JPH0632604Y2 - 風向可変送風器付回流水槽 - Google Patents

風向可変送風器付回流水槽

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JPH0632604Y2
JPH0632604Y2 JP629690U JP629690U JPH0632604Y2 JP H0632604 Y2 JPH0632604 Y2 JP H0632604Y2 JP 629690 U JP629690 U JP 629690U JP 629690 U JP629690 U JP 629690U JP H0632604 Y2 JPH0632604 Y2 JP H0632604Y2
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JP
Japan
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water tank
blower
wind
circulating water
guide path
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JP629690U
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JPH0397642U (ja
Inventor
志郎 松井
Original Assignee
株式会社西日本流体技研
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、模型実験用の回流水槽内に人工的に風を発
生させる送風器を備えた送風器付回流水槽に係り、特
に、風の方向を任意に選べるようにした風向き可変送風
器付回流水槽に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、模型実験用の水槽の中には、水槽内で実験される
模型船等の進行方向に対して逆方向に水流を生じさせる
ことにより、狭い水槽を有効活用できるようした回流水
槽が知られている。
回流水槽は水槽内の水を強制的に循環させて、水槽内に
一定方向の水流を生じさせる構造になっている。即ち、
回流水槽は例えば水槽の底面下方に循環用の連通管が配
設され、この連通管の両端側は上方側に湾曲しながら折
り返して水槽の両側面に接続され、又連通管の内部には
水を強制的に循環させるプロペラが内装されている。
回流水槽では、このプロペラを駆動させて、水槽の一側
面から水を水槽内に強制的に流入させ、反対側の他側面
から水を流出させ、この流出した水を連通管を循環させ
て再び水槽内に流入させて、水槽内に一定方向の水流を
生じさせるようになっている。
また、このような回流水槽内で実験される模型船等に対
して風洞試験ができるように、回流水槽内に人工的に風
を発生させる送風器を備えた送風器付回流水槽が知られ
ている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の回流水槽内に人工的に風を発生さ
せる送風器を備えた送風器付回流水槽にあっては、送風
方向が水流方向と同じか又はその逆方向のいずれしかな
かった。
このため、送風器付回流水槽内で行われる風洞試験で
は、風向きが水流方向と同一か又はその逆方向かに限定
され、任意の方向からの風に対する風洞試験を行うこと
ができなかつた。
この考案は、上記のような問題点に鑑み、その問題点を
解決すべく創案されたものであって、その目的とすると
ころは、回流水槽の上部の送風器回転用案内路に沿って
送風器を回転自在に設けることにより、水槽内の水流方
向に対して任意の方向から送風できるようにし、水流方
向に対して風の方向を任意に選ぶことのできる風向可変
送風器付回流水槽を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
以上の目的を達成するためにこの考案は、水槽内の水を
強制的に循環させて水槽内に一定方向の水流を生じさせ
る回流水槽の上部に送風器回転用案内路を形成し、該送
風器回転用案内路に沿って送風器を回転自在に設けた構
成よりなる。
〔作用〕
以上のような構成を有するこの考案は次のように作用す
る。
すなわち、送風器から送り出される風は回流水槽の周縁
側から回流水槽の中央に向かって吹くため、回流水槽の
上部に形成された送風器回転用案内路に沿って送風器を
回転させると、風向きは回転に従って変化し、送風器を
回流水槽の回りを1回転させると、その風向きは360度
の範囲で変わり、水槽内の水流に対して任意方向からの
風を生じさせるように作用する。
〔実施例〕
以下、図面に記載の実施例に基づいてこの考案をより具
体的に説明する。
ここで、第1図は風向可変送風器付回流水槽の斜視図で
ある。
図において、風向可変送風器付回流水槽1は、水槽内の
水を強制的に循環させて水槽内に一定方向の水流を生じ
させ、又その水流に対して任意方向から人工的に風を生
じさせることができる装置で、水槽内の水を強制的に循
環させて水槽内に一定方向の水流を生じさせる回流水槽
2と、この回流水槽2の上部に形成された送風器回転用
案内路3に沿って回転する送風器4とから構成されてい
る。
回流水槽2はその上部側に実験用の模型船を浮かべる水
槽部2aが配され、水槽部2a内の長手方向の一側面に
は水槽部2a内に循環流入する水の流入口が開口されて
いる。又流入口と相対向する側には水槽部2a内を流れ
た水を排出する排出口が開口されている。これら流入口
及び排出口が形成された水槽部2a両端の外側には流入
管2b及び排出管2cが各々設けられている。
流入管2b及び排出管2cはその先端側が各々下方に向
かって約180度折り曲げられており、その先端にはそれ
ぞれ水槽部2aの下方に配設された連通管2dの端部が
接続されている。そして、これらの流入管2b、排出管
2c及び連通管2dによって水槽部2a内に流れを起こ
させる水の循環経路が構成される。
この連通管2dの内部には水流を生じさせるプロペラ5
が取付けられている。このプロペラ5の回転軸は連通管
2dの外側に延びていて、排出管2cの外側下部に設置
されたモーター5aに連動連結されている。また、流入
管2bの上部には流入口から水槽部2a内に流入する水
を加速する表面流加速装置6が設けられている。
回流水槽2を構成する水槽部2aの上部には送風器回転
用案内路3が形成されている。送風器回転用案内路3は
水槽部2aの上部に平面視において円環状、つまり内部
が円形中空状の形状に形成されている。その円形の中空
部には水槽部2aが位置している。
送風器回転用案内路3は円環状平板3aと円環状平板3
aの外周縁に起立した側壁板3bから構成され、また、
側壁板3bの内側の円環状平板3a上には送風器回転用
レール3cが円環状に敷設されている。そして、このよ
うに形成された送風器回転用案内路3に送風器4が回転
自在に設けられている。
送風器4は空気吸入室4aと空気排出室4b及びその両
者間に設けられた風洞室4cから構成され、送風器回転
用案内路3内の直径方向に回転自在に配置されている。
このうち、送風器4の両端側に位置する上記空気吸入室
4aと空気排出室4bが、送風器回転用案内路3の円環
状平板3a上に位置しており、空気吸入室4aと空気排
出室4bの下面が送風器回転用レール3c上を移動する
ことにより、送風器4は送風器回転用案内路3内を回転
する。送風器4の回転は図示しない駆動モーターにより
行われる。
空気吸入室4aはその上部が開口されて吸入口4dが形
成され、その内部には図示しない吸入ファンが内装され
ており、空気吸入室4aはこの吸入ファンの働きによっ
て吸入口4dから空気を強制的に吸入して風洞室4cに
圧送する機能を果たし、これによって、風洞室4cに風
を起こさせるようになっている。
空気排出室4bはその上部が開口されて排出口4eが形
成され、風洞室4cで風を起こさせた空気を排出する機
能を果たす。
風洞室4cは水槽部2aの水面上に位置しており、この
風洞室4c内に模型船等を浮かべて種々の実験が行われ
ている。風洞室4cはその両端が空気吸入室4aと空気
排出室4bに各々接続されている。
次に、上記実施例の構成に基づく作用について説明す
る。
回流水槽2の水槽部2aに水流を生じさせるにはモータ
ー5aを駆動させる。モーター5aの駆動により連通管
2d内のプロペラ5は回転して連通管2d内の水を流入
管2b側に圧送する。連通管2dから流入管2bに圧送
された水は流入管2bを流れ、流入管2bの下流側の流
入口から水槽部2a内に流入する。このとき、流入口上
壁部の水は、流入管2bに設けられた表面流加速装置6
で加速されて、ほぼ一様の流速となって水槽部2a内に
流入する。
水槽部2a内に流入した水は反対側の排出口に向かって
一定の流速で流れる。このため、水槽部2a内には一定
方向の水流が生じる。実験用の模型船等はこの水流に逆
らうように進ませることで狭い水槽部2aを有効に活用
できる。
水槽部2a内に一定の水流を生じさせた水は、排出口か
ら排出管2c内に排出され、排出管2cを経て連通管2
d内に入り、そこで再びプロペラ5によって流入管2b
側に循環圧送される。
このようにして、水槽部2a内に一定方向の水流を生じ
させた状態で、送風器4を構成する空気吸入室4a内の
吸入ファンを駆動させると、多量の空気が吸入口4dか
ら流入し、そこから風洞室4cに圧送される。
風洞室4c内に圧送された空気はそこで風を生起させる
ことになり、風洞室4c内には空気吸入室4aから空気
排出室4bに向かって風が吹く。吸入ファンを調整する
ことにより、この風の強さを自由に制御することができ
る。
また、このとき、送風器4を送風器回転用案内路3に沿
って回転させると、水槽部2aの水流方向に対して風の
向きを自由に調整することが可能となる。
即ち、送風器4を回転させると、空気吸入室4aと空気
排出室4bは一体となって各々送風器回転用レール3c
に沿って水槽部2aの周囲を回転する。風は常に空気吸
入室4aから空気排出室4bに向かって吹くため、例え
ば空気吸入室4aを水槽部2aの右側に移動し、空気排
出室4bを水槽部2aの左側に移動すると、風の向きは
水流方向に対して平行な状態から横向の状態に徐々に変
化する。そして、空気吸入室4a及び空気排出室4bが
丁度水槽部2aの左右真横に位置するときには、風の向
きを水流方向に対して直角にすることができる。
このように、送風器4を送風器回転用案内路3に沿って
回転させるのみで、水槽部2a内の水流方向に対して任
意方向の風を起こさせることができるのである。
なお、この考案は上記実施例に限定されるものではな
く、この考案の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をな
し得ることは勿論である。
〔考案の効果〕
以上の記載より明らかなように、この考案に係る風向可
変送風器付回流水槽によれば、水槽内の水を強制的に循
環させて水槽内に一定方向の水流を生じさせる回流水槽
の上部に送風器回転用案内路を形成し、該送風器回転用
案内路に沿って送風器を回転自在に設けたから、回流水
槽の上部に形成された送風器回転用案内路に沿って送風
器を回転させることにより、水槽内の水流方向に対して
任意の方向から送風することができ、水流方向に対して
風の方向を任意に選ぶことができる。
これにより、水槽内の水流に対して任意の方向からの風
に対する風洞試験を、送風器付回流水槽内で行うことが
できるという極めて実用的有益なる効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係る風向可変送風器付回流水槽の実施
例を示すものであって、第1図は風向可変送風器付回流
水槽の斜視図である。 〔符号の説明〕 1:風向可変送風器付回流水槽 2:回流水槽 2a:水槽部、2b:流入管 2c:排出管、2d:連通管 3:送風器回転用案内路 3a:円環状平板、3b:側壁板 3c:送風器回転用レール 4:送風器 4a:空気吸入室、4b:空気排出室 4c:風洞室、4d:吸入口 4e:排出口 5:プロペラ 5a:モーター 6:表面流加速装置

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】水槽内の水を強制的に循環させて水槽内に
    一定方向の水流を生じさせる回流水槽の上部に送風器回
    転用案内路を形成し、該送風器回転用案内路に沿って送
    風器を回転自在に設けたことを特徴とする風向可変送風
    器付回流水槽。
JP629690U 1990-01-27 1990-01-27 風向可変送風器付回流水槽 Expired - Lifetime JPH0632604Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP629690U JPH0632604Y2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 風向可変送風器付回流水槽

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JP629690U JPH0632604Y2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 風向可変送風器付回流水槽

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0397642U JPH0397642U (ja) 1991-10-08
JPH0632604Y2 true JPH0632604Y2 (ja) 1994-08-24

Family

ID=31509971

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP629690U Expired - Lifetime JPH0632604Y2 (ja) 1990-01-27 1990-01-27 風向可変送風器付回流水槽

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JP (1) JPH0632604Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100973756B1 (ko) * 2010-02-04 2010-08-04 주식회사 태형중공업 모형선박 시험장치 및 이를 이용한 시험방법

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100973756B1 (ko) * 2010-02-04 2010-08-04 주식회사 태형중공업 모형선박 시험장치 및 이를 이용한 시험방법

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JPH0397642U (ja) 1991-10-08

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