JPH06323666A - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH06323666A
JPH06323666A JP11560493A JP11560493A JPH06323666A JP H06323666 A JPH06323666 A JP H06323666A JP 11560493 A JP11560493 A JP 11560493A JP 11560493 A JP11560493 A JP 11560493A JP H06323666 A JPH06323666 A JP H06323666A
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典英 佐保
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尚志 磯上
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、蒸発したヘリウムガスを5.
0K以下で凝縮する、または、被冷却体を5.0K以下
に冷却する小型軽量で簡便な、かつ、大ききな冷凍量を
発生する冷凍装置を提供することにある。 【構成】寒冷発生機に膨張機(1)を使用し、J・T回
路の熱交換器(6、7、9、10、12)の間及び下端
部に複数段のJ・T弁(13a,13b)設け、最終段の
J・T弁(13b)出口の圧力を正圧から負圧の任意の
値に同一圧縮機ユニット(5)で制御することによって
達成できる。 【効果】本発明によれば、J・T弁(13b)出口の圧
力を正圧から負圧の任意の値に制御できるので、J・T
弁出口で5.0K以下の任意のヘリウム温度を安定に発
生できる効果がある。また、J・T回路のヘリウムガス
流量を増加することにより、容易に5.0K以下の冷凍
量を増加することが出来る。また、同一圧縮機で旧気候
吸気口入口で負圧の状態で回収したヘリウムガスを、正
圧に圧縮して供給できるので、小型軽量で簡便な信頼性
の高い冷凍装置に出来る効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷凍装置に関し、特に、
冷却温度を任意の温度に低下し、かつ、操作性が簡便な
高効率な極低温冷凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超伝導マグネットを使用した核磁気共鳴
診断装置、熱物性測定装置、ジョセフソン素子や各種セ
ンサー等の各種電子機器や、高真空、高排気速度のクラ
イオポンプ、超伝導マグネットを使用した電子加速器や
放射光発生装置の冷媒には、極低温の液体ヘリウムを使
用する。
【0003】これらの被冷却装置の冷媒温度を、特に1
atmの液体ヘリウム蒸発温度の4.2K以下にすれ
ば、超伝導マグネットの臨界電流値が向上するために、
マグネットの安定化や高磁場化、各種センサーのNS比
の向上に非常に有効である。
【0004】しかし、冷媒の液体ヘリウムは、わずかな
熱で蒸発し、かつ、高価であるため、一般にこれらの装
置には、蒸発したヘリウムガスを凝縮する冷凍装置を装
着する。また、熱物性測定装置では、4.2K以下の広
範囲な冷却温度で被冷却体を冷却する必要があり、冷却
温度を容易変えられる装置が有益である。
【0005】従来の冷凍装置の構造では、特に4.5K
未満の冷却温度を発生できる装置として、例えば1台ロ
ータリィ型の真空ポンプと2台の圧縮機を3段に配置す
る圧縮機ユニットで負圧ヘリウムガスを10atm 以上に
加圧したヘリウムガスを、予冷用の寒冷発生機にギフォ
ード・マクマホン(G・M)式往復動形膨張機を使用し
た寒冷発生回路と、ジュール・トムソン弁(以下J・T
弁)を極低温部に有するジュール・トムソン回路(J・
T回路)の高圧流路に同じ配管で供給し、前記予冷用の
寒冷発生機の排気ヘリウムガスを前記2段に配置した圧
縮機ユニットの中圧ラインに戻し、J・T回路の排気ヘ
リウムガスを前記2段に配置した圧縮機ユニットの低圧
ラインに戻する方法がAdvances in Cryogenic Engineer
ing Volume 35,Part B(1990年)の第1277頁か
ら1288頁に記載されている。本装置では(J・T回
路)のJ・T弁を熱交換器を介して直列に2段配置し
て、2段階で膨張し4.2K以下の極低温度領域での冷
凍量発生効率の向上を図っている。
【0006】この場合、J・T回路の2段目のJ・T弁
からの排気ヘリウムガスを真空ポンプの吸気口入口で約
0.2atm以下の負圧状態で回収する。したがって、
J・T回路のJ・T弁出口圧力は回路中の低圧流路の圧
力損失分高くなり真空ポンプの吸気口入口圧力よりも高
くなる。
【0007】また、圧縮機ユニットで加圧したヘリウム
ガスを、寒冷発生回路と、J・T回路の高圧流路に同じ
配管で供給するため、熱負荷の変動等によって生じる寒
冷発生回路の流量、圧力の変動がJ・T回路の高圧、低
圧流路内に影響し、安定な冷却温度及び安定な冷凍量が
得られない。また、真空ポンプ1台と2台の圧縮機を2
段に配置する圧縮機ユニットを使用し、加圧したヘリウ
ムガスを、寒冷発生機回路とJ・T回路の高圧流路に同
じ配管で同時に供給し、かつ、寒冷発生機回路とJ・T
回路の排気ガスをそれぞれ前記圧縮機ユニットの中圧、
低圧ラインに同時に戻すため真空ポンプ1台と2台の圧
縮機を別々に細かく制御する必要があり、冷凍装置の小
型軽量化や操作の簡便さに欠ける。また、真空ポンプと
圧縮機を連結する管内が負圧状態になりうる配管が必要
となるので、配管の接続箇所から大気中の空気を吸い込
みヘリウムガスを汚染する可能性が大きくなり、冷凍装
置が所定の冷凍性能を低減させる問題がある。
【0008】また、真空ポンプ及び圧縮機が油潤滑式
で、かつ、それぞれの潤滑油の油質が異なる場合、真空
ポンプ出口にはガス中の油分を完全に取り去る油分離器
及び油戻し回路が必要となり、冷凍装置が大型化すると
言う問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たごとく従来の技術は、4.5K未満の任意の温度に、
効率よく安定に、かつ、簡便に制御しながら冷却する方
法に関しては述べられていない。
【0010】本発明の目的は、蒸発したヘリウムガスを
4.5K未満で凝縮する、または、被冷却体を4.5K
未満特に大気圧下の飽和液体ヘリウム温度4.2K以下
に、効率よく安定に冷却する小型軽量で操作が簡便な、
かつ、大ききな冷凍量を安定に発生する冷凍装置を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、真空ポンプ
等の補助排気手段を用いずにJ・T回路のJ・T弁を直
列に複数段設けることにより、低圧流路のヘリウムガス
を圧縮機の吸気口入口で正圧から負圧の範囲で回収し、
同圧縮機で正圧に加圧したヘリウムガスをJ・T回路の
複数段のJ・T弁高圧流路に同一圧縮機で供給すること
により達成する。
【0012】
【作用】予冷用の寒冷発生機に例えばギフォード・マク
マホン(G・M)式往復動形膨張機を使用し、予冷用の
寒冷発生回路と隔離したJ・T回路の複数段のJ・T弁
出口の圧力を正圧から負圧の適切な値に安定に制御す
る。それによって、J・T弁出口で4.5K未満以下の
任意のヘリウム温度を安定に発生できる。また、複数段
のJ・T弁を有するJ・T回路のヘリウムガス流量を増
加することにより、容易に4.5K未満の冷凍量を安定
に増加することが出来る。また、吸気口入口で正圧から
負圧の範囲で回収し、正圧に圧縮したヘリウムガスをJ
・T回路の高圧流路に供給する操作を同一圧縮機で行う
ことにより、小型軽量で簡便な冷凍装置となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1により説明す
る。予冷用の寒冷発生回路に配置した寒冷発生機1は、
例えば、ギフォード・マクマホン膨張機で構成される。
ヘリウム圧縮機ユニット2の高圧ガスは寒冷発生機1中
に流入して内部で断熱膨張し、第1ステージ3、第2ス
テージ4でそれぞれ温度約40K、15Kの寒冷を発生
する。膨張後のガスは、再び、圧縮機ユニット2に戻
る。
【0014】一方、予冷用の寒冷発生回路と隔離したJ
・T回路の圧縮機ユニット5で約16atmに加圧された
高圧のヘリウムガスは、高圧配管16aを通り第1熱交
換器6、第2熱交換器7、第1吸着器8、第3熱交換器
9、第4熱交換器10、第2吸着器11、第5熱交換器
12aを通り温度約7K程度以下に冷却され、第1J・
T弁13aで断熱膨張して約8atmになる。次に第6熱交換
器12bを通り温度約5K以下に冷却され、第2J・T
弁13bで断熱膨張してその一部のガスが液化し、液体ヘ
リウム槽14に溜まり超電導マグネット15等の被冷却
体を冷却する。
【0015】未液化のヘリウムガスや液体ヘリウム14
aの蒸発ガスは、低圧配管16b内に流入し、第6熱交
換器12b,第5熱交換器12a、第3吸着器17、第3
熱交換器9、第4吸着器18、第1熱交換器6及び第5
吸着器18aを通り、ほぼ常温となって低圧配管16b
より圧縮機ユニット5に戻る。クライオスッタト19内
は真空断熱され、極低温部は液体窒素槽21、及び底板
22、上板23で熱シールドされている。液体窒素20
の蒸発ガスは、排気管24で大気に放出され、液体窒素
は液体窒素タンク25で定期的に補充される。各吸着器
ではヘリウムガス中の不純物を除去する。
【0016】図2は、前述の圧縮機ユニット5の構成を
示し、図3にスクロール型圧縮機26の圧縮室の断面図
を示す。圧縮機ユニット5は、スクロール型圧縮機26
と油、ガス混合高圧流体冷却器27、油分離器28、油
吸着器29、油冷却器30で構成される。低圧配管16
bの低圧ヘリウムガスは、スクロール型圧縮機26内の
スクロール型圧縮室31に低圧入口32から流入し、固
定スクロール26Aと旋回スクロール26Bとの間に移
動しながら形成される小圧縮室31a、31b,31
c,31d,31eで徐々に加圧される。ヘリウムガス
は圧縮熱により高温になるため、スクロール型圧縮機2
6内の底部に溜めている高温の潤滑油の一部を、配管3
3より油冷却器30に導き、ほぼ常温にして配管34よ
り中圧入口35を経てスクロール型圧縮室31の中圧圧
縮室31b内に供給する。これにより、ヘリウムガスの
温度は約350Kに冷却され、さらに圧縮されてスクロ
ール型圧縮室31の高圧出口36からスクロール型圧縮
機26内吐出される。このようにスクロール型圧縮室3
1内では、スクロールの中心部に向かって移動しなが
ら、かつ、隔離されて形成される小圧縮室31a、31
b,31c,31d,31eで、ヘリウムガスが徐々に
加圧されるため、各小圧縮室間のガスリーク量がほとん
ど無い。したがって、1.0atm以下の圧力で小圧縮
室31aに流入するヘリウムガスを加圧し高い圧力まで
圧縮して吐出することができる。いっぽう、中圧圧縮室
31b内に供給され高圧出口36から出た潤滑油の大部
分はスクロール型圧縮機26内の底部に戻り、その他の
潤滑油は高圧のヘリウムガスに同伴して、油、ガス混合
高圧流体冷却器27に流入する。ここで、混合流体は冷
却されると共に約99.99%の油が分離されその大半
は油戻し配管37により、配管34を介してスクロール
型圧縮室31の中圧室内に再供給される。残り0.01
%の油を含む高圧のヘリウムガスは、例えば活性炭を充
填した油吸着器29を通り油濃度約0.01ppmまで
精製され、高圧配管16aを通り第1熱交換器6に供給
される。
【0017】第2J・T弁13bの出口温度は、J・T
弁で膨張した後のヘリウムガスの圧力、即ち、ヘリウム
槽内の液化飽和圧力で決まる。一方、ヘリウム槽内の圧
力は、(1)第2J・T弁通過ヘリウムガス流量、
(2)低圧配管、第1〜第6熱交換器内の低圧流路、第
3吸着器、第4吸着器内のヘリウムガス流動抵抗による
圧力損失、(3)スクロール型圧縮機の吸入風量、
(4)高、低圧配管の間に設けた圧力調整弁16cを通
過するバイパスガス風量、で定まる。したがって、これ
ら4条件を適切に制御することにより、ヘリウム槽内の
圧力を任意の値、即ち、第2J・T弁後のヘリウム温度
を任意の値に設定できる。
【0018】また、J・T回路、特に低圧配管は、予冷
用の寒冷発生回路と隔離されているため、寒冷発生機内
の圧力変動がJ・T弁出口の圧力に影響を与えることが
ない。よって、J・T弁出口の圧力は1.2atm以下
においても安定に維持でき、4.5K未満の冷却温度を
安定に確保できる。
【0019】また、本実施例では真空ポンプを必要とし
ないので、ヘリウムガスの圧縮効率が高まり、これにと
もなって冷凍効率が向上する。また、真空ポンプを必要
としないので、真空ポンプと圧縮機を連結する管内が負
圧状態になりうる配管が必要なくなるので、配管の接続
箇所から大気中の空気を吸い込みヘリウムガスを汚染す
る可能性がなくなり、冷凍性能を長期間安定に供給でき
る。また、真空ポンプを必要としないので、真空ポンプ
出口に設けていた油分離器が無く冷凍装置を小型化する
ことができる。
【0020】ヘリウム槽内の圧力は、圧力検知器38、
温度は温度センサー39、温度検知器40で計測され、
そのデータを圧縮機ユニット5内の制御器41に送り所
定の圧力、温度になるようにスクロール型圧縮機26の
電動機42の回転数やJ・T弁13a,13bの開度を調
整する。この制御により、J・T弁13bの入口、出口
の圧力を所定の圧力に調整でき、これにより、冷却温度
を4.5K未満の範囲で、高効率な冷凍性能を安定に提
供できる。これは、J・T回路のヘリウム圧縮機に圧縮
室内に多段の、かつ、それぞれが隔離された連続の小圧
縮室を有し、かつ、圧縮比10以上のスクロール型圧縮
機を適用することによって、J・T回路の一台の圧縮機
で可能となった。超電導マグネット15を4.5K未満
特に4.2K以下に冷却することにより超電導マグネッ
トの蓄熱量が増加して、局部発熱等によるクエンチの発
生が抑制され、安定性が向上すると共に超電導マグネッ
トの印加電流を増して発生磁場強度を増加できる。
【0021】また、上記冷却温度における冷凍量は、
(1)寒冷発生機の蓄冷材に低温蓄熱特性が大きな物質
を使用、(2)寒冷発生機の運転周波数を調整、(3)
J・T弁通過ヘリウムガス流量を増加、(4)スクロー
ル型圧縮機の運転周波数を増加して吸入・吐出風量を増
加、することによって容易に増加できる。
【0022】以上、本実施例によれば、予冷用の寒冷発
生回路と隔離したJ・T回路の低圧流路のヘリウムガス
を圧縮機の吸気口入口で正圧から負圧の範囲で回収し、
同圧縮機で高い正圧に加圧したヘリウムガスをJT回路
の高圧流路に供給できるので、J・T弁出口の圧力を正
圧から負圧の任意の値に制御できる。これによって、J
・T弁出口で4.5K以下の任意のヘリウム温度を安定
に発生できるという効果がある。
【0023】また,本実施例によれば、予冷用の寒冷発
生回路と隔離したJ・T回路の低圧流路のヘリウムガス
を圧縮機の吸気口入口で正圧から負圧の範囲で回収して
も、予冷用の寒冷発生回路の運転圧力条件は変わらず所
定の寒冷量を安定に供給できる。したがって、J・T回
路の予冷部を安定に冷却できるので、常に、J・T弁出
口で4.5K以下の任意のヘリウム温度を安定に発生で
きるという効果がある。
【0024】また、J・T回路のヘリウムガス流量を増
加する等のことにより、J・T弁により等エンタルピー
膨張で発生する4.5K未満の冷凍量を容易に増加する
ことができ、また、単位冷凍量当りの圧縮機入力電力量
も小さくて済む効果がある。
【0025】さらに、ヘリウムガスをJ・T回路の高圧
流路に供給する操作を同一圧縮機で行うことにより、小
型軽量で簡便な信頼性の高い冷凍装置となる効果があ
る。
【0026】なお、本実施例では、寒冷発生機にG・M
サイクルの膨張機を適用した例で説明したが、ソルベイ
サイクル、スターリングサイクル、ビルマイヤサイク
ル、タービン式、クロード式膨張機を適用した冷凍サイ
クルやブレイトンサイクルでも同等な効果がある。
【0027】また、本実施例では、圧縮機にスクロール
型圧縮機を適用した例で説明したが、スクリュウ圧縮機
を適用しても同等な効果がある。
【0028】また、本実施例では、超電導マグネットを
被冷却体にした場合について説明したが、ジョセフソン
素子や各種センサー等の各種電子機器や、高真空、高排
気速度のクライオパネルを被冷却体にしても、被冷却体
の温度が低下することによりSN比の向上や排気速度の
高速化が増加する効果がある。
【0029】本発明の他の実施例を図4に示す。図4に
示した実施例は、2個の圧縮室31を同一圧力容器内に
並列に配置したスクロール型圧縮機を使用した圧縮機ユ
ニットの構成を示している。本実施例によれば、複数単
段のスクロール型圧縮機で吸入・吐出風量を増加できる
ので、より多量のJ・T回路の低圧流路の排気ヘリウム
ガスを圧縮機の吸気口入口で正圧から負圧の状態で回収
し、同圧縮機で正圧に加圧したヘリウムガスをJT回路
の高圧流路に供給できるので、J・T弁出口の圧力を正
圧から負圧の任意の値に制御できる範囲が広がり、これ
によって、J・T弁出口で4.5K以下の広範囲の任意
のヘリウム温度を発生できるという効果がある。また、
J・T回路のヘリウムガス流量を2倍に増加できるの
で、容易に4.5K以下の冷凍量を増加することが出来
る。また、油分離系を1つにまとめることができるので
軽量化でき、かつ、ガス冷却用の潤滑油取り出し及び注
入系を1つにまとめることができるので軽量化と2台の
圧縮機に同時に冷却油を注入する操作が簡便になる。こ
れは、2台の圧縮機の油面が常に一定となるためであ
る。また、吸気口入口で負圧の状態で回収し、正圧に圧
縮したヘリウムガスをJ・T回路の高圧流路に供給する
操作を同一圧縮機内で行うことにより、小型軽量で簡便
な冷凍装置となる効果がある。
【0030】本発明の更に他の実施例を図5に示す。図
5に示す実施例は、J・T回路においてJ・T弁出口と
低圧配管とを凝縮器38を介して連通した構成を示して
いる。本実施例によれば、J・T回路と液体ヘリウム槽
内とを隔離できるので、液体ヘリウム槽内の熱負荷の変
動によって液体ヘリウム槽内の圧力が変動してもJ・T
回路の流量及び低圧配管の圧力は変動せず、したがっ
て、凝縮器38の冷却温度が安定するという効果があ
る。
【0031】本発明の更に他の実施例を図6に示す。図
6に示す実施例は、J・T回路において第5吸着器18
aを通る低圧配管16bと圧縮機ユニット5の吸入口配
管16cを継手39を介して低圧配管16dで接続した
場合を示している。継手39の周りには、大気隔離冶具
の容器40を設け大気と隔離するとともに容器40と高
圧配管16aを配管16eで連通する。本実施例によれ
ば負圧下の低圧配管内に継手39から不純物となる空気
がJ・T回路に流入することを防止できJ・T弁の閉塞
等による冷凍装置のトラブルを防止できる効果がある
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、予冷用の寒冷発生回路
と隔離されたJ・T弁を複数段配置し、かつ、最終段の
J・T弁出口の圧力を正圧から負圧の任意の値に制御で
きるので、J・T弁出口で4.5K以下の任意のヘリウ
ム温度を発生でき、被冷却体の冷却温度を4.5K以下
の任意の温度に、かつ効率よく冷却できる効果がある。
また、J・T回路のJ・T弁の作動圧力を最適値に制御
し、かつヘリウムガス流量を増加することにより、容易
に4.5K以下の冷凍量を増加することが出来る。ま
た、吸気口入口で負圧の状態で回収し、正圧に圧縮した
ヘリウムガスをJ・T回路の高圧流路に供給する操作を
同一圧縮機で行うことにより、本装置が小型軽量で簡便
な、信頼性が高い冷凍装置にできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷凍装置の一実施例の構成を説明する
図。
【図2】図1におけるJ・T回路用の圧縮機ユニットの
構成の一例を説明する図。
【図3】図1におけるJ・T回路用の圧縮機ユニットの
一例の圧縮室の断面を説明する図。
【図4】図1におけるJ・T回路用の圧縮機ユニットの
構成の他の例を説明する図。
【図5】本発明の冷凍装置の他の実施例におけるJ・T
弁周りの構成を説明する図。
【図6】本発明の冷凍装置の更にの実施例における圧縮
機ユニットの配管継手構成を説明する図。
【符号の説明】
1・・膨張機、5・・圧縮機ユニット、6、7、9、1
0、12・・熱交換器、13a,13b・・J・T弁、1
4a・・液体ヘリウム、15・・超電導マグネット

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予冷用の寒冷発生回路と隔離された一連の
    高圧配管及び低圧配管を内蔵した熱交換器、前記高圧配
    管の極低温部に複数段の膨張弁を設け前記最終段の膨張
    弁の出口と前記低圧配管の低温部が連通し、前記膨張弁
    の出口と前記低圧配管の低温部の間に被冷却体との冷却
    部を設け、前記高圧配管と前記低圧配管が常温部で圧縮
    手段を介して連通した冷凍装置の該圧縮手段が圧縮手段
    内の圧縮室内に多段の、かつ、それぞれが隔離され連続
    の小圧縮室を有した、圧縮手段であることを特徴する冷
    凍装置。
  2. 【請求項2】高圧配管及び低圧配管を内蔵した熱交換
    器、前記高圧配管の極低温部に複数段の膨張弁を設け該
    最終段の膨張弁の出口を負圧にし、該出口と前記低圧配
    管の低温部が連通し、前記膨張弁の出口と前記低圧配管
    の低温部の間に被冷却体との冷却部を設け、前記高圧配
    管と前記低圧配管が常温部で圧縮手段を介して連通した
    冷凍装置の該圧縮手段が圧縮手段内の圧縮室内に多段
    の、かつ、それぞれが隔離され連続の小圧縮室を有し
    た、圧縮手段であることを特徴する冷凍装置。
  3. 【請求項3】予冷用の寒冷発生回路と隔離された一連の
    高圧配管及び低圧配管を内蔵した熱交換器、前記高圧配
    管の極低温部に複数段の膨張弁を設け前記最終段の膨張
    弁の出口を負圧にし、該出口と前記低圧配管の低温部が
    連通し、前記膨張弁の出口と前記低圧配管の低温部の間
    に被冷却体との冷却部を設け、前記高圧配管と前記低圧
    配管が常温部で圧縮手段を介して連通した冷凍装置の該
    圧縮手段が圧縮手段内の圧縮室内に多段の、かつ、それ
    ぞれが隔離され連続の小圧縮室を有した、圧縮手段であ
    ることを特徴する冷凍装置。
  4. 【請求項4】予冷用の寒冷発生回路と隔離された一連の
    高圧配管及び低圧配管を内蔵した熱交換器、前記高圧配
    管の極低温部に複数段の膨張弁を設け前記最終段の膨張
    弁の出口を負圧にし、該出口と前記低圧配管の低温部が
    連通し、前記膨張弁の出口と前記低圧配管の低温部の間
    に被冷却体との冷却部を設け、前記高圧配管と前記低圧
    配管が常温部で圧縮手段を介して連通した冷凍装置の該
    圧縮手段が圧縮手段内の圧縮室内に多段の、かつ、それ
    ぞれが隔離され連続の小圧縮室を有した圧縮手段の吸入
    口の圧力を正圧から負圧の範囲で調整することを特徴す
    る冷凍装置。圧縮手段であることを特徴する冷凍装置。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項において、
    圧縮手段を複数個を直列に配置したことを特徴するの冷
    凍装置。
  6. 【請求項6】請求項1乃至4のいずれか1項において、
    圧縮手段がスクロール型圧縮機であることを特徴する冷
    凍装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至4のいずれか1項において、
    圧縮手段がスクリュウ型圧縮機であることを特徴する冷
    凍装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至4のいずれか1項において、
    圧縮手段が油潤滑式の圧縮手段であることを特徴する冷
    凍装置。
  9. 【請求項9】請求項1乃至4のいずれか1項において、
    圧縮手段が圧縮手段内の圧縮室内に多段の、かつ、それ
    ぞれが隔離され連続の小圧縮室を有した、1機の圧縮手
    段であることを特徴する冷凍装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、圧縮手段が圧縮手段内の圧縮室内に多段の、かつ、
    それぞれが隔離され連続の小圧縮室を有した、1段で複
    数機の圧縮手段であることを特徴する冷凍装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、圧縮手段が圧縮手段内の圧縮室内に多段の、かつ、
    それぞれが隔離され連続の小圧縮室を有した、複数機を
    1つの圧力容器に内蔵した圧縮手段であることを特徴す
    る冷凍装置。
  12. 【請求項12】請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、少なくとも圧縮手段の処理風量、または該膨張弁の
    通過風量、高、低圧流路間のバイパス風量を調整し、該
    冷媒容器内の温度または圧力を制御することを特徴する
    冷凍装置。
  13. 【請求項13】請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、常温部の低圧配管の接続部を大気に接触させないた
    めの隔離手段具備したことを特徴する冷凍装置。
  14. 【請求項14】請求項1乃至4のいずれか1項におい
    て、常温部の低圧配管を高圧配管内に配置したことを特
    徴する冷凍装置。
  15. 【請求項15】予冷用の寒冷発生回路と隔離された一連
    の高圧配管及び低圧配管を内臓した熱交換気器を備え、
    前記高圧配管の極低温部に膨張弁を設け、前記膨張弁の
    出口が被冷却体を保持する伝熱体に導かれ、前記低圧配
    管と前記膨張弁の出口が連通し、前記高圧配管と前記低
    圧配管が常温部で圧縮手段を介して連通した冷凍装置の
    該圧縮手段が圧縮手段内の圧縮室内に多段の、かつ、そ
    れぞれが隔離され連続の小圧縮室を有した、圧縮手段で
    あることを特徴する冷凍装置。
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