JPH0632851B2 - すみ肉溶接方法 - Google Patents

すみ肉溶接方法

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JPH0632851B2
JPH0632851B2 JP8117087A JP8117087A JPH0632851B2 JP H0632851 B2 JPH0632851 B2 JP H0632851B2 JP 8117087 A JP8117087 A JP 8117087A JP 8117087 A JP8117087 A JP 8117087A JP H0632851 B2 JPH0632851 B2 JP H0632851B2
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welding
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torch
fillet
reinforcing material
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宣正 大久保
不二雄 高梨
隆明 小笠原
勝啓 新川
敏之 泉
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Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、造船や橋梁等の大型構造物における主材に
ステイフナ等を溶接する場合に用いる補強材のすみ肉溶
接法に関する。
〔従来の技術〕
造船や橋梁等の大型構造物では、長大な主材にステイフ
ナ等の補強材を溶接する。例えば、橋梁では、主材(I
型鋼材)にその長手方向の横補強材(Hステイフナ)と
該横補強材に直角向きの縦補強材(Vステイフナ)とを
一定の配列パターンで溶着して上記主材を補強するが、
これらの補強材の溶着は、一般に、主材に当接する縁部
(すみ部)の両側にすみ肉溶接を施し、端部に角巻き溶
接を施して行う。この場合、溶接装置としては、2本の
溶接トーチを有するツイントーチ型の溶接装置を用い、
該2本の溶接トーチが補強材の厚さ方向中心に対して対
称になるように位置・姿勢を制御して、上記縁部の両側
対称位置を同時溶接するようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、この縁部両側対称位置を2本の溶接トー
チで同時溶接する方法では、溶接時に発生するガスが溶
融池外部に逃げきれず、ブローホール、ピツト等が発生
しやすいという欠点がある。これは、被溶接材の表面に
油や錆が付着している場合や表面塗装が施されている場
合に特に顕著である。この欠点を解消するためには、
(1)溶接速度を遅くするか、(2)或いは、アーク電圧・電
流等を高めることにより入熱を大きくし、溶融池の凝固
を遅らせて、上記ガスを溶融池外部へ早く放出させれば
よいが、前者では作業能率が上がらないという問題があ
り、後者の場合には経済面から見て問題がある。
これらの問題は、例えば、特開昭54−117343号
公報に示されている如く、2本の溶接トーチを相互にシ
フトさせた状態で、即ち、一方が先行し他方が後行する
状態で移動させるようにすれば解消することができる
が、シフト量が固定されているので、前記したように、
補強材の始終端に角巻き溶接を施す必要がある場合に
は、2本の溶接トーチを同時にスタートさせるか、或い
は、溶融池が固まらないうちに他方の溶接トーチをスタ
ートさせなくてはならないので、シフト量が限定され、
充分なシフト量を取ることが難しく、溶接トーチを互い
にシフトさせたことの利点が生かされない。また、溶接
終端側に必ず溶接残しがでるので、装置を再セットして
溶接終端部に終端側から溶接を行わなくてはならないと
いう面倒さがあり、更に、必ずビード継ぎ部が出るので
溶接品質上の問題がでてくる。
この発明は上記した問題を解消するためになされたもの
で、始端角巻き溶接から終端角巻き溶接までの全径路の
溶接をビード継ぎを必要とせず、従来に比して良好に能
率よく行うことができるすみ肉溶接方法を提供すること
を目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
この発明では、2つの溶接トーチを、互いに平行をなす
向きに往復動可能な副軸駆動機構にそれぞれ支持させた
うえ溶接台車を含む主軸駆動機構に支持させて、溶接始
終端の角巻き溶接位置では上記両溶接トーチを溶接線方
向同一位置で対向させ、すみ肉溶接時には、上記両溶接
トーチに速度差を持たせて一方の溶接トーチに対して他
方の溶接トーチを先行もしくは後行させつつ溶接を行わ
せる構成としたものである。
〔作用〕
この発明では、対をなす溶接トーチの相互シフト量を可
変とし、全溶接径路を区画して各区画域に応じて変更・
修正するので、始端角巻き溶接から終端角巻き溶接まで
の全過程の溶接を良好に能率よく行うことができる。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図面を参照しながら説明す
る。
第1図は、大型構造物の主材1に補強材2を、本実施例
の方法により水平すみ肉溶接する場合の対をなす溶接ト
ーチ3A、3Bの動作を説明するための図であつて、2
Fは補強材2の始端、2Rは補強材2の終端を示し、7
A、7Bは溶接線を示している。
第2図はこの実施例のすみ肉溶接の実施に適用される溶
接ロボツトの本体部分の一例を示したものでる。第2図
において、10は門型の溶接台車であつて、図示しない
X軸駆動機構により駆動制御されつつレール11上を走
行する。この走行方向をX軸方向とする。20はトーチ
台車であつて、図示しないY軸駆動機構により駆動制御
されて溶接台車10の横桁10A上のレール12上を走
行する。この走行方向は上記X軸方向に対して直交する
方向であつて、この走行方向をY軸とする。30は中空
のトーチ支持軸であつて、図示しないZ軸駆動機構にラ
ツク・ピニオン係合を介して連結されるとともにトーチ
台車20により上下動可能にガイドされており(この上
下方向をZ軸方向とする)、下端部でトーチ旋回機構
(θ軸)40を保持している。以上のX軸、Y軸、Z軸
及びθ軸を総称して主軸と云い、10、20、30及び
40は主軸系を構成する。上記トーチ旋回機構40は互
いに平行するスライダ機構50A(第1の副軸駆動機
構)、50B(第2の副軸駆動機構)を有しており、溶
接トーチ3Aと3Bはスライダ機構50A、50Bのス
ライダ部に垂直軸51A、51Bを介して連結されてい
る。スライダ機構50A、50Bのスライド方向をT1
軸、T2軸とする。なお、この溶接ロボツトの制御部6
0は、NCデータを格納したバブルカセツトからNCデ
ータを読み込んで主軸系、副軸系の関連データを信号に
変換して各軸のサーボ系を制御するNC制御装置、対応
するサーボ系により制御される各軸のモータ、上記サー
ボ系に位置データをフイードバツクするエンコーダ等の
位置検出器等を備え、上記各軸、溶接電源装置から溶接
トーチに供給される電圧・電流の制御を司る。また、こ
の溶接ロボツトはウイービング機構を有していないが、
ウイービング機構を設ける場合は垂直軸51A、51B
の下端に連結すればよい。
次に、この実施例によるすみ肉溶接を第3図を参照しつ
つ説明する。
(1)始端角巻き溶接(第3図区間A) 溶接トーチ3Aと3Bを溶接始点座標LsaとLsbに位置
制御する。この溶接始点座標LsaとLsbは補強材始端2
Aから距離aだけ前方の溶接線7Aと7Bの延長線上に
ある。このaの値としては補強材の板厚にもよるが2〜
3mmが適当である。始端角巻き溶接は溶接トーチ3Aと
3Bとの間の相対的なシフト量を0に維持したままスラ
イダ50A、50Bをともに同一速度で作動させること
により溶接トーチ3A、3BをそれぞれT1軸、T2軸
方向に距離aだけ前進移動させて終了する。
(2)すみ肉溶接(第3図区間B〜D) 始端角巻き溶接が終わると、溶接台車10を走行させる
が、この時、一方の溶接トーチ3Aを基準とし該基準と
なる溶接トーチ3Aは溶接台車10の走行速度Vxで移
動させ、相手溶接トーチ3Bは両溶接トーチのシフト量
が予め設定してある所定値Sになるまで走行速度V
(<V)で移動させる。この速度Vはスライダ5
0Bのスライダ部を溶接台車10の走行方向とは逆方向
に定速度でΔV(=V−V)で移動させて得る。
シフト量Sが得られるまでの距離を、時間をt
すると、V=S/t、t/Vの関係が成
立し、VはVxの15%程度が好ましい。溶接トーチ
3Aと3B間のシフト量が所定値Sになつた位置Lmaと
Lmbでスライダ50Bの上記逆行を停止させ、以後は両
溶接トーチを台車速度Vxで移動させる。
溶接トーチ3Aと3Bが溶接線7A、7Bに沿つてすみ
肉溶接を行いつつ終端2R側へ移動し、該終端2Rより
所定距離手前の位置Lpa、Lpb(この座標位置は予め設
定されている)に到達すると、溶接終点Lea=Lebにお
いてシフト量を0にするため、スライダ機構50Bのス
ライダ部を溶接台車10の走行方向に定速度で移動させ
て、溶接トーチ3Bの移動速度を溶接トーチ3Aの移動
速度Vより増速する。位置Lpaから溶接終点Lraまで
の距離をとすると、V=S/t、t
が成立する。この動作によつて、両溶接トーチ3
A、3Bは補強材終端2Rにてシフト量が零となる。
(3)終端角巻き溶接(第3図区間E) 両溶接トーチ3A、3Bが補強材終端2Rに到達した
後、終角巻き溶接を開始し、スライダ機構によりLea=
Lebに移動する。Lea=Lebは補強材2の終端2Rに対
して距離bの位置にある。この距離bは補強材2の板厚
にもよるが2〜3mmが好ましい。
溶接トーチ3A、3Bが上記溶接終点Lea、Lebに到達
すると溶接台車10の走行向きを反転させ、溶接電流を
減少させて溶接トーチ3A、3Bをシフト量0で図示の
位置Lqa=Lqbまで後退させ溶接を終了する。
このように、本実施例では、始端角巻き溶接時は両溶接
トーチ3Aと3Bは相互にシフトさせることなく対称状
態で移動させるので良好な角巻き溶接を、ビード継ぎを
作ることなく得ることができる。すみ肉溶接時には溶接
トーチをシフトさせるが、充分なシフト量を取ることが
できるので、先行する溶接トーチにより被溶接材の不純
物を完全に燃焼させて外部に逃すことができ、ブローホ
ール、ピツト等の発生を防止することができる。また、
上記所定量のシフトを確立するまでの間、また、シフト
を解消するまでの間においても、溶融池の凝固時間がシ
フトを取らない場合に比して長くなるので、溶接の全径
路において所望の良好な溶接を行うことができる。
また、全径路において、上記した区間A〜E毎に適切な
溶接速度を選択するようにすれば、従来に比して高速溶
接が可能となる。
なお、上記実施例では、一方の溶接トーチ3Aを基準と
してその速度を一定とし他方の溶接トーチ3Bの速度を
変更して所要シフトの確保・シフトの解消を行つている
が、一方の溶接トーチの増速、他方の溶接トーチの減速
等により所要シフトの確保・シフトの解消を行つてもよ
いことは明白である。
〔発明の効果〕
この発明は以上説明した通り、対をなす溶接トーチを相
互にシフトさせてすみ肉溶接を行うが、始終端の角巻き
溶接時にはシフト量を0とするので、溶接の全径路にお
いて良好な溶接を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を説明するための補強材と特
徴となる溶接位置との関係を示す図、第2図はこの発明
を実施するのに使用される溶接装置の例を示す斜視図、
第3図は上記実施例を説明するためのタイムチャートで
ある。 1……主材、2……補強材、3A、3B……溶接トー
チ、7A、7B……溶接、10……溶接台車、20……
トーチ台車、30……トーチ支持軸、40……トーチ旋
回機構、50A、50B……スライダ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主材上に立てられた補強材の主材当接部左
    右すみ部を、それぞれのすみ部に向けて姿勢制御されつ
    つ溶接線に沿つて移動する2本の溶接トーチにより溶接
    するすみ肉溶接方法において、上記2つの溶接トーチが
    互いに平行をなす向きに往復動可能な副軸駆動機構にそ
    れぞれ支持されたうえ溶接台車を含む主軸駆動機構に支
    持され、溶接始終端の角巻き溶接時には上記両溶接トー
    チを溶接線方向同一位置で対向させ、すみ肉溶接時に
    は、上記両溶接トーチに速度差を持たせて一方の溶接ト
    ーチに対して他方の溶接トーチを先行もしくは後行させ
    つつ溶接を行わせることを特徴とするすみ肉溶接方法。
  2. 【請求項2】補強材始端から所定距離が経過するまでは
    上記両溶接トーチに所定の速度差を持たせ、補強材終端
    から所定距離手前の位置に達すると再び両溶接トーチに
    所定の速度差を持たせることを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載のすみ肉溶接方法。
JP8117087A 1987-04-03 1987-04-03 すみ肉溶接方法 Expired - Lifetime JPH0632851B2 (ja)

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