JPH06328287A - Tig溶接用電極棒 - Google Patents

Tig溶接用電極棒

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JPH06328287A
JPH06328287A JP13512293A JP13512293A JPH06328287A JP H06328287 A JPH06328287 A JP H06328287A JP 13512293 A JP13512293 A JP 13512293A JP 13512293 A JP13512293 A JP 13512293A JP H06328287 A JPH06328287 A JP H06328287A
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JP
Japan
Prior art keywords
electrode rod
tig welding
electrode
welding
arc
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP13512293A
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English (en)
Inventor
Taiji Hase
泰治 長谷
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高電流域でも輝度の高い高温のアークフレー
ムを減少することなく電極中心部にアークを集中し、深
い溶込みを得るTIG溶接用電極棒を提供する。 【構成】 3.0mm以上の径の電極棒であって、その
先端部が稜線を有する形状になっていることを特徴とす
るTIG溶接用電極棒であり、さらに好ましくは稜線を
形成する面間の角度が40〜100度であること、電極
棒の表面の一点を最先端としてこれを起点とする稜線を
有する形状になっているものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はTIG溶接に用いるタン
グステン、タングステン合金などの電極棒に関する。
【0002】
【従来の技術】TIG溶接においては純タングステン、
トリウム入りタングステンなどの電極棒を用い、通常は
棒マイナス(正極性)で溶接が行なわれる。この場合電
極棒の先端は円錐形に加工して用いる。図2はTIG溶
接のアークの状態を示す図でアーク2の形状はこの図に
見るように電極棒1の先端に陰極点を生じ、ここから箒
状に広がった形になる。4はこのときの母材3の溶け込
みの形状を示している。アーク溶接においては電極への
熱の集中は主に電子流の衝撃を受ける陽極側すなわちこ
の場合は母材に生ずるので、電極棒の消耗は急激には起
きない。
【0003】TIG溶接の電極径は1.6mmから6.
4mm程度までのものがあるが、通常の棒マイナスの直
流による溶接の場合直径3mm程度までのものが使用さ
れている。それ以上の太径の電極を使用するのは交流に
よるアルミニウムの溶接の場合である。これはアルミニ
ウムの酸化被膜を除去するいわゆるクリーニング作用を
利用するため交流を使用するもので、電極の温度上昇が
激しいため太径の電極が用いられる。
【0004】ところでTIG溶接において溶け込みを深
くしようとする場合にはアークの集中性を高めるため細
径たとえば1.6mm径の電極棒を用い、先端を30度
といった小さい角度にし細く尖らせる。しかし一方高能
率の溶接を行なうため電流を大きくすると、図3のアー
クの状態を示す図に見るようにアーク2が電極1に這い
上がり、広がってしまい輝度の高い高温のアークフレー
ムが減少すると共に、電極中心部でのアーク集中性が低
下し溶け込み4が浅くなる。したがってTIG溶接にお
いて高速で溶け込みを確保しつつ溶接を行なうのは困難
であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】TIGは溶接部の材質
特性が優れ、またステンレス鋼など特殊な成分の材料の
溶接ができる。一方溶接能率についてはさほど良くな
く、能率を重視する場合溶接ワイヤが通電により直接溶
融できるMIG溶接などが行なわれる。しかし材質特性
上TIG溶接を使用したい場合は多く、この場合能率に
ついても大きいものが望まれている。本発明は大電流で
高速のTIG溶接を可能ならしめるための深い溶け込み
が得られるTIG溶接用電極を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、3.0mm以上の径の電極棒の先端
部が稜線を有する形状になっていることを特徴とするT
IG溶接用電極棒である。ここにおいて、稜線を形成す
る面間の角度が40〜100度であることも特徴とす
る。また電極棒の表面の一点を最先端としてこれを起点
とする稜線を有する形状になっていること、さらにここ
において電極棒の表面の一点を最先端としてこれを起点
とする稜線と、前記稜線より電極棒の軸との角度が小さ
い稜線とが同一平面内において連続していることも特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明のTIG溶接用電極棒は3.0mm以上
の径を有し、先端部が稜線を有する形状とする。ここで
稜線を有する形状というのは円錐形状と多角錐形状のも
のも含んでいる。すなわち従来のTIG溶接用電極は先
端は鉛筆を削った様にされ、先端の尖った部分は一点だ
けであったが、本発明においては尖った部分が尾根状に
長さを有するようにするものである。このようにするこ
とによりアーク点は稜線の部分に沿って発生し、アーク
が電極先端近傍の面の部分に這い上がるのが防止でき
る。したがって全体にアークが広がることなく、稜線の
向きを溶接進行方向に合わせれば、ビードの幅方向への
アークの広がりを防止してアークを集中させることがで
きる。
【0008】また稜線を形成する面間の角度は40〜1
00度が好ましい。従来の円錐状の先端の場合、アーク
を集中させたいときには30度といった小さい角度にす
ることが行なわれてきた。しかし本発明の場合、稜線を
形成する面の間の角度はそれよりも大きい角度である4
0度以上のときに、大電流にしたときのアークの這い上
がりがなく、アークの集中性が良好であることが判明し
た。一方あまり角度が大きく100度を超えるようにな
るとアークが広がり、やはり集中性が悪くなる。
【0009】上記のように稜線の部分を十分に確保する
ためには電極棒の径は3.0mm以上が必要となる。従
来はアークの集中性を良くするには電極棒を細径にした
方がよいという考え方であったが、本発明においては太
径の電極棒の方が適しているのである。また太径の電極
棒は大電流で溶接するときに電極棒の抵抗による発熱、
電圧降下が少なくこの点でも有利である。
【0010】
【実施例】図4は本発明のTIG溶接用電極棒1の一例
を示す図であって、(a)は正面図、(b)は側面図で
ある。先端の部分には稜線5が形成されており、稜線を
形成する面は6A、6Bとなる。したがってこの間の角
度は7となり、これが40〜100度の範囲であること
が好ましい。
【0011】この電極棒を使用して溶接する場合図4
(a)図が溶接進行方向から見た図になるよう配置す
る。そうすればアークの広がりは稜線に沿って、すなわ
ち溶接進行方向にだけ生じ、ビード幅方向にはあまり広
がらないので高速溶接においても深い溶け込みを得るこ
とができる。
【0012】図5は本発明のTIG溶接用電極棒の他の
例であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。
この例においては電極棒の表面の一点11を最先端とし
てこれを起点とする稜線15が形成されている。稜線を
形成する面は16Aと16Bであるからこれが40〜1
00度の範囲にあることが好ましい。
【0013】また図1も本発明の他の例であり、電極棒
の表面の一点11を起点とする稜線25Aと、この稜線
が電極棒の軸となす角度27よりも小さい角度28の稜
線25Bが同一平面29内において連続しているもので
ある。この図1のTIG溶接用電極棒は図4のものと図
5のものとを組み合わせた形式といえる。なお26Aと
26Bは稜線25Aを形成する面であり、また26Cと
26Dは稜線25Bを形成する面である。26Aと26
Bとの間の角度、26Cと26Dとの間の角度はそれぞ
れ40〜100度の範囲にあることが好ましいのは前記
図4や図5の電極棒と同様である。
【0014】図1、図5に示した電極棒の表面の一点を
最先端とするTIG溶接用電極棒は図6に示すように電
極棒1と溶接進行方向8と反対方向に傾けて、すなわち
前進角を設けて行なう溶接の場合に好適である。図6で
は図1の電極棒が示されているが、先端部分の稜線25
Aから出たアークは主として溶け込みに寄与し、これに
連なる電極軸との角度がより小さい稜線25Bの下部か
ら出たアークは主としてビード幅を広げるのに寄与す
る。このような方法により従来より高速のTIG溶接が
可能となった。
【0015】
【発明の効果】本発明の電極棒をTIG溶接に用いるこ
とのより、従来の電極棒ではたとえば電流を増やしても
溶け込みの問題から溶接速度が2m/分程度が限界であ
ったステンレス鋼の溶接の場合において、6m/分とい
う高速で溶接が可能になった。本発明はTIG溶接の高
速化に画期的な効果をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTIG溶接用電極棒の例を示す図で
(a)は正面図、(b)は側面図
【図2】従来のTIG溶接用電極棒におけるアークの状
態を示す図
【図3】従来のTIG溶接用電極棒において電流を大き
くしたときのアークの状態を示す図
【図4】本発明のTIG溶接用電極棒の例を示す図で
(a)は正面図、(b)は側面図
【図5】本発明のTIG溶接用電極棒の例を示す図で
(a)は正面図、(b)は側面図
【図6】本発明のTIG溶接用電極棒を用いて溶接した
ときのアークの状態を示す図
【符号の説明】
1 電極棒 2 アーク 5、15、25A、25B 稜線 6A、6B、16A、16B、26A、26B、26
C、26D 稜線を形成する面 7 稜線を形成する面間の角度

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3.0mm以上の径の電極棒であって、
    その先端部が稜線を有する形状になっていることを特徴
    とするTIG溶接用電極棒。
  2. 【請求項2】 稜線を形成する面間の角度が40〜10
    0度であることを特徴とする請求項1記載のTIG溶接
    用電極棒。
  3. 【請求項3】 電極棒の表面の一点を最先端としてこれ
    を起点とする稜線を有する形状になっていることを特徴
    とする請求項1または2記載のTIG溶接用電極棒。
  4. 【請求項4】 電極棒の表面の一点を最先端としてこれ
    を起点とする稜線と、前記稜線より電極棒の軸との角度
    が小さい稜線とが同一平面内において連続していること
    を特徴とする請求項3記載のTIG溶接用電極棒。
JP13512293A 1993-05-14 1993-05-14 Tig溶接用電極棒 Withdrawn JPH06328287A (ja)

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JP13512293A JPH06328287A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 Tig溶接用電極棒

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JPH06328287A true JPH06328287A (ja) 1994-11-29

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JP13512293A Withdrawn JPH06328287A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 Tig溶接用電極棒

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112012001128T5 (de) 2011-03-07 2013-12-24 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Verfahren zum Verbinden unterschiedlicher Metalle

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112012001128T5 (de) 2011-03-07 2013-12-24 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho (Kobe Steel, Ltd.) Verfahren zum Verbinden unterschiedlicher Metalle
US9339887B2 (en) 2011-03-07 2016-05-17 Kobe Steel, Ltd. Method for bonding dissimilar metals to each other

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