JPH06326912A - 撮像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、被写体の有無、距離、方向を
自動判別し最適な状態で確認することを可能にすること
にある。 【構成】撮像装置に人体を検知する赤外線検出装置を内
蔵して、この検出信号から距離、方向を判断し撮像装置
をコントロールする。 【効果】自動的に被写体までの距離、方向を判別するこ
とによってユーザの被写体の確認を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラ等の撮像
装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】ドアや壁の反対側などの直接確認出来な
い様な場所の人物を確認する場合、ドアなどの上部に撮
像用のカメラを設置し、モニタに写しだして確認を可能
にしている。このように見えない場所の人体の存在を知
る場合赤外線等を利用する方法がある。赤外線等を利用
して、人体の検出を行う場合従来技術として、例えば、
電波新聞 １９９２年１２月１０日 エレクトロニクス
先端技術の最新情報「ハイテクノロジー」２９頁に記載
されているように焦電素子を使う方法がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】人体の存在を確認する
場合、レンズは広角がのぞまれるが、存在のみでなく人
物の確認をする撮像装置の場合にはズーム機能付のレン
ズを使用し撮像装置の台座を制御して最適な画角にする
事が必要となる。

【０００４】この問題に対して、撮像装置に赤外線検出
装置を内蔵し人体から発せられる限られた波長（１０μ
ｍ前後）の赤外線を検知することにより、被写体（人
物）の有無、方向及び距離を計算し、自動的に撮像装置
の電源のオン・オフ、角度や倍率などを設定する。ま
た、被写体の動きに反応してその設定を随時変化させる
ので、自動追尾することが可能となる。

【０００５】

【課題を解決するための手段】カメラなどの撮像装置
に、人体から発せられる限られた波長の赤外線を検知す
る赤外線センサを内蔵し、検出信号をもとに方向や距
離、人物の存在をマイクロコンピュータなどによって計
算し、自動的に撮像装置の電源のオン・オフ、角度、倍
率の設定を行い、更に、人物の動きに応じて設定を随時
変化させる。

【０００６】

【作用】人物の赤外線を検出することにより、人物の存
在、方向や距離を検出して撮像装置の電源、向き、最適
な倍率に動作設定させる。

【０００７】これにより、人物が存在しないときは撮像
装置の電源はオフしており、人物の存在を検知すると電
源がオンするとともに、人物の方向に向きを変え、最適
な倍率に設定する。人物が存在するときだけモニタに自
動的に最適な画角で確認することができる。また、人物
の動きに応じて、向き、倍率の設定を変化させるので人
物に自動追尾することが可能となる。

【０００８】

【実施例】本発明の実施例を図面にて説明する。

【０００９】図１は本発明の第１の実施例における撮像
装置の正面図である。

【００１０】本発明を適用した撮像装置７の正面には、
ズーム機能４を備えるレンズ３と距離測定及びオートフ
ォーカス用の赤外線発光窓５・受光窓６と人体から発せ
られる赤外線を検知するための受光フィルタ１，２を備
える。受光フィルタ１，２は１０μｍ前後の波長の赤外
線のみ通過させるフィルタでこの波長は人体が発する赤
外線の波長である。

【００１１】図２は、図１の装備を持つ監視カメラを例
に本発明のシステムを説明する。図２は、監視カメラを
上方及び横から見たものである。撮像装置７は前後左右
のどの方向にも自由に動作可能な台座１８に固定されて
おり、人体からの赤外線は受光フィルタ１，２を通過後
焦電素子９，１０にて電気信号に変換し増幅器１１，１
２で増幅した後検出信号２２，２３としてマイクロコン
ピュータ１３に入力されている。

【００１２】一定の距離内（以後、撮影エリアと記す）
に人物が存在しない場合人物からの赤外線も存在せず検
出信号２２，２３は現れないため電源回路１５は撮像装
置７の電源をオフしている。

【００１３】一度、撮影エリアに人物８が侵入した場
合、その人物の発する赤外線を焦電素子９，１０が検知
し検出信号２２，２３をマイクロコンピュータ１３に入
力する。マイクロコンピュータ１３では、検出信号２
２，２３から人物８の存在を判断し撮像装置７を動作さ
せるべく電源回路１５を起動させる。焦電素子９と焦電
素子１０はその感度に指向性をもっており、焦電素子９
は撮像装置７の上方及び右方の、焦電素子１０は下方及
び左方に指向性をもっている。検出信号２２と検出信号
２３の差が最小になるように台座制御部１７を制御す
る。台座制御部１７は、マイクロコンピュータ１３によ
って人物８に対し正面を向く様に、台座１８を制御す
る。

【００１４】この動作と同時に人物８までの距離を赤外
線の発光・受光によって計算し最適なズーム機能４の倍
率を設定し焦点をあわせる。以下に説明する。

【００１５】距離測定部１６は、赤外線を一定の周波数
でパルス駆動し発光窓５を通して発光させ被写体に反射
して戻ってきた信号を受光窓６を通して距離測定部１６
に入力する。距離測定部１６では発光から受光までの時
間差から被写体までの距離を計算し、そのデータをマイ
クロコンピュータ１３に入力する。マイクロコンピュー
タではデータをもとにズーム機能４、焦点を制御するレ
ンズ制御部１４をコントロールする。これら一連の動作
は人物の動きに応じて設定を随時書換えていくので自動
的に追尾しながらの撮影が可能となる。

【００１６】以上、焦電素子で被写体の方向、赤外線の
発・受光で被写体までの距離を測定しモニタ２０に写る
人物を最適な画角で確認することができる。また、記録
再生装置２１を撮像装置７の電源と連動で動作させるこ
とにより、人物の存在する時間だけ記録可能となり留守
時の来客等を後に確認することも可能となる。

【００１７】図３に本発明の第２の実施例を示す。

【００１８】本発明を適用したカメラ一体型ＶＴＲ２３
は自由に移動できるように底面に車輪２４が装備されて
いる。不規則に動く被写体２２を撮影する場合、カメラ
一体型ＶＴＲ２３を被写体２２のそばにおいて動作させ
ると、被写体２２からの赤外線を検知し被写体２２の移
動方向に動くように車輪２４をコントロールする。同時
に赤外線の発受光によって距離を計算し最適な画角にな
るようにコントロールする。

【００１９】この動作により、被写体１８を撮影すると
き自動的に被写体１８を追いかける、自動追尾カメラ一
体型ＶＴＲが可能となる。また、これにより撮影者が常
にカメラ一体型ＶＴＲのファインダーをのぞく必要がな
くなり、自ら被写体になることも可能となる。

【００２０】

【発明の効果】本発明によれば、人体が発する限られた
波長の赤外線を検知する赤外線検出装置を撮像装置に内
蔵することにより、自動的に人体の有無、距離、方向を
判断し、確認することが可能となる。また、被写体の動
きに自動的に追尾する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による撮像装置の正面図である。

【図２】本発明の第１の実施例を示す図である。

【図３】本発明の第２の実施例を示す図である。

【符号の説明】

１…受光フィルタ、 ２…受光フィルタ、 ３…レンズ、 ４…ズーム機能、 ５…赤外線発光窓、 ６…赤外線受光窓、 ７…撮像装置、 ８…人物、 ９…焦電素子、 １０…焦電素子、 １１…増幅器、 １２…増幅器、 １３…マイクロコンピュータ、 １４…レンズ制御部、 １５…電源回路、 １６…距離測定部、 １７…台座制御部、 １８…台座、 １９…映像信号処理部、 ２０…モニタ、 ２１…記録再生装置、 ２２…被写体、 ２３…カメラ一体型ＶＴＲ、 ２４…車輪。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金成 重明 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 桂井 浩行 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 天野 哲也 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 菊池 実 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 東 二郎 茨城県勝田市大字稲田1410番地株式会社日 立製作所ＡＶ機器事業部内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】赤外感応機能と映像信号処理部から成る撮
   像装置において、赤外感応部で人体を検知し、自動的に
   撮像する機能を備えたことを特徴とする撮像装置。
2. 【請求項２】請求項１記載の機能を持ち、映像信号の記
   録再生機能を合わせもつ記録再生装置で、被写体である
   人物を検知し、被写体の動きに対応して自動的に追尾し
   ながら撮影することを特徴とする記録再生装置。