JPH0632931U - 空調対象室の空気質判別装置 - Google Patents

空調対象室の空気質判別装置

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JPH0632931U
JPH0632931U JP7107792U JP7107792U JPH0632931U JP H0632931 U JPH0632931 U JP H0632931U JP 7107792 U JP7107792 U JP 7107792U JP 7107792 U JP7107792 U JP 7107792U JP H0632931 U JPH0632931 U JP H0632931U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空調を行っている部屋の空気の質が悪化した
場合に,その空気質のレベルが知覚できる簡易な装置を
得る。 【構成】 空調対象室の空気質を検出する空気質検出装
置と,空気質検出装置で検出される検出値を幾つかの空
気質レベルに相当する値に分別する変換器と,複数種類
の香りを当該空調対象室に付与するようにした香り発生
装置と,該香り発生装置で発生する香りの種類を調節す
る調節器とからなり,前記の変換器からの信号を受けて
該調節器が香りの種類を選定するようにした空調対象室
の空気質判別装置である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は,空調対象室の空気の質を判別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
空調対象室に空気の汚染源が存在すると,汚染された空気となる。喫煙や飲食 等の人的行動はもとより,人体が存在するだけでも汚染源となる。また,オフイ スではコピー機械やOA機器の稼動によっても空気を汚す。
【0003】 このように,室内には多様な汚染物質の発生源があり,汚染物質の放出により 空気の質が一般に劣化する。空気質の劣化は匂いとして人が知覚できるときもあ るが,同一の部屋に長時間滞在していると,嗅覚疲労によって匂いを感じなくな ることは衆人の日常経験するところである。
【0004】 一方,空調技術の面から見ると,温湿度は制御できても,空気質を一定レベル 以上に維持しようとする制御は簡単ではない。個人差のある空気質の等級を判別 する客観的手法や指針を確定することが困難であるのもその一因である。このた め,空調対象室の実際の空気質がどのようなものであるかは問わず,経験的に換 気回数を規定したり,フイルタ手段等による浄化機構の向上を図ったりするのが 従来技術の一般的方法であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
前述のように,室内に存在する多様な汚染源によって空気質が悪化しても,そ の室内に長時間滞在すると嗅覚疲労によって匂いとして知覚できなくなる。人に よっては,空気質の悪化が身体的症状(例えば頭痛や疲労など)として現れる場 合もあろうが,この症状が空気質の悪化が原因であると特定することは困難であ るし,これを判断するような感覚・知覚能力は人にはない。したがって,かよう な症状を空気質レベルの客観的判断基準とすることはできない。
【0006】 一方で,室内の空気質に関する関心やエネルギー節約の機運が高まっている。 しかし“室内の空気質を低下させない”或いは“向上させたい”という意識があ る場合でも,空気質は直接には知覚出来ない場合が多いので,このことが,空気 質低下を招く要因の一つになっているとも考えられる。
【0007】 もし,空気質が低下しているという知覚を呼び覚ますことができたら,喫煙を 控えたり他の空気汚染源による汚染物質の排出を抑えるとか,或いは窓を開けた り排気フアンを駆動させるといった空気質の回復動作を行うことができる。
【0008】 本考案は,この課題を解決すべく,室内の空気質を人が知覚できる物理量に変 換する空気質判別装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案によれば,空調対象室の空気質を検出する空気質検出装置と,この空気 質検出装置で検出される検出値を幾つかの空気質レベルに相当する値に分別する 変換器と,複数種類の香りを当該空調対象室に付与するようにした香り発生装置 と,該香り発生装置で発生する香りの種類を調節する調節器とからなり,前記の 変換器からの信号を受けて該調節器が香りの種類を選定するようにした空調対象 室の空気質判別装置を提供する。
【0010】
【作用】
空気中の各種物質の濃度や程度を測定する装置として,CO2濃度計,粉塵計 (浮遊粒子カウンター),VOC検出器,透光計等の各種の検出装置が知られて いる。例えばCO2濃度計として非分散型赤外線吸収式のもの,粉塵計として光 散乱式のものが高精度測定できる。またVOC検出器は各種の鎖状炭化水素類, 芳香族炭化水素類, ハロゲン化物, アルデヒド及びケトン類等の揮発性有機化合 物 (VOC:Volatic Organic Compound) をガスクロマトグラフで検出するもの が知られている。これら各種検出装置の検出値をデスプレー上に表示したり,そ れらの値を組合せて指標を作成することも,これらの検出装置が用いられる分野 で通常行われている。
【0011】 室内空気の汚染の程度は,これらの検出装置を各種使用し,それらの検出値を 組合せてランク分けされた指標として把握できる。しかし,これらの指標が提示 された場合,その意味の理解は,知識をベースとして行われることになる。それ らのプロセスは知的であり,デイスプレーを読み,解釈し,空気質と数値との関 連を分析しなければならない。これらの知的プロセスのどの段階が欠落しても, 空気質は判別できない。また,普通の空調対象室にかような判断機器を据付ける のも実際的ではない。
【0012】 本考案によると,このような知的プロセスを採用しなくても,空気質の判別が 簡単に行える。まず,関係法規に違反しない範囲で,その部屋の空気質レベルの 範囲を「良い範囲」「普通の範囲」「悪い範囲」といった幾つかに分割し選定す る。そして各範囲ごとに異なった匂い(香り)を割り当てる。いま,この三つの 範囲に選定した場合を例にして説明すると「良い範囲」には「香りA」を,「普 通の範囲」には「香りB」を,「悪い範囲」には「香りC」を割り当てる。
【0013】 この場合「香りA」は快適と評価される良い匂いを発する香料を,「香りC」 は悪臭と評価される匂いを発する香料を用いる。「香りB」はその中間の普通の 香料である。これらの香料は,それぞれ香り発生装置に装填される。
【0014】 前記した空気中の各種物質を検出する検出装置(これらを総称して空気質検出 装置と呼ぶ)の検出信号を,本考案によれば,変換器によって空気質レベルに相 当する「良い範囲」「普通の範囲」「悪い範囲」に分別し,その分別された信号 を香り発生装置の調節器に出力する。調節器は,分別信号に応じて,香り発生装 置を制御し,香りA,香りB,香りCのいずれかを放出する。この香りが空調対 象室に供給されことによって,空調対象室の空気質のレベルが判別できる。
【0015】
【実施例】
図1は,本考案の実施例を示したものであり,1は空調対象室,2は空調機を 示している。空調機2には,還気ダクト3と外気ダクト4から還気と外気が導入 され,空気調和された給気が給気ダクト5を経て空気吹出口6から空調対象室1 に供給される。7は排気ダクトである。
【0016】 本考案によれば,かような空調対象室1の空気質を検出する空気質検出装置8 が設置され−。空気質検出装置8は,前述のように空気中の各種物質の検出器か らなり,CO2濃度計,粉塵計,VOC検出器,透光計,SOX測定器,NOX測 定器等の計器を一種または二種以上組合せて構成される。
【0017】 空気質検出装置8で検出される検出値は変換器9に入る。変換器9は,この検 出値が空気質レベルの「良い範囲」「普通の範囲」または「悪い範囲」のいずれ に相当するかを判断(分別)するものであり,その判断結果を変換信号として出 力する。使用する空気質検出装置8の検出値の大きさと空気質レベルの等級との 対応は,予め経験値として設定しておく。
【0018】 変換器9の変換信号は調節器10に入力される。調節器10は,該変換信号に 応じて香り発生装置11で発生する香りの種類を制御するものである。これによ り,香り発生装置11は変換信号に対応した香りを発生し,この香りは給気ダク ト5から給気中に放出され,空気吹出口6を経て空調対象室1内に導入される。
【0019】 図2は,香り発生装置11の例を示したものである。破線枠で示す香り発生装 置11は,異種の液体香料が収容された複数の香料容器13(a,b,c,・・)と, この香料容器13に一端が浸漬され他端が中間容器14(a,b,c,・・)に接続さ れた香料搬送管15(a,b,c,・・)と,この香料搬送管15に介装された香料開 閉弁16(a,b,c,・・)と,微少流量ポンプ17(a,b,c,・・)と,中間容器1 4から給気ダクト5に接続された香料ダクト18(a,b,c,・・)と,この香料ダ クト18に介装されたファン20(a,b,c,・・)および切換ダンパ21(a,b,c, ・・)とからなっている。
【0020】 中間容器14は閉鎖容器であり,香料搬送管15から搬送される液体香料をこ の中に放出し,この放出された香料を,空気取入ダクト22(a,b,c,・・)から 取り入れた空気に拡散させ,この高濃度加香空気をファン20によって給気ダク トに搬送する。そのさい,切換ダンパ21の操作によって,排気管23(a,b,c, ・・)側と給気ダクト5側に加香空気の送気を切換える。
【0021】 微少流量ポンプ17は,香料容器13内の液体香料をそのまま(溶媒等の希釈 せずに)極めて少量づづ(0.01〜120ml/Hr) 中間容器14に向けて搬送するポン プである。かような微少流量ポンプ17は市場で入手可能である。図の実施例で は可撓性の香料搬送管15を外側から挟みながら一方向性に回転するローラで該 搬送管15内の液体を一方向性に押し出すようにしたローラポンプを使用してお り,モータの回転数を制御することにより,流量も微制御できるものが使用され ている。
【0022】 かようなローラポンプのほか,チューブポンプ,ダイヤフラムポンプと呼ばれ ているものも使用可能である。いずれにしても,この微少流量ポンプ17は香料 開閉弁16の開閉動作と連動して,また,ファン20並びに切換ダンパ21と連 動して発停制御がなされる。そのさい,各系統(a,b,c,・・)ごとに制御がなさ れ,複数の系統が同時に香料を放出するようなことは行わない。
【0023】 例えば,調節器10が空気質レベルが「良い範囲」に相当する信号を変換器9 から受けているときは,良い香りを発する香料Aの系統aだけの香料送気動作を 続け,ほかの系統は送気動作が停止している。同様にして「普通の範囲」に相当 する信号を受けると,普通の香りを発する香料Bの系統を,また「悪い範囲」に 相当する信号を受けると,不快な香りを発する「香料C」の系統の送気動作に切 り換える。
【0024】 このようにして,空調対象室1の空気質が良好な状態では芳香(快適な匂い) が,悪化した状態では不快な匂いが給気を通じて室内に放出される。芳香=良い 空気,悪臭=悪い空気という関係は人に無理のない知覚を引き起こす。したがっ て,室内に居る人は,前記の例では香料Cが流れた場合には空気が悪いという知 覚を自然に起こし,換気を行うとか,喫煙を控えるといった行動を採ることがで きる。
【0025】
【考案の効果】
以上のように,本考案によれば,室内の空気質のレベルと香料の種類とに対応 させることができるようになり,その結果,これまで空気質の劣化に気付かない ことが多かったオフイスなどの環境改善に大きく貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に従う空気質判別装置の機器配置系統図
である。
【図2】図1の香り発生装置の詳細を示す機器配置図で
ある。
【符号の説明】
1 空調対象室 2 空調機 5 給気ダクト 8 空気質検出装置 9 変換器 10 調節器 11 香り発生装置 13 液体香料容器 14 中間容器 16 香料弁 17 微少流量ポンプ 18 香料ダクト 20 ファン 21 切換ダンパ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空調対象室の空気質を検出する空気質検
    出装置と,この空気質検出装置で検出される検出値を幾
    つかの空気質レベルに相当する値に分別する変換器と,
    複数種類の香りを当該空調対象室に付与するようにした
    香り発生装置と,該香り発生装置で発生する香りの種類
    を調節する調節器とからなり,前記の変換器からの信号
    を受けて該調節器が香りの種類を選定するようにした空
    調対象室の空気質判別装置。
  2. 【請求項2】 香り発生装置は,異種の液体香料が収容
    された複数の香料容器と,各香料容器から香料漏出器に
    通ずる香料搬送管と,香料搬送管に介装された香料開閉
    弁およびポンプとからなる請求項1に記載の空気質判別
    装置。
  3. 【請求項3】 香り発生装置は,快適な匂いと不快な匂
    いの少なくとも二種類の香りを発生する装置である請求
    項1または2に記載の空気質判別装置。
JP7107792U 1992-09-17 1992-09-17 空調対象室の空気質判別装置 Expired - Lifetime JPH0754737Y2 (ja)

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