JPH0632548B2 - 圧電送受波器 - Google Patents
圧電送受波器Info
- Publication number
- JPH0632548B2 JPH0632548B2 JP7519386A JP7519386A JPH0632548B2 JP H0632548 B2 JPH0632548 B2 JP H0632548B2 JP 7519386 A JP7519386 A JP 7519386A JP 7519386 A JP7519386 A JP 7519386A JP H0632548 B2 JPH0632548 B2 JP H0632548B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric
- flexible sheet
- sub
- ceramic powder
- pole
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、圧電可撓性シートを備えた、水中用送受波
器,水中マイクロフォン等に使用される圧電送受波器に
関する。
器,水中マイクロフォン等に使用される圧電送受波器に
関する。
<従来技術> 合成ゴムや合成樹脂の有機物中にチタン酸ジルコン酸
鉛,チタン酸鉛等の圧電セラミック粉末を混合してなる
圧電可撓性シートは、音響インピーダンスが水の音響イ
ンピーダンスに近似する特性を有する。そこで、該圧電
可撓性シートは水中を伝播する音響波を送受波するのに
良好に適用される。
鉛,チタン酸鉛等の圧電セラミック粉末を混合してなる
圧電可撓性シートは、音響インピーダンスが水の音響イ
ンピーダンスに近似する特性を有する。そこで、該圧電
可撓性シートは水中を伝播する音響波を送受波するのに
良好に適用される。
その他、この種の圧電可撓性シートを用いた圧電送受波
器は、空中での音波の送受波のためにも適用され得るも
のである。
器は、空中での音波の送受波のためにも適用され得るも
のである。
圧電可撓性シートを用いたこの種圧電送受波器は、該シ
ートの両面電極間に交番電圧を印加することにより送波
器として使用され、該シートで音波を受けとめて該電極
間から信号電圧を発生することにより受波器として使用
される。
ートの両面電極間に交番電圧を印加することにより送波
器として使用され、該シートで音波を受けとめて該電極
間から信号電圧を発生することにより受波器として使用
される。
<発明が解決しようとする問題点> ところで、公知構成の圧電送受波器に適用される圧電可
撓性シートは、中央部に位置する最大振巾を生ずる主極
以外に、その周辺方向に複数の副極(サイドローブ)が
生じている。
撓性シートは、中央部に位置する最大振巾を生ずる主極
以外に、その周辺方向に複数の副極(サイドローブ)が
生じている。
このため、圧電可撓性シートを送波器として用いた場合
には、上下電極に交番電圧を印加すると、主極を軸とす
る最大振巾の発生とともに、複数の副極を軸とする副振
動が同時に多発し、第6図に示すように、その送波方向
が拡散され、不要な方向に送波したり、音の位相が乱れ
たりし、指向性が低下する不都合を生じる。また圧電可
撓性シートを受波器として用いた場合には、検出すべき
音波以外の多様な方向からの波動を、前記副極で拾っ
て、ノイズを発生し、S/N比を低下させることとな
る。
には、上下電極に交番電圧を印加すると、主極を軸とす
る最大振巾の発生とともに、複数の副極を軸とする副振
動が同時に多発し、第6図に示すように、その送波方向
が拡散され、不要な方向に送波したり、音の位相が乱れ
たりし、指向性が低下する不都合を生じる。また圧電可
撓性シートを受波器として用いた場合には、検出すべき
音波以外の多様な方向からの波動を、前記副極で拾っ
て、ノイズを発生し、S/N比を低下させることとな
る。
本発明は、前記副極での送受波を可及的に減殺し得る圧
電可撓性シートを備えた圧電送受波器の提供を目的とす
るものである。
電可撓性シートを備えた圧電送受波器の提供を目的とす
るものである。
<問題点を解決するための手段> 本発明は、両面に電極を形成してなる圧電可撓性シート
を備えたものにおいて、前記圧電可撓性シートの圧電セ
ラミック粉末の配合比を、中央部が周辺部に比して高く
なるようにしたことを特徴とするものである。
を備えたものにおいて、前記圧電可撓性シートの圧電セ
ラミック粉末の配合比を、中央部が周辺部に比して高く
なるようにしたことを特徴とするものである。
<作用> 圧電可撓性シートの圧電セラミック粉末の配合比を、中
央部が周辺部に比して高くなるようにしたから、該中央
部では圧電作用及び電歪作用が高まる。
央部が周辺部に比して高くなるようにしたから、該中央
部では圧電作用及び電歪作用が高まる。
従って、送波器として用いた場合には、副極からの振動
に比して主極からの振動が大となる。従って、主極での
主振動に比して、副極での副振動は相対的に低下するこ
ととなる。
に比して主極からの振動が大となる。従って、主極での
主振動に比して、副極での副振動は相対的に低下するこ
ととなる。
また受波器として用いた場合には、主極から発生する信
号電圧は大きくなる。このため、制御回路での信号電圧
の閾値を高くすることができ、副極で拾われた信号はキ
ャンセルされる。
号電圧は大きくなる。このため、制御回路での信号電圧
の閾値を高くすることができ、副極で拾われた信号はキ
ャンセルされる。
<実施例> 第1,2図について本発明の一実施例を説明する。
1は圧電可撓性シートの一例をなす円板状圧電ゴムシー
トであって、芯板2の周囲に、環状板3〜5を順次密嵌
して形成される。前記芯板2,環状板3〜5は、合成ゴ
ムに、チタン酸鉛,チタン酸バリウム,チタン酸ジルコ
ン酸鉛等の圧電セラミック粉末を分散させてなるもので
あり、該圧電セラミック粉末の配合比を芯板2を最大と
し、環状板3から環状板5側へ徐々に低下させてある。
トであって、芯板2の周囲に、環状板3〜5を順次密嵌
して形成される。前記芯板2,環状板3〜5は、合成ゴ
ムに、チタン酸鉛,チタン酸バリウム,チタン酸ジルコ
ン酸鉛等の圧電セラミック粉末を分散させてなるもので
あり、該圧電セラミック粉末の配合比を芯板2を最大と
し、環状板3から環状板5側へ徐々に低下させてある。
このため、圧電ゴムシート1は、圧電セラミック粉末の
配合比が、その中央部が最大となり周辺方向へ漸次低く
なるように配分される。
配合比が、その中央部が最大となり周辺方向へ漸次低く
なるように配分される。
前記圧電ゴムシート1の上下面には、電極6,6が導電
ゴム等で形成され、該電極6,6に直流電源8を接続す
ることにより、厚み方向に分極される。
ゴム等で形成され、該電極6,6に直流電源8を接続す
ることにより、厚み方向に分極される。
この分極によって製造された圧電可撓性シート1の指向
特性を実験したところ、第5図のようになり、副振動は
−30dB以下に抑制され、著しく低下したことが示され
た。すなわち、指向性が向上したことが確認できた。
特性を実験したところ、第5図のようになり、副振動は
−30dB以下に抑制され、著しく低下したことが示され
た。すなわち、指向性が向上したことが確認できた。
前記圧電ゴムシート1の形状は、矩形状等種々の形状が
あり得る。
あり得る。
第3図は、一枚の圧電ゴムシート10内において、圧電
セラミック粉末の配合比が、その中央部が最大となり周
辺方向へ漸次低くなるように配合し、その上下面に電極
11,11を形成してなるものである。
セラミック粉末の配合比が、その中央部が最大となり周
辺方向へ漸次低くなるように配合し、その上下面に電極
11,11を形成してなるものである。
かかる構成を実現する手段としては、第4図イのよう
に、均一に圧電セラミック粉末を分散させた生の圧電ゴ
ム20を、その中央部xが肉厚が大となるように形成
し、かつその中央部で、プレス圧が大となるように、第
4図ロのごとく圧縮し、その中央を密として、圧電セラ
ミック粉末の体積当りの量を多くすればよい。
に、均一に圧電セラミック粉末を分散させた生の圧電ゴ
ム20を、その中央部xが肉厚が大となるように形成
し、かつその中央部で、プレス圧が大となるように、第
4図ロのごとく圧縮し、その中央を密として、圧電セラ
ミック粉末の体積当りの量を多くすればよい。
その他、第3図のものを構成する手段として種々の方法
が適用され得る。
が適用され得る。
<発明の効果> 本発明は、上述のように、圧電送受波器に供される圧電
可撓性シートの圧電セラミック粉末の配合比を、中央部
が周辺部に比して高くなるようにしたから、該中央部で
は圧電作用及び電歪作用が高くなり、その周辺部では相
対的に低くなる。このため、送波器にあっては主極での
主振動に比して、副極での副振動が著しく低下して指向
特性が向上される。また受波器にあっては、主極から発
生する信号電圧が、副極で発生するものよりも、飛躍的
に大きくなり、検知すべき音波に対応する良好な信号を
得ることができ、S/N比が向上する等の優れた効果が
ある。
可撓性シートの圧電セラミック粉末の配合比を、中央部
が周辺部に比して高くなるようにしたから、該中央部で
は圧電作用及び電歪作用が高くなり、その周辺部では相
対的に低くなる。このため、送波器にあっては主極での
主振動に比して、副極での副振動が著しく低下して指向
特性が向上される。また受波器にあっては、主極から発
生する信号電圧が、副極で発生するものよりも、飛躍的
に大きくなり、検知すべき音波に対応する良好な信号を
得ることができ、S/N比が向上する等の優れた効果が
ある。
添付図面は本発明の実施例を示し、第1図は第一実施例
の縦断側面図、第2図は分離斜視図、第3図は第二実施
例を示す縦断側面図、第4図イ,ロは第二実施例の製造
方法を示す縦断側面図、第5図は本発明の指向特性図、
第6図は従来構成のものの指向特性図である。 1;圧電ゴムシート、2;芯板、3〜5;環状板、1
0;圧電ゴムシート
の縦断側面図、第2図は分離斜視図、第3図は第二実施
例を示す縦断側面図、第4図イ,ロは第二実施例の製造
方法を示す縦断側面図、第5図は本発明の指向特性図、
第6図は従来構成のものの指向特性図である。 1;圧電ゴムシート、2;芯板、3〜5;環状板、1
0;圧電ゴムシート
Claims (1)
- 【請求項1】両面に電極を形成してなる圧電可撓性シー
トを備えたものにおいて、前記圧電可撓性シートの圧電
セラミック粉末の配合比を、中央部が周辺部に比して高
くなるようにしたことを特徴とする圧電送受波器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7519386A JPH0632548B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 圧電送受波器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7519386A JPH0632548B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 圧電送受波器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62231590A JPS62231590A (ja) | 1987-10-12 |
JPH0632548B2 true JPH0632548B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=13569111
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7519386A Expired - Lifetime JPH0632548B2 (ja) | 1986-03-31 | 1986-03-31 | 圧電送受波器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0632548B2 (ja) |
-
1986
- 1986-03-31 JP JP7519386A patent/JPH0632548B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62231590A (ja) | 1987-10-12 |
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