JPH06324784A - 加圧スイッチ装置の製造方法 - Google Patents

加圧スイッチ装置の製造方法

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JPH06324784A
JPH06324784A JP13683893A JP13683893A JPH06324784A JP H06324784 A JPH06324784 A JP H06324784A JP 13683893 A JP13683893 A JP 13683893A JP 13683893 A JP13683893 A JP 13683893A JP H06324784 A JPH06324784 A JP H06324784A
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pressure
conductive layer
switch device
monomer
pressure switch
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JP13683893A
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Tomoyuki Shirasaki
白嵜友之
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座標入力装置となる加圧スイッチ装置の2枚
の電極(抵抗体)間に形成され、通常時2枚の電極を絶
縁し、加圧時に2枚の電極を短絡する感圧導電層の製造
において、生産性の向上及び製造コストの削減を図る。 【構成】 まず、導電性有機重合体の材料となるモノマ
と、反応系にプロトンが関与する酸化剤と、プロトン酸
と、溶媒とを混合してインクとする。このインクをロー
ルGからロールHに巻き取られるフィルム基板12上に
塗布する。この際にフィルム基板12上には予め透明電
極層14を形成しておく。次いで、フィルム基板12を
加熱することによりインク中のモノマの化学酸化重合反
応を進行させる。そして、化学酸化重合反応によりフィ
ルム基板12上に導電性有機重合体からなる感圧導電層
17を形成する。そして、上記フィルム基板12上に透
明電極層を有する別のフィルム基板をラミネートして加
圧スイッチ装置とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は加圧スイッチ装置の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、コンピュータシステム等
においては、ポインティングデバイスとして、タブレッ
ト等の座標入力装置が用いられている。これら座標入力
装置のうちの一つとして、例えば、2枚の面電極を互い
に間隔をあけて平行に配置した加圧スイッチ装置があ
る。各面電極はX軸方向、Y軸方向に均一なシート抵抗
を有するものであり、この加圧スイッチ装置において
は、上記二枚の面電極に、それぞれ互いに直交する方向
に電圧をかけられるようにしておくとともに、一方の面
電極に電圧をかけた際に、他方の面電極に検出器が接続
できるようになっている。
【0003】そして、2つの面電極に交互に電圧をかけ
た状態で、一方の面電極の一点を他方の面電極側に押圧
することにより短絡を生じさせた際に、上記一点の位置
により異なる抵抗値から、2枚の面電極において交互に
直交する方向の位置を示す電気信号を検出させるもので
ある(抵抗分割座標検出方式)。すなわち、上記加圧ス
イッチ装置によれば、2枚の面電極により、X軸方向及
びY軸方向の座標値を入力することが可能となってい
る。
【0004】図8は、上述のような加圧スイッチ装置の
一例を示すものである。図8に示される加圧スイッチ装
置Aは、下層に高弾性基板1が配置され、該高弾性基板
1の上方に間隔をあけて平行に低弾性基板2が配置され
ている。そして、高弾性基板1の上面には、下部面電極
(面抵抗体)3が形成され、低弾性基板2の下面には、
上部面電極(面抵抗体)4が形成されている。そして、
下部面電極3の左右側縁部に、下部電極端子5、5が形
成されるとともに、上部面電極4の前後側縁部(下部面
電極の左右側縁と直交する側縁)に、上部電極端子(図
示略)が形成されている。また、上部面電極4と下部面
電極3との間の空間の外周縁部には、シール6が形成さ
れ、前記空間を密封した状態となっている。
【0005】そして、上部面電極4と下部面電極3との
間の空間には、絶縁性の流動物質(気体もしくは液体)
7が封入されるとともに、該流動物質7内には、上部面
電極4と下部面電極3との空間を保持するスペーサとし
て、粒径数μmの粒子8…が分散されている。上記加圧
スイッチ装置Aにおいては、上層の低弾性基板2の一点
を下方に押圧することにより、低弾性基板2が変形する
とともに流動物質7及び流動物質7内の粒子8…を押し
退け、加圧部位において上部面電極4が下部面電極3に
接触して短絡を生じるようになっている。すなわち、上
記絶縁性流動物質7及び粒子8…は、通常時に上部面電
極4と下部面電極3との間のスペースと絶縁性を維持
し、押圧時に上部面電極4と下部面電極3との間を短絡
するためのものである。なお、上記上部電極端子及び下
部電極端子5、5には、座標検出装置が接続される。
【0006】また、図9に示される加圧スイッチ装置B
は、上記加圧スイッチ装置Aと、略同様の構成を有する
ものであるが、図8に示す加圧スイッチ装置Aの粒子8
…に代えて、微小突起9…をスペーサとして用いてい
る。さらに、図10に示される加圧スイッチ装置Cは、
上・下部面電極3、4間に、感圧導電ゴム10を配置し
たものである。なお、上記感圧導電ゴム10は、ゴム中
に金属ワイヤ11…が直立した状態で分散されたもので
あり、金属ワイヤ11…の長さ方向にゴムを押圧する
と、抵抗値が低下して導電性を有するようになるもので
ある。
【0007】そして、上記加圧スイッチ装置Cにおいて
は、上層の低弾性基板2の一点を下方に押圧することに
より、低弾性基板2が変形するとともに感圧導電ゴム1
0が加圧され、該感圧導電ゴム10の加圧部位の抵抗値
が低下し、上部面電極4と下部面電極3との間に短絡を
生じるようになっている。なお、上記加圧スイッチ装置
A、B、Cにおいては、座標入力時に下図等に基づてい
作業を行なえるように、上記電極端子及びシール6等を
除く上記各部材が透明なものとされている。なお、上記
図8ないし図10は、加圧スイッチ装置の構成の概略を
示すためのものであり、そのサイズ等は実際の縮尺率と
異なるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記加圧ス
イッチ装置A及び上記加圧スイッチ装置Bにおいては、
上部面電極4と下部面電極3との間にスペースを形成す
るために必要な粒子8…の分散もしくは微小突起9…の
形成が容易でなく、高い精度の加工技術が要求される。
特に、上記粒子8…もしくは微小突起9…を用いて大型
の加圧スイッチ装置を製作するにあたっては、大きな面
積に渡って上部面電極4と下部面電極3との間にスペー
スを維持することが極めて困難であり、生産性の低下及
びそれに伴う製造コストの上昇が危惧される。また、感
圧導電ゴム10を用いた加圧スイッチ装置Cにおいて
は、前記感圧導電ゴム10の製造にあたって、均一な金
属ワイヤ11…の分散と金属ワイヤ11…の直立性の維
持を必要とし、その複合化技術に高度な微細加工が要求
されるので、コストの低減が困難である。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、上記感圧導電層を容
易に形成できるものとすることにより、加圧スイッチ装
置の製造において、製造コストの低減及び生産性の向上
を図ることができる加圧スイッチ装置の製造方法を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された本
発明の加圧スイッチ装置の製造方法は、対向配置された
一対の電極間に、加圧により上記一対の電極間で短絡を
生じる感圧導電層を形成した加圧スイッチ装置の製造方
法であり、導電性有機重合体の材料となるモノマと酸化
剤と溶媒とを含む混合物をインクとし、該インクを上記
一対の電極のうちの少なくとも一方の電極の対向面に塗
布するとともに、塗布された上記インク中において上記
モノマを化学酸化重合させて導電性有機重合体からなる
感圧導電層を形成し、次いで、上記一対の電極のうちの
他方の電極を上記感圧導電層を挟むようにして上記一方
の電極に対向配置することを前記課題の解決手段とした
ものである。
【0011】また、請求項2に記載された本発明の加圧
スイッチ装置の製造方法は、請求項1における上記酸化
剤を、反応系にプロトンが関与する酸化剤とし、上記イ
ンクを構成する混合物中にプロトンを供与するプロトン
酸を添加するとともに、該プロトン酸の添加に際し、該
プロトン酸濃度を増減することにより、酸化剤の酸化力
及び重合される導電性有機重合体の導電率を任意に調整
することを前記課題の解決手段としたものである。ま
た、請求項3に記載の如く、上記モノマが、アニリンも
しくはその誘導体であることが好ましい。さらに、請求
項4に記載お如く上記一対の電極がそれぞれ面状もしく
はストライプ状に形成されることが好ましい。
【0012】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、加圧スイッ
チ装置の感圧導電層が、導電性有機重合体の材料を含む
インクを塗布すると共に化学酸化重合反応を行なわせる
ことにより形成される。すなわち、感圧導電層の形成
は、一般の印刷工程、すなわち、塗布と焼き付けの工程
と略同様の工程で行なえることになり、高度な加工技術
を必要とせず、容易に形成することができる。また、上
記請求項2記載の構成によれば、上記インクを構成する
混合物中に含まれる酸化剤を反応系にプロトンが関与す
る酸化剤とするとともに、上記混合物中にプロトン供与
体となるプロトン酸を添加することにより、プロトン酸
の濃度をパラメータとして、酸化剤の酸化力及び合成さ
れる導電性有機重合体の導電率を任意に制御できる。
【0013】なお、上記作用は、後述するように本発明
者らによって確認されている。また、上記モノマをアニ
リンもしくはその誘導体とすることにより、導電性有機
重合体は、ポリアニリンもしくはアニリン誘導体の重合
体となる。さらに、一対の電極を面状とすることによ
り、本発明の加圧スイッチ装置は、感圧導電層の材質を
除いて上記従来の感圧スイッチ装置と略同様の構成の感
圧スイッチ装置となる。また、一対の電極をストライプ
状とすることにより、本発明の加圧スイッチ装置は、例
えば一対の電極のそれぞれのストライプの方向を直交す
るものとすることで、上記二つのストライプからなるマ
トリックス上において、加圧により短絡した位置を特定
する加圧スイッチ装置となる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1ないし図3は、この実施例の加圧スイッチ装
置の製造方法で製造される加圧スイッチ装置を示す図面
であり、図4ないし図6は、この実施例の加圧スイッチ
装置の製造方法の製造工程を説明するための図面であ
る。ここで、加圧スイッチ装置の製造方法を説明する前
に、この実施例の加圧スイッチ装置の構成について説明
する。
【0015】図1ないし図3に示すように加圧スイッチ
装置Dは、平行に配置された2枚の透明なフィルム基板
12、13と、該フィルム基板12、13の内面側にそ
れぞれ形成された透明電極層14、15と、一方の透明
電極層14の左右側縁部に形成された電極端子16と、
他方の透明電極層15の上下側縁(一方の透明電極層の
左右側縁に直交する側縁)部に形成された電極端子(図
1に図示)16と、一方の透明電極層14の内面(他方
の透明電極層との対向面)に形成された感圧導電層17
とからなり、上記2枚のフィルム基板12、13が上記
感圧導電層17を挟んでラミネートされた状態となって
いる。
【0016】上記2枚のフィルム基板12、13は、例
えばポリエステル等の透明の合成樹脂性のものであり、
一方のフィルム基板12に高弾性の樹脂を使用し、他方
のフィルム基板13に低弾性の樹脂を使用している。な
お、この実施例において、加圧スイッチ装置Dは、後述
するようにロール・ツー・ロールで製造されるようにな
っており、上記フィルム基板12、13は、ローラに巻
ける程度に柔軟性を有するものである。なお、上記2枚
のフィルム基板12、13は、必ずしも一方を高弾性に
し、他方を低弾性にする必要はなく、2枚のフィルム基
板12、13を同じ材質のものとしても良い。
【0017】上記透明電極層14、15は、例えばIT
Oなどの所定のシート抵抗を有する金属酸化物からなる
ものであり、周知の方法によりフィルム基板12、13
上に形成されたものである。なお、上記透明電極層1
4、15は、必ずしもITO等の金属酸化物である必要
はなく、後述するように導電性有機重合体を用いても良
い。上記電極端子16…は、例えば、周知の導電性ペー
ストを上記透明電極層14、15上に塗布して焼き付け
たものである。そして、上記電極端子16…には、上記
従来例と同様に、図示しない座標検出装置が接続されて
いる。上記感圧導電層17は、例えば導電性ポリアニリ
ン等の導電性有機重合体からなるものである。導電性有
機重合体は、その材料となるモノマや製造方法によりそ
の導電率が異なるが、本実施例において、導電性有機重
合体からなる感圧導電層17は、通常時、その厚みと導
電率から図2に示すように透明電極層間で絶縁抵抗R1
を有し、該絶縁抵抗R1により、透明電極層15、16
間に電流がほとんど流れない状態となっている。
【0018】そして、図3に示すように一方のフィルム
基板13の一点を入力用のペン18の先で押圧した場合
に、一方のフィルム基板13と該フィルム基板13内面
の透明電極層15が変形し、押圧部の透明電極層14、
15間の距離が短くなることにより、透明電極層14、
15間の抵抗が減少するとともに、圧縮により導電性有
機重合体の導電性が増加することで、ペン18の先で押
圧された部位の絶縁抵抗R2は、絶縁抵抗R1より極め
て小さくなり、透明電極層14、15間に短絡を生じる
ようになっている。
【0019】従って、本実施例の加圧スイッチ装置D
は、上記従来例の加圧スイッチ装置Dと略同様の機能を
有するようになっており、上述したように短絡した位置
の違いにより抵抗値が異なることを利用して位置を示す
電気信号を出力させる座標入力装置を構成するものであ
る。なお、この実施例の加圧スイッチ装置Dは、上記従
来の加圧スイッチ装置A、Bと異なり、一方の透明電極
が他方の透明電極に接するまで、一方の基板を押圧する
必要がなく、透明電極の変形疲労や磨耗疲労を減少させ
ることができる。さらに、加圧スイッチ装置Dは、従来
の加圧スイッチ装置Cと異なり、金属ワイヤを有する感
圧導電ゴムを用いないので、電極が金属ワイヤに接触し
て磨耗疲労することがない。
【0020】次に、上記構成の加圧スイッチ装置Dの製
造方法について説明する。 1、フィルム基板及び透明電極層の形成工程 まず、上記フィルム基板12、13は、周知の方法によ
り帯状に形成されるとともに、その一面(対向面)に、
スパッタ等の周知の方法でITOからなる面状の透明電
極層14が形成される。そして、透明電極層14を有す
る帯状のフィルム基板12は、ロールされた状態で、次
工程の感圧導電層の形成工程に搬入される。
【0021】2、感圧導電層の形成工程 次いで、感圧導電層17の形成工程においては、図4に
示すように、上記ロールされた帯状のフィルム基板12
が回動可能に固定されて、送り側のロールEを形成する
と共に、該帯状のフィルム基板12の先端が巻き取られ
て巻取側のロールFを形成する。そして、これら二つの
ロールE、F間で、ロール・ツー・ロールにより感圧導
電層17の形成が行なわれるようになっている。
【0022】まず、感圧導電層17の形成に先だって、
導電性有機重合体を合成するための材料が混合されイン
クとして調整される。すなわち、混合器19の中で所定
組成の酸化剤、プロトン酸、モノマ、複合剤、溶媒が混
合されインクとして調整される。次いで、上記2つのロ
ールE、F間においては、まず、帯状のフィルム基板1
2の上面に上記感圧導電層17用のマスク20が矩形枠
状に印刷される。次いで、矩形状のマスク20内に、混
合器19中で混合されて製造されたインクが、滴下さ
れ、スキージ21により印刷塗布され、感圧導電層17
の前駆体層17aが作成される。
【0023】次に、上記ロールE、F間の上方に配置さ
れた加熱装置22により、塗布されたインクが加熱され
て溶媒が除去される。そして、溶媒の除去に伴い上記酸
化剤の酸化力が増大して、モノマの酸化重合が進み、導
電性有機重合体からなる感圧導電層17が形成される。
ここで、上記導電性有機重合体からなる感圧導電層17
の形成に関して、さらに詳細に説明する。まず、この実
施例では、上記酸化剤としては、酸化還元反応にプロト
ンが関与するものを用いている。この実施例では、上記
酸化剤として過酸化水素を用いている。
【0024】また、プロトン酸として塩酸を用い、モノ
マとしてアニリンを用い、溶媒として水を用いる。(こ
こでは、特に複合剤を用いないものとする。)そして、
これらの配合比は以下のように決めることができる。ア
ニリンの重合にはアニリン一分子当たり理論的に2電子
の引き抜きが必要である。これに対して過酸化水素の還
元分解反応は1電子反応であるため、アニリンの重合を
モノマ仕込等量行なうためには、アニリンモノマ1に対
し少なくとも過酸化水素2の配合が必要である。
【0025】次にプロトン酸濃度について図7のグラフ
を用いて説明する。図7のグラフは、化学酸化重合反応
系における酸化電位(酸化ポテンシャル)に対するのプ
ロトン酸(図7においては塩酸を使用)濃度の影響及び
合成されたポリアニリンの導電率に対する酸化電位の影
響を見るために、プロトン酸濃度を変えて反応系中の酸
化電位を測定するとともに、プロトン酸濃度に依存して
変化した各酸化電位においてポリアニリンの重合を行な
い、その導電率を測定した際の結果を示すものである。
【0026】なお、プロトン酸濃度を変化させて化学酸
化重合を行なった際に重合条件は、以下に示す通りであ
る。 重合条件 モノマ:アニリン モノマ濃度:1mol/l 溶媒:H2O 酸化剤:H22 酸化剤濃度:1mol/l プロトン酸:HCl プロトン酸濃度:0.1〜
6mol/l 測定温度:20℃ 重合時間:1hr 導電性有機重合体(ポリアニリン)の導電率の測定は、
周知の四端子測定法を用いて、真空中で行なった。
【0027】上記図7のグラフに示すように、上記酸化
剤(H22)を含む反応系中においては、プロトン酸濃
度をパラメータとして、プロトン酸濃度が増加するにし
たがって酸化電位が上昇することを示している。また、
合成されたポリアニリンの導電率も酸化電位の上昇に伴
って上昇し、酸化電位が880mVにおいて、最高の導
電率3.6S/cmを示し、それ以上酸化電位が上昇した場
合には、導電率の低下を示した。なお、アニリンの重合
反応は標準電極電位として600mV以上を示す酸化剤
を用いるときに進行する。
【0028】以上のように過酸化水素の酸化力は反応系
内に共存するプロトン酸の濃度に依存し、より高濃度の
プロトン存在下において増大する。また、合成された導
電性有機重合体(ポリアニリン)の導電率は、プロトン
酸濃度の変化及びその濃度変化により変化する酸化電位
に依存しており、プロトン酸濃度を変化させることによ
り、合成される導電性有機重合体の導電率を制御するこ
とができる。すなわち、重合反応の際のプロトン酸濃度
を調整することにより、任意の導電率(最高値以下)の
導電性有機重合体を得ることができる。なお、プロトン
酸濃度の増大により酸化電位が880mVを越えた場合
には、合成されたポリアニリンの導電率が低下し、副反
応が進行しているものと思われる。
【0029】なお、本実施例において重合反応時には、
プロトン酸の濃度は、加熱装置による溶媒除去の段階に
おいて、相対的に上昇してゆき、同時に反応系中の過酸
化水素の酸化力も増大する。この酸化力増大の過程にお
いてアニリンの重合が始まるとともに進行する。そし
て、プロトン酸の仕込量は、この重合過程に必要な酸化
力を考慮しなければならないとともに、合成される導電
性有機重合体の導電率を考慮しなければならない。
【0030】すなわち、混合器19におけるインク混合
時にすぐに重合反応が始まる酸化電位を示すことがない
プロトン酸濃度でなければならないとともに、帯状のフ
ィルム基板に塗布され加熱により溶媒が蒸発減少した際
に、充分に重合反応が行なえる酸化電位となるプロトン
酸濃度でなければならない。また、過酸化水素の還元分
解では、過酸化水素1分子に対して1原子のプロトンが
消費されるため少なくとも過酸化水素の等量が必要にな
るが、通常は反応中の電位を維持するためにアニリンモ
ノマ1に対して4分子以上のプロトン酸を添加してい
る。さらに、導電性有機重合体の導電率を、加圧スイッ
チ装置Dの感圧導電層17として形成された際に、充分
な絶縁性(絶縁抵抗R1)示すとともに、加圧時に電極
間で短絡可能な導電性(絶縁抵抗R2)を示すものとす
ることができるプロトン酸濃度でなければならない。ま
た、上記酸化剤については、その種類により合成される
導電性有機重合体の導電率が異なることが知られてお
り、酸化剤を選択する際にも、上記絶縁性及び導電性を
考慮しなければならない。
【0031】3、電極端子の形成工程 次に、図5に示すように、座標位置を検出するとともに
透明電極に電圧を印加するための電極端子16を印刷に
より形成する。この際にも、上述の感圧導電層17の形
成と同様に、送り側ロールGと巻き取り側ロールHとを
用いてロール・ツー・ロールにより電極端子16の形成
が行なわれる。すなわち、フィルム基板12を巻き取り
側ロールHに巻き取りながら、ロールG、H間上におい
て、感圧導電層17が形成されたフィルム基板12上に
導電性ペーストのスキージ23による印刷塗布を行な
い、加熱装置24により導電性ペーストの焼き付けを行
なう。なお、他方のフィルム基板13上にも同様に電極
端子16の形成(一方のフィルム基板12と直交する方
向)を行なう。
【0032】4、ラミネート工程 次に、図6に示すように、透明電極層14が形成される
とともに感圧導電層17及び電極端子16が形成された
帯状のフィルム基板12と、透明電極層15が形成され
るとともに電極端子16が形成されたフィルム基板13
とを上記透明電極層14、15及び感圧導電層17及び
電極端子16を挟むようにして対向配置するとともに、
加熱及び加圧により2枚のフィルム基板12、13をラ
ミネートする。
【0033】この際にも、上述の感圧導電層17の形成
と同様に、フィルム基板12用送り側ロールI及びフィ
ルム基板13用送り側ロールJと巻き取り側ロールKと
を用いてロール・ツー・ロールによりラミネートが行な
われる。すなわち、送り側ロールIと送り側ロールJと
が上下に配置され、各ロールI、Jにそれぞれロールさ
れた2枚のフィルム基板12、13が一つの巻き取り側
ロールKに巻き取られるとともに、送り側ロールI、J
と巻き取り側ロールKとの間において、フィルム基板1
2、13が上下2つのラミネートローラ25、26によ
り挟まれて加熱及び加圧されることによりラミネートさ
れる。なお、ラミネートの際には、フィルム基板12、
13上の電極端子16等の位置を上下のフィルム基板1
2、13の間で合わせる。また、ラミネートされた2枚
のフィルム基板12、13は、巻き取り側ロールKに巻
き取られる前に、プレス型27により打ち抜かれて加圧
スイッチ装置Dとされ、残ったフィルム基板12、13
だけが巻き取られる。
【0034】上述のようにこの実施例の加圧スイッチ装
置の製造方法によれば、導電性有機重合体の材料となる
モノマを含むインクを透明電極層14上に塗布し、か
つ、加熱による溶媒の除去によってモノマの化学酸化重
合を進行させることで、感圧導電層17が形成されるの
で、一般の印刷工程、すなわち塗布と焼き付けによる工
程と略同様の工程で感圧導電層17を形成することがで
きる。また、感圧導電層17の形成においては、印刷工
程と同様にロール・ツー・ロールにより連続生産するこ
とが可能であり、連続生産による生産性の向上を図るこ
とができる。従って、感圧導電層17の形成には、従来
のように粒子の分散や微小突起の形成を行なう必要がな
いとともに、微細加工を必要とすることでコストの低減
を図ることが困難な感圧導電ゴムを用いる必要がないの
で、従来の感圧導電層に比較して、大幅な生産性の向上
と製造コストの削減を図ることができる。
【0035】また、導電性有機重合体からなる感圧導電
層17の形成においては、反応系にプロトンが関与する
酸化剤を用い、かつ、インク中にプロトン酸を添加する
構成としたので、プロトン酸濃度をパラメータとして増
減することにより、インク塗布後の酸化剤の酸化力を容
易に調整できるとともに、形成された感圧導電層17の
導電率を容易に調整できる。従って、感圧導電層の形成
工程において、プロトン酸濃度を変更することにより、
モノマの酸化重合反応を容易に制御することができると
ともに、感圧導電層の厚みの変更などに対する感圧導電
層の抵抗値の変更等にも容易に対応することができる。
【0036】なお、本実施例においては、上記透明電極
層14、15をITOからなるものとしたが、感圧導電
層17と同様に、透明電極層14、15を導電性有機重
合体からなるものとしても良い。この際には、透明電極
層14、15を上記感圧導電層17と同様の製造方法に
より形成することになるが、透明電極層14は、感圧導
電層17に比較して高い導電率を示す導電性有機重合体
を用いる必要がある。
【0037】すなわち、透明電極層14、15を導電性
有機重合体とした場合には、フィルム基板上に異なる導
電率の導電性有機重合体を積層する必要がある。なお、
上述のように導電性有機重合体の合成に当たっては、上
記プロトン酸濃度の変更や酸化剤の変更により、合成さ
れる導電性有機重合体の導電率を変えることができるの
で、上記インクの調整の際に、透明電極層用のインクと
感圧導電層用のインクでプロトン酸濃度もしくは酸化剤
を変えるだけの容易な操作で、透明電極と感圧導電層を
作り分けることができる。従って、加圧スイッチ装置の
主要構成部分である透明電極層と感圧導電層を印刷によ
る連続生産として同様に形成することができ、加圧スイ
ッチ装置の製造をさらに容易で生産性の高いものとする
ことができる。
【0038】また、上記実施例においては、上記フィル
ム基板12、13の内面に面抵抗体の機能を有する透明
電極層14、15を形成するものとしたが、これに限ら
れるものではなく、例えば、透明電極層14、15を、
それぞれストライプ状の電極とし、透明電極層14と透
明電極層15とでストライプを直交させるようにし、加
圧により短絡した透明電極層14の一本のストライプの
位置と透明電極層15の一本のストライプの位置からそ
れぞれX軸方向およびY軸方向の位置を検出するものと
しても良い。この場合、透明電極層14、15は良導電
性の電極を用いることが好ましい。
【0039】なお、上記モノマとしては、例えば、上記
導電性ポリアニリンの材料となるアニリンや、アルキル
チオフェン、フェニレンビニレン、チエニレンビニレ
ン、ピロール等の導電性高分子材料及びその誘導体を用
いることができる。また、上記溶媒は、上記モノマによ
り異なるものが用いられるが、例えば、上述の水以外に
も、例えば、プロピレンカーボネイト、アセトニトリ
ル、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ス
ルホラン、エタノール、アセトン、テトラヒドロフラ
ン、酢酸、クロロホルム、四塩化炭素等を用いることが
できる。
【0040】また、上記酸化剤としては、該酸化剤の還
元半電池反応に、プロトンが関与するものならば良く、
例えば、上記過酸化水素(H22)以外でも、KMnO
4 、PbO2、NaClO3、K2Cr27、MnO2、N
aIO3、H3AsO4などの酸化剤を本発明に用いるこ
とができる。また、上記プロトン酸としては、プロトン
供与体となるものならば良く、上記塩酸以外に、アルカ
ンスルフォン酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、過塩素酸、
テトラフルオロホウ酸、ヘキサフルオロリン酸等を用い
ることができる。また、上記インク及び導電性ペースト
の塗布にスキージを用いたが、これらインク及び導電性
ペーストの塗布方法は、これに限定されるものではな
く、スピンコート、ロールコート等を用いることができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の加
圧スイッチ装置の製造方法によれば、導電性有機重合体
の材料となるモノマを含むインクを電極の対向面に塗布
し、かつ、モノマの化学酸化重合により導電性有機重合
体からなる感圧導電層が形成されるので、一般の印刷工
程、すなわち塗布と焼き付けによる工程と略同様の工程
で感圧導電層を連続的に形成することができる。従っ
て、本発明によれば、感圧導電層の形成には、従来のよ
うに粒子の分散や微小突起の形成を行なう必要がないと
ともに、微細加工を必要とすることでコストの低減を図
ることが困難な感圧導電ゴムを用いる必要がなく、従来
の加圧スイッチ装置に比較して、大幅な生産性の向上と
製造コストの削減を図ることができる。
【0042】また、導電性有機重合体からなる感圧導電
層の形成においては、反応系にプロトンが関与する酸化
剤を用い、かつ、インク中にプロトン酸を添加する構成
としたので、プロトン酸濃度をパラメータとして増減す
ることにより、インク塗布後の酸化剤の酸化力を容易に
調整できるとともに、形成された感圧導電層の導電率を
容易に調整できる。従って、感圧導電層の形成工程にお
いて、プロトン酸濃度を変更することにより、モノマの
酸化重合反応を容易に制御することができるとともに、
感圧導電層の厚みの変更などに対する感圧導電層の抵抗
値の変更等にも容易に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の加圧スイッチ装置を示す展
開斜視図である。
【図2】上記加圧スイッチ装置を示す断面図である。
【図3】上記加圧スイッチ装置の入力状態を示す断面図
である。
【図4】上記加圧スイッチ装置の製造方法を説明するた
めの概略斜視図である。
【図5】上記加圧スイッチ装置の製造方法を説明するた
めの概略斜視図である。
【図6】上記加圧スイッチ装置の製造方法を説明するた
めの概略斜視図である。
【図7】上記加圧スイッチ装置の感圧導電層の特性に関
し、塩酸濃度に対するポリアニリンの導電率及び酸化重
合反応系の酸化電位の関係を示すグラフである。
【図8】従来の加圧スイッチ装置を示す断面図である。
【図9】他の従来の加圧スイッチ装置を示す断面図であ
る。
【図10】さらに他の従来の加圧スイッチ装置を示す断
面図である。
【符号の説明】
14 透明電極層(電極) 15 透明電極層(電極) 17 感圧導電層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対向配置された一対の電極間に、加圧に
    より上記一対の電極間で短絡を生じる感圧導電層を形成
    した加圧スイッチ装置の製造方法であって、 導電性有機重合体の材料となるモノマと酸化剤と溶媒と
    を含む混合物をインクとし、該インクを上記一対の電極
    のうちの少なくとも一方の電極の対向面に塗布するとと
    もに、塗布された上記インク中において上記モノマを化
    学酸化重合させて導電性有機重合体からなる感圧導電層
    を形成し、次いで、上記一対の電極のうちの他方の電極
    を上記感圧導電層を挟むようにして上記一方の電極に対
    向配置することを特徴とする加圧スイッチ装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 上記酸化剤を、反応系にプロトンが関与
    する酸化剤とし、上記インクを構成する混合物中にプロ
    トンを供与するプロトン酸を添加するとともに、該プロ
    トン酸の添加に際し、該プロトン酸濃度を増減すること
    により、酸化剤の酸化力及び重合される導電性有機重合
    体の導電率を任意に調整することを特徴とする請求項1
    記載の加圧スイッチ装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記モノマが、アニリンもしくはその誘
    導体であることを特徴とする請求項1または請求項2記
    載の加圧スイッチ装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記一対の電極がそれぞれ面状もしくは
    ストライプ状に形成されることを特徴とする請求項1な
    いし請求項3のいずれかに記載の加圧スイッチ装置の製
    造方法。
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