JPH0632749A - 4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンの製造法 - Google Patents
4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンの製造法Info
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- JPH0632749A JPH0632749A JP4181623A JP18162392A JPH0632749A JP H0632749 A JPH0632749 A JP H0632749A JP 4181623 A JP4181623 A JP 4181623A JP 18162392 A JP18162392 A JP 18162392A JP H0632749 A JPH0632749 A JP H0632749A
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- dihalogenodiphenylmethane
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- yield
- halogenated benzene
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C17/00—Preparation of halogenated hydrocarbons
- C07C17/26—Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton
- C07C17/263—Preparation of halogenated hydrocarbons by reactions involving an increase in the number of carbon atoms in the skeleton by condensation reactions
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/584—Recycling of catalysts
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ハロゲン化ベンゼン類をメチレン化剤を用い
縮合させて4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンを選
択的に製造する方法。 【構成】 ハロゲン化ベンゼン類とホルムアルデヒド等
のメチレン化剤を特定の結晶性メタロシリケートを触媒
に用い縮合させ4,4’−ジハロゲノジフェニルメタン
類を製造する。 【効果】 多核体等の高沸副生物の生成が少なく、かつ
ジハロゲノジフェニルメタン中の4,4’−体を高い選
択率で得る事ができる。更に固体触媒であるため原料、
生成物と触媒の分離が極めて容易、触媒は再生使用がで
きる等の利点もある。
縮合させて4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンを選
択的に製造する方法。 【構成】 ハロゲン化ベンゼン類とホルムアルデヒド等
のメチレン化剤を特定の結晶性メタロシリケートを触媒
に用い縮合させ4,4’−ジハロゲノジフェニルメタン
類を製造する。 【効果】 多核体等の高沸副生物の生成が少なく、かつ
ジハロゲノジフェニルメタン中の4,4’−体を高い選
択率で得る事ができる。更に固体触媒であるため原料、
生成物と触媒の分離が極めて容易、触媒は再生使用がで
きる等の利点もある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4,4’−ジハロゲノジ
フェニルメタンの製造方法に関する。更に詳しくは、ハ
ロゲノベンゼンをメチレン化剤により縮合させジハロゲ
ノジフェニルメタンを製造する際し、結晶性メタロシリ
ケートを触媒として用いることを特徴とする高選択率で
4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンを製造する方法
に関する。ジハロゲノジフェルニメタンは酸化により容
易に中間原料として有用なジハロゲノベンゾフェノン類
に転化することができる。
フェニルメタンの製造方法に関する。更に詳しくは、ハ
ロゲノベンゼンをメチレン化剤により縮合させジハロゲ
ノジフェニルメタンを製造する際し、結晶性メタロシリ
ケートを触媒として用いることを特徴とする高選択率で
4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンを製造する方法
に関する。ジハロゲノジフェルニメタンは酸化により容
易に中間原料として有用なジハロゲノベンゾフェノン類
に転化することができる。
【0002】
【従来の技術】ジフェニルメタン類の製造方法としては
ベンゼン類とホルムアルデヒドより無水塩化アルミニウ
ム、塩化鉄等のフリーデルクラフツ型の触媒、硫酸等を
触媒に用い製造する方法が知られている。特にフェノー
ル、アニリンの縮合によるヒドロキシあるいはアミノ基
置換のジフェニルメタンの製造は良く知られている。
ベンゼン類とホルムアルデヒドより無水塩化アルミニウ
ム、塩化鉄等のフリーデルクラフツ型の触媒、硫酸等を
触媒に用い製造する方法が知られている。特にフェノー
ル、アニリンの縮合によるヒドロキシあるいはアミノ基
置換のジフェニルメタンの製造は良く知られている。
【0003】例えば特開平2−134332号公報には
硫酸を用いトルエン等の芳香族炭化水素とホルムアルデ
ヒドよりジアリールメタンを製造する方法が、固体酸触
媒としてゼオライト特にZSM−5類を触媒としてジヒ
ドロキシメタン等のジアリールアルカンを製造する方法
が特開昭63−115830号公報に、又最近ジャーナ
ル・オブ・キャタリシス、130巻、130頁(199
1)にY型ゼオライトを用いベンゼン類とアルデヒドよ
りジアリールメタン類を合成する方法が報告されてい
る。
硫酸を用いトルエン等の芳香族炭化水素とホルムアルデ
ヒドよりジアリールメタンを製造する方法が、固体酸触
媒としてゼオライト特にZSM−5類を触媒としてジヒ
ドロキシメタン等のジアリールアルカンを製造する方法
が特開昭63−115830号公報に、又最近ジャーナ
ル・オブ・キャタリシス、130巻、130頁(199
1)にY型ゼオライトを用いベンゼン類とアルデヒドよ
りジアリールメタン類を合成する方法が報告されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フリー
デルクラフツ型の触媒や硫酸等の鉱酸を用いる従来技術
は液相均一系の反応形態の為反応生成物と触媒の分離が
困難である、更にトリアリール体等の高沸点物の副生が
多い。置換ベンゼン類を用いた場合の異性体中の特に有
用な4,4’体の選択性が低い等の問題を有している。
特にハロゲン化ベンゼンを用いたジハロゲニジフェニル
メタン類はフェノール、アニリン等の置換ジアリールメ
タン合成に比べ反応活性が低く、高沸体の副生が多い。
デルクラフツ型の触媒や硫酸等の鉱酸を用いる従来技術
は液相均一系の反応形態の為反応生成物と触媒の分離が
困難である、更にトリアリール体等の高沸点物の副生が
多い。置換ベンゼン類を用いた場合の異性体中の特に有
用な4,4’体の選択性が低い等の問題を有している。
特にハロゲン化ベンゼンを用いたジハロゲニジフェニル
メタン類はフェノール、アニリン等の置換ジアリールメ
タン合成に比べ反応活性が低く、高沸体の副生が多い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、反応物等
との分離が容易である固体触媒を用い、かつ4,4’−
体を高選択率で得られる、ハロベンゼンとメチレン化剤
より4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンを製造する
方法について鋭意検討した結果、触媒として無水状態で
下記の組成で示される結晶性メタロシリケートを用いる
ことにより4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンが高
選択率で製造できることを見出したものである。
との分離が容易である固体触媒を用い、かつ4,4’−
体を高選択率で得られる、ハロベンゼンとメチレン化剤
より4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンを製造する
方法について鋭意検討した結果、触媒として無水状態で
下記の組成で示される結晶性メタロシリケートを用いる
ことにより4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンが高
選択率で製造できることを見出したものである。
【0006】
【化2】 M2/n O・xSiO2 ・yAl2 O3 ・zW2 O3 (ただし、Wはホウ素、鉄、チタニウム、クロムから選
ばれた元素、Mはn価の少なくとも一種のカチオンを示
し、y+z=1、y≧0、z>0、xは5〜200であ
る)
ばれた元素、Mはn価の少なくとも一種のカチオンを示
し、y+z=1、y≧0、z>0、xは5〜200であ
る)
【0007】本発明に用いられるハロゲン化ベンゼンと
してはフロロベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン等のモノハロゲノベンゼンを挙げることができる。本
発明に用いられるメチレン化剤としてはホルムアルデヒ
ド、トリオキサン、パラホルム、メチラール、ホルマリ
ン等を挙げることができる。本発明に用いる結晶性メタ
ロシリケートとしては無水の状態で次式で示されるもの
であってxとして5〜300、好ましくは10〜200
であって、有効細孔径として好ましくは6A以上7.5
A以下のものが好ましい。
してはフロロベンゼン、クロロベンゼン、ブロモベンゼ
ン等のモノハロゲノベンゼンを挙げることができる。本
発明に用いられるメチレン化剤としてはホルムアルデヒ
ド、トリオキサン、パラホルム、メチラール、ホルマリ
ン等を挙げることができる。本発明に用いる結晶性メタ
ロシリケートとしては無水の状態で次式で示されるもの
であってxとして5〜300、好ましくは10〜200
であって、有効細孔径として好ましくは6A以上7.5
A以下のものが好ましい。
【0008】
【化3】 M2/n O・xSiO2 ・yAl2 O3 ・zW2 O3 (ただし、Wはホウ素、鉄、チタニウム、クロムから選
ばれた元素、Mはn価の少なくとも一種のカチオンを示
し、y+z=1、y≧0、z>0、xは5〜200であ
る)例えばY、L型ゼオライト、モルデナイト、ゼオラ
イトベータ、ZSM−12、オフレタイト等の主細孔構
造が12員環(酸素6員環)構造からなるものを挙げる
ことができる。ゼオライトベータ、モルデナイト構造の
ものが好ましく、特にベータ構造のものが好ましい。
ばれた元素、Mはn価の少なくとも一種のカチオンを示
し、y+z=1、y≧0、z>0、xは5〜200であ
る)例えばY、L型ゼオライト、モルデナイト、ゼオラ
イトベータ、ZSM−12、オフレタイト等の主細孔構
造が12員環(酸素6員環)構造からなるものを挙げる
ことができる。ゼオライトベータ、モルデナイト構造の
ものが好ましく、特にベータ構造のものが好ましい。
【0009】交換カチオンMは通常プロトン型で用いら
れるが例えば1b族の銀、銅等、2族の亜鉛、カドミウ
ム等、3族のガリウム、希土類のランタン、セリウム
等、4族のスズ、ジルコニウム等、6族のクロム、モリ
ブデン等、8族の鉄、コバルト、ニッケル等の金属カチ
オンで交換したものも用いることが出来る。触媒は通常
アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、チタニア、ジル
コニア等の無機酸化物をバインダーとして成型し用いる
こともできる。
れるが例えば1b族の銀、銅等、2族の亜鉛、カドミウ
ム等、3族のガリウム、希土類のランタン、セリウム
等、4族のスズ、ジルコニウム等、6族のクロム、モリ
ブデン等、8族の鉄、コバルト、ニッケル等の金属カチ
オンで交換したものも用いることが出来る。触媒は通常
アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、チタニア、ジル
コニア等の無機酸化物をバインダーとして成型し用いる
こともできる。
【0010】更に本発明に用いる結晶性メタロシリケー
トは結晶粒子外表面酸点を抑制することにより一層目的
物の選択性を向上させることができる。粒子外表面の酸
点を減少する方法としては公知の方法例えばスチーミン
グ処理、有機塩基処理、燐酸マグネシウム等の無機酸化
物処理、シロキサン、テトラアルキルオルソシリケート
処理等公知方法を適宜用い実施することができる。
トは結晶粒子外表面酸点を抑制することにより一層目的
物の選択性を向上させることができる。粒子外表面の酸
点を減少する方法としては公知の方法例えばスチーミン
グ処理、有機塩基処理、燐酸マグネシウム等の無機酸化
物処理、シロキサン、テトラアルキルオルソシリケート
処理等公知方法を適宜用い実施することができる。
【0011】本発明の実施態様としては液相あるいは気
相で触媒の使用方式としては固定床方式、流動床方式、
あるいは懸濁方式等通常固体触媒が用いられる方法で実
施できる。好ましくは反応系は液相系が良い。液相で実
施する場合反応条件下で不活性な溶媒例えばジハロゲノ
ベンゼン等のハロゲン化芳香族、四塩化炭素、ジクロロ
エタン等のハロゲン化アルキル、ニトロベンゼン、スル
ホラン等の溶剤を用いることもできる。原料ハロゲン化
ベンゼンを溶媒として用いるのが好ましい。
相で触媒の使用方式としては固定床方式、流動床方式、
あるいは懸濁方式等通常固体触媒が用いられる方法で実
施できる。好ましくは反応系は液相系が良い。液相で実
施する場合反応条件下で不活性な溶媒例えばジハロゲノ
ベンゼン等のハロゲン化芳香族、四塩化炭素、ジクロロ
エタン等のハロゲン化アルキル、ニトロベンゼン、スル
ホラン等の溶剤を用いることもできる。原料ハロゲン化
ベンゼンを溶媒として用いるのが好ましい。
【0012】また、原料のハロゲン化ベンゼンはフェノ
ール、アニリン等の縮合反応に比べ反応性が低く、かつ
原料および生成物は水に殆ど溶解しないため多量の水の
存在下では極めて反応性に乏しい。従って反応系の水の
含有量としては5wt%以下、好ましくは2wt%以下
で実施するのが好ましい。反応に用いて活性の低下した
触媒は溶剤による洗浄あるいはエァーバーニングによる
再生等通常の再生方法により容易に再生することがで
き、繰り返し使用することができる。
ール、アニリン等の縮合反応に比べ反応性が低く、かつ
原料および生成物は水に殆ど溶解しないため多量の水の
存在下では極めて反応性に乏しい。従って反応系の水の
含有量としては5wt%以下、好ましくは2wt%以下
で実施するのが好ましい。反応に用いて活性の低下した
触媒は溶剤による洗浄あるいはエァーバーニングによる
再生等通常の再生方法により容易に再生することがで
き、繰り返し使用することができる。
【0013】本発明の反応条件としては、50〜450
℃の温度、好ましくは60〜350℃の温度、バッチ方
式で実施する場合は、反応時間としては触媒量や反応温
度によって異なるが0.1〜20時間程度である。触媒
の使用量は通常メチレン化剤に対して0.01〜10重
量倍、好ましくは0.05〜5重量倍が用いられる。流
通方式で実施する場合は重量時間空間速度(WHSV)
として0.01〜20Hr-1、好ましくは0.1〜10
Hr-1が用いられる。原料ハロゲン化ベンゼンのメチレ
ン化剤に対するモル比としては0.5〜50、好ましく
は2〜20が用いられる。
℃の温度、好ましくは60〜350℃の温度、バッチ方
式で実施する場合は、反応時間としては触媒量や反応温
度によって異なるが0.1〜20時間程度である。触媒
の使用量は通常メチレン化剤に対して0.01〜10重
量倍、好ましくは0.05〜5重量倍が用いられる。流
通方式で実施する場合は重量時間空間速度(WHSV)
として0.01〜20Hr-1、好ましくは0.1〜10
Hr-1が用いられる。原料ハロゲン化ベンゼンのメチレ
ン化剤に対するモル比としては0.5〜50、好ましく
は2〜20が用いられる。
【0014】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
るが本発明は何らこれに限定されるものではない。実施
例中の収率はホルムアルデヒド基準で表したものであ
る。
るが本発明は何らこれに限定されるものではない。実施
例中の収率はホルムアルデヒド基準で表したものであ
る。
【0015】実施例1 触媒として、テトラエチルアンモニウムハイドロキサイ
ド20%水溶液300gにアルミン酸ソーダ6.1gお
よび四ほう酸ナトリウム10水塩7gを撹拌下添加し、
ついでシリカゾル(30%水溶液)450gを混合し
た。この原料混合物を1リットルのテフロンコーティン
グ製オートクレーブに仕込み、160℃で300rpm
の撹拌下に6日間水熱合成し、濾過、水洗、乾燥ついで
450〜500℃空気中で仮焼し、ほう素含有ベータ型
ゼオライトを得た。(このゼオライトのX線回析パター
ンを表1に示した。又蛍光X線分析よりホウ素及びアル
ミニウムの含有量を求めたところSiO2 /Al2 O3
は約50、SiO2 /B2 O3 は約50であった)
ド20%水溶液300gにアルミン酸ソーダ6.1gお
よび四ほう酸ナトリウム10水塩7gを撹拌下添加し、
ついでシリカゾル(30%水溶液)450gを混合し
た。この原料混合物を1リットルのテフロンコーティン
グ製オートクレーブに仕込み、160℃で300rpm
の撹拌下に6日間水熱合成し、濾過、水洗、乾燥ついで
450〜500℃空気中で仮焼し、ほう素含有ベータ型
ゼオライトを得た。(このゼオライトのX線回析パター
ンを表1に示した。又蛍光X線分析よりホウ素及びアル
ミニウムの含有量を求めたところSiO2 /Al2 O3
は約50、SiO2 /B2 O3 は約50であった)
【0016】このものを0.1規定硝酸を用い、室温で
約4時間処理し、濾過、水洗、乾燥し、プロトン型ゼオ
ライトとしたものを用いた。反応装置として撹拌装置お
よび凝縮器付きの三口フラスコを用い、クロロベンゼン
25g、トリオキサン0.5gおよび前述の触媒2gを
入れオイルバスにて120℃加熱し、1時間反応させ
た。反応後冷却し、触媒と反応液を分離し、反応液をガ
スクロマトグラフにより分析し反応物の組成を求めた。
結果ホルムアルデヒド基準でジクロロジフェニルメタン
の収率は40モル%、内4,4’−体の比率は65%で
あった。尚3核体等の高沸副生物の収率は0.5%以下
であった。
約4時間処理し、濾過、水洗、乾燥し、プロトン型ゼオ
ライトとしたものを用いた。反応装置として撹拌装置お
よび凝縮器付きの三口フラスコを用い、クロロベンゼン
25g、トリオキサン0.5gおよび前述の触媒2gを
入れオイルバスにて120℃加熱し、1時間反応させ
た。反応後冷却し、触媒と反応液を分離し、反応液をガ
スクロマトグラフにより分析し反応物の組成を求めた。
結果ホルムアルデヒド基準でジクロロジフェニルメタン
の収率は40モル%、内4,4’−体の比率は65%で
あった。尚3核体等の高沸副生物の収率は0.5%以下
であった。
【0017】
【表1】
【0018】実施例2 実施例1と同様に、但し、触媒として、テトラエチルア
ンモニウムハイドロキサイド20%水溶液300gに四
ほう酸ナトリウム10水塩14gを撹拌下添加し、つい
でシリカゾル(30%水溶液)450gを混合した。更
に実施例1で合成したホウ素含有ベータ型ゼオライト粉
末5gを添加した。この原料混合物を1リットルのテフ
ロンコーティング製オートクレーブに仕込み、160℃
で300rpmの撹拌下に80時間水熱合成し、ほう素
含有ベータ型ゼオライト(X線回折パターンは実施例1
記載同様であり、SiO2 /B2 O3 =26であった)
を得た。
ンモニウムハイドロキサイド20%水溶液300gに四
ほう酸ナトリウム10水塩14gを撹拌下添加し、つい
でシリカゾル(30%水溶液)450gを混合した。更
に実施例1で合成したホウ素含有ベータ型ゼオライト粉
末5gを添加した。この原料混合物を1リットルのテフ
ロンコーティング製オートクレーブに仕込み、160℃
で300rpmの撹拌下に80時間水熱合成し、ほう素
含有ベータ型ゼオライト(X線回折パターンは実施例1
記載同様であり、SiO2 /B2 O3 =26であった)
を得た。
【0019】このものを0.1規定硝酸を用い、室温で
約2時間処理し、濾過、水洗、乾燥し、プロトン型ゼオ
ライトとしたものを用いて実施例1同様に反応させた。
但し反応条件として100℃、1時間で行なった。その
結果ジクロロジフェニルメタンの収率は15モル%、内
4,4’体の比率は60%であった。なお三核体等の高
沸点物の収率は0.2%以下であった。
約2時間処理し、濾過、水洗、乾燥し、プロトン型ゼオ
ライトとしたものを用いて実施例1同様に反応させた。
但し反応条件として100℃、1時間で行なった。その
結果ジクロロジフェニルメタンの収率は15モル%、内
4,4’体の比率は60%であった。なお三核体等の高
沸点物の収率は0.2%以下であった。
【0020】実施例3 実施例1のプロトン型ベータゼオライトを水蒸気80モ
ル%/窒素中で、550℃、1時間処理したものを触媒
として用い実施例1同様に反応させた。結果ジクロロジ
フェニルメタンの収率は22%、内4,4’体の比率は
73%を示した。
ル%/窒素中で、550℃、1時間処理したものを触媒
として用い実施例1同様に反応させた。結果ジクロロジ
フェニルメタンの収率は22%、内4,4’体の比率は
73%を示した。
【0021】実施例4 実施例1同様に、但し四ほう酸ナトリウム10水塩に替
えて硝酸第二鉄7水塩20gを用いて水熱合成し、鉄含
有ベータ型ゼオライト(SiO2 /Al2 O3は約5
0、SiO2 /Fe2 O3 は約50であった)を0.1
規定硝酸を用い、室温で約2時間処理し、濾過、水洗、
乾燥し、プロトン型ゼオライトとしたものを触媒として
用い実施例1同様に反応させた。反応条件として100
℃、1時間反応させた。結果ジクロロジフェニルメタン
の収率は26モル%で内4,4’体の比率は70%であ
った。
えて硝酸第二鉄7水塩20gを用いて水熱合成し、鉄含
有ベータ型ゼオライト(SiO2 /Al2 O3は約5
0、SiO2 /Fe2 O3 は約50であった)を0.1
規定硝酸を用い、室温で約2時間処理し、濾過、水洗、
乾燥し、プロトン型ゼオライトとしたものを触媒として
用い実施例1同様に反応させた。反応条件として100
℃、1時間反応させた。結果ジクロロジフェニルメタン
の収率は26モル%で内4,4’体の比率は70%であ
った。
【0022】比較例1 実施例1同様に、但し触媒として公知方法により、シリ
カゾル(シリカ30wt%)360gにホウ酸6.75
gおよびテトラプロピルアンモニウムブロマイド90g
を蒸留水315gに溶かした液を撹拌下添加、ついで4
0%苛性ソーダ水溶液を添加しPH11.5に調整した
混合ゲル化組成物を1リットルのオートレーブに入れ1
70℃、600rpm条件で65時間水熱合成を実施
し、濾過、水洗、乾燥ついで500℃、空気中で5時間
仮焼しボロシリケート(SiO2 /B2 O3 =30)を
得た。このものを塩化アンモニウム水溶液を用いアンモ
ニウム交換、450℃で仮焼し、プロトン型としたもの
を2g用い、反応条件として130℃、2時間反応させ
た。結果ジクロロジフェニルメタンの収率は2モル%で
内4,4’体の収率は1.7モル%であった。
カゾル(シリカ30wt%)360gにホウ酸6.75
gおよびテトラプロピルアンモニウムブロマイド90g
を蒸留水315gに溶かした液を撹拌下添加、ついで4
0%苛性ソーダ水溶液を添加しPH11.5に調整した
混合ゲル化組成物を1リットルのオートレーブに入れ1
70℃、600rpm条件で65時間水熱合成を実施
し、濾過、水洗、乾燥ついで500℃、空気中で5時間
仮焼しボロシリケート(SiO2 /B2 O3 =30)を
得た。このものを塩化アンモニウム水溶液を用いアンモ
ニウム交換、450℃で仮焼し、プロトン型としたもの
を2g用い、反応条件として130℃、2時間反応させ
た。結果ジクロロジフェニルメタンの収率は2モル%で
内4,4’体の収率は1.7モル%であった。
【0023】比較例2 実施例1同様に但し、結晶性ボロシリケート触媒に替え
て触媒として硝酸1gを用い80℃、1時間反応させ
た。結果ジクロロジフェニルメタンの収率は52モル
%、内4,4’体の比率は37%であった。尚3核体等
の高沸点副生物の収率は5モル%(3核体として)であ
った。
て触媒として硝酸1gを用い80℃、1時間反応させ
た。結果ジクロロジフェニルメタンの収率は52モル
%、内4,4’体の比率は37%であった。尚3核体等
の高沸点副生物の収率は5モル%(3核体として)であ
った。
【0024】比較例3 実施例1同様に但し、触媒として無水塩アルミニウム3
gを用い、30℃で5時間反応させた。結晶ジクロロジ
フェニルメタンの収率は70%、内4,4’体の比率は
36%で、3核体等の高沸点副生物の収率は8モル%で
あった。
gを用い、30℃で5時間反応させた。結晶ジクロロジ
フェニルメタンの収率は70%、内4,4’体の比率は
36%で、3核体等の高沸点副生物の収率は8モル%で
あった。
【0025】
【発明の効果】本発明方法によればハロゲノベンゼンと
メチレン化剤より、高沸副生物が少なく、かつ4,4’
−ジハロゲノジフェニルメタンを高選択率で収率良く製
造することができる。反応生成物と触媒の分離は極めて
容易に実施でき、触媒は再生使用できる等その効果は大
きい。
メチレン化剤より、高沸副生物が少なく、かつ4,4’
−ジハロゲノジフェニルメタンを高選択率で収率良く製
造することができる。反応生成物と触媒の分離は極めて
容易に実施でき、触媒は再生使用できる等その効果は大
きい。
Claims (2)
- 【請求項1】 ハロゲン化ベンゼンをメチレン化剤によ
り縮合させ4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンを製
造するに際して、触媒として無水の状態で下記化1の組
成を有する結晶性メタロシリケートを用いることを特徴
とする4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンの製造
法。 【化1】 M2/n O・xSiO2 ・yAl2 O3 ・zW2 O3 (ただし、Wはホウ素、鉄、チタニウム、クロムから選
ばれた元素、Mはn価の少なくとも一種のカチオンを示
し、y+z=1、y≧0、z>0、xは5〜200であ
る) - 【請求項2】 結晶性メタロシリケートがゼオライトベ
ータ構造である請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4181623A JPH0632749A (ja) | 1992-05-19 | 1992-06-17 | 4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンの製造法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12604092 | 1992-05-19 | ||
JP4-126040 | 1992-05-19 | ||
JP4181623A JPH0632749A (ja) | 1992-05-19 | 1992-06-17 | 4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0632749A true JPH0632749A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=26462303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4181623A Withdrawn JPH0632749A (ja) | 1992-05-19 | 1992-06-17 | 4,4’−ジハロゲノジフェニルメタンの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632749A (ja) |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP4181623A patent/JPH0632749A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990831 |