JPH06328123A - 引抜き加工方法および引抜き装置 - Google Patents

引抜き加工方法および引抜き装置

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JPH06328123A
JPH06328123A JP14436293A JP14436293A JPH06328123A JP H06328123 A JPH06328123 A JP H06328123A JP 14436293 A JP14436293 A JP 14436293A JP 14436293 A JP14436293 A JP 14436293A JP H06328123 A JPH06328123 A JP H06328123A
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drawn
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ball
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Kazuya Yoshida
一也 吉田
Junzo Niibe
純三 新部
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Abstract

(57)【要約】 【目的】焼きなましを全く行わずに引抜き加工を繰り返
し、加工硬化のみで高強度で、かつ高寸法精度を得るこ
とができる引抜き加工方法を提供する。また、真直度を
精密に加工し得る引抜き装置を提供する。 【構成】 被引抜き材をショットブラスト処理する行程
と、被引抜き材に表面皮膜を形成する行程と、最初の引
抜きの断面減少率を大きく以後の引抜きの断面減少率を
徐々に小さくなるようにして引抜く行程と、からなるこ
とを特徴とする。引抜きテーブルを転がり接触形の直動
案内手段を用いて支持すると共に、往復駆動機構をねじ
送り機構とし、ねじ送り機構を、引抜きテーブルに固定
されるボールナットと、このナットに螺合するボールね
じ軸と、ボールねじ軸の両端を軸方向には固定状態で回
転方向には回転自在に支持する軸支部と、ボールねじ軸
を回転駆動する駆動手段と、から構成したことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえば直線案内装置
のレール等の被引抜き材の引抜き加工方法および引抜き
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、実用化されている直動案内は、主
に工作機械の分野で、自動化、高精度位置決めなどに利
用され、大きく貢献している。
【0003】この直動案内に用いられる案内レール10
0は、図13に示すように、複雑な異形断面形状を有し
かつ高寸法精度や耐摩耗性などが要求されている。
【0004】この案内レール100は、一般には圧延さ
れた素材101を、図15に示すように数回の異形引抜
き加工を行い、その後の研削加工により高い精度に仕上
げられる。複雑な断面形状のため、引抜き加工は容易で
はなく、図15(b),(d),(f)に示すように、1パス
ごとに焼きなましを施しているのが現状である。また、
疲労,耐久強度を上げるため、研削加工後に高周波焼き
入れを施している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、研削加工や、
熱処理は加工コストに占める割合が大きいため、製品は
高価格になり問題となっている。
【0006】一方、従来から、この種の案内レール10
0の引抜き装置としては、図14に示すようなチェーン
式ドローベンチが用いられている。
【0007】すなわち、この引抜き装置は、基台111
と、被引抜き材112を所定形状に成形して引き抜くた
めのダイス113と、ダイス113を保持し基台111
上に設けらるダイス保持部114と、被引抜き材112
の端部を喰え込むチャック115を有する引抜きテーブ
ル116と、引抜きテーブル116をチェーンにて往復
駆動する構成となっている。
【0008】しかし、従来のドローベンチ式の引抜き装
置の場合には、引抜き時のチェーンの変動や脈動によっ
て引き抜かれた引抜き材のうねり等が生じ、真直度を精
密に加工することが困難であった。この原因としては、
加工の際に生じる機械振動等が原因となっている。ま
た、ダイスの位置ずれが大きい程大きくなる傾向があ
る。
【0009】本発明は、上記した従来技術の課題を解決
するためになされたもので、その目的とするところは、
焼きなましを全く行わずに引抜き加工を繰り返し、加工
硬化のみで高強度で、かつ高寸法精度を得ることができ
る引抜き加工方法を提供することにある。
【0010】また、真直度を精密に加工し得る引抜き装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明にあっては、被引抜き材をショットブラスト
処理する行程と、被引抜き材に表面皮膜を形成する行程
と、最初の引抜きの断面減少率を大きく以後の引抜きの
断面減少率を徐々に小さくなるようにして引抜く行程
と、からなることを特徴とする。
【0012】ダイス半角は、8〜12度、好ましくは1
0度に設定することが好適である。
【0013】また、最初の引抜き断面減少率は、約15
〜35%であることが好ましく、総断面積減少率は、約
50〜90%とすることが好適である。
【0014】また、好ましくは、引抜き回数は3〜5回
とする。
【0015】一方、本発明の引抜き装置は、引抜きテー
ブルを転がり接触形の直動案内手段を用いて支持すると
共に、前記往復駆動機構をねじ送り機構とし、このねじ
送り機構を、引抜きテーブルに固定されるボールナット
と、該ナットに螺合するボールねじ軸と、該ボールねじ
軸の両端を軸方向には固定状態で回転方向には回転自在
に支持する軸支部と、ボールねじ軸を回転駆動する駆動
手段と、から構成し、引抜き時のチャックの変動,振動
や脈動を抑えたことを特徴とする。
【0016】さらに、前記ダイスの上下位置を測定する
上下位置測定手段と、ダイスの角度を測定する角度測定
手段を有することを特徴とする。
【0017】また、ボールねじ軸とボールナットは複数
組設けられ、各ボールねじ軸の一方の軸支部がダイス保
持部に連結されていることを特徴とする。
【0018】
【作用】本発明の引抜き加工方法によれば、加工硬化の
みで、所定の硬度でありかつ高寸法精度の引抜き材が得
られる。
【0019】特に、断面減少率を始めのパスの段階で大
きくとって、徐々に小さく設定することにより、仕上げ
引抜き時の引抜き応力を小さく断線を皆無に抑えること
ができる。
【0020】本発明の引抜き装置によれば、引抜きテー
ブルは引抜き方向に対して直交する方向の剛性の高い直
動案内装置によって支持され、しかもねじ送り機構によ
って引抜き方向の剛性も高いので、機械振動が軽減さ
れ、真直度の高い引抜き材が得られる。
【0021】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例に基づいて説明
する。
【0022】図1は、本発明の引抜き加工方法の成形行
程を、直動案内装置のレールを例にとって示している。
【0023】すなわち、被引抜き材Wを、複数回の引抜
き行程を通じて徐々に断面形状を小さくして所定の断面
形状の成形体まで加工するものである(図1(a)〜(d)
参照)。図1では、加工硬化の程度を斜線の密度によっ
て模式的に表している。図中、密度の高いほど硬くなっ
ていることを示す。
【0024】すなわち、前段の引抜き工程で加工硬化し
た部分を、次段の引抜き行程にて重ねて加工硬化させる
ことにより段階的に硬さを増大させ、従来のように高周
波焼入れ等をしないで最終的に冷間引抜きだけで所定の
硬さを得るようにするものである。
【0025】最終的に必要な硬さは、たとえば、図示し
たような直動案内装置のレールの場合、レールの使用目
的などによっても異なるが、実用上ビッカース硬さで4
00Hvが目安となる。もちろん、この硬さに限定され
るものではなく、用途に応じて最適の値が選択される。
【0026】本発明の引抜き方法は、熱処理をできない
加工硬化型の被引抜き材に好適である。たとえば、直動
案内レールの材料としては、難加工材であるが、より耐
食性が高くかつ非磁性材料であるオーステナイト系ステ
ンレス鋼(たとえばSUS304)が好適であるが、こ
の材料は熱処理による硬化処理をできない欠点があった
が、本発明の引抜き方法によって高強度のレールを得る
ことができる。
【0027】また、本発明は直動案内レールに限らず、
種々の異形断面の成形品の加工に適用可能である。
【0028】図2(a)には、本発明の引抜き方法のより
具体的な行程を示している。
【0029】すなわち、被引抜き材をショットブラスト
処理する行程と、表面皮膜処理を施す行程と、潤滑剤を
用いて引抜きを行う行程と、を1サイクルとして、複数
回繰り返して行う。
【0030】ショットブラスト行程は、潤滑剤の保持力
をより高めるために、従来の高鋼粒のみでなく、人工コ
ランダム(アランダム)の砥粒とガラスビーズで処理す
ることが好ましい。
【0031】その後、表面皮膜処理を行う。この表面皮
膜処理は、たとえば、しゅう酸塩,りん酸塩で行い、そ
の表面に、しゅう酸皮膜あるいはりん酸皮膜を形成す
る。
【0032】さらに、この皮膜処理がなされた表面に、
ステアリン酸カルシウム石鹸あるいはCl−P−S系油
性潤滑油を塗布し、引き抜く時の表面潤滑状態を保持す
る。
【0033】引抜き行程は3〜8パス,好ましくは3〜
5パスで製品ができるように、引抜きパススケジュール
を組む。引抜き回数については、2パスの場合は被引抜
き材が断線するおそれがあるし、9パス以上の場合には
被引抜き材の内部に割れが生じるおそれがあるからであ
る。
【0034】また、総断面減少率が50〜90%程度,
好ましくは50〜65もしくは70%程度とする。特
に、55%程度が最適である。90%以上となると断線
するおそれがある。
【0035】図2(b)には、直動案内レールを成形する
際に用いるダイス形状を示している。
【0036】このダイス形状は、4パスの場合を例示し
ており、第1パスから仕上げパスに対応する形状D1,
D2,D3,D4を示しており、丸みを持った断面形状と
なっている。そして、一回の引抜き毎に、原則としてシ
ョットブラスト処理を施すことがよいが、表面性状を向
上させるには、仕上げ引抜き前の2〜3パスは上記処理
を行わない。
【0037】そして、本発明では焼きなましをしないの
で、加工行程が進むにつれて加工硬化が進行し、焼き付
きや断線が生じるおそれがある。すなわち、引抜きパス
回数が進むにつれて加工硬化や引抜き形状により、引抜
き応力σが徐々に大きくなる。そこで、仕上げ引抜きで
の負担を減らすため、最初の引抜きの断面減少率を大き
く以後の引抜きの断面減少率を徐々に小さくなるように
設定する。
【0038】特に、図2(c)に示すように、断面減少率
の大きい溝部分Rで焼き付きが発生しやすいと考えられ
るので、溝部分Rの部分的な断面減少率についても、全
断面の断面減少率と同様に早期に大きくとることが好適
である。
【0039】表1には、4パスの場合の好適な断面減少
率の範囲を示している。
【0040】表1に示す通り、全体の断面減少率につい
ては、第1パスでは20〜30%、第2パスでは15〜
25%,第3パスでは15〜25%,最終の仕上げパス
では9〜15%程度,総断面減少率で50〜90%,好
ましくは50〜70とする。
【0041】一方、溝部分については、第1パスでは2
5〜35%,第2パスで20〜25%,第3パスでは2
0〜25%,第4パスでは12〜20%程度,総断面積
減少率とすることが好ましい。
【0042】また、表2には3パス仕上げにおける断面
減少率を、表3には、5パスにおける断面減少率の例を
示している。
【0043】もちろん、断面減少率については、表に記
載の値に限定されず、製品に応じて適切な値が選択すれ
ばよい。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】 図2(e)は、図2(d)に示すような各引抜き行程におけ
る断面減少率を均等にして引抜いた場合と(図2(e)
中、N0.1のダイス)、図2(b)に示すように、断面減
少率を、最初に大きくとり徐々に減らしたダイス形状の
場合(図2(e)中、No.2のダイス)の各パスにおけ
る引抜き応力σを比較して示したものである。
【0047】図2(e)から明らかなように、断面減少率
を変化させて引抜いた方が、最終の第4パス目における
引抜き応力が小さくなっていることが分かる。この試験
例では、ダイス半角αが、8°,10°,13°の場合
の3種類のダイスを用いて引抜き応力を測定した。
【0048】ダイス半角αは、図3(a)に示すように型
穴の中心線とアプローチ部のなす角度であり、この角度
は引抜き応力σや引抜き材の応力分布や引抜き材の硬さ
分布に影響する。引抜き性や後加工の穴明けのし易さ等
を考え、従来の角度より大きい8〜13°、好ましくは
10°とする。丸棒の引抜きの場合、引抜き力が最小と
なる最適ダイス半角は数式的に求めることができるが、
直動案内レールのように、異形引抜き材の場合は、様々
な加工条件が関係し、数式的に求めることが困難であ
る。
【0049】そこで、前記ダイス半角が異なる3種類の
ダイスを使用した引抜き応力σのグラフからダイス半角
と引抜き応力の関係に整理すると、図3(b)に示すよう
な関係のグラフが得られる。この結果からして、ダイス
半角αは10°付近で引抜き応力が最小となり最適であ
り、8°〜13°の範囲であれば充分であると判断され
る。
【0050】10°付近のダイス半角を用い、特に仕上
げ引抜きの際に大きな差が生じる原因は、仕上げ引抜き
では、特にシャープで複雑な形状となるために、ダイス
半角を大きくするせん断変形の影響を非常に受けるため
である。
【0051】図3(c)は、各パスごとの試料断面のビッ
カース硬さの平均値を示している。図中点線で示してい
るのはSUS440C相当の試料を各パス毎に焼きなま
しを施した従来法によって得られた結果である。
【0052】硬さの目標値は、レールの使用目的等によ
っても異なるが、400Hv以上の硬さを合格とした。
【0053】図3(c)から明らかなように、SUS44
0Cを使用した従来の加工行程での硬さは、焼きなまし
を施すたびに硬さは元に戻る。それに対し、SUS30
4を試料としたレール材の硬さは、パス回数が進むにつ
れて加工硬化し、引抜き加工のみで目標の硬さを充分満
たすことができた。
【0054】図4は、引抜き材断面のビッカース硬さ分
布の例である。焼きなました母材の硬さは約180Hv
である。しかし、引抜き加工により、400〜480H
vまで加工硬化することが分かる。
【0055】また、ビッカース硬さ分布は外周部や溝部
分において、高い値となっている。これは外周部ほど付
加的な歪を大きく受けたことや、前述のように溝部分の
部分断面減少率が大きいためである。また、ダイス半角
αが大きくなる程硬さ分布の不均一の度合いが大きくな
る。
【0056】次に、上記したダイスを使用した引抜き加
工によって得られた仕上げ形状の寸法精度の一例を図4
(e),(f)に示す。寸法精度としては、レールの横幅X
と、上下高さYを測定した。寸法公差として50[μ
m]としたが、上記横幅X及び上下高さYのいずれの寸
法も公差内に入っており良好であった。
【0057】一方、使用した鋼材はステンレス鋼である
ため、硬さの高い仕上げ引抜き材の研削加工は容易では
ない。研削加工の省略が可能であれは、製品の低価格化
に有効である。
【0058】図5には、研削しろを除いた形状のダイス
を作成し、上記した4パスの引抜きが完了した材料を試
料にして引抜きを行った結果が示されている。
【0059】硬さ分布のダイス半角αに対する傾向とし
ては、上記した4パス目の引抜き材のものと変わらない
が、硬さはさらに硬くなっていることが分かる。
【0060】また、図5(e),(f)には、レールの横幅
Xおよび上下高さYの寸法精度の一例を示す。引抜き材
の寸法は引き細りも引き太りもあるが、ほぼ公差50
[μm]をとっていれば充分であった。また、ダイス半
角αに対する寸法の傾向は、前記4パス目の引抜き材の
ものと変わらず、ダイス半角αの増加とともに引き太り
量が減少する。
【0061】また、レール表面の表面粗さについては、
引抜き前のショットブラスト行程の省略や加工条件の変
更により減少させることが可能である。
【0062】以上の方法によって、中間焼きなまし等の
中間処理,焼き入れ,研削加工の後処理なしに、±10
[μm]程度の公差範囲でばらつくのが多く、ビッカー
ス硬度がHv400以上の精密異形引抜き材が得られ、
この引抜き材を直接直線案内装置のガイドレールに使用
できることがわかった。
【0063】次に本発明の引抜き装置について説明す
る。
【0064】図6(a),(b)は本発明の一実施例に係る
引抜き装置の概略構成を示している。すなわち、この引
抜き装置はドローベンチ型で、基台1と、基台1上に設
けらるダイス2と、ダイス2を保持するダイス保持部3
と、被引抜き材の端部を喰え込むチャック部4を有する
引抜きテーブル5と、この引抜きテーブル5を往復駆動
するための往復駆動機構6と、を具備する構成となって
いる。
【0065】基台1は直線的に延びる長尺の台で、その
長手方向中央位置にダイス保持部3が配置されている。
【0066】ダイス保持部3は、図7に示すように、基
台1上に固定されるマウント部31と、このマウント部
31に対してジャッキ等により上下調整可能に取り付け
られるダイス上下部32と、このダイス上下部32に対
して取付角度調整可能に取り付けらるダイスホルダ部3
3と、を有し、ダイス2はダイスホルダ部33に取り付
けられている。
【0067】そして、ダイス上下部32の上下位置測定
用として、マグネスケール等の位置センサ7が設けられ
ている。この位置センサ7は、この実施例では基台1に
固定されるマウント部31に対するダイス上下部32の
位置を検出するようになっている。また、重量物である
ので、ダイス上下部32をマウント部31に対して、ホ
イスト等により上部より抜き差しできる構成となってい
る。
【0068】このダイスホルダ部33は4本のボルト3
4によって、その4隅がダイス上下部32に固定される
が、ダイス上下部32とのダイスホルダ部33の受けの
部分は球面座35となっている。そして、角度調整およ
び固定は4本のボルト34によって行う。また、球面座
35の中心点がダイス2の中心に設定されている。ダイ
スホルダ部33の取付角度調整は、マウント部31にセ
ットされた状態で行う。
【0069】この角度調整は、X,Y方向にマグネスケ
ール等の変位センサ8を当てて、角度を測定しながら調
整を行う。
【0070】さらに、ダイス2には、ダイス2の引抜き
時の荷重を測定するためのロードセル等の力センサが9
設けられている。この実施例では、上下2箇所及び左右
2箇所の4ポイントを測定するようになっている。そし
て、荷重センサ9を4等配して4ポイント表示をできる
ように構成している。
【0071】また、引き抜かれる引抜き材の全周に潤滑
剤がかかるように、ダイス2の近傍部にはの滑油剤給用
ノズル10がセットされている。そして、基台1中央に
は、振りかけた潤滑剤を受けるためのオイルパン11が
設けられている。
【0072】チャック部4は、引こうとすればするほ
ど、食い込むような機構となっており、被引抜き材に合
わせて交換するので、着脱は容易にする。チャック部4
は、引抜きテーブル5上に装着された油圧シリンダ41
を使用して自動開閉とする。
【0073】引抜きテーブル5は直動案内装置12を介
して移動自在に支持されている。
【0074】直動案内装置11は、図8に示すような無
限摺動タイプの直線案内装置が用いられ、この直動案内
装置は、軌道レール13と、この軌道レール13上に多
数のボール14を介して移動自在に組み付けられたブロ
ック体の移動部材15とから構成されるもので、基台1
の左右両側端に互いに平行に配設されている。この実施
例では、移動部材15は下方に開いた中央凹所を有する
断面略コ字形状のブロック体で、中央凹所に軌道レール
13が挿入される。
【0075】軌道レール13には左右に突出する突条が
設けられ、この突条を上下から挟むようにして上下2列
づつ計4列のボール14が介装されている。この4列の
ボール14によって、上下左右からの荷重に対する支持
剛性が高められている。
【0076】また、往復駆動機構としてはボールねじ軸
61,61を2本使用し、2本のボールねじ軸61,6
2を同期して駆動する構成となっている。
【0077】すなわち、2本のボールねじ軸61,61
をダイス2の中心軸線に対して左右対称に配置し、その
両端を軸支部62,63において、回転方向には可動で
軸方向には固定状態で支持している。このうち、一方の
軸支部62はダイス保持部のマウント部31端面に固定
され、他方の軸支部63は公知の歯車等の駆動伝達系が
内装されたギアボックス部64端面に固定されている。
【0078】一方、引抜きテーブル5上には、左右のボ
ールねじ軸61,61が螺合するボールナット65,6
5が回転方向及び軸方向に移動不能に固定されており、
ボールねじ軸61,61の回転運動をこのボールナット
65,65によって引抜きテーブル5の直線運動に変換
している。
【0079】ボールナット65は、例えば図9に示すよ
うに、多数のボール651を介してボールねじ軸61に
螺合しており、このボール651には適宜予圧が付与さ
れて軸方向およびラジアル方向の剛性が高められてい
る。
【0080】駆動力は、基台1の隣に並べて配置された
駆動源である電動モータ66の回転力をベルト等の巻き
掛け伝動部材67および図示しないギアボックス64内
の歯車伝達機構を介して、両ボールネジ軸61,61に
伝達するようになっている。2組のボールねじ軸61,
61およびボールナット65,65は、同一ピッチで完
全に同期して回転する。
【0081】また、基台1上のダイス2手前位置には、
ダイス2を通じて引き抜かれる被引抜き材を案内する縦
ガイド16と、横ガイド17が配設されている。縦ガイ
ド16は、図11(a),(b)に示すように、引抜き材を
上下から挟む一対のガイドローラ18,18を複数組並
べた構成となっている。また、横ガイド17は、被引抜
き材を、左右から水平に挟む一対のガイドローラ19,
19を複数組並べた構成となっており、ダイス2に対し
て被引抜き材を真直に案内するようになっている。
【0082】さらに、基台1上方には、ダイス2から引
き抜かれた引抜き材を支持する支持装置20が設けられ
ている。
【0083】この支持装置20は、図12に示すよう
に、複数の平行ハンド22と、各平行ハンド22先端に
設けられた引抜き材把持用ローラ23と、から構成さ
れ、ダイス保持部3とギアボックス部64の上に架け渡
された支持梁21に上下方向に昇降可能に取り付けられ
たいる。
【0084】上記引抜き装置にあっては、引抜き作業は
次のようにして行われる。
【0085】まず、ダイス2の上下位置およびダイス2
の角度を、上下位置センサ7および変位センサ8からの
検出結果に基づいて調整する。
【0086】次に、引抜きテーブル5をダイス保持部3
側に移動し、被引抜き材先端の口付け部をダイス2を通
して引抜きテーブル5のチャック部4に固定する。
【0087】そして、電動モータ66を回転駆動させ
て、引抜きテーブル5をダイス保持部3から遠ざかる方
向(図中右方向)に移動させ、被引抜き材を引き抜く。
すなわち、電動モータ66の回転駆動力は巻き掛け伝動
部材67およギヤボックス64内の歯車機構を介してボ
ールねじ軸61,61に伝達され、両ボールねじ軸6
1,61が同一方向に回転する。この回転力がボールナ
ット65,65を介して引抜きテーブル5の直線運動に
変換され、大きな引抜き力が作用する。
【0088】しかして、引抜きテーブル2は引抜き方向
に対して直交する方向の剛性の高い直動案内装置12に
よって支持され、しかもねじ送り機構によって引抜き方
向の剛性も高いので、機械振動が軽減されるので、引抜
きの際の被引抜き材の脈動を抑えることができる。した
がって、引抜き材のうねり量や曲がりが小さくなり、真
直度の高い被引抜き材を得ることができる。
【0089】なお、本発明の引抜き方法は、本発明の引
抜き装置を用いてもよいし、他の公知の引抜き装置を使
用してもよい。
【0090】
【発明の効果】本発明は以上の構成および作用を有する
もので、本発明の引抜き方法によれば、加工硬化のみで
所定の硬度を得るので、中間焼きなまし等の中間処理,
焼き入れ,場合によれば、研削加工の後処理なしに、所
定形状で所定の強度の異形引抜き材が得られる。
【0091】特に、断面減少率を始めのパスの段階で大
きくとって、徐々に小さく設定することにより、仕上げ
引抜き時の引抜き応力を小さく抑えることができる。
【0092】しかして、引抜きテーブル2は引抜き方向
に対して直交する方向の剛性の高い直動案内装置12に
よって支持され、しかもねじ送り機構によって引抜き方
向の剛性も高いので、機械振動が軽減されるので、引抜
きの際の被引抜き材の脈動を抑えることができる。した
がって、引抜き材のうねり量や曲がりが小さくなり、真
直度の高い被引抜き材を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る引抜き方法によ
り加工硬化状態を模式的に示す説明図である。
【図2】図2(a)は本発明の引抜き方法により直動案内
装置の案内レールを引き抜く際の引抜き工程図、同図
(b)は各パスごとのダイス形状を示す説明図、同図(c)
は同図(b)の溝部分の領域を示す図、同図(d)は各パス
に断面減少率を均等にしたダイス形状を示す説明図、同
図(e)は各パス毎の引抜き応力を示す図である。
【図3】図3(a)はダイスのダイス半角を示す断面図、
同図(b)はダイス半角と引抜き応力の関係を示す図、同
図(c)は引抜き回数と硬度の関係を示す図である。
【図4】図4(a)〜(c)は本発明の引抜き方法で引き抜
いた引抜き材の硬度分布を示す図、同図(d)は硬度分布
の説明図、同図(e),(f)はダイス半角と案内レールの
X,Y方向の寸法の関係を示す図である。
【図5】図5(a)〜(c)は本発明の引抜き方法で研削工
程まで省略した引抜き材の硬度分布を示す図、同図(d)
は硬度分布の説明図、同図(e),(f)はダイス半角と引
抜き材のX,Y方向の寸法の関係を示す図である。
【図6】図6(a)は本発明の一実施例に係る引抜き装置
の全体構成を示す平面図、同図(b)は同図(a)の正面図
である。
【図7】図7は図6のダイス保持部を示すもので、同図
(a)は平面図、同図(b)は正面縦断面図、同図(c)は左
側面図、同図(d)は同図(b)中A方向矢視図である。
【図8】図8は図6の引抜きテーブル部を示すもので、
同図(a)は正面図、同図(b)は平面図、同図(c)は左側
面図である。
【図9】図9は図7の直動案内装置の一例を示すもの
で、同図(b)は一部破断側面図、同図(a)は正面断面図で
ある。
【図10】図10は図7のボールナットの一例を示す概
略断面図である。
【図11】図11(a)は図6の装置の縦ガイドの平面
図、同図(b)は同図(a)の側面図、同図(c)は図6の装
置の横ガイドの側面図である。
【図12】図12は図6の装置の引抜き材支持装置の支
持ハンド部の一例を示すもので、同図(a)は側面図、同
図(b)は一部破断正面図である。
【図13】図13は引抜き加工で加工される直線案内装
置を案内レールを示すもので、同図(a)は概略斜視図、
同図(b)は正面図である。
【図14】図14は従来のドローベンチ方式の引抜き加
工装置の側面図である。
【図15】図15は従来の引抜き加工方法により加工さ
れる引抜き材の硬度を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 基台 2 ダイス 3 ダイス保持部 4 チャック部 5 引抜きテーブル 6 往復駆動機構 7 上下位置センサ 8 変位センサ 9 荷重センサ 10 潤滑剤ノズル 12 直道案内装置 61 ボールねじ軸 62,63 軸支部 64 ギアボックス部 65 ボールナット 66 電動モータ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被引抜き材をショットブラスト処理する
    行程と、 被引抜き材に表面皮膜を形成する行程と、 最初の引抜きの断面減少率を大きく以後の引抜きの断面
    減少率を徐々に小さくなるようにして引抜く行程と、か
    らなる引抜き加工方法。
  2. 【請求項2】 ダイス半角を、8〜12度、好ましくは
    10度に設定した請求項1に記載の引抜き加工方法。
  3. 【請求項3】 最初の引抜き断面減少率は、約15〜3
    5%である請求項1または2に記載の引抜き加工方法。
  4. 【請求項4】 総断面積減少率は、約50〜90%であ
    る請求項1または2に記載の引抜き加工方法。
  5. 【請求項5】 引抜き回数は、3〜5回である請求項1
    または2に記載の引抜き加工方法。
  6. 【請求項6】 引抜きテーブルを転がり接触形の直動案
    内手段を用いて支持すると共に、前記往復駆動機構をね
    じ送り機構とし、 該ねじ送り機構を、前記引抜きテーブルに固定されるボ
    ールナットと、該ナットに螺合するボールねじ軸と、該
    ボールねじ軸の両端を軸方向には固定状態で回転方向に
    は回転自在に支持する軸支部と、ボールねじ軸を回転駆
    動する駆動手段と、から構成したことを特徴とする引抜
    き装置。
  7. 【請求項7】 ダイスの上下位置を測定する上下位置測
    定手段と、ダイスの角度を測定する角度測定手段を有す
    ることを特徴とする請求項6に記載の引抜き装置。
  8. 【請求項8】 ボールねじ軸とボールナットは複数組設
    けられ、各ボールねじ軸の一方の軸支部がダイス保持部
    に連結されていることを特徴とする請求項8または9に
    記載の引抜き装置。
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