JPH06329417A - 三酸化アンチモンの製造方法 - Google Patents
三酸化アンチモンの製造方法Info
- Publication number
- JPH06329417A JPH06329417A JP14546493A JP14546493A JPH06329417A JP H06329417 A JPH06329417 A JP H06329417A JP 14546493 A JP14546493 A JP 14546493A JP 14546493 A JP14546493 A JP 14546493A JP H06329417 A JPH06329417 A JP H06329417A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- lance
- antimony trioxide
- converter
- raw material
- cooling agent
- Prior art date
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- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C01—INORGANIC CHEMISTRY
- C01G—COMPOUNDS CONTAINING METALS NOT COVERED BY SUBCLASSES C01D OR C01F
- C01G30/00—Compounds of antimony
- C01G30/004—Oxides; Hydroxides; Oxyacids
- C01G30/005—Oxides
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 操業時の転炉内への原料と冷剤との装入
方法において、製品への粗三酸化アンチモンの混入や、
羽口へのからみの析出による閉塞を防止でき、かつ作業
性を良好に維持できる操業方法の提供を目的とする。 【構成】 転炉を用いた三酸化アンチモンの製造方
法において、転炉内の熔体中へ原料と冷剤とを供給する
に際し、一本のランスより原料と冷材とを供給する。 【効果】 操業が極めて安定化し、かつ作業性も良
好になる。
方法において、製品への粗三酸化アンチモンの混入や、
羽口へのからみの析出による閉塞を防止でき、かつ作業
性を良好に維持できる操業方法の提供を目的とする。 【構成】 転炉を用いた三酸化アンチモンの製造方
法において、転炉内の熔体中へ原料と冷剤とを供給する
に際し、一本のランスより原料と冷材とを供給する。 【効果】 操業が極めて安定化し、かつ作業性も良
好になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は三酸化アンチモンの乾式
製造方法に関する。
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より三酸化アンチモンを乾式法で製
造するに際し、転炉に硫化物鉱石や硫化精鉱などの原料
を装入し、加熱熔解し、得られた熔体表面に空気などの
酸化性の反応気体を吹き付け、あるいは転炉底部の羽口
より熔体中に反応気体を吹き込み、アンチモンを酸化物
として揮発させ、得たアンチモン酸化物の蒸気を含む排
ガスを冷却して安定な三酸化アンチモンを析出させて得
ている。そして、炉内熔体の減少と共に原料を追加補充
しつつ操業するが、過剰の反応熱を除去するために粗三
酸化アンチモンを冷剤として併せて炉内に装入してい
る。
造するに際し、転炉に硫化物鉱石や硫化精鉱などの原料
を装入し、加熱熔解し、得られた熔体表面に空気などの
酸化性の反応気体を吹き付け、あるいは転炉底部の羽口
より熔体中に反応気体を吹き込み、アンチモンを酸化物
として揮発させ、得たアンチモン酸化物の蒸気を含む排
ガスを冷却して安定な三酸化アンチモンを析出させて得
ている。そして、炉内熔体の減少と共に原料を追加補充
しつつ操業するが、過剰の反応熱を除去するために粗三
酸化アンチモンを冷剤として併せて炉内に装入してい
る。
【0003】しかし、追加の精鉱や粗三酸化アンチモン
を転炉の炉頂口より装入すると得られる製品に粗三酸化
アンチモンが混入する場合があり、また、羽口よりこれ
らを炉内に吹き込む場合には、羽口周辺に生成したから
みが析出し、付着し、羽口を閉塞し、操業を停止せざる
を得なくなるという問題がある。
を転炉の炉頂口より装入すると得られる製品に粗三酸化
アンチモンが混入する場合があり、また、羽口よりこれ
らを炉内に吹き込む場合には、羽口周辺に生成したから
みが析出し、付着し、羽口を閉塞し、操業を停止せざる
を得なくなるという問題がある。
【0004】この問題を解決すべく検討された方法が2
本のランスを用い、一方のランスより精鉱を炉内に吹き
込み、他の一方のランスより粗三酸化アンチモンを炉内
に吹き込むものである。この方法より熔体中に確実に精
鉱や粗三酸化アンチモンを供給できるため製品への粗三
酸化アンチモンの混入が防止でき、羽口へのからみの析
出による閉塞の防止が可能となった。しかし、この方法
では炉頂口上部に2本分のランス設備を設けなければな
らず、作業性が極めて悪化し現実的ではないという新た
な問題が発生している。
本のランスを用い、一方のランスより精鉱を炉内に吹き
込み、他の一方のランスより粗三酸化アンチモンを炉内
に吹き込むものである。この方法より熔体中に確実に精
鉱や粗三酸化アンチモンを供給できるため製品への粗三
酸化アンチモンの混入が防止でき、羽口へのからみの析
出による閉塞の防止が可能となった。しかし、この方法
では炉頂口上部に2本分のランス設備を設けなければな
らず、作業性が極めて悪化し現実的ではないという新た
な問題が発生している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記状況に鑑
みてなされたものであり、上記欠点の無い操業方法の提
供を目的とする。
みてなされたものであり、上記欠点の無い操業方法の提
供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の操業方法は、転炉を用いた三酸化アンチモンの製造
方法において、操業中の精鉱等の原料と冷剤との転炉内
への装入を一本のランスを介して行うものであり、該ラ
ンスとしてその上部にフランジを有するランス本体とそ
の下部にフランジを有する二股管とからなり、ランス本
体と二股管とがフランジで結合されたものを用い、二股
管の一方より精鉱を、他方より冷剤を転炉内に装入する
ものである。そして、ランスよりの吹き込み速度を2.0
〜4.0m3/Hとするものである。
明の操業方法は、転炉を用いた三酸化アンチモンの製造
方法において、操業中の精鉱等の原料と冷剤との転炉内
への装入を一本のランスを介して行うものであり、該ラ
ンスとしてその上部にフランジを有するランス本体とそ
の下部にフランジを有する二股管とからなり、ランス本
体と二股管とがフランジで結合されたものを用い、二股
管の一方より精鉱を、他方より冷剤を転炉内に装入する
ものである。そして、ランスよりの吹き込み速度を2.0
〜4.0m3/Hとするものである。
【0007】
【作用】本発明の方法は転炉内への吹き込みのためのラ
ンスを1本とすることにより炉頂口付近での作業性を改
良しようとするものである。そして、精鉱と冷剤との合
流部の摩耗のしやすさ、あるいはランス先端の損傷を考
慮し、ランスをランス本体と、二股管部とに分け、それ
ぞれをフランジで結合するようにし、必要に応じて損傷
部を取り替え、もって操業停止時間を短くし、かつ操作
性を良くしようとするものである。
ンスを1本とすることにより炉頂口付近での作業性を改
良しようとするものである。そして、精鉱と冷剤との合
流部の摩耗のしやすさ、あるいはランス先端の損傷を考
慮し、ランスをランス本体と、二股管部とに分け、それ
ぞれをフランジで結合するようにし、必要に応じて損傷
部を取り替え、もって操業停止時間を短くし、かつ操作
性を良くしようとするものである。
【0008】本発明において、冷剤としては粗三酸化ア
ンチモン等非自燃物を用いるが、具体的選定は各当業者
の必要性による。また、精鉱を原料として用いるが、こ
れも鉱石を流送可能な程度に粉砕したものを用いても良
く、この選定もまた各当業者の必要性による。
ンチモン等非自燃物を用いるが、具体的選定は各当業者
の必要性による。また、精鉱を原料として用いるが、こ
れも鉱石を流送可能な程度に粉砕したものを用いても良
く、この選定もまた各当業者の必要性による。
【0009】ランスよりの吹き込み速度は、ランスの吹
き込み位置と熔体の諸物性との関係により多少変化する
ものの、遅すぎるとランス自体が侵食などにより激しく
損傷し、早すぎると煉瓦の損傷が激しくなる。このた
め、ランスよりの吹き込み速度は2.0〜4.0m3/Hとする。
き込み位置と熔体の諸物性との関係により多少変化する
ものの、遅すぎるとランス自体が侵食などにより激しく
損傷し、早すぎると煉瓦の損傷が激しくなる。このた
め、ランスよりの吹き込み速度は2.0〜4.0m3/Hとする。
【0010】
【実施例】次に本発明の実施例について述べる。 (実施例)実容量1m3の底吹き転炉に純度60%以上の
アンチモン鉱石を装入し、加熱熔解して温度1000℃の熔
体を得、次いでその上部にフランジを有するランス本体
とその下部にフランジを有する二股管とからなり、ラン
ス本体と二股管とがフランジで結合されたステンレス製
のランスを用い、二股管の一方より純度60%以上のアン
チモン精鉱を170〜230Kg/Hの割合で0.8m3/minの空気を
用いて吹き込み、他の一方より純度80〜82%の冷剤用粗
酸化アンチモンを200〜250Kg/Hの割合で1.5m3/minの空
気を用いて吹き込んでアンチモン精鉱と粗酸化アンチモ
ンとを熔体中に吹き込んだ。なお、ランスの二股間の合
流部には摩耗対策として補強板を設けた。
アンチモン鉱石を装入し、加熱熔解して温度1000℃の熔
体を得、次いでその上部にフランジを有するランス本体
とその下部にフランジを有する二股管とからなり、ラン
ス本体と二股管とがフランジで結合されたステンレス製
のランスを用い、二股管の一方より純度60%以上のアン
チモン精鉱を170〜230Kg/Hの割合で0.8m3/minの空気を
用いて吹き込み、他の一方より純度80〜82%の冷剤用粗
酸化アンチモンを200〜250Kg/Hの割合で1.5m3/minの空
気を用いて吹き込んでアンチモン精鉱と粗酸化アンチモ
ンとを熔体中に吹き込んだ。なお、ランスの二股間の合
流部には摩耗対策として補強板を設けた。
【0011】ランスよりの吹き込み開始後、4時間おき
に転炉を傾転し生成したからみを炉外に排出した。この
ときランスに付着したからみはハンマリングにより簡単
に剥離した。このようにして20日間操業を続けた。この
間炉況は安定し、異常事態は発生せず良好な製品が得ら
れた。これは精鉱と冷剤とを1本のランスより熔体中に
吹き込むため、熔体が攪拌され均一化する速度が早く、
炉内での精鉱の遍在がないことによると思われる。
に転炉を傾転し生成したからみを炉外に排出した。この
ときランスに付着したからみはハンマリングにより簡単
に剥離した。このようにして20日間操業を続けた。この
間炉況は安定し、異常事態は発生せず良好な製品が得ら
れた。これは精鉱と冷剤とを1本のランスより熔体中に
吹き込むため、熔体が攪拌され均一化する速度が早く、
炉内での精鉱の遍在がないことによると思われる。
【0012】(従来例)実施例と同じ転炉を用い、ラン
スを用いず、羽口より同量の同じ精鉱を5〜6m3/minの
空気を用いて炉内に吹き込み、炉頂口より同じ品位の冷
剤用粗酸化アンチモンを200〜250Kg/Hの割合で投入し
た以外は実施例と同様にして21日間の操業を行った。こ
の間の製品には一部に粗三酸化アンチモンの混入がみら
れ、操業トラブルも10回発生した。
スを用いず、羽口より同量の同じ精鉱を5〜6m3/minの
空気を用いて炉内に吹き込み、炉頂口より同じ品位の冷
剤用粗酸化アンチモンを200〜250Kg/Hの割合で投入し
た以外は実施例と同様にして21日間の操業を行った。こ
の間の製品には一部に粗三酸化アンチモンの混入がみら
れ、操業トラブルも10回発生した。
【0013】
【発明の効果】本発明の方法に従えば、操業が極めて安
定化し、かつ作業性も良好になる。
定化し、かつ作業性も良好になる。
Claims (4)
- 【請求項1】 転炉を用いた三酸化アンチモンの製造
方法において、転炉内の熔体中へ原料と冷剤とを供給す
るに際し、一本のランスより原料と冷剤とを供給するこ
とを特徴とする三酸化アンチモンの製造方法。 - 【請求項2】 予め混合された原料と冷剤とを一本の
ランスより熔体中に供給することを特徴とする請求項1
記載の三酸化アンチモンの製造方法。 - 【請求項3】 その上部にフランジを有するランス本
体とその下部にフランジを有する二股管とからなり、ラ
ンス本体と二股管とがフランジで結合されたランスを用
い、二股管の一方より原料を、他方より冷剤を吹き込む
ことを特徴とする請求項1記載の三酸化アンチモンの製
造方法。 - 【請求項4】 ランスよりの吹き込み速度を2.0〜4.0
m3/Hとすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか記
載の三酸化アンチモンの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14546493A JPH06329417A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 三酸化アンチモンの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14546493A JPH06329417A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 三酸化アンチモンの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06329417A true JPH06329417A (ja) | 1994-11-29 |
Family
ID=15385848
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14546493A Pending JPH06329417A (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 三酸化アンチモンの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06329417A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9926205B2 (en) | 2012-10-02 | 2018-03-27 | Nihon Seiko Co., Ltd. | Method for producing antimony trisulfide |
-
1993
- 1993-05-26 JP JP14546493A patent/JPH06329417A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9926205B2 (en) | 2012-10-02 | 2018-03-27 | Nihon Seiko Co., Ltd. | Method for producing antimony trisulfide |
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