JPH06329562A - オレフィンオリゴマーの製造方法 - Google Patents
オレフィンオリゴマーの製造方法Info
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- JPH06329562A JPH06329562A JP5119485A JP11948593A JPH06329562A JP H06329562 A JPH06329562 A JP H06329562A JP 5119485 A JP5119485 A JP 5119485A JP 11948593 A JP11948593 A JP 11948593A JP H06329562 A JPH06329562 A JP H06329562A
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- chromium
- organoaluminum compound
- compound
- olefin
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 オレフィンの三量体、特に線状低密度ポリエ
チレンのコモノマーとして有用なヘキセン−1を選択的
に効率よく製造しうるオレフィンオリゴマーの製造方法
を提供すること。 【構成】 (a)クロム錯体からなる触媒と(b)有機
アルミニウム化合物を一定量の水で加水分解して得られ
る含酸素有機アルミニウム化合物からなる助触媒の存在
下でオレフィンを重合させるオレフィンオリゴマーの製
造方法である。ここで有機アルミニウム化合物と実質的
に反応した水との量比は、モル比で1:0.1〜0.65で
ある。但し2価のクロム化合物を用いてクロム錯体を調
製した場合には1:0.1〜0.9でよい。
チレンのコモノマーとして有用なヘキセン−1を選択的
に効率よく製造しうるオレフィンオリゴマーの製造方法
を提供すること。 【構成】 (a)クロム錯体からなる触媒と(b)有機
アルミニウム化合物を一定量の水で加水分解して得られ
る含酸素有機アルミニウム化合物からなる助触媒の存在
下でオレフィンを重合させるオレフィンオリゴマーの製
造方法である。ここで有機アルミニウム化合物と実質的
に反応した水との量比は、モル比で1:0.1〜0.65で
ある。但し2価のクロム化合物を用いてクロム錯体を調
製した場合には1:0.1〜0.9でよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はオレフィンオリゴマーの
製造方法に関し、さらに詳しくは、特に線状低密度ポリ
エチレン(L−LDPE)のコモノマーとして有用なヘ
キセン−1を選択的に効率よく製造しうるオレフィンオ
リゴマーの製造方法に関するものである。
製造方法に関し、さらに詳しくは、特に線状低密度ポリ
エチレン(L−LDPE)のコモノマーとして有用なヘ
キセン−1を選択的に効率よく製造しうるオレフィンオ
リゴマーの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高分子化合物の原料用コモノマー等とし
て有用なオレフィンオリゴマーは、比較的低分子量のオ
レフィンをオリゴマー化することによって製造できる。
特に近年、エチレンのオリゴマー化によって製造される
ヘキセン−1,オクテン−1及びその他の炭素数4〜1
2のα−オレフィンは、線状低密度ポリエチレン(L−
LDPE)の原料用コモノマーとして益々その重要性が
高くなっている。
て有用なオレフィンオリゴマーは、比較的低分子量のオ
レフィンをオリゴマー化することによって製造できる。
特に近年、エチレンのオリゴマー化によって製造される
ヘキセン−1,オクテン−1及びその他の炭素数4〜1
2のα−オレフィンは、線状低密度ポリエチレン(L−
LDPE)の原料用コモノマーとして益々その重要性が
高くなっている。
【0003】従来、工業化されたオレフィンのオリゴマ
ー化技術としては、シュルツ・フローリ分布則に則った
オリゴマー製造技術とポアソン分布で表されるオリゴマ
ー製造技術とがある。しかし前者の技術は、オリゴマー
の分子量分布を表示するα値が0.5の場合はブテン−1
の生成量が多くなり、0.7では炭素数10以上のα−オ
レフィンの生成量が多くなるために、L−LDPEの原
料として好適なヘキセン−1やオクテン−1を選択的に
製造することができない。一方、後者の技術は、ヘキセ
ン−1とオクテン−1とを比較的選択的に製造すること
ができる。しかしこの技術を採用しているエチル社の特
許を解析すると、副生したブテンをリサイクルしたり、
反応工程をアルキル化工程と置換工程の2段階に分けた
り、触媒使用量が量論的で多量を必要としたり、更には
触媒の回収工程及びその設備を付設しなければならない
等のために、複雑なプロセスを必要とし、必ずしも工業
的に有利とはいえない。
ー化技術としては、シュルツ・フローリ分布則に則った
オリゴマー製造技術とポアソン分布で表されるオリゴマ
ー製造技術とがある。しかし前者の技術は、オリゴマー
の分子量分布を表示するα値が0.5の場合はブテン−1
の生成量が多くなり、0.7では炭素数10以上のα−オ
レフィンの生成量が多くなるために、L−LDPEの原
料として好適なヘキセン−1やオクテン−1を選択的に
製造することができない。一方、後者の技術は、ヘキセ
ン−1とオクテン−1とを比較的選択的に製造すること
ができる。しかしこの技術を採用しているエチル社の特
許を解析すると、副生したブテンをリサイクルしたり、
反応工程をアルキル化工程と置換工程の2段階に分けた
り、触媒使用量が量論的で多量を必要としたり、更には
触媒の回収工程及びその設備を付設しなければならない
等のために、複雑なプロセスを必要とし、必ずしも工業
的に有利とはいえない。
【0004】これらの技術の他に、クロム化合物を含有
するエチレンの三量体化触媒を用いてオリゴマーを製造
する技術が古くから知られている。例えば、特公平4−
66457号公報には、主としてクロムカルボキシレー
ト系の触媒を用いたオレフィンの三量体化方法が開示さ
れている。しかし、この方法では、副生物であるポリマ
ーの生成量を20%以下に抑制することが困難である。
また、特開平3−115406号公報には、主としてク
ロムピロリド系の触媒を用いたオレフィンの三量体化方
法が開示されている。この方法はポリマーの生成量を数
%以下に抑制できる反面、反応速度が遅い。固体酸を用
いれば反応速度を上げることができるが、この場合に
は、炭化水素溶媒に不溶性の固体酸を反応終了後に濾過
したり、固体酸を調製したり、固体酸の粉末を添加しな
ければならない等のために、プロセス構築が困難であ
る。このように、エチレンの三量体化触媒を用いる方法
は、オリゴマー製造技術としては未だ多くの問題を抱え
ている。
するエチレンの三量体化触媒を用いてオリゴマーを製造
する技術が古くから知られている。例えば、特公平4−
66457号公報には、主としてクロムカルボキシレー
ト系の触媒を用いたオレフィンの三量体化方法が開示さ
れている。しかし、この方法では、副生物であるポリマ
ーの生成量を20%以下に抑制することが困難である。
また、特開平3−115406号公報には、主としてク
ロムピロリド系の触媒を用いたオレフィンの三量体化方
法が開示されている。この方法はポリマーの生成量を数
%以下に抑制できる反面、反応速度が遅い。固体酸を用
いれば反応速度を上げることができるが、この場合に
は、炭化水素溶媒に不溶性の固体酸を反応終了後に濾過
したり、固体酸を調製したり、固体酸の粉末を添加しな
ければならない等のために、プロセス構築が困難であ
る。このように、エチレンの三量体化触媒を用いる方法
は、オリゴマー製造技術としては未だ多くの問題を抱え
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情のもとで、オレフィンを効率よく三量体化でき、特
にL−LDPEの原料用コモノマーとして好適なヘキセ
ン−1を、選択的に効率よく製造しうる工業的に有利な
オレフィンオリゴマーの製造方法を提供することを目的
としている。
事情のもとで、オレフィンを効率よく三量体化でき、特
にL−LDPEの原料用コモノマーとして好適なヘキセ
ン−1を、選択的に効率よく製造しうる工業的に有利な
オレフィンオリゴマーの製造方法を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意研究を重ねた。その結果、触媒と
してクロム化合物を含有する錯体を用いると共に、助触
媒として有機アルミニウム化合物を一定量の水で加水分
解して得られる含酸素有機アルミニウム化合物を用いる
場合に、上記目的を達成しうることを見出した。本発明
はかかる知見に基づいて完成したものである。即ち本発
明は、(a)クロム化合物と電子供与剤とから調製した
錯体からなる触媒及び(b)有機アルミニウム化合物の
加水分解によって得られ、かつ有機アルミニウム化合物
と実質的に反応した水とのモル比が1:0.1〜0.65で
ある含酸素有機アルミニウム化合物からなる助触媒の存
在下でオレフィンを重合させることを特徴とするオレフ
ィンオリゴマーの製造方法を提供するものである。また
本発明は、(a)2価のクロム化合物と電子供与剤とか
ら調製した錯体からなる触媒及び(b)有機アルミニウ
ム化合物の加水分解によって得られ、かつ有機アルミニ
ウム化合物と実質的に反応した水とのモル比が1:0.1
〜0.9である含酸素有機アルミニウム化合物からなる助
触媒の存在下でオレフィンを重合させることを特徴とす
るオレフィンオリゴマーの製造方法をも提供する。
を達成するために鋭意研究を重ねた。その結果、触媒と
してクロム化合物を含有する錯体を用いると共に、助触
媒として有機アルミニウム化合物を一定量の水で加水分
解して得られる含酸素有機アルミニウム化合物を用いる
場合に、上記目的を達成しうることを見出した。本発明
はかかる知見に基づいて完成したものである。即ち本発
明は、(a)クロム化合物と電子供与剤とから調製した
錯体からなる触媒及び(b)有機アルミニウム化合物の
加水分解によって得られ、かつ有機アルミニウム化合物
と実質的に反応した水とのモル比が1:0.1〜0.65で
ある含酸素有機アルミニウム化合物からなる助触媒の存
在下でオレフィンを重合させることを特徴とするオレフ
ィンオリゴマーの製造方法を提供するものである。また
本発明は、(a)2価のクロム化合物と電子供与剤とか
ら調製した錯体からなる触媒及び(b)有機アルミニウ
ム化合物の加水分解によって得られ、かつ有機アルミニ
ウム化合物と実質的に反応した水とのモル比が1:0.1
〜0.9である含酸素有機アルミニウム化合物からなる助
触媒の存在下でオレフィンを重合させることを特徴とす
るオレフィンオリゴマーの製造方法をも提供する。
【0007】本発明の方法においては、(a)成分とし
てクロム化合物と電子供与剤とから調製した錯体からな
る触媒が用いられる。このクロム錯体中のクロムの酸化
状態、即ち原子価は、オリゴマー化反応を行っている反
応溶媒中において、2価の状態にあることが好ましい。
かかる観点から、錯体調製時にクロム錯体中のクロムの
原子価を2価に調節することが好ましい。また、錯体調
製時にクロムの原子価が3価又は4価であっても、助触
媒の添加によってオリゴマー化反応系において2価に変
化するものは好ましく用いられる。
てクロム化合物と電子供与剤とから調製した錯体からな
る触媒が用いられる。このクロム錯体中のクロムの酸化
状態、即ち原子価は、オリゴマー化反応を行っている反
応溶媒中において、2価の状態にあることが好ましい。
かかる観点から、錯体調製時にクロム錯体中のクロムの
原子価を2価に調節することが好ましい。また、錯体調
製時にクロムの原子価が3価又は4価であっても、助触
媒の添加によってオリゴマー化反応系において2価に変
化するものは好ましく用いられる。
【0008】錯体調製時にクロムの原子価を2価に調節
するに際して、錯体の色調を参考にすることができる。
2価のクロム錯体の炭化水素溶液は、通常、黄土色から
黒褐色を呈する。これに対して3価のクロム錯体の炭化
水素溶液は、通常、緑色を呈し、アセチルアセトナトク
ロムから調製された3価のクロム錯体の炭化水素溶液
は、赤紫色を呈する。助触媒の添加によってクロムの原
子価が2価に変化したかどうかも色調によって判断でき
る。(a)成分であるクロム錯体に(b)成分である助
触媒を添加した際に、混合物の色調が灰色から黒色を呈
した場合には、クロムの原子価が2価に変化したと見な
すことができる。
するに際して、錯体の色調を参考にすることができる。
2価のクロム錯体の炭化水素溶液は、通常、黄土色から
黒褐色を呈する。これに対して3価のクロム錯体の炭化
水素溶液は、通常、緑色を呈し、アセチルアセトナトク
ロムから調製された3価のクロム錯体の炭化水素溶液
は、赤紫色を呈する。助触媒の添加によってクロムの原
子価が2価に変化したかどうかも色調によって判断でき
る。(a)成分であるクロム錯体に(b)成分である助
触媒を添加した際に、混合物の色調が灰色から黒色を呈
した場合には、クロムの原子価が2価に変化したと見な
すことができる。
【0009】上記触媒の一成分であるクロム化合物とし
ては、クロムの原子価が2価,3価又は4価であるクロ
ム化合物が用いられる。このうち、クロム錯体中のクロ
ムの原子価を2価に調節する観点から、クロムの原子価
が2価であるクロム化合物が好ましく用いられる。該ク
ロム化合物の具体例としては、例えば、二塩化クロム,
三塩化クロム,二沃化クロム,三沃化クロム等のクロム
ハライド類;2−エチルヘキサン酸,ラウリン酸,ステ
アリン酸等のカルボン酸中のカルボキシル基の水素がク
ロムと置換したクロムカルボキシレート類;トリスアセ
チルアセトナトクロム,トリス(2,2,6,6−テト
ラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)クロム等のβ−
ジケトンのキレート類;クロム(IV)テトラエトキシ
ド,クロム(IV)テトラ−t−ブトキシド等のクロムア
ルコキシド類などが挙げられる。これらの中ではクロム
ハライド類が好ましい。なおクロム化合物は一種のみを
単独で用いてもよく、また二種以上を組み合わせて用い
てもよい。
ては、クロムの原子価が2価,3価又は4価であるクロ
ム化合物が用いられる。このうち、クロム錯体中のクロ
ムの原子価を2価に調節する観点から、クロムの原子価
が2価であるクロム化合物が好ましく用いられる。該ク
ロム化合物の具体例としては、例えば、二塩化クロム,
三塩化クロム,二沃化クロム,三沃化クロム等のクロム
ハライド類;2−エチルヘキサン酸,ラウリン酸,ステ
アリン酸等のカルボン酸中のカルボキシル基の水素がク
ロムと置換したクロムカルボキシレート類;トリスアセ
チルアセトナトクロム,トリス(2,2,6,6−テト
ラメチル−3,5−ヘプタンジオナト)クロム等のβ−
ジケトンのキレート類;クロム(IV)テトラエトキシ
ド,クロム(IV)テトラ−t−ブトキシド等のクロムア
ルコキシド類などが挙げられる。これらの中ではクロム
ハライド類が好ましい。なおクロム化合物は一種のみを
単独で用いてもよく、また二種以上を組み合わせて用い
てもよい。
【0010】もう一つの触媒成分である電子供与剤とし
ては、クロムに電子供与能を示すドナー配位子が用いら
れる。このドナー配位子の具体例としては、例えば、テ
トラヒドロフラン;1,2−ジメトキシエタン;2,3
−ジヒドロフラン;3,4−ジヒドロ−2H−ピラン等
のエーテル類、ピロール;ジメチルピロール;ピロリジ
ン;インドール;ピリジン;α−ピコリン;テトラメチ
ルエチレンジアミン等のアミン類、t−ブチルイソニト
リル;メチルイソニトリル;p−トリルイソニトリル等
のイソニトリル類などが挙げられる。これらの中ではエ
ーテル類及びアミン類が好ましい。なおドナー配位子は
一種のみを単独で用いてもよく、また二種以上を組み合
わせて用いてもよい。
ては、クロムに電子供与能を示すドナー配位子が用いら
れる。このドナー配位子の具体例としては、例えば、テ
トラヒドロフラン;1,2−ジメトキシエタン;2,3
−ジヒドロフラン;3,4−ジヒドロ−2H−ピラン等
のエーテル類、ピロール;ジメチルピロール;ピロリジ
ン;インドール;ピリジン;α−ピコリン;テトラメチ
ルエチレンジアミン等のアミン類、t−ブチルイソニト
リル;メチルイソニトリル;p−トリルイソニトリル等
のイソニトリル類などが挙げられる。これらの中ではエ
ーテル類及びアミン類が好ましい。なおドナー配位子は
一種のみを単独で用いてもよく、また二種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0011】クロム錯体は、上記のクロム化合物と上記
の電子供与剤を混合することにより調製できる。混合順
序について特に制限はない。また、クロム化合物と電子
供与剤だけでなく、(b)成分である含酸素有機アルミ
ニウム化合物をクロム錯体の合成時に同時に混合するこ
ともできる。この場合にも混合順序に制限はない。クロ
ム化合物と電子供与剤の配合比は特に制限されないが、
クロム化合物中のクロムと電子供与剤であるドナー配位
子とのモル比で通常1:0.1〜1000,好ましくは
1:1〜100である。
の電子供与剤を混合することにより調製できる。混合順
序について特に制限はない。また、クロム化合物と電子
供与剤だけでなく、(b)成分である含酸素有機アルミ
ニウム化合物をクロム錯体の合成時に同時に混合するこ
ともできる。この場合にも混合順序に制限はない。クロ
ム化合物と電子供与剤の配合比は特に制限されないが、
クロム化合物中のクロムと電子供与剤であるドナー配位
子とのモル比で通常1:0.1〜1000,好ましくは
1:1〜100である。
【0012】本発明の方法において助触媒として用いら
れる(b)成分とは、有機アルミニウム化合物と水とを
一定範囲内の量比で反応させて得られる加水分解生成物
である。加水分解に用いられる有機アルミニウム化合物
は特に制限を受けないが、例えば次の一般式(II) R n Al X 3-n ・・・(II) 〔式中、Rはアルキル基又はシクロアルキル基よりなる
群から選ばれた少なくとも1種を示し、Xは水素原子,
アルコキシ基,アリール基又はハロゲン原子よりなる群
から選ばれた少なくとも1種を示し、nは1〜3の整数
を示す。同一分子内の複数のR又はXは同一であっても
よく、異なっていてもよい。〕で表されるアルキルアル
ミニウム化合物及び/又はシクロアルキルアルミニウム
化合物を用いるのが好ましい。一般式(II)に該当する
化合物の具体例としては、トリメチルアルミニウム,ト
リエチルアルミニウム,トリイソブチルアルミニウム,
ジメチルエチルアルミニウム,トリシクロヘキシルアル
ミニウム等の(シクロ)アルキルアルミニウム類;ジエ
チルアルミニウムヒドリド,ジイソブチルアルミニウム
ヒドリド,ジシクロヘキシルアルミニウムヒドリド等の
(シクロ)アルキルアルミニウムヒドリド類;ジシクロ
ヘキシルアリールアルミニウム等の(シクロ)アルキル
−アリールアルミニウム類;ジエチルアルミニウムクロ
リド,ジエチルアルミニウムセスキクロリド,ジシクロ
ヘキシルアルミニウムクロリド等の(シクロ)アルキル
アルミニウムハライド類などが挙げられる。一般式(I
I)で表される化合物の中では、少なくとも1つのRが
エチル基のもの、即ち次の一般式(I) Et n Al Y 3-n ・・・(I) 〔式中、Etはエチル基を示し、Yは水素原子,アルキ
ル基,アルコキシ基,アリール基又はハロゲン原子より
なる群から選ばれた少なくとも1種を示し、nは1〜3
の整数を示す。同一分子内の複数のYは同一であっても
よく、異なっていてもよい。〕で表されるモノ,ジ及び
トリエチルアルミニウム化合物を用いるのが特に好まし
い。これらの有機アルミニウム化合物は一種のみを単独
で用いてもよく、また二種以上を組み合わせて用いても
よい。
れる(b)成分とは、有機アルミニウム化合物と水とを
一定範囲内の量比で反応させて得られる加水分解生成物
である。加水分解に用いられる有機アルミニウム化合物
は特に制限を受けないが、例えば次の一般式(II) R n Al X 3-n ・・・(II) 〔式中、Rはアルキル基又はシクロアルキル基よりなる
群から選ばれた少なくとも1種を示し、Xは水素原子,
アルコキシ基,アリール基又はハロゲン原子よりなる群
から選ばれた少なくとも1種を示し、nは1〜3の整数
を示す。同一分子内の複数のR又はXは同一であっても
よく、異なっていてもよい。〕で表されるアルキルアル
ミニウム化合物及び/又はシクロアルキルアルミニウム
化合物を用いるのが好ましい。一般式(II)に該当する
化合物の具体例としては、トリメチルアルミニウム,ト
リエチルアルミニウム,トリイソブチルアルミニウム,
ジメチルエチルアルミニウム,トリシクロヘキシルアル
ミニウム等の(シクロ)アルキルアルミニウム類;ジエ
チルアルミニウムヒドリド,ジイソブチルアルミニウム
ヒドリド,ジシクロヘキシルアルミニウムヒドリド等の
(シクロ)アルキルアルミニウムヒドリド類;ジシクロ
ヘキシルアリールアルミニウム等の(シクロ)アルキル
−アリールアルミニウム類;ジエチルアルミニウムクロ
リド,ジエチルアルミニウムセスキクロリド,ジシクロ
ヘキシルアルミニウムクロリド等の(シクロ)アルキル
アルミニウムハライド類などが挙げられる。一般式(I
I)で表される化合物の中では、少なくとも1つのRが
エチル基のもの、即ち次の一般式(I) Et n Al Y 3-n ・・・(I) 〔式中、Etはエチル基を示し、Yは水素原子,アルキ
ル基,アルコキシ基,アリール基又はハロゲン原子より
なる群から選ばれた少なくとも1種を示し、nは1〜3
の整数を示す。同一分子内の複数のYは同一であっても
よく、異なっていてもよい。〕で表されるモノ,ジ及び
トリエチルアルミニウム化合物を用いるのが特に好まし
い。これらの有機アルミニウム化合物は一種のみを単独
で用いてもよく、また二種以上を組み合わせて用いても
よい。
【0013】有機アルミニウム化合物を加水分解する方
法については特に制限はなく、公知の方法を用いること
ができる。例えば、有機アルミニウム化合物に水をそ
のまま添加する方法、有機アルミニウム化合物を有機
溶媒に溶解しておき、これと水を接触させる方法、硫
酸アルミニウム・15水塩や硫酸銅・5水塩等の金属塩
に含有されている結晶水、又は無機物や有機物に含有さ
れている吸着水を有機アルミニウム化合物と反応させる
方法などがある。これらの中で結晶水や吸着水を用いる
方法は、加水分解率を容易に調節できるので好ましい。
加水分解を行うに際して、有機アルミニウム化合物と実
質的に反応した水とのモル比は1:0.1〜0.65(10
〜65%加水分解率),好ましくは1:0.4〜0.6(4
0〜60%加水分解率)の範囲内とする必要がある。但
し、クロムの原子価が2価であるクロム化合物を用いて
(a)成分である触媒を調製した場合には、有機アルミ
ニウム化合物と実質的に反応した水とのモル比は1:0.
1〜0.9(10〜90%加水分解率),好ましくは1:
0.3〜0.7(30〜70%加水分解率)の範囲内とすれ
ばよい。
法については特に制限はなく、公知の方法を用いること
ができる。例えば、有機アルミニウム化合物に水をそ
のまま添加する方法、有機アルミニウム化合物を有機
溶媒に溶解しておき、これと水を接触させる方法、硫
酸アルミニウム・15水塩や硫酸銅・5水塩等の金属塩
に含有されている結晶水、又は無機物や有機物に含有さ
れている吸着水を有機アルミニウム化合物と反応させる
方法などがある。これらの中で結晶水や吸着水を用いる
方法は、加水分解率を容易に調節できるので好ましい。
加水分解を行うに際して、有機アルミニウム化合物と実
質的に反応した水とのモル比は1:0.1〜0.65(10
〜65%加水分解率),好ましくは1:0.4〜0.6(4
0〜60%加水分解率)の範囲内とする必要がある。但
し、クロムの原子価が2価であるクロム化合物を用いて
(a)成分である触媒を調製した場合には、有機アルミ
ニウム化合物と実質的に反応した水とのモル比は1:0.
1〜0.9(10〜90%加水分解率),好ましくは1:
0.3〜0.7(30〜70%加水分解率)の範囲内とすれ
ばよい。
【0014】本発明で用いられる「加水分解率」という
語句は、有機アルミニウム化合物と実質的に反応した水
とのモル比を、有機アルミニウム化合物の使用量を基準
とする百分率で表示したものを意味している。有機アル
ミニウム化合物を加水分解すると、実質的に反応した水
のモル数の2倍量の炭化水素ガスが発生する。従って、
上記の加水分解率は、アルミニウム化合物の加水分解反
応によって発生した炭化水素ガスの量に基づいて、次の
計算式により算出できる。 X=(0.5b÷a)×100(%) ここでXは加水分解率を示し、aは加水分解に用いられ
た有機アルミニウム化合物のモル数を示し、bは加水分
解反応によって発生した炭化水素ガスのモル数を示す。
語句は、有機アルミニウム化合物と実質的に反応した水
とのモル比を、有機アルミニウム化合物の使用量を基準
とする百分率で表示したものを意味している。有機アル
ミニウム化合物を加水分解すると、実質的に反応した水
のモル数の2倍量の炭化水素ガスが発生する。従って、
上記の加水分解率は、アルミニウム化合物の加水分解反
応によって発生した炭化水素ガスの量に基づいて、次の
計算式により算出できる。 X=(0.5b÷a)×100(%) ここでXは加水分解率を示し、aは加水分解に用いられ
た有機アルミニウム化合物のモル数を示し、bは加水分
解反応によって発生した炭化水素ガスのモル数を示す。
【0015】計算例 50%加水分解率の場合 100Et3 Al+50H2 O → 50Et4 Al2
O+100EtH (Etはエチル基を示す。) 例えば、100モルのトリエチルアルミニウム(Et3
Al)から100モルのエタンガス(EtH)が発生し
た場合には、50%加水分解率となる。 (0.5×100÷100)×100=50% 20%加水分解率の場合 100Et3 Al+20H2 O→ 60Et3 Al+2
0Et4 Al2 O+40EtH この反応式に基づいて加水分解率を計算すると次のよう
になる。 (0.5×40÷100)×100=20% 70%加水分解率の場合 100Et3 Al+70H2 O→ 10Et4 Al2 O
+20Et6 Al4 O3 +140EtH この反応式に基づいて加水分解率を計算すると次のよう
になる。 (0.5×140÷100)×100=70%
O+100EtH (Etはエチル基を示す。) 例えば、100モルのトリエチルアルミニウム(Et3
Al)から100モルのエタンガス(EtH)が発生し
た場合には、50%加水分解率となる。 (0.5×100÷100)×100=50% 20%加水分解率の場合 100Et3 Al+20H2 O→ 60Et3 Al+2
0Et4 Al2 O+40EtH この反応式に基づいて加水分解率を計算すると次のよう
になる。 (0.5×40÷100)×100=20% 70%加水分解率の場合 100Et3 Al+70H2 O→ 10Et4 Al2 O
+20Et6 Al4 O3 +140EtH この反応式に基づいて加水分解率を計算すると次のよう
になる。 (0.5×140÷100)×100=70%
【0016】(a)成分である触媒に対する(b)成分
である助触媒の配合比は特に制限されないが、(a)成
分中のクロムと(b)成分中のアルミニウムとのモル比
で通常1:1〜5000,好ましくは1:1〜200で
ある。
である助触媒の配合比は特に制限されないが、(a)成
分中のクロムと(b)成分中のアルミニウムとのモル比
で通常1:1〜5000,好ましくは1:1〜200で
ある。
【0017】本発明の方法において用いられるオレフィ
ンとしては、例えばエチレン,プロピレン,ブテン−
1,ブテン−2,イソブチレン,ペンテン−1,ペンテ
ン−2,ヘキセン−1,ヘキセン−2,ヘキセン−3,
ヘプテン−1,ヘプテン−2,ヘプテン−3,各種オク
テン類及びこれらの混合物などが挙げられるが、これら
の中でα−オレフィン、特にエチレンが好適である。上
記オレフィンの重合においては、通常不活性溶媒が用い
られる。該不活性溶媒としては、例えばペンタン;ヘキ
サン;ヘプタン;オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロ
ペンタン;シクロヘキサン;メチルシクロヘキサン等の
脂環式炭化水素、ベンゼン;トルエン;キシレン;エチ
ルベンゼン等の芳香族炭化水素、四塩化炭素;ジクロロ
エタン;モノクロロシクロペンタン;1,3−ジクロロ
ベンゼン等の塩素化炭化水素などが挙げられる。これら
の溶媒は一種のみを単独で用いてもよく、また二種以上
を混合して用いてもよい。
ンとしては、例えばエチレン,プロピレン,ブテン−
1,ブテン−2,イソブチレン,ペンテン−1,ペンテ
ン−2,ヘキセン−1,ヘキセン−2,ヘキセン−3,
ヘプテン−1,ヘプテン−2,ヘプテン−3,各種オク
テン類及びこれらの混合物などが挙げられるが、これら
の中でα−オレフィン、特にエチレンが好適である。上
記オレフィンの重合においては、通常不活性溶媒が用い
られる。該不活性溶媒としては、例えばペンタン;ヘキ
サン;ヘプタン;オクタン等の脂肪族炭化水素、シクロ
ペンタン;シクロヘキサン;メチルシクロヘキサン等の
脂環式炭化水素、ベンゼン;トルエン;キシレン;エチ
ルベンゼン等の芳香族炭化水素、四塩化炭素;ジクロロ
エタン;モノクロロシクロペンタン;1,3−ジクロロ
ベンゼン等の塩素化炭化水素などが挙げられる。これら
の溶媒は一種のみを単独で用いてもよく、また二種以上
を混合して用いてもよい。
【0018】本発明の方法においては、(a)成分であ
る触媒及び(b)成分である助触媒の存在下でオリゴマ
ー化反応を行う。従ってオリゴマー化反応を行うに際し
て、(a)成分と(b)成分を混合する必要がある。通
常、この混合操作は、予め調製してある(a)成分と
(b)成分の所定量を、オリゴマー化反応の溶媒に添加
することによって行われる。しかし、(a)成分と
(b)成分を直接混合してから反応溶媒に添加してもよ
い。また既述のように、(a)成分と(b)成分を別々
に調製することなく、クロム化合物,電子供与剤及び含
酸素有機アルミニウム化合物を同時に混合することもで
きる。なお、混合順序に制限はない。(a)成分の仕込
み量は、オリゴマー化反応の溶媒に(a)成分と(b)
成分を添加することによって得られる触媒・助触媒調製
液の全量に対するクロム濃度に換算して、通常0.1〜2
00ミリモル/リットル(mmol/L)の範囲とす
る。(b)成分の仕込み量は、(a)成分と(b)成分
の配合比を考慮して決定すればよい。反応温度は、通常
−10〜200℃、好ましくは20〜150℃の範囲で
選ばれる。反応圧力は、通常大気圧〜200kg/cm
2 、好ましくは5〜100kg/cm2 の範囲で選ばれ
る。
る触媒及び(b)成分である助触媒の存在下でオリゴマ
ー化反応を行う。従ってオリゴマー化反応を行うに際し
て、(a)成分と(b)成分を混合する必要がある。通
常、この混合操作は、予め調製してある(a)成分と
(b)成分の所定量を、オリゴマー化反応の溶媒に添加
することによって行われる。しかし、(a)成分と
(b)成分を直接混合してから反応溶媒に添加してもよ
い。また既述のように、(a)成分と(b)成分を別々
に調製することなく、クロム化合物,電子供与剤及び含
酸素有機アルミニウム化合物を同時に混合することもで
きる。なお、混合順序に制限はない。(a)成分の仕込
み量は、オリゴマー化反応の溶媒に(a)成分と(b)
成分を添加することによって得られる触媒・助触媒調製
液の全量に対するクロム濃度に換算して、通常0.1〜2
00ミリモル/リットル(mmol/L)の範囲とす
る。(b)成分の仕込み量は、(a)成分と(b)成分
の配合比を考慮して決定すればよい。反応温度は、通常
−10〜200℃、好ましくは20〜150℃の範囲で
選ばれる。反応圧力は、通常大気圧〜200kg/cm
2 、好ましくは5〜100kg/cm2 の範囲で選ばれ
る。
【0019】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。
【0020】調製例1 〔助触媒(50%加水分解・含酸素有機アルミニウム化
合物)の調製〕攪拌機を備えた容積500ミリリットル
(ml)のセパラブル三つ口フラスコ内を窒素ガスで置
換したのち、トルエン150mlを加え、フラスコの内
容物を氷水浴で冷却した。次に、トリエチルアルミニウ
ム(TEA)40ml(33.5g)をシリンジに取り、
フラスコに注入し、氷水浴下、攪拌を継続しながら、1
0分間保持した後、硫酸アルミニウム・15水塩、8.7
gを10分間かけて添加した。その後、氷水浴で1時間
攪拌した後、20℃の水浴に変えて発生するガス量を調
節しながら、5時間かけて40℃まで昇温した。液中か
らのガス発生量を湿式ガスメーターで測定し、NTP換
算(標準状態)で3.3リットル(L)に到達した後、0.
1torrの真空下でトルエンを留出させた。このよう
にして得られた50%加水分解・含酸素有機アルミニウ
ム化合物の収量は、23gであった。この含酸素有機ア
ルミニウム化合物をシクロヘキサンで希釈して、助触媒
調製液を得た。希釈濃度は含酸素有機アルミニウム化合
物中のアルミニウム換算で1.5モル/リットル(mol
/L)とした。
合物)の調製〕攪拌機を備えた容積500ミリリットル
(ml)のセパラブル三つ口フラスコ内を窒素ガスで置
換したのち、トルエン150mlを加え、フラスコの内
容物を氷水浴で冷却した。次に、トリエチルアルミニウ
ム(TEA)40ml(33.5g)をシリンジに取り、
フラスコに注入し、氷水浴下、攪拌を継続しながら、1
0分間保持した後、硫酸アルミニウム・15水塩、8.7
gを10分間かけて添加した。その後、氷水浴で1時間
攪拌した後、20℃の水浴に変えて発生するガス量を調
節しながら、5時間かけて40℃まで昇温した。液中か
らのガス発生量を湿式ガスメーターで測定し、NTP換
算(標準状態)で3.3リットル(L)に到達した後、0.
1torrの真空下でトルエンを留出させた。このよう
にして得られた50%加水分解・含酸素有機アルミニウ
ム化合物の収量は、23gであった。この含酸素有機ア
ルミニウム化合物をシクロヘキサンで希釈して、助触媒
調製液を得た。希釈濃度は含酸素有機アルミニウム化合
物中のアルミニウム換算で1.5モル/リットル(mol
/L)とした。
【0021】調製例2,3及び4 〔助触媒(20%,70%及び100%加水分解・含酸
素有機アルミニウム化合物)の調製〕調製例1におい
て、硫酸アルミニウム・15水塩の使用量をそれぞれ3.
5g,12.1g及び17.3gに変えた以外は、調製例1
と全く同様に操作し、含酸素有機アルミニウム化合物を
得た。20%加水分解・含酸素有機アルミニウム化合物
の収量は28gであった。70%加水分解・含酸素有機
アルミニウム化合物の収量は20gであった。また10
0%加水分解・含酸素有機アルミニウム化合物の収量は
13gであった。これらの含酸素有機アルミニウム化合
物を調製例1と同様にシクロヘキサンで希釈して、助触
媒調製液を得た。希釈濃度は、調製例1と同様に1.5m
ol/Lとした。
素有機アルミニウム化合物)の調製〕調製例1におい
て、硫酸アルミニウム・15水塩の使用量をそれぞれ3.
5g,12.1g及び17.3gに変えた以外は、調製例1
と全く同様に操作し、含酸素有機アルミニウム化合物を
得た。20%加水分解・含酸素有機アルミニウム化合物
の収量は28gであった。70%加水分解・含酸素有機
アルミニウム化合物の収量は20gであった。また10
0%加水分解・含酸素有機アルミニウム化合物の収量は
13gであった。これらの含酸素有機アルミニウム化合
物を調製例1と同様にシクロヘキサンで希釈して、助触
媒調製液を得た。希釈濃度は、調製例1と同様に1.5m
ol/Lとした。
【0022】調製例5 〔触媒(クロム・ピロリド・THF錯体)の調製〕容積
200mlのフラスコ(SUS製)内をアルゴンガスで
置換した後、ピロール0.67g,テトラヒドロフラン
(THF)1.44g及びシクロヘキサン20mlを添加
した。次にsec−ブチルリチウム(1.02mol/
L)を8ml採取し、アルゴン気流下で上記のフラスコ
に注入した。最後に第一塩化クロム0.492gをフラス
コに添加し、溶液の全量が50mlになるようにシクロ
ヘキサンで調製した。このフラスコをオートクレーブに
装着し、窒素圧(5kg/cm2 )をかけた。そして攪
拌しながら110℃に昇温し、110℃のまま3時間保
持した後、降温した。内容物を取り出し、シュレンク管
に移し、窒素下で保管した。こうして得られた触媒調製
液は、5mlずつ採取してオリゴマー化反応に用いた。
200mlのフラスコ(SUS製)内をアルゴンガスで
置換した後、ピロール0.67g,テトラヒドロフラン
(THF)1.44g及びシクロヘキサン20mlを添加
した。次にsec−ブチルリチウム(1.02mol/
L)を8ml採取し、アルゴン気流下で上記のフラスコ
に注入した。最後に第一塩化クロム0.492gをフラス
コに添加し、溶液の全量が50mlになるようにシクロ
ヘキサンで調製した。このフラスコをオートクレーブに
装着し、窒素圧(5kg/cm2 )をかけた。そして攪
拌しながら110℃に昇温し、110℃のまま3時間保
持した後、降温した。内容物を取り出し、シュレンク管
に移し、窒素下で保管した。こうして得られた触媒調製
液は、5mlずつ採取してオリゴマー化反応に用いた。
【0023】調製例6 〔触媒(クロム・ジメチルピロリド・ピリジン錯体)の
調製〕調製例5において、ピロール0.67g及びTHF
1.44gに代えてジメチルピロール0.95g及びピリジ
ン1.58gを使用した以外は調製例5と全く同様に操作
し、クロム錯体を調製した。調製例6で得られた触媒調
製液も調製例5と同様に、5mlずつ採取してオリゴマ
ー化反応に用いた。
調製〕調製例5において、ピロール0.67g及びTHF
1.44gに代えてジメチルピロール0.95g及びピリジ
ン1.58gを使用した以外は調製例5と全く同様に操作
し、クロム錯体を調製した。調製例6で得られた触媒調
製液も調製例5と同様に、5mlずつ採取してオリゴマ
ー化反応に用いた。
【0024】実施例1 調製例5(クロム・ピロリド・THF錯体)で得られた
触媒調製液5mlを採取し、脱水・脱酸素した200m
lの三角フラスコ内に注入した。次に、脱水・脱酸素し
たシクロヘキサン約40mlを添加し、10分間攪拌し
た。更に調製例1で得られた50%加水分解・含酸素有
機アルミニウム化合物の助触媒調製液5.3mlを添加し
て、触媒・助触媒調製液を得た。この時、触媒・助触媒
調製液の全液量は50ml、クロム濃度は8mmol/
L、そしてアルミニウム濃度は160mmol/Lであ
った。充分に脱気・乾燥した200mlのオートクレー
ブ内に、上記の触媒・助触媒調製液を注入し、200r
pmで攪拌しながら65℃まで昇温した。内部温度が6
5℃に到達した後、攪拌を止め、エチレンガスを送入
し、保持圧35kg/cm2 (ゲージ圧)とした。再び
攪拌を開始し、エチレンを触媒・助触媒調製液に飽和吸
収させ、約2分後にエチレンの急激な吸収がおさまった
時点から、エチレンの反応量を測定した。そしてエチレ
ン90mmolが反応によって消費された時点で反応を
終了して降温し、加圧状態のままでオートクレーブを氷
水浴につけて冷却した。反応液には、0.1g以下の微量
のポリマー生成が認められた。反応液からポリマーをろ
別後、反応液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分
析した。オリゴマーであるヘキセン−1が、反応液中濃
度に換算して7.0重量%(w/w%)得られた。その他
の主要なオリゴマーとしては、デセン類が0.9重量%及
びテトラデセン類が微量得られただけであった。
触媒調製液5mlを採取し、脱水・脱酸素した200m
lの三角フラスコ内に注入した。次に、脱水・脱酸素し
たシクロヘキサン約40mlを添加し、10分間攪拌し
た。更に調製例1で得られた50%加水分解・含酸素有
機アルミニウム化合物の助触媒調製液5.3mlを添加し
て、触媒・助触媒調製液を得た。この時、触媒・助触媒
調製液の全液量は50ml、クロム濃度は8mmol/
L、そしてアルミニウム濃度は160mmol/Lであ
った。充分に脱気・乾燥した200mlのオートクレー
ブ内に、上記の触媒・助触媒調製液を注入し、200r
pmで攪拌しながら65℃まで昇温した。内部温度が6
5℃に到達した後、攪拌を止め、エチレンガスを送入
し、保持圧35kg/cm2 (ゲージ圧)とした。再び
攪拌を開始し、エチレンを触媒・助触媒調製液に飽和吸
収させ、約2分後にエチレンの急激な吸収がおさまった
時点から、エチレンの反応量を測定した。そしてエチレ
ン90mmolが反応によって消費された時点で反応を
終了して降温し、加圧状態のままでオートクレーブを氷
水浴につけて冷却した。反応液には、0.1g以下の微量
のポリマー生成が認められた。反応液からポリマーをろ
別後、反応液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分
析した。オリゴマーであるヘキセン−1が、反応液中濃
度に換算して7.0重量%(w/w%)得られた。その他
の主要なオリゴマーとしては、デセン類が0.9重量%及
びテトラデセン類が微量得られただけであった。
【0025】実施例2及び3 実施例1において、調製例1(50%加水分解)の助触
媒調製液に代えて調製例2及び3(20%加水分解,7
0%加水分解)の助触媒調製液を使用した以外は実施例
1と全く同様に操作した。実施例1と同様に、反応液に
は、0.1g以下の微量のポリマー生成が認められた。反
応液からポリマーをろ別後、反応液中の生成物をガスク
ロマトグラフィーで分析した。実施例2の場合は、ヘキ
セン−1が5.4重量%、デセン類が0.63重量%及びテ
トラデセン類が微量得られた。一方、実施例3の場合
は、ヘキセン−1が5.1重量%、デセン類が0.88重量
%及びテトラデセン類が微量得られた。
媒調製液に代えて調製例2及び3(20%加水分解,7
0%加水分解)の助触媒調製液を使用した以外は実施例
1と全く同様に操作した。実施例1と同様に、反応液に
は、0.1g以下の微量のポリマー生成が認められた。反
応液からポリマーをろ別後、反応液中の生成物をガスク
ロマトグラフィーで分析した。実施例2の場合は、ヘキ
セン−1が5.4重量%、デセン類が0.63重量%及びテ
トラデセン類が微量得られた。一方、実施例3の場合
は、ヘキセン−1が5.1重量%、デセン類が0.88重量
%及びテトラデセン類が微量得られた。
【0026】比較例1 実施例1において、調製例1(50%加水分解)の助触
媒調製液(仕込みAl含量:8mmol)に代えてTE
Aのヘキサン溶液(アルミニウム濃度で0.99M/L)
8mlを使用した以外は、実施例1と全く同様に操作し
た。反応液には、0.1g以下の微量のポリマー生成が認
められた。反応液からポリマーをろ別後、反応液中の生
成物をガスクロマトグラフィーで分析した。ヘキセン−
1が5.4重量%及びデセン類が1.15重量%得られた。
媒調製液(仕込みAl含量:8mmol)に代えてTE
Aのヘキサン溶液(アルミニウム濃度で0.99M/L)
8mlを使用した以外は、実施例1と全く同様に操作し
た。反応液には、0.1g以下の微量のポリマー生成が認
められた。反応液からポリマーをろ別後、反応液中の生
成物をガスクロマトグラフィーで分析した。ヘキセン−
1が5.4重量%及びデセン類が1.15重量%得られた。
【0027】比較例2 実施例1において、調製例1(50%加水分解)の助触
媒調製液に代えて調製例4(100%加水分解)の助触
媒調製液を使用した以外は、実施例1と全く同様に操作
した。比較例2は反応速度が遅く、所定量の1/3に相
当する30mlのエチレンガスを反応させるのに5時間
22分かかった。反応液中の生成物をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、オリゴマー全量で94重量%
であった。また、反応速度を上げるために調製例4(1
00%加水分解)の助触媒調製液を増量したところ、反
応時間は短縮したが、ポリマー生成量が急増した。
媒調製液に代えて調製例4(100%加水分解)の助触
媒調製液を使用した以外は、実施例1と全く同様に操作
した。比較例2は反応速度が遅く、所定量の1/3に相
当する30mlのエチレンガスを反応させるのに5時間
22分かかった。反応液中の生成物をガスクロマトグラ
フィーで分析したところ、オリゴマー全量で94重量%
であった。また、反応速度を上げるために調製例4(1
00%加水分解)の助触媒調製液を増量したところ、反
応時間は短縮したが、ポリマー生成量が急増した。
【0028】実施例4 調製例6(クロム・ジメチルピロリド・ピリジン錯体)
で得られた触媒調製液を5ml採取し、窒素気流下で、
脱水・脱酸素した200mlの三角フラスコ内に注入し
た。その後、実施例1と同様に操作し、調製例1(50
%加水分解)の助触媒調製液5.3mlを添加し、触媒・
助触媒調製液を得た。触媒・助触媒調製液の全液量は5
0mlであった。充分に脱気・乾燥した200mlのオ
ートクレーブ内に、上記の触媒・助触媒調製液を注入
し、気相部を窒素置換した後、エチレンガスと置換し
た。内部温度を110℃に保って、エチレンガスを送入
し、保持圧を15kg/cm2 (ゲージ圧)とした。内
容物を攪拌してエチレンガスを飽和吸収させ、2分以内
にその急激な吸収がおさまった時点からエチレンの反応
量を測定した。その後、内部温度を110℃に保ったま
ま、エチレンガスを逐次添加し、積算値で10kg/c
m2 (ゲージ圧)のエチレンガスが消費されるまで反応
を続けた。10kg/cm2 (ゲージ圧)のエチレンガ
スが吸収されるのにかかった反応時間は2.5時間だっ
た。反応液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、ヘキセン−1が4.9重量%、デセン類が1.
7重量%及びテトラデセン類が微量得られた。
で得られた触媒調製液を5ml採取し、窒素気流下で、
脱水・脱酸素した200mlの三角フラスコ内に注入し
た。その後、実施例1と同様に操作し、調製例1(50
%加水分解)の助触媒調製液5.3mlを添加し、触媒・
助触媒調製液を得た。触媒・助触媒調製液の全液量は5
0mlであった。充分に脱気・乾燥した200mlのオ
ートクレーブ内に、上記の触媒・助触媒調製液を注入
し、気相部を窒素置換した後、エチレンガスと置換し
た。内部温度を110℃に保って、エチレンガスを送入
し、保持圧を15kg/cm2 (ゲージ圧)とした。内
容物を攪拌してエチレンガスを飽和吸収させ、2分以内
にその急激な吸収がおさまった時点からエチレンの反応
量を測定した。その後、内部温度を110℃に保ったま
ま、エチレンガスを逐次添加し、積算値で10kg/c
m2 (ゲージ圧)のエチレンガスが消費されるまで反応
を続けた。10kg/cm2 (ゲージ圧)のエチレンガ
スが吸収されるのにかかった反応時間は2.5時間だっ
た。反応液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析
したところ、ヘキセン−1が4.9重量%、デセン類が1.
7重量%及びテトラデセン類が微量得られた。
【0029】比較例3 実施例4において、調製例1(50%加水分解)の助触
媒調製液(仕込みAl含量:8mmol)に代えてTE
Aのヘキサン溶液(アルミニウム濃度で0.99M/L)
8mlを使用した以外は、実施例4と全く同様に操作し
た。10kg/cm2 (ゲージ圧)のエチレンガスが吸
収されるのにかかった反応時間は8.5時間だった。反応
液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、ヘキセン−1が2.9重量%及びデセン類が3.1重量
%得られた。
媒調製液(仕込みAl含量:8mmol)に代えてTE
Aのヘキサン溶液(アルミニウム濃度で0.99M/L)
8mlを使用した以外は、実施例4と全く同様に操作し
た。10kg/cm2 (ゲージ圧)のエチレンガスが吸
収されるのにかかった反応時間は8.5時間だった。反応
液中の生成物をガスクロマトグラフィーで分析したとこ
ろ、ヘキセン−1が2.9重量%及びデセン類が3.1重量
%得られた。
【0030】各実施例及び比較例の結果を、第1表及び
第2表に示す。実施例は比較例に比べてヘキセン−1の
生成比が高く、反応時間が短く、しかもオリゴマー収率
が高いことが認められる。適度の加水分解率を有する実
施例1〜3は、加水分解率0%の比較例1に比べてヘキ
セン−1の生成比が高く、しかも反応時間が1/2〜1
/3だった。また実施例1〜3は、加水分解率100%
の比較例2に比べてオリゴマー収率が高く、しかも1/
2〜1/3の反応時間で3倍のエチレンガスと反応し
た。実施例4(加水分解率50%)は、比較例3(加水
分解率0%)に比べてヘキセン−1の生成比が高く、し
かも反応時間が1/3だった。
第2表に示す。実施例は比較例に比べてヘキセン−1の
生成比が高く、反応時間が短く、しかもオリゴマー収率
が高いことが認められる。適度の加水分解率を有する実
施例1〜3は、加水分解率0%の比較例1に比べてヘキ
セン−1の生成比が高く、しかも反応時間が1/2〜1
/3だった。また実施例1〜3は、加水分解率100%
の比較例2に比べてオリゴマー収率が高く、しかも1/
2〜1/3の反応時間で3倍のエチレンガスと反応し
た。実施例4(加水分解率50%)は、比較例3(加水
分解率0%)に比べてヘキセン−1の生成比が高く、し
かも反応時間が1/3だった。
【0031】
【表1】
【0032】*1 反応エチレン量:エチレンガスの飽
和吸収が収まった時点から反応終了時点までの間に消費
されたエチレンガスの量。 *2 オリゴマー収率:生成した炭素数4〜14のオレ
フィンの合計収率。 *3 ヘキセン−1の生成比:ヘキセン−1生成量とデ
セン類生成量の合計量に対するヘキセン−1生成量の割
合。
和吸収が収まった時点から反応終了時点までの間に消費
されたエチレンガスの量。 *2 オリゴマー収率:生成した炭素数4〜14のオレ
フィンの合計収率。 *3 ヘキセン−1の生成比:ヘキセン−1生成量とデ
セン類生成量の合計量に対するヘキセン−1生成量の割
合。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明のオレフィンオリ
ゴマー製造方法は、オリゴマーの中でも特にオレフィン
の三量体を選択的に製造することができる。しかもポリ
マーの副生量は微量であり、反応速度が速いので固体酸
を使用する必要もない。従って、本発明によればオレフ
ィンの三量体を選択的に効率よく製造することができ
る。特に原料オレフィンとしてエチレンを用いる場合に
は、L−LDPEの原料用コモノマーとして好適なヘキ
セン−1を選択的に効率よく製造することができる。
ゴマー製造方法は、オリゴマーの中でも特にオレフィン
の三量体を選択的に製造することができる。しかもポリ
マーの副生量は微量であり、反応速度が速いので固体酸
を使用する必要もない。従って、本発明によればオレフ
ィンの三量体を選択的に効率よく製造することができ
る。特に原料オレフィンとしてエチレンを用いる場合に
は、L−LDPEの原料用コモノマーとして好適なヘキ
セン−1を選択的に効率よく製造することができる。
Claims (5)
- 【請求項1】 (a)クロム化合物と電子供与剤とから
調製した錯体からなる触媒及び(b)有機アルミニウム
化合物の加水分解によって得られ、かつ有機アルミニウ
ム化合物と実質的に反応した水とのモル比が1:0.1〜
0.65である含酸素有機アルミニウム化合物からなる助
触媒の存在下でオレフィンを重合させることを特徴とす
るオレフィンオリゴマーの製造方法。 - 【請求項2】 (a)2価のクロム化合物と電子供与剤
とから調製した錯体からなる触媒及び(b)有機アルミ
ニウム化合物の加水分解によって得られ、かつ有機アル
ミニウム化合物と実質的に反応した水とのモル比が1:
0.1〜0.9である含酸素有機アルミニウム化合物からな
る助触媒の存在下でオレフィンを重合させることを特徴
とするオレフィンオリゴマーの製造方法。 - 【請求項3】 有機アルミニウム化合物が次の一般式
(I) Et n Al Y 3-n ・・・(I) 〔式中、Etはエチル基を示し、Yは水素原子,アルキ
ル基,アルコキシ基,アリール基又はハロゲン原子より
なる群から選ばれた少なくとも1種を示し、nは1〜3
の整数を示す。同一分子内の複数のYは同一であっても
よく、異なっていてもよい。〕で表されるエチルアルミ
ニウム化合物である請求項1又は2記載のオレフィンオ
リゴマーの製造方法。 - 【請求項4】 クロム化合物がクロムハライドである請
求項1又は2記載のオレフィンオリゴマーの製造方法。 - 【請求項5】 電子供与剤がエーテル又はアミンである
請求項1又は2記載のオレフィンオリゴマーの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5119485A JPH06329562A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | オレフィンオリゴマーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5119485A JPH06329562A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | オレフィンオリゴマーの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06329562A true JPH06329562A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=14762450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5119485A Pending JPH06329562A (ja) | 1993-05-21 | 1993-05-21 | オレフィンオリゴマーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06329562A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19607888A1 (de) * | 1995-03-02 | 1996-09-05 | Mitsubishi Chem Corp | Verfahren zur Herstellung von alpha-Olefinoligomeren |
WO1998043737A1 (en) * | 1997-03-31 | 1998-10-08 | Chevron Chemical Company Llc | Olefin oligomerization catalyst and process employing and preparing same |
US5910619A (en) * | 1994-06-21 | 1999-06-08 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for producing α-olefin oligomers |
US9394213B2 (en) | 2011-12-27 | 2016-07-19 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Method for producing α-olefin |
CN111408404A (zh) * | 2019-01-04 | 2020-07-14 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种催化剂组合物、其制备方法及其在乙烯选择性二聚化合成1-丁烯的反应中的应用 |
-
1993
- 1993-05-21 JP JP5119485A patent/JPH06329562A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5910619A (en) * | 1994-06-21 | 1999-06-08 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for producing α-olefin oligomers |
DE19607888A1 (de) * | 1995-03-02 | 1996-09-05 | Mitsubishi Chem Corp | Verfahren zur Herstellung von alpha-Olefinoligomeren |
US5750816A (en) * | 1995-03-02 | 1998-05-12 | Mitsubishi Chemical Corporation | Process for the preparation of α-olefin oligomers |
WO1998043737A1 (en) * | 1997-03-31 | 1998-10-08 | Chevron Chemical Company Llc | Olefin oligomerization catalyst and process employing and preparing same |
US9394213B2 (en) | 2011-12-27 | 2016-07-19 | Idemitsu Kosan Co., Ltd. | Method for producing α-olefin |
CN111408404A (zh) * | 2019-01-04 | 2020-07-14 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种催化剂组合物、其制备方法及其在乙烯选择性二聚化合成1-丁烯的反应中的应用 |
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