込まれる。適応フィ
ルタ装置25では第二のマイクロフォン17で検出され
た燃焼音が最小になるようにフィルタ係数が変更され、
出力信号の位相とゲインを調整し、変化する燃焼音を常
に最小とする適応制御が実行される。
【0011】さらに、第一のA/D変換器21の信号は
常に比較手段29に取り込まれており、比較手段29で
は記憶装置28に記憶された定常状態の燃焼音の音圧レ
ベルと第一のマイクロフォン16の音圧レベルとが比較
され、定常燃焼音より高い音圧レベルに設定された図3
に示すようなあるしきい値よりも検出された音圧が高い
ときには、本体制御装置11に指令を出しシロッコファ
ン9と比例弁10を制御する。すなわち、振動燃焼等に
より燃焼室13で発生した燃焼音がこのしきい値を越え
たときには、燃料と空気の供給量を制御し振動燃焼を抑
制する。
常に比較手段29に取り込まれており、比較手段29で
は記憶装置28に記憶された定常状態の燃焼音の音圧レ
ベルと第一のマイクロフォン16の音圧レベルとが比較
され、定常燃焼音より高い音圧レベルに設定された図3
に示すようなあるしきい値よりも検出された音圧が高い
ときには、本体制御装置11に指令を出しシロッコファ
ン9と比例弁10を制御する。すなわち、振動燃焼等に
より燃焼室13で発生した燃焼音がこのしきい値を越え
たときには、燃料と空気の供給量を制御し振動燃焼を抑
制する。
【0012】従来の燃焼音の低減手法である遮音や吸音
では、燃焼音の主帯域である低周波数騒音(100から
300Hz)を低減するのが困難であり、排気バリエー
ション毎に振動燃焼抑制のためのバーナ設計が必要であ
った。これに対し、本発明によれば、上記作用により燃
焼音を大幅に低減できるとともに、燃焼の負荷変動や、
排気バリエーションによって発生する振動燃焼を一つの
バーナ設計で完全に抑制できる。すなわちバーナ設計に
要する時間も短縮できるものである。
では、燃焼音の主帯域である低周波数騒音(100から
300Hz)を低減するのが困難であり、排気バリエー
ション毎に振動燃焼抑制のためのバーナ設計が必要であ
った。これに対し、本発明によれば、上記作用により燃
焼音を大幅に低減できるとともに、燃焼の負荷変動や、
排気バリエーションによって発生する振動燃焼を一つの
バーナ設計で完全に抑制できる。すなわちバーナ設計に
要する時間も短縮できるものである。
【0013】また、第一のマイクロフォン16を燃焼室
13や熱交換器15に設けた構成としても、同様の効果
を発揮するものである。
13や熱交換器15に設けた構成としても、同様の効果
を発揮するものである。
【0014】さらに、記憶装置28並びに比較手段29
の作用はDSPで構成されるデジタルフィルタ装置22
で実現することも可能であり、これにより能動消音構成
とは別に新たに記憶装置28や比較手段29を設ける必
要をなくすこともできる。
の作用はDSPで構成されるデジタルフィルタ装置22
で実現することも可能であり、これにより能動消音構成
とは別に新たに記憶装置28や比較手段29を設ける必
要をなくすこともできる。
【0015】次に本発明の他の実施例の燃焼装置の演算
装置18について図4を基に説明する。上記第一の実施
例と同一構造で、かつ同一作用をする部分には同一符号
を付して詳細な説明は略し、異なる部分を中心に説明す
る。第一のマイクロフォン16の信号を増幅する第一の
増幅器20と、第一のA/D変換器21と、第一のA/
D変換器21の信号を基に逆特性を算出するデジタルフ
ィルタ装置22と、第二のマイクロフォン17の信号を
増幅する第二の増幅器23と、第二のA/D変換器24
と、第二のA/D変換器24からの信号を基に燃焼音の
消音量を評価する適応フィルタ装置25と、算出された
デジタル逆位相信号をアナログ信号に変換するD/A変
換器26と、第三の増幅器27と、定常状態の燃焼音を
記憶した記憶装置28と、第二のA/D変換器24の信
号と記憶装置28の信号を比較する比較手段29と、警
告するための信号を出力する警告音出力装置30と、D
/A変換器26と第三の増幅器27の間に設け比較手段
29の信号により適応フィルタ装置25の信号と警告音
出力装置30の信号を切り換えるスイッチ31で構成さ
れる。
装置18について図4を基に説明する。上記第一の実施
例と同一構造で、かつ同一作用をする部分には同一符号
を付して詳細な説明は略し、異なる部分を中心に説明す
る。第一のマイクロフォン16の信号を増幅する第一の
増幅器20と、第一のA/D変換器21と、第一のA/
D変換器21の信号を基に逆特性を算出するデジタルフ
ィルタ装置22と、第二のマイクロフォン17の信号を
増幅する第二の増幅器23と、第二のA/D変換器24
と、第二のA/D変換器24からの信号を基に燃焼音の
消音量を評価する適応フィルタ装置25と、算出された
デジタル逆位相信号をアナログ信号に変換するD/A変
換器26と、第三の増幅器27と、定常状態の燃焼音を
記憶した記憶装置28と、第二のA/D変換器24の信
号と記憶装置28の信号を比較する比較手段29と、警
告するための信号を出力する警告音出力装置30と、D
/A変換器26と第三の増幅器27の間に設け比較手段
29の信号により適応フィルタ装置25の信号と警告音
出力装置30の信号を切り換えるスイッチ31で構成さ
れる。
【0016】上記構成によれば、第二のA/D変換器2
4からの信号は常に比較手段29にも取り込まれてお
り、比較手段29では記憶装置28に記憶された定常状
態の燃焼音の音圧レベルと第二のマイクロフォン17の
音圧レベルとが比較される。第二のマイクロフォン17
で検出される音圧が記憶された定常燃焼音より高いと
き、すなわち消音効果が得られていないときには、比較
手段29の指令により適応フィルタ装置25側に接続さ
れていたスイッチ31を切り、適応フィルタ装置25か
らの逆位相信号がスピーカ19から出力されない。よっ
て能動消音を実行してもその効果が得られない時や、誤
動作が生じてスピーカ19から異常音が発生したときに
は速やかにスピーカ19からの出力を停止することがで
きる。また、この状態でガス給湯機の運転が停止した時
には本体制御装置11の信号により比較手段29からス
イッチ31に指令が発せられスイッチ31がある必要な
時間だけ警告音出力装置30側に切り替わり、スピーカ
19から警告音が出力され燃焼状態の異常や演算装置1
8の異常を使用者に告知する事も出来るものでる。
4からの信号は常に比較手段29にも取り込まれてお
り、比較手段29では記憶装置28に記憶された定常状
態の燃焼音の音圧レベルと第二のマイクロフォン17の
音圧レベルとが比較される。第二のマイクロフォン17
で検出される音圧が記憶された定常燃焼音より高いと
き、すなわち消音効果が得られていないときには、比較
手段29の指令により適応フィルタ装置25側に接続さ
れていたスイッチ31を切り、適応フィルタ装置25か
らの逆位相信号がスピーカ19から出力されない。よっ
て能動消音を実行してもその効果が得られない時や、誤
動作が生じてスピーカ19から異常音が発生したときに
は速やかにスピーカ19からの出力を停止することがで
きる。また、この状態でガス給湯機の運転が停止した時
には本体制御装置11の信号により比較手段29からス
イッチ31に指令が発せられスイッチ31がある必要な
時間だけ警告音出力装置30側に切り替わり、スピーカ
19から警告音が出力され燃焼状態の異常や演算装置1
8の異常を使用者に告知する事も出来るものでる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明の燃焼装置
は、燃焼により発生する音圧をバーナ部に設けた第一の
圧力検出器で検出し、この信号を基に第二の圧力検出器
の音圧が常に最小となるよう抑制される信号を適応制御
則により演算し、この信号に基づき音波発生手段から逆
位相音を出力することで位相干渉をおこし、排気口から
出る燃焼装置の燃焼音を低減するとともに、振動燃焼の
発生を第一の圧力検出器の信号に基づき記憶装置と比較
手段により検知し、本体制御装置により燃料と空気量を
制御し振動燃焼の発生も抑制することで非常に静かな燃
焼装置を提供することが可能となる。さらに、燃焼の負
荷変動や、排気バリエーションによって発生する振動燃
焼を一つのバーナ設計で完全に抑制できることから、バ
ーナ設計に要する時間を大幅に短縮できるものである。
は、燃焼により発生する音圧をバーナ部に設けた第一の
圧力検出器で検出し、この信号を基に第二の圧力検出器
の音圧が常に最小となるよう抑制される信号を適応制御
則により演算し、この信号に基づき音波発生手段から逆
位相音を出力することで位相干渉をおこし、排気口から
出る燃焼装置の燃焼音を低減するとともに、振動燃焼の
発生を第一の圧力検出器の信号に基づき記憶装置と比較
手段により検知し、本体制御装置により燃料と空気量を
制御し振動燃焼の発生も抑制することで非常に静かな燃
焼装置を提供することが可能となる。さらに、燃焼の負
荷変動や、排気バリエーションによって発生する振動燃
焼を一つのバーナ設計で完全に抑制できることから、バ
ーナ設計に要する時間を大幅に短縮できるものである。
【図1】本発明の一実施例における燃焼装置を採用した
ガス給湯機の斜視図
ガス給湯機の斜視図
【図2】同装置の演算装置内部のブロック構成図
【図3】同装置の比較手段の動作を表わす概念図
【図4】本発明の他実施例における燃焼装置を採用した
演算装置内部のブロック構成図
演算装置内部のブロック構成図
【図5】従来の消音装置付き給湯機の制御方法を説明す
る図
る図
9 送風装置 10 燃料制御装置 11 本体制御装置 12 バーナ部 13 燃焼室 14 排気口 16 第一の圧力検出器 17 第二の圧力検出器 18 演算装置 19 音波発生手段 28 記憶装置 29 比較手段
Claims (1)
- 【請求項1】空気を供給する送風装置と、燃料を供給す
る燃料制御装置と、前記送風装置と前記燃料制御装置を
制御する本体制御装置と、空気と燃料を混合するバーナ
部と、前記バーナ部で混合された混合気体を燃焼する燃
焼室と、前記燃焼室からの排気ガスを排出する排気口
と、前記バーナ部の音圧を検出する第一の圧力検出器
と、前記排気口の外部の音圧を検出する第二の圧力検出
器と、燃焼音を記憶している記憶装置と、前記第一の圧
力検出器で検出される音圧と前記記憶装置に記憶された
音圧を比較する比較手段と、前記第一の圧力検出器の信
号と前記第二の圧力検出器の信号を基に前記第二の圧力
検出器の近傍の圧力が音波による逆位相干渉により抑制
される信号を適応制御により計算する演算装置と、前記
排気口の近傍に前記逆位相音を発生する音波発生手段と
を備えた燃焼装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12128793A JPH06331136A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 燃焼装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12128793A JPH06331136A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 燃焼装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06331136A true JPH06331136A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14807527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12128793A Pending JPH06331136A (ja) | 1993-05-24 | 1993-05-24 | 燃焼装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06331136A (ja) |
-
1993
- 1993-05-24 JP JP12128793A patent/JPH06331136A/ja active Pending
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