JPH06326576A - タイミング再生回路 - Google Patents

タイミング再生回路

Info

Publication number
JPH06326576A
JPH06326576A JP5132852A JP13285293A JPH06326576A JP H06326576 A JPH06326576 A JP H06326576A JP 5132852 A JP5132852 A JP 5132852A JP 13285293 A JP13285293 A JP 13285293A JP H06326576 A JPH06326576 A JP H06326576A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
clock
signal
output
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5132852A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3506730B2 (ja
Inventor
Hidekazu Ishii
英一 石井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP13285293A priority Critical patent/JP3506730B2/ja
Publication of JPH06326576A publication Critical patent/JPH06326576A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3506730B2 publication Critical patent/JP3506730B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulation Of Pulses (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 広いクロック周波数範囲で安定した動作が可
能なタイミング再生回路を提供できるようにすることを
目的とする。 【構成】 クロック信号が入力され、上記クロック信号
を遅延する遅延素子が直列に複数個接続された信号遅延
手段VCDと、上記信号遅延手段の出力を取り出すクロ
ック出力端CK1〜CKNと、遅延手段の各段の出力反
転順序を監視するパルス発生順序検出手段PODとを設
けるとともに、上記パルス発生順序検出手段PODが、
上記信号遅延手段VCDの全段の遅延手段の出力が一極
性に反転してから最前段の遅延手段の出力が再び同一極
性に反転するか否かを検出することにより、本来の遅延
時間τ=クロック信号の周期T以外の条件で帰還ループ
が安定してしまう不都合を防止して、半導体集積回路内
に作りこまれる素子のばらつきに対する許容度を大きく
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体集積回路内に設
けられたクロック信号のタイミングを再生するタイミン
グ再生回路に係わり、特に、多相化したクロック信号を
発生させるタイミング再生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のタイミング再生回路は、1993
年2月の日経マイクロデバイスp81〜85、1993
年2月1日の日経エレクトロニクス(no.573)p
129に記載のように構成されていた。
【0003】従来のタイミング再生回路の一例を、図5
に示す。図5に示すタイミング再生回路は、PLL(フ
ェーズ・ロックド・ループ)により構成されている。図
5において、位相差検出回路PDはクロック入力端子I
Nに入力される外部のクロック信号と、集積回路内の内
部のクロック信号の位相差を検出している。
【0004】そして、上記位相差検出回路PDの出力
は、ループフィルターLFを介して電圧制御発振器VC
Oの発振周波数を制御している。電圧制御発振器VCO
の出力は、集積回路内部のクロック信号として使用され
ている。このように、位相差検出回路PD、ループフィ
ルターLF、電圧制御発振器VCOでもってPLLを構
成し、集積回路内部のクロック信号と外部より与えられ
たクロック信号の位相を合わせて、タイミングを再生し
ていた。
【0005】次に、別の従来例を図6に示す。図6に示
したのは内部のクロック信号のデューティを50%にす
るために、1/2分周回路DIV2を電圧制御発振器V
COの後段に設けた例を示している。
【0006】この例の場合は、電圧制御発振器VCOの
発振周波数を、図5に示した従来例の2倍にしなければ
ならないけれども、発振波形の自由度を大きくできる利
点を有している。
【0007】さらに、集積回路の内部のクロック信号を
多相にした従来例を、図7に示す。図7に示したのは集
積回路の内部のクロック信号を8相にした例であり、電
圧制御発振器VCOの後段に1/8分周回路DIV8を
設け、上記1/8分周回路DIV8の内部状態を8デコ
ーダDEC8にてデコードして8相のクロック信号とし
て取り出している。
【0008】そして、得られた8相の内部クロック信号
のうち、基準とする1つのクロック信号を位相差検出回
路PDに戻している。このようにして、外部から与えら
れるクロック信号と正確にタイミングの一致したクロッ
ク信号と、位相差が固定された残りの7相のクロック信
号を得ていた。
【0009】しかし、図7に示した例ではクロック信号
の周波数が高くなると実現が困難になる問題があった。
これは、電圧制御発振器VCOの発振周波数が、外部よ
り与えられるクロック信号の周波数の8倍になるためで
ある。しかも、内部のクロック信号の相数をさらに大き
くすれば、上記電圧制御発振器VCOの発振周波数をさ
らに高くしなければならない問題があった。
【0010】次に、この問題に有効な対策を施した例
を、図8に示す。図8に示した例は電圧制御遅延回路V
CDを用い、かつ多相のクロック信号を取り出すように
した例である。この回路の場合、外部から与えられたク
ロック信号を、電圧制御遅延回路VCDを介して位相差
検出回路PDの一方の入力端子に供給するとともに、他
方の入力端子に直接印加している。
【0011】そして、位相差検出回路PDの出力はルー
プフィルターLFを介して上記電圧制御遅延回路VCD
に供給し、これを制御するようにしている。すなわち、
位相差検出回路PD、ループフィルターLF、電圧制御
遅延回路VCDよりなる帰還ループにより、電圧制御遅
延回路VCDにおける遅延時間τを、外部より与えられ
たクロック信号の周期Tに正確に一致させるようにして
いる。また、電圧制御遅延回路VCDの複数の中間タッ
プより得られる信号を、それぞれ多相のクロック信号C
1 〜CKN として取り出していた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
図8に示した例ではクロック信号の周波数が高いときで
もタイミングを再生することができ、しかも多相のクロ
ック信号が得られる利点を有している。
【0013】しかし、位相差検出回路PD、ループフィ
ルターLF、電圧制御遅延回路VCDよりなる帰還ルー
プにおいて、電圧制御遅延回路VCDにおける遅延時間
τが外部より与えられたクロック信号の周期Tに正確に
等しくならない場合があるという問題があった。
【0014】これは、上記帰還ループが安定する条件が
次式に示されるように、複数存在するためであった。 τ=T、2T、3T、4T、5T..... τ:電圧制御遅延回路VCDにおける遅延時間 T:クロック信号の周期
【0015】このため、半導体集積回路の製造上のバラ
ツキや素子の特性の温度変化等により、上記電圧制御遅
延回路VCDにおける遅延時間τの中心値のバラツキが
大きいときや、クロック信号の周期Tの値が大きく異な
るために、遅延時間τの制御変化範囲を広くするときに
は、本来のτ=T以外の条件で帰還ループが安定してし
まう可能性があった。
【0016】このため、従来は集積回路の製造工程にお
いてトリミングや、集積回路の使用に際して調整を行う
ことが必要となる問題があった。本発明は上述の問題点
にかんがみ、広いクロック周波数範囲で安定した動作が
可能なタイミング再生回路を提供できるようにすること
を目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のタイミング再生回路は、クロック信号が入
力され、前記クロック信号を遅延する遅延素子が直列に
複数個接続された信号遅延手段と、上記信号遅延素子の
出力を取り出すクロック出力端と、上記遅延手段の各段
の出力反転順序を監視するパルス発生順序検出手段とを
有している。
【0018】さらに、本発明のタイミング再生回路のパ
ルス発生順序検出手段は、上記信号遅延手段の全段の遅
延素子の出力が一極性に反転してから最前段の遅延素子
の出力が再び同一極性に反転するか否かを検出する。
【0019】また、本発明のタイミング再生回路のパル
ス発生順序検出手段は、隣接する遅延素子の出力を比較
し、前の段の遅延素子の出力反転が後段の遅延素子の出
力反転より早いタイミングで起こることを検出する。
【0020】
【作用】本発明のタイミング再生回路は、パルス発生順
検出回路を用いることにより、タイミング再生回路内の
帰還ループが誤った条件で安定させないようにしている
ので、広いクロック周波数範囲で安定した動作が可能な
タイミング再生回路を提供することができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明のタイミング再生回路の一実施
例を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施
例を示し、パルス発生順検出回路を用いたタイミング再
生回路を示している。
【0022】本実施例のタイミング再生回路は、図9に
示した従来例に対して多相のクロック信号の発生順を検
出するパルス発生順検出回路PODと、パルス発生順検
出回路PODの出力と位相差検出回路PDの出力とを加
算する加算器ADDを追加して構成したものである。
【0023】図1に示した本実施例によるパルス発生順
検出回路PODを用いたタイミング再生回路の動作は、
電圧制御遅延回路VCDにおける遅延時間τが正確に外
部より与えられたクロック信号の周期Tに等しくなって
いるとき(τ=T)の定常的な動作では、図9に示した
従来例と同じである。
【0024】すなわち、このときにはパルス発生順検出
回路PODからは、エラー信号は出力されない。しか
し、 τ=2T、3T、4T、5T....NT、(N+2)
T N:クロック信号の相数 のときには、パルス発生順検出回路PODからエラー信
号が出力されて、電圧制御遅延回路VCDにおける遅延
時間を短くするように制御している。
【0025】ここで、パルス発生順検出回路PODから
のエラー信号は、位相差検出回路PDからの出力よりも
大きく設定されている。これは、パルス発生順検出回路
PODでの判定を、位相差検出回路PDの判定結果より
優先させるためである。
【0026】ここで、 τ=(N+1)T、(2N+1)T、(3N+1)
T.... のときは、出力されるクロック信号は多相のクロック信
号も含めて正しい動作と同じタイミングになっている。
しかし、この場合ジッターが大きくなって問題である。
【0027】この問題に対しては、クロック信号の相数
を「4以上」のように、大きめに設定することで集積回
路の製造上のバラツキや、素子の特性の温度変化等より
電圧制御遅延回路VCDにおける遅延時間τの中心値の
バラツキ等に対応でき、 τ=(N+1)T.... では帰還ループが安定しないようにすることができる。
【0028】また、素子のバラツキや、温度特性が大き
いときや、応用上外部より与えられるクロック信号の周
期Tの範囲が大きくて、対応するために電圧制御遅延回
路VCDにおける遅延時間τの変化巾を広く取る場合
は、それに見合っただけクロック信号の相数を多く取れ
ばよい。この場合、半導体集積回路の動作上使用しない
相のクロック信号は、このタイミング再生回路より引き
出さないでよいのは言うまでもないことである。
【0029】本実施例のパルス発生順検出回路POD
は、第1のクロック信号端子CK1に印加されるクロッ
ク信号が、“0”から“1”に立ち上がる反転動作した
後に、第1のクロック信号端子CK1を除く、それぞれ
隣合った番号の2つのクロック信号端子CKに印加され
るクロック信号が、“0”から“1”に立ち上がる反転
動作するタイミングを比較して、若い番号のクロック信
号端子CKに印加されるクロック信号の方が先に反転動
作したことを検出している。
【0030】さらに、第1のクロック信号端子CK1に
印加されるクロック信号が、“0”から“1”に立ち上
がる反転動作した後に、さらに再度、第1のクロック信
号端子CK1に印加されるクロック信号が、“0”から
“1”に立ち上がる反転動作が起こるまでには、第2〜
Nのクロック信号入力端子CK2〜Nに印加されている
クロック信号は全て“0”から“1”に立ち上がる反転
動作を行ったことを検出している。
【0031】次に、本実施例のパルス発生順検出回路P
ODの構成例を図2に示す。図2に示した例は、クロッ
ク信号の相数Nを5にした例である。図2において、第
1〜5のクロック信号端子CK1〜5には、それぞれの
相のクロック信号が入力印加されている。
【0032】第1のクロック信号端子CK1は、第1の
JK型フリップ・フロップFF1および第6のJK型フ
リップ・フロップFF6のクロック端子Tへ接続されて
いる。また、第2のクロック信号端子CK2は、第2の
JK型フリップ・フロップFF2のクロック端子Tへ接
続され、第3のクロック信号端子CK3は第3のJK型
フリップ・フロップFF3のクロック端子Tへ接続され
ている。
【0033】また、第4のクロック信号端子CK4は、
第4のJK型フリップ・フロップFF4のクロック端子
Tへ接続され、第5のクロック信号端子CK5は第5の
JK型フリップ・フロップFF5のクロック端子Tへ接
続されている。
【0034】そして、第1のJK型フリップ・フロップ
FF1の正相出力は、第2〜5のJK型フリップ・フロ
ップFF2〜5のJ端子に共通に接続されるともに、第
1、7のNANDゲートNAND1、7の入力端子に共
通に接続されている。
【0035】一方、第1のJK型フリップ・フロップF
F1の反転出力は、第2〜5のJK型フリップ・フロッ
プFF2〜5のK端子に共通に接続されるとともに、第
2、6のNANDゲートNAND2、6の入力端子に共
通に接続されている。
【0036】第2のJK型フリップ・フロップFF2の
正相出力は、第1および第21のNANDゲートNAN
D1、21の入力端子に接続されている。また、第2の
JK型フリップ・フロップFF2の反転出力は、第2お
よび第22のNANDゲートNAND2、22の入力端
子に接続されている。
【0037】第3のJK型フリップ・フロップFF3の
正相出力は、第1、第22および第31のNANDゲー
トNAND1、22、31の入力端子に接続されてい
る。また、第3のJK型フリップ・フロップFF3の反
転出力は、第2、第21および第32のNANDゲート
NAND2、21、32の入力端子に接続されている。
【0038】第4のJK型フリップ・フロップFF4の
正相出力は、第1、第32および第41のNANDゲー
トNAND1、32、41の入力端子に接続されてい
る。また、第4のJK型フリップ・フロップFF4の反
転出力は、第2、第31および第42のNANDゲート
NAND2、31、42の入力端子に接続されている。
【0039】第5のJK型フリップ・フロップFF5の
正相出力は、第1および第42のNANDゲートNAN
D1、42の入力端子に接続されている。また、第5の
JK型フリップ・フロップFF5の反転出力は、第2お
よび第41のNANDゲートNAND2、42の入力端
子に接続されている。
【0040】第1、2のNANDゲートNAND1、2
の出力は、第3のNANDゲートNAND3の入力へ接
続されている。また、第3のNANDゲートNAND3
の出力は、第6のJK型フリップ・フロップFF6のK
端子と第1のインバータゲートINV1の入力へ接続さ
れている。
【0041】第1のインバータゲートINV1の出力
は、第6のJK型フリップ・フロップFF6のJ端子へ
接続されている。第21、第31および第41のNAN
DゲートNAND21、31、41の出力は、第4のN
ANDゲートNAND4の入力へ接続されている。
【0042】第22、第32および第42のNANDゲ
ートNAND22、32、42の出力は、第5のNAN
DゲートNAND5の入力へ接続されている。また、第
4のNANDゲートNAND4の出力は、第6のNAN
DゲートNAND6の入力へ接続されている。
【0043】第5のNANDゲートNAND5の出力
は、第7のNANDゲートNAND7の入力へ接続され
ている。第6および第7のNANDゲートNAND6、
7の出力は、第8のNANDゲートNAND8の入力へ
接続されている。
【0044】第8のNANDゲートNAND8の出力
は、第2のインバータゲートINV2の入力へ接続され
ている。また、第2のインバータゲートINV2の出力
は、第6のJK型フリップ・フロップFF6のセット端
子へ接続されている。
【0045】第1のJK型フリップ・フロップFF1の
J、K端子へは、“1”レベルの電圧が印加されてい
る。第6のJK型フリップ・フロップFF6の出力は、
パルス発生順検出回路PODの出力端子OUTへ取り出
されている。
【0046】本実施例によるパルス発生順検出回路は、
以上説明したような構成となっているので、第1のクロ
ック信号入力端子CK1に印加されるクロック信号が、
“0”から“1”に反転動作して立ち上がる毎に、第1
のJK型フリップ・フロップFF1は反転する。
【0047】また、第2のクロック信号入力端子CK2
に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に反転
動作して立ち上がる毎に、第2のJK型フリップ・フロ
ップFF2は、第1のJK型フリップ・フロップFF1
の内容を取り込んでいる。
【0048】第3のクロック信号入力端子CK3に印加
されるクロック信号が、“0”から“1”に反転動作し
て立ち上がる毎に、第3のJK型フリップ・フロップF
F3は第1のJK型フリップ・フロップFF1の内容を
取り込んでいる。
【0049】第4のクロック信号入力CK4に印加され
るクロック信号が、“0”から“1”に反転動作して立
ち上がる毎に第4のJK型フリップ・フロップFF4は
第1のJK型フリップ・フロップFF1の内容を取り込
んでいる。
【0050】第5のクロック信号入力端子CK5に印加
されるクロック信号が、“0”から“1”に反転動作し
て立ち上がる毎に第5のJK型フリップ・フロップFF
5は第1のJK型フリップ・フロップFF1の内容を取
り込んでいる。
【0051】すなわち、第1のクロック信号入力端子C
K1に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に
反転動作して立ち上がったことにより、第1のJK型フ
リップ・フロップFF1の正相出力が“1”になった後
に、第2〜5のクロック信号入力端子CK2〜CK5に
印加されるクロック信号が全て“0”から“1”に反転
動作して立ち上がると、第1のNANDゲートNAND
1の出力は、“0”となる。
【0052】また、第1のクロック信号入力端子CK1
に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に反転
動作して立ち上がったことにより、第1のJK型フリッ
プ・フロップFF1の反転出力が“1”になった後に、
第2〜5のクロック信号入力端子CK2〜CK5に印加
されるクロック信号が、全て“0”から“1”に反転動
作して立ち上がると、第2のNANDゲートNAND2
の出力は、“0”となる。
【0053】また、第1、2のNANDゲートNAND
1、2のどちらか一方の出力が“0”のときは、第3の
NANDゲートNAND3の出力は、“1”となる。一
方、第3のNANDゲートNAND3の出力が、“1”
のときに第1のクロック信号入力端子CK1に印加され
るクロック信号が、“0”から“1”に反転動作して立
ち上がっても、第6のJK型フリップ・フロップFF6
の正相出力は、“0”のままであり、誤差信号は出力さ
れない。
【0054】しかし、第1のクロック信号入力端子CK
1に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に反
転動作して立ち上がったことにより、第1のJK型フリ
ップ・フロップFF1が反転動作した後に、第2〜5の
クロック信号入力端子CK2〜5に印加されるクロック
信号が全てが“0”から“1”に反転動作して立ち上が
ってしまわないうちに、再び第1のクロック信号入力端
子CK1に印加されるクロック信号が、“0”から
“1”に反転動作して立ち上がると、このときは、第3
のNANDゲートNAND3の出力が“0”で、第1の
インバータゲートINV1の出力は、“1”であるた
め、第6のJK型フリップ・フロップFF6の正相出力
は、“1”となり、誤差信号が出力される。
【0055】すなわち、第1のクロック信号入力端子C
K1に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に
反転動作して立ち上がったことにより、第1のJK型フ
リップ・フロップFF1の正相出力が“0”になった後
に、第2のクロック信号入力端子CK1に印加されるク
ロック信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち上
がる方が、第3のクロック信号入力端子CK3に印加さ
れるクロック信号が、“0”から“1”に反転動作して
立ち上がるのより速かったことを、第21のNANDゲ
ートNAND21ので検出している。
【0056】また、第1のクロック信号入力端子CK1
に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に反転
動作して立ち上がったことにより、第1のJK型フリッ
プ・フロップFF1の正相出力が“0”になった後に、
第3のクロック信号入力端子CK3に印加されるクロッ
ク信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち上がる
方が、第4のクロック信号入力端子CK4に印加される
クロック信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち
上がるのより速かったことを第31のNANDゲートN
AND31ので検出している。
【0057】そして、第1のクロック信号入力端子CK
1に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に反
転動作して立ち上がったことにより、第1のJK型フリ
ップ・フロップFF1の正相出力が“0”になった後
に、第4のクロック信号入力端子CK4に印加されるク
ロック信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち上
がる方が、第5のクロック信号入力端子CK5に印加さ
れるクロック信号が、“0”から“1”に反転動作して
立ち上がるのより立ち上がるのより速かったことを第4
1のNANDゲートNAND41ので検出している。
【0058】また、第1のクロック信号入力端子CK1
に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に反転
動作して立ち上がったことにより、第1のJK型フリッ
プ・フロップFF1の正相出力が“1”になった後に、
第2のクロック信号入力端子CK2に印加されるクロッ
ク信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち上がる
方が、第3のクロック信号入力端子CK3に印加される
クロック信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち
上がるのより速かったことを第22のNANDゲートN
AND22ので検出している。
【0059】また、第1のクロック信号入力端子CK1
に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に反転
動作して立ち上がったことにより第1のJK型フリップ
・フロップFF1の正相出力が“1”になった後に、第
3のクロック信号入力端子CK3に印加されるクロック
信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち上がる方
が、第4のクロック信号入力端子CK4に印加されるク
ロック信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち上
がるのより速かったことを第32のNANDゲートNA
ND32ので検出している。
【0060】また、第1のクロック信号入力端子CK1
に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に反転
動作して立ち上がったことにより第1のJK型フリップ
・フロップFF1の正相出力が“0”になった後に、第
4のクロック信号入力端子CK4に印加されるクロック
信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち上がる方
が、第5のクロック信号入力端子CK5に印加されるク
ロック信号が、“0”から“1”に反転動作して立ち上
がるのより速かったことを第42のNANDゲートNA
ND42ので検出している。
【0061】そして、第21、第22、第31、第3
2、第41および第42のNANDゲートNAND2
1、22、31、32、41、42において誤りが検出
されると、第4〜8のNANDゲートNAND4〜8と
第2のインバータゲートINV2とを介して第6のJK
型フリップ・フロップFF6をセットしている。こうし
て誤差信号が出力される。
【0062】図3は、本実施例のタイミング再生回路が
正しい安定状態にあるときのパルス発生順検出回路PO
Dの動作を説明するための図面である。また、図4はタ
イミング再生回路が過渡的な状態にあるときのパルス発
生順検出回路PODの動作を説明するための図面であ
る。
【0063】図4に示した動作例は、第1のクロック信
号端子CK1および第5のクロック信号端子CK5に印
加されるクロック信号の“0”から“1”への反転動作
のタイミングが重なった例である。
【0064】この場合でも、第1のクロック信号端子C
K1に印加されるクロック信号が、“0”から“1”に
立ち上がる反転動作した後に、それぞれ隣合った番号の
2つのクロック信号端子に印加されるクロック信号が、
“0”から“1”に立ち上がる反転動作するタイミング
を比較する。
【0065】そして、若い番号のクロック信号端子に印
加されるクロック信号の方が先に反転動作したことを検
出するのに用いた各クロック信号の反転動作の検出手段
と、さらに再度、第1のクロック信号端子CK1に印加
されるクロック信号が、“0”から“1”に立ち上がる
反転動作が起こるまでには、第2〜5のクロック信号入
力端子CK2〜5に印加されているクロック信号は全て
“0”から“1”に立ち上がる反転動作を行ったことを
検出するのに用いた各クロック信号の反転動作の検出手
段を共通に用いているため、誤差信号を正しく出力して
いる。
【0066】図5に、電圧制御遅延回路PODの代表例
を示す。図4に示した例は、インバータゲート回路を多
段に縦続接続するとともに、各インバータゲート回路へ
の電源、GND電流を制御するようにした例を示してい
る。
【0067】
【発明の効果】本発明は上述したように、本発明によれ
ば、本来の遅延時間τ=クロック信号の周期T以外の条
件で帰還ループが安定してしまう不都合を確実に防止す
ることができる。これにより、本発明によるパルス発生
順検出回路を用いたタイミング再生回路では、半導体集
積回路の製造工程におけるトリミングが不要となるとと
もに、半導体集積回路の使用に際して調整を行うことが
不要となる効果が得られる。これにより、半導体集積回
路の製造上のバラツキや、温度特性に対する許容度を大
きくできる効果が得られるとともに、応用上、クロック
信号の周波数を広い範囲に設定できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるパルス発生順検出回路を用いたタ
イミング再生回路の一例を示す構成図である。
【図2】パルス発生順検出回路の一例を示す構成図であ
る。
【図3】各部の動作を示す波形図である。
【図4】各部の動作を示す波形図である。
【図5】電圧制御遅延回路の一例を示す構成図である。
【図6】従来のタイミング再生回路の一例を示す構成図
である。
【図7】従来のタイミング再生回路の一例を示す構成図
である。
【図8】従来のタイミング再生回路の一例を示す構成図
である。
【図9】従来のタイミング再生回路の一例を示す構成図
である。
【符号の説明】
IN クロック入力端子 VCD 電圧制御遅延回路 DR1〜N ドライバー CK1〜N クロック信号端子 PD 位相差検出回路 ADD 加算器 LF ループフィルター POD パルス発生順検出回路 FF1〜6 JK型フリップ・フロップ NAND NANDゲート INV インバータゲート OUT 出力端子 VCO 電圧制御発振器 DIV2 1/2分周回路 DIV8 1/8分周回路 DEC デコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から与えられたクロック信号をもと
    にして、上記クロック信号と位相の異なる複数のクロッ
    ク信号を生成して出力するタイミング再生回路におい
    て、 上記クロック信号が入力され、上記クロック信号を所定
    時間遅延させるための遅延素子が直列に複数個接続され
    てなるN段の信号遅延手段と、 上記信号遅延手段の各段の出力を取り出すクロック出力
    端と、 上記信号遅延手段の各段の出力反転順序を監視するパル
    ス発生順序検出手段とを備えることを特徴とするタイミ
    ング再生回路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記パルス発生順序
    検出手段は、上記信号遅延手段の出力が或る極性に反転
    してから最前段の出力が再び同一極性に反転するか否か
    を検出することを特徴とするタイミング再生回路。
  3. 【請求項3】 請求項1において、上記パルス発生順序
    検出手段は、隣接する遅延素子の出力を比較し、前の段
    の遅延素子の出力反転が後段の遅延素子の出力反転より
    早いタイミングで起こることを検出する手段であること
    を特徴とするタイミング再生回路。
  4. 【請求項4】 半導体集積回路に対して外部から与えら
    れたクロック信号をもとに、上記半導体集積回路の内部
    にタイミングを合わせて4相以上の複数相のクロック信
    号を作り出すタイミング再生回路において、 入力されたクロック信号を所定時間遅らせて次段のクロ
    ック信号入力端子に供給する信号処理回路が、第1から
    第NまでN個直列に接続されてなるN段の信号遅延手段
    と、 上記第1の信号処理回路のクロック信号入力端子に印加
    されるクロック信号が第1の論理状態から第2の論理状
    態に変わる反転動作が起こった後に、上記第1の信号処
    理回路のクロック信号入力端子を除く、それぞれ隣合っ
    た2つの信号処理回路のクロック信号入力端子に印加さ
    れるクロック信号が第1の論理状態から第2の論理状態
    に反転動作するタイミングを比較して、若い番号の信号
    処理回路のクロック信号入力端子に印加されたクロック
    信号の方が先に反転動作することを検出する第1の検出
    手段と、 上記第1の信号処理回路のクロック信号入力端子に印加
    されるクロック信号が第1の論理状態から第2の論理状
    態に変わる反転動作が起こった後に、さらに再度、上記
    第1の信号処理回路のクロック信号入力端子に印加され
    るクロック信号が第1の論理状態から第2の論理状態に
    反転動作するまでには、上記第2から第Nの信号処理回
    路のクロック信号入力端子に印加されているクロック信
    号は全て第1の論理状態から第2の論理状態への反転動
    作を行ったことを検出する第2の検出手段とを備えたこ
    とを特徴とするタイミング再生回路。
JP13285293A 1993-05-11 1993-05-11 タイミング再生回路 Expired - Fee Related JP3506730B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13285293A JP3506730B2 (ja) 1993-05-11 1993-05-11 タイミング再生回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13285293A JP3506730B2 (ja) 1993-05-11 1993-05-11 タイミング再生回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06326576A true JPH06326576A (ja) 1994-11-25
JP3506730B2 JP3506730B2 (ja) 2004-03-15

Family

ID=15091032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13285293A Expired - Fee Related JP3506730B2 (ja) 1993-05-11 1993-05-11 タイミング再生回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3506730B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100646245B1 (ko) * 2005-12-26 2006-11-23 엘지전자 주식회사 디지털로 제어되는 주파수 발생기.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100646245B1 (ko) * 2005-12-26 2006-11-23 엘지전자 주식회사 디지털로 제어되는 주파수 발생기.

Also Published As

Publication number Publication date
JP3506730B2 (ja) 2004-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100605588B1 (ko) 반도체 기억 소자에서의 지연 고정 루프 및 그의 클럭록킹 방법
US5537068A (en) Differential delay line clock generator
US6069506A (en) Method and apparatus for improving the performance of digital delay locked loop circuits
US4922141A (en) Phase-locked loop delay line
KR100696957B1 (ko) 클럭 듀티 조정 회로, 이를 이용한 지연 고정 루프 회로 및그 방법
US4904948A (en) Phase comparator circuit
KR100527402B1 (ko) 디디알 동기식메모리의 지연고정루프 장치
JP3847961B2 (ja) 内部クロック信号発生器及びそれを有する半導体メモリ装置
US6628171B1 (en) Method, architecture and circuit for controlling and/or operating an oscillator
US5285483A (en) Phase synchronization circuit
US7567101B2 (en) Digital PLL circuit
JP2830735B2 (ja) 位相同期型タイミング発生回路
US6882196B2 (en) Duty cycle corrector
JPS63146613A (ja) 遅延回路
US6897691B2 (en) Phase locked loop with low steady state phase errors and calibration circuit for the same
US7109774B2 (en) Delay locked loop (DLL) circuit and method for locking clock delay by using the same
JP2005198339A (ja) 位相ロック・ループにおけるプログラム可能周波数分周器
JPH11261412A (ja) 位相比較回路
JPH10327055A (ja) 遅延ロックド回路
JP3506730B2 (ja) タイミング再生回路
KR100672033B1 (ko) 두 개의 입력 기준 클럭을 가지는 지연동기루프회로, 이를포함하는 클럭 신호 발생 회로 및 클럭 신호 발생 방법
JP3506731B2 (ja) タイミング再生回路
JP3506732B2 (ja) タイミング再生回路
JP3506729B2 (ja) タイミング再生回路
KR19990042341A (ko) 클럭 동기 지연 회로와 결합된 지연 동기 루프(dll)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010313

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031217

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees