JPH06330215A - 低密度多孔質アルミニウム合金焼結体とその製造方法 - Google Patents

低密度多孔質アルミニウム合金焼結体とその製造方法

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JPH06330215A
JPH06330215A JP12261393A JP12261393A JPH06330215A JP H06330215 A JPH06330215 A JP H06330215A JP 12261393 A JP12261393 A JP 12261393A JP 12261393 A JP12261393 A JP 12261393A JP H06330215 A JPH06330215 A JP H06330215A
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low
alloy sintered
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清行 江刺
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Abstract

(57)【要約】 【目的】耐食性に優れた低密度の多孔質のMg系Al合
金焼結体を提供する。 【構成】Mgを0.5〜6.5%、Mnを0.8%以
下、Crを0.5%以下、SiとCuを2.2%以下含
み、残部実質的にAlよりなる低密度多孔質の焼結体お
よび粉末により液相焼結の手法によってそれを製造する
方法を提供するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は低密度多孔質アルミニ
ウム合金焼結体とその製造方法、更に詳しくは耐食性に
優れかつ可撓性の大きいものであって、特にフィルター
や吸音材として用いるのに好適な低密度多孔質のアルミ
ニウム合金焼結体とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、フィルタとして使用できる低
密度、多孔質焼結材料として、耐銹、耐酸化性ニッケル
クロム鋼や焼結青銅などと共に、Cuを6重量%(以下
重量%の重量を省略)以下含む気孔率15%以下の気孔
を有する焼結Al部品が「金属データブック(日本金属
学会編)」に記載の如く一般に広く知られている。
【0003】また特公昭61−42761号に記載の発
明には、AlやAl合金粉よりも低融点のCuを含むA
l合金粉に、Cr,Ti,Sb,Co,Sr,Se,Z
rなどの合金粉を配合して焼結させた多孔質Al焼結体
を製造する方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の先行例の場合
は、Cuを液相焼結のための主成分とするものである
が、Cuの単極電位はAlよりもはるかに低いので純A
l本来の強固な酸化保護皮膜によって維持される耐食性
を著しく害うこととなってしまっていた。そこでこれら
の多孔質Al焼結体をフィルターや吸音材料として用い
る場合には、液体や水分、空気、ガス中に含まれる腐食
性成分のために比較的簡単に黒く変色あるいは腐食した
り、場合によっては、部材、構築物の強度を低下させる
危険性があった。
【0005】そこでこのような腐食等を防止するため
に、これらの焼結体の表面に電気化学的に陽極皮膜処理
を施してほぼ完全に防食することが考えられるが、多孔
体であるので、皮膜処理後の洗浄工程に難点があり、困
難であった。またより簡便にアルキド系やフェノールア
ルキド系、シリコン系などの防食塗料を塗布する場合に
は、十分な防食の手段とはなりにくく、塗布により目づ
まりし易く、更に防災上、昇温するとこれらの塗料が燃
えて発煙するなどの問題があり、金属系多孔体の本来の
性質を害うことが多かった。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明はこれらの問題点
を解決して、耐食性が大きく、かつ低い密度の、すなわ
ち気孔率25〜70%の範囲の多孔質のアルミニウム合
金の焼結体とその製造方法を提供することを目的として
いる。本発明の低密度多孔質アルミニウム合金焼結体と
は、Mgを0.5〜6.5重量%含み、残部実質的にA
l及び不可避的不純物よりなることを特徴としている。
【0007】またこのMgに加え、Mnを0.8%以
下、Crを0.5%以下、Siを2.2%以下、Cuを
2.2%以下の範囲で、単一または複数種類の金属元素
を含み、残部実質的にAl及び不可避的不純物よりなる
ようにすることもできる。ここで、Al粉の表面は、A
23 の酸化皮膜で覆われているために、液相焼結で
あっても、液相の濡れが悪く、不完全な焼結体となり易
い。特に低密度の多孔質焼結体の場合には、不完全な粒
子間の結合しか達成できなければ、伸びがないので可撓
性もなく、一般の金属部材とは同等とは扱えない非実用
的なものとなってしまう。
【0008】したがって、Alを液相焼結させるための
元素としては、Alよりも融点の低い液相を形成する元
素ならどんなものでも良いわけではなく、例えば、先行
例としてAlの耐食性を劣化させるCuや、Alろう材
の成分として普通に用いられているSiなどが一般的な
液相焼結性のある元素といえるものの、十分要求を満足
させる元素とは言えない。
【0009】また、一般に活性な元素であるCa、希土
類元素Ge,Liなどの粉末あるいはこれらの元素を含
むAl合金は、炉中で焼結中に酸化され易いので液相が
Al粒子表面を十分に濡らすには、到らず不完全な焼結
体となる。また、Ag,Pdなどは高価な貴金属である
上、単極電位が低いので、耐食性を低下させる。同様に
Snは良好な濡れ性を示すが、純Sn相としてAlと分
離した液相を形成し、そのまま固化するので、極度に耐
食性を低下させる、Znはそれほど耐食性を劣化させな
いが焼結炉中で蒸発し易く、焼結を困難にする。これら
Ag.Sn,Znなどはアルミハンダとして配合される
こともある元素であるが、以上の理由によって低密度多
孔質焼結体の配合元素として用いられない。
【0010】以下本発明のMgによる液相焼結の原理に
ついて説明する。本発明の成分元素のMgは、Alより
も若干活性であり、Alよりも酸化され易い元素であ
る。そのため、Mg粒子の酸化皮膜が焼成中にでき易
く、焼結を促進する元素とは一般に考えられない。しか
しながら、Mgを合金化せずに単独の粉末として配合す
る場合でも100〜250メッシュ程度のやや大きめの
粒子であれば、溶融温度直下の600〜650℃の温度
範囲では、薄く均質なMgOの表面の皮膜が、Mg本体
の膨張あるいは高い蒸気圧のせいで一部破れて、粒子の
外部にMgの金属性成分のみが露出し、直接に他のAl
成分の粒子と接触して液相を形成し始める。Mg成分に
富んだこの液相はこれらAl粉末粒子の表面を濡らしな
がら、更に一段と低融点の450℃の液相を形成するよ
うに比較的短時間にAl成分を取り込みながら焼成体の
全域に濡れ拡がり、十分強固な焼結を達成することがで
きる。
【0011】また、MgはAlの耐食性を害わない元素
であるが、あまり多量に含有させるとAl3 Mg2 ある
いはAl8 Mg5 のβ化合物相を晶出し易くなる。この
相は、AlあるいはAl−Mg固溶体よりも著しく単極
電位が高いので、耐食性を劣化させたり、またMgが多
量になれば焼結体の伸びを低下させ可撓性を減少させる
ので、本発明では0.5〜6.5%の範囲で含有させる
こととしたものである。
【0012】また、MnあるいはCrもAlの耐食性を
低下させない元素であり、また、一般にAl−Mg系の
実用耐食Al合金に応力腐食割れを低減させるために配
合する元素である。本発明の焼結材料も焼結後、表面の
サイジング加工や曲げ加工、切断、プレス加工などの荷
酷な加工を受ける可能性が多いので、十分な粒子間の結
合が必要であり、焼結を疎外しない程度に配合させるこ
とが望ましい。
【0013】ただここで、MnあるいはCrは、Alよ
りもはるかに高い融点を有する元素であり、Mgとも液
相を形成しにくいので、あまり多量に含有させることは
できない。そこで本発明ではMnを0.8%以下、Cr
を0.5%以下含有させることができるものとした。S
iはAlと液相を形成させ易い元素であるが、比較的多
量に含有させなければ、その効果は顕らかではなく、
又、液相中のSiが単相として晶出するために材料を固
くして脆化させ易いので、あまり多量に含有させること
はできない。また、耐食性をそれほど損うこともない
が、材料の色をやや黒みがかった色調とするなどあまり
多く配合することは好ましくない。したがって、本発明
では2.2%以下の範囲で含ませても良いものとする。
【0014】Cuは公知のごとく液相焼結を促進させる
元素であるが、著しく耐食性を低下させ焼結体を黒色に
腐食させるのでできるだけ少量配合すべき元素である。
しかし、時効硬化性を有し、材料を強化するのにも有効
であるので、本発明では、2.2%以下含有させること
ができるものとする。その他の元素として更にNi,F
e,Co,Zn,Ti,Zr,V,Cd,Li,希土類
元素等の一般的に時効硬化や耐熱性の向上を目諭んでA
l合金に配合される元素も液相焼結性や耐食性を損わな
い範囲で本発明の焼結体に含有させることができる。
【0015】本発明における不可避的不純物としては、
一般的にH,N,Oなどのガス成分元素や、その他の実
用上、純Alとして市販のものに含まれる不純物とす
る。次に本発明の製造方法について説明する。本発明の
低密度多孔質アルミニウム合金焼結体を製造する方法と
は、Mgを0.5〜6.5%含むと共に、必要に応じて
Mnを0.8%以下、Crを0.5%以下、Siあるい
はCuを2.2%以下含み、残部実質的にAl及び不可
避的不純物からなる合金成分となるように2種以上の粉
末を混合した後、成形用型中にて成形し、当該成形型中
のまま、あるいは型より取り出したのちに、非酸化性雰
囲気中で、少なくとも主成分となるAlを配合すべき粉
末が溶融せずに、平衡状態で液相と固相とが存在する温
度範囲で液相焼結することを特徴としている。
【0016】本発明において、焼結体の成分は、Alを
主成分とし、更にMgを必須成分としている。まず主要
な成分であるAlを配合させるために、Al単体の粉
末、あるいはAlと他の任意成分の内、液相焼結性に影
響を及ぼさないMn,Crを含有するAl合金粉末を第
1の主要構成粉末とする。更に第2の主要構成粉末とし
て、Mg単体あるいは先行出願記載のAlとCuを共に
含む合金以外のAl−Mg,Al−Mg−Si,Mg−
Si,Mg−Cu,Mg−Si−Cu等の合金の粉末の
いずれか1種または2種以上を用いる。
【0017】ここで第1の構成粉末は焼結中に、その表
面が溶け出して、液相を形成するが、粒子がすべて溶融
してしまわずに多孔質焼結体の骨組みとなるものである
から、粒度分布を調整して、フィルタや吸音材として要
求される特性に適合したものができるようにする。また
第2の構成粉末は、完全に溶融してしまい、Mgに富ん
だ液相を生成するので、その存在した箇所も空隙とな
り、上記特性に影響を及ぼすので、前記第1の粉末より
はやや小さめの粒度の粉末を選定することが望ましい。
【0018】また任意成分である高融点のSiは溶融液
相の成分となるので、液相焼結の初期の段階で溶け易い
ように必ずMgやAlと、あるいはこれら両元素との合
金粉の形で配合するのが好ましい。Cuを配合する場合
には、単独粉や前記のMg−Cu合金あるいはCu−M
n合金の粉末として配合できる。これらの粉末粒度も第
2の粉末に準じて選定するものである。
【0019】耐食性の向上をねらって配合するCr,M
nも任意成分であるが、前記のごとくAl合金粉として
第1の構成粉末中に含有することができる。またそれぞ
れの単独の粉末あるいは両者の合金粉として配合しても
良いが、この場合には、溶け易いようにあまり粗大でな
く、かつ酸化しにくいようにあまり微細でない200〜
600メッシュ程度の粒度のものが好ましい。
【0020】なおこれらの混合粉末は、黒鉛、セラミッ
クなどの耐火材料で構成された成形型中で0.5〜50
Kg/cm2 程度の比較的低い荷重で粉末を成形充填する。
この成形体は型より取り出すと低密度のために崩れてし
まうので、型のまま焼成工程に進める。ただし、より丈
夫な金属型等を使用して250Kg/cm2 以上の荷重をか
けて成形する場合には、粉末粒子どうしが若干塑性変形
して、酸化皮膜を破り軽く機械的に結びつき、型より取
り出すこともできるので、この場合には型より取り出し
てから焼成することも可能である。
【0021】なお、粉末を型に充填する際に粒度のかな
り異なる粒子の場合には、上下に粒度の分布の不均一が
生じ易いので、有機揮発性の液体、例えばシンナー等を
粘結剤として配合して、この問題を解決することもでき
る。焼成雰囲気は、H2 ,Ar,N2 ,Heあるいはこ
れらの混合ガスの非酸化性の雰囲気として、少なくとも
第1の構成粉末が完全には溶融してしまわない温度で、
適当量の液相を平衡状態で維持できるような温度範囲で
焼成する。すなわち平衡状態図を描いた場合、焼結温度
での組成を特定した点の固相線と液相線の間の位置関係
により類推できるような適度の液相量を維持できる温度
で焼成するものである。その際の液相と固相の比率は体
積比で1:20〜1:4で好ましくは1:10〜1:5
程度であると思われ、実際には、600〜655℃の温
度範囲で設定される。
【0022】またここで、焼結時間は材料の熱容量にも
よるが、少なくとも10分以上保持する。また耐食性を
向上させるためには、Mg,Si,Cuを結合部より粒
子内部へできるだけ多く拡散させて均質化を図る方が良
いので、拡散の早い液相の存在する温度で十分平衡とな
るように30分くらい保持することが望ましい。更に、
冷却速度が速過ぎる場合には、β化合物が偏析晶出し易
くなるので、450℃までの冷却は遅い方が良い。β相
が晶出する場合には、420〜440℃で溶体化処理す
ることも可能であり、また、経年変化を防止するために
更に150℃前後に数時間過熱する安定化処理を施して
おくこともできる。
【0023】
【実施例1】第1表に記載のごとき成分の低密度焼結体
を作るために、Alの40〜120メッシュの粉末とM
gの100〜300メッシュの粉末、更に11.7%S
i−Al合金の60〜150メッシュの粉末、Cuの3
25メッシュ以下の粉末、Crの200〜350メッシ
ュの粉末、Mnの500〜600メッシュの粉末を用意
し、同表中に記載の粒度になるように調整してから配合
し、更に有機溶剤、例えばシンナーを加えて湿式で混合
した後、黒鉛性の成形型中にて5cm角、3mm厚さの
板状の形に成形し、型のままH2 ガス中で同表記載の温
度と時間の条件の下で液相焼結させて、No1〜No8
として、同表に記載のごとき気孔率、可撓性、加熱飽和
食塩水に対する耐食性に関する評価結果を得た。なお、
本発明の任意成分であるMn、Cr、Si、Cuについ
ては、同時に添加することも可能である。No8はすべ
ての任意成分を添加した場合について示してあるが、一
部の任意成分を組み合わせて添加することも可能であっ
た。
【0024】同表には同様の方法によって作成された従
来例としての低密度多孔質Al合金焼結体の評価結果を
も、No9として記載する。またここで、耐食性につい
ては、多孔質なため、残査が孔中に残留するので、定量
的評価を下しにくいが、90〜95℃の35%程度の加
熱飽和食塩水中に12時間浸漬煮沸した後、どの程度折
り曲げ破断し易くなっているか、またその破断面中に脱
落粒子が存在するか、更に変色発銹の程度はどうかなど
の観点により評価を実施した。
【0025】これらを比較すると本発明によるものの方
が耐塩水性がよく、海岸部や腐食性のガスの多い温泉地
などでの使用にも有利であることがわかる。
【0026】
【表1】
【0027】
【実施例2】実施例1と同様な方法で、本発明の各成分
の限界量を配合したものとして、Alの40〜120メ
ッシュの粉末とMgの100〜300メッシュの粉末と
を用いて、燒結条件を探りながら低密度気孔質燒結体を
作成しようとしたところ、Mgが0.5%以下の場合、
燒結温度がAlの溶融温度の660℃近くになってしま
い一部Alが溶融してしまう場合もあって、燒結体の作
成が困難であった。またMgが6.5%以上の場合に
は、600〜610℃程度の温度範囲で多孔質の燒結体
を作成できたが、固くて、可撓性のないものであり、更
にMgが多過ぎるためにβ化合物相が出現して、耐食塩
水性の低いものしか得ることができなかった。
【0028】そこで、Mgの範囲が、実用的に、0.5
〜6.5重量%の範囲であることが確認された。
【0029】
【実施例3】更に実施例1及び2と同様な方法によっ
て、本発明の任意成分であるMn、Cr、Si、Cuに
ついて、Mnの500〜600メッシュの粉末、Crの
200〜350メッシュの粉末、11.7%Si−Al
合金の60〜150メッシュの粉末、Cuの325メッ
シュ以下の粉末を用い、かつ必須成分であるMgとAl
については、各々Alの40〜120メッシュの粉末と
Mgの100〜300メッシュの粉末を用いて、0.8
%Mn−0.7%Mg−Al、0.5%Cr−0.7%
Mg−Al、2.2%Si−6.0%Mg−Al、2.
2%Cu−6.0%Mg−Alの各合金となるように配
合して、600〜655℃の温度範囲で燒結条件を探り
ながら燒結体を作成した。
【0030】その結果、MnあるいはCrに関しては、
0.8%Mnあるいは0.5%Cr以上にすると、完全
な液相燒結が困難であり、可撓性のない脆弱な燒結体し
か得ることができなかった。また、SiあるいはCuに
関しては、2.2%Si合金あるいは2.2%Cu合金
以上にすると、比較的容易に燒結できるものの、可撓性
の小さな低密度多孔質燒結体しか得ることができず、ま
た合金成分が多過ぎるために、耐食塩水性も悪く、黒色
発銹しやすいものとなってしまった。
【0031】そこで、任意成分であるMn、Cr、S
i、Cuについて、添加量が実用的には、Mnで0.8
%以下、Crで0.5%以下、Si及びCuで2.2%
以下であることが望ましいことが確認された。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の低密度多
孔質アルミニウム合金焼結体は、Alの耐食性を低下さ
せないMgを含有するものであり、従来より知られてい
るAl−Cu系のものに、比較して一段と耐食性に優れ
たものである。そのため、フィルタや吸音材料として従
来限定されていたものよりも荷酷な環境条件下での使用
が可能となり、より広く実用に供されることができる。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Mgを0.5〜6.5重量%含み、残部実
    質的にAl及び不可避的不純物よりなることを特徴とす
    る低密度多孔質アルミニウム合金焼結体。
  2. 【請求項2】Mnを0.8重量%以下含んだ請求項1記
    載の低密度多孔質アルミニウム合金焼結体。
  3. 【請求項3】Crを0.5重量%以下含んだ請求項1ま
    たは2記載の低密度多孔質アルミニウム合金焼結体。
  4. 【請求項4】Siを2.2重量%以下含んだ請求項1,
    2または3記載の低密度多孔質アルミニウム合金焼結
    体。
  5. 【請求項5】Cuを2.2重量%以下含んだ請求項1,
    2,3または4記載の低密度多孔質アルミニウム合金焼
    結体。
  6. 【請求項6】Mgを0.5〜6.5重量%含み、残部実
    質的にAl及び不可避的不純物からなる合金成分となる
    ように、それぞれの金属粉末を混合した後、成形用型中
    にて成形し、当該成形型中のまま、あるいは型より取り
    出した後に、非酸化性雰囲気中で、少なくとも主成分と
    なるAlを配合すべき粉末が溶融せずに、平衡状態で液
    相と固相とが存在する温度範囲で液相焼結させることを
    特徴とする低密度多孔質アルミニウム合金焼結体の製造
    方法。
  7. 【請求項7】金属粉末に、Mnを0.8重量%以下含ん
    だ請求項6記載の低密度多孔質アルミニウム合金焼結体
    の製造方法。
  8. 【請求項8】金属粉末に、Crを0.5重量%以下含ん
    だ請求項6または7記載の低密度多孔質アルミニウム合
    金焼結体の製造方法。
  9. 【請求項9】金属粉末に、Siを2.2重量%以下含ん
    だ請求項6,7または8記載の低密度多孔質アルミニウ
    ム合金焼結体の製造方法。
  10. 【請求項10】金属粉末に、Cuを2.2重量%以下含
    んだ請求項6,7,8または9記載の低密度多孔質アル
    ミニウム合金焼結体の製造方法。
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