JPH0632884B2 - ロール表面の改削装置 - Google Patents

ロール表面の改削装置

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JPH0632884B2
JPH0632884B2 JP6139189A JP6139189A JPH0632884B2 JP H0632884 B2 JPH0632884 B2 JP H0632884B2 JP 6139189 A JP6139189 A JP 6139189A JP 6139189 A JP6139189 A JP 6139189A JP H0632884 B2 JPH0632884 B2 JP H0632884B2
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cutting
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dryer
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邦弘 笹林
賢二 幅
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SHINSEI SANGYO KK
Daido Kikai Seisakusho KK
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SHINSEI SANGYO KK
Daido Kikai Seisakusho KK
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21BROLLING OF METAL
    • B21B28/00Maintaining rolls or rolling equipment in effective condition
    • B21B28/02Maintaining rolls in effective condition, e.g. reconditioning
    • B21B28/04Maintaining rolls in effective condition, e.g. reconditioning while in use, e.g. polishing or grinding while the rolls are in their stands

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、製紙工業に使用されるドライヤーロール、
製鋼工場等で使用される圧延ロールその他矯正ロール等
の表面を、該ロールに沿って往復動するサドルに設けた
改削用治具で改削する装置の新たな提案に関するもので
ある。
従来技術 例えば製紙工場において、抄紙機で抄かれた後プレス部
を経た湿紙は、上下の関係で千鳥状に配設された多数の
ドライヤーロール間に通されて、加熱乾燥による脱水が
なされる。その際に、各段毎に木綿のカンバスや厚手の
フェルトをエンドレスに掛渡し、該カンバス等により湿
紙を誘導すると共に前記ドライヤーロールに押し当て
て、水分蒸発を促進させるのが一般的である。
しかしドライヤーロールを長期に亘り稼動させると、湿
紙原料の木材やパルプが含有しているヤニその他の不純
物に起因して、ロール表面にヤニ等が強力に付着するに
至る。これは該ロールを通過する湿紙の乾燥ムラを来し
たり、また不純物による湿紙の再汚染を招くので、これ
らヤニ等は定期的に除去する必要がある。そこで、これ
に対処するべく、ドライヤーロールと平行にドクターを
配設し、このドクターによりロール表面のヤニ等を掻削
る手段が一般に採用されている。
この場合、ロール表面にはドクターによる掻き傷が生
じ、また酸化皮膜によるサビも発生したりするので、そ
の傷やサビを研磨または切削(以下、研磨・切削の両者
を「改削」と称する)して修正する必要がある。この目的
のために、該ロールと平行に配設した横梁にサドルを往
復動自在に担持し、該サドルにリングバフやバイト等の
改削用治具を備えた改削装置が使用されている。なお、
製鋼工場等に据付けた圧延ロールや矯正ロール等も、稼
動中にロール表面に多数の傷を生ずるので、その傷を改
削するために、同様の改削装置が使用される。
発明が解決しようとする課題 従来実用化されているロール表面の改削装置では改削作
業に先立ち該装置をロールの横方向から挿入して、サド
ルを担持した横梁を該ロールに沿い平行にセットしてや
る必要がある。しかし、改削を要する各種ロールは、一
般にその差渡しのスパンが充分に大きく、場合によって
は8mの長さに亘るものもある。そこで改削装置をロー
ルの横方向からセットするため、従来は該装置をクレー
ンで吊り上げて、各種ロールの間に挿入する作業がなさ
れている。しかし、このようなクレーン作業では、装置
を吊り上げているビームがロール表面に衝突し、却って
大きな損傷を来すことがあるので、極めて慎重に作業を
遂行する必要があり煩雑であった。
また、ロール表面の改削中に、金属粉が多量に生じて改
削位置より下方に落下するが、これら金属粉は完全に回
収する必要がある。さもないと、例えば製紙用のドライ
ヤーロールの場合、該ロールの下方に延設された木綿カ
ンバスやフェルト等のエンドレスシートに金属粉が直接
付着することになる。このように金属粉がカンバス等に
付着するのを放置すると、湿紙を該カンバス等により誘
導する際に、前記金属粉が湿紙に転移することになり、
紙質の低下等の重大な欠陥を来すことになる。しかるに
従来は、これに対する有効な対処手段は未だ提案されて
いなかった。
発明の目的 この発明は、前述したロール表面の改削装置に内在して
いる難点を好適に解決するべく提案されたものであっ
て、ドライヤーロール、圧延ロールその他矯正ロール等
の表面を改削する装置を、該ロールに沿ってセットする
べく横方向から挿入する作業を容易化し、その作業中に
ロールを損傷する畏れもない新規な手段を提供すること
を目的とする。
また本発明の別の目的は、ロール表面の改削装置により
改削作業を実施するに際し、該ロールから生ずる改削粉
(金属粉)を簡単かつ確実に回収することができる新規
な手段を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段 前記課題を克服し、所期の目的を達成するため本発明
は、ドライヤーロール、圧延ロールその他矯正ロール等
と平行に配設した横梁にサドルを往復動自在に担持し、
該サドルに設けた改削用治具により前記ロールの表面を
改削する装置において、前記横梁を支持し、かつ改削を
要するロール上またはこれに隣接するロール上に車輪を
介して横方向から挿入可能な台車と、 前記ロールを枢支して対向するフレームの定位置に設け
られ、前記横梁の両端部を解除自在に固定する固定手段
と、 前記ロール上に横方向から挿入された台車を昇降動作さ
せて、前記横梁の両端部を前記固定手段に載置させる昇
降駆動手段とから構成したことを特徴とする。
また本願の別の目的を好適に達成するため本発明は、ド
ライヤーロール、圧延ロールその他矯正ロール等と平行
に配設した横梁にサドルを往復動自在に担持し、該サド
ルに設けた改削用治具により前記ロールの表面を改削す
る装置において、 前記横梁を支持し、かつ改削を要するロール上またはこ
れに隣接するロール上に車輪を介して横方向から挿入可
能な台車と、 前記ロールを枢支して対向するフレームの定位置に設け
られ、前記横梁の両端部を解除自在に固定する固定手段
と、 前記ロール上に横方向から挿入された台車を昇降動作さ
せて、前記横梁の両端部を前記固定手段に載置させる昇
降駆動手段と、 改削がなされるロールにおける改削用治具の往復動領域
に沿って下方に設けられ、改削時に生じて該ロールの表
面に付着する金属粉を掻取るスクレーパと、 前記スクレーパで掻取った金属粉の落下部に張設され、
該金属粉を磁気吸着して集積回収するマグネットシート
とから構成したことを特徴とする。
実施例 次に、本発明に係るロール表面の改削装置につき、好適
な実施例を挙げて以下説明する。なお本明細書では、ロ
ール表面の改削装置を、製紙工場で湿紙乾燥に供される
ドライヤーロールにおける傷取り作業に使用する場合を
例示して説明するが、本発明の応用例はこれに限定され
るものでなく、製鋼工場での圧延ロールや矯正ロールの
表面傷取り等にも好適に使用し得るものである。
第1図は、本発明の好適実施例に係るロール表面の改削
装置26を、表面に傷を生じ改削を必要としているドラ
イヤーロール10に近接して据付けた状態を示す一部切
欠斜視図である。また第2図,第3図は、製紙工場の乾
燥工程で使用されるドライヤーロール10,16が、上
下の関係で千鳥状に多数配列されている状態の一部を示
している。
(ドライヤーロールの配列について) 工場敷地面に、対向し合う柱状フレーム12が所定間隔
で多数立設され、各フレーム12から張り出したアーム
12aに設けた軸受14に、ドライヤーロール10が回
転自在に軸支されている。またドライヤーロール10の
斜め下方にもドライヤーロール16が位置し、該ロール
16は工場敷地面に配設した軸受18に回転自在に軸支
されている。
第2図に示す如く、フレーム12の下方に位置するアー
ム12bにカンバスロール22が回転自在に軸支され、
このカンバスロール22およびドライヤーロール16の
組合せからなるロール群に、例えば木綿材質のカンバス
20が走行可能に巻き掛けられている。なお第2図およ
び第3図では、改削装置を据付けた状態で示しているの
で、上部ドライヤーロール10に関係的に掛け渡される
別のカンバスおよびこれを案内するカンバスロールは図
示を省略している。
(改削装置の概略構成について) 実施例に係るロール表面の改削装置26は、第4図,第
5図に示す如く、据付け完了時にドライヤーロール10
と略平行に位置可能な横梁28と、この横梁28に対し
往復動自在なサドル34と、このサドル34に設けられ
ロール表面を改削する改削用治具44とを基本的に備え
ている。改削用治具44は、ロール表面に生じた傷の程
度に応じて研磨用リングバフまたは切削用バイトの使用
が任意に選択される。
前記横梁28の寸法長は、改削を要するドライヤーロー
ル10の軸方向の最大長さよりも大きく設定され、充分
の剛性を備えると共にその底面に台車30が設けられて
いる。この台車30は、所定個所、例えば平面において
仮想矩形体の各頂点位置に、各ゴム製車輪32を回転自
在に備え、後述する如く据付けに際して、改削を要する
上部ドライヤーロール10に隣接している下部ドライヤ
ーロール16上に、前記車輪32を介して軸方向に挿入
可能になっている。
また対向して立設配置した前記フレーム12の基部に近
接して、第1図〜第3図に示す如く、前記横梁28の両
端部を、昇降駆動手段60(後述)を介して支持し得る固
定手段24が夫々設けられている。この固定手段24
は、介削装置26を所要の改削位置に据付けた際に、第
3図に示すように、昇降駆動手段60を介して該装置2
6の全荷重が支持され、また第2図に示すように、昇降
駆動手段60による荷重の支持を解除すると、前記台車
30の車輪32を介して装置26の荷重がドライヤーロ
ール16に掛けられるものである。
第1図〜第3図に示すように、横梁28の底部側両端部
には、垂直方向に伸縮自在なジャッキ等からなる昇降駆
動手段60が夫々配設されている。この昇降駆動手段6
0は、後述する如く、ドライヤーロール16上に横方向
から挿入された台車30および改削装置26を、前記固
定手段24に対して昇降動作させる。なお改削装置26
をドライヤーロール10に対し平行に据付けるべく、横
方向から挿入する際は、前記昇降駆動手段60はその脚
部を限界位置にまで後退させて、該装置が最初にセット
されるドライヤーロール16と干渉しないようにされ
る。
(サドルに設けた改削用治具の構成について) 第5図に示す如く、2本の平行なレール54,56が横
梁28の垂直側面に突設されて長手方向に延在し、これ
らレール54,56にサドル34が横方向への摺動自在
に嵌合されている。また横梁28の上面にラック52が
延設され、該ラック52と図示しないピニオンとが噛み
合うと供に、図示のサーボモータ58を駆動することに
より、当該サドル34に横梁28と平行なZ方向の往復
動が与えられる。サドル34の上面には、中間サドル3
6がアリ溝嵌合され、サーボモータ38を駆動すること
によって、この中間サドル36はX方向に進退移動され
る。また中間サドル36の上面には改削台40が着脱可
能に設けられ、この改削台40に基台42がアリ溝嵌合
されて、同じくX方向に進退移動されるようになってい
る。
基台42は改削用治具44をその頂部に備え、改削を要
するドライヤーロール10の表面にこの改削用治具44
を作用させることにより、所要の改削作業を行ない得
る。
ここで、ドライヤーロール10を支持する軸受14に
は、該ロール10に蒸気を供給する管体(図示せず)の膨
張収縮を許容する隙間が形成されている。そのためドラ
イヤーロール10は楕円軌跡を描いて回転し、前記改削
用治具44を平行に移動させただけでは、ドライヤーロ
ール10の外周面が楕円状に改削されてしまう。そこ
で、前記基台42から上方に張り出したアーム48に倣
いロール46を設け、この倣いロール46を常にドライ
ヤーロール10の表面に接触させて、流体圧シリンダ5
0の作用下に改削用治具44に適切な倣い運動を与え得
るようになっている。従って、ドライヤーロール10が
楕円軌跡を描いて回転しても、該ロール10の外周面を
円形に改削し得る。
(金属粉の回収手段について) 更に改削装置26には、前記改削用治具44によりドラ
イヤーロール10の表面を改削する際に生ずる金属粉を
好適に回収し得る手段が付帯的に設けられている。すな
わち、第1図,第2図および第5図に示すように、改削
用治具44の所要位置に前記サドル34の往復動方向と
平行に延在する送りねじ66が回転自在に枢支され、こ
の送りねじ66に対をなす雌ねじからなる摺動コマ6
8,68が所定間隔で螺挿されている。各摺動コマ68
には支幹70が形成されてドライヤーロール10に指向
する方向に延出し、両支幹70,70の先端にゴムその
他軟質プラスチック等の弾力性に富むスクレーパ62が
取付けられている。また支幹70,70は、図示しない
機構により角度調節可能であって、これにより前記スク
レーパ62を、第2図に示す如くドライヤーロール1
0の表面から離間させた位置と、第3図に示す如くド
ライヤーロール10の表面に密着させて、改削により生
じて該ロール表面に付着した金属粉を、無理なく掻取り
得る位置とを選択し得るようになっている。
またスクレーパ62の下端部には、可撓性に富む所定幅
のマグネットシート64の一端部が取付けられ、該シー
ト64は前記スクレーパ62の下方で緩く湾曲した後、
その他端部において台車30の下部側面に取付けられて
いる。このマグネットシート64は、その製造時に磁性
粉を樹脂材料に混入して得たものであって、改削時に直
接落下する金属粉および前記スクレーパ62で掻取った
金属粉を磁気吸着して回収する用途に使用される。なお
前記スクレーパ62およびマグネットシート64は、改
削用治具44が横方向に往復動する改削領域の下方にの
み設ければよく、従って図示例では、送りねじ66を図
示しない駆動源により回動させることによって、摺動コ
マ68との螺合作用下に横方向に移動させ得るよう構成
した。しかしこの構成以外に、スクレーパ62およびマ
グネットシート64を、改削用治具44が横梁28に沿
って往復動する最大領域に亘って配設してもよいことは
勿論である。
(改削用治具の着脱交換について) 更に第5図において、改削台40に対してX方向への進
退自在に配設される基台42は、改削を要するドライヤ
ーロール10における表面傷の程度に応じて各種の改削
用治具44に着脱自在に交換されるようになっている。
例えば、ロール表面の傷が軽微であれば、第10図に示
す如く、公知のリングバフを改削用治具44として使用
して、表面研磨をなし得る。この場合は、リングバフ4
4自体に固有の弾力と撓みとが備わっているので、研磨
作業中に前記倣いロール46による倣い運動を与える必
要はない。
またリングバフ44における研磨部の荒さに段階を設
け、これら荒さの異なる研磨部を有するリングバフ44
を、第11図に示すように複数基並列的に設けてもよ
い。このときは、初めに最も荒い研磨部を有するリング
バフ44でロール表面の研磨を行ない、次いで中間の荒
さのリングバフ44で表面研磨した後、最も細いリング
バフ44で表面の仕上研磨を行なうのが好適である。更
にロール10の表面傷の程度が重大であれば、第5図,
第9図に示す如く、バイトを改削用治具44として使用
することにより、その傷を切削除去することができる。
実施例の作用 次に、このように構成した本実施例に係る改削装置の使
用の実際につき説明する。上部ドライヤーロール10の
表面を改削する場合、該ロール10に隣接位置するカン
バスロールおよびその軸支機構(何れも図示せず)を横方
向に引出すことにより取外しておく。また改削装置26
は、その横梁28に設けた複数の昇降駆動手段60を同
時に付勢して、その下方に延出している各脚部を極限に
まで縮小させておく。この状態で改削装置26の台車3
0に設けた車輪32、第4図および第6図に示す如く、
改削がなされるドライヤーロール10と隣接する下部ド
ライヤーロール16の上面に載置し、そのまま略水平に
押すことにより、該装置26をロール間に沿って横方向
から挿入する。このとき改削装置26の荷重は、台車3
0の各車輪32を介してドライヤーロール16で支持さ
れる。そして装置26を横方向に完全に挿入した状態で
前記固定手段24,24は、第7図に示す如く、横梁2
8の両端部に設けた各昇降駆動手段60の下方に夫々位
置することになる。
このように、改削装置26の荷重がドライヤーロール1
6で支持されている状態において、前記昇降駆動手段6
0を同期的に逆方向に一斉駆動して脚部を下方に延出さ
せれば、該略部は対応的に位置する固定手段24,24
の上面に当接するに至る。更に、付勢を継続すると、改
削装置26は水平姿勢を保持したまま上昇させられ。第
3図および第8図に示す如く、車輪32はドライヤーロ
ール16の表面から離脱する。このとき改削装置26の
全荷重は、昇降駆動手段60を介して固定手段24に支
持されている。これにより改削装置26における横梁2
8は、改削を要するドライヤーロール10に対し略平行
に延在して、定位置に据付けされたことになる。
なお、改削装置26の横方向からの挿入作業中は、改削
用治具44を備える基台42および中間サドル36は最
大限離間する位置に退避しており、また金属粉回収用の
スクレーパ62もドライヤーロール10に接触しないよ
う離間している。この改削装置26の据付けが終了した
後、第5図に示すサーボモータ58を駆動してサドル3
4を改削装置26に対し平行に移動させ、改削用治具4
4をドライヤーロール10の改削を要する部分にまで到
来させる。また別のサーボモータ38を駆動して、中間
サドル36をサドル34に対し移動させて、改削用治具
44とドライヤーロール10との位置決めを行なう。更
に図示しない駆動源を駆動して、送りねじ66を回動さ
せることにより、摺動コマ68に支持されたスクレーパ
62およびマグネットシート64を横梁28に対し平行
に移動させ、前記改削用治具44による改削領域の下方
位置で停止させる。そして第3図に示す如く、スクレー
パ62をドライヤーロール10の表面に圧着させて、改
削用治具44による改削作業の際に生ずる金属粉の落下
回収を待機する。
次いで改削を開始するが、改削用治具44として図示の
バイトを使用する場合には、アーム48で支持したい倣
いロール46がロール10の表面に当接すると共にシリ
ンダ50による倣い運動が改削用治具44に与えられ、
好適な切削作業が行なわれる。切削作業によりドライヤ
ーロール10から削り取られた金属粉は、改削領域の下
方に落下するが、当該金属粉はその位置に待機している
マグネットシート64に磁気吸着して完全に回収され
る。また切削された後、ドライヤーロール10の表面に
付着した金属粉は、ロール表面に摺擦的に当接している
前記スクレーパ62により掻取られ、同じくマグネット
シート64に磁気吸着される。
第9図は、改削用治具44としてバイトを使用した場合
の改削状態を上方から観察した平面図であり、第10図
は、第5図に示す改削用治具に代えて、リング状の研磨
用バフ44を使用した例を示すものである。また第11
図に示す如く、サドル34の上面に複数のリング状バフ
44を並列的に配設し、このバフの粗さを段階的に変更
することによって、ロール表面の傷を順次研磨して仕上
げるようにしてもよい。
改削作業が終了した後は、前記改削装置26を取り外す
ことがになるが、この作業は第6図〜第8図に占した装
置据付け作業を全く逆の手順で遂行することになる。す
なわち、固定手段24に対し突っ張っている昇降駆動手
段60の脚部を同期的に短絡させることにより、第7図
に示す如く改削装置26が下降して、台車30の車輪3
2がドライヤーロール16の表面に接することになる。
この状態で第6図に示す如く左方向に改削装置26を引
き出せば、容易に装置の取り出しがなされるものであ
る。
なお本実施例は、改削装置26の据付け時に下部のドラ
イヤーロール16に台車支持する構成とし、これにより
上部のドライヤーロール10の表面を改削するようにし
たものであった。これに対し、前記下部のドライヤーロ
ール16の表面を改削する必要がある場合も当然にあり
得る。この場合は、改削装置26における改削用治具4
4の取付位置を僅かに変更するだけで、装置26を当該
下部のドライヤーロール16に台車支持した状態で、該
ロール16の改削を充分になし得るものである。
発明の効果 以上説明した如く、本発明に係るロール表面の改削装置
によれば、改削を必要とするロールの隣接位置に、当該
装置を台車使用により容易に横方向から挿入することが
できる。しかも該装置は、昇降駆動装置により昇降され
るので、その改削作業中に装置の荷重がロール表面に加
わることがなく、また据付け作業中に不測の事故を生じ
てロール表面に大きな損傷を与える畏れも全くなく、安
全に作業を進行させ得るものである。しかもロール表面
の改削作業中に生ずる金属粉は、完全にロール表面から
掻取られると共に、これをマグネットシートにより磁気
吸着させて回収するので、例えば製紙工場において、該
金属粉がカンバス等に付着して紙質を低下させる畏れも
ない。更にサドル上に設けた改削用治具を、ロール表面
の傷の程度に応じ研磨用および切削用に簡単に着脱交換
することができ、また複数の研磨用治具を併設すること
もできて段階的に表面を磨くこともでき極めて好適であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の好適実施例に係るロール表面の改削
装置を、改削を要するロールに隣接して据付けた状態を
示す一部切欠斜視図、第2図は、改削を要するロールと
隣接するロールに該装置を台車を介して支持させた状態
を示す側面図、第3図は昇降駆動装置を利用して装置を
上昇させ定位置に固定した状態を示す側面図、第4図
は、実施例に係る装置を、改削を要するロールに平行に
据付ける作業の第1段階を示す説明斜視図、第5図は、
実施例に係るロール表面の改削装置の要部拡大斜視図、
第6図,第7図および第8図は、実施例に係る装置を、
改削を要するロールと平行に据付ける際の状態を段階的
に示す説明図、第9図は、改削用の工具としてバイトを
使用した例を示す平面図、第10図は、改削用治具とし
てリング状のバフを使用した場合の平面図、第11図
は、リング状バフを複数基並列に設けた状態を示す平面
図である。 10,16……ドライヤーロール 12……フレーム、24……固定手段 26……改削装置、28……横梁 30……台車、32……車輪 34……サドル、44……改削用治具 60……昇降駆動手段、62……スクレーパ 64…マグネットシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−133907(JP,A) 実開 昭56−57745(JP,U) 実開 昭50−74597(JP,U) 実開 昭62−138558(JP,U)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドライヤーロール、圧延ロールその他矯正
    ロール等と平行に配設した横梁にサドルを往復動自在に
    担持し、該サドルに設けた改削用治具により前記ロール
    の表面を改削する装置において、 前記横梁を支持し、かつ改削を要するロール上またはこ
    れに隣接するロール上に車輪を介して横方向から挿入可
    能な台車と、 前記ロールを枢支して対向するフレームの定位置に設け
    られ、前記横梁の両端部を解除自在に固定する固定手段
    と、 前記ロール上に横方向から挿入された台車を昇降動作さ
    せて、前記横梁の両端部を前記固定手段に載置させる昇
    降駆動手段と から構成したことを特徴とするロール表面の改削装置。
  2. 【請求項2】ドライヤーロール、圧延ロールその他矯正
    ロール等と平行に配設した横梁にサドルを往復動自在に
    担持し、該サドルに設けた改削用治具により前記ロール
    の表面を改削する装置において、 前記横梁を支持し、かつ改削を要するロール上またはこ
    れに隣接するロール上に車輪を介して横方向から挿入可
    能な台車と、 前記ロールを枢支して対向するフレームの定位置に設け
    られ、前記横梁の両端部を解除自在に固定する固定手段
    と、 前記ロール上に横方向から挿入された台車を昇降動作さ
    せて、前記横梁の両端部を前記固定手段に載置させる昇
    降駆動手段と、 改削がなされるロールにおける改削用治具の往復動領域
    に沿って下方に設けられ、改削時に生じて該ロールの表
    面に付着する金属粉を掻取るスクレーパと、 前記スクレーパで掻取った金属粉の落下部に張設され、
    該金属粉を磁気吸着して集積回収するマグネットシート
    と から構成したことを特徴とするロール表面の改削装置。
  3. 【請求項3】改削を要するロールの表面状態に応じて、
    前記サドルに設けられる改削用治具を、研磨用または切
    削用の治具に交換可能に構成したことを特徴とする請求
    項1または2記載のロール表面の改削装置。
  4. 【請求項4】改削を要するロールの表面状態に応じて、
    研磨荒さを段階的に変化させた複数基の研磨用治具を、
    前記横梁に往復動自在に並設したことを特徴とする請求
    項1または2記載のロール表面の改削装置。
  5. 【請求項5】改削を要するロール表面に常に接触して、
    前記改削用治具に倣い運動を与える倣いロールを備える
    ことを特徴とする請求項1または2記載のロール表面の
    改削装置。
  6. 【請求項6】前記ロールは、上下の関係で千鳥状に多数
    配列されることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記
    載のロール表面の改削装置。
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