JPH0632231A - 車両用連結幌シート - Google Patents

車両用連結幌シート

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JPH0632231A
JPH0632231A JP4227715A JP22771592A JPH0632231A JP H0632231 A JPH0632231 A JP H0632231A JP 4227715 A JP4227715 A JP 4227715A JP 22771592 A JP22771592 A JP 22771592A JP H0632231 A JPH0632231 A JP H0632231A
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parallel
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T30/00Transportation of goods or passengers via railways, e.g. energy recovery or reducing air resistance

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  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、従来、車両用連結幌シートは、一重
の合成繊維織布上に熱可塑性ポリマー樹脂をカレンダー
ロールにより、トッピングを行ったものが用いられてい
るが、両車両間の連結幌に用いる場合、幌枠の自重と車
両走行時の諸々の外力で幌体が垂下し連結杆に接当し、
損傷を被り寿命を短縮するという欠点があった。かよう
な課題の解決を行い幌体に垂下防止物性を付与すると共
に幌体製造の簡便化を図り得る車両用連結幌シートを提
供するものである。 【構成】2重構成の織布層とよりなる車両用連結幌シー
トにおいて、一方の基材幌シートの表面層を熱可塑化し
た時に適度の粘着性を有するポリマー樹脂上に多数本の
合成繊維フイラメントを一方向に互いに引き揃えてなる
糸条群AとB1およびB2を用いた強化布の組織として
用いられる粗目の三軸網状織布が埋設状に貼着され中間
層が形成され、かつ、この三軸粗布上に柔軟で弾性に富
む熱可塑性ポリマー樹脂がトッピングされて幌シートの
内面側表面層として車両用連結幌シートを構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の連結部における
幌体の垂下防止機能にすぐれた車両用連結幌シートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術とその課題】従来から一般的に多用されて
いる車両用連結幌幌体は、ポリエステルフイラメント等
の合成繊維織布上に可塑剤を含む塩化ビニル樹脂を主原
料とした配合材をカレンダーロールによりトッピングを
行い熱処理して長尺に作られた一重シート状のものを角
型環状幌骨を独立して多数並行配列した幌枠の外周に被
冠しジャパラ状に形成して用いられている。だが、鉄道
車両の連結部の連結幌として使用する場合、前記従来の
幌体に使用される幌シートは幌構成体の成形に当って丸
鋼材を使ってこれを多数本配列した幌枠を包被した構成
を有する関係上、幌枠の荷重と車両の稼動による諸々の
外力によって車両連結間の中央部で垂下すると言う現象
が経時変化として発生することが知られ、このため種々
の研究開発がなされている。
【0003】本出願人は、さきに特願昭63−1574
42号により幌体垂下防止対策の一つとして幌枠を軽量
化するうえで幌枠の幌骨をFRPと金属管の異種材を交
互に連成して幌シート上に幌枠の骨組形状に平面展開し
て張り付け、しかる後に軽量化の立体化幌体を構成し、
そして、この幌体の上下辺の幌骨相互を摘み上げて連結
金具で連結して全体を側面形状千鳥状(V字形)に一体
的に結合した、いわゆる連鎖式幌枠に成形する方法を提
案した。又、本出願人が特願平4−40077号により
提案した幌体では公知の幌シートを二重に使用して一体
に重合の内外側両層からなる複層幌シートとなしその中
間層に幌体の左右両側面上下各個所の前後方向に相応す
る部位に帯状物を配設して前記外側幌シート層との間に
長手方向に沿って幌骨挿通の幌溝を造成してなる幌シー
ト上に幌枠を張り付けるように構成することにより、連
結部での幌体の垂下改善を図った。即ち前記複層幌シー
ト構成内の車両連結方向に形成の帯状物により、車両に
固定の取付け金枠で懸吊して垂下防止を行う提案であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、構成
が簡単にして高弾性かつ高強度を有している傍ら軽量で
強化布の補強糸組織として応力が集中するような屈曲を
有しない合成繊維フイラメントを使用して補強効率の高
い相目の網状織物を製織してこれを外側幌シートに貼合
わせてその上に樹脂層を形成しただけで幌体の吊持効力
の得られる連結幌用シート材を提供するものである。ま
た、前記した如く、従来から一般に多用の連結用幌シー
トは、その組成は簡単であるが垂下防止のために多数本
の幌骨を一つの単位としてこれを配列してなるフレーム
を側面形状V字形に一体に結合していわゆる連鎖式幌枠
を成形したり、或は幌体の両側壁の前後方向へ別体のバ
ンドを添設する等の二次加工の手間が費やされる訳であ
る。このような事情にかんがみ本出願人の提案せる前記
方法の幌体は内外側両幌シート層間に幌枠を挟着保持し
て成形されるものであり、有用であるが、反面、一殻に
多用されている独立せる角型環状幌骨を多数並行列配列
したフレーム使用の幌体の補修などに使用する上で限度
がある。このことは前記構成を有する本発明の提供によ
り、より幅広く幌体の製造に当って工作加工の手間を減
じられ、製造の高能率化という二次目的が達成できるも
のである。
【0005】
【問題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するもので、その要旨は、基材幌シート上の少なくと
も片面に多数本の有機弾性繊維よりなる合成繊維フイラ
メントを一方向に互いに並行かつひも状に引き揃えてな
る糸条群Aを適宜な間隔をおいて並列せしめ、この糸条
群とやはり多数本の有機弾性繊維よりなる合成繊維フイ
ラメントを一方向に互いに並行かつひも状に引き揃えて
なる糸条群B1およびB2を夫々適宜な間隔をおいて斜
状に並列して相互に斜交し、かつ、これ等糸条群B1お
よびB2のフイラメント繊維長軸の交点が前記糸条群A
のフイラメント繊維長軸と互いに交差して三軸交差した
状態に粗目網状組織された三軸粗布が貼着され、そして
この粗布上に柔軟性を有する熱可塑性樹脂が一体に積層
されていることを特徴とすることにある。又、本発明で
使用する合成繊維フイラメントは、アラミド繊維などの
有機弾性繊維が例示される。又、本発明では前記の有機
弾性繊維はロービングの状態で使用され、網状織成織物
の組織は粗目強化布としての性能を維持する上でタテ及
びヨコ糸条群が交差してその三軸交点間に形成される三
角形状の長さS1、S2、S3は凡そ40〜60mm位
が好ましい。
【0006】
【作用】本発明は幌シートの構成において、中間層に織
組織として例示のいわゆる三軸粗布用合成繊維フイラメ
ントはナイロンと同類ながら、より高性能繊維としての
芳香族ポリアミド(アラミド)繊維が例示される。この
繊維は破断強度は実用有機繊維の中で最高の水準にあり
同一重量ではスチールの8倍、ガラスやポリエステルの
3倍と言った高強力・高モジュラスを重ね備えた高性能
繊維の特性を有し、公知の基材幌シート(1)に貼り合
わせて幌体の剛性を付与して連結幌部の幌取付枠に固着
してその懸吊力を強化する繊維として非常に良い性質を
備えている。更にこのアラミド繊維は強化布の組織とし
て粗目の三軸網状織りされた織物に成形して前記基材幌
シートの熔融化層の内部に埋設される如く圧着貼合わさ
れるのでこの三軸網状粗布の無数の網目は熱可塑性合成
樹脂で充填される。従って基材幌シート(1)の補強効
率が高められ幌体の弾性復帰力と相まって幌体にかかる
外力は幌体の両端を吊持する方向に伝播して消力すると
いう点に積層の有利さがある。このことは一つに推考す
るに、恰も吊り橋における索鋼線の吊持効果が向上する
ので好ましいことである。すなわち前記、基材幌シート
(1)上に三軸粗布を貼り合せ、かつ基材幌シート面を
可塑化して熱可塑性ポリマーで剛性補強してシート化し
た中間層上には更に通常技術により柔軟な熱可塑性合成
繊維でトッピング加工を行い連結幌シートの内面表面層
が一体に積層されたものであり、このように構成された
幌シートを幌枠に張設してなる連結幌は上述したような
高い弾性率により補強が抜群のものとなり高い破断伸び
により耐衝撃性が向上し種々の外力に対して優れた力学
的特性を十分に発揮し得る幌体が得られ垂下防止或は幌
体の損傷も減少し幌体の外形保持が図られるので連結幌
の寿命が延長する訳である。尚、前記幌シート基材
(1)の反対側の内面表面層は幌体の貫通路部を構成す
るので外側幌表面層とトッピング加工する色相を変えて
形成でき、連結幌の美観性を向上することもできると言
う二次目的を図りうるものである。以下本発明の一実施
例を図面に基づいて説明する。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の1実施例を示す車両用連結
幌シート断面図で(1)は基材幌シートでありテトロン
合成繊維などのポリエステルフイラメントのような産業
用糸のたて糸(1a)およびよこ糸(1b)からなる織
布基材上に熱可塑性樹脂材をトッピング加工を行い、そ
の少なくとも片面上に、この面上を加熱して軟化した時
に適度の粘着性を有するこの合成樹脂層(e)の上に図
2に示すような強化布の組織(後述)して用いられる粗
目の網状織を例えば三軸綱状粗布(3)とした織物が貼
合せられ、そして更に前記三軸綱状粗布(3)上には熱
可塑性ポリマー、たとえばボリ塩化ビニル樹脂などの比
較的低融点のポリビニル樹脂を主原料とし、これに所要
の配合をなしトッピング加工を施し熱可塑性合成樹脂層
(2)として前記基材幌シート(1)としての内面側表
面層(2a)が形成される。図2は前記三軸網状粗布
(3)の概略平面図で、Aは多数の有機弾性繊維よりな
る合成繊維フイラメントを一方向に互いに並行かつひも
状に引き揃えてなるたて糸条群Aを適宜な間隔をおいて
並列せしめ、この糸条群とやはり多数本の有機弾性繊維
よりなるよこ糸条群B1およびB2を夫々適宜な間隔を
おいて斜状に並列して相互に斜交し、かつ、これらよこ
糸条群B1およびB2の繊維長軸の交点が前記糸条群A
の繊維長軸と互いに交差して三軸交差した状態に粗目網
状組織された、いわゆる三軸粗布である。ここで上述の
2つの糸条群AとB1およびB2とによって斜交状に交
錯形成される三角形状の各辺の間隔S1、S2、S3は
補強繊維の基本性能を維持するうえで40乃至60mm
の網状に成形されていることが使用目的に適合し得られ
るので好ましい。
【0008】ところで、本発明の前記合成繊維フイラメ
ントを構成している有機弾性補強繊維はマルチフイラメ
ントであり特にアラミド繊維のような高強度、高弾性率
繊維であり、具体例としては、帝人株式会社の「テクノ
ーラ」がある。この他、ダイセル化学株式会社の「ダイ
アミド」などが知られる。尚、前記たて糸条群A及び糸
条群Bの補強繊維のフイラメントはロービング状態で使
用されることが好ましいが補強繊維の応力が集中するよ
うな屈曲を有しないで補強を達するうえでは適度な加工
および撚度のものを使用して製織されていてもよい。以
上のことから、下記のような幌の使用状態への動作がが
理解される。即ち、図4は本発明の車両連結用幌シート
を構成して連結車両間に並列形式で取付けた幌体の一部
切欠き側面の概略図で、同図のII−IIに沿うジヤバ
ラ状断面概略図(図3)に示すように、この状態では車
体妻面の車両金枠9に連設して固着された幌取付枠7に
懸吊の幌体は連結の両車体が相互に変位しても幌枠を被
冠せる幌シートは、その構成体である三軸粗布と一体に
充墳の樹脂から成る積層中間部の剛性補強によって高モ
ジュラス、高強力を重ね備えているので走行による諸々
の動振に対して柔軟的に追従し弾性回復も良好であり角
筒状幌体の中央部でタレて連結杆(10)に当接するな
どが解消され正常保形が維持される。また、本発明にお
いて幌体の中間層を構成している三軸網状強化布はその
強化布の補強組織と繊維自体の軽量で、かつ、機械的特
性とが相乗するように機能付与されたため、角型環状幌
骨を多数並行配列した通常の幌枠に幌シートを張り付け
た、いわゆる並行式幌枠を連結幌に用いても(図4参
照)、この幌枠を幌取付枠(6)に固着して、より経時
変化を少なくさせるような吊持効果を得ることができ
る。尚、図4において(9)は車両の妻面に固定の車両
金枠で角筒状幌体の至端側は幌取付枠(6)の取付溝
(7)を介して取着され車両金枠に固着されている。し
たがって、幌枠が通常知られている千鳥形に形成されて
いる連鎖形式に比べて製造が著しく簡単であるという有
利さがある。さらに前記幌シートの内面側表面層は熱可
塑性ポリマーをトッピング加工する際、色相を自在に変
えて実施できるので美観向上をも図ることができる。
【0009】
【発明の効果】以上、説明した通り、本発明の複層成形
された幌シートは、中間層にネット状三軸粗布をポリ熱
可塑性樹脂で従来の基材幌シート上に埋設状に積層して
用い、さらに内面側表面層にビニル層を構成したことを
特徴とするので、製造が非常に簡単に行え、かつ並列式
幌枠で高度に剛性補強された連結用幌体が得られ、容易
に幌全体にその懸吊強度を付与することができるように
なったのであり、これが極く簡単な構成によってタレ防
止の目的が達せられ幌体の寿命が延長できる効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の幌シートの一例を拡大して示した概略
の断面図である。
【図2】本発明に使用する三軸網状粗布の概略平面図
【図3】図4のII−IIに沿う一部切欠き断面図
【図4】本発明の構成幌シートを並列型幌枠に張り付け
た幌体を車体間に取付けてなる連結幌の一部切欠の側面
【符合の説明】
1....基材幌シート 2....内面側樹脂層 2a....内面側表面
層 3....三軸網状粗布 4....粗布交点 5....幌骨

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】 内外側両幌シートからなる両基材
    幌シートを二重に複層化して構成した車両用連結幌シー
    トにおいて前記一方側の基材幌シート上の少なくとも可
    塑化状された片面に多数本の有機弾性繊維よりなる合成
    繊維フイラメントを一方向に互いに並行かつひも状に引
    き揃えてなる糸条群Aを適宜な間隔をおいて並列せし
    め、この糸条群とやはり多数本の有機弾性繊維よりなる
    合成繊維フイラメントを一方向に互いに並行かつひも状
    に引き揃えてなる糸条群B1およびB2を夫々適宜な間
    隔をおいて斜状に並列して相互に斜交し、かつ、これら
    糸条群B1およびB2の繊維長軸の交点が前記糸条群A
    の繊維長軸と互いに交差して三軸交差した状態に粗目網
    状組織された三軸粗布が埋設状に貼着され、更にこの粗
    布上に柔軟性を有する熱可塑性ポリマー樹脂が一体に積
    層されていることを特徴とする車両用連結幌シート。
  2. 【請求項 2】上記合成繊維フイラメントがアラミド繊
    維である特許請求の範囲第1項記載の車両用連結幌シー
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007153162A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Hokkaido Railway Co 車両用連結幌
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