JPH0632296B2 - 高周波加熱装置 - Google Patents
高周波加熱装置Info
- Publication number
- JPH0632296B2 JPH0632296B2 JP59236385A JP23638584A JPH0632296B2 JP H0632296 B2 JPH0632296 B2 JP H0632296B2 JP 59236385 A JP59236385 A JP 59236385A JP 23638584 A JP23638584 A JP 23638584A JP H0632296 B2 JPH0632296 B2 JP H0632296B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating chamber
- metal case
- peripheral wall
- metal
- high frequency
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of High-Frequency Heating Circuits (AREA)
- Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高周波加熱とヒータ加熱とを行う加熱室内にシ
ーズヒータを着脱自在に設けた高周波加熱装置のシーズ
ヒータ着脱部の電波漏洩防止機構の改良に関する。
ーズヒータを着脱自在に設けた高周波加熱装置のシーズ
ヒータ着脱部の電波漏洩防止機構の改良に関する。
従来の技術 シーズヒータを適宜折り曲げて加熱室内に配置し，商用
周波数の電圧を印加するシーズヒータの２端子を加熱室
の外部へ突出させ，上記２端子を一つの金属ケースの内
面に固着した２つの金属管で覆っているが，この金属管
の長さを波長の1／4に形成し，かつこの金属管の軸方向
を加熱室の周壁に対して直角方向にとっていた（例えば
特開昭54-90640号公報に記載）。したがって，ヒータ端
末部の電波漏洩防止構造が加熱室の外面から大幅に突き
出る構造となっている。
周波数の電圧を印加するシーズヒータの２端子を加熱室
の外部へ突出させ，上記２端子を一つの金属ケースの内
面に固着した２つの金属管で覆っているが，この金属管
の長さを波長の1／4に形成し，かつこの金属管の軸方向
を加熱室の周壁に対して直角方向にとっていた（例えば
特開昭54-90640号公報に記載）。したがって，ヒータ端
末部の電波漏洩防止構造が加熱室の外面から大幅に突き
出る構造となっている。
発明が解決しようとする問題点 ヒータ端末部の電波漏洩防止構造により高周波加熱装置
の外形寸法が大きくなるという点である。
の外形寸法が大きくなるという点である。
問題点を解決するための手段 金属ケースを皿状となし，その底面の周縁を各端子から
ほぼλ/4の寸法となし，かつ各端子が貫通する金属管を
その内部に備え、加熱室周壁と金属管先端との距離を金
属ケース内の二つのシーズヒータの外面間の距離よりも
小さくしたものである。
ほぼλ/4の寸法となし，かつ各端子が貫通する金属管を
その内部に備え、加熱室周壁と金属管先端との距離を金
属ケース内の二つのシーズヒータの外面間の距離よりも
小さくしたものである。
作 用 特定の寸法で構成した金属ケースをシーズヒータ着脱部
からの漏洩電波に共振させ，帯域阻止フィルタとして作
用させる。さらに、加熱室周壁と金属管先端との距離を
金属ケース内の二つのシーズヒータの外面間の距離より
も小さくすることにより、二つのシーズヒータ間で直接
電磁界結合しないようにして、二つのシーズヒータ間で
伝送線路の一種である２導体線路が形成されないように
しているので、金属ケースに２端子を貫通させているに
もかかわらず上記帯域阻止フィルタの減衰効果の低下を
防止することができる。
からの漏洩電波に共振させ，帯域阻止フィルタとして作
用させる。さらに、加熱室周壁と金属管先端との距離を
金属ケース内の二つのシーズヒータの外面間の距離より
も小さくすることにより、二つのシーズヒータ間で直接
電磁界結合しないようにして、二つのシーズヒータ間で
伝送線路の一種である２導体線路が形成されないように
しているので、金属ケースに２端子を貫通させているに
もかかわらず上記帯域阻止フィルタの減衰効果の低下を
防止することができる。
実施例 本発明の一実施例による高周波加熱装置の構成および作
用を図面とともに説明する。
用を図面とともに説明する。
第１図は本発明の一実施例を示す第３図のＸＹ矢印方向
から見た要部断面図である。１は被加熱物を入れる加熱
室で，２は加熱室周壁である。３は加熱室１内の空気温
度を調理に適した温度に上げるためのシーズヒータで，
このシーズヒータ３に電力を供給するための端子４は着
脱自在に適するように先端に丸みを持つ丸棒で構成して
いる。シーズヒータ３は加熱室周壁２の貫通穴５から加
熱室１の外部へ突き出している。６はシーズヒータ３の
各端子４の中心軸を中心とする半径 (λ：高周波の波長)の半円二つを二つの端子4,4の間隔
７だけ離して向かい合わせることにより小判状に形成し
た一つの金属ケースである。すなわちその底面の周縁は
各端子からほぼλ/4の寸法である。金属ケース６の内壁
には二つの金属管8,8が固着しており，二つの端子4,4が
一本ずつ貫通するようになっている。９はシーズヒータ
３の外面が金属管８に電気的に接触するのを防ぐ絶縁管
である。10は金属管８の外面，金属ケース８の内面およ
び加熱室周壁２の外面で囲まれた共振空洞11の入口であ
る。共振空洞11の入口10と金属ケース６の半円部の内面
12との間の電波伝搬経路13の長さは約 とさらに、共振空洞１１の入口１０の間隙寸法に対応す
る加熱室周壁２と各金属管８先端との距離１８を金属ケ
ース６内の二つのシーズヒータ３、３の外面間の距離１
９よりも小さくしている。
から見た要部断面図である。１は被加熱物を入れる加熱
室で，２は加熱室周壁である。３は加熱室１内の空気温
度を調理に適した温度に上げるためのシーズヒータで，
このシーズヒータ３に電力を供給するための端子４は着
脱自在に適するように先端に丸みを持つ丸棒で構成して
いる。シーズヒータ３は加熱室周壁２の貫通穴５から加
熱室１の外部へ突き出している。６はシーズヒータ３の
各端子４の中心軸を中心とする半径 (λ：高周波の波長)の半円二つを二つの端子4,4の間隔
７だけ離して向かい合わせることにより小判状に形成し
た一つの金属ケースである。すなわちその底面の周縁は
各端子からほぼλ/4の寸法である。金属ケース６の内壁
には二つの金属管8,8が固着しており，二つの端子4,4が
一本ずつ貫通するようになっている。９はシーズヒータ
３の外面が金属管８に電気的に接触するのを防ぐ絶縁管
である。10は金属管８の外面，金属ケース８の内面およ
び加熱室周壁２の外面で囲まれた共振空洞11の入口であ
る。共振空洞11の入口10と金属ケース６の半円部の内面
12との間の電波伝搬経路13の長さは約 とさらに、共振空洞１１の入口１０の間隙寸法に対応す
る加熱室周壁２と各金属管８先端との距離１８を金属ケ
ース６内の二つのシーズヒータ３、３の外面間の距離１
９よりも小さくしている。
第２図は第３図のＡ方向から見た金属ケース６の外観図
である。第２図から金属ケース６が小判形をしているこ
とがわかる。第３図において，14は加熱室１を収納する
外箱の底板，15は外箱の後板である。次に上記実施例の
作用効果を説明する。加熱室周壁２と金属管８の先端と
の距離１８を金属ケース６内の二つのシーズヒータ３、
３の外面間の距離１９よりも小さくすることにより、二
つのシーズヒータ間で直接電磁界結合しないようにし
て、二つのシーズヒータ３、３が伝送線路の一種である
ところの２導体線路を形成しないようにしているので、
加熱室周壁２の貫通穴５とシーズヒータ３とで同軸結合
して外部へ漏洩しようとする電波のうち、シーズヒータ
３の外面に沿って外部へ伝搬していく割合よりも入口１
０を介して共振空洞１１内へ向かって伝搬する割合を大
きくすることができる。さらに金属ケース６の半円部の
半径を高周波の波長の約1/4にし，金属ケース６の内壁
に固着した金属管８，８の長さを調整すると，入口10付
近で漏洩電波に対する共振によりインピーダンスが大き
くなり，外部へ電波が漏洩しなくなる。この場合共振空
洞11は帯域阻止フィルタとして作用している。
である。第２図から金属ケース６が小判形をしているこ
とがわかる。第３図において，14は加熱室１を収納する
外箱の底板，15は外箱の後板である。次に上記実施例の
作用効果を説明する。加熱室周壁２と金属管８の先端と
の距離１８を金属ケース６内の二つのシーズヒータ３、
３の外面間の距離１９よりも小さくすることにより、二
つのシーズヒータ間で直接電磁界結合しないようにし
て、二つのシーズヒータ３、３が伝送線路の一種である
ところの２導体線路を形成しないようにしているので、
加熱室周壁２の貫通穴５とシーズヒータ３とで同軸結合
して外部へ漏洩しようとする電波のうち、シーズヒータ
３の外面に沿って外部へ伝搬していく割合よりも入口１
０を介して共振空洞１１内へ向かって伝搬する割合を大
きくすることができる。さらに金属ケース６の半円部の
半径を高周波の波長の約1/4にし，金属ケース６の内壁
に固着した金属管８，８の長さを調整すると，入口10付
近で漏洩電波に対する共振によりインピーダンスが大き
くなり，外部へ電波が漏洩しなくなる。この場合共振空
洞11は帯域阻止フィルタとして作用している。
実験によると，高周波の波長λが122mm(周波数2,450MH
z)，高周波出力が500Ｗ，水負荷が275cc において，半
円部の半径を30mm 金属ケース６の深さ16を20mm，金属管８の長さ17を18m
m，内径を10.5mm，外径を14mm，加熱室周壁２の貫通穴
５の直径を10.5mm，シーズヒータ３の外径を６．７mm、
間隔７を２０mm、金属ケース６内の二つのシーズヒータ
３、３の外面間の距離を１３．３mm、加熱室周壁２と金
属管先端の距離を２mmとした場合、端子４付近からの漏
洩電波量は１mmＷ以下となり，実用上使用可能であるこ
とが確認された。ここで注目すべき点は金属ケース６の
深さ16が２０mmという点である。金属ケース６内にシー
ズヒータ３、３の２端子を貫通させたにもかかわらず、
従来例のように、λ／４を金属ケースの内面に固着した
金属管の長さに取った場合に比べてはるかに金属ケース
を薄くできる。つまり，高周波加熱装置の外箱が小形に
できる。
z)，高周波出力が500Ｗ，水負荷が275cc において，半
円部の半径を30mm 金属ケース６の深さ16を20mm，金属管８の長さ17を18m
m，内径を10.5mm，外径を14mm，加熱室周壁２の貫通穴
５の直径を10.5mm，シーズヒータ３の外径を６．７mm、
間隔７を２０mm、金属ケース６内の二つのシーズヒータ
３、３の外面間の距離を１３．３mm、加熱室周壁２と金
属管先端の距離を２mmとした場合、端子４付近からの漏
洩電波量は１mmＷ以下となり，実用上使用可能であるこ
とが確認された。ここで注目すべき点は金属ケース６の
深さ16が２０mmという点である。金属ケース６内にシー
ズヒータ３、３の２端子を貫通させたにもかかわらず、
従来例のように、λ／４を金属ケースの内面に固着した
金属管の長さに取った場合に比べてはるかに金属ケース
を薄くできる。つまり，高周波加熱装置の外箱が小形に
できる。
発明の効果 以上のように，本発明によると，底面が加熱室周壁と平
行方向で高周波の約1/4波長の半径を持つ半円を二つ向
かい合わせた皿状の金属ケースを加加熱室周壁に固着
し、加熱室周壁と金属管先端との距離を金属ケース内の
二つのシーズヒータの外面間の距離よりも小さくするこ
とにより、二つのシーズヒータ間で直接電磁界結合しな
いようにして、二つのシーズヒータ間で伝送線路の一種
である２導体線路を形成しないようにしているので、帯
域阻止フィルタの十分な減衰効果を維持し、シーズヒー
タの各端子からの電波漏洩を防止することができる。さ
らに、金属ケースに２端子を貫通させているにもかかわ
らず、電波漏洩防止機構が薄形となり、高周波加熱装置
全体をコンパクトにすることができる。フィルタを形成
してシーズヒータの各端子からの電波漏洩を防いでいる
ため，電波漏洩防止構造が薄形となり，高周波加熱装置
全体をコンパクトにすることができる。
行方向で高周波の約1/4波長の半径を持つ半円を二つ向
かい合わせた皿状の金属ケースを加加熱室周壁に固着
し、加熱室周壁と金属管先端との距離を金属ケース内の
二つのシーズヒータの外面間の距離よりも小さくするこ
とにより、二つのシーズヒータ間で直接電磁界結合しな
いようにして、二つのシーズヒータ間で伝送線路の一種
である２導体線路を形成しないようにしているので、帯
域阻止フィルタの十分な減衰効果を維持し、シーズヒー
タの各端子からの電波漏洩を防止することができる。さ
らに、金属ケースに２端子を貫通させているにもかかわ
らず、電波漏洩防止機構が薄形となり、高周波加熱装置
全体をコンパクトにすることができる。フィルタを形成
してシーズヒータの各端子からの電波漏洩を防いでいる
ため，電波漏洩防止構造が薄形となり，高周波加熱装置
全体をコンパクトにすることができる。
【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の高周波加熱装置の一実施例を示す第３
図のXY矢印方向から見た要部断面図，第２図は第３図の
Ａ方向から見た金属ケース６の外観図，第３図は同一部
切欠側面図である。 １……加熱室，２……加熱室周壁， ３……シーズヒータ，4,4……端子， ６……金属ケース，8,8……金属管。
図のXY矢印方向から見た要部断面図，第２図は第３図の
Ａ方向から見た金属ケース６の外観図，第３図は同一部
切欠側面図である。 １……加熱室，２……加熱室周壁， ３……シーズヒータ，4,4……端子， ６……金属ケース，8,8……金属管。
Claims (1)
- 【請求項１】高周波加熱とヒータ加熱とを行なう加熱室
内にシーズヒータを設けたものにおいて、シーズヒータ
（３）に電力を供給するための端子（４）、（４）を加
熱室周壁（２）とそれに固着した金属ケース（６）とに
貫通させて加熱室（１）の外部へ突き出し、金属ケース
（６）を皿状となし、その周縁を同周壁（２）に固着
し、その底面の周縁を端子（４）、（４）から各ほぼλ
/4の寸法となし、かつ端子（４）、（４）が貫通する各
金属管（８）、（８）をその内面に設け、かつ加熱室周
壁（２）と金属管（８）先端との距離（１８）を金属ケ
ース（６）内の二つのシーズヒータ（３）、（３）の外
面間距離（１９）より小さくしたことを特徴とする高周
波加熱装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59236385A JPH0632296B2 (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 高周波加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP59236385A JPH0632296B2 (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 高周波加熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61116790A JPS61116790A (ja) | 1986-06-04 |
| JPH0632296B2 true JPH0632296B2 (ja) | 1994-04-27 |
Family
ID=16999993
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP59236385A Expired - Lifetime JPH0632296B2 (ja) | 1984-11-09 | 1984-11-09 | 高周波加熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632296B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5115145Y2 (ja) * | 1971-06-19 | 1976-04-21 | ||
| DE3128853A1 (de) * | 1981-07-22 | 1983-02-10 | Gebr. Happich Gmbh, 5600 Wuppertal | Sonnenblende fuer fahrzeuge |
| US4436740A (en) * | 1982-07-26 | 1984-03-13 | Merck & Co., Inc. | 3-Cycloalkylamino-2-OR-propoxycyanopyridines |
-
1984
- 1984-11-09 JP JP59236385A patent/JPH0632296B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61116790A (ja) | 1986-06-04 |
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