JPH06326469A - 積層型セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

積層型セラミック電子部品の製造方法

Info

Publication number
JPH06326469A
JPH06326469A JP11184493A JP11184493A JPH06326469A JP H06326469 A JPH06326469 A JP H06326469A JP 11184493 A JP11184493 A JP 11184493A JP 11184493 A JP11184493 A JP 11184493A JP H06326469 A JPH06326469 A JP H06326469A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
ceramic
conductor paste
green sheet
ceramic green
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11184493A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Sakai
範夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP11184493A priority Critical patent/JPH06326469A/ja
Publication of JPH06326469A publication Critical patent/JPH06326469A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セラミックグリーンシートに設けられた穴に
高い信頼性をもって導体ペーストを付与できる方法を提
供する。 【構成】 穴12が設けられたセラミックグリーンシー
ト11の下方面に接するように、穴12に対応して位置
された貫通孔14を有するマスク13を配置し、その状
態で、マスク13の下方面側から、導体ペースト16
を、ピストン17によって加圧することにより、貫通孔
14を通して穴12内に向かって圧入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、たとえば、セラミッ
ク多層回路基板、セラミック積層構造を有するハイブリ
ッドIC、同じくセラミック積層構造を有するインダク
タやLC複合部品のような積層型セラミック電子部品の
製造方法に関するもので、特に、ビアホール導通部を備
える積層型セラミック電子部品の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】積層型セラミック電子部品は、基本的に
は、複数のセラミックグリーンシートを積層し、かつ焼
成して得られたセラミック積層体を備える。積層型セラ
ミック電子部品に設けられるべき所望の導電経路は、セ
ラミック積層体によって保持される。この導電経路は、
具体的には、セラミック積層体の表面およびセラミック
層の界面に沿って延びる導体膜や配線パターンに加え
て、複数のセラミック層のうちの特定のものを厚み方向
に貫通するビアホール導通部を含む。
【0003】図5には、上述したビアホール導通部を形
成するための従来の方法が示されている。図5に示すよ
うに、通気性の吸引ステージ1上に、セラミックグリー
ンシート2が置かれる。セラミックグリーンシート2に
は、ビアホール導通部を規定するための穴3が設けられ
ている。セラミックグリーンシート2上には、穴3に対
応して位置された貫通孔4を有するマスク5が重ねられ
る。
【0004】なお、上述したマスク5は、セラミックグ
リーンシート2の成形の際にセラミックグリーンシート
2を保持するキャリアフィルムによって与えられること
もあり、また、セラミックグリーンシート2の穴3が形
成されるとき、マスク5の貫通孔4が同時に形成される
こともある。
【0005】上述した状態で、吸引ステージ1の下方に
は、矢印6で示すように、真空吸引が与えられ、これに
よって、穴3および貫通孔4内には、吸引ステージ1を
介して負圧が及ぼされる。他方、導体ペースト7が、マ
スク5上に供給され、スキージ8を作用させることによ
り、上述した負圧に基づき、穴3および貫通孔4内に導
体ペースト7が充填される。このように、穴3内に導体
ペースト7が充填された後、マスク5がセラミックグリ
ーンシート2から剥がされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した穴3内への導
体ペースト7の付与は、吸引に基づいている。すなわ
ち、大気圧P0 と吸引ステージ1の下方にもたらされる
負圧P1 との圧力差によって、導体ペースト7が穴3内
に導入される力が生み出される。
【0007】しかしながら、大気圧P0 は約1kg/c
2 であり、負圧P1 は最小でも0kg/cm2 である
ため、これら圧力の差は、最大でも、約1kg/cm2
しか得られない。
【0008】このような状況の下で、穴3の径が、10
0μm以下、たとえば50μm程度になると、上述した
最大の圧力差である約1kg/cm2 であっても、導体
ペースト7をその中に導入することが困難になってく
る。この場合、セラミックグリーンシート2の厚みを薄
くすれば、導体ペースト7の導入が可能となることもあ
るが、そのようにすることにより、得ようとする積層型
セラミック電子部品の設計の自由度が低減され、また、
所望の厚みを得るためにはセラミックグリーンシート2
の積層枚数を増加させなければならないので、生産性を
低下させたり、積層のずれに起因する導通の信頼性を低
下させたりする。また、導体ペースト7の粘度を下げる
ことも一手段であるが、そのようにすれば、焼成時の収
縮によって、ビアホール導通部における断線が生じやす
い。
【0009】このようなことから、穴3の径をそれほど
小さくできないために、小型で高密度の積層型セラミッ
ク電子部品を得ることの障害となっていた。
【0010】それゆえに、この発明の目的は、小さい径
のビアホール導通部であっても高い信頼性をもって形成
することができるようにされた、積層型セラミック電子
部品の製造方法を提供しようとすることである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数のセラ
ミック層からなるセラミック積層体、および前記セラミ
ック積層体によって保持される導電経路を備え、前記導
電経路は、前記複数のセラミック層のうちの特定のもの
を厚み方向に貫通するビアホール導通部を含む、積層型
セラミック電子部品の製造方法に向けられるものであっ
て、上述した技術的課題を解決するため、次のような構
成を備えることを特徴としている。
【0012】まず、前記特定のセラミック層を与えるた
めのセラミックグリーンシートが用意され、そこに前記
ビアホール導通部を規定するための穴が設けられる。他
方、上述の穴に対応して位置された貫通孔を有するマス
クが用意され、このマスクの一方面側に前記セラミック
グリーンシートが配置される。そして、その状態で、マ
スクの他方面側から、導体ペーストが貫通孔を通して穴
内に向かって圧入される。
【0013】
【作用】この発明では、前述した従来技術のように、吸
引ではなく、圧入に基づき、導体ペーストが穴内に導入
される。したがって、この圧入に用いる圧力すなわち正
圧は、任意に高くすることができる。
【0014】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、ビアホ
ール導通部の径、すなわちそれを規定するための穴の径
がかなり小さくされても、その中に導体ペーストを確実
に導入することができる。そのため、小型で高密度の積
層型セラミック電子部品を高い信頼性をもって製造する
ことができる。
【0015】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による積層型セ
ラミック電子部品の製造方法に含まれるいくつかの工程
を示す断面図である。図1では、特に、積層型セラミッ
ク電子部品に備えるビアホール導通部の形成方法が示さ
れている。
【0016】まず、図1(a)に示すように、セラミッ
クグリーンシート11が用意される。このセラミックグ
リーンシート11は、たとえば、図示しないキャリアフ
ィルム上でドクターブレード等により成形され、キャリ
アフィルムから剥離することによって与えられる。
【0017】次に、図1(b)に示すように、セラミッ
クグリーンシート11に、ビアホール導通部を規定する
ための穴12が設けられる。穴12の形成には、たとえ
ば、金型、ドリル、レーザ等の方法が用いられる。
【0018】次に、図1(c)に示すように、セラミッ
クグリーンシート11が、マスク13の上方面側に配置
される。マスク13には、セラミックグリーンシート1
1の穴12に対応して位置された貫通孔14が設けられ
ている。マスク13の下方面側には、加圧容器15が形
成され、そこには、導体ペースト16が貯溜される。加
圧容器15の底面は、ピストン17によって規定され
る。
【0019】他方、セラミックグリーンシート11の上
面側には、たとえば多孔質材料からなる通気性板18が
配置され、さらにその上に、押え板19が配置される。
【0020】このように、図1(c)に示した状態にお
いて、押え板19から矢印20に向く方向の圧力を加
え、セラミックグリーンシート11とマスク13とを互
いに密着させ、互いの間に隙間が形成されないようにさ
れる。この状態で、ピストン17が、矢印21で示すよ
うに、上昇され、それによって、導体ペースト16が加
圧される。その結果、導体ペースト16は、貫通孔14
を通って穴12内に圧入される。なお、ピストン17の
上昇量は、穴12内に充填されるべき導体ペースト16
の量によって決定される。
【0021】次に、押え板19が上昇され、図1(d)
に示すように、セラミックグリーンシート11が取出さ
れる。そして、このセラミックグリーンシート11の穴
12内の導体ペースト16が乾燥される。このようにし
て得られたセラミックグリーンシート11を含む複数の
セラミックグリーンシートが積層され、焼成されること
によって、所望の積層型セラミック電子部品が得られ
る。
【0022】なお、図1(c)の工程において、セラミ
ックグリーンシート11は、キャリアフィルムによって
裏打ちされた状態のままであってもよい。この場合、キ
ャリアフィルムにも、穴12に対応する穴が設けられて
いる。また、キャリアフィルムは、マスク13に接する
ように位置されても、通気性板18に接するように位置
されてもよい。また、図1(c)の工程において、互い
に重ね合わされた複数枚のセラミックグリーンシート1
1のそれぞれの穴12内に同時に導体ペースト16が導
入されるようにしてもよい。
【0023】上述した実施例では、図1(d)に示すよ
うに、導体ペースト16が、セラミックグリーンシート
11の主面上にまで張り出さないように形成されたが、
図2に示すように、導体ペースト16が、穴12の周囲
において、張出部22を有していてもよい。この場合に
は、マスク13の貫通孔14の径が、穴12の径より大
きくされる。
【0024】また、図1に示した実施例では、通気性板
18が用いられたが、これに代えて、図3に示すよう
に、押え板19に、凹部23が設けられたものを用いて
もよい。凹部23は、穴12の位置に対応している。こ
の場合、凹部23内の圧力に打ち勝って、導体ペースト
16が穴12内に充填される。
【0025】図3に示した実施例によれば、ピストン1
7(図1)の上昇量をコントロールすることにより、導
体ペースト16を穴12の上方に盛り上げることができ
る。このことは、穴12内への導体ペースト16の充填
量を多くできることを意味し、結果として、ビアホール
導通部における導通信頼性が向上される。なお、穴12
の上方に盛り上げられた導体ペースト16は、通常、乾
燥されたとき、ほぼ平坦な状態となる。
【0026】上述した各実施例では、セラミックグリー
ンシート11の穴12内に、導体ペースト16が充填さ
れたが、図4に示すように、穴12の内周面のみが導体
化されたビアホール導通部であっても、図1に示した方
法と実質的に同様の方法により得ることができる。すな
わち、穴12の径を大きくしたり、導体ペースト16の
粘度を低くしたりすることで、穴12の内周面上にのみ
導体ペースト16を付与することができる。
【0027】また、前述した図5に示す従来技術では、
スキージ8により導体ペースト7をさばくので、導体ペ
ースト7中に空気が取込まれることがあり、そのため、
穴3内での導体ペースト7の充填量が低下することがあ
る。これに対して、図1に示した実施例では、導体ペー
スト16として、予め十分に脱気したものを用いれば、
このような導体ペースト16をほぼ静止状態で加圧容器
15内で扱うことになるので、導体ペースト16内への
空気の取込みが生じる余地がなく、その結果、穴12内
で導体ペースト16が十分に充填され、導通信頼性の高
いビアホール導通部を得ることができる。
【0028】なお、図1に示した実施例では、導体ペー
スト16を下方から穴12内に導入したが、この発明に
おいて、このような上下関係は問わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による積層型セラミック電
子部品の製造方法に含まれるいくつかの工程を示す断面
図である。
【図2】この発明の他の実施例によって得られた導体ペ
ースト16の付与状態を示す、図1(d)に相当の図で
ある。
【図3】この発明のさらに他の実施例を示す、図1
(c)の一部に対応する図である。
【図4】この発明のさらに他の実施例によって得られた
導体ペースト16の付与状態を示す、図1(d)に相当
の図である。
【図5】従来の積層型セラミック電子部品の製造方法に
含まれるビアホール導通部を得るための導体ペースト7
の付与工程を示す断面図である。
【符号の説明】
11 セラミックグリーンシート 12 穴 13 マスク 14 貫通孔 15 加圧容器 16 導体ペースト 17 ピストン 18 通気性板 19 押え板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のセラミック層からなるセラミック
    積層体、および前記セラミック積層体によって保持され
    る導電経路を備え、前記導電経路は、前記複数のセラミ
    ック層のうちの特定のものを厚み方向に貫通するビアホ
    ール導通部を含む、積層型セラミック電子部品の製造方
    法において、 前記特定のセラミック層を与えるためのセラミックグリ
    ーンシートを用意し、 前記セラミックグリーンシートに前記ビアホール導通部
    を規定するための穴を設け、 前記穴に対応して位置された貫通孔を有するマスクの一
    方面側に前記セラミックグリーンシートを配置し、その
    状態で、 前記マスクの他方面側から、導体ペーストを前記貫通孔
    を通して前記穴内に向かって圧入する、 各工程を備えることを特徴とする、積層型セラミック電
    子部品の製造方法。
JP11184493A 1993-05-13 1993-05-13 積層型セラミック電子部品の製造方法 Withdrawn JPH06326469A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11184493A JPH06326469A (ja) 1993-05-13 1993-05-13 積層型セラミック電子部品の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11184493A JPH06326469A (ja) 1993-05-13 1993-05-13 積層型セラミック電子部品の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06326469A true JPH06326469A (ja) 1994-11-25

Family

ID=14571586

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11184493A Withdrawn JPH06326469A (ja) 1993-05-13 1993-05-13 積層型セラミック電子部品の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06326469A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003229659A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003229659A (ja) * 2002-02-05 2003-08-15 Murata Mfg Co Ltd 電子部品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3166251B2 (ja) セラミック多層電子部品の製造方法
JP3709802B2 (ja) 多層セラミック基板の製造方法
EP1209734B1 (en) Multilayered ceramic substrate and production method therefor
US4802945A (en) Via filling of green ceramic tape
US6726984B2 (en) Ceramic structure using a support sheet
US6808578B2 (en) Method for producing ceramic substrate
JP3741007B2 (ja) 積層型セラミック電子部品の製造方法
JPH0786743A (ja) 多層セラミック基板の製造方法
JPH06326469A (ja) 積層型セラミック電子部品の製造方法
JP3846241B2 (ja) 積層型セラミック電子部品の製造方法
US6533888B2 (en) Apparatus and method for fabricating buried and flat metal features
JP3922079B2 (ja) キャビティ付き多層セラミック基板の製造方法
JPH06326468A (ja) 積層型セラミック電子部品の製造方法
JP3895017B2 (ja) プリント配線板の製造における埋込型表面バイアホールの形成方法
JP3173480B2 (ja) プリント配線基板の製造方法および製造装置
JPH11340628A (ja) セラミック回路基板の製造方法
KR20050041234A (ko) 세라믹 그린시트 적층,압착장치
JPH06124848A (ja) 積層セラミックコンデンサの製造方法
JP3840953B2 (ja) 回路基板およびその製造方法
JPH0730256A (ja) セラミック多層電子部品の製造方法
JPH0555757A (ja) 積層セラミツク電子部品の製造方法
JPH05191051A (ja) セラミック多層電子部品の製造方法
JPH0360095A (ja) 多層プリント配線基板の製造方法
JP3186355B2 (ja) セラミック多層基板の製造方法
JPH0498894A (ja) セラミック多層配線基板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000801