JPH0633008B2 - 平版印刷版用版面保護剤 - Google Patents

平版印刷版用版面保護剤

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JPH0633008B2
JPH0633008B2 JP60151865A JP15186585A JPH0633008B2 JP H0633008 B2 JPH0633008 B2 JP H0633008B2 JP 60151865 A JP60151865 A JP 60151865A JP 15186585 A JP15186585 A JP 15186585A JP H0633008 B2 JPH0633008 B2 JP H0633008B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41NPRINTING PLATES OR FOILS; MATERIALS FOR SURFACES USED IN PRINTING MACHINES FOR PRINTING, INKING, DAMPING, OR THE LIKE; PREPARING SUCH SURFACES FOR USE AND CONSERVING THEM
    • B41N3/00Preparing for use and conserving printing surfaces
    • B41N3/08Damping; Neutralising or similar differentiation treatments for lithographic printing formes; Gumming or finishing solutions, fountain solutions, correction or deletion fluids, or on-press development

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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の分野〕 本発明は平版印刷版の版面保護剤に関するものである。
〔従来技術〕
平版印刷版を製版する際、その最終工程で版面保護剤、
いわゆるガム液を塗設するガム引き工程が行なわれる。
これは、製版後印刷機にかけられるまでの間、版面に汚
れが付着して印刷汚れとなるのを防ぎ、また重ねて保管
したり異物に当つたりした場合キズがつかないようにす
るために施されるものである。最も重要なことは版面が
直接空気にさらされ、酸化現象等により、非画線部の不
感脂性が低下するのを防止し、更には不感脂性を高める
効果をもたらす等の点で不可欠なものである。
ガム液としては古くからアラビアガムの約15〜30重
量%濃度の水溶液に、必要に応じて界面活性剤、pH調整
剤、防腐剤等を含む組成物が用いられてきた。
しかし、アラビアガムは天然物で世界でもごく限られた
地域のみで生産され、その地域の気候等によりその収穫
が左右され、供給が不安定なものであつた。
そのためアラビアガムに代わる種々親水性有機高分子化
合物を版面保護剤として用いる試みが数多くなされてき
た。
例えば特開昭54−97102号には、デキストリン、
ステラビツク、ストラクタン、アルギン酸塩類、ポリア
クリル酸類、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、ポリアクリルアミド、メチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセル
ロースおよびカルボキシアルキルセルロース塩が示され
ており、また特公昭54−41921号には、プルラン
またはプルラン誘導体、特開昭58−197091号に
はポリビニルピロリドン、特開昭56−133193号
にはポリビニルアルコールが示されているがいずれも非
画像部の不感脂化力が弱いという点でアラビアガムに劣
つていた。
しかしその一方、アラビアガムの不感脂化作用が強力で
あるため、版面保護剤として用いた場合しばしば画像部
の感脂性を低下させ、印刷において満足なインキ濃度を
有する印刷物を得るまでに多数枚の不良印刷物を生じさ
せることがあつた。
この欠点を改良したガム液として有機溶剤に可溶な親油
性界面活性剤のような親油性物質を石油留分に溶解含有
する油相と親水性有機高分子化合物を含有する水相より
なる乳化型のガムが知られている。このような乳化型の
ガム液においてはアラビアガムは不感脂化作用だけでな
く保護コロイドとして乳化の安定化に役立つている。
それに対して前述の種々親水性有機高分子化合物は保護
コロイドとして劣り、それらを用いたガム液は、数日で
油相と水相に分離してしまうものが多かツた。
〔発明の目的〕
従つて、本発明の目的は、不感脂化力の良い版面保護剤
を提供することである。更に本発明の他の目的は、乳化
安定性の良好な乳化型版面保護剤を提供することであ
る。
〔発明の要旨〕
本発明者等は上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結
果親水性有機高分子化合物としてリン酸澱粉を用いるこ
とにより特異的に上記目的が達成されることを見出し、
本発明をなすに至つたものである。即ち、本発明は、界
面活性剤を含有する有機溶媒からなる油相および親水性
有機高分子化合物を含有している水相よりなる乳化物で
あって、該親水性有機高分子化合物の少なくとも一つが
リン酸澱粉であり、そのリン酸エステル化率が0.1〜
0.6であることを特徴とする平版印刷版用版面保護剤
である。
本発明の特徴であるリン酸澱粉は、澱粉をオキシ塩化
燐、トリメタ燐酸ナトリウム、オルト燐酸塩、ポリ燐酸
塩、燐酸や有機ホスホン酸などのリン酸類と反応させて
リン酸エステル化させたものである。従つて、本発明の
「リン酸澱粉」なる用語の「リン酸」は、通例意味する
燐酸だけでなく、燐の酸素酸を広く包含する。エステル
化剤により、モノエステル型と架橋したジエステル型と
があり、どちらも本発明に用いられるが、澱粉特有の老
化が少い点でモノエステル型の方が好ましい。原料の澱
粉としてはバレイシヨ、甘薯、小麦、とうもろこし、も
ちとうもろこし、米、もち米等から得られるものが用い
られる。
リン酸澱粉のにおけるリン酸の置換率(エステル化率)
は理論上澱粉のグルコース残基の3つの水酸基が全てエ
ステル化される置換率3まで可能であるが、本発明にお
いては置換率0.1〜0.6のものが使用される。置換
率が0.1より低いか、又は0.6よりも高いものを使
用すると、不感脂化力と乳化安定性を両立させることが
できない。リン酸澱粉は20℃の水に可溶なものもあれ
ば20℃に水に難溶で、温水に可溶なものもあるが、い
ずれのものも本発明に使用できる。従つて本発明の版面
保護剤の使用温度で水に不溶なリン酸澱粉であつても、
有効に使用できる。
本発明の版面保護剤中のリン酸澱粉の含有量としては、
約0.1〜40重量%が好ましく、最も好ましくは1〜
25重量%である。
本発明の乳化型平版印刷版用版面保護剤の水相には、他
に種々親水性有機高分子化合物をリン酸澱粉と併用でき
る。例えばメチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等のセルロース誘導体、焙焼澱粉、α化澱粉、デキスト
リン、ジアルデヒド澱粉等の澱粉誘導体、アルギン酸
塩、ローカストビーンガム、ストラクタン、ステラビツ
ク、プルラン等の天然または半合成高分子化合物が例示
できる。更に、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロ
リドン、ポリアクリルアミド、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリエチレンオキシド、ビニルメチルエーテルと無
水マレイン酸との共重合体、酢酸ビニルと無水マレイン
酸との共重合体などの合成高分子化合物も併用できる。
更にアラビアガムを併用した場合アラビアガムは従来の
使用量よりも著しく少い量で本発明の目的を達成するこ
とができる。
親水性高分子化合物は、広範囲の濃度で水相に含有され
るが、一般的には本発明の版面保護剤の総重量に対して
約5〜約40重量%、より好ましくは10〜30重量%
の範囲で使用され、水相中での濃度は約6〜約60重量
%、好ましくは15〜50重量%で使用される。
水相には更に湿潤剤を含有させておくことが好ましい。
これにより、本発明の版面保護剤の水相が平版印刷版の
非画像部へ適度に拡がる特性を付与できる。かかる湿潤
剤の好ましいものは、多価アルコールであり、好ましい
具体例としては、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ブチレングリコール、ペンタンジオール、ヘキシレ
ングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレ
ングリコール、グリセリン、ソルビトール、ペンタエリ
スリトールなどが挙げられ、特に好ましいものはグリセ
リンである。湿潤剤は本発明の版面保護剤の総重量に対
して約0.5〜約10重量%、より好ましくは1〜5重
量%の範囲で使用できる。
版面保護剤は一般的には酸性領域、即ちpH2.5〜6の
範囲で使用する方が有利である。
pH値を2.5〜6にするためには一般的には版面保護剤
中に鉱酸、有機酸又は無機塩等を添加する。その添加量
は0.01〜2重量%である。
上記有機酸としてはくえん酸、酢酸、蓚酸、マロン酸、
p−トルエンスルホン酸、酒石酸、りんご酸、乳酸、レ
ブリン酸、有機ホスホン酸などがあり、鉱酸としては硝
酸、硫酸、燐酸等が有用である。
鉱酸、有機酸又は無機塩等の少なくとも1種もしくは2
種以上併用しても良い。以上の他に本発明の版面保護剤
には、防腐剤などを添加することが出来る。例えば安息
香酸及びその誘導体、フエノール、ホルマリン、デヒド
ロ酢酸ナトリウム等を0.005〜2.0重量%の範囲
で添加できる。
次に本発明の乳化型版面保護剤は、前述の水相中に界面
活性剤を含有する有機溶媒からなる油相を乳化分散する
ことにより調整される。この場合有機溶媒としては石油
留分やジブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジ
−n−オクチルフタレート、ジ(2−エチルヘキシル)
フタレート、ジノニルフタレート、ジデシルフタレー
ト、ジラウリルフタレート、ブチルベンジルフタレート
などのフタル酸ジエステル類、例えばジオクチルアジペ
ート、ブチルグリコールアジペート、ジオクチルアゼレ
ート、ジブチルセバケート、ジ(2−エチルヘキシル)
セバケート、ジオクチルセバケート、などの脂肪族二塩
基酸エステル類、例えばエポキシ化大豆油などのエポキ
シ化トリグリセリド類、例えばトリクレジルフオスフエ
ート、トリオクチルフオスフエート、トリスクロルエチ
ルフオスフエートなどの燐酸エステル類、例えば安息香
酸ベンジルなどの安息香酸エステル類が含まれる。これ
らの内でも特に好ましいものは、臭気が少なく、かつ安
全性が高いとされているジオクチルアジペート、ジブチ
ルセバケートおよびジオクチルアゼレートである。
本発明において、有機溶媒は単独または2以上組合わせ
て使用でき、その使用量は本発明の版面保護剤の総重量
に対して約0.1〜約10重量%が適しており、特に好
ましくは0.5〜5.0重量。
油相には更に親油性物質を溶解含有させておくことが好
ましい。これにより本発明の版面保護剤の乳化物として
の安定性がより改善される上、画像部の感脂性の低下を
より少なくすることができる。好ましい親油性物質とし
ては、平版印刷用インクのベヒクルとして使用される親
油性樹脂がある。具体的にはフエノールホルムアルデヒ
ド樹脂、クレゾールホルムアルデヒド樹脂、t−ブチル
フエノールホルムアルデヒド樹脂などのノボラツク型フ
エノール樹脂、フエノールとキシレンとをホルムアルデ
ヒドで縮合させたキシレン樹脂、フエノールとメシチレ
ンとをホルムアルデヒドで縮合させた樹脂、ポリヒドロ
キシスチレン、ブロム化ポリヒドロキシスチレン、カシ
ヨー樹脂、スチレンと無水マレイン酸の共重合体の部分
エステル化物、メラミン樹脂、アルキド樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、ロジン、例えば水添ロジン、
重合ロジンエステル、ロジンエステルなどの変性ロジ
ン、例えばギルソナイトなどの石油樹脂などを挙げるこ
とができ、これらの内でもノボラツク型フエノール樹
脂、ロジンおよび変性ロジンが好ましい。他の好ましい
親油性物質には、例えばオレイン酸、ラウリン酸、草
酸、ノニル酸、カプリン酸、ミスチリン酸、パルミチン
酸などのような炭素数5〜25の有機カルボン酸、ひま
し油などが含まれる。これらの親油性物質は単独または
2以上組合わせて使用することができ、本発明の版面保
護剤の総重量に対して、約0.05〜約5重量%、より
好ましくは0.1〜1重量%の範囲で使用することがで
きる。
更に油相には乳化剤として界面活性剤が含有される。か
かる界面活性剤は種々のものを使用することができ、例
えばポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキ
シエチレンアルキルフエニルエーテル類、ポリオキシエ
チレン脂肪酸エステル類、ソルビタン脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、
グリセリン脂肪酸エステル類などの非イオン界面活性
剤、例えば脂肪酸塩類、アルキル硫酸エステル塩類、ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩類、アルキルナフタレンス
ルホン酸塩類、ジアルキルスルホこはく酸エステル塩
類、アルキル燐酸エステル塩類、ナフタレンスルホン酸
ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エ
ステル塩類などのアニオン界面活性剤、及び例えばアル
キルアミン塩類、第4級アンモニウム塩類、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン塩類などのカチオン界面活性剤
を例示することができる。これらの内、ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキル
フエニルエーテル類、ジアルキルスルホこはく酸エステ
ル類、アルキル燐酸エステル塩類およびポリオキシエチ
レンアルキルアミン塩類は前記の親油性物質と同様に、
平版印刷版の画像部の感脂性の低下を抑える働きもある
ので好ましく、その中でもポリオキシエチレンアルキル
フエニルエーテルは特に好ましい。これらの界面活性剤
は単独または2以上組合わせて使用できる。特にポリオ
キシエチレンアルキルフエニルエーテル類とジアルキル
スルホこはく酸エステル塩類とを組合わせた場合には、
乳化物を安定化させる効果および画像部の感脂性の低下
を抑える効果が相剰的に現われるので好ましい併用例で
ある。界面活性剤は本発明の版面保護剤の総重量に対し
て約0.5〜約10重量%、より好ましくは1〜5重量
%の範囲で使用できる。かくして得られた油相を水相中
に撹拌しながら滴下していき、得られた混合液をホモジ
ナイザーで更に乳化して本発明の版面保護剤が得られ
る。
本発明の版面保護剤は、種々の平版印刷版に対して使用
することができるが、特にアルミニウム板を支持体と
し、その上に感光層を有する感光性平版印刷版(予め感
光性を付与した印刷版で、PS版と呼ばれる。)を画像
露光および現像して得られた平版印刷版に対して好適に
使用できる。かかるPS版の好ましいものは、例えば、
英国特許第1,350,521号明細書に記されている
様なジアゾ樹脂(p−ジアゾジフエニルアミンとパラホ
ルムアルデヒドとの縮合物の塩)とシエラツクとの混合
物からなる感光層をアルミニウム版上に設けたもの、英
国特許第1,460,978号および同第1,505,
739号の各明細書に記されているようなジアゾ樹脂と
ヒドロキシエチルメタクリレート単位またはヒドロキシ
エチルアクリレート単位を主なる繰返し単位として有す
るポリマーとの混合物からなる感光層をアルミニウム板
上に設けたもののようなネガ型PS版、および特開昭5
0−125,806号公報に記されているようなo−キ
ノンジアジド感光物とノボラツク型フエノール樹脂との
混合物からなる感光層をアルミニウム板上に設けたポジ
型PS版が含まれる。更に米国特許第3,860,42
6号明細書の中に具体的に示されているような光架橋性
フオトポリマーの感光層をアルミニウム板上に設けたP
S版、米国特許第4,072,528号および同第4,
072,527号の各明細書に記されているような光重
合型フオトポリマー組成物の感光層をアルミニウム板上
に設けたPS版、英国特許第1,235,281号およ
び同第1,495,861号の各明細書に記されている
ようなアジドと水溶性ポリマーとの混合物からなる感光
層をアルミニウム板上に設けたPS版も好ましい。
次にPS版を用いた場合に於ける本発明の版面保護剤の
一使用例を記す。
先づPS版を画像露光、次いで現像して平版印刷版を作
成する。この平版印刷版を水洗し、版面上の水をスクイ
ズしたのち、本発明の版面保護剤を版面上に適量注ぎ、
これを版全面に塗布するようにスポンジでこする。これ
により、版面上の非画像領域が保護され、平版印刷版は
保管することができる。印刷を開始する場合には、版面
上のガムを水洗して落とし、その後は通常の手順に従つ
て印刷が行なわれる。又、自動ガムコーター等の使用に
於いても均一に塗布をすることが出来る。印刷等に於い
ては従来の様に数多くの不良印刷物を出すことなく、印
刷の直後から充分に満足する鮮明な印刷物を得ることが
できる。以下実施例をもつて説明する。なお、%は特に
指定のない限り重量%を示すものとする。
実施例1〜3および比較例1〜6 表−1に示した種々置換率の燐酸澱粉50重量部と焙焼
デキストリン(商品名クリームデキストリン#5松谷化
学(株)製)50重量部とを純水740重量部に溶解し
た。比較例としてアラビアガム、クリームデキストリン
#5、酵素分解デキストリン(商品名 アミコール7H
日澱化学(株)製)各100重量部を夫々740重量
部の純水に溶解した。これらの水溶液の夫々にデヒドロ
酢酸ナトリウム0.3重量部を溶解し、更に燐酸(85
%)を用いてpHを3.5に調整した水相を作成した。
続いて下記の油相を作成し、上述の水相の夫々に徐々に
加えて乳化液となし、これをホモジナイザーで更に乳化
して版面保護剤を得た。
ジオクチルアジペート 15重量部 ジラウリルスルホこはく酸 ナトリウム 27重量部 ソルビタンモノオレエート 5重量部 これらの版面保護剤を一週間静置した後の乳化の状態を
表1に示した。比較例4のアラビアガムからは非常に安
液な乳化液ができるが、比較例5及び6のデキストリン
からの乳化液は不安定で油相と水相が分離した。
本発明によるリン酸澱粉を保護コロイドとする版面保護
剤は乳化安定性に優れるものであった。
次に厚さ0.24mmのアルミニウム板を60℃の第3燐
酸ナトリウムの7%水溶液を浸漬して脱脂し、水洗した
後パミスを水に懸濁した液を流しながらナイロンブラシ
で擦つて砂目立てした。水洗後70℃に保たれた珪酸カ
リウム(SiO/KOモル比2.0)の5%水溶液
に30〜60秒浸漬した。充分水洗した後乾燥した。
2−ヒドロキシエチルメタアクリレート共重合体(英国
特許第1505739号明細・実施例1の製法で合成し
たもの)2.0重量部、p−ジアゾジフエニルアミンと
パラホルムアルデヒドの縮合物の2−メトキシ−4−ヒ
ドロキシ−5−ベンゾイルベンゼンスルホン酸塩0.1
2重量部、オイルブルー#603(オリエント化学工業
(株)製)0.03重量部、2−メトキシエタノール1
5重量部、メタノール10重量部、エチレンクロライド
5.0重量部からなる感光液を前記の支持体に塗布し、
塗布乾燥重量1.8g/mの感光性平版印刷版を得
た。この印刷板に網点ネガフイルムを用いて露光し、亜
硫酸ナトリウム3.0重量部、ベンジルアルコール3
0.0重量部、トリエタノールアミン20.0重量部、
モノエタノールアミン5重量部、t−ブチルナフタレン
スルホン酸ナトリウム10重量部及び純水1000重量
部からなる水性現像液で現像した後、水洗し乾燥した。
このようにして作成した平版印刷版の表面に前述の版面
保護剤・試料を夫々スポンジにふくませて塗布し、余剰
分を布で拭き取り印刷用試料とした。
これらの印刷用試料の不感脂化力を評価するため、予め
試料を35℃85%の条件下に3日間放置した。それら
の試料をハマダスター900CD−Xオフセツト印刷機
に取り付けて通常の方法に従つて1000枚印刷した
後、湿し水と印刷用紙の供給を停止し、印刷版試料全面
にインキを付着させてから再び通常の印刷条件に戻して
印刷した。この評価法によればアラビアガムのように不
感脂化力の強い版面保護剤を用いた印刷版試料では非画
像部上のインキは直ちに払えてすぐに良好な印刷物が得
られた(比較例4)。しかし比較例5及び6の版面保護
剤では非画線部上のインキがなかなか払えず良好な印刷
物が得られるまでに25枚の印刷を要した。それに対し
て本発明によるリン酸澱粉を用いたものは表1に示した
ように良好なインキ払い性を示し、特に置換率が0.1
5〜0.30の範囲のものが良好であつた。
実施例4 燐酸澱粉(置換率0.30で5%水溶液の粘度が400
cps)50重量部と黄色デキストリン(商品名クリー
ムデキストリン#5松谷化学(株)製)100重量部、
p−オキシ安息香酸エステル0.2重量部を720重量
部の純水に溶解し、燐酸(85%)を用いてpHを3.5
に調整し水相とした。
次にジブチルセバケート12重量部、ジラウリルスルホ
こはく酸ナトリウム25重量部、ソルビタンモノラウリ
レート5重量部からなる油相をつくり、先の水相に徐々
に添加して乳液としてホモジナイザーを用いて乳化し
て、版面保護剤試料とした。この乳化液は一週間経時し
ても安定しており分離することはなかつた。
一方特公昭43−28403号公報に記載されているア
セトンとピロガロールの縮重合により得られたポリヒド
ロキシフエニルのナフトキノン−1,2−ジアジド−5
−スルホン酸エステル1重量部とノボラツク型クレゾー
ルホルム・アルデヒド樹脂2重量部を40重量部のメチ
ルセロソルブに溶解して感光液を作製した。厚さ0.2
mmの砂目立されたアルミニウム版をよく洗滌した后に乾
燥し、その上に上記感光液を回転塗布機によつて塗布乾
燥し約2.0g/mの感光層を有するポジーポジ型感
光性印刷版を作製し、網点ポジフイルムを用いて露光し
3%珪酸ソーダ水溶液で現像した后水洗、乾燥した。
このようにして作成した印刷版に上記の版面保護剤試料
を塗布した後、ハイデルベルグKOR−D印刷機で通常
の方法に従い印刷を行つた。その結果、刷り出しから全
く汚れることなく10万枚の印刷物を得た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界面活性剤を含有する有機溶媒からなる油
    相および親水性有機高分子化合物を含有している水相よ
    りなる乳化物であって、該親水性有機高分子化合物の少
    なくとも一つがリン酸澱粉であり、そのリン酸エステル
    化率が0.1〜0.6であることを特徴とする平版印刷
    版用版面保護剤。
JP60151865A 1985-07-10 1985-07-10 平版印刷版用版面保護剤 Expired - Lifetime JPH0633008B2 (ja)

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