JP2844438B2 - 車両用連結幌シート - Google Patents

車両用連結幌シート

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JP2844438B2
JP2844438B2 JP7267585A JP26758595A JP2844438B2 JP 2844438 B2 JP2844438 B2 JP 2844438B2 JP 7267585 A JP7267585 A JP 7267585A JP 26758595 A JP26758595 A JP 26758595A JP 2844438 B2 JP2844438 B2 JP 2844438B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用連結幌体の垂下
防止機能にすぐれた幌シートに使用する幌地に関するも
のでさらに詳しくは車両用幌地(以下、幌地と言う)の
高強度と高弾性率を十分発揮しうるに適し耐久性に富ん
だ幌シート用幌地基材を経済的に有利に利用できるよう
にしたものである。
【0002】
【従来の技術】従来から一般的に多用されている車両連
結幌シートは幌地基材としてポリアルキレンテレフタレ
ートで代表されるポリエステル繊維、ビニロン等の合成
繊維をロービングクロス(平織り)として用いこれをカ
レンダーロールで熱可塑性合成樹脂加工したいわゆる単
体幌地(一重構成)をベースとしたものが知られてい
る。通常幌地は幌枠に装着して角筒状幌体として構成し
て使用する場合、車両稼働状況との関連で就中車両連結
間部位でたるみ(垂れ下り)現象が経時的に生じること
から幌体の耐久性能の向上が以前にまして強く叫ばれて
きた。そこで、幌体の重量軽減化を始め様々な幌体構成
材の提案がなされている。本出願人は幌体垂下防止策の
一つとして、▲イ▼特開平6−212532号公報では
幌地を二重構造に形成しその中間層に強化布として粗目
の格子織織物を埋設しかつ成層境部に幌骨を遊挿して保
持できるようにして該幌骨を通法により立体的に幌構成
を行いうることにした。即ち、幌地基材のロービングク
ロス2枚合せ中間層に有機高弾性繊維のアラミドフィラ
メント糸条を格子織として介置して一体化させ、そして
幌地の強度を高め弾性率を向上させる傍立体幌構成の作
業能率を向上できる方法を提案した。また、▲ロ▼特開
平6−32231号公報により従来単体幌地の上にやは
り有機高弾性アラミド繊維を粗目の網状織を多軸織に織
成して補強繊維とし、これを接着剤などで貼着し幌地を
積層化して幌シートベースとした。こうした幌体の強伸
度の改善によって前記▲イ▼の提案と共に従来幌地に対
する積層によって幌体の垂下防止作用に相応した補強作
用を奏することができた。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】上述した従来ロービ
ングクロスを用いた一重構造の単体幌地の補強手段とし
て、補強用合成繊維フィラメント糸条を格子又は網状組
織の織物に構成してこれを幌地重合層間に挟着して積層
構成するといった製造工程では貼着作業を必要とし、作
業が非常に面倒となり、又、粗目織物を別工程で準備し
たり、粗目織物自体は形態が不安定で取扱いにくかった
りして作業能率が非常に面倒となる欠点があった。そこ
で上述の事情に鑑み、本発明は前記の問題を解消して幌
シートに用いて物性性能、力学的特性が十分に発揮し得
られ、かつ積層化に伴う工程段階をカットして作業能率
の増進を図ることを目的とする。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、合成繊維フィラメントからなるロービングク
ロス(平織)幌地において該平織り幌地織物のタテ、ヨ
コ配列方向の糸郡間に等間隔をおいて対応する織込位置
の織込糸条に相隣合って多数本の有機弾性繊維としてア
ラミドフィラメントを一方向に互いに平行かつヤーンス
トランド状に偏平に引揃えてなる粗目格子織用のタテ糸
補強繊維糸郡4を適当な間隔S(10〜20m/m)を
おいて並列せしめ、この糸条郡とやはり多数本の有機弾
性繊維よりなる合成繊維アラミドフィラメントbを一方
向に互いに平行かつヤーンストランド状で偏平に引揃え
てなる粗目格子織用のヨコ糸補強繊維糸条郡5とを互い
に交絡するよう格子状に織成して粗目織組織されると共
前記タテ、ヨコ補強繊維糸条郡4、5は幌地基材の平
織織物糸条1及び2の織込行列方向に直交して一体に織
込して平織りに合体織成されてなる幌地基材が一重構造
に構成されていることを要旨とする車両用連結幌シート
である。又、本発明では前記格子織用タテ及びヨコ糸補
強繊維糸条郡(6)4、(6)5は平織り織物の強化布
としての高強度を維持する補強目的に使用される。従っ
て平織織物に打込む本数は他の公知の合成繊維に所望さ
れる補強目的により決めることができる。
【0005】
【作用】上述のように従来幌地の二重化によりその中間
部に織物層の補強繊維として介置するため、粗目格子又
は網状組織織物を別織りして強化布として積層する付加
手段が採られていたが、本発明の構成によれば、幌地を
これまでに二重構造で積層構成したものと同程度の高強
度、弾性を付与し得られるため積層化に要する粘着作業
や強化布の別織りを必要としない。それというのも補強
繊維としてアラミド繊維を用いた格子織用タテ及びヨコ
補強繊維糸条郡6(4)、6(5)を平織り組識3に合
体して一重構造幌地となして有効に補強が成し得られた
ことに因る。それ故、幌地を一重構造で比較的簡単に製
造でき、工程を短縮し、作業能率が向上することができ
ると共に幌地厚みを薄くでき幌地全体として高い柔軟性
を有している。因にアラミド繊維は同一重量ではスチー
ルの8倍、ガラスやポリエステルの3倍と言った高張力
高モジュラスを兼ね備えた高い特性を有する報告があ
る。又、本発明の織成品を幌シートに用いて幌体にかか
る諸々の外力に対して等方的であり強化布の役目を果た
し、幌体の吊持力が高度に強化される。なお、幌体コー
ナ部においては幌地の柔軟性により幌の伸縮性に順応し
摩擦損傷にて強度特性を有している。
【0006】
【実施例】以下に本発明をあらわした図面を参照して説
明する。図1において(3)は従来の平織組織からなる
ロービングクロスでタテ糸郡1とヨコ糸郡2の配列糸条
を相互に交絡して配列密度が明らかな中密度に構成され
た幌地。又(6)は有機弾性繊維を用いて無撚もしくは
僅か撚り目がかかった合成繊維(アラミド繊維)が使用
されており粗目格子織用タテ、ヨコ弾強糸条で、前記ロ
ービングクロス(平織り)(3)の組織中に、該織布の
製織時において同時に前記格子織用タテ及びヨコ糸補強
繊維糸条郡6(4)、6(5)が適当な間隔Sをおいて
格子織に織込されている。図中符号の1は(3)と、2
は(3)2と又4は(6)4と、5は(6)5と同じ部
材を示している。このように前記6(4)、6(5)糸
条郡は互いに粗目格子状に織成して平織織物(3)中に
合体された状態で混用織物様に一重構造に構成されてい
る。このような一重構造の幌地基材表裏面は通法により
熱可そ性ポリマを図1において(7)のようにトツピン
グ加工することができる。前記一重構造の幌地基材にお
いて幌地の強化用繊維材料に高性繊維としてのアラミド
フィラメント繊維を使用して幌体の吊持力を強度的に補
強する。こうした幌シート構造に較べて、従来、幌地の
二重貼着組成或は合成繊維フィラメントの平織り幌地単
体(一重構成)に形成してこれらを幌地成層中に、又は
単体幌地上に網又は格子状に配設して接着や熱可そ性樹
脂の熱溶触による圧着等によってさらに2次構成されて
いる。このようなことで本願の構成によれば、従来実施
内容に基づいて、幌地の積層又は単体幌地を補強繊維糸
条で形成して網、格子状粗目織物を別織りで準備し、或
は形状不安定で取扱いに不便な粗目織物を貼着工程で張
合せるなど幌構成上全く必要はなくなるとともに、作業
が非常に簡単になり、引いて面倒な工程段階作業が省略
でき、作業時間も当然少なくてすむ訳である。
【0007】又単体幌地の2枚合せでは、通常の合成繊
維フィラメントを重合している関係上、強力一伸度の測
定結果は幌地に望まれる耐久性もそれ程の向上が期待さ
れない。即ち、局部疲労の生じやすい部分や幌基材に応
力が集中するような部分では疲労歪みが蓄積される。こ
のことに関連して本発明構成はポリアラミドをベースと
してメッツシュ織物と言われる粗目格子織りの補強繊維
郡を幌地組成中に併有したことにより一重織物組成で従
来の積層組維と同程度の等方的で高い破断伸びが示され
とともに、さらに重量を軽減化される。また幌地自体
の高い柔軟性を有しているので蛇腹状角筒幌あって図3
に示すような幌コーナ部においても幌体揺動にたいする
追従性、摩擦抵抗、耐揉性などといった物性性能も有利
に作用して目的としている軽量幌体の垂下防止機能に大
きく寄与できる幌地構造が得られる。上述のように本発
明実施例の作用において幌コーナ部に無理な応力を生じ
ることもなく。又資材構成面で顕著な改変が得られる。
【0008】
【効果】以上説明したように、本発明による構成は、
リエステルフィラメント繊維の如き合成繊維を平織織物
として織成した織密度中の行列方向に、格子織用タテ、
ヨコ補強繊維糸条6(4)、6(5)を適宜な間隔をお
いて交絡させて混用して同時織成し一重構造幌地を製造
した。本願は幌地基材として製造工程において在来の積
層作業を必要としないため効率的作業を実施し得られ大
幅な製造コストダウンが図られる。又幌地に所望する補
強が本願発明の実施例による試験では、従来の単体幌地
(一重構造)と比べて格段の物性を示し、又積層による
繊維補強手段によって二重構造とも同程度の性能(図4
参照)が得られ、しかも幌体構成の幌シートの厚みが薄
くかつ高い柔軟性に形成できるので重量の軽減化と幌体
の補強が必要な部位(両側壁、四隅)の等方的強度が組
成的に付加されているので幌の垂下防止機能を果たすな
ど実用的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の幌地基材を模式的に示した一部破大、
一部切欠拡大の概略平面図
【図2】図1のA−A線概略の一部切欠拡大側面図
【図3】本発明の蛇腹角筒幌の一部破談斜視図
【図4】本発明の幌地構成の強度−伸び測定試験表
【符号の説明】
1:()1 ロービングクロスタテ糸群 2:()2 ロービングクロスヨコ糸群 3: ロービングクロス(平織り) 4:(6)4 格子織用タテ糸補強繊維糸条群 5:(6)5 格子織用ヨコ糸補強繊維糸条群 粗目格子織用補強繊維糸条 7 表面樹脂層 8 幌シート 9 拡開蛇腹角筒状幌体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】幌地基材を構成する繊維糸条に合成繊維フ
    イラメントからなる平織物を使用した車両用連結幌シー
    トにおいて、前記平織織物のタテ、ヨコ配列方向の各織
    間に適当な間隔をおいて夫々が対応する織込位置の各
    織込糸条に相隣合って多数本の有機弾性繊維を用いた無
    燃合繊維フイラメントを一方向に互いに平行状の束に引
    揃えてなる格子織用タテ糸及びヨコ糸補強織織糸郡4、
    5を適当な間隔Sをおいて互いに直角に交絡して粗目織
    組織状に一体に織込まれ前記平織物の行列方向に合体し
    て織成されてなる幌地基材が一重構造に構成されること
    を特徴とする車両用連結幌シート
JP7267585A 1995-09-08 1995-09-08 車両用連結幌シート Expired - Lifetime JP2844438B2 (ja)

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JPH0978390A JPH0978390A (ja) 1997-03-25
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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54131077A (en) * 1978-03-31 1979-10-11 Hiraoka Shokusen Knitted fabric with high tear strength and laminate article comprising said fabric
JPS54134167A (en) * 1978-04-08 1979-10-18 Hiraoka Shokusen Knitted fabric with high tear resistance and laminate article using said fabric
JPS6445841A (en) * 1987-08-13 1989-02-20 Nitto Boseki Co Ltd Fabric for fiber reinforced thermoplastic resin laminate material
JPH0778297B2 (ja) * 1992-03-26 1995-08-23 豊三郎 三上 連結幌用シート複合物

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JPH0978390A (ja) 1997-03-25

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