JPH06323150A - エンジンの過給装置 - Google Patents

エンジンの過給装置

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JPH06323150A
JPH06323150A JP5109296A JP10929693A JPH06323150A JP H06323150 A JPH06323150 A JP H06323150A JP 5109296 A JP5109296 A JP 5109296A JP 10929693 A JP10929693 A JP 10929693A JP H06323150 A JPH06323150 A JP H06323150A
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compressor
turbine
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lubricating oil
oil supply
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低速運転領域等でのターボチャージャーの応
答性を高め、加速性を向上させる。 【構成】 コンプレッサ26とタービン28とを連結す
る軸をコンプレッサ側軸36とタービン側軸38とに分
割し、両軸の間に油圧クラッチ44を設ける。コンプレ
ッサ側軸36には油圧タービン43を設ける。加速時等
においては、作動油を上記油圧タービン43に噴射する
ことにより、コンプレッサ側軸36を補助回転駆動する
とともに、上記作動油で油圧クラッチ44を作動させ、
コンプレッサ側軸36とタービン側軸38とを相対回転
可能な状態に切離す。この状態で、コンプレッサ側軸受
42c及びタービン側軸受42tへの潤滑油供給圧をそ
れぞれ制御することにより、両軸36,38の回転数同
士を近付ける制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ターボチャージャーを
備えたエンジンの過給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ターボチャージャーが装備され
たエンジンは、ターボチャージャーを有しないエンジン
よりも発進加速性が劣る傾向がある。これは、発進時の
エンジン回転数が不足しているため、ターボチャージャ
ーのコンプレッサ及びタービンを所望の加速性が得られ
るトルクで駆動するだけの排気ガス量が得られず、ター
ボチャージャーの過給の分だけエンジンの圧縮比が低く
設定されているために却って出力トルクが低下すること
に起因する。
【0003】そこで従来は、例えば特開平3−2493
29号公報に示されるように、コンプレッサホイールと
タービンホイールとをつなぐシャフトに油圧タービンを
装着し、発進加速時等の所定の条件下で上記油圧ポンプ
から吐出した作動油を油圧タービンに向けてノズルを通
じ噴射することにより、上記油圧タービンと一体に上記
シャフトを補助的に駆動し、これによってターボチャー
ジャーの出力を高めるようにした過給装置が提案される
に至っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ターボチャージャ
ーにおけるコンプレッサホイール及びタービンホイール
(特にタービンホイール)は大きな慣性モーメントを有
しているため、これに外部から補助駆動力を与えること
により十分な応答性を得るためには、非常に大きな補助
駆動力を要する。従って、上記補助駆動の駆動源である
油圧ポンプの必要負荷が大きく、よってこの油圧ポンプ
を他の用途のポンプ(例えばパワーステアリング用ポン
プ)と共用するのは困難である。また、この油圧ポンプ
を特別に設置する場合、これにはかなり大型のポンプを
使用しなければならず、装置全体の小型化及び低廉化の
大きな妨げとなる。
【0005】本発明は、このような事情に鑑み、大きな
補助駆動力を要することなく、過給効率、特に低速運転
領域での過給効率及び加速性を大幅に高めることができ
るエンジンの過給装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸気通路内に
設けられるコンプレッサと、排気通路内に設けられるタ
ービンと、これらコンプレッサ及びタービンを相互連結
する連結軸とを備えたターボチャージャー本体に、この
ターボチャージャーに対して外部から補助駆動力を供給
する補助駆動手段が設けられたエンジンの過給装置にお
いて、上記連結軸を互いに同軸状態で並ぶコンプレッサ
側軸とタービン側軸とに分割し、コンプレッサ側軸に補
助駆動力を供給するように上記補助駆動手段を構成する
とともに、上記コンプレッサ側軸とタービン側軸とを両
者が連動回転するように連結する状態と両者が相対回転
可能となるように切離す状態とに切換えられるクラッチ
手段と、上記コンプレッサ側軸を支持するコンプレッサ
側軸受及び上記タービン側軸を支持するタービン側軸受
にそれぞれ潤滑油供給路を通じて潤滑油を供給する潤滑
油供給手段と、この潤滑油供給手段による上記コンプレ
ッサ側軸受への潤滑油供給圧、上記タービン側軸受への
潤滑油供給圧の少なくとも一方を上記クラッチ手段によ
る軸連結及び切離しの切換に応じて制御する油圧制御手
段とを備えたものである(請求項1)。
【0007】より具体的には、上記コンプレッサ側軸及
びタービン側軸の回転速度を検出する回転検出手段を備
えるとともに、上記コンプレッサ側軸とタービン側軸と
を切離し状態から連結状態へ切換える際に両軸の回転速
度が互いに略等しくなるように両軸切離し状態での潤滑
油供給圧を制御するように上記油圧制御手段を構成する
ことが、好ましい(請求項2)。
【0008】この制御を行うには、上記コンプレッサ側
軸及びタービン側軸の回転速度を検出する回転検出手段
を備えるとともに、上記コンプレッサ側軸とタービン側
軸とが切り離されている状態で両軸の回転速度を予め設
定された一定の回転速度に近付けるように上記コンプレ
ッサ側軸受への潤滑油供給圧と上記タービン側軸受への
潤滑油供給圧の双方を制御するように上記油圧制御手段
を構成することによっても可能であり(請求項3)、上
記コンプレッサ側軸とタービン側軸とが切り離されてい
る状態でタービン側軸の回転速度をコンプレッサ側軸の
回転速度に近付けるように上記タービン側軸受への潤滑
油供給圧を制御するように上記油圧制御手段を構成する
ことによっても可能である(請求項4)。
【0009】さらに、加速開始時に少なくともコンプレ
ッサ側軸受への潤滑油供給圧を減少させるように上記油
圧制御手段を構成したり(請求項5)、コンプレッサ側
軸とタービン側軸とが切り離された状態で上記コンプレ
ッサ側軸の回転速度を予め設定された速度以下に抑える
ようにコンプレッサ側軸受への潤滑油供給圧を制御する
ように上記油圧制御手段を構成したりする(請求項6)
ことにより、後述のようなより優れた効果が得られる。
【0010】
【作用】請求項1記載の装置によれば、クラッチ手段で
コンプレッサ側軸とタービン側軸とを連結した状態で、
通常のターボチャージャーと同様に、タービンで排気ガ
スエネルギを回収してこのエネルギでコンプレッサを駆
動し、過給を行うことができる。一方、上記排気ガスエ
ネルギが不十分な場合、例えば運転領域が低速域である
場合や、高い応答性が要求される場合、例えば加速状態
にある場合等には、上記クラッチ手段においてコンプレ
ッサ側軸をタービン側軸から切離し、このコンプレッサ
側軸のみを補助駆動手段で駆動することにより、上記補
助駆動手段による補助駆動力を特に高めることなく、コ
ンプレッサ及びタービンの双方を補助駆動する場合より
も高い応答性でコンプレッサを作動させることができ
る。
【0011】しかも、上記コンプレッサ側軸受や上記タ
ービン側軸受への潤滑油供給圧をクラッチ手段による連
結及び切離しの切換に応じて制御することにより、この
切換状態に応じたコンプレッサ側軸の回転速度やタービ
ン側軸の回転速度の制御を行うことができる。具体的に
は、上記コンプレッサ側軸受やタービン側軸受への潤滑
油供給圧を高めれば、この潤滑油の撹拌抵抗(すなわち
コンプレッサ側軸やタービン側軸の回転抵抗)を増大さ
せることにより、各軸の回転を増速でき、逆に上記コン
プレッサ側軸受やタービン側軸受への潤滑油供給圧を抑
えれば、この潤滑油の撹拌抵抗を減少させることによ
り、上記コンプレッサ側軸やタービン側軸の回転を減速
することができる。
【0012】その具体的な制御として、請求項2記載の
装置では、上記コンプレッサ側軸とタービン側軸とを切
離し状態から連結状態へ切換える際に両軸の回転速度が
互いに略等しくなるように、両軸切離し状態で潤滑油供
給圧を制御しているので、実際に両軸を切離し状態から
連結する時には、両軸の回転速度の差異による不都合を
生ずることなく、両軸を迅速かつ円滑に連結することが
できる。
【0013】ここで、請求項3記載の装置では、両軸が
切り離されている状態で、両軸の回転速度を予め設定さ
れた一定の回転速度に近付けるように上記コンプレッサ
側軸受への潤滑油供給圧と上記タービン側軸受への潤滑
油供給圧の双方を制御しているため、連結時の両軸同士
の回転速度を、互いにほぼ等しい速度であって、しかも
所望の好適な回転速度に調節することが可能である。
【0014】また、請求項4記載の装置では、タービン
側軸の回転速度をコンプレッサ側軸の回転速度に近付け
るように上記タービン側軸受への潤滑油供給圧を制御し
ているので、コンプレッサ側軸受への潤滑油供給圧は制
御せずに、両軸の回転速度を近付けることができる。
【0015】請求項5記載の装置では、エンジンの加速
開始時に少なくともコンプレッサ側軸受への潤滑油供給
圧を減少させているので、これによりコンプレッサ側軸
受における潤滑油の撹拌抵抗すなわちコンプレッサ側軸
の回転抵抗を減らし、その分加速応答性を高めることが
できる。
【0016】また、請求項6記載の装置では、コンプレ
ッサ側軸とタービン側軸とが切り離された状態で上記コ
ンプレッサ側軸の回転速度を予め設定された速度以下に
抑えるようにコンプレッサ側軸受への潤滑油供給圧を制
御しているので、慣性モーメントが小さいコンプレッサ
側軸受及びコンプレッサのみが単独状態で過回転状態に
至るのを防ぐことができる。
【0017】
【実施例】本発明の第1実施例を図1〜図5に基づいて
説明する。
【0018】図3に示すエンジン10の各気筒には、吸
気マニホールド12を介して共通吸気管14が接続さ
れ、この共通吸気管14の途中にスロットル弁15、イ
ンタクーラー16、ターボチャージャー(実際には後述
のように補助駆動を受けるスーパーチャージャーとして
の機能も兼ね備えたターボチャージャー)24、エアク
リーナー18等が設けられている。この共通吸気管14
において、上記ターボチャージャー24の上流側部分と
下流側部分とはバイパス通路17で接続され、その途中
に吸気バイパス弁21が設けられている。
【0019】また、上記各気筒には排気マニホールド1
9を介して共通排気管20が接続されており、その途中
に上記ターボチャージャー24、排ガス浄化用触媒22
等が設けられている。この共通排気管20において、上
記ターボチャージャー24の上流側部分と下流側部分と
はウエストゲート23を介して接続されている。
【0020】上記ターボチャージャー24の内部構造を
図1,2に示す。このターボチャージャー24は、通常
のターボチャージャーと同様、コンプレッサ26及びタ
ービン28を備えている。コンプレッサ26はコンプレ
ッサハウジング30に収容され、タービン28はタービ
ンハウジング32に収容されている。コンプレッサハウ
ジング30は上記共通吸気管14の途中に組み込まれ、
タービンハウジング32は上記共通排気管20の途中に
組み込まれており、両ハウジング30,32は略円筒状
の本体ハウジング34を介して連結されている。
【0021】なお、上記コンプレッサ26はアルミニウ
ム等の比較的軽量な材料で比較的薄肉に形成されている
のに対し、タービン28は、排気ガスの高熱に耐えるべ
く鉄系材料等の比較的重い材料で厚肉に形成されてい
る。従って、タービン28の慣性モーメントは上記コン
プレッサ26の慣性モーメントよりも大幅に大きくなっ
ている。
【0022】この本体ハウジング34内の中央には、こ
れと同軸状態でコンプレッサ側軸36及びタービン側軸
38が収容されている。そして、コンプレッサ側軸36
の外側端部(図1では右側端部)が上記コンプレッサ2
6の中心部に固定され、タービン側軸38の外側端部
(図1では左側端部)がタービン28の中心部に固定さ
れている。
【0023】上記コンプレッサ側軸36の内側端部(図
1では左側端部)は、先端に向かって開口する筒部37
とされ、タービン側軸38の内側端部(図1では右側端
部)は、上記筒部37内に相対回転可能に嵌入される小
径の嵌入部39とされている。
【0024】上記コンプレッサ側軸36の径方向外側に
は、これと一体に回転する状態で外筒41が外嵌され、
この外筒41において上記タービン側よりの部分(図1
では左側よりの部分;本体ハウジング34内において左
右方向略中央の部分)に、油圧タービン43が一体形成
されている。この油圧タービン43は、この実施例では
ペルトンホイール状に形成され、その外周部に所定方向
から作動油が吹き付けられることにより、上記外筒41
及びコンプレッサ側軸36と一体に回転駆動されるよう
に構成されている。
【0025】本体ハウジング34の内側には、その軸方
向略全域にわたって延びる筒状の軸受ハウジング40が
嵌挿されている。そして、この軸受ハウジング40に、
上記コンプレッサ側軸36外側の外筒41がコンプレッ
サ側軸受42cを介して回転可能に支持されるととも
に、タービン側軸38がタービン側軸受42tを介して
回転可能に支持されている。また、各軸受42c,42
tの傍らには油路形成リング45が配設されている。
【0026】上記コンプレッサ側軸36とタービン側軸
38との間には、図2に示すような油圧クラッチ44が
設けられている。この油圧クラッチ44は、油路形成ブ
ロック46、スリーブ48、外側クラッチ部材50、内
側クラッチ部52、スプリング58等で構成されてい
る。
【0027】上記油路形成ブロック46は、後述の油圧
クラッチ作動油用油路が形成されたものであり、全体が
筒状をなしている。この油路形成ブロック46のタービ
ンよりの部分は上記軸受ハウジング40内周面にほぼ摺
接する大径部46aとされ、コンプレッサよりの部分は
上記大径部46aよりも小径の小径部46bとされてお
り、油路形成ブロック46全体がタービン側軸38に外
嵌、固定されている。また、この油路形成ブロック46
の大径部46aと小径部46bとの境界部分にはリング
55が固定されている。
【0028】外側クラッチ部材50は、タービン側軸3
8の外径よりも大きな内径をもつ筒状部を有し、ナット
51と上記油路形成ブロック46との間に挾まれた状態
でタービン側軸38の途中部分に固定されている。上記
筒状部は、コンプレッサ側軸36に向かって開口してお
り、この開口端の周縁内周面は、筒状部の奥(図2では
左側)に向かうに従って縮径するテーパー状内周面53
とされている。
【0029】これに対し、内側クラッチ部52はコンプ
レッサ側軸36の筒部37の端部に一体形成されたもの
であり、筒状をなしている。そして、この内側クラッチ
部52の外周面は、上記外側クラッチ部材50のテーパ
ー状内周面53に内側から圧接可能なテーパー状外周面
54とされている。
【0030】スリーブ48は、上記外側クラッチ部材5
0の外周面に外側から摺接しており、そのコンプレッサ
側端部(図2右側端部)には、上記内側クラッチ部52
をコンプレッサ側から抱きかかえるリング56が固定さ
れている。また、このスリーブ48の適所からは内方の
油路形成ブロック46に向かって突出するつば部49が
形成されており、このつば部49と上記リング55との
間に油圧室59が形成されている。
【0031】上記つば部49と上記外側クラッチ部材5
0との間には、スプリング(圧接手段)58が圧入され
ている。このスプリング58は、その弾発力でスリーブ
48及び上記リング56をタービン側に付勢している。
この弾発力により、上記リング56にコンプレッサ側か
ら抱きかかえられるようにしてコンプレッサ側軸36が
タービン側に押圧され、この押圧により、通常は上記内
側クラッチ部52の外側テーパー面54が外側クラッチ
部材50の内側テーパー面53に内側から圧接し、これ
らテーパー面53,54の圧接により、コンプレッサ側
軸36とタービン側軸38とが同軸状態で相対回転不能
に連結されるようになっている。
【0032】次に、このターボチャージャー24に形成
されている作動油の油路を説明する。なお、この実施例
では上記作動油に軸受42c,42tの潤滑油の軸受と
が共用されている。
【0033】本体ハウジング34の側壁適所には、作動
油供給ポート62が形成され、この作動油供給ポート6
2は作動油供給路64を介して軸受ハウジング40に連
通されている。軸受ハウジング40の側壁には、上記作
動油供給路64と通ずる溝65が全周にわたって形成さ
れるとともに、この溝65と軸受ハウジング40内とを
連通する複数の作動油噴射口63が穿設されている。各
作動油噴射口63の位置は、該噴射口63から噴射され
た作動油が上記油圧タービン43の外周部に吹き付けら
れ、これによって油圧タービン43が回転駆動される位
置に形成されている。
【0034】上記作動油供給路64からは作動油供給路
66が分岐しており、この作動油供給路66は、軸受ハ
ウジング40において上記溝65と異なる位置に開口し
ている。軸受ハウジング40において上記開口に臨む部
分には、溝69が全周にわたって形成されるとともに、
この溝69と軸受ハウジング40内における上記油路形
成ブロック46の大径部46a外周面とを連通する複数
の作動油供給口67が設定されている。
【0035】タービン側軸38の中央には、その中心軸
に沿って作動油路70が形成されている。このタービン
側軸38及び油路形成ブロック46の大径部46aに
は、上記作動油供給口67と作動油路70とを径方向に
連通する作動油路71,68が形成されている。さら
に、上記タービン軸38において上記作動油路71より
もコンプレッサ側の部分及び油路形成ブロック46の小
径部46bには、上記作動油路70と前記油圧室59と
を径方向に連通する作動油路73,72が形成されてい
る。
【0036】そして、これらの作動油路73,72から
上記油圧室59内に作動油が供給されることにより、そ
の油圧でスリーブ48及びリング56がスプリング58
の弾発力に抗してコンプレッサ側に押され(図2二点鎖
線参照)、これにより両テーパー面53,54の圧接が
解除されてコンプレッサ側軸36とタービン側軸38と
が相対回転可能に切り離されるようになっている。
【0037】本体ハウジング34には、上記軸受ハウジ
ング40内に通ずる作動油回収路81,82が形成され
ており、これらは作動油排出ポート84に合流してい
る。
【0038】本体ハウジング34において、上記作動油
供給ポート62と異なる位置には、コンプレッサ側潤滑
油供給ポート86及びタービン側潤滑油供給ポート87
が形成されている。両潤滑油供給ポート86,87は、
本体ハウジング34内に形成された潤滑油供給路88,
94を各々通じて軸受ハウジング40の外周面に連通さ
れている。
【0039】軸受ハウジング40の外周面において、上
記潤滑油供給路88,94につながる位置には、全周に
わたって溝89,96が形成されており、さらに、この
軸受ハウジング40及び油路形成リング45には、上記
溝89,96に通ずる潤滑油路90,98が形成されて
いる。各油路形成リング45には、各潤滑油路90,9
8と通ずるオイルジェット92,99が形成されてお
り、各オイルジェット92,99の向きは、これらオイ
ルジェット92,99から噴射された潤滑油が各軸受4
2c,42tの滑動部分に供給されるように設定されて
いる。
【0040】また、本体ハウジング34には、上記軸受
ハウジング40の両端開口と通ずる潤滑油回収路80,
83が形成されており、これらは上記作動油排出ポート
84に合流している。
【0041】なお、図2において100は本体ハウジン
グ34に形成されたウォータジャケットである。
【0042】図3に示すように、エンジン10のクラン
ク軸102には、駆動伝達機構104、及びポンプクラ
ッチ106を介して油圧ポンプ108が連結され、油圧
ポンプ108は調圧弁110を介して上記作動油供給ポ
ート62に接続されている。
【0043】上記ポンプクラッチ106は、上記駆動伝
達機構104と油圧ポンプ108とをつなぐオン状態
と、両者を切り離すオフ状態とに切換えられ、オン状態
で上記クランク軸102の駆動力を駆動伝達機構104
を介して油圧ポンプ108に伝達することにより、この
油圧ポンプ108を作動させるように構成されている。
油圧ポンプ108は、その作動により、上記エンジン1
0内の潤滑油を作動油として上記調圧弁110を介し作
動油供給ポート62に圧送するように構成されている。
【0044】すなわち、上記油圧ポンプ108、調圧弁
110、油圧タービン43等によって、コンプレッサ側
軸36を補助的に回転駆動する補助駆動手段が構成され
ている。
【0045】同様に、上記クランク軸102には駆動伝
達機構132を介して油圧ポンプ(潤滑油供給手段)1
34が連結されている。この油圧ポンプ134はコンプ
レッサ側可変減圧弁Vcを介して上記コンプレッサ側潤
滑油供給ポート86に接続されるとともに、タービン側
可変減圧弁Vtを介して上記タービン側潤滑油供給ポー
ト87に接続されている。
【0046】各可変減圧弁Vc,Vtは、その二次圧
(すなわち各潤滑油供給ポート86,87への潤滑油供
給圧)を設定圧に調節するように構成されており、それ
ぞれの設定圧はECU(エンジンコントロールユニッ
ト)120から出力される制御信号によって設定される
ようになっている。
【0047】すなわち、上記可変減圧弁Vc,Vt及び
ECU120によって、各軸受42c,42tへの潤滑
油供給圧を制御する油圧制御手段が構成されている。
【0048】このエンジンには、上記コンプレッサ26
の単位時間当りの回転数Ncを検出するコンプレッサ回
転数センサ112、上記タービン28の単位時間当りの
回転数Ntを検出するタービン回転数センサ114、ス
ロットル弁15のスロットル開度θを検出するスロット
ルセンサ116、エンジン回転数Neを検出するエンジ
ン回転数センサ117、吸気管内圧力を検出するエンジ
ン吸気管ブーストセンサ118等を備えており、これら
のセンサ類が上記ECU120に接続されている。この
ECU120は、各センサの検出信号に基づき、上記可
変減圧弁Vc,Vtの設定圧の制御とともに、ポンプク
ラッチ106のオンオフ制御を行うように構成されてい
る。
【0049】次に、このECU120の行う制御動作並
びに装置全体の作用を図4のフローチャートを参照しな
がら説明する。
【0050】ECU120は、各センサからの検出信号
を取込み、スロットル開度θの時間変化量dθ/dtが
所定値C1以上の場合(すなわち一定以上の速度で加速
操作されている場合;ステップS1でYES)、もしく
はエンジン回転数Neが所定値No以下でかつエンジン
負荷Peが所定値Po以上の場合(すなわち運転領域が
高負荷低回転領域の場合;ステップS8でYES)に
は、ポンプクラッチ106をオンに切換える(ステップ
S2)。
【0051】この切換により、油圧ポンプ108が作動
し、エンジン10内の潤滑油が調圧弁110で一定圧力
に調圧された後にターボチャージャー24の作動油供給
ポート62に供給される。この作動油は、作動油供給路
64及び溝65を通じて作動油噴射口63から外筒41
の油圧タービン43に噴射され、これにより上記外筒4
1と一体にコンプレッサ側軸36さらにはコンプレッサ
26が補助回転駆動される。
【0052】一方、上記作動油供給ポート62から導入
された作動油は、作動油供給路66、溝69、作動油供
給口67、作動油路68,71,70,73,72を順
に通って油圧室59内に導入され、スプリング58の弾
発力に抗してスリーブ48をコンプレッサ側(図2右
側)に押し返す。これにより、それまでスプリング58
がその弾発力でリング56を介し内側クラッチ部52を
外側クラッチ部材50の内側に押し込んでいた力が解除
され、これに伴い、上記内側クラッチ部52の外側テー
パー面53と外側クラッチ部材50の内側テーパー面5
4との圧接も解除されるる従って、この圧接力に起因す
る摩擦力でそれまで連結されていたコンプレッサ側軸3
6とタービン側軸38とが、互いに相対回転可能な状態
に切り離される。
【0053】すなわち、上記作動油の供給により、油圧
タービン43の回転駆動とほぼ同時にコンプレッサ側軸
36とタービン側軸38との切離しが行われる。これに
より、コンプレッサ側軸36及びコンプレッサ26のみ
が補助回転駆動され、この回転によりエンジン10に対
して過給が行われる。
【0054】このようにしてポンプクラッチ108がオ
ンに切換えられた状態では、一時的に、両可変減圧弁V
c,Vtにおける設定圧がともに最低値P1に設定され
る(ステップS3)。これにより、コンプレッサ側潤滑
油供給ポート86及びタービン側潤滑油供給ポート87
からコンプレッサ側軸受42c及びコンプレッサ側軸受
42tへそれぞれ供給される潤滑油の圧力が最低値まで
一時的に下げられ、この潤滑油の撹拌抵抗すなわちコン
プレッサ側軸36及びタービン側軸38の回転抵抗が下
がることにより、両軸36,38の加速性が高められ
る。
【0055】そして、コンプレッサ36の回転数Ncが
予め設定された回転数(より具体的には上記エンジン回
転数Neが上記基準値Noと等しい状態で通常運転する
場合に好適な回転数)N1に達した時点で(ステップS
4でYES)、コンプレッサ側可変減圧弁Vcの設定圧
が最高値P3に高められる(ステップS5)。さらに、
タービン28の回転数Ntが上記回転数N1に達した時
点で(ステップS6でYES)、タービン側可変減圧弁
Vtの設定圧も上記最高値P3まで高められる。
【0056】これにより、各軸受42c,42tへの潤
滑油供給圧が最高値まで引き上げられ、潤滑油の撹拌抵
抗(すなわちコンプレッサ側軸36及びタービン側軸3
8の回転抵抗)が上がることにより、両軸36,38の
回転に制動が与えられる。このような制御が続けられる
ことにより、両軸36,38が切り離された状態でこれ
らの回転数Nc,Ntが順次ほぼ一定値N1に保たれる
こととなる。
【0057】このような状態で、スロットル開度θの時
間変化率dθ/dtが上記一定値C1以下となり(ステ
ップS1でNO)、かつエンジン回転数Neが一定値N
o以上でエンジン負荷P1が一定値Po以下になると
(ステップS8でNO)、ポンプクラッチ106がオフ
に切換えられ、油圧クラッチ44による再連結が行われ
る(ステップS9)。
【0058】具体的には、油圧ポンプ108の駆動が止
められることにより、油圧タービン43及び油圧室59
への作動油の供給が停止される。これに伴い、作動油に
よるコンプレッサ側軸36の駆動が停止されるととも
に、スプリング58の弾発力で内側クラッチ部52のテ
ーパー状外周面54が外側クラッチ部材50のテーパー
状内周面53に再び圧接し、この圧接による摩擦力で、
コンプレッサ側軸36とタービン側軸38とが同軸の状
態で相対回転不能に相互連結される。
【0059】従ってこの状態では、従来のターボチャー
ジャーと同様、排気ガスのエネルギによるタービン28
の回転が連結軸である両軸38,36を介して吸気側の
コンプレッサ26に伝達され、このコンプレッサ26の
回転により、エンジン各気筒に対して過給が行われる。
【0060】この両軸連結時では、両可変減圧弁Vc,
Vtの設定圧がともに中間値P2に設定され、両軸3
6,38の回転抵抗は通常運転領域において好適な値に
制御される。
【0061】以上のように、この装置では、排気ガス量
の不足しがちな高速低回転時や、高い応答性が要求され
る加速時に、慣性モーメントの大きなタービン28及び
タービン側軸38から比較的慣性モーメントの小さいコ
ンプレッサ26及びコンプレッサ側軸36を切離し、こ
れらコンプレッサ26及びコンプレッサ側軸36のみを
作動油の供給によって補助回転駆動するようにしている
ので、油圧ポンプ108によるエンジン負荷を大きくす
ることなく、コンプレッサ28を高い応答性でもって駆
動することができ、従って、排ガス流量の低い低速領域
であっても十分な加速性を得ることができる。
【0062】しかも、コンプレッサ側軸受42c及びタ
ービン側軸受42tへの潤滑油供給圧を制御することに
より、コンプレッサ側軸36とタービン側軸38を切り
離している状態で、両回転数Nc,Ntをともにほぼ一
定値N1に近付けるような回転数制御を行っているの
で、両軸36,38同士を連結する際には、この連結を
迅速かつ円滑に不都合なく行うことができる。
【0063】さらに、この実施例装置には次のような利
点がある。
【0064】(a) コンプレッサ側軸受42cへの潤滑油
供給圧、タービン側軸受42tへの潤滑油供給圧の双方
を制御しているので、両軸切離し状態から連結状態への
切換の際に、両軸36,38の回転数同士をほぼ等しく
するだけでなく、この回転数を連結時の回転数に最も好
適な回転数N1に積極的に近付けることができる利点が
ある。
【0065】(b) スロットル開度θの時間変化率dθ/
dtが一定値C1以上の加速時にコンプレッサ側軸受4
2cへの潤滑油供給圧を最低値P1まで下げてコンプレ
ッサ側軸36の回転抵抗を減らすようにしているので、
その分加速応答性をさらに高めることができる。
【0066】(c) 両軸36,38を切り離した状態(す
なわちポンプクラッチ106がオンの状態)で、コンプ
レッサ26の回転数Ncが一定値N1に達した場合にコ
ンプレッサ側軸受42cへの潤滑油供給圧を最高値P3
まで上げて制動をかけるようにしているので、この切離
し状態で特に慣性モーメントの小さいコンプレッサ26
のみが過回転するのを防ぎ、この過回転によるコンプレ
ッサ側軸受42cの焼き付きを確実に防ぐことができ
る。
【0067】なお、本発明はこのような実施例に限定さ
れず、例として次のような態様を採ることも可能であ
る。
【0068】(1) 上記実施例では、コンプレッサ側軸受
42cへの潤滑油供給圧、タービン側軸受42tへの潤
滑油供給圧の双方を制御するものを示したが、いずれか
一方のみの潤滑油供給圧を制御することにより、これに
対応する軸の回転数を他方の軸の回転数に近付けるよう
にしても、軸連結の円滑化を図ることが可能である。こ
こで、補助回転駆動されるコンプレッサ26の回転数N
cはタービン28の回転数Ntよりも通常大きくなるの
で、タービン側軸受42tへの潤滑油供給圧を低減させ
てタービン28の回転数Ntをコンプレッサ26の回転
数まで引上げるようにすれば、このコンプレッサ26の
回転数Ncは低下させることなく両回転数Nc,Nt同
士を近付けることができる利点がある。
【0069】(2) 本発明における回転検出手段は、上記
のように直接コンプレッサ回転数Ncやタービン回転数
Ntを検出するものに限らず、これらの回転数を予測演
算するものであってもよい。具体的に、コンプレッサ回
転数Ncについては、このコンプレッサ回転数Ncとエ
ンジン回転数Ne及びエンジン吸気管ブーストとの関係
をマップ等の形でECU120に記憶させておき、実際
にエンジン回転数センサ117及びエンジン吸気管ブー
ストセンサ118で検出された検出値と上記マップ等と
に基づいて上記ECU120によりコンプレッサ回転数
Ncの予測値を演算するようにすればよい。また、ター
ビン回転数Ntは、ポンプクラッチ106がオンに切換
えられてからの運転履歴に基づいて予測することが可能
である。
【0070】(3) 上記実施例では、ターボチャージャー
作動用の作動油と軸受42c,42tの潤滑油とを共用
し、これらの油路が共通の作動油回収ポート84に合流
するものを示したが、本発明では作動油用油路と潤滑用
油路とを完全に独立させてもよい。この場合、潤滑油に
は潤滑性の高い比較的高価な油を使用しながら、作動油
には上記潤滑油よりも安価な油を使用してコストの削減
を図ることが可能になる。
【0071】(4) 上記実施例では、加速時にコンプレッ
サ側軸受42c及びタービン側軸受42tの双方に対す
る潤滑油供給圧を下げるようにしているが、コンプレッ
サ側軸36単独で回転する状態で加速を行う場合、コン
プレッサ側軸受42cに対する潤滑油供給圧のみ下げる
ようにしても、加速応答性は高めることができる。
【0072】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば次の効果
を得ることができる。
【0073】請求項1記載の装置では、クラッチ手段で
コンプレッサ側軸とタービン側軸とを連結した状態で、
通常のターボチャージャーと同様に、タービンで排気ガ
スエネルギを回収してこのエネルギでコンプレッサを駆
動し、過給を行うことができる。一方、上記排気ガスエ
ネルギが不十分な場合、例えば運転領域が低速域である
場合や、高い応答性が要求される場合、例えば加速状態
にある場合等には、上記クラッチ手段においてコンプレ
ッサ側軸をタービン側軸から切離し、このコンプレッサ
側軸のみを補助駆動手段で駆動することにより、上記補
助駆動手段による補助駆動力を特に高めることなく、コ
ンプレッサ及びタービンの双方を補助駆動する場合より
も高い応答性でコンプレッサを作動させることができ
る。
【0074】しかも、上記コンプレッサ側軸受や上記タ
ービン側軸受への潤滑油供給圧をクラッチ手段による連
結及び切離しの切換に応じて制御することにより、この
切換状態に適したコンプレッサ側軸やタービン側軸の回
転状態を得ることができる。
【0075】より具体的に、請求項2記載の装置では、
上記コンプレッサ側軸とタービン側軸とを切離し状態か
ら連結状態へ切換える際に両軸の回転速度が互いに略等
しくなるように、両軸切離し状態で潤滑油供給圧を制御
しているので、実際に両軸を切離し状態から連結する時
には、両軸の回転速度の差異による不都合を生ずること
なく、両軸を迅速かつ円滑に連結することができる効果
がある。
【0076】ここで、請求項3記載の装置では、両軸が
切り離されている状態で、両軸の回転速度を予め設定さ
れた一定の回転速度に近付けるように上記コンプレッサ
側軸受への潤滑油供給圧と上記タービン側軸受への潤滑
油供給圧の双方を制御しているため、両軸の回転速度同
士を近付けるだけでなく、その回転速度を好適な回転速
度に積極的に調節することができる効果がある。
【0077】また、請求項4記載の装置では、タービン
側軸の回転速度をコンプレッサ側軸の回転速度に近付け
るように上記タービン側軸受への潤滑油供給圧を制御し
ているので、コンプレッサ側軸受への潤滑油供給圧制御
は行わずに、両軸の回転速度を近付ける制御を行うこと
ができる。しかも、通常、補助駆動を受けるコンプレッ
サの回転数はタービン回転数よりも高くなりやすいの
で、この実施例のようにタービン側軸受への潤滑油供給
圧を制御し、該供給圧を下げてタービン側軸の回転数を
上昇させることにより、コンプレッサ側軸の回転数は下
げずに両軸の回転数を近付けることができる効果があ
る。
【0078】請求項5記載の装置では、エンジンの加速
開始時に少なくともコンプレッサ側軸受への潤滑油供給
圧を減少させているので、これによりコンプレッサ側軸
受における潤滑油の撹拌抵抗すなわちコンプレッサ側軸
の回転抵抗を減らし、その分加速応答性を高めることが
できる効果がある。
【0079】また、請求項6記載の装置では、コンプレ
ッサ側軸とタービン側軸とが切り離された状態で上記コ
ンプレッサ側軸の回転速度を予め設定された速度以下に
抑えるようにコンプレッサ側軸受への潤滑油供給圧を制
御しているので、慣性モーメントが小さいコンプレッサ
側軸受及びコンプレッサが単独で過回転するのを防ぎ、
この過回転によるコンプレッサ側軸受の焼き付き等を未
然に防ぐことができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例におけるターボチャージャ
ーの全体断面図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】上記ターボチャージャーを備えたエンジンの全
体構成図である。
【図4】上記エンジンに設けられたECUの制御動作を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 エンジン 14 共通吸気管 20 共通排気管 24 ターボチャージャー 26 コンプレッサ 28 タービン 36 コンプレッサ側軸 38 タービン側軸 40 軸受ハウジング 42c コンプレッサ側軸受 42t タービン側軸受 43 油圧タービン(補助駆動手段) 44 油圧クラッチ(クラッチ手段) 62 作動油供給ポート 86 コンプレッサ側潤滑油供給ポート 87 タービン側潤滑油供給ポート 108 油圧ポンプ(補助駆動手段) 112 コンプレッサ回転数センサ(回転検出手段) 114 タービン回転数センサ(回転検出手段) 116 スロットルセンサ(加速検出手段) 120 ECU(油圧制御手段を構成) Vc コンプレッサ側可変減圧弁(油圧制御手段を構
成) Vt タービン側可変減圧弁(油圧制御手段を構成)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気通路内に設けられるコンプレッサ
    と、排気通路内に設けられるタービンと、これらコンプ
    レッサ及びタービンを相互連結する連結軸とを備えたタ
    ーボチャージャー本体に、このターボチャージャーに対
    して外部から補助駆動力を供給する補助駆動手段が設け
    られたエンジンの過給装置において、上記連結軸を互い
    に同軸状態で並ぶコンプレッサ側軸とタービン側軸とに
    分割し、コンプレッサ側軸に補助駆動力を供給するよう
    に上記補助駆動手段を構成するとともに、上記コンプレ
    ッサ側軸とタービン側軸とを両者が連動回転するように
    連結する状態と両者が相対回転可能となるように切離す
    状態とに切換えられるクラッチ手段と、上記コンプレッ
    サ側軸を支持するコンプレッサ側軸受及び上記タービン
    側軸を支持するタービン側軸受にそれぞれ潤滑油供給路
    を通じて潤滑油を供給する潤滑油供給手段と、この潤滑
    油供給手段による上記コンプレッサ側軸受への潤滑油供
    給圧、上記タービン側軸受への潤滑油供給圧の少なくと
    も一方を上記クラッチ手段による軸連結及び切離しの切
    換に応じて制御する油圧制御手段とを備えたことを特徴
    とするエンジンの過給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの過給装置にお
    いて、上記コンプレッサ側軸及びタービン側軸の回転速
    度を検出する回転検出手段を備えるとともに、上記コン
    プレッサ側軸とタービン側軸とを切離し状態から連結状
    態へ切換える際に両軸の回転速度が互いに略等しくなる
    ように両軸切離し状態での潤滑油供給圧を制御するよう
    に上記油圧制御手段を構成したことを特徴とするエンジ
    ンの過給装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のエンジンの過給装置にお
    いて、上記コンプレッサ側軸及びタービン側軸の回転速
    度を検出する回転検出手段を備えるとともに、上記コン
    プレッサ側軸とタービン側軸とが切り離されている状態
    で両軸の回転速度を予め設定された一定の回転速度に近
    付けるように上記コンプレッサ側軸受への潤滑油供給圧
    と上記タービン側軸受への潤滑油供給圧の双方を制御す
    るように上記油圧制御手段を構成したことを特徴とする
    エンジンの過給装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載のエンジンの過給装置にお
    いて、上記コンプレッサ側軸及びタービン側軸の回転速
    度を検出する回転検出手段を備えるとともに、上記コン
    プレッサ側軸とタービン側軸とが切り離されている状態
    でタービン側軸の回転速度をコンプレッサ側軸の回転速
    度に近付けるように上記タービン側軸受への潤滑油供給
    圧を制御するように上記油圧制御手段を構成したことを
    特徴とするエンジンの過給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1または2記載のエンジンの過給
    装置において、エンジンの加速状態を検出する加速検出
    手段を備えるとともに、加速開始時に少なくともコンプ
    レッサ側軸受への潤滑油供給圧を減少させるように上記
    油圧制御手段を構成したことを特徴とするエンジンの過
    給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2記載のエンジンの過給
    装置において、上記コンプレッサ側軸の回転速度を検出
    する回転検出手段を備えるとともに、コンプレッサ側軸
    とタービン側軸とが切り離された状態で上記コンプレッ
    サ側軸の回転速度を予め設定された速度以下に抑えるよ
    うにコンプレッサ側軸受への潤滑油供給圧を制御するよ
    うに上記油圧制御手段を構成したことを特徴とするエン
    ジンの過給装置。
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