JPH06328021A - 噴霧塗布装置 - Google Patents

噴霧塗布装置

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JPH06328021A
JPH06328021A JP5140061A JP14006193A JPH06328021A JP H06328021 A JPH06328021 A JP H06328021A JP 5140061 A JP5140061 A JP 5140061A JP 14006193 A JP14006193 A JP 14006193A JP H06328021 A JPH06328021 A JP H06328021A
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JP
Japan
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spray
air
spraying
flux
envelope
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JP5140061A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nagata
弘 永田
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HINOMOTO DENSHI KK
Original Assignee
HINOMOTO DENSHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 被搬送体(3) の搬送路(1) の下方に近接して
設置され塗布剤を噴霧して塗布する噴霧塗布装置を、外
囲器(11)の底部に搬送方向と直交方向に適宜間隔で配置
され上方に所定の塗布液体を噴霧する複数の噴霧ノズル
(131,132,133 )と、当該噴霧ノズル列の両側方から外
囲器(11)の上端部近傍まで延在する2枚の流体ガイド板
(15A,15B) と、前記ガイド板(15A,15B) の対向面に沿っ
て下方より上方に向かい、ノズル列方向に略一様に分布
する一定流速の空気流を形成する空気流発生手段(14A,1
4B) とを具備した構成とする。更には、これと搬送路を
挟んで対向配置され下方開口部(24)より空気を吸入し排
出端(23)より排出する吸入部(20)を付加した構成とす
る。また、エアフィルタ(34)を備えた排気部(30)と、前
記吸入部(20)を接続する連結手段(40)とを付加し構成す
る。 【効果】 塗布が均一に行われる。吸入部の付加により
作業環境の悪化を防止でき、又塗布剤の対象物上面への
好ましくない付着を防止することができる。排気部の付
加で作業環境の保全が一層確実となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばプリント基板等
の被塗布物品に半田付けの予備処理として溶剤で薄めた
フラックスを噴霧・塗布する場合のように、搬送中の塗
布対象物に対して所定の塗布物を噴霧により塗布するた
めの噴霧塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、被塗布物品を搬送しながら所
定の塗布物を塗布する技術が確立され使用されている。
例えば、電子機器用のプリント基板に電子部品を半田付
けするための自動半田装置では、搬送装置により連続的
に自動半田槽にかけるための前処理として、やはり搬送
装置により搬送中のプリント基板に対して塗布装置によ
り次々と自動的にフラックスを塗布する塗布装置が使用
されている。
【0003】上述のプリント基板用フラックス塗布装置
には、発泡式の装置が長い間使用されていた。しかし、
発泡式のものは搬送されているプリント基板の下方に設
置されたフラックスの貯留槽の液状フラックスを発泡さ
せ、発泡層の上部表面が上方を通過するプリント基板の
裏面に接することによりフラックスの塗布を行ってお
り、このため比較的高濃度のフラックスを使用せざるを
得ず、結果として半田付け後にも残ってしまうフラック
スを洗浄し除去することが必要であった。
【0004】上述の残渣フラックスの除去には、通常フ
ロン系の洗浄剤が使用されていたが、以降に発効したフ
ロンの規制によりこの種の洗浄剤用いずに洗浄工程無し
とせざるを得なくなった。この対応として、塗布するフ
ラックスを極めて少量にすることが必要となったが、上
述発泡式の塗布装置では発泡のためにフラックスの濃度
は一定以上であるが必要で、少量のフラックスの塗布に
は対応できない。
【0005】以上述べた事情により現在では、極めて低
濃度のフラックス液を使用し従って洗浄が不要となる適
量(少量)のフラックスの塗布が可能となる噴霧式の塗
布装置(以下、噴霧塗布装置と記載する)が供給の殆ど
を占めるに到っている。この噴霧塗布装置は、希釈して
低濃度の液状フラックスを、噴霧ノズルより霧状に一定
方向に噴出させて、搬送中のプリント基板の裏面に吹き
つけるように構成されている。なお、この噴霧塗布装置
は、既存の新規の自動半田ラインに組み込まれる他に
も、既存の自動半田ラインの発泡式塗布装置に置き換え
て組み込み使用されることも多い。
【0006】上述した半田用フラックスの噴霧塗布装置
に限らず、一般に塗布対象となる被搬送体が互いに離間
して搬送装置にて保持され搬送される間にこの搬送装置
に近接して下方に設置され該被搬送体に液体を噴霧して
塗布する装置には、部品に塗料を塗布する(塗装)装置
等もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の噴霧
塗布装置にあっては、噴霧される霧状粒子の分布に不均
一性が見られ、この結果、例えば半田用フラックスの塗
布であればプリント基板に塗布されるフラックスの量が
場所により不均一になるとの問題点があった。即ち、過
多に塗布されたフラックスが半田付け後も残留してしま
う、あるいは塗布量の不足部分では充分な半田付けが達
成されないとの不都合が生じる場合があった。もし塗装
工程であれば、望ましくない塗装ムラとして問題点た顕
在化することになる。
【0008】また、噴霧された塗布剤が被塗布物より上
方にまで飛散した後に降下する結果、意図しない上面部
分にまで塗布物が付着してしまうという問題点も有して
いた。更には、飛散した塗布物が空中に滞留したり希釈
溶剤が揮発して作業環境を悪化させる慮もあり、相応の
対策を取らねばならない場合も多かった。
【0009】本願各発明は、上述した実情に鑑みて成さ
れたもので、塗布対象となる被搬送体が互いに離間して
保持され搬送される搬送装置に近接して下方に設置され
該被搬送体に所定塗布剤を噴霧して塗布する際に、塗布
剤を均一に塗布することができる新規な噴霧塗布装置を
提案することを目的としている。
【0010】また、本願では上述目的に加えて、被塗布
物の上面側に塗布物が意図に反して付着することが無い
噴霧塗布装置を提案することも目的としている。更に
は、噴霧されたが塗布されなかった余剰の塗布剤を適切
に収集し不要な飛散を防止する機能を噴霧塗布装置に付
加することをも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本願第一の発明では、塗布対象となる被搬送体が互い
に離間して保持され搬送される搬送路の下方に近接して
設置され該被搬送体に塗布剤を噴霧して塗布する噴霧塗
布装置を、外囲器の底部に搬送方向と直交方向に適宜間
隔で配置され上方に所定の塗布液体を噴霧する複数の噴
霧ノズルと、当該噴霧ノズル列の両側方から外囲器の上
端部近傍まで延在する2枚の流体ガイド板と、このガイ
ド板の対向面に沿って下方より上方に向かい、ノズル列
方向に略一様に分布する一定流速の空気流を形成する空
気流発生手段とを具備した構成とする。
【0012】また、第二発明では、塗布対象となる被搬
送体が互いに離間して保持され搬送される搬送路の下方
に近接して設置され該被搬送体に塗布剤を噴霧して塗布
する噴霧塗布装置を、外囲器の底部に搬送方向と直交方
向に適宜間隔で配置され上方に所定の塗布液体を噴霧す
る複数の噴霧ノズルと、当該噴霧ノズル列の両側方から
外囲器の上端部近傍まで延在する2枚の流体ガイド板
と、このガイド板の対向面に沿って下方より上方に向か
い、ノズル列方向に略一様に分布する一定流速の空気流
を形成する空気流発生手段とを具備した噴霧部と、そし
て、この噴霧部と前記搬送路を挟んで対向配置され下方
開口部より空気を吸入し排出端より排出する吸入部との
二部分で構成する。
【0013】また、第三発明の噴霧塗布装置は、第2発
明の噴霧塗布装置に、更に、中空密閉容器の内部空間に
空気を流入させるための空気取入口と、この流体取入口
より上方に位置し容器内部空間を外気と連通させる排気
口と、この排気口と容器内部空間との間に配置されたエ
アフィルタとからなる排気部と、そして、前記吸入部の
排出端と前記排気部の流体取入口を接続する連結手段と
を付加した構成とする。
【0014】
【作用】本願各発明の噴霧塗布装置では、空気流発生手
段が発生した空気流が、噴霧ノズル列の両側方から外囲
器の上端部近傍まで延在する2枚の流体ガイド板の対向
面に沿って下方より上方に向かうノズル列方向に略一様
に分布する一定流速の空気流を形成しており、この空気
流中で各噴霧ノズルにより噴霧された液体塗布剤は霧状
になって空気流中に拡散し一様な密度分布となり両流体
ガイド板の上端部が形成する断面矩形状のスリットから
吹き出し、上方を搬送されて通過する被搬送体(被塗布
物)に均一に吹きつけられ付着する(塗布)。
【0015】第二発明では、上述構成と同等の構成の噴
霧部より、噴出する霧状の塗布剤のうち、被塗布物に塗
布されなかた余剰の塗布剤は、対向配置された吸入部の
下面の下方開口部より吸入され排出端より排出される。
従って、被塗布物の上面等に意図に反して塗布されるこ
とが無い。また、噴霧部からの空気流をいっそう定常的
にする作用もあり、塗布の均一性を高める。なお、排出
される空気流(余剰塗布剤を含む)を適切に処理すれ
ば、好適作業環境を保つことができる。
【0016】第三発明では、上記第二発明の構成を含み
同等に機能する他、更に排出端からの空気流は連結手段
内部を通り排気部内部に導かれ、エアフィルタを通して
塗布剤を除去した後外気に放出される。これにより好適
作業環境を保つことができる。
【0017】
【実施例】以下、本願各発明を実施例を用いて添附図面
に沿って詳細に説明する。図1は、本願発明の噴霧塗布
装置の一実施例であるプリント基板にフラックスを塗布
する装置を模式的に示す側面図である。図1の噴霧塗布
装置は、大きく分けて噴霧部10、吸入部20、両部を制御
する制御部(図示せず)、排気部30、そして接続ダクト
40(連結手段)から構成されている。
【0018】上述各部は、図1に示すように搬送装置の
搬送路1に沿って配置されている。即ち、1は搬送路で
あって、塗布対象となる被搬送体(プリント基板)3が
互いに離間して保持具2で保持され搬送される。この種
の搬送装置については各種の既提案があり、ここでは説
明を省略するが、要は板状物品を例えば搬送路の両側部
に配置された一対の無限チェーン間に適宜保持機構で保
持しチェーン一定方向に駆動する等により、噴霧塗布装
置そして自動半田層へと搬送するものであれば良い。
【0019】この搬送路1の下面側に、搬送されるプリ
ント基板3の裏面に対向して適宜距離をおいて噴霧部10
が配置されている。この噴霧部10の外観斜視図を図2
に、一部断面側面図を図3に、また上面図を図4に示
す。実施例の噴霧部10は、略直方体形状をしていて上面
は長手方向に中央部が開口して長方形状の噴霧開口部18
となっている。外囲器11の側端面には空気流入口16a が
あり流入管16が延出して外囲器内部と外部とを連通させ
ている。
【0020】噴霧部10の底部12には長手方向に中央部に
噴霧ノズル13が3個、噴霧器長手方向に等間隔で一列に
取り付けられている。なお、噴霧部10は、これら各噴霧
ノズル 13(131,132,133 ) を結ぶ仮想直線及び前記噴霧
開口部18の長手方向が搬送路の搬送方向と直交する位置
関係で設置されている。各噴霧ノズル13には、塗布剤供
給端19を介して外部から塗布剤が高圧で供給されて、塗
布剤を上方に霧状に噴霧する。
【0021】箱状の外囲器11内部の上端部近傍には、図
5に示すような周知のフローファン14が2台取り付けら
れている。図5において、14aは駆動モータを14bは駆
動モータ14aに連結された回転翼であり、L2は回転翼14
bの回転軸を示す。これらフローファン14A,14B は、各
噴霧ノズル13の軸線延長上(即ち塗布剤噴霧方向)から
ずれた両側方夫々に回転軸L2が各噴霧ノズルを結ぶ仮想
直線L1に平行となるように配置され夫々の回転翼14bで
下向きの空気流を形成するように取り付けられている。
【0022】また、外囲器11内部には2枚の流体ガイド
板15A,15B が設けられている。この流体ガイド板15A,15
B は、前記噴霧ノズル列の両側方から外囲器(11)の上端
部近傍まで、即ち夫々が対応する側のフローファン近傍
まで噴霧部中心側に延在している。この流体ガイド板15
A,15B は、実施例では筒体を構成している。図6は、実
施例におけるガイド板15A,15B を含む筒体15を表す正面
図、平面図及び側面図である。図のガイド板15A,15B
は、2枚の側板15C,15C と共に一体に形成され全体とし
て断面長方形の先細の筒体となっている。ガイド板の下
端部には両端を残して切り欠き部15d が設けてある。こ
の筒体15が噴霧ノズルを囲うように底面12に固定される
ことで2枚のガイド板15A,15B が噴霧ノズル列の両側方
から外囲器11の上端部近傍まで延在し噴霧開口部18を形
成するように位置する。
【0023】なお、この噴霧部10は後で詳述する他の部
分と共に実施例の噴霧塗布装置を構成するものである
が、単独で噴霧塗布装置として使用することもでき、上
述した如き構成により、被塗布物に対して均一な塗布を
行うという目的を達成している。 以下、この噴霧部
(噴霧塗布装置)10の作用を説明する。
【0024】前述したように、噴霧部10は例えば図1に
て示されるように、適宜搬送装置の搬送路1の下方に搬
送方向と噴霧部10の長手方向が直交する向きに設置し使
用される。空気流発生手段である2個のフローファン(1
4A,14B) は、所定方向に回転し空気流入口16a 空気を取
入れてフローファンの長さに対応した幅の下向きの空気
流を生成する。空気流は前述の流体カイド板の外方側の
面に沿って下降したのち噴霧部の底部でガイド板の下端
の切り欠き部15d を抜けて夫々内方に向かい各噴霧ノズ
ル13の脇を通ってガイド板内側の面に沿って上昇して噴
霧部の上面中央部の噴霧開口部18から更に上方に流れる
定常空気流を形成している。
【0025】そして、少なくともフラックスの塗布対象
となるプリント基板3が噴霧部10の上方を通過する際
に、噴霧ノズル13から時間あたり一定量のフラックスが
噴霧される。噴霧されて霧状となったフラックス粒は、
一様に拡散しつつ同時に上述したようにフローファン(1
4A,14B) により生成された定常空気流により上方に運ば
れ、上端の開口部18より噴出しプリント基板3の裏面に
衝突・付着して塗布が完了する。
【0026】この塗布の際には、フローファン14A,14B
を使用しガイド板15A,15B を組み合わせたことによりフ
ローファンの長さに対応したかなり広い幅の定常的な空
気流が各噴霧ノズル13を一様に包みこんでおり、噴霧さ
れて粒状となった液体フラックスが、空気流中で拡散し
均一密度となって開口部18全体より均等に吹き出す結
果、プリント基板3に塗布されるフラックスも均一とな
る。
【0027】なお、塗布量の調節は、液体フラックスの
濃度と時間当たりの噴霧量の双方で調節可能で、低濃度
の液フラックスを用い噴霧量(割合)を少なくすること
で極めて少量のフラックスを塗布することが容易で、自
動半田装置用の前処理に用いれば、半田後のプリント基
板にフラックスが残存しないようにすることが可能とな
る。同時に、均一にフラックスを塗布することができる
ことからフラックスの偏在により半田付け不良が発生す
るようなことも無い。
【0028】なお、噴霧は連続的に行っても良いが、フ
ラックスを無駄にしないためには、プリント基板3が上
方にある場合に同期させて間欠的に噴霧を行うと良い。
同期させるには搬送装置の動きと噴霧の制御を連動させ
ても良いし、適宜センサを付加して各プリント基板3の
上方通過時を検出してこれに同期して噴霧を行うように
制御しても良い。
【0029】以上説明した様に上述噴霧部10は、他部と
は独立して噴霧された塗布剤を均一密度で噴出させ得る
し、また極少量の塗布剤を対象物に塗布することが可能
であるとの顕著な効果をもたらすもので、単独に噴霧塗
布装置として利用することが可能である(本願第一発明
の噴霧塗布装置)。
【0030】なお、ノズル列方向に略一様に分布する一
定流速の空気流を形成する空気流発生手段としては、実
施例に用いたフローファン以外にも適宜の点状の風発生
源とこれに接続され断面が順次変形し長方形状となる連
通管を用いて実現できるが、実施例装置では、2台のフ
ローファンを用いたことで、本願に好適な空気流を容易
に得ており、また噴霧部内部に収容可能なため装置全体
を小型に形成することが可能となっている。
【0031】既述した噴霧部10より噴出した霧状の液体
フラックス粒のうちで、塗布対象のプリント基板3に衝
突し付着したものはそのまま溶剤成分が揮発しフラック
スとして塗布されるが、一方でプリント基板3に当たら
なかったものは、そのままでは空中に散布される結果と
なる。これは、作業衛生上好ましくない。また、多量の
フラックスが無駄になる結果となる。また、一部は降下
してプリント基板3の上面に付着してしまい好ましくな
い。
【0032】このため、実施例に挙げた噴霧塗布装置で
は、上述噴霧部10(噴霧塗布装置)に加えて、吸入部20
を具備している。吸入部20は、余剰の霧状の液体フラッ
クス粒が飛散するのを防止し、作業環境を向上させるた
めのものである。また、後述する回収部30とあいまって
フラックスを回収し再利用可能にしている。
【0033】この吸入部20は、図1にて示すように、噴
霧部10と前記搬送路1を挟んで対向配置される。図7
は、この吸入部20の上面図を示している。吸入部20は、
下方のみが開口した半密閉の中空の容器で、外囲器21の
側部に排出端として排出管23を設けている。容器内部の
上端にフローファン22が備えられていて内部の空気を排
出端23に強制的に導き排出するようになっている。この
構成により、下方開口部24より空気を吸入し排出端23よ
り排出する。
【0034】次に吸入部20の作用を説明する。吸入部20
は、図1に示すように、噴霧部10の開口部18より噴出し
てプリント基板3の下面に付着しなかったフラックス粒
の殆どを効率的に下面開口部24より吸入し排出端23より
排出する。従って、排出端よりダクト等で外部に排気す
ることで、作業環境の悪化を防止し、又フラックス粒の
プリント基板上面への好ましくない付着も防止すること
ができる。また、後述の回収部に導けばフラックスの確
実な回収が可能となる。
【0035】本願第二発明は、既述した噴霧部10と上記
吸入部20を備えた噴霧塗布装置であって、既に説明した
ような本願の噴霧部特有の効果と、上述したごとき吸入
部の効果の双方を発揮する。更には噴霧部10と吸入部20
双方の生成する空気流が協調して塗布対象であるプリン
ト基板3を包みこむ一連の安定した空気流を形成する結
果、プリント基板裏面へのフラックス塗布が一層均一な
ものとなるとの効果も生じる。
【0036】実施例の噴霧塗布装置では更に排気部30を
備え構成されている。この排気部30は、前記吸入部20の
排出端23より排出された空気流が全て流入するようにな
っている。図8は、この排気部30の外観を示す斜視図、
図9は側面図である。図8には、排気部30の他、この排
気部30に一体に形成した台板上に載置された制御部50を
併せて図示している。
【0037】排気部30は、上部が開口する中空の容器
(外囲器31)で、その側面には既述した吸入部20からフ
ラックス粒を含む空気流が流入する取入口(流入管)32
が設けられている。また、この流体取入口32より上方位
置となるように容器上面には容器内部空間35を外気と連
通させる排気口33が設けられている。そして、この排気
口33と容器内部空間35との間にはエアフィルタ34が3層
に配置されている。流体取入口(流入管)32は、連結手
段(ダクト)40により前記吸入部20の排出端(排気管)
23と接続されていて、吸入部20で収集された多量のフラ
ックス液粒を含む空気が内部空間35に導入される。
【0038】内部空間35に流入した空気はそののち上方
の排気口33から室内外気へと放出されるが、この間に3
層のエアフィルタ34が介在しこれらを通過するため空気
流に含まれるフラックス成分等は各エアフィルタ34で捕
捉され、空気のみが室内に放出される。従って、作業環
境の悪化が防止できるとともにフラックス成分の回収が
可能となる。
【0039】以上説明したように実施例の噴霧塗布装置
は、噴霧部、吸入部そして排気部を備えており(本願第
三発明)、各部が塗布対象となる被搬送体が互いに離間
して保持され搬送される搬送装置に近接して設置され、
各部単独の作用で、あるいは各部あいまって、該被搬送
体に所定塗布剤を噴霧して塗布する際に、塗布剤を均一
に塗布することができ、また、被塗布物の上面側に塗布
物が意図に反して付着することが無く、更には、塗布さ
れなかった余剰の塗布剤を適切に収集し不要な飛散を防
止することが可能となっている。
【0040】なお、制御部50について付言すると、制御
部50はフローファンや電磁弁等に所定電力を供給する電
力を制御するとともに塗布剤を高圧で送り出すためのも
ので、電力のON/OFFや電力量を任意に制御するた
め、公知のスィッチや回転数制御回路、ポンプ、必要に
応じては通電タイマ等を組み合わせ構成されている。各
部の構成は、既存のものと顕著な差異はないため詳しい
説明は省略する。
【0041】実施例として挙げた半田フラックス塗布用
の噴霧塗布装置では、塗布するフラックス原液を霧化す
ることもでき、半田付性を損なわない限界値に近い少量
のフラックスをプリント基板に塗布するよう制御するこ
とが可能で、この結果半田付け後にフラックスが残るこ
とがなく、後処理としての洗浄過程が不要となる。フラ
ックス原液を噴射するようにすればフラックスの劣化が
無く半田付性が安定する。比重管理が不要で無残渣フラ
ックスを使用することもできる。なお、実施例装置はフ
ローファンを用いたため小型に構成可能で、既存の自動
半田設備の発泡式フラックサーに容易に置き換えて使用
できる。
【0042】上述実施例では、ノズルを1列に配置した
が、2列、3列としてもよく、要は塗布物品の幅に対応
して、搬送方向に直交する帯状部にノズルを分布させ、
このノズル列に沿った均一で定常的な空気流を、空気流
発生手段及び流体ガイド板により形成すれば良く、ノズ
ルの数や配置は適宜に選択して良い。その他、塗布剤の
噴出方向については塗布物品の搬送面に略垂直方向で良
いが、傾けてもさしつかえない。この場合は、吸入部を
噴出方向に対応させて配置する。
【0043】以上、プリント基板半田付け用のフラック
スの塗布装置を実施例に、本願発明を説明したが、本願
各発明は実施例に限らず、例えば自動塗装装置等の適宜
の塗布剤を噴霧して塗布する各種噴霧塗布装置等の各種
の塗布装置に適用可能で、実施例同様に、塗布の均一化
や溶剤による作業環境の悪化防止に有効である。
【0044】
【発明の効果】以上説明した様に、本願第一の発明によ
れば、塗布対象となる被搬送体が互いに離間して保持さ
れ搬送される搬送装置の下方に近接して設置され該被搬
送体に塗布剤を噴霧して塗布する噴霧塗布装置を、外囲
器の底部に搬送方向と直交方向に適宜間隔で一列に配置
され上方に所定の塗布液体を噴霧する複数の噴霧ノズル
と、当該噴霧ノズル列の両側方から外囲器の上端部近傍
まで延在する2枚の流体ガイド板と、前記ガイド板(15
A,15B) の対向面に沿って下方より上方に向かい、ノズ
ル列方向に略一様に分布する一定流速の空気流を形成す
る空気流発生手段とを具備した噴霧部として構成したの
で、塗布対象物に吹きつけられる塗布剤粒が均一に分布
し、塗布が均一に行われるとの顕著な効果がある。この
結果、極少量の塗布剤を均一に塗布することが可能とな
り、自動半田用フラックスの塗布に用いた場合半田付け
後の洗浄が不要となり、また半田付け不良を生じること
がない。
【0045】また、本願第二発明の噴霧塗布装置は、第
一発明の噴霧塗布装置と同等の噴霧部と、この噴霧部と
前記搬送装置を挟んで対向配置され下方開口部より空気
を吸入し排出端より排出する吸入部とで構成されている
ので、上記効果に加えて、排出端よりダクト等で外部に
排気することで、作業環境の悪化を防止し、又フラック
ス粒のプリント基板上面への好ましくない付着も防止す
ることができる。なお、噴霧部と吸入部が協調して塗布
対象であるプリント基板3を包みこむ一連の安定した空
気流を形成する結果、プリント基板裏面へのフラックス
塗布が一層均一となる効果も生じる。
【0046】更に、本願第三発明の噴霧塗布装置は、上
記第二発明の構成に加えて、中空密閉容器の内部空間に
流体を流入させるための流体取入口と、この流体取入口
より上方に位置し容器内部空間を外気と連通させる排気
口と、この排気口と容器内部空間との間に配置されたエ
アフィルタとからなる排気部と、前記吸入部の排出端と
前記排気部の流体取入口を接続するダクトとを付加した
構成であるから、上記第二発明の持つ各効果に加えて、
塗布により空気流に含まれるフラックス成分等をエアフ
ィルタで捕捉され、空気のみが室内に再放出される結
果、作業環境の悪化が確実に防止できるとともにフラッ
クス成分の回収が可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の噴霧塗布装置の一実施例を示す一部
断面側面図である。
【図2】本願発明に係る噴霧塗布装置(噴霧部)の一実
施例を示す外観斜視図である。
【図3】図2の噴霧塗布装置(噴霧部)の一部切り欠き
側面図である。
【図4】図2の噴霧塗布装置(噴霧部)の上面図であ
る。
【図5】本願発明に係るフローファン(空気流発生装
置)の外観図である。
【図6】本願発明に係る流体ガイド板を含み構成された
筒体を表す図である。
【図7】本願発明に係る吸入部の一例を表す上面図であ
る。
【図8】本願発明に係る排気部の一例を表す外観図であ
る。
【図9】本願発明に係る排気部の一例を説明する側面図
である。
【符号の説明】
1…搬送路、 3…被搬送体(被塗布物)、 10…噴霧部(噴霧塗布装置)、 11…外囲器、 13 (131,132,133 ) …噴霧ノズル、 15 (15A,15B ) …流体ガイド板、 14 (14A,14B ) …空気流発生手段(フローファン)、 20…吸入部、 23…排出端、 24…下方開口部、 30…排気部、 32…空気取入口、 33…排気口、 34…エアフィルタ、 35…容器内部空間、 40…連結手段。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布対象となる被搬送体(3) が互いに離
    間して保持され搬送される搬送路の下方に近接して設置
    され該被搬送体(3) に塗布剤を噴霧して塗布する噴霧塗
    布装置であって、 外囲器(11)の底部に搬送方向と直交方向に適宜間隔で配
    置され上方に所定の塗布液体を噴霧する複数の噴霧ノズ
    ル (131,132,133 ) と、 当該噴霧ノズル列の両側方から外囲器(11)の上端部近傍
    まで延在する2枚の流体ガイド板(15A,15B) と、 前記流体ガイド板(15A,15B) の対向面に沿って下方より
    上方に向かい、ノズル列方向に略一様に分布する一定流
    速の空気流を形成する空気流発生手段(14A,14B) とを具
    備したことを特徴とする噴霧塗布装置。
  2. 【請求項2】 塗布対象となる被搬送体(3) が互いに離
    間して保持され搬送される搬送路の下方に近接して設置
    され該被搬送体(3) に塗布剤を噴霧して塗布する噴霧塗
    布装置であって、 外囲器(11)の底部に搬送方向と直交方向に適宜間隔で配
    置され上方に所定の塗布液体を噴霧する複数の噴霧ノズ
    ル (131,132,133 ) と、当該噴霧ノズル列の両側方から
    外囲器(11)の上端部近傍まで延在する2枚の流体ガイド
    板(15A,15B) と、前記流体ガイド板(15A,15B) の対向面
    に沿って下方より上方に向かい、ノズル列方向に略一様
    に分布する一定流速の空気流を形成する空気流発生手段
    (14A,14B) とを具備した噴霧部(10)と、 この噴霧部(10)と前記搬送路を挟んで対向配置され下方
    開口部(24)より空気を吸入し排出端(23)より排出する吸
    入部(20)とからなる噴霧塗布装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の噴霧塗布装置に、 中空密閉容器(31)の内部空間(35)に空気を流入させるた
    めの空気取入口(32)と、この流体取入口(32)より上方に
    位置し容器内部空間(35)を外気と連通させる排気口(33)
    と、この排気口(33)と容器内部空間(35)との間に配置さ
    れたエアフィルタ(34)とからなる排気部(30)と、 前記吸入部(20)の排出端(23)と前記排気部(30)の流体取
    入口(32)を接続する連結手段(40)とを付加してなる噴霧
    塗布装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111185346A (zh) * 2020-03-10 2020-05-22 昆山希盟自动化科技有限公司 一种点胶涂布机

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CN111185346A (zh) * 2020-03-10 2020-05-22 昆山希盟自动化科技有限公司 一种点胶涂布机

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