JP2554581B2 - アルミニウム材の溶接方法 - Google Patents

アルミニウム材の溶接方法

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JP2554581B2 JP4203700A JP20370092A JP2554581B2 JP 2554581 B2 JP2554581 B2 JP 2554581B2 JP 4203700 A JP4203700 A JP 4203700A JP 20370092 A JP20370092 A JP 20370092A JP 2554581 B2 JP2554581 B2 JP 2554581B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば自動溶接装
置、溶接ロボット等を用いてアルミニウム材を溶接する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、アルミニウム材の溶接方法とし
て、交流TIG溶接法が知られているが、従来の方法で
は、電極棒としては、先端が平坦なものが用いられてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先端が
平坦な電極棒を使用して自動溶接装置等により多数の箇
所を連続的に溶接する場合のように、アークの発生およ
び消滅を繰り返して行うと、電極棒の消耗、劣化等によ
って、アークが電極棒の先端から発生しにくくなり、先
端以外の部分から発生することがある。ところで、自動
溶接等においては、基本的に溶接線は電極棒の延長上に
来るようになっている。したがって、アークが電極棒の
先端以外の部分から発生すると、溶接線どおりに溶接す
ることができなくなり、溶接不良を起こすという問題が
ある。
【0004】この発明の目的は、上記問題を解決した
ルミニウム材の溶接方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によるアルミニ
ウム材の溶接方法は、アルミニウム材を溶接するにあた
り、先端に先の尖った円錐部が形成され、かつこの円錐
部のテーパ角度が55〜65度となされているTIG溶
接用電極棒を使用し、交流TIG溶接法により行うこと
を特徴とするものである。
【0006】上記において、電極棒の先端に先の尖った
円錐部が形成され、かつこの円錐部のテーパ角度が55
〜65度となされていると、アルミニウム材の溶接時に
アークの発生および消滅を繰り返して行ったとしても、
電極棒の先端以外の部分からのアークの発生を防止でき
る。電極棒先端の円錐部のテーパ角度を55〜65度に
限定したのは、下限値未満であるとアークの発生および
消滅を繰り返して行ったとしても、電極棒の先端以外の
部分からのアークの発生は少ないが、電極棒の消耗が激
しくなり、上限値を越えると電極棒の先端以外の部分か
らのアークの発生が顕著になるからである。
【0007】
【作用】端に先の尖った円錐部が形成され、かつこの
円錐部のテーパ角度が55〜65度となされているTI
G溶接用電極棒を使用し、交流TIG溶接法によりアル
ミニウム材の溶接を行うと、アークの発生および消滅を
繰り返して行ったとしても、電極棒の先端以外の部分か
らのアークの発生を防止できる。また、極性が交互に変
更されるので、適当量のガスイオンが電極から母材に向
かい、酸化皮膜が破壊される。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例を、比較例とともに
説明する。
【0009】重量%のLa2 3 を含み、残部Wから
なる材料から、直径が2.4mmであるとともに、図1
に示すように、先端部に先の尖った円錐部(2) が形成さ
れ、円錐部(2) のテーパ角度(A) が30〜100度の範
囲にある電極棒(1) を複数用意した。また、母材とし
て、JIS A3003合金からなる正方形状の板を複数用
意した。板の1辺の長さは100mm、肉厚は10mm
である。ついで、各電極棒(1) および母材を交流TIG
溶接機に接続するとともに、電極棒(1) 先端と母材との
距離を2mmとし、シールドガスとしてアルゴンガスを
10リットル/分で供給しながら、アークの発生回数が
100回となるように、アークの発生および消滅を繰り
返して行なった。そして、各電極棒(1) について、先端
以外の部分からアークが発生した回数を調べた。その結
果を図2に示す。
【0010】図2から明らかなように、先端の円錐部
(2) のテーパ角度(A) が55〜65度の範囲内にある電
極棒(1) では、先端以外の部分からのアークの発生は認
められなかった。また、上記テーパ角度(A) が55度未
満の電極棒(1) では、先端以外の部分からのアークの発
生回数は比較的少ないが、電極棒(1) の消耗が著しかっ
た。さらに、上記テーパ角度(A) が65度を越えた電極
(1) では、先端以外の部分からのアークの発生回数は
比較的多く、テーパ角度(A) が大きくなるほど上記回数
も増加していた。
【0011】
【発明の効果】この発明のアルミニウム材の溶接方法
よれば、上述のように、アークの発生および消滅を繰り
返して行ったとしても、電極棒の先端以外の部分からの
アークの発生を防止できるので、自動溶接装置や溶接ロ
ボットを使用し、アークの発生および消滅を繰り返して
アルミニウム材の溶接を行なった場合にも、溶接線どお
りに溶接することができる。したがって、溶接不良の発
生が防止される。また、適当量のガスイオンが電極から
アルミニウム材に向かい、酸化皮膜が破壊されるので、
適度のクリーニング作用が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例に用いる電極棒を示す部分
拡大図である。
【図2】実施例および比較例の結果を示し、電極棒の
端円錐部のテーパ角度と、先端以外の部分でアークが発
生した回数との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
1 TIG溶接用電極棒 2 円錐部 A 円錐部のテーパ角度

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム材を溶接するにあたり、
    端に先の尖った円錐部が形成され、かつこの円錐部のテ
    ーパ角度が55〜65度となされているTIG溶接用電
    極棒を使用し、交流TIG溶接法により行うことを特徴
    とするアルミニウム材の溶接方法
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