JPH0632978Y2 - 砂や砂利の振動締固め作業機 - Google Patents

砂や砂利の振動締固め作業機

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JPH0632978Y2
JPH0632978Y2 JP5211088U JP5211088U JPH0632978Y2 JP H0632978 Y2 JPH0632978 Y2 JP H0632978Y2 JP 5211088 U JP5211088 U JP 5211088U JP 5211088 U JP5211088 U JP 5211088U JP H0632978 Y2 JPH0632978 Y2 JP H0632978Y2
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gravel
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泰昭 石川
志朗 村上
稔 高橋
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、例えば道路等に沿ってコンクリート製U字溝
ブロックを埋設する場合、該ブロックと溝壁面との間の
間隙部等に充填される砂あるいは砂利を締固めする場合
等に使用するに好適な振動締固め作業機に関する。
(従来の技術) 電柱に架空電線を支持させた送配電系統、さらにはこれ
に付随した通信系統は、交通、防災、建設作業あるいは
景観上好ましくないため、地中に電線等を埋設すること
が計画され、実現されつつある。第10図は電線等の地
下埋設構造の一例であり、歩道に例えば深さおよび幅が
それぞれ1.8m程度のU字溝1を掘削し、その路床に
砂利2を例えば締固め後の厚さが15cm程度の厚さにな
るように敷設して締固めし、必要に応じてその上にミキ
サー車からコンクリート3を例えば10cm程度の厚さに
なるように投入し、整形して養生し、その後、幅が例え
ば1.4m、長さが1.5m〜3m程度のU字形をなす
コンクリートブロック(以下キャブと称す)4をクレー
ンを使用して設置し、該キャブ4の外側面とU字溝の壁
面5との間の間隙部に山砂等の砂6を投入し、キャブ4
内に設けられた棚7には電力線8、電話線9、道路用通
信線10、CATV用信号線11等を配設(ガス線、上
下水道線等を配設する場合もある。)し、蓋12をした
後、砂利13、舗装用敷石14等の舗装材を施工する。
このような工事を行なう場合、前記キャブ4を設置した
後、該キャブ4を固定するため、キャブ4とU字溝1の
壁面5との間の間隙部に充填する砂6を締固める必要が
ある。従来はこの砂6の締固めのため、圧力水の注入を
行なったり、あるいは第11図に示すように、作業員1
6が突き棒17を用いて砂6を突くことにより締固めを
行なっていた。
しかしいずれの手段を用いても、締固め効果が薄く、ま
た、第11図に示したように突き棒17を用いた入力に
よる方法は、多大の労力を要するという問題点があっ
た。
また、仮に、中空ロッドをこれに内蔵した偏心回転体の
回転により水平(半径)方向に振動させるコンクリート
締固め用棒状バイブレータを前記砂6の締固めに用いた
場合には、該中空ロッドの水平断面積が大きく、最も肝
心な下部の深い部分の締固めが困難である上、中空ロッ
ドの周囲のかなりの部分を振動させるので、狭い間隙部
(第10図の場合、間隙部の幅Wは約20cm程度に設定
される。)に挿入して使用した場合、キャブ4の外側面
や溝壁面5を破壊するおそれがある。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
間隙部に充填される砂または砂利を効率良くかつ労力を
要することなく締固めすることができ、周囲の壁面等の
破壊を来たすおそれもない砂の振動締固め作業機を提供
することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この目的を達成するため、本考案は、狭い間隙部に充填
される砂または砂利を振動締固めする作業機において、
作業機のアームの先端に振動締固め装置を取付けてな
り、該振動締固め装置は、前記アームの先端にピン付け
されてバケットシリンダにより回動される取付け用ブラ
ケットと、該取付け用ブラケットに設けられ、かつ伸縮
用油圧シリンダを内蔵した多段筒状伸縮体と、該多段筒
状伸縮体の下端に旋回自在に取付けられた可動フレーム
と、該可動フレームに振動吸収兼加圧力伝達用弾性材を
介して取付けられた起振用油圧モータおよび偏心錘を有
する縦振動式起振装置と、該起振装置の下部に取付けら
れ上下振動する縦形振動板とを備えたことを特徴とす
る。
また、振動締固め装置は、種々の作業機のフロントに取
付けられるが、特に側溝掘りフロントに取付ければ、作
業性が良好となる。
また、縦形振動板の板面に、下面を傾斜面に形成した押
圧部材を溶接等によって固着することにより、締固め性
能を向上させることができる。
(実施例) 以下本考案の一実施例を第1図ないし第5図により説明
する。第1図および第2図は振動締固め作業機30を作
業状態にて示す。この振動締固め作業機30は油圧ショ
ベルをベースマシンとして用いたものであり、下部走行
体31上に旋回装置32を介して上部旋回体33を設置
し、該上部旋回体33に運転室34を設置している。
本考案はフロントとして通常の起伏ブーム、上下回動ア
ームからなる通常のフロントを用いることもでき、ま
た、上部旋回体33に直付けされるアーム(通常ブーム
と称される)からなるフロントにも取付け可能である
が、本実施例においては、後述の利点を有する側溝掘フ
ロント35を用いている。該側溝掘フロント35は、上
部旋回体33にピン36を中心として油圧シリンダ37
により起伏自在に取付けられた起伏ブーム38と、該ブ
ーム38の先端にピン39を中心として油圧シリンダ4
0により左右に回動自在に取付けられた回動ブーム41
と、該回動ブーム41の先端にピン42を中心として左
右に回動自在に取付けられたアームサポート43と、該
アームサポート43の先端にピン44を中心として油圧
シリンダ45により上下方向に回動自在に取付けられた
アーム46と、前記アームサポート43およびアーム4
6が、前記回動ブーム41の左右の回動の如何に拘りな
く、常に起伏ブーム38に平行をなすように、起伏ブー
ム38およびアームサポート43の各側面に固着したブ
ラケット47,48に両端をピン49,50により連結
した平行リンク51(ピン39,42,50,49を結
ぶ線が常に平行四辺形をなす。)とからなり、アーム4
6の先端にピン53を中心としてバケットシリンダと称
される油圧シリンダ52によりリンク54,55を介し
て回動自在に取付けられた振動締固め装置56が取付け
られる。なお、平行リンク51の代わりに油圧シリンダ
を用いる場合もあり、起伏ブーム38の代わりに水平回
動ブームを用いて平行リンク機構を構成することもあ
る。
第3図、第4図に示すように、振動締固め装置56は、
その取付け用ブラケット58の一端側がアーム46の先
端にピン53により連結され、かつ他端側が前記リンク
55にピン57により連結される。59は多段筒状伸縮
体であり、本実施例においては、外筒59aと内筒59
bとからなる2段伸縮式である例について示し、外筒5
9aを前記ブラケット58の下部の前記ピン53,57
間の中央に中心が位置するように溶接等により固着し、
内部には、伸縮用油圧シリンダ60が、そのチューブ側
端部をピン61により外筒59aに連結し、ピストンロ
ッドをピン62により内筒59bに連結して取付けてあ
る。
63は前記多段筒状伸縮体59の内筒59bの下端と逆
U字形をなす可動フレーム64との間に取付けられた旋
回装置であり、該旋回装置63は、前記多段筒状伸縮体
の下端にフランジ結合65された筒状ケース66と、該
ケース66内に固定された油圧式旋回モータ67と、該
旋回モータ67の出力歯車と前記可動フレーム64の中
心の内歯車とからなる動力伝達部68とを有し、中心部
には、起振装置70の起振用油圧モータ71に作動油を
供給するロータリージョイント69を有する。
起振装置70は、そのフレーム73の上部が前記可動フ
レーム64の左右の内面に設けた振動吸収兼加圧力伝達
用のゴムあるいはばねからなる弾性材72を介して取付
けられ、該フレーム73の側面に前記起振用油圧モータ
71が取付けられ、該油圧モータ71により回転させる
偏心錘74と、該偏心錘74に並設される偏心錘75
と、各偏心錘74,75にそれぞれ同心に取付けられて
互いに噛合する歯車76,77とを有する。そして偏心
錘74,75の偏心方向を反対方向として同角度をなす
ように設定し、前記歯車76,77の噛合により偏心錘
74,75を逆回転させることにより、横方向の振動力
が相殺されて上下の振動力のみが残るように構成されて
いる。なお、旋回モータ67および起振用モータ71は
油圧式に限定されるものではなく、電動式とすることも
できる。78は上部の取付け板部78aが起振装置フレ
ーム73の下面にボルト79により着脱自在に取付けら
れた縦形振動板である。ここで、例えば掘削される溝の
深さが1.8mである場合、前記間隙部の深さH3は約
1.5〜1.6m、幅Wは約20cm程度となるが、これ
に対し、縦形振動板78は、一例として切込深さhを約
100cm、厚さaを0.9cm〜1.2cm、幅bを45cm
〜50cmとして製作される。なお、該縦形振動板78の
厚さは、振動力および砂質か砂利質あるいは間隙部幅W
にもよるが、一般的には間隙部Wの約1/10〜1/20程度と
することが好ましいが、本考案はこの範囲に限定されな
い。
80は前記多段筒状伸縮体59の外筒59aの外面に取
付けられた垂直計であり、該垂直計80により計測され
る垂直度が運転室34内の表示器81に表示されるよう
になっている。この表示器81は、例えば第5図に示す
ように、垂直計の針82により抵抗器83の針82との
接点が変化し、針82と抵抗器83の両端との間の抵抗
値R1,R2の変化をブリッジ回路等により電圧変化として
検出し、増幅回路84により増幅して垂直である際に零
表示、左右に振れている時にそれぞれ図示の表示器81
による正、負の指針表示あるいは数値等の表示でなされ
るように構成されたものが用いられる。針82の外筒5
9aに対する傾斜により接点が接触、開離しこれに伴な
って表示器81に設けた傾斜方向表示用および垂直であ
ることを表示するランプが点灯する構成等も使用でき
る。また、この垂直計80として、トルクバランス式の
耐振性の高いものを使用することもできる。本考案にお
いて、垂直計80および表示器81は必ずしも必要とさ
れるものではない。
この作業機を用いてキャブ4とU字溝1の壁面5との間
の間隙部の砂6の締固め作業を行なう場合は、第1図お
よび第2図に示すように、作業機30をU字溝1の近傍
に、作業機30がU字溝1のほぼ中央に相当する位置と
なるように設定する。また、油圧シリンダ40を作動さ
せてアーム46を水平移動させることにより、縦形振動
板78を前記キャブ4と溝壁面5との間のほぼ中央に位
置させ、かつ油圧シリンダ37,45を作動させてU字
溝1の長手方向の位置合わせおよび高さ調整を行ない、
旋回装置63を作動させて縦形振動板78の向きをキャ
ブ4の向きに合わせて第1図の実線Aに示す状態とし、
続いて多段筒状伸縮体59に内蔵した油圧シリンダ60
を伸長させつつ、さらに必要に応じて起伏ブーム38の
倒しあるいはアーム46の回動を行ないながら、起振装
置70の起振用油圧モータ71を作動させ、縦形振動板
78を上下振動させながら砂6の締固めを行なう。この
場合、縦形振動板78の縦振動により、粘着性のない砂
や砂利の粗粒子は流動化し、横移動して圧密されると共
に、縦形振動板78の下部の砂6も縦形振動板78の押
し込みにより第4図の矢印eに示すように圧密される。
縦形振動板78の押し込みは、第1図の2点鎖線A1に示
すように、間隙部の深さの2/3程度まで行えばよく、こ
れにより、間隙部の底部まで締固めがなされる。この縦
形振動板78の押し入れ深さは、例えば縦形振動板78
の取付け板部78aのキャブ4の上面からの高さΔh
(第4図参照)がほぼ一定となるように制御することに
より、どの個所においても一定の圧密が可能となる。縦
形振動板78を引抜いた後は、砂が締固められることに
より上面が沈下したり、縦形振動板78を押し込んだ部
分に溝が残留したりするが、この沈下した分や溝等は砂
を追加埋め戻して圧密する。
なお、前記締固めにおいては、垂直度を表示する表示器
81をオペレータが見ながら、油圧シリンダ52を作動
させて該振動締固め装置56を回動させて縦形振動板7
8を垂直に保持することにより、効率のよい締固めが行
なえる。
U字溝1を横断する方向の位置制御は、油圧シリンダ4
0を作動させてアーム46の位置を第2図の実線Cから
2点鎖線Dに示すように、左右に移動することにより行
なうことができる。この場合、本実施例のように、フロ
ントとして側溝掘フロント35を用いることにより、油
圧ショベルの旋回装置32を作動させる必要がなくなる
から、振動締固め装置56の横移動に拘らず、旋回装置
63を作動させなくとも、縦形振動板78を一定の向き
に維持することができる。従って、側溝掘フロント35
を用いる場合には、縦形振動板78の向きを変える旋回
機構は必ずしも必要ではない。また、U字溝1の長さ方
向の位置制御は、第1図に示すように、ブーム38の起
伏と、アーム46の回動により、実線Aで示す位置から
2点鎖線Bに示すように移動させることにより行なえ、
油圧ショベル本体を走行させることなく、位置制御がで
きる。
このように、振動締固め装置56の油圧シリンダ60に
よる垂直押し付け力と起振装置70による起振力によ
り、締固め反力を油圧ショベル30で受けながら、強力
な締固めが可能である。
また、一旦多段筒状伸縮体59の垂直設定がなされれ
ば、多段筒状伸縮体59に内蔵した油圧シリンダ60の
みを伸縮させて締固めを行なえば、垂直度が問題となる
ことなく締固めが行なえるので、操作が容易に行なえ
る。
上記締固めを行なう場合、第6図のf,g内に示す数字
の順序、すなわち左右の間隙部の砂を交互に縦形振動板
78の幅分ずつ締固めることにより、キャブ4が締固め
作業によって片寄ることがない。
なお縦形振動板78の形状は、第7図の78Aあるいは
78Bに示すように、下面を凹弧状面、あるいは凸弧状
面に形成したり、78Cのように全体形状を台形とした
り、78Dに示すように、断面形状を上方が拡大された
テーパー形にしたり、これらの組合わせ構造とする等、
実施例以外の種々の構造が採用できる。
第8図は(A)〜(C)は、縦形振動板78の他の例で
あり、第8図(A),(B)に示すように前記縦形振動
板78の両面に、そのほぼ全幅にわたり、アングルから
なる押圧部材78x,78yをそれぞれ上下2段に溶接
により固着したものである。このような押圧部材78
x,78yを設ければ、縦形振動板78の振動により下
方へ動く際、第8図(C)に示すように、押圧部材78
x,78yの傾斜した下面iにより矢印kに示すよう
に、砂あるいは砂利を下方および側方に押しやる力が働
き、砂や砂利の圧密を効率良く行なうことができる。
本例の押圧部材78x,78yの下面iの傾斜角θは本
例では45度としているが、この傾斜角は砂質等によっ
て種々に変更される。また、押圧部材78は1段のみ設
けてもよく、例えば78xのみを設ける場合には、その
取付け位置の下面からの高さh1は、第8図(B)におけ
る振動板高さhの1/10以上でかつ1/2以下であることが
好ましい。また、2段以上の押圧部材を設ける場合も、
最上方の押圧部材78yの取付け位置h2は振動板の高さ
の1/2以下に設ければ良く、それで間隙部の砂の押圧作
用を十分発揮することができる。また、押圧部材78
x,78yの幅W1は、溝の幅W(第4図参照)の1/4〜1
/5程度とすることが好ましい。
押圧部材を2段以上設ける場合、第8図(D)に示すよ
うに、上段の押圧部材78zにより形成される幅W2は下
段の押圧部材78xの幅W1より大きくすることにより、
上方の押圧部材78zの押圧作用をより良好に発揮しう
る。本例において、押圧部材78x〜78zの上面jも
傾斜面に形成しているが、これは引抜きを容易に行なう
ためである。
第9図は振動締固め装置56の旋回装置63の他の構成
例であり、旋回部分に前記油圧モータ67を設けず、起
振用油圧モータ71への圧油の供給、停止に伴ない、自
動的に旋回ロック、ロック解除を行なうロック装置86
を設けたものである。第9図において、66Aは前記筒
状伸縮体59の下端に前記筒状ケース66の代わりに取
付けられるフレーム、64Aは該上フレームに旋回自在
に取付けられた可動フレームであり、両フレーム66
A,64A間に可動フレーム64Aの旋回を拘束するロ
ック装置86が設けてある。
また、第9図(C)に示すように、前記フレーム66A
の下面には、固定フランジ87が取付けられ、該固定フ
ランジ87の中央には、ホルダーシャフト90が止めナ
ット91により取付けられている。可動フレーム64A
の上端には、前記固定フランジ87に対向する可動フラ
ンジ92が取付けられており、前記ロック装置86は、
前記可動フランジ92と前記ホルダーシャフト90との
間に位置するロックピストン93を有している。ロック
ピストン93は、可動フランジ92に対して固定されて
おり、ホルダーシャフト90に対しては密封的に回動で
きるようになっており、かつロックピストン93とホル
ダーシャフト90との間には、油室94が形成されてい
る。可動フランジ92およびロックピストン93は、油
室94に圧油が供給されていない時は固定フランジ87
との間にわずかの隙間ができるような寸法を有し、これ
により、可動フレーム64Aはフレーム66Aに対して
ホルダーシャフト90のまわりをロックピストン93と
共に旋回できるようになっている。
ホルダーシャフト90およびロックピストン93内には
1対の油通路95,96が形成されており、油室94は
油通路75の一部をもなしている、油通路95の入口9
5aは油圧源に接続され、出口95bは油圧モータ71
の一方の接続口に接続されており、油通路96の入口9
6aは油圧モータ71の他方の接続口に接続され、出口
96bはタンクに接続されている。ホルダーシャフト9
0の下部には、チェック弁97a、リリーフ弁97bを
含むバルブユニット97が接続されている。
第9図のロック装置86の動作について説明する。起振
装置70の作動時、圧油は通路95を通って油圧モータ
71に供給され、それからの戻り油は通路96を通って
タンクに戻される。圧油が通路95を通る時、油室94
にも同時に圧油が供給され、ロックピストン93を上方
へ押上げ、可動フランジ92を固定フランジ87に係合
させ、可動フレーム64Aの旋回をロックする。従っ
て、ロック装置86は、起振装置70の作動に連動する
自動ロック装置として作用する。なお、ロック装置86
は、起振装置70の作動とは独立して作動するリモート
コントロールロックとして構成することもできる。
このような構造とすれば、起振装置70を作動させてい
ない間に、縦形振動板78の向きを作業員が変えるか、
あるいは縦形振動板78の一部を例えばU字溝の壁面5
等に当接させて向きを調整することができる。この実施
例によれば、旋回歯車機構や旋回用油圧モータを要しな
いので、廉価に製作できるという利点がある。また、キ
ャブ4の外側面やU字溝1の壁面5に縦形振動板78が
衝突しても回動して逃げるので、衝撃が緩和され、操作
ミスによる損傷を起こしにくいという利点がある。
(考案の効果) 請求項1の砂または砂利の振動締固め作業機は、油圧シ
ョベル等の作業機のアームの先端に、油圧シリンダ内蔵
の多段筒状伸縮体、旋回装置、振動吸収兼加圧力伝達用
弾性体、起振装置、縦形振動板からなる振動締固め装置
を油圧シリンダにより回動自在に取付けたものであり、
振動締固め装置の多段筒状伸縮体の内蔵油圧シリンダに
よる垂直押し付け力と起振装置による起振力により、締
固め反力を作業機で受けながら、強力な締固めが可能で
ある。従って、締固め作業を能率良く行なうことができ
る。前記のようにキャブの敷設作業は夜間作業で行なわ
れ、時間帯が制限されるので、作業能率の向上あるいは
工程の短縮は極めて有益なことである。また、人力を利
用して突き棒により締固めする場合に比較し、労力を要
せず、容易に作業が行なえる。
また、縦形振動板による縦振動により締固めを行なうも
のであり、溝の中間部を押圧すれば良いため周囲のもの
を破損させるおそれがない。
また、振動締固め装置の溝長手方向の位置制御は、ブー
ムの起伏と、アームの回動により行なえ、また、横方向
の位置制御は、作業機本体の旋回により行なえ、作業機
を走行させる必要がないから、位置合わせも容易、迅速
に行なえ、この点からも作業能率の向上に寄与するもの
である。
また、本考案の作業機は、油圧ショベルをベースマシン
とし、振動締固め装置の代わりに掘削用バケットを取付
ければ油圧ショベルとして使用することができるので、
ユーザーにとって有益である。
請求項2においては、側溝掘りフロントに振動締固め装
置を取付けたので、作業性が良好となる。
請求項3において、縦形振動板の両面に、下面を傾斜面
に形成した押圧部材を固着したので、締固め性能を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による振動締固め作業機の一実施例を作
業状態にて示す側面図、第2図はその平面図、第3図は
該実施例の振動締固め装置の側面図、第4図は第3図の
正面図、第5図は該実施例の垂直計の表示器の一例を示
す回路図、第6図は該実施例による場合の作業順序を示
す説明図、第7図は縦形振動板の種々の形状を示す図、
第8図(A)は本考案による縦形振動板の他の例を示す
側面図、同(B)はその正面図、同(C)は(B)の一
部拡大図、同(D)はその変形例を示す正面図、第9図
は本考案における起振装置旋回機構の他の例を示すもの
で、(A)は側面図、(B)は正面図、(C)は拡大断
面図、第10図は本考案の作業対象となる電線等の地下
埋設構造の一例を示す断面図、第11図は従来の締固め
作業状態を示す図である。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】狭い間隙部に充填される砂や砂利を振動締
    固めする作業機において、作業機のアームの先端に振動
    締固め装置を取り付けてなり、該振動締固め装置は、前
    記アームの先端にピン付けされてバケットシリンダによ
    り回動される取付け用ブラケットと、該取付け用ブラケ
    ットに設けられ、かつ伸縮用油圧シリンダを内蔵した多
    段筒状伸縮体と、該多段筒状伸縮体の下端に旋回自在に
    取付けられた可動フレームと、該可動フレームに振動吸
    収兼加圧力伝達用弾性材を介して取付けられた起振用油
    圧モータおよび偏心錘を有する縦振動式起振装置と、該
    起振装置の下部に取付けられ上下振動する縦形振動板と
    を備えたことを特徴とする砂や砂利の振動締固め作業
    機。
  2. 【請求項2】前記作業機は側溝掘フロントを有し、該側
    溝掘フロントのアームに前記振動締固め装置を取付けた
    ことを特徴とする請求項1記載の砂や砂利の振動締固め
    作業機。
  3. 【請求項3】前記縦形振動板の両面に、少なくとも下面
    を傾斜面に形成した1本以上の押圧部材を固着したこと
    を特徴とする請求項1または2記載の砂や砂利の振動締
    固め作業機。
JP5211088U 1987-04-20 1988-04-20 砂や砂利の振動締固め作業機 Expired - Lifetime JPH0632978Y2 (ja)

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