JPH0632666A - 未焼成バーミキュライトによる耐火被覆材 - Google Patents

未焼成バーミキュライトによる耐火被覆材

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JPH0632666A
JPH0632666A JP4189714A JP18971492A JPH0632666A JP H0632666 A JPH0632666 A JP H0632666A JP 4189714 A JP4189714 A JP 4189714A JP 18971492 A JP18971492 A JP 18971492A JP H0632666 A JPH0632666 A JP H0632666A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 より高い耐火性能を有する耐火被覆材を提供
する。 【構成】 耐火被覆材の組成として、未焼成バーミキュ
ライト、無機質繊維、水硬性セメント及び/または水ガ
ラスよりなるバインダー、および、700℃以内に分解
する炭酸水素化合物、1000℃以内に分解する炭酸塩
化合物、800℃以内に分解する水酸化化合物のうちい
ずれか一種または二種以上を必須要素とし、さらに任意
要素として、再乳化合成樹脂粉末、無機質軽量骨材を添
加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐火性能を向上させた
耐火被覆材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来吹き付け工法による耐火被覆材は石
綿、岩綿系耐火被覆材が大半を占めていたが、近年にな
りアスベスト公害などの社会問題により非石綿、非岩綿
系の耐火被覆材が開発されている。
【0003】現在のこれら非石綿、非岩綿系の耐火被覆
材の耐火原理は、炭酸塩化合物と水酸化化合物の複合作
用による加熱時の吸熱作用と、炭酸ガスと水蒸気ガスの
耐火被覆材表面における不燃性ガス層の形成による熱伝
導の遅れの作用、及び無機質軽量骨材による熱伝導の遅
れの作用を利用したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】建設省告示第2999
号、JIS A1304 により、鉄骨建築物に用いる
耐火被覆材は梁、柱において耐火構造となり得る耐火性
能基準が定められている。その基準は、梁部、柱部に対
して通常1時間耐火試験、2時間耐火試験、及び3時間
耐火試験を行うもので、1000℃程に加熱した炉内に
おける耐火被覆材を施工した梁、柱の内部鉄骨温度が、
所定時間に平均温度350℃を越えてはならないという
ものである。
【0005】現在の非石綿、比岩綿系の耐火被覆材の一
般的な性能は、柱部における1時間耐火試験で耐火被覆
材の厚みは20mm、2時間耐火試験では30mm、3
時間耐火試験では40mm程である。すなわち3時間耐
火試験を満たす厚みは40mm程となり、この厚みでは
一度に所定厚みまで吹き付けることが出来ず、2回吹き
以上の複数回の吹き付け施工をしなくてはならないため
吹き付け工事における作業効率がかなり悪くなるもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、耐火被覆材に
未焼成、未発泡のバーミキュライトを加えることによっ
て、耐火時において耐火被覆材が膨張し熱伝導率をより
低下させ、耐火性能の向上を達成することを特徴とする
ものである。つまり従来の耐火原理にさらに耐火被覆材
の膨張作用を加えたものである。
【0007】それは、水硬性セメント、及び/または水
ガラスよりなるバインダー100重量部に対し、未焼成
バーミキュライト5〜700重量部、無機質繊維1〜1
00重量部、さらに、700℃以内に分解する炭酸水素
化合物、1000℃以内に分解する炭酸塩化合物、80
0℃以内に分解する水酸化化合物の三種の化合物のうち
いずれか一種または二種以上15〜1800重量部であ
る組成をもつことをその要旨とする。さらに再乳化合成
樹脂粉末を、バインダー100重量部に対し、1〜20
0重量部含むことが望まれる。また更に無機質軽量骨材
を、バインダー100重量部に対し、5〜400重量部
含むことが望まれる。
【0008】(具体的な構成の説明)本発明においてバ
インダーとしては水硬性セメント及び水ガラスの内いず
れか一または両方を用いるものであるが、望ましくはそ
の両方を用い、その配合率は水硬性セメント100重量
部に対して、水ガラス5〜200重量部である。
【0009】水硬性セメントは、具体例としてポルトラ
ンドセメント、アルミナセメント、シリカセメント、高
炉セメント、フライアッシュセメント、耐硫酸セメント
等が挙げられる。水硬性セメントは高温状態時における
耐火被覆材の鉄骨ヘの接着強度の向上と、耐火被覆材の
機械的強度の向上を目的として使用するものである。水
ガラスは、具体例としてメタけい酸ナトリウム1種、2
種に属し粉末または顆粒状であるものなどが挙げられ
る。水ガラスは、水硬性セメントと同様に高温状態時に
おける耐火被覆材の鉄骨ヘの接着強度の向上と、耐火被
覆材の機械的強度の向上の目的、更に耐火被覆材の表面
強度の向上と化粧性の向上を目的として使用するもので
ある。
【0010】本発明の特徴的な構成要素であるところの
未焼成バーミキュライトとは、黒雲母と金雲母が変形し
て出来た二次的鉱物である。通常バーミキュライトは5
00℃〜800℃で焼成し膨張させ、かさ比重0.02
kg/l〜0.4kg/lをなすものであるが、本発明
においては焼成処理をしていない未焼成、未膨張のバー
ミキュライトを使用する。これは耐火時の加熱により耐
火被覆材の膨張と結晶水が抜けることによる吸熱作用と
水蒸気ガス層の形成による熱伝導の遅れの作用を目的と
するものである。またその配合率は、バインダー100
重量部に対して、5〜700重量部であるが、望ましく
は30〜500重量部である。さらに最好適には150
〜200重量部である。配合率が下限値以下であると本
発明による膨張は期待できず、また上限値以上になると
それ以上の膨張率の向上はなくなり強度的にも劣化す
る。
【0011】次に無機質繊維とは、具体例として対アル
カリガラス繊維、セラミックファイバー等が挙げられ
る。無機質繊維は本発明における耐火被覆材の膨張時の
脱落、剥離を防止することを目的とし使用するものであ
る。またその配合率は、バインダー100重量部に対し
て、1〜300重量部であるが、望ましくは20〜10
0重量部である。配合率が下限値以下であると耐火被覆
材の膨張時の脱落、剥離を防止することが期待できず、
また上限値以上になるとそれ以上の膨張時の脱落、剥離
の防止効果は得られないものである。
【0012】700℃以内に分解する炭酸水素化合物と
は、具体例として炭酸水素ナトリウム(NaHC
3 )、炭酸水素カルシウム((Ca(HC
3 2 ))等があげられる。これは耐火時の加熱によ
り炭酸水素化合物が分解する時の吸熱作用と水蒸気ガ
ス、炭酸ガス層の形成による熱伝導の遅れの作用、及び
耐火被覆材の表面強度の向上を目的とするものである。
またその配合率は、バインダー100重量部に対して、
5〜600重量部であるが、望ましくは50〜300重
量部である。 1000℃以内に分解する炭酸塩化合物
とは、具体例として炭酸カルシウム(CaCO3 )、炭
酸マグネシウム(MgCO3 )等が挙げられる。炭酸塩
化合物は耐火時の加熱により分解することによる吸熱作
用と炭酸ガス層の形成による熱伝導の遅れの作用が期待
できる。またその配合率は、バインダー100重量部に
対して、5〜600重量部であるが、望ましくは50〜
300重量部である。800℃以内に分解する水酸化化
合物としては、最も好ましい具体例として水酸化アルミ
ニウム((Al(OH)3 ))、ギブサイト等が挙げら
れる。水酸化化合物は耐火時の加熱により分解すること
による吸熱作用と水蒸気ガス層の形成による熱伝導の遅
れの作用が期待できる。またその配合率は、バインダー
100重量部に対して、5〜600重量部であるが、望
ましくは50〜300重量部である。
【0013】更に再乳化合成樹脂粉末とは、具体例とし
て酢酸ビニル共重合系再乳化合成樹脂粉末などが挙げら
れる。再乳化合成樹脂粉末は常温時に置ける耐火被覆材
の鉄骨への接着強度の向上と耐火被覆材の表面強度の向
上が期待できる。またその配合率は、バインダー100
重量部に対して、1〜200重量部であるが、望ましく
は5〜30重量部である。再乳化合成樹脂粉末の配合率
が下限値以下であると耐火被覆材の鉄骨への接着強度の
向上は期待できなく、上限値以上であると耐火被覆材の
鉄骨への接着強度の向上と耐火被覆材の表面強度のそれ
以上の向上はなくなってしまう。
【0014】無機質軽量骨材とは、具体例として黒曜石
パーライト、真珠岩パーライト等が挙げられる。無機質
軽量骨材は本発明における耐火被覆材の軽量化、熱伝導
率の低減を目的として使用するものである。またその配
合率は、バインダー100重量部に対して、5〜400
重量部であるが、望ましくは30〜120重量部であ
る。無機質軽量骨材の配合率が下限値以下であると耐火
被覆材の軽量化、熱伝導率の低減は期待できず、上限値
以上であると耐火被覆材の機械的強度が劣化してしまう
ことになる。
【0015】
【作用】本発明の組成において高い耐火性能は、耐火被
覆材の膨張による熱伝導率の低減、吸熱作用、炭酸ガス
および/または水蒸気ガスによる不燃性ガス層の形成に
よる熱伝導率の遅れの作用の3作用より得られるものと
考えられる。特に未焼成バーミキュライトの膨張による
熱伝導率の低下と、膨張の際に未焼成バーミキュライト
の結晶水が抜けることによる吸熱作用、さらにこの結晶
水による水蒸気ガスの不燃性ガス層の形成による熱伝導
の遅れが、高耐火性能に大いに寄与していると考えられ
る。
【0016】以下本発明の耐火被覆材のうち、炭酸水素
化合物、炭酸塩化合物、水酸化化合物のすべてを有する
耐火被覆材における耐火機構を耐火試験温度に準ずる形
で記述すれば次のとおりである。
【0017】火災時においては、初めに水酸化化合物が
250℃程度で徐々に分解吸熱反応を起こす。これによ
り発生する大半の水蒸気ガスは耐火被覆材の表層に進行
するが、未焼成バーミキュライトがまだ膨張していない
ため、ある程度の水蒸気ガスは耐火被覆材内部に進行し
ていくことになる。これは鉄骨面と耐火被覆材との層間
に溜っていき鉄骨の温度上昇を妨げることになる。
【0018】続いて未焼成バーミキュライトが加熱によ
り300℃程度で耐火被覆材の加熱面表層より膨張し始
め熱伝導率は低下していき、同時にバーミキュライトに
含まれている結晶水が結晶構造より抜けるために吸熱作
用が生じるため耐火性能は温度上昇変化に乗じて優れて
いくことになる。
【0019】耐火被覆材の表面温度が350℃程度にな
ると炭酸水素化合物が徐々に分解吸熱反応を起こし炭酸
ガスと水蒸気ガスを発生する。これは混合不燃性ガスで
あるが、この大半の不燃性ガスは膨張しているバーミキ
ュライトを抜けるかたちで耐火被覆材の加熱表面に不燃
性ガス層を形成する。しかしある程度の不燃性ガス中の
水蒸気ガスは水酸化化合物による水蒸気ガスと同様に耐
火被覆材内部に進行していき鉄骨面と耐火被覆材との層
間に溜って鉄骨の温度上昇を妨げることになる。また炭
酸水素化合物は膨張後の耐火被覆材の加熱表面強度を向
上させる効果があり、おそらく分解生成した酸化物が表
層に集まるためだと考えられる。
【0020】耐火被覆材の表面温度が800℃程度にな
ると炭酸塩化合物が徐々に分解吸熱反応を起こし炭酸ガ
スを形成する。この炭酸ガスは膨張しているバーミキュ
ライトを抜けるかたちで耐火被覆材の加熱表面に不燃性
ガス層を形成し耐火被覆材の熱伝導を遅らせ鉄骨の温度
上昇を妨げることになる。
【0021】以上の現象が時間経過と共に耐火被覆材の
加熱表面から内部に向かって進行することにより優れた
耐火性能が得られるものと推測される。
【0022】
【実施例】以下、実施例、比較例を挙げて本発明を詳細
に説明する。なお、実施例及び比較例において、水硬性
セメントとしては白色セメント、水ガラスとしてはメタ
けい酸ナトリウム1種、炭酸水素化合物としては炭酸水
素ナトリウム、水酸化化合物としては水酸化アルミニウ
ム、炭酸塩化合物としては炭酸カルシウム、無機質軽量
骨材としては黒曜石パーライト、再乳化合成樹脂粉末と
しては酢酸ビニル共重合系再乳化合成樹脂粉末、無機質
繊維としては耐アルカリガラス繊維を用いた。これらの
配合率を各実施例、及び各比較例毎に変え、これら材料
を加水混練し得られた混合物を、鉄骨を想定した100
×100×1.5mmの鉄板に15mm厚に塗布し、こ
れを1000℃に加熱された炉に曝し、上記鉄板の平均
温度が350℃に達するまでの時間を求めた。
【0023】実施例 1〜4 表1に示すように、白色セメント、水ガラス、炭酸水素
ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、黒
曜石パーライト、耐アルカリガラス繊維、再乳化合成樹
脂粉末の配合率を一定とし、未焼成バーミキュライトの
配合率をその下限値より上限値まで変化させたものであ
る。実施例1〜4全てにおいて、15mm厚耐火時間は
60分を上回っており、従来の60分耐火時間を達成す
るに必要とされた20mmを大きく下回る厚みで、十分
な耐火性能が得られることが分かる。
【0024】
【表1】 実施例 5〜9 表2に示すように、白色セメント、水ガラス、黒曜石パ
ーライト、耐アルカリガラス繊維、再乳化エマルジョン
及び未焼成バーミキュライトの配合率を一定とし、炭酸
水素ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム
の配合率をその範囲内で変化させたものである。15m
m厚耐火時間はすべて60分を上回っており、炭酸水素
ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウムの配
合量の合計がその範囲を満たせば、耐火被覆材は十分な
耐火性能を有することが分かる。
【表2】 実施例 10〜15 表3に示すように、本発明による、各要素の配合率の条
件を満たす中で、炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニ
ウム、炭酸カルシウムのうち、それぞれを単独で用いた
例(実施例No.10〜12)、及び黒曜石パーライ
ト、再乳化合成樹脂粉末を含まないものとした例(実施
例No.13〜15)である。15mm厚耐火時間はす
べて60分を上回っており、これにより、炭酸水素ナト
リウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウムは、単独
であっても十分な耐火性能を有することが分かる。
【0025】
【表3】 比較例 1 表4に示すように、実施例1〜4と同様の配合率で、未
焼成バーミキュライトのみを添加しない例である。炭酸
水素ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム
及び黒曜石パーライトが適量添加されているにかかわら
ず、15mm厚耐火時間は60分を下回り、これによ
り、未焼成バーミキュライトの耐火性能への寄与が分か
る。
【0026】比較例 2 表4に示すように、未焼成バーミキュライトは最適量添
加するが、炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウム、
炭酸カルシウムをその下限値以下の配合率としたもので
ある。15mm厚耐火時間は60分を下回り、これによ
り、炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カ
ルシウムの耐火性能への寄与が分かる。 比較例 3 表4に示すように、未焼成バーミキュライトは添加する
が、炭酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カ
ルシウムを全く添加しない例である。未焼成バーミキュ
ライトはその適当な配合率内で多めに添加されているに
もかかわらず、15mm厚耐火時間は60分を下回る。
これにより、未焼成バーミキュライトは単独でなく、炭
酸水素ナトリウム、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウ
ム等との相乗効果により、より高い耐火性能を発揮する
ものであることが分かる。
【0027】
【表4】 また上記実施例により得られた耐火被覆材は、表面強度
に対してモルタルコンクリートに近いものであり、施工
後の飛散、剥離、脱落の恐れは全くないものであった。
また化粧性においては耐久性、耐候性に優れた白色系の
耐火被覆材が得られ、着色などを行う化粧作業にも適し
ているものであった。
【0028】
【発明の効果】本発明において特筆すべき点は、未焼成
バーミキュライトを加えることによって、現在の非石
綿、非岩綿系の耐火被覆材の耐火原理にもう一つ膨張作
用を加えた形となり、より一層の耐火性能が得られるこ
とである。
【0029】従って耐火被覆材の施工厚みをより薄くす
ることが可能となり、従来二回吹きをしなければならな
かった吹き付け工事が、一回で済み、工期の短縮、作業
効率の向上、作業工程の簡略化、作業労働の軽減が可能
となるものである。
【0030】また水ガラス、再乳化合成樹脂粉末、水硬
性セメントを添加した場合はこれらの作用により表面強
度に対してモルタルコンクリートに近いものが出来るた
め、施工後の飛散、剥離、脱落の恐れは全くなく、柱部
において仕上げ作業にはセメント系フィラー等により表
面強度を補強する必要がない。このためセメント系フィ
ラーなどによる左官作業工程が省けるため、さらなる工
期の短縮、作業効率の向上、作業工程の簡略化、作業労
働の軽減が可能となる。また化粧性においては耐久性、
耐候性に優れた白色系の耐火被覆材であるため着色など
を行う化粧作業にも適しているものである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F16L 59/02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未焼成バーミキュライト、 無機質繊維、 水硬性セメント、及び/または水ガラスよりなるバイン
    ダー、 さらに、700℃以内に分解する炭酸水素化合物、 1000℃以内に分解する炭酸塩化合物、 800℃以内に分解する水酸化化合物のうちいずれか一
    種または二種以上を有効成分とし、 その配合率が、上記バインダー100重量部に対し、 未焼成バーミキュライト5〜700重量部、 無機質繊維1〜300重量部、 炭酸水素化合物、炭酸塩化合物及び、水酸化化合物のう
    ちいずれか一種または二種以上15〜1800重量部の
    組成を有することを特徴とする耐火被覆材。
  2. 【請求項2】更に再乳化合成樹脂粉末を、バインダー1
    00重量部に対し、1〜200重量部含むことを特徴と
    する請求項1記載の耐火被覆材。
  3. 【請求項3】更に無機質軽量骨材を、バインダー100
    重量部に対し、5〜400重量部含むことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の耐火被覆材。
  4. 【請求項4】未焼成バーミキュライト、 無機質繊維 水硬性セメント 水ガラス 700℃以内に分解する炭酸水素化合物、 1000℃以内に分解する炭酸塩化合物、 800℃以内に分解する水酸化化合物、 再乳化合成樹脂粉末、 無機質軽量骨材 を有効成分とし、 その配合率が水硬性セメント100重量部に対し、 未焼成バーミキュライト5〜700重量部、無機質繊維
    1〜300重量部、 水ガラス5〜200重量部、 炭酸水素化合物5〜600重量部、 炭酸塩化合物5〜600重量部、 水酸化化合物5〜600重量部の組成を有することを特
    徴とする耐火被覆材。
JP4189714A 1992-07-16 1992-07-16 未焼成バーミキュライトによる耐火被覆材 Expired - Lifetime JPH0825807B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9911293B2 (en) 2015-01-12 2018-03-06 Jonathan Lee Security device for integration into a security system

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US9911293B2 (en) 2015-01-12 2018-03-06 Jonathan Lee Security device for integration into a security system

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