JPH06329550A - ヘモグロビン含有水溶液の処理方法 - Google Patents

ヘモグロビン含有水溶液の処理方法

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JPH06329550A
JPH06329550A JP5141271A JP14127193A JPH06329550A JP H06329550 A JPH06329550 A JP H06329550A JP 5141271 A JP5141271 A JP 5141271A JP 14127193 A JP14127193 A JP 14127193A JP H06329550 A JPH06329550 A JP H06329550A
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悟 徳山
Hidetoshi Tsuchida
英俊 土田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘモグロビンの酸素運搬機能を長期に亘り発
現させるための、工業生産的でかつ変質の伴わないヘモ
グロビンの一酸化炭素化及び脱一酸化炭素化のための新
規な処理方法を提供する。 【構成】 ヘモグロビンの一酸化炭素化及び一酸化炭素
化されたヘモグロビンの脱一酸化炭素化の処理を、(i)
多孔性中空糸膜から成るホローファイバーを使用し、(i
i) 一酸化炭素化処理においては、一酸化炭素ガスとヘ
モグロビン含有水溶液を反応させることにより、また、
(iii) 脱一酸化炭素化処理においては、光照射下に一酸
化炭素ガス以外のガスと一酸化炭素化したヘモグロビン
を反応させるこにより行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヘモグロビン含有水溶
液の処理方法に関する。更に詳しくは、本発明はヘモグ
ロビンの酸素運搬機能を長期に亘り発現させるために、
ヘモグロビンの一時的な一酸化炭素化処理、使用に際し
ての脱一酸化炭素化処理を行なうというヘモグロビン含
有水溶液の処理方法に関するものである。
【0002】人や種々の動物の赤血球内に存在するヘモ
グロビンは、酸素の運搬を行なう重要な役目を担ってお
り、様々な研究が行なわれている。特に最近において
は、輸血における煩雑な操作の解消や特殊外科手術、臓
器灌流等の目的でヘモグロビンを原料とする人工血液の
研究が盛んにおこなわれている。
【0003】ヘモグロビンは、ヘモグロビン分子中に含
まれるヘム鉄の原子価が2価の状態でのみ酸素運搬機能
を有しており、ヘム鉄が酸化されて3価になった(メト
化された)メトヘモグロビンは酸素運搬機能を持たな
い。従って、メトヘモグロビンの生成を防止する必要が
ある。前記したメトヘモグロビンの生成を防止する方法
の一つとして、ヘモグロビン分子中のヘム鉄と一酸化炭
素とを錯体形成(一酸化炭素化)させて安定化する方法
が、Methods in ENZYMOLOBY, vol.76, HEMOGLOBINS, AC
ADEMIC PRESS, p9(1981)に知られている。
【0004】このほか、ヘモグロビン溶液と脂質から成
る酸素運搬体として有用なヘモグロビン含有小胞体を製
造する際に、一酸化炭素ガス雰囲気下で、かつ非冷却下
(例えば10〜40℃)で操作することを特徴とするヘ
モグロビンのメト化を抑制しつつ前記小胞体を製造する
技術(特開平4−26626号)、製造した人工赤血球
を長期保有のためにヘモグロビンを一酸化炭素化して安
定化させる方法(特開昭63−297330号)などが
知られている。なお、前記した一酸化炭素での処理条件
(ヘモグロビンの一酸化炭素化の条件)は、ヘモグロビ
ン含有水溶液に一酸化炭素を吹き付けるか、あるいはバ
ブリングによる方法が採用されている。
【0005】一方、ヘモグロビン分子中のヘム鉄と一酸
化炭素とを錯体形成させた状態のヘモグロビンは、酸素
運搬機能を持たない。そのため、ヘモグロビン分子中の
ヘム鉄と錯体を形成している一酸化炭素を外して(脱一
酸化炭素化)、ヘモグロビンの酸素運搬機能を回復させ
る必要がある。前記した酸素運搬機能を回復させる方法
としては、丸底フラスコにその容量に対し1/100程
度の容量のヘモグロビン水溶液を入れ、氷浴中において
200−Wの光を照射し、回転させながら10分間酸素
を吹き込むという方法が知られている(Methods in ENZ
YMOLOGY, vol.76, HEMOGLOBINS, ACADEMIC PRESS, p164
(1981)) 。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記したように、ヘモ
グロビンは、ヘモグロビンを一酸化炭素化することによ
って安定化され、その逆に一酸化炭素化したヘモグロビ
ンを脱一酸化炭素化することによってヘモグロビンの酸
素運搬機能を回復することができるものである。しかし
ながら、従来のヘモグロビンの安定化及び再活性化方法
は効率が悪く、処理量が少なく、工業化のための方法と
しては魅力のないものである。また、ヘモグロビン含有
水溶液に一酸化炭素ガスを吹き付けたりバブリングする
際に生じる発泡現象は、ヘモグロビンの変質などの悪影
響をもたらす。本発明は、ヘモグロビンに変質などの悪
影響を与えず、効率よく大量にヘモグロビンの一酸化炭
素化(安定化)および脱一酸化炭素化(酸素運搬能の再
活性化)を行なう優れたヘモグロビン含有水溶液の処理
方法を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、本
発明における第一の発明は、ヘモグロビン含有水溶液を
処理し、該溶液中のヘモグロビンを一酸化炭素化する方
法において、多孔性中空糸膜から成るホローファイバー
を使用し、前記中空糸膜を介してその一方側から一酸化
炭素ガスによりガス圧をかけるとともに、前記中空糸膜
の反対側からヘモグロビン含有水溶液を流通させ、該水
溶液中のヘモグロビンを一酸化炭素化することを特徴と
するヘモグロビン含有水溶液の処理方法に関するもので
ある。
【0008】また、本発明における第二の発明は、一酸
化炭素化したヘモグロビンを含有する水溶液を処理し、
該ヘモグロビンを脱一酸化炭素化する方法において、多
孔性中空糸膜から成るホローファイバーを使用し、光照
射下に前記多孔性中空糸膜を介してその一方側から一酸
化炭素以外のガスによりガス圧をかけるとともに、前記
中空糸膜の反対側から一酸化炭素化したヘモグロビン含
有水溶液を流通させ、該ヘモグロビンを脱一酸化炭素化
することを特徴とするヘモグロビン含有水溶液の処理方
法に関するものである。以下、本発明の技術的構成を詳
しく説明する。
【0009】本発明に使用するホローファイバーは、中
空内壁と外壁とに貫通する微小細孔を多数有する多孔性
中空糸膜をモジュール化したものである。前記多孔性中
空糸膜は、ポリエチレン・ポリプロピレンなどのポリオ
レフィン製、ポリスルホン、フッ素、シリコーンなどの
疎水性樹脂製、あるいはそれを親水化したもの、更には
セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、
ポリビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチルなどを
原料とするものであってもよい。これらのうち、ポリオ
レフィン系樹脂、またはそれを親水化したものから形成
されるものが好ましい。
【0010】微小細孔の最大孔径としては、0.01〜
1μm 、好ましくは0.1〜0.4μm である。あまり
大きい孔径であると、細かい泡が発生してしまいヘモグ
ロビンの蛋白質が変質するおそれがあり、小さい孔径で
あるとヘモグロビンの一酸化炭素化または脱一酸化炭素
化の効率が低下してしまうため好ましくない。また、中
空糸膜の平均空孔率には特に制限はないが、30〜80
%であることが好ましい。更に、中空糸膜の平均膜厚
は、概ね、10〜200μm 程度でよい。なお、使用す
るホローファイバーは、予め乾燥した状態であることが
好ましい。これは、濡れた状態のホローファイバーで
は、水の表面張力により微細孔がふさがれガスと水溶液
が接触しにくくなり、ヘモグロビンの一酸化炭素および
脱一酸化炭素化が非常に起こりにくくなるためである。
【0011】前記したホローファイバーとしては、血漿
成分分離用、人工肝臓用、人工肺用、酵素反応用、細胞
培養用などとして市販されているものを利用することが
できる。例えば、この種のホローファイバーとして、カ
スケードフロー、プラズマフロー(旭メディカル社
製)、エバフラックス(クラレ社製)、ダイヤクリスタ
ル(泉工医科社製)などがある。
【0012】本発明で使用するヘモグロビン含有水溶液
は、例えば人や動物の血液、赤血球、赤血球より溶血あ
るいは赤血球より精製したヘモグロビン、ヘモグロビン
を原料とした人工血液等の水溶液である。
【0013】本発明のヘモグロビン含有水溶液の一酸化
炭素化で使用するガスは、一酸化炭素である。一酸化炭
素ガスには、不活性ガス、例えば二酸化炭素、窒素、ヘ
リウム、ネオン、アルゴンなどの不純物を含んでいても
かまわない。一酸化炭素の純度には特に制限は無いが、
濃度が50%未満の場合には、反応効率が低下する。一
酸化炭素に含まれる酸素は除去しなくてもかまわない
が、一酸化炭素化の反応効率を高めるために脱酸素剤
(例えば、1g の亜ニチオン酸ナトリウムと10mgのア
ントラキノン−β−スルホン酸を100mlの蒸留水に溶
解した溶液など)を通すことによって、酸素を除去した
一酸化炭素ガスを用いる方がより好ましい。
【0014】また本発明のヘモグロビン含有水溶液の脱
一酸化炭素化で使用するガスは、酸素、または不活性ガ
ス、あるいはこれらの混合物である。ヘモグロビン含有
水溶液の脱一酸化炭素で酸素を含むガスを使用するとオ
キシヘモグロビン含有水溶液が得られ、不活性ガスを使
用するとデオキシヘモグロビン含有水溶液が得られる。
ヘモグロビン含有水溶液の脱一酸化炭素化は、不活性ガ
スと比較して酸素ガスを用いた方が処理効果が高い。
【0015】次に、本発明の多孔性中空糸膜からなるホ
ローファイバーを使用し、ヘモグロビンを一酸化炭素化
処理する方法、および一酸化炭素化したヘモグロビンを
脱一酸化炭素化処理する方法について説明する。ヘモグ
ロビンの前記一酸化炭素化処理および脱一酸化炭素化処
理は、次に示す2つの方法いずれを用いても行なうこと
ができる; 中空糸膜外側からガスによりガス圧をかけ、中空糸
膜内側にヘモグロビン含有水溶液を流通させる方法。 中空糸膜内側からガスによりガス圧をかけ、中空糸
膜外側にヘモグロビン含有水溶液を流通させる方法。
【0016】前記、の方法において、ガス圧の条件
は、ヘモグロビン含有水溶液にガスの気泡を混入させな
いようにし、更にヘモグロビン含有水溶液が中空糸膜の
反対側に漏れ出さないようにすることが好ましい。例え
ば、ガス圧は、5.0kgf/cm2 以上では、ヘモグロビン
含有水溶液が中空糸膜の反対側に漏れ出す恐れがある。
【0017】更に前記、の方法において、ガスによ
るガス圧をかけるよりも前にヘモグロビン含有水溶液を
先に多孔性中空糸膜から成るホローファイバー内に流通
させると多孔性中空糸膜が濡れ、前記した理由によりヘ
モグロビンの一酸化炭素化および脱一酸化炭素化が起こ
りにくくなる。
【0018】次に、脱一酸化炭素化(処理)の条件につ
いて説明する。本発明が処理の対象としているヘモグロ
ビンと一酸化炭素のように結合力が強いものが結合して
いる場合、両成分を解離させるには光を照射してエネル
ギーを与える必要がある。したがって、本発明において
ヘモグロビンの脱一酸化炭素化処理を行う場合、光照射
の条件が必要である。このとき使用する光源としては、
蛍光燈、白熱電球、高圧水銀ランプ、高圧ナトリウムラ
ンプ、キセノンランプ、UVランプ等を用いることがで
きる。紫外線を発生する光源を用いる場合には、ヘモグ
ロビンの変質を考慮し、400nm以下の波長をカットす
るフィルターを介して使用することが好ましい。前記し
たようにヘモグロビンの脱一酸化炭素化処理には光によ
るエネルギーが必要であるので、多孔性中空糸膜により
光が妨げられないようヘモグロビン含有水溶液を中空糸
膜外側に流す方が望ましい。
【0019】大量のヘモグロビン含有水溶液の一酸化炭
素化処理を行なう場合、あるいは前記処理により一酸化
炭素化したヘモグロビンを含有した大量のヘモグロビン
含有水溶液の脱一酸化炭素化処理を行なう場合、中空糸
膜の表面積の大きいホローファイバーを単一で使用して
もよいが、より迅速に行うため、膜面積の小さいホロー
ファイバーを数個組み合わせて行なうことにより、より
迅速な処理が行なえる。更に本発明においては、ヘモグ
ロビン含有水溶液を処理する装置を閉鎖系にして行なえ
るので、無菌的な処理も実現できる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、これらは本発明を限定するものではない。なお、ヘ
モグロビンのヘム鉄と配位子(一酸化炭素)との錯体形
成の状態は、分光学的方法(Methods in ENZYMOLOGY ,v
ol.76, HEMOGLOBINS, ACADEMIC PRESS,p21(1981))、あ
るいはチバコーニングCOオキシメーター(チバコーニ
ング社製)を用いて測定を行った。
【0021】実施例1−1 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−05)の
中空糸膜外側より一酸化炭素ガスにてガス圧をかけ、期
限切れヒト赤血球溶液(ヘモグロビン濃度17g/dl)1
000mlを中空糸膜内側に流通させた。このときの一酸
化炭素ガスのガス圧は、0.8kgf/cm2 であった。赤血
球中の一酸化炭素化したヘモグロビンの割合は、10分
間で99%以上となった。このとき、赤血球溶液はほと
んど発泡していなかった。一酸化炭素化した赤血球溶液
を2000Gで30分遠心分離を行なった結果、赤血球
の溶血は認められなかった。
【0022】比較例1−1 期限切れヒト赤血球溶液(ヘモグロビン濃度17g/dl)
200mlを500mlのバイアルビンに入れ、一酸化炭素
ガスを該赤血球溶液(ヘモグロビン水溶液中)に通じバ
ブリングした。更に、赤血球溶液を均一にするため激し
く振盪させた。赤血球溶液中の一酸化炭素化したヘモグ
ロビンの割合は、7分間で99%以上となった。このと
き、バイアルビン中の赤血球溶液は非常に泡立ってい
た。この操作を5回繰り返して、期限切れヒト赤血球溶
液1000ml( 200ml×5回)を処理した。一酸化炭素
化した赤血球を2000Gで30分遠心分離を行なった
結果、赤血球の溶血が認められた。
【0023】参考例 この参考例は、以下の実施例及び比較例で使用する赤血
球膜を除去したヘモグロビン水溶液の調製例を示すもの
である。期限切れヒト濃厚赤血球2500mlに生理食塩
水を加え、遠心操作を行ない、混在する白血球、血小
板、血漿を除去した。得られた洗浄赤血球に2倍容量の
蒸留水を加え溶血を行なった。この溶液から連続遠心操
作、フィルター濾過により赤血球膜成分を除去した。更
に、限外濾過操作により脱塩し、濃縮を行ないヘモグロ
ビン濃度30g/dlの赤血球膜除去ヘモグロビン水溶液を
得た。
【0024】実施例1−2 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−05)の
中空糸膜外側より一酸化炭素ガスにてガス圧をかけ、参
考例で得た赤血球膜除去ヘモグロビン水溶液1000ml
を中空糸膜内側に流通させた。このときの一酸化炭素ガ
スのガス圧は、0.8kgf/cm2 であった。ヘモグロビン
水溶液中の一酸化炭素化したヘモグロビンの割合は、2
0分間で99%以上となった。このとき、ヘモグロビン
水溶液はほとんど発泡していなかった。一酸化炭素化し
たヘモグロビン水溶液を16000Gで20分遠心分離
を行なった結果、ヘモグロビンの変質による不溶成分の
沈殿は認められなかった。
【0025】比較例1−2 30g/dlのヘモグロビン水溶液200mlを500mlのバ
イアルビンに入れ、一酸化炭素ガスをヘモグロビン水溶
液中に通じバブリングした。更に、ヘモグロビン水溶液
を均一にするために激しく振盪させた。ヘモグロビン水
溶液中の一酸化炭素化したヘモグロビンの割合は、10
分間で99%以上となった。このとき、バイアルビン中
のヘモグロビン水溶液は非常に泡立っていた。この操作
を5回繰り返して、期限切れヒト赤血球溶液1000ml
( 200ml×5回)を処理した。一酸化炭素化したヘモグ
ロビン水溶液を16000Gで20分遠心分離を行なっ
た結果、ヘモグロビンの変質による不溶成分の沈殿が認
められた。
【0026】実施例2−1 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−05)の
外側より200−wの白熱光を当てながら、中空糸膜内
側より酸素ガスにてガス圧をかけ、一酸化炭素化したヘ
モグロビン水溶液(5g/dl)200mlを中空糸膜外側に
流通させた。このときの酸素ガスのガス圧は、0.8kg
f/cm2 であった。ヘモグロビン水溶液中の一酸化炭素化
したヘモグロビンの割合は、30分間で4%以下となっ
た。また、このもののメト化率は5%以下であった。
【0027】比較例2−1 一酸化炭素化したヘモグロビン水溶液(5g/dl)200
mlを、5 lのまる底フラスコに入れ、回転させながら酸
素ガスを2 l/minの流量にて吹き込み、更に、外側より
200−wの白熱光を当てた。一酸化炭素化したヘモグ
ロビンの割合は、30分間で71%、60分間で53%
であった。また、このもののメト化率は8%以下であっ
た。
【0028】実施例2−2 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−08)の
外側より蛍光燈の光を当てながら、中空糸膜内側より酸
素ガスにてガス圧をかけ一酸化炭素化したヘモグロビン
水溶液(5g/dl)2000mlを中空糸膜外側に流通させ
た。このときの酸素ガスのガス圧は、0.8kgf/cm2
あった。ヘモグロビン水溶液中の一酸化炭素化したヘモ
グロビンの割合は、10時間で5%以下となった。この
とき、ヘモグロビン水溶液はほとんど泡立っていなかっ
た。脱一酸化炭素化したヘモグロビン水溶液を1600
0Gで20分遠心分離を行なった結果、ヘモグロビンの
変質による不溶成分の沈殿は認められなかった。また、
このもののメト化率は5%以下であった。
【0029】実施例2−3 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−08)の
外側より高圧水銀ランプの光を当てながら、中空糸膜内
側より酸素ガスにてガス圧をかけ一酸化炭素化したヘモ
グロビン水溶液(5g/dl)2000mlを中空糸膜外側に
流通させた。このときの酸素ガスのガス圧は、0.8kg
f/cm2 であった。このとき、紫外線によるヘモグロビン
の変質を考慮して400nm以下の波長をカットするフィ
ルターを光源とヘモグロビン水溶液の間に入れた。ヘモ
グロビン水溶液中の一酸化炭素化したヘモグロビンの割
合は、5時間で5%以下となった。脱一酸化炭素化した
ヘモグロビン水溶液を16000Gで20分遠心分離を
行なった結果、ヘモグロビンの変質による不溶成分の沈
殿は認められなかった。また、このもののメト化率は5
%以下であった。
【0030】比較例2−2 一酸化炭素化したヘモグロビン水溶液(5g/dl)200
0mlを5 lのビーカーに入れ、攪拌させながら酸素ガス
を0.5 l/minの流量にて水溶液中に吹き込み、更に、
外側より蛍光燈の光を当てた。一酸化炭素化したヘモグ
ロビンの割合は、72時間で8%以下となった。このと
き、ヘモグロビン水溶液は非常に泡立っていた。脱一酸
化炭素化したヘモグロビン水溶液を16000Gで20
分遠心分離を行なった結果、ヘモグロビンの変質による
不溶成分の沈殿が認められた。また、このもののメト化
率は15%以下であった。
【0031】調製例(ヘモグロビン内包脂質小胞体の調
製例) 水添卵黄レシチン、コレステロール、ステアリン酸から
なる組成比7/7/2(モル比)の脂質150gを一酸
化炭素化したヘモグロビン水溶液2000ml(濃度30
g/dl)に混ぜ、高圧乳化機(マントンゴーリー、運転圧
力300kgf/cm2 、運転時間5分、運転温度4℃)を用
いて処理を行なった。この処理溶液を遠心分離操作(2
0000G、30分)し、上清を除去して残渣に生理食
塩水を加えて再分散させた。この操作を3回繰り返して
未内包のヘモグロビンを除去した。得られたヘモグロビ
ン内包脂質小胞体懸濁液は、ヘモグロビン濃度が5g/dl
であり、粒径分布測定装置(Nicomp Model 730HPL : Pa
cific Scientific社製) で測定した粒径は、188±7
0nmであった。
【0032】実施例2−4 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−05)の
外側より200−Wのの白熱光を当てながら、中空糸膜
内側よりアルゴンガスにてガス圧をかけ、一酸化炭素化
したヘモグロビン水溶液(5g/dl)200mlを中空糸膜
外側に流通させた。このときのアルゴンガスのガス圧
は、0.8kgf/cm2 であった。1時間でヘモグロビン水
溶液中の一酸化炭素化したヘモグロビンの割合が10%
以下となった。また、このもののメト化率は5%以下で
あった。
【0033】比較例2−3 一酸化炭素化したヘモグロビン水溶液(5g/dl)200
mlを5 lのまる底フラスコに入れ、回転させながらアル
ゴンガスを2 l/minの流量にて吹き込み、更に、外側よ
り200−Wの白熱光を当てた。一酸化炭素化したヘモ
グロビンの割合は、1時間で75%、2時間で60%で
あった。また、このもののメト化率は10%以下であっ
た。
【0034】実施例2−5 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−08)の
外側より蛍光燈の光を当てながら、中空糸膜内側より酸
素ガスにてガス圧をかけ調製例で調製したヘモグロビン
内包脂質小胞体分散液1000mlを中空糸膜外側に流通
させた。このときの酸素ガスのガス圧は、0.8kgf/cm
2 であった。ヘモグロビン水溶液中の一酸化炭素化した
ヘモグロビンの割合は、10時間で5%以下となった。
このとき、ヘモグロビン内包脂質小胞体懸濁液はほとん
ど泡立っていなかった。また、このもののメト化率は5
%以下であった。
【0035】実施例2−6 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−08)の
外側より高圧水銀ランプの光を当てながら、中空糸膜内
側より酸素ガスにてガス圧をかけ調製例で調製したヘモ
グロビン内包脂質小胞体分散液1000mlを中空糸膜外
側に流通させた。このときの酸素ガスのガス圧は、0.
8kgf/cm2 であった。このとき、紫外線によるヘモグロ
ビンの変質を考慮して400nm以下の波長をカットする
フィルターを光源とヘモグロビン水溶液の間に入れた。
ヘモグロビン水溶液中の一酸化炭素化したヘモグロビン
の割合は、5時間で5%以下となった。また、このもの
のメト化率は5%以下であった。
【0036】比較例2−4 調製例で調製したヘモグロビン内包脂質小胞体分散液1
000mlを5 lのビーカーに入れ、攪拌させながら酸素
ガスを0.5 l/minの流量にて分散液中に吹き込み、更
に、外側より蛍光燈の光を当てた。一酸化炭素化したヘ
モグロビンの割合は、40時間で8%以下となった。こ
のとき、ヘモグロビン内包脂質小胞体分散液は非常に泡
立っていた。また、このもののメト化率は12%以下で
あった。
【0037】
【発明の効果】本発明のヘモグロビンの一酸化炭素化処
理及び一酸化炭素化したヘモグロビンの脱一酸化炭素化
処理を行なうヘモグロビン含有水溶液の処理方法によれ
ば、多孔性中空糸膜からなるホローファイバーを使用す
ることによって、効率的にヘム鉄に対して一酸化炭素配
位子の吸脱着反応を行なうことができ、更に吸脱着反応
時にヘモグロビン含有水溶液が発泡しないため、ヘモグ
ロビンの変質が防止されるという優れた効果が発現され
る。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年6月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】前記、の方法において、ガス圧の条件
は、ヘモグロビン含有水溶液にガスの気泡を混入させな
いようにし、更にヘモグロビン含有水溶液が中空糸膜の
反対側に漏れ出さないようにすることが好ましい。例え
ば、ガス圧が0.5kgf/cm2以下ではヘモグロビン含有
水溶液が中空糸膜の反対側に漏れ出す恐れがあり、ガス
圧が5.0kgf/cm2 以上ではヘモグロビン含有水溶液に
気泡が混入したり、あるいは膜が破れる恐れがある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】実施例2−4 ホローファイバー(旭メディカル社製、OP−05)の
外側より200−Wのの白熱光を当てながら、中空糸膜
内側よりアルゴンガスにてガス圧をかけ、一酸化炭素化
したヘモグロビン水溶液(5g/dl)200mlを中空糸膜
外側に流通させた。このときのアルゴンガスのガス圧
は、0.8kgf/cm2 であった。1時間でヘモグロビン水
溶液中の一酸化炭素化したヘモグロビンの割合が10%
以下となった。また、このもののメト化率は5%以下で
あった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】比較例2−3 一酸化炭素化したヘモグロビン水溶液(5g/dl)200
mlを5 lのまる底フラスコに入れ、回転させながらアル
ゴンガスを2 l/minの流量にて吹き込み、更に、外側よ
り200−Wの白熱光を当てた。一酸化炭素化したヘモ
グロビンの割合は、1時間で75%、2時間で60%で
あった。また、このもののメト化率は10ほ以下であっ
た。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】調製例(ヘモグロビン内包脂質小胞体の調
製例) 水添卵黄レシチン、コレステロール、ステアリン酸から
なる組成比7/7/2(モル比)の脂質150gを一酸
化炭素化したヘモグロビン水溶液2000ml(濃度30
g/dl)に混ぜ、高圧乳化機(マントンゴーリー、運転圧
力300kgf/cm2 、運転時間5分、運転温度4℃)を用
いて処理を行なった。この処理溶液を遠心分離操作(2
0000G、30分)し、上清を除去して残渣に生理食
塩水を加えて再分散させた。この操作を3回繰り返して
未内包のヘモグロビンを除去した。得られたヘモグロビ
ン内包脂質小胞体懸濁液は、ヘモグロビン濃度が5g/dl
であり、粒径分布測定装置(Nicomp Model 730HPL : Pa
cific Scientific社製) で測定した粒径は、188±7
0nmであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 土田 英俊 東京都練馬区関町南2−10−10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘモグロビン含有水溶液を処理し、該溶
    液中のヘモグロビンを一酸化炭素化する方法において、
    多孔性中空糸膜から成るホローファイバーを使用し、前
    記中空糸膜を介してその一方側から一酸化炭素ガスによ
    りガス圧をかけるとともに、前記中空糸膜の反対側から
    ヘモグロビン含有水溶液を流通させ、該水溶液中のヘモ
    グロビンを一酸化炭素化することを特徴とするヘモグロ
    ビン含有水溶液の処理方法。
  2. 【請求項2】 一酸化炭素化したヘモグロビンを含有す
    る水溶液を処理し、該ヘモグロビンを脱一酸化炭素化す
    る方法において、多孔性中空糸膜から成るホローファイ
    バーを使用し、光照射下に前記多孔性中空糸膜を介して
    その一方側から一酸化炭素以外のガスによりガス圧をか
    けるとともに、前記中空糸膜の反対側から一酸化炭素化
    したヘモグロビン含有水溶液を流通させ、該ヘモグロビ
    ンを脱一酸化炭素化することを特徴とするヘモグロビン
    含有水溶液の処理方法。
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