JPH06327506A - 靴胛被の吊込み装置 - Google Patents
靴胛被の吊込み装置Info
- Publication number
- JPH06327506A JPH06327506A JP12440093A JP12440093A JPH06327506A JP H06327506 A JPH06327506 A JP H06327506A JP 12440093 A JP12440093 A JP 12440093A JP 12440093 A JP12440093 A JP 12440093A JP H06327506 A JPH06327506 A JP H06327506A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- shoe
- link
- foot
- heel part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 靴胛被の吊込み並びに脱靴を自動化する。
【構成】 回転ヘッド1の支柱2には、割型ラストモー
ルド3の足型本体4が取付けられ、その背面のアリ溝5
に係合させた踵部6は、第1のリンク7と第2のリンク
8とを介してヘッド1に支持されたエアシリンダ9のピ
ストンロッド10に連結されている。第1及び第2のリ
ンク7,8と、踵部6とはスライダクランク機構を構成
し、第2のリンクは原動リンク(クランク)、第2のリ
ンク8は、連接棒、踵部6は滑り子である。エアシリン
ダ9は、第2のリンク8を駆動して踵部6をアンロック
位置Uへ押し上げ、又は、ロック位置Rへ引き戻す。ア
ンロック位置Uで割型ラストモールド3に靴胛被16を
吊込み、成形後は、脱靴を行う。
ルド3の足型本体4が取付けられ、その背面のアリ溝5
に係合させた踵部6は、第1のリンク7と第2のリンク
8とを介してヘッド1に支持されたエアシリンダ9のピ
ストンロッド10に連結されている。第1及び第2のリ
ンク7,8と、踵部6とはスライダクランク機構を構成
し、第2のリンクは原動リンク(クランク)、第2のリ
ンク8は、連接棒、踵部6は滑り子である。エアシリン
ダ9は、第2のリンク8を駆動して踵部6をアンロック
位置Uへ押し上げ、又は、ロック位置Rへ引き戻す。ア
ンロック位置Uで割型ラストモールド3に靴胛被16を
吊込み、成形後は、脱靴を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成靴機のラストモ
ールドに靴胛被を吊込む靴胛被の吊込み装置に関する。
ールドに靴胛被を吊込む靴胛被の吊込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラストモールドは、靴形状を象った型で
あり、靴胛被を吊込み、これをボトムモールド及びサイ
ドモールドと組合される。靴底は、これらモールドの組
合せにより形成された成形用金型のキャビティ内に溶融
合成樹脂,合成ゴム等の靴底材料を射出し、靴底材料の
固化を待って靴胛被の底に一体成型するものである。
あり、靴胛被を吊込み、これをボトムモールド及びサイ
ドモールドと組合される。靴底は、これらモールドの組
合せにより形成された成形用金型のキャビティ内に溶融
合成樹脂,合成ゴム等の靴底材料を射出し、靴底材料の
固化を待って靴胛被の底に一体成型するものである。
【0003】ラストモールドは、足型本体と踵部との組
合せからなる割型ラストモールドであり、足型本体は、
足型から踵部分を除いた形状をなし、上向きの姿勢でヘ
ッドの支柱上に固定され、踵部は、足型本体背面の溝に
摺動可能に組合され、ロックレバーの回転操作により、
一連のリンク機構を介してその型底を足型本体の型底よ
り上方に押し上げられた位置(アンロック位置)と、逆
にその型底面を足型本体の型底面と同一高さに引き下げ
られた位置(ロック位置)とに切替られる。アンロック
位置は、割型ラストモールドに靴胛被を吊込む位置であ
る。アンロック位置で靴胛被が吊込まれたラストモール
ドは、ロックレバーを操作してロック位置に切替後、下
向き姿勢に反転され、下方のボトムモールド及びサイド
モールドの合せ型に組合される。靴底成形後、割型ラス
トモールドは、脱型されて上向き姿勢に戻され、ロック
レバーの操作により、ロック位置からアンロック位置に
切替えて割型ラストモールドより脱靴される。
合せからなる割型ラストモールドであり、足型本体は、
足型から踵部分を除いた形状をなし、上向きの姿勢でヘ
ッドの支柱上に固定され、踵部は、足型本体背面の溝に
摺動可能に組合され、ロックレバーの回転操作により、
一連のリンク機構を介してその型底を足型本体の型底よ
り上方に押し上げられた位置(アンロック位置)と、逆
にその型底面を足型本体の型底面と同一高さに引き下げ
られた位置(ロック位置)とに切替られる。アンロック
位置は、割型ラストモールドに靴胛被を吊込む位置であ
る。アンロック位置で靴胛被が吊込まれたラストモール
ドは、ロックレバーを操作してロック位置に切替後、下
向き姿勢に反転され、下方のボトムモールド及びサイド
モールドの合せ型に組合される。靴底成形後、割型ラス
トモールドは、脱型されて上向き姿勢に戻され、ロック
レバーの操作により、ロック位置からアンロック位置に
切替えて割型ラストモールドより脱靴される。
【0004】現在、一般に用いられている射出成靴機に
おいては、ターンテーブルの上にボトムモールドとサイ
ドモールドとの下型の組を複数組設置し、上型としての
ラストモールドは、各下型に対応して2組を1ヘッドに
反転可能に装備し、成形工程として靴胛被の吊込み,上
型の反転,上下型の型締,靴底材料の射出,上下型の脱
型,上型反転,脱靴の工程を各ステーションで連続して
行う大量生産方式が採用されている。2色靴底の射出製
靴機においては、一つのヘッドにラストモールドと、ダ
ミーラストとの組が用いられる。上記成形工程のうち、
上型の反転,上下型の型締,脱型,靴底材料の射出各工
程は、自動的に行われるが、靴胛被の吊込み,脱靴の各
工程は、作業員の手作業で行われる。
おいては、ターンテーブルの上にボトムモールドとサイ
ドモールドとの下型の組を複数組設置し、上型としての
ラストモールドは、各下型に対応して2組を1ヘッドに
反転可能に装備し、成形工程として靴胛被の吊込み,上
型の反転,上下型の型締,靴底材料の射出,上下型の脱
型,上型反転,脱靴の工程を各ステーションで連続して
行う大量生産方式が採用されている。2色靴底の射出製
靴機においては、一つのヘッドにラストモールドと、ダ
ミーラストとの組が用いられる。上記成形工程のうち、
上型の反転,上下型の型締,脱型,靴底材料の射出各工
程は、自動的に行われるが、靴胛被の吊込み,脱靴の各
工程は、作業員の手作業で行われる。
【0005】もっとも、実公平1−41289号には、
脱靴時に、ロックレバーをアンロック位置に自動的に押
し上げる装置(製靴用足型のアンロック装置)が記載さ
れている。
脱靴時に、ロックレバーをアンロック位置に自動的に押
し上げる装置(製靴用足型のアンロック装置)が記載さ
れている。
【0006】上記装置によるときには、1台のアンロッ
ク装置により、各足型(ボトムモールド)をアンロック
状態にすることができ、これにより足型の構造の簡素化
及び製造コストの低減を図ることができる。
ク装置により、各足型(ボトムモールド)をアンロック
状態にすることができ、これにより足型の構造の簡素化
及び製造コストの低減を図ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、踵部と、ロ
ックレバーとをつなぐリンク機構は、倍力装置を構成す
るものである。靴胛被の吊込みは、アンロック位置で割
型ボトムモールドに靴胛被を履かせ、踵部をロック位置
に戻すときに倍力を踵部に作用させて靴胛被を緊張させ
る操作であるため、ロックレバーを人力で操作するに
は、120°以上の回転角で10〜20Kgf/回の力
を必要とする。
ックレバーとをつなぐリンク機構は、倍力装置を構成す
るものである。靴胛被の吊込みは、アンロック位置で割
型ボトムモールドに靴胛被を履かせ、踵部をロック位置
に戻すときに倍力を踵部に作用させて靴胛被を緊張させ
る操作であるため、ロックレバーを人力で操作するに
は、120°以上の回転角で10〜20Kgf/回の力
を必要とする。
【0008】これに対し、脱靴は、踵部を単にアンロッ
ク位置に押し上げて靴胛被の緊張を解除するだけの操作
のため、さほど力を要するものではないが、前述のよう
に上,下型の組を装備したターンテーブルを一定角度毎
に転回させて各工程を行うときに、作業員がロックレバ
ーを扱って靴胛被の吊込み,脱靴を行うのは大きな負担
となる。
ク位置に押し上げて靴胛被の緊張を解除するだけの操作
のため、さほど力を要するものではないが、前述のよう
に上,下型の組を装備したターンテーブルを一定角度毎
に転回させて各工程を行うときに、作業員がロックレバ
ーを扱って靴胛被の吊込み,脱靴を行うのは大きな負担
となる。
【0009】例えば、位置作業員が8時間の労働で10
00足の靴の製造を担当するときには、吊込み操作を2
000回,脱靴の操作を2000回行わなければならな
い。このため、時間の経過とともに疲労度が増し、ペー
スダウンは免れず、また、作業員の肩痛,手首痛といっ
た職業病の大きな原因となっている。
00足の靴の製造を担当するときには、吊込み操作を2
000回,脱靴の操作を2000回行わなければならな
い。このため、時間の経過とともに疲労度が増し、ペー
スダウンは免れず、また、作業員の肩痛,手首痛といっ
た職業病の大きな原因となっている。
【0010】本発明の目的は、吊込み並びに脱靴の操作
を自動化した靴胛被の吊込み装置を提供することにあ
る。
を自動化した靴胛被の吊込み装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による靴胛被の吊込み装置においては、割型
ラストモールドと、リンク機構と、直動シリンダと、切
替レバーとを有する靴胛被の吊込み装置であって、割型
ラストモールドは、足型本体と踵部との組合せであり、
足型本体は、踵部を除く靴形状を象った型であり、製靴
装置のヘッドに固定され、踵部は、靴の踵部の形状を象
った型であり、足型本体に沿って摺動可能に結合され、
リンク機構は、足型本体に対して踵部を上下動させる機
構であり、直動シリンダは、リンク機構を駆動して踵部
を押し上げ、あるいは引き戻して踵部の型底面を足型本
体の底型面と同一のロック位置と、上方のアンロック位
置とに変位させる機構であり、切替レバーは、直動シリ
ンダへの送気路を切替えて踵部の駆動方向を制御するも
のである。
め、本発明による靴胛被の吊込み装置においては、割型
ラストモールドと、リンク機構と、直動シリンダと、切
替レバーとを有する靴胛被の吊込み装置であって、割型
ラストモールドは、足型本体と踵部との組合せであり、
足型本体は、踵部を除く靴形状を象った型であり、製靴
装置のヘッドに固定され、踵部は、靴の踵部の形状を象
った型であり、足型本体に沿って摺動可能に結合され、
リンク機構は、足型本体に対して踵部を上下動させる機
構であり、直動シリンダは、リンク機構を駆動して踵部
を押し上げ、あるいは引き戻して踵部の型底面を足型本
体の底型面と同一のロック位置と、上方のアンロック位
置とに変位させる機構であり、切替レバーは、直動シリ
ンダへの送気路を切替えて踵部の駆動方向を制御するも
のである。
【0012】
【作用】各割型ラストモールド毎に装備した直動シリン
ダを吊込み工程,脱靴工程で動作させ、割型ラストモー
ルドの上向き姿勢で踵部をアンロック位置へ押し上げ、
あるいはロック位置に引き下げて割型ラストモールドへ
の靴踵部の吊込み、並びに靴底射出成形後の脱靴を行
う。直動シリンダの動作タイミングの設定は、切替レバ
ーの操作によって行うが、安全上、切替レバーの取付位
置を割型ラストモールドの一側に付設して手指の押釦操
作によるものを用い、切替レバーの押釦を押えば、踵部
がアンロック位置に押し上げられ、レバーを離せば、ロ
ック位置へ戻るように設定するのが好ましい。もっと
も、足踏式によることもできる。
ダを吊込み工程,脱靴工程で動作させ、割型ラストモー
ルドの上向き姿勢で踵部をアンロック位置へ押し上げ、
あるいはロック位置に引き下げて割型ラストモールドへ
の靴踵部の吊込み、並びに靴底射出成形後の脱靴を行
う。直動シリンダの動作タイミングの設定は、切替レバ
ーの操作によって行うが、安全上、切替レバーの取付位
置を割型ラストモールドの一側に付設して手指の押釦操
作によるものを用い、切替レバーの押釦を押えば、踵部
がアンロック位置に押し上げられ、レバーを離せば、ロ
ック位置へ戻るように設定するのが好ましい。もっと
も、足踏式によることもできる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を図によって説明す
る。図1において、ヘッド1に支えられた支柱2上に
は、割型ラストモールド3の足型本体4が一体に取付け
られ、足型本体4の後部にアリ溝5が付され、該アリ溝
5に係合させた踵部6が足型本体4に摺動可能に結合さ
れている。図2において、踵部6に一端をピン止めした
第1のリンク7が、支柱2にピンP1止めされた第2の
リンク8にピンP2止めされ、第1及び第2のリンク
7,8により倍力装置を構成している点は、従来と同じ
である。
る。図1において、ヘッド1に支えられた支柱2上に
は、割型ラストモールド3の足型本体4が一体に取付け
られ、足型本体4の後部にアリ溝5が付され、該アリ溝
5に係合させた踵部6が足型本体4に摺動可能に結合さ
れている。図2において、踵部6に一端をピン止めした
第1のリンク7が、支柱2にピンP1止めされた第2の
リンク8にピンP2止めされ、第1及び第2のリンク
7,8により倍力装置を構成している点は、従来と同じ
である。
【0014】第2リンク8は、往復スライダクランク機
構の原動リンク、第1リンク7は、連接棒である。踵部
6を滑り子とする倍力装置を構成し、両リンク7,8が
重なったときに踵部6に加えられる力は、最大となり、
このとき、踵部6は、ロック位置となる。
構の原動リンク、第1リンク7は、連接棒である。踵部
6を滑り子とする倍力装置を構成し、両リンク7,8が
重なったときに踵部6に加えられる力は、最大となり、
このとき、踵部6は、ロック位置となる。
【0015】本発明においては、原動リンクである第2
のリンク8を直動シリンダで駆動するものである。直動
シリンダは、エアシリンダ9であり、ヘッド1の一側に
ピンP3止めされ、そのピストンロッド10が第2のリ
ンク8に連結されている。第2のリンク8は、図2のよ
うに、第1のリンク7をはさむ二叉状の腕杆11,11
の側方にクランク12を平行に立上らせたものである。
のリンク8を直動シリンダで駆動するものである。直動
シリンダは、エアシリンダ9であり、ヘッド1の一側に
ピンP3止めされ、そのピストンロッド10が第2のリ
ンク8に連結されている。第2のリンク8は、図2のよ
うに、第1のリンク7をはさむ二叉状の腕杆11,11
の側方にクランク12を平行に立上らせたものである。
【0016】二叉状の腕杆11,11は、その開放端側
が支柱2にピンP1で枢支され、基部側に第1のリンク
7をピンP2で枢支し、クランク12にエアシリンダ9
のピストンロッド10を連結している。したがって、エ
アシリンダ9の駆動により、ピストンロッド10を進退
動させると、クランク12は、図3のようにピンP1を
中心に正逆回転し、第1のリンク7を連接棒として踵部
6に往復直線変位を与える。
が支柱2にピンP1で枢支され、基部側に第1のリンク
7をピンP2で枢支し、クランク12にエアシリンダ9
のピストンロッド10を連結している。したがって、エ
アシリンダ9の駆動により、ピストンロッド10を進退
動させると、クランク12は、図3のようにピンP1を
中心に正逆回転し、第1のリンク7を連接棒として踵部
6に往復直線変位を与える。
【0017】エアシリンダ9の送気路の切替レバー13
は、支柱2の他側に設置する。すなわち、図4におい
て、エア切替弁14を支柱2の側面に付設し、各々エア
シリンダ9に配管されたエアチューブ15,15をエア
切替弁14に接続する。エア切替レバー13には、上方
から押下げて操作する自己復帰型の押釦式を用い、切替
レバー13を押下げたときにピストンロッド10をエア
シリンダ9より押し出し、切替レバー13の押下げを解
除したときには、自己復帰してピストンロッド10がシ
リンダ内に引き込まれるように、エアチューブ15,1
5の配管からの送気方向を設定している。
は、支柱2の他側に設置する。すなわち、図4におい
て、エア切替弁14を支柱2の側面に付設し、各々エア
シリンダ9に配管されたエアチューブ15,15をエア
切替弁14に接続する。エア切替レバー13には、上方
から押下げて操作する自己復帰型の押釦式を用い、切替
レバー13を押下げたときにピストンロッド10をエア
シリンダ9より押し出し、切替レバー13の押下げを解
除したときには、自己復帰してピストンロッド10がシ
リンダ内に引き込まれるように、エアチューブ15,1
5の配管からの送気方向を設定している。
【0018】実施例において、靴胛被の吊込ステーショ
ンでは、割型ラストモールド3は上向き姿勢になってい
る。切替レバー13を指で押下げると、エアシリンダ9
が動作し、ピストンロッド10が押出され、踵部6がロ
ック位置Rからアンロック位置Uに押し上げられる。靴
胛被16を踵部6と、足型本体4とに跨って履かせた
後、切替レバー13から指を離すと、ピストンロッド1
0がエアシリンダ9内に引き込まれ、踵部6はロック位
置Rに戻り、靴胛被16は、割型ラストモールド3の形
状に倣って緊張する。その後、ヘッド1が下向きに転回
して割型ラストモールド3は反転され、型締,靴底成形
材料の射出,脱型工程を経て再び上向き姿勢に反転さ
れ、脱靴ステーションに移される。図5において、脱靴
の際には、前記同様に、切替レバー13を指で押し下げ
ると、ピストンロッド10が突出し、踵部6がアンロッ
ク位置に押し上げられ、靴胛被16の緊張が緩み、割型
ラストモールド3から、成形靴17を容易に取外すこと
ができる。
ンでは、割型ラストモールド3は上向き姿勢になってい
る。切替レバー13を指で押下げると、エアシリンダ9
が動作し、ピストンロッド10が押出され、踵部6がロ
ック位置Rからアンロック位置Uに押し上げられる。靴
胛被16を踵部6と、足型本体4とに跨って履かせた
後、切替レバー13から指を離すと、ピストンロッド1
0がエアシリンダ9内に引き込まれ、踵部6はロック位
置Rに戻り、靴胛被16は、割型ラストモールド3の形
状に倣って緊張する。その後、ヘッド1が下向きに転回
して割型ラストモールド3は反転され、型締,靴底成形
材料の射出,脱型工程を経て再び上向き姿勢に反転さ
れ、脱靴ステーションに移される。図5において、脱靴
の際には、前記同様に、切替レバー13を指で押し下げ
ると、ピストンロッド10が突出し、踵部6がアンロッ
ク位置に押し上げられ、靴胛被16の緊張が緩み、割型
ラストモールド3から、成形靴17を容易に取外すこと
ができる。
【0019】以上実施例では、エアシリンダ9への送気
方向の切替に押釦式の切替レバー13を用いた例を説明
した。押釦式によれば、一方の手で靴胛被の吊込み、あ
るいは脱靴の操作を行っているときに他方の手を用いて
切替操作を行うことになり、両手使用のため、誤って手
指が割型ラストモールドの型間に挾まれるといった事故
の危険は少ない。しかし、エアシリンダ9の動作制御の
機能を行ううえには、必ずしも押釦式に限るものではな
く、例えば足踏式によってレバーの切替操作を行うこと
も勿論可能である。
方向の切替に押釦式の切替レバー13を用いた例を説明
した。押釦式によれば、一方の手で靴胛被の吊込み、あ
るいは脱靴の操作を行っているときに他方の手を用いて
切替操作を行うことになり、両手使用のため、誤って手
指が割型ラストモールドの型間に挾まれるといった事故
の危険は少ない。しかし、エアシリンダ9の動作制御の
機能を行ううえには、必ずしも押釦式に限るものではな
く、例えば足踏式によってレバーの切替操作を行うこと
も勿論可能である。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によるときには、靴
胛被の吊込み、並びに操作に人力を必要とせず、したが
って、作業員の疲労を軽減し、肩痛,手首痛といった職
業病を防止し、作業能率を高めて生産性の向上を図るこ
とができる。
胛被の吊込み、並びに操作に人力を必要とせず、したが
って、作業員の疲労を軽減し、肩痛,手首痛といった職
業病を防止し、作業能率を高めて生産性の向上を図るこ
とができる。
【図1】本発明の一実施例を示す左側面図である。
【図2】同背面図である。
【図3】エアシリンダによる踵部の駆動要領を示す図で
ある。
ある。
【図4】本発明の一実施例を示す右側面図である。
【図5】脱靴要領を示す図である。
1 ヘッド 2 支柱 3 割型ラストモールド 4 足型本体 5 アリ溝 6 踵部 7 第1のリンク 8 第2のリンク 9 エアシリンダ 10 ピストンロッド 11 腕杆 12 クランク 13 切替レバー 14 エア切替弁 15 エアチューブ 16 靴胛被 17 成形靴 R ロック位置 U アンロック位置 P1〜P3 ピン
Claims (1)
- 【請求項1】 割型ラストモールドと、リンク機構と、
直動シリンダと、切替レバーとを有する靴胛被の吊込み
装置であって、 割型ラストモールドは、足型本体と踵部との組合せであ
り、 足型本体は、踵部を除く靴形状を象った型であり、製靴
装置のヘッドに固定され、 踵部は、靴の踵部の形状を象った型であり、足型本体に
沿って摺動可能に結合され、 リンク機構は、足型本体に対して踵部を上下動させる機
構であり、 直動シリンダは、リンク機構を駆動して踵部を押し上
げ、あるいは引き戻して踵部の型底面を足型本体の底型
面と同一のロック位置と、上方のアンロック位置とに変
位させる機構であり、 切替レバーは、直動シリンダへの送気路を切替えて踵部
の駆動方向を制御するものであることを特徴とする靴胛
被の吊込み装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5124400A JP2876446B2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 靴胛被の吊込み装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5124400A JP2876446B2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 靴胛被の吊込み装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06327506A true JPH06327506A (ja) | 1994-11-29 |
JP2876446B2 JP2876446B2 (ja) | 1999-03-31 |
Family
ID=14884510
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5124400A Expired - Lifetime JP2876446B2 (ja) | 1993-05-26 | 1993-05-26 | 靴胛被の吊込み装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2876446B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108577047A (zh) * | 2018-04-13 | 2018-09-28 | 中山英明服饰配件有限公司 | 一种鞋子的脚后跟模具 |
CN113733624A (zh) * | 2021-08-17 | 2021-12-03 | 海丰县翔兴鞋业有限公司 | 一种鞋子加工用快速成型装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6359904A (ja) * | 1986-11-18 | 1988-03-15 | アキレス株式会社 | 射出成形用靴型 |
-
1993
- 1993-05-26 JP JP5124400A patent/JP2876446B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
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CN113733624A (zh) * | 2021-08-17 | 2021-12-03 | 海丰县翔兴鞋业有限公司 | 一种鞋子加工用快速成型装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2876446B2 (ja) | 1999-03-31 |
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