JPH06326548A - 高配向性ダイヤモンド薄膜を使用した表面弾性波素子 - Google Patents

高配向性ダイヤモンド薄膜を使用した表面弾性波素子

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JPH06326548A
JPH06326548A JP5111990A JP11199093A JPH06326548A JP H06326548 A JPH06326548 A JP H06326548A JP 5111990 A JP5111990 A JP 5111990A JP 11199093 A JP11199093 A JP 11199093A JP H06326548 A JPH06326548 A JP H06326548A
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JP
Japan
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thin film
diamond thin
acoustic wave
surface acoustic
diamond
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Application number
JP5111990A
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English (en)
Inventor
Rie Nakamura
理枝 中村
Koji Kobashi
宏司 小橋
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H9/00Networks comprising electromechanical or electro-acoustic devices; Electromechanical resonators
    • H03H9/02Details
    • H03H9/02535Details of surface acoustic wave devices
    • H03H9/02543Characteristics of substrate, e.g. cutting angles
    • H03H9/02582Characteristics of substrate, e.g. cutting angles of diamond substrates

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面が平坦であり、表面弾性波の伝搬速度が
速く、表面研磨工程を付加することなく大面積の素子を
得ることができる高配向性ダイヤモンド薄膜を使用した
表面弾性波素子を提供する。 【構成】 高配向性ダイヤモンド薄膜を使用した表面弾
性波素子は、高配向性ダイヤモンド薄膜と、この薄膜上
に形成された圧電体層及び電極層とを有する。そして、
この高配向性ダイヤモンド薄膜は、気相合成によって形
成されたダイヤモンド薄膜であって、薄膜表面積の80
%以上がダイヤモンドの(100)結晶面又は(11
1)結晶面から構成されており、隣接する(100)結
晶面又は(111)結晶面の結晶面方位を表すオイラー
角{α,β,γ}の差{△α,△β,△γ}が|△α|
≦10°、|△β|≦10°、|△γ|≦10°を同時
に満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高周波用フィルタ等に使
用するのに好適の高配向性ダイヤモンド薄膜を使用した
表面弾性波素子に関する。
【0002】
【従来の技術】ダイヤモンドはバンドギャップが大き
く、耐薬品性及び耐放射線性が優れている等の特徴を有
しており、耐環境性デバイス等への応用が期待されてい
る。特に、ダイヤモンドが種々の材料中で最も大きい音
速を有している点に着目し、ダイヤモンドを基板として
使用した表面弾性波素子が提案されている(特開平1-62
911号、1-233819号、1-236712号、1-808949号、2-20910
号、2-137413号、2-239715号、3-175811号、3-204211
号、2-299309号)。このように、ダイヤモンド薄膜を基
板とすることにより、表面弾性波の伝搬速度が速くなる
ので、GHz領域の表面弾性波の製造が可能になると期
待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来試
作されている表面弾性波素子において、基板として使用
されている多結晶ダイヤモンド薄膜は、表面粗さが大き
く、結晶欠陥も多いため、理論上、ダイヤモンドとして
予想されるほどの高い伝搬速度は得られていない。ま
た、表面粗さが大きいので、表面を平滑にするために表
面研磨工程を付加する必要がある。単結晶ダイヤモンド
上に成長させたエピタキシャル膜は、従来の多結晶膜よ
り欠陥が少ないと思われるが、基板の大きさが限定され
ているため、汎用のフォトリソグラフィ技術を用いるこ
とが難しく、またコストが高く、量産化が困難である。
【0004】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、表面が平坦であり、表面弾性波の伝搬速度
が速く、表面研磨工程を付加することなく大面積の素子
を得ることができる高配向性ダイヤモンド薄膜を使用し
た表面弾性波素子を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る高配向性ダ
イヤモンド薄膜を使用した表面弾性波素子は、気相合成
によって形成されたダイヤモンド薄膜であって、薄膜表
面積の80%以上がダイヤモンドの(100)結晶面又
は(111)結晶面から構成されており、隣接する(1
00)結晶面又は(111)結晶面の結晶面方位を表す
オイラー角{α,β,γ}の差{△α,△β,△γ}が
|△α|≦10°、|△β|≦10°、|△γ|≦10
°を同時に満足する高配向性ダイヤモンド薄膜と、この
薄膜上に形成された圧電体層及び電極層とを有すること
を特徴とする。
【0006】図1は本発明に係る(100)結晶面が高
度に配向したダイヤモンド薄膜表面の構造を模式的に示
す。薄膜面内に相互に直交するX軸及びY軸を定義し、
薄膜表面の法線方向をZ軸と定義する。i番目及びそれ
に隣接するj番目のダイヤモンド結晶面の結晶面方位を
表すオイラー角を夫々{αi,βi,γi}、{αj
βj,γj}とし、両者の角度差を{△α,△β,△γ}
とする。
【0007】オイラー角{α,β,γ}は基準結晶面を
基準座標のZ、Y、Z軸の周りに角度α、β、γの順に
回転して得られる結晶面の配向を表す。
【0008】本発明においては、|△α|≦10°、|
△β|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足する高
配向性ダイヤモンド薄膜であるため、結晶が高度に配向
し、単結晶膜と同様にキャリアの移動度が高い。
【0009】(111)結晶面についても同様にオイラ
ー角の角度差の絶対値がいずれも10°以下である場合
に、結晶が高度に配向し、キャリアの移動度が高くな
る。このような高配向性ダイヤモンド薄膜は、例えば、
シリコン基板を鏡面研磨した後、メタンガスを含有する
気相中で基板に負のバイアスを印加しつつマイクロ波を
照射することにより形成することができる。
【0010】この高配向性ダイヤモンド薄膜層は、その
全部が絶縁体であってもよいし、その一部又は全部がB
等の不純物を導入した半導体ダイヤモンドであってもよ
い。前記圧電体層は、ZnO、AlN、Pb(Zr、T
i)O3、(Pb、La)(Zr、Ti)O3、LiTa
3,LiNbO3、SiO2、TaO、Nb25、Be
O、Li247、KNbO3、ZnS、ZnSe、Cd
S及びSiCからなる群から選択された少なくとも一種
の化合物を主成分とする物質により構成することができ
る。
【0011】
【作用】高配向性ダイヤモンド薄膜は、従来の多結晶ダ
イヤモンド薄膜と比して表面が平滑で結晶欠陥も少ない
ため、伝搬速度が従来の多結晶ダイヤモンド薄膜の場合
より増大し、ダイヤモンドにおける理論値と同等の伝搬
速度を有する素子を作製することができる。また、表面
が平滑であるので、研磨工程も必要としない。しかし、
各オイラー角の差の絶対値が10°を超えると、ダイヤ
モンド粒子の結晶面が基板の結晶面とずれてくるために
表面粗さが増大し、研磨工程が必要となる。この研磨工
程により、膜中に欠陥が導入されやすくなり、伝搬速度
に影響が生じてしまう。また、高配向性ダイヤモンド薄
膜は基板面積も単結晶に比して大きく、汎用のフォトリ
ソグラフィ技術が利用でき、同一基板上に複数個の素子
を形成できる。このような効果により、本発明の表面弾
性波素子は、高周波で使用できると共に、小型で、また
容易に大量生産できる。
【0012】本発明の表面弾性波素子の応用例として
は、フィルタ、共振素子、移相器、増幅器、コンボル
バ、プログラマブルフィルタ、相関器、メモリ素子、信
号処理素子、遅延線及び遅延線型VCO等がある。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して具体的に説明する。図2は本発明の第1の実施
例に係る表面弾性波素子を示す断面図である。基板1上
に高配向性ダイヤモンド薄膜2が形成され、この高配向
性ダイヤモンド薄膜2の上に圧電体膜3が形成されてい
る。そして、圧電体膜3の上には、1対の金属電極4が
設けられている。この金属電極4は正規型の櫛形電極で
ある。
【0014】このように構成された表面弾性波素子にお
いては、一方の金属電極4に電圧を印加すると、圧電体
膜3の表面に弾性波が発生して、他方の電極4に向けて
伝搬する。そして、この他方の電極4にて弾性波が検出
される。本実施例においては、圧電体膜3の下層に表面
が極めて平坦な高配向性ダイヤモンド薄膜が配置されて
いるので、この弾性波の伝搬速度は極めて速い。
【0015】図3は本発明の第2の実施例に係る表面弾
性波素子を示す断面図である。本実施例においては、高
配向性ダイヤモンド薄膜2の上に1対の金属電極4が形
成されていて、更にこれらの金属電極4及び高配向性ダ
イヤモンド薄膜2を被覆するように圧電体膜3が高配向
性ダイヤモンド薄膜2上に設けられている。本実施例の
表面弾性波素子も第1の実施例と同様に作用する。
【0016】図4は本発明の第3の実施例に係る表面弾
性波素子を示す断面図である。本実施例は図2に示す第
1実施例の表面弾性波素子に対し、高配向性ダイヤモン
ド薄膜2の表面にも金属電極4に対向する金属電極6を
設けた点が異なる。
【0017】金属電極4及び対向電極6は、いずれも櫛
形電極であり、両者はその櫛歯の配列方向を相互に直交
させて配置されている。このように櫛形電極からなる金
属電極4と対向電極とを圧電体膜3を間に挟んで配置す
ることにより、位相速度などを調整することができる。
【0018】図5は本発明の第4の実施例に係る表面弾
性波素子を示す断面図である。本実施例は、図3に示す
第2の実施例の表面波素子に対し、圧電体膜3の表面に
金属電極6を設けた点が異なる。本実施例も図4に示す
実施例と同様の効果を奏する。
【0019】図6は本発明の第5の実施例に係る表面弾
性波素子を示す断面図である。本実施例は図2に示す第
1の実施例の表面弾性波素子と、基板1a上に高配向性
アンドープダイヤモンド薄膜2aを形成した素子とを用
意し、高配向性アンドープダイヤモンド薄膜2aを圧電
体膜3に接触させて両者を重ね合わせ、その後、両者を
クランプ5により圧着固定して構成されている。このよ
うに、金属電極4及び圧電体膜3にアンドープの絶縁性
の高配向性ダイヤモンド薄膜2aを重ね、クランプ5に
より圧着して両者を密着させることにより、弾性波がダ
イヤモンド薄膜2aとの界面を伝搬することになり、伝
搬速度が増大するので、素子がより高周波に対応でき
る。
【0020】ダイヤモンド薄膜で圧電体薄膜層を覆う
か、又はダイヤモンド薄膜に圧着し、サンドイッチ構造
とすることにより、ダイヤモンド薄膜の膜厚によって
は、ダイヤモンド薄膜中のバルクモードが結合される。
従来このモードはリークとして利用されてこなかった
が、このモードの伝搬速度は表面モードより高速であ
り、GHz領域での応用がより容易に可能となる。従来
と同様の周波数帯で使用する場合も、汎用のフォトリソ
グラフィ技術を使用でき、歩留りが向上する。
【0021】また、図7に示す本発明の第6の実施例に
係る表面弾性波素子は、図3に示す第2の実施例の表面
弾性波素子に、高配向性アンドープダイヤモンド薄膜2
aと基板1aとの積層体を重ね、クランプ5により両者
を圧着固定して構成される。本実施例も第5実施例と同
様の効果を奏する。
【0022】これらの各実施例において、高配向性ダイ
ヤモンド薄膜2は表面が極めて平坦であるから、その上
に形成される圧電体膜3の表面も極めて平坦である。従
って、伝搬される表面弾性波の伝搬効率が向上する。
【0023】この場合に、電極4、6も高配向性ダイヤ
モンド膜で構成することができる。これにより、高配向
性ダイヤモンド薄膜2と電極ダイヤモンド薄膜との密着
性が向上する。
【0024】実施例1 (ステップ1)次に、図3に示す第2実施例の表面弾性
波素子を製造し、その特性を評価した結果について説明
する。高配向性ダイヤモンド薄膜を形成する基板として
直径1インチ、方位(100)のシリコンウエハを用い
た。基板をマイクロ波化学気相蒸着装置に入れ、メタン
3%、水素97%、ガス圧25Torr、ガス流量300cc
/min、基板温度700℃で15分間処理した。マイクロ
波入力パワーはほぼ1000Wであったが、基板温度を
700℃に維持するように微調整した。これと同時に基
板に負バイアス電圧を印加した。負バイアスによる電流
量は10mA/cm2であった。
【0025】(ステップ2)その後、メタン0.5%、
水素99.4%、酸素0.1%、ガス圧35Torr、ガス
流量300cc/min、基板温度800℃で80時間合成を
続けた。その結果、膜厚が約20μmで、高配向したダ
イヤモンド薄膜が合成できた。また、電子顕微鏡観察か
ら、この膜表面の約95%が(100)結晶面で覆われ
ていることが分かった。更に、薄膜の断面写真から各結
晶面の高低差は0.1μm以下であった。
【0026】また、この薄膜表面の法線方向から±5°
の角度で2枚の電子顕微鏡写真を撮影し、各(100)
結晶面の傾きを測定したところ、隣接する結晶面の傾き
は|△α|≦10°、|△β|≦10°、|△γ|≦1
0°であった。この高配向性ダイヤモンド薄膜上にAl
を約2000Å成膜した。通常のフォトリソグラフィに
より、フォトレジストを塗布し、マスクを用いてパター
ンを露光し、現像することにより電極パターンを形成し
た後、エッチングを行った。これにより、電極間隔が2
μmの正規型の櫛形電極を形成した。この上に圧電体膜
のZnO薄膜を約0.8μm成膜した。作製した素子の
フィルタ特性を評価したところ中心周波数は1.25G
Hzと高い値を示した。
【0027】実施例2 (ステップ1)の条件を、下記表1の試験番号2〜5に
示すように変えて同様の実験を繰り返した。この試験番
号1乃至5の条件で製造した素子を夫々試料1乃至5と
する。また、試験番号1の条件は前記ステップ1の条件
である。
【0028】
【表1】
【0029】その結果、試料2では薄膜表面の90%が
(100)結晶面で覆われ、10%は面間の間隙であっ
た。隣接するこの結晶面についても|△α|≦10°、
|△β|≦10°、|△γ|≦10°が成り立った。こ
れに対し、試料4,5においては、各薄膜表面の77
%、73%が(100)結晶面で覆われ、また、隣接す
るいずれの結晶面でも|△α|>10°、|△β|>1
0°、|△γ|>10°となった。試料3では薄膜表面
の80%が(100)結晶面で覆われ、△α、△β、△
γの絶対値については10°以下の場合も、10°以上
の場合も見られた。得られた試料1〜5を用いて実施例
1と同様に表面弾性波素子を製作し、フィルタ特性によ
り伝搬速度を求めた。このときダイヤモンド膜の表面研
磨は行わなかった。
【0030】得られた伝搬速度の測定結果を図8に示
す。この図8から、本発明の実施例の試料1、2と、比
較例の試料4,5とでは、伝搬速度が大きく異なること
が分かる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定の条件を満足する高配向性ダイヤモンド薄膜を圧電
体層の下層に設けたので、圧電体層の表面が極めて平坦
になり、表面弾性波の伝搬速度が極めて速くなる。ま
た、本発明によれば、研磨工程を付加することなく、大
面積の表面弾性波素子を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】高配向性ダイヤモンド薄膜の表面とオイラー角
との関係を示す模式図であり、(a)は結晶面の基準配
向を示し、(b)は(100)結晶面が高度に配向した
ダイヤモンド薄膜の表面形態を示す。
【図2】本発明の第1実施例に係る表面弾性波素子を示
す断面図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る表面弾性波素子を示
す断面図である。
【図4】本発明の第3実施例に係る表面弾性波素子を示
す断面図である。
【図5】本発明の第4実施例に係る表面弾性波素子を示
す断面図である。
【図6】本発明の第5実施例に係る表面弾性波素子を示
す断面図である。
【図7】本発明の第6実施例に係る表面弾性波素子を示
す断面図である。
【図8】本実施例と比較例の伝搬速度の測定結果を示す
グラフ図である。
【符号の説明】
1;基板 2;高配向性ダイヤモンド薄膜 3;圧電体膜 4;金属電極 5;クランプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気相合成によって形成されたダイヤモン
    ド薄膜であって、薄膜表面積の80%以上がダイヤモン
    ドの(100)結晶面から構成されており、隣接する
    (100)結晶面の結晶面方位を表すオイラー角{α,
    β,γ}の差{△α,△β,△γ}が|△α|≦10
    °、|△β|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足
    する高配向性ダイヤモンド薄膜と、この薄膜上に形成さ
    れた圧電体層及び電極層とを有することを特徴とする高
    配向性ダイヤモンド薄膜を使用した表面弾性波素子。
  2. 【請求項2】 気相合成によって形成されたダイヤモン
    ド薄膜であって、薄膜表面積の80%以上がダイヤモン
    ドの(111)結晶面から構成されており、隣接する
    (111)結晶面の結晶面方位を表すオイラー角{α,
    β,γ}の差{△α,△β,△γ}が|△α|≦10
    °、|△β|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足
    する高配向性ダイヤモンド薄膜と、この薄膜上に形成さ
    れた圧電体層及び電極層とを有することを特徴とする高
    配向性ダイヤモンド薄膜を使用した表面弾性波素子。
  3. 【請求項3】 前記圧電体層及び電極層の全面又は一
    部に、一層以上の気相合成によって形成されたダイヤモ
    ンド薄膜であって、薄膜表面積の80%以上がダイヤモ
    ンドの(100)結晶面から構成されており、隣接する
    (100)結晶面の結晶面方位を表すオイラー角{α,
    β,γ}の差{△α,△β,△γ}が|△α|≦10
    °、|△β|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足
    する高配向性ダイヤモンド薄膜が圧着されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の高配向性ダイヤモン
    ド薄膜を使用した表面弾性波素子。
  4. 【請求項4】 前記圧電体層及び電極層の全面又は一
    部に、一層以上の気相合成によって形成されたダイヤモ
    ンド薄膜であって、薄膜表面積の80%以上がダイヤモ
    ンドの(111)結晶面から構成されており、隣接する
    (111)結晶面の結晶面方位を表すオイラー角{α,
    β,γ}の差{△α,△β,△γ}が|△α|≦10
    °、|△β|≦10°、|△γ|≦10°を同時に満足
    する高配向性ダイヤモンド薄膜が圧着されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の高配向性ダイヤモン
    ド薄膜を使用した表面弾性波素子。
  5. 【請求項5】 全ての前記高配向性ダイヤモンド薄膜が
    絶縁性ダイヤモンド薄膜であることを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれか1項に記載の高配向性ダイヤモンド
    薄膜を使用した表面弾性波素子。
  6. 【請求項6】 前記高配向性ダイヤモンド薄膜の一部又
    は全部が、B等の不純物を導入した半導体ダイヤモンド
    薄膜であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
    1項に記載の高配向性ダイヤモンド薄膜を使用した表面
    弾性波素子。
JP5111990A 1993-05-14 1993-05-14 高配向性ダイヤモンド薄膜を使用した表面弾性波素子 Pending JPH06326548A (ja)

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