JPH06326741A - データ復調装置 - Google Patents

データ復調装置

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JPH06326741A
JPH06326741A JP5111888A JP11188893A JPH06326741A JP H06326741 A JPH06326741 A JP H06326741A JP 5111888 A JP5111888 A JP 5111888A JP 11188893 A JP11188893 A JP 11188893A JP H06326741 A JPH06326741 A JP H06326741A
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JP
Japan
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tap
signal
data
error detection
error
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Application number
JP5111888A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Iga
弘幸 伊賀
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5111888A priority Critical patent/JPH06326741A/ja
Publication of JPH06326741A publication Critical patent/JPH06326741A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Filters That Use Time-Delay Elements (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Cable Transmission Systems, Equalization Of Radio And Reduction Of Echo (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】再生データクロック位相がアイパターンの最悪
点近傍になっても、等化動作を可能にする。 【構成】復調器2は周期がTのデータ信号をT/2周期
のベースバンド信号に復調して自動等化器31に与える。
自動等化器31は復調信号を等化して誤り訂正回路33に出
力する。誤り訂正回路33から誤り訂正不能となったこと
を示す誤り検出信号が発生すると、初期化回路32は主タ
ップ位置を1タップ分ずらす初期設定を行う。これによ
り、クロック位相は等化的にアイパターンの最良点近傍
において発生することになり、良好な等化動作が行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明は、データ復調装置に関
し、特に、残留側波帯変調及び直交多値振幅変調等の線
形変調を用いて伝送された多値データを復調するものに
好適のデータ復調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、データ伝送の分野においては、伝
送情報量の増大に対処するために、帯域を広げることな
く多くのデータの伝送を可能とする高能率変復調方式が
研究されており、この方式を実現する変復調装置が開発
されている。高能率変復調方式としては、一般に、多値
残留側波帯変調(VSB)及び直交多値振幅変調(QA
M)に代表される多値直交変調と同期検波とを組合わせ
たものが採用されている。更に、自動等化器を採用し
て、伝送系の線形歪みによる符号間干渉を除去した変調
も行われている。
【0003】図6はこの種の従来のデータ復調装置の構
成を示すブロック図である。この装置は文献1(柳内ほ
か、「長距離系新同期無線装置」、NEC技報、1991
年、Vol.44, No.1, pp.58-65)によって基本構成が開示
されている。
【0004】マイクロ波帯の対向パラボラアンテナ1に
よって受信された16QAM信号又は256QAM信号
は、復調器2においてデータ周期Tの半分の周期のベー
スバンド信号に復調される。復調信号は自動等化器3に
与えられて等化される。復調器2は文献1等で公知の一
般的な構成であるが、文献1ではデータ周期がTの復調
ベースバント信号を自動等化器3に与えて等化を行う例
が示されている。これに対し、図6の装置は、T/2周
期の復調ベースバンド信号に対して等化を行うことによ
り、復調クロック位相に対する等化能力を向上させてい
る。
【0005】なお、T/m(但し、mは2以上の自然
数)周期の復調ベースバンド信号に対する自動等化器
は、文献2(J.G.Proakis, "Digital Communications,"
1989, McGraw-Hill Book Company )等に説明されてい
る。
【0006】復調器2は、アンテナ1から得られるマイ
クロ波をIF信号に変換して、データクロックCK1
(周期T)及び復調データクロックCK2(周期T/
2)を再生すると共に、復調データクロックCK2の位
相で、復調ベースバンド信号を出力する。即ち、復調器
2はIF信号を同相搬送波を用いて同相復調すると共
に、直交搬送波を用いて直交復調して、同相検波出力信
号(I信号)及び直交検波出力信号(Q信号)から成る
復調信号を出力する。以下、簡単化のために、I信号及
びQ信号が夫々実数と虚数とに対応する複素信号である
ものとして説明する。復調器2からの周期T/2の復調
信号、データクロックCK1及びデータクロックCK2
は自動等化器3に与えられる。
【0007】図7は図6中の自動等化器の具体的な構成
を示す回路図である。この回路の基本構成は、上述した
文献2に開示されている。
【0008】周期がT/2の復調信号は自動等化器3の
端子11を介してT/2型トランスバーサルフィルタ12に
与えられる。トランスバーサルフィルタ12は前タップ数
がaで、後ろタップ数はbであり、主タップと合わせて
総タップ数はn(=a+b+1)である。トランスバー
サルフィルタ12の各タップ13-a,13-a+1 ,…,13bはい
ずれも同一構成であり、端子11又は前段のタップから入
力された周期T/2の復調信号はクロックCK2で動作
するラッチ回路14に与えられる。
【0009】ラッチ回路14はクロックCK2の周期で入
力データをラッチして次段のタップに供給すると共に、
複素乗算器15及びクロックCK2でデータを保持する2
段ラッチ回路16にも出力する。各タップ13-a ,…,13b
の複素乗算器15には夫々タップ係数c-a,c-a+1 ,
…,c0 ,…,cb ,も与えられる。なお、これらのタ
ップ係数は複素数である。複素乗算器15はラッチ回路14
によって遅延された入力データにタップ係数を乗算して
複素加算器17に与え、複素加算器17は各複素乗算器15の
出力を加算してラッチ回路18に与える。ラッチ回路18に
よってクロックCK1の周期T毎にデータが保持され
る。
【0010】ラッチ回路18の出力は判定器19に与えられ
て16QAM又は256QAMのいずれの値であるかが
判定され、16QAM又は256QAMがとり得る最も
近い値に変換されて出力される。判定器19の出力は等化
出力として端子20を介して次段の誤り訂正回路5に与え
られる。
【0011】判定器19の入出力は減算器21に与えられて
減算され、変復調装置の周波数特性の乱れ及び伝送路の
反射等に起因する符号間干渉成分である誤差信号eが求
められる。誤差信号eは複素乗算器22に与えられてα倍
(αは正の微小値)され、複素乗算器23に出力される。
複素乗算器23はラッチ回路16を介して復調信号も与えら
れており、入力復調信号と乗算器22からの出力復調信号
との相関を求める。複素加算器24は、複素乗算器23から
の周期T毎の相関結果と前クロックCK1タイミングの
タップ係数ci とを加算することにより、タップ係数を
逐次修正する。
【0012】修正されたタップ係数はセレクタ25を介し
てラッチ回路26に与えられ、ラッチ回路26はクロックC
K1で動作してデータを保持すると共に、複素乗算器15
及び複素加算器24にタップ係数として出力する。セレク
タ25には初期設定用の固定値も入力されており、端子27
を介して動作開始信号が与えられた場合にのみ固定値を
選択する。即ち、動作開始時には、主タップのタップ係
数c0 のみ1で他のタップのタップ係数は0に設定され
る。なお、動作開始信号は図6の端子4を介して入力さ
れる。タップ係数の初期設定後、データ周期毎に各タッ
プのタップ係数が逐次修正されて、伝送系の線形歪みに
よる符号間干渉が軽減される。
【0013】自動等化器3によって符号間干渉が軽減さ
れた復調信号は、周期T毎に誤り訂正回路5に与えられ
る。誤り訂正回路5は例えばBCH訂正符号を用いて誤
り訂正を行い、復調データを出力端子6を介して出力す
る。
【0014】ところで、上述した多値直交変復調を用い
たデータ伝送は、マイクロ波回線のように伝送品質が管
理された高品質伝送路において採用されている。これに
対し、この種のデータ伝送を例えば地上放送に採用した
場合には、ゴースト等の電波反射が多いことから、復調
器2は、データクロックをアイパターンの中心近傍の位
相で再生することが困難となる。復調器2の周波数特性
に大きな乱れがある場合も同様であり、これらの場合に
は、データクロックの再生位相がアイパターンの最悪点
近傍になることがあった。そうすると、データクロック
位相に対する等化能力が高いT/2型トランスバーサル
フィルタを用いても、一種のリミットサイクル状態に陥
ることがある。つまり、複素乗算器23において求める入
力信号と誤差信号との相関結果の時問平均が略0とな
り、タップ係数が収束したにも拘らずアイ開口が大きく
ならない。更に、等化前よりもアイ開口が小さくなって
誤り率が大きくなり、誤差信号も大きくなって等化不能
状態に陥ることがある。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来のデータ復調装置においては、多値直交変調のデー
タ伝送を地上放送及び民生器等において採用した場合に
は、再生データクロック位相がアイパターンの最悪点近
傍になって等化不能となることがあるという問題点があ
った。
【0016】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、再生データクロック位相がアイパターンの
最悪点近傍になった場合でも、等化可能とすることがで
きるデータ復調装置を提供することを目的とする。
【0017】[発明の構成]
【課題を解決するための手段】本発明に係るデータ復調
装置は、変調された周期Tのデータ信号をT/2周期毎
のベースバンド信号に復調する復調手段と、この復調手
段によって復調された復調信号を等化する自動等化手段
と、この自動等化手段によって等化された周期T毎のデ
ータ信号の誤りが所定値を越えたことを検出して誤り検
出信号を出力する誤り検出手段と、前記自動等化手段の
等化動作開始時の初期設定を指示するための動作開始信
号と前記誤り検出信号とに基づいて前記自動等化手段を
初期設定する初期化手段とを具備したものである。
【0018】
【作用】本発明において、誤り検出手段は、等化出力の
誤りを検出することにより、自動等化手段の等化不能を
検出する。初期設定手段は、誤り検出信号が入力される
と、動作開始信号に基づく初期設定と異なる設定で自動
等化手段を初期設定することにより、等化不能状態を回
避する。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るデータ復調装置の一実
施例を示すブロック図である。
【0020】アンテナ1にはマイクロ波信号が誘起す
る。このマイクロ波信号は復調器2に与えられ、復調器
2は、同相復調及び直交復調によって入力されたマイク
ロ波信号を復調して、周期がT/2の同相検波出力信号
及び直交検波出力信号からなる復調信号を出力すると共
に、周期がTのデータクロックCK1と周期がT/2の
データクロックCK2を再生する。復調器2からの周期
T/2の復調信号、データクロックCK1及びデータク
ロックCK2は自動等化器31に与えられる。
【0021】図2は図1中の自動等化器31の具体的な構
成を示す回路図である。
【0022】自動等化器31はトランスバーサルフィルタ
42、ラッチ回路18、判定器19、減算器21及び乗算器22に
よって構成されている。トランスバーサルフィルタ42
は、縦続接続された前タップE-a,E-a+1,…,E-1、
主タップE0 及び後ろタップE1 ,…,Eb を有してお
り、タップE0 ,E1 を除くタップE-a,…,E-1,E
2 ,…,Eb の構成は夫々図7の各タップと同一であ
る。
【0023】即ち、各タップは、ラッチ回路14を有して
おり、入力端子11又は前段のタップからの復調信号が入
力される。ラッチ回路14はT/2周期のクロックCK2
によって動作して、復調信号を次段のタップ、2段ラッ
チ回路16及び複素乗算器15に出力する。2段ラッチ回路
16はクロックCK2でデータを保持して複素乗算器23に
出力する。
【0024】複素乗算器23には、後述するように、符号
間干渉成分である誤差信号がα倍されて与えられ、複素
乗算器23はこの誤差信号と入力復調信号とを乗算して相
関を求めて、タップ係数として複素加算器24に出力す
る。複素加算器24の出力はセレクタ25の入力端B及びラ
ッチ回路26を介して帰還されており、複素加算器24は、
複素乗算器23からの周期T毎の相関結果と前クロックC
K1タイミングのタップ係数ci とを加算することによ
り、タップ係数を逐次修正して複素乗算器15に与える。
複素乗算器15はラッチ回路14からの入力復調信号にタッ
プ係数ci を乗算して加算器17に出力する。
【0025】タップE0 ,E1 を除く各タップのセレク
タ25は、通常時は入力端Bを選択して複素加算器24の出
力をラッチ回路26に与え、端子27を介して後述する等化
器リセット信号が与えられると、入力端Aを選択して初
期設定用の固定値0をタップ係数としてラッチ回路26に
与える。ラッチ回路26はクロックCK1で動作してデー
タを保持すると共に、複素乗算器15及び複素加算器24に
タップ係数を出力する。即ち、動作開始時には、タップ
E-a,…E-1,E2 ,…Eb のタップ係数は0に設定さ
れる。
【0026】本実施例の主タップE0 とタップE1 と
は、セレクタ25の入力端Aにセレクタ43の出力が与えら
れる点が他のタップと異なる。セレクタ43は、端子44を
介して主タップ設定切換信号が与えられており、主タッ
プ設定切換信号のローレベル(以下、“L”という)で
入力端Bを選択し、ハイレベル(以下、“H”という)
で入力端Aを選択する。即ち、主タップE0 のセレクタ
43は、主タップ設定切換信号の“L”で固定値1をセレ
クタ25に与え、“H”で固定値0をセレクタ25に与え
る。また、タップE1 のセレクタ43は、主タップ設定切
換信号の“L”で固定値0をセレクタ25に与え、“H”
で固定値1をセレクタ25に与える。即ち、本実施例の自
動等化器31は、初期設定時に、主タップ係数c0 に代え
て、タップ係数c1 を1に設定することができる。
【0027】加算器17は各タップE-a乃至Eb の複素乗
算器15の出力を加算してラッチ回路18に与える。ラッチ
回路18はクロックCK1によって動作して加算器17の出
力を判定器19及び減算器21に出力する。判定器19はラッ
チ回路18の出力の値を判定し、多値信号がとり得る値に
変換して等化出力として端子20及び減算器21に出力す
る。減算器21は判定器19の入出力が与えられ、両者の減
算によって、変復調装置の周波数特性の乱れ及び伝送路
の反射等に起因する符号間干渉成分である誤差信号eを
求めて複素乗算器22に与える。複素乗算器22は誤差信号
をα倍(αは正の微小値)して、各タップの複素乗算器
23に出力する。
【0028】自動等化器31の出力は端子20を介して誤り
訂正回路33に与えられる。誤り訂正回路33は等化出力を
誤り訂正して出力端子6に出力すると共に、誤り検出信
号を初期化回路32に出力するようになっている。誤り訂
正回路33は、文献3(「符号理論の手ほどき」テレビジ
ョン学会誌1990年Vol.44,No.7〜)等に記載されている
ように、ハミング符号、BCH符号、RS(リードソロ
モン)符号等の誤り訂正符号を用いて構成することがで
きる。誤り検出信号は、シンドローム計算をして、誤り
パターン又は誤りロケータが検出されない場合に出力さ
れる。なお、ビタビ符号等の畳み込み符号を採用した場
合には、生き残りパス判定用のしきい値及び探査する生
き残りパスの深さ等のパラメータによって決定されるビ
タビ符号固有のパス探査を行う際に、例えば、正しいと
推定される符号が検出されない場合に誤り検出信号を出
力させるようにすればよい。
【0029】図3は図1中の初期化回路の具体的な構成
を示す回路図である。
【0030】端子4からの動作開始信号はオアゲート55
を介して等化器リセット信号として自動等化器31の端子
27に供給される。端子4からの動作開始信号はカウンタ
51及びラッチ回路53にも供給される。カウンタ51は動作
開始信号によってリセットされてクロックCK2をカウ
ントし、カウント出力をデコーダ52に出力する。デコー
ダ52はカウント出力をデコードすることにより、動作開
始信号から時間t1 後にカウントパルスを発生する。
【0031】カウントパルスはラッチ回路53及びアンド
ゲート54に与えられる。ラッチ回路53はカウントパルス
のタイミングで誤り検出回路5からの誤り検出信号をラ
ッチして主タップ設定切換信号として出力すると共に、
アンドゲート54にも出力する。アンドゲート54はカウン
トパルスのタイミングで“H”の誤り検出信号をオアゲ
ート55を介して等化器リセット信号として出力するよう
になっている。
【0032】次に、このように構成された実施例の動作
について図4のタイミングチャートを参照して説明す
る。図4(a)は動作開始信号を示し、図4(b)はデ
コーダ52からのカウントパルスを示し、図4(c)は誤
り検出信号を示し、図4(d)は等化器リセット信号を
示し、図4(e)は主タップ設定切換信号を示してい
る。図4(c)乃至(e)はカウントパルスのタイミン
グで誤り検出信号のレベルが低い場合を示し、図4
(f)乃至(h)は誤り検出信号のレベルが高い場合の
例を示している。
【0033】先ず、電源投入時において、端子4を介し
て図4(a)に示す動作開始信号が復調器2、初期化回
路32及び誤り訂正回路33に入力される。システムリセッ
ト時に所定期間動作開始信号が“H”となることによっ
て、これらの復調器2、初期化回路32及び誤り訂正回路
33がリセットされる。
【0034】初期化回路32は“H”の動作開始信号をオ
アゲート55を介して等化器リセット信号として自動等化
器31の各タップE-a乃至Eb のセレクタ25に与える。こ
れにより、セレクタ25は入力端Aを選択する。また、こ
の時点ではラッチ回路53からの主タップ設定切換信号は
“L”であり、タップE1 ,E1 のセレクタ43は入力端
Bを選択する。即ち、主タップE0 を除く各タップE-
a,…,E-1,E1 ,…,Eb はタップ係数が0に設定
され、主タップE0 はタップ係数1が設定される。ま
た、誤り訂正回路33もリセットされて、図4(c)に示
すように、“H”の誤り検出信号が出力される。
【0035】動作開始信号が“L”になると、各タップ
のセレクタ25は入力端Bを選択して、自動等化器31はタ
ップ修正動作を開始し、等化出力を誤り検出回路33に出
力する。誤り検出回路33は等化出力を誤り訂正して出力
端子6から出力すると共に、誤り検出信号を初期化回路
32に出力する。初期化回路32のデコーダ52は動作開始信
号が“L”になった後の時間t1 経過後に図4(b)に
示すカウントパルスを発生する。ラッチ回路53はこのカ
ウントパルスのタイミングで誤り検出回路33からの誤り
検出信号のレベルを検出する。カウントパルスのタイミ
ングで、誤り検出信号がローレベルとなって誤り率が低
い状態であることが示された場合には、等化に成功した
ものと判断することができる。この場合には、アンドゲ
ート54の出力は“L”となって、オアゲート55からの等
化器リセット信号は図4(d)に示すように、“L”を
維持する。
【0036】逆に、タップ修正動作の開始から時間t1
経過後の誤り検出信号のレベルが依然として高く、誤り
率が高い状態であることが示されるものとする(図4
(f))。この場合には、等化に失敗したものと判断す
ることができ、アンドゲート54はカウントパルス(図4
(b))のタイミングでオアゲート55を介して等化器リ
セット信号を出力する(図4(g))。これにより、自
動等化器31の各タップのセレクタ25は入力端Aを選択す
る。また、この場合には、図4(h)に示すように、ラ
ッチ回路53からの主タップ設定切換信号も“H”であ
り、タップE0 ,E1 のセレクタ43は入力端Aを選択す
る。即ち、主タップE0 のセレクタ43は0をセレクタ25
の入力端Aに与え、タップE1 のセレクタ43は1をセレ
クタ25の入力端Aに与える。
【0037】即ち、この再リセット時には、主タップE
0 の隣のタップE1 のタップ係数c1 のみが1で、他の
タップのタップ係数c-a,…,c0 ,c2 ,…cb は0
に設定される。つまり、主タップが1タップずれたこと
になり、クロック位相が等価的にT/2だけずれて、等
化動作が再開される。一般的に、アイパターンの最悪位
相点からT/2ずれた位相点はアイ開口が広い。従っ
て、主タップを1タップずらして等化動作を再開するこ
とによって、等化不能の状態を回避して、良好な等化出
力を得ることができる。
【0038】このように、本実施例においては、誤り訂
正が不完全となって誤り検出信号が発生すると、T/2
型トランスバーサルフィルタの主タップ位置を1タップ
分ずらすことによって、最悪位相を回避して等化不能状
態を回避する。これにより、従来のマイクロ波回線を用
いてより多値のデータを送出可能となり、例えば同一帯
域の伝送路でより多くの情報を伝送することができる。
また、伝送路の品質が悪い地上放送において、民生レベ
ルの復調器を用いた高能率データ伝送も可能となる。
【0039】図5は本発明の他の実施例を示す回路図で
ある。図5において図2と同一の構成要素には同一符号
を付して説明を省略する。
【0040】本実施例は自動等化器31に代えて自動等化
器60を採用した点が図1の実施例と異なる。自動等化器
60は、各タップが図7の従来例と同一のタップ13-a乃至
13b、即ち、同一構成のタップで構成されると共に、入
力端子11を介して入力される復調信号が主タップ再設定
手段61を介してトランスバーサルフィルタ12に供給され
る。主タップ再設定手段61は入力端子11からの復調信号
をクロックCK2で保持して出力するラッチ回路62とラ
ッチ回路62の入出力の一方を選択的に出力するセレクタ
63とを有しており、セレクタ63は端子44からの主タップ
設定切換信号の“L”で入力端子11からの復調信号を選
択し、“H”でラッチ回路62からのT/2だけ遅延した
復調信号を選択する。
【0041】このように構成された実施例においては、
システムリセット時に等化リセット信号によって自動等
化器60はリセットされ、各タップのセレクタ25は入力端
Aを選択する。これにより、自動等化器60の主タップの
タップ係数のみが1に設定され、他のタップのタップ係
数は0に設定される。システムリセット時には主タップ
設定切換信号もリセットされて“L”となっており、セ
レクタ63は入力端子11からの復調出力をトランスバーサ
ルフィルタ12に与える。
【0042】自動等化器60は動作開始信号の立下がりか
らタップ係数修正動作を開始する。動作開始信号の立下
がりから所定時間後(例えば、t1 後)において、誤り
検出信号のレベルが高い場合には、等化が失敗したもの
と判断されて、端子44を介して“H”の主タップ設定切
換信号が発生する。そうすると、ラッチ回路62によって
T/2期間だけ遅延した復調信号がセレクタ63を介して
トランスバーサルフィルタ12に供給される。各タップの
セレクタ25は等化器リセット信号によって入力端Aを選
択しており、各タップ係数は初期値に設定される。入力
される復調信号がT/2だけ遅延しているので、タップ
係数c1 のみが1で他のタップ係数が0に設定されたこ
とと等価となる。
【0043】他の作用は図1の実施例と同様である。本
実施例においても図1の実施例と同様の効果を得ること
ができる。
【0044】なお、上記各実施例においては、所謂、出
力加重型のトランスバーサルフィルタを用いたが、LS
I化に好適な入力加重型のトランスバーサルフィルタを
用いてもよい。また、タップ係数修正アルゴリズムとし
て、LMSアルゴリズムを用いたが、例えば、ブライン
ド等化アルゴリズム等の他のアルゴリズムを用いてもよ
い。更に、上記各実施例では、トランスバーサルフィル
タの各タップ毎に相関器を設けたが、DSP(ディジタ
ルシグナルプロセッサ)等を用いて各タップ順に相関演
算を順次実行してもよい。また、QAM復調信号を複素
数と看做して複素表現で説明したが、VSBを復調した
場合のように、多値実数信号に対しても本発明は有効で
ある。また、誤り検出手段として、誤り訂正回路を採用
したが、誤り率が高いことを判定する誤り率測定手段で
あってもよい。また、所謂ロジック回路のみを用いて初
期化回路を構成したが、例えば、マイコン等を用いて、
初期化条件を一層最適化させることもできる。例えば、
等価的に主タップをずらしたにも拘らず誤り検出信号が
発生する場合には、主タップを元に戻して再リセットを
繰返すようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、再
生データクロック位相がアイパターンの最悪点近傍にな
った場合でも、等化可能とすることができるという効果
を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデータ復調装置の一実施例を示す
ブロック図。
【図2】図1中の自動等化器の具体的な構成を示す回路
図。
【図3】図1中の初期化回路の具体的な構成を示す回路
図。
【図4】実施例の動作を説明するためのタイミングチャ
ート。
【図5】本発明の他の実施例を示す回路図。
【図6】従来のデータ復調装置を示すブロック図。
【図7】図6中の自動等化器の具体的な構成を示す回路
図。
【符号の説明】
2…復調器、31…自動等化器、32…初期化回路、33…誤
り訂正回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04L 27/00 27/01 9297−5K H04L 27/00 K

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調された周期Tのデータ信号をT/2
    周期毎のベースバンド信号に復調する復調手段と、 この復調手段によって復調された復調信号を等化する自
    動等化手段と、 この自動等化手段によって等化された周期T毎のデータ
    信号の誤りが所定値を越えたことを検出して誤り検出信
    号を出力する誤り検出手段と、 前記自動等化手段の等化動作開始時の初期設定を指示す
    るための動作開始信号と前記誤り検出信号とに基づいて
    前記自動等化手段を初期設定する初期化手段とを具備す
    ることを特徴とするデータ復調装置。
  2. 【請求項2】 前記自動等化手段は、タップ可変のトラ
    ンスバーサルフィルタによって構成され、前記初期化手
    段は、前記誤り検出信号が入力されると、前記動作開始
    信号に基づく各タップの初期設定とは異なる設定で前記
    各タップを初期設定するタップ再設定手段を具備したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ復調装置。
  3. 【請求項3】 前記タップ再設定手段は、前記誤り検出
    信号が入力された場合には、前記動作開始信号に基づく
    初期設定に対して主タップの位置を1タップ分ずらすよ
    うに初期設定することを特徴とする請求項2に記載のデ
    ータ復調装置。
  4. 【請求項4】 前記自動等化手段は、前記初期化手段に
    制御されて、前記主タップと主タップに隣接したタップ
    とに与えるタップ係数値を前記動作開始信号に基づく初
    期設定時と前記誤り検出信号に基づく初期設定時とで切
    換えることを特徴とする請求項2に記載のデータ復調装
    置。
  5. 【請求項5】 前記自動等化手段は、前記初期化手段に
    制御されて、前記トランスバーサルフィルタに与える復
    調信号の遅延量を前記動作開始信号に基づく初期設定時
    と前記誤り検出信号に基づく初期設定時とで変化させる
    ことにより主タップ位置を1タップ分ずらすことを特徴
    とする請求項2に記載のデータ復調装置。
  6. 【請求項6】 前記タップ再設定手段は、前記等化動作
    開始から所定時間後に前記誤り検出信号が発生した場合
    に各タップの初期設定を行うことを特徴とする請求項2
    に記載のデータ復調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009041046A1 (ja) * 2007-09-26 2009-04-02 Panasonic Corporation Vsb復調装置及びテレビ受像機

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009041046A1 (ja) * 2007-09-26 2009-04-02 Panasonic Corporation Vsb復調装置及びテレビ受像機
JPWO2009041046A1 (ja) * 2007-09-26 2011-01-20 パナソニック株式会社 Vsb復調装置及びテレビ受像機

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