JPH06212532A - 連結幌用シート複合物 - Google Patents

連結幌用シート複合物

Info

Publication number
JPH06212532A
JPH06212532A JP4119474A JP11947492A JPH06212532A JP H06212532 A JPH06212532 A JP H06212532A JP 4119474 A JP4119474 A JP 4119474A JP 11947492 A JP11947492 A JP 11947492A JP H06212532 A JPH06212532 A JP H06212532A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hood
sheet
sail
parallel
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4119474A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0778297B2 (ja
Inventor
Tomisaburo Mikami
豊三郎 三上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP4119474A priority Critical patent/JPH0778297B2/ja
Publication of JPH06212532A publication Critical patent/JPH06212532A/ja
Publication of JPH0778297B2 publication Critical patent/JPH0778297B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】車両用連結幌を構成する複合タイプの幌シート
に幌枠を張設する場合において、通常連結幌の垂下防止
に幌吊り保持する連鎖形幌枠システムに比べて製造に手
間がかからず簡便化が図られる並列形幌枠システムに構
成しかつ垂れ下りも少なくしうる連結幌用シート重合基
材を提供する。 【構成】内外側両幌シート2,3の2枚合わせ複合幌シ
ート1からなる幌シートにおいて、該複合シート1の中
間層に高強度かつ軽量で柔軟な有機弾性繊維からなるタ
テ糸条補強繊維5とヨコ糸条補強繊維6からなる糸条群
をきわめて粗目の格子状に織組織してなる編織物4を積
層させたあと所定の間隔をおいて長手方向に渡って数条
の個所を熱圧着して該押圧相当個所の前記織組織部の糸
条群A,Bを積層間に埋設状に形成しかつ前記押圧個所
相互間には幌骨7を挿通しうる直線状の貫通路として幌
溝部Gが造成された並列形幌枠を製造するに適した連結
幌用シート複合物を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両連結用シートに関
し、さらに詳しくは、角筒状の並列形幌枠システム幌構
成体を製造する場合に該幌構成体を車体間の連結部に架
設して幌枠を幌シートの複合物によって強固かつ弾性的
に吊持し垂下防止機能を有する連結幌用シート複合物を
提供するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電車などの車両用連結幌構成体と
して汎用のものは、連鎖形幌枠システムとして数条に配
列した主骨材に丸鋼材を使ってこれを多数本配列の隣接
せる中央部と両端部を交互に接合して千鳥状に連接し平
面状に展開した幌枠を形成し該幌枠に合成樹脂加工布材
を張り付けるか、又は多数本の幌骨を一つの単位として
角環状フレームを形成し該フレームの上下辺とを隣り合
うフレームの上下辺に各別に結合して全体を側面形状千
鳥状(V字形)に一体的に結合して枠体を形成しこれに
幌シートを被冠してジャバラ幌構成体を作ることが知ら
れている。しかして、上述の連鎖式幌枠システム(以
下、連鎖式幌枠と云う)が幌構成体の主流として用いら
れる由縁は、後述する並列形幌枠システムに比ベて製作
に手間がかりコスト増大を招く欠点を有するが車体の諸
々の運動や幌体の自重によって幌体の連結間での垂下防
止に機能的効力を有することにある。なお、前記並列形
幌枠システムは(以下、並列式幌枠と云う)、角環状幌
骨の多数本を一つの単位として独立状の枠体を互いに隣
接して並列し該枠体に幌シートを被冠して構成されるも
のである。而して前記連鎖式及び並列式両幌枠において
これらの幌枠に被冠される幌シートは通常、ターポリン
布として合成繊維使用の稍粗密度繊維としてその両面に
塩化ビニル製フイルムシートをラミネートした防水布の
ほか合成繊維織布に塩化ビニル樹脂に所要の配合を加え
た練物をカレンダーロールによりフリクション被着化工
して0.7m/m厚さに化工した基材からなる幌材が主
として使用されているのが現況である。
【0003】ところで、上述の連鎖式幌構成体にあって
は該幌枠の各幌骨が概して彎曲形成された骨組の形状に
合せた上に幌シートが被冠されるものである。すなわ
ち、幌枠をまず平面状に展開した状態でこれに幌シート
を張設するに当っては配列幌毎に幾条もの被冠幌シート
を裁断して当てがい溶着する関係上、作業が面倒であっ
た。これの改善のため、本出願人は特開平2−8505
5号において、まず敷設した幌シート上の長手方向に数
条に独立して配列した幌枠の幌骨を収納できる袋状貫通
路を前記配列する幌枠の連鎖状骨組に合せて幌シート自
体を長手方向に屈曲して側断面Ω状に形成しかつその下
方最寄部を溶着して幌骨を挿通しうる差込み路を形成し
該袋状貫通路に幌骨を挿通して所定形状の平面状に展開
された幌枠を形成した後に立体化する方法を提案した。
又並列式幌枠にあっては、上述の連鎖式幌枠に対する幌
シートの被冠が簡便に行えるものとして、本出願人は特
開昭63−199169号により敷設した外側幌シート
上の長手方向に所定の間隔をおいて幌骨を独立して並行
配列した上に内側幌シートを重ねて該内外側両幌シート
により直線状幌骨からなる幌枠を挟着した状態で該挟着
幌枠の側部を幌シート同志の溶着によって両方側幌シー
トの二重層間に張り付けられるきわめて構造簡単にして
幌強度の増大が計られる幌構成体を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、上述
の連鎖式幌枠では、図6に示すように幌骨(7)の上辺
と下辺の夫々両隣りの異る上辺と下辺を各幌骨連成具
(13)間で図示しない連結金具で外方より挟着して連
鎖形幌構成体(15)の中央部での自重による下り現象
を阻止して高さのずれを安定保持するようサポートして
構成される。このため、連結幌体自身の強度及び下り防
止には有効であるが、その製作加工が面倒であるうえに
先記したように幌枠を平面状に展開した状態でこれに幌
シートを張設するために製造に手間がかかり製造コスト
の上昇を招く問題があった。また、二重幌シートの中間
層に幌骨多数本を並列して幌枠を挟持保持する構成では
幌枠に対する幌シートの張設が簡単なため作業能率が向
上するものであるが、内外側両幌シート間に幌枠が介在
した状態で後から幌枠の側縁部を溶融成形することは幌
骨に被冠した幌シート上から行うために可成りの工数を
要し、幌枠立体化前に行う平面状展開の幌枠形成を迅速
化するうえで合理化が望まれ、又幌体の吊持効力を得に
くいなどが改善課題とされていた。
【0005】このような従来の各システムの幌枠に幌シ
ートを被冠してなる幌構成体では、幌骨はその材質が金
属製鋼線材(丸鋼棒)よりなっているために重量が大き
く垂れ下がり問題が注目されこれの解決を望む期待が大
きい。本発明は前記事情にかんがみて、基本的に従来の
幌枠を包被する幌シートの被冠が非常に簡単に行え、か
つ幌枠の平面状展開とその後の立体幌化のための作業時
間も短くてすむように並列式幌枠で幌構成体を形成する
ことによって製造の高能率化とトータルコストダウンを
計ると共に幌構成体の軽量化かつ高強度、高弾性の特性
の得られる幌シート重合基材に幌枠を取付て連結幌の下
がりを防止することができる連結幌用シート複合物を提
供するものである。そして、他の目的の一つは連結幌の
美感向上が図られることである。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明の連結幌用シート
複合物は、多数本の有機弾性繊維の補強繊維よりなるロ
ービングを一方向に互いに並行かつひも状に引き揃えて
なる糸条群Aと、やはり多数本の有機弾性繊維よりなる
ロービングを互いに並行かつひも状に引き揃えてなる糸
条群Bを有する糸条群AとBとを層状にかつそれらを互
いに直交するよう適宜な間隔をおいて格子状に編織成し
て織組織されると共に該織組織が内外側両幌シートとに
よって両層間に挟着して重合化されたあと該重合物の表
層から長手方向に沿い所定の間隔をおいて数条の個所を
加熱して一体に埋設状に圧着されかつ該圧着個所相互間
には幌骨を挿通できる幌溝(貫通路)が並列形成される
ように成されていることを特徴とする。本発明で使用す
る有機弾性繊維は、アラミド繊維の実用繊維が例示され
る。本発明では、前記の有機弾性繊維には多数本のフィ
ラメントを無撚の状態で使用され、織成される織物の組
織は、平織のほか用途部分に応じて種々の織り方を選択
して使用し編織成することができる。
【0007】
【作 用】前記の技術手段は次のように作用する。すな
わち、本発明の連結幌用シート複合物において、幌シー
ト重合基材(1)の中間層に介在配設の平織補強繊維は
軽くて柔軟かつ高強度なアラミド繊維よりなる格子状織
成組織よりなり、該織成物を、その両側で挟着している
塩化ビニルの熱可塑性コーティング材からなる内外側両
幌シートの表面層から長手方向に沿い所定間隔をおいて
数条の個所をその溶解温度に加熱してプレスすることに
より、溶融された相互の表面層は格子状繊維組織の交差
部間の升目部分で当接しかつ糸条群AとBを形成する織
組織が前記内外側両幌シート両面層部に喰い込む状態で
熱圧着される。そして、この際前記幌シート重合基材
(1)の長手方向に沿い所定の間隔をおいてタテ糸条補
強繊維(5)の相互間には隣接して長手方向に並列して
未溶着個所として直線状に貫通の幌溝部(G)が造成さ
れる訳である。このようにして、幌溝部(G)が造成さ
れた幌シート重合基材(1)を連結幌用複合物として用
いるうえでは、前記幌シート重合基材(1)の中間層部
に造成の幌溝部(G)に幌骨(7)を挿通して平面状に
展開して一体的な並列式幌枠を幌シートに張設すること
としたため、図3及び図4に見られるように、予め造成
された隣接せる直線状幌溝(G)に沿って幌骨(7)を
挿通して行くだけで並列式幌枠を平面状に展開しうるも
ので、したがって従来の千鳥形幌枠形成に比べて作業が
非常に簡単に行えかつ幌枠形成に要する時間も短くてす
む有利さがある。上述の水平状幌枠展開状態から通常技
術により並列式幌枠を立体的に曲成して角筒状連結幌に
形成して図5−1に示す如く車両連結幌として架設され
た状態では該連結幌シートは縦横に高い強度の格子状糸
条群A及びBが埋設状に補強繊維として内外側両幌シー
トの重合層に織組織され一体に張り囲らされており、又
上述のように表層の両側幌シートに喰い込み熱圧着され
ているので織組織の目ずれがなく、そして該織成繊維自
身は屈曲を有しないので応力が集中しにくい優れた力学
的特性を十分に発揮することに起因して幌シート自身の
補強効果がきわめて高くかつ軽量で十分な柔軟性を示す
ことにより幌取付枠間を強固に吊持して正常に保持する
ことができる。尚、車両方向の幌シートの中間層部に幌
構成体の両側壁の中央部に相応する個所に図示しないヨ
コ糸条補強繊維をベルト状に織編された糸条群を配して
おけば、幌骨に径大の丸鋼棒を用いた場合にもこれは恰
も吊り橋の索鋼線状効果を荷い、連結幌の自重により垂
れ下りの現象を補強することに有効であることがわかっ
た。
【0008】
【実施例】以下に本発明をその実施例をあらわした図面
を参照して説明する。図1は本発明の連結幌用シート複
合物の一例を示す平面図で(2)は外側幌シート、
(3)は内側幌シートで(4)は前記内外側両幌シート
(2)及び(3)間に挟着状に重合して配置される格子
状の織編成された平織補強繊維であり、(1)は前記3
種の織成物の重合織組織からなる幌シート重合基材であ
る。上述の幌シート重合基材(1)において、(2)及
び(3)の内外側両幌シートは先記せる通常技術により
作られる抗張力と可撓性に富む幌シートである。そして
内外側両幌シート間の中間層として挟着される前記平織
の格子状編織(4)について、(5)は軽量かつ高強度
なアラミド繊維の耐熱的な有機弾性繊維よりなる長繊維
のロービングよりなる多数のフィラメントのタテ糸条補
強繊維である。この補強繊維は一方向に互いに並行かつ
多数本まとめて(例えば0.66m/m厚さ、1500
De×1500De:目付4618gr/mひも状に
引き揃えてなる糸条群Aと、やはり多数本の耐熱有機弾
性繊維よりなる長繊維のロービングよりなるヨコ糸条補
強繊維(6)を互いに並行かつひも状に引き揃えてなる
糸条群Bを有する糸条群AとBとは層状にかつそれらを
構成している前記ロービングのタテ及びヨコ糸条補強繊
維からなる(5)及び(5)の方向が互いに直交するよ
う間隔S−1およびS−2(通常20m/m)をおいて
格子状に織編成して織組織されている。尚、幌シート重
合基材(1)が使用される使用部位に応じてアラミド繊
維の強度や弾性率の特性をうるため単位体積中に占める
補強繊維の量を多くすることが望ましい。又前記タテ及
びヨコ糸条補強繊維からなる織目間隔S−1およびS−
2は使用する補強繊維の断面厚みと幌シート重合基材
(1)上の長手方向に造成される後出の幌溝(G)の大
きさに応じて定まる。又前記糸条群A及びBのタテ及び
ヨコ糸条補強繊維のフィラメントにはロービングを使用
しているが補強目的を阻害しない限り適当な撚度のもの
を使用しても良い。上述の補強繊維の糸条群A及びBの
アラミド繊維は具体的には帝人株式会社の“テクノー
ラ”があり、応力が集中するような屈曲を有しない補強
(強化)目的で前記ロービングの糸条群AとBとはその
層状方向が互いに交差する方向に間隔S−1およびS−
2をおいて配設され碁盤目状にきわめて粗目に織成され
てなるものである。ここで、糸条群AとBとの交差角は
必ずしも直角でなくともよく図示しない他の織り方で3
0゜、45゜、60゜で交差しても良く、又糸条群Bの
ヨコ糸条補強繊維(6)のひも状引き揃え幅は幌シート
重合基材(1)の最終構成目的から連結幌の特定部位に
ついて多く集束され、又上述の格子状編織物(4)の交
織密度は少しの斑があっても良い。
【0009】ところで、図1に示す幌シート重合基材
(1)により連結幌シートを構成するには、まず厚肉の
外側幌シート(2)を敷設した上に高強度のアラミド繊
維よりなる格子状編織物(4)をかぶせ、更にその上に
薄肉の内側幌シート(3)が重ねられた3校重ねの幌シ
ート重合基材(1)が仮重合された後、該重合物表面に
コンピューターにより幌枠を示す基準線が表示され、次
で図示しない高周波溶接機にセットして該重合基材の表
面層から長手方向に沿い所定の間隔S−1およびS−2
をおいて数条の個所を加熱、プレスすることにより溶着
部(W)、(W)が層間に形成され所望の形状の幌シー
ト重合基材(1)が得られる。しかして、上述の幌シー
ト重合基材(1)に対して行う加熱、プレスに際しては
中間層のアラミド繊維自体は耐熱性で溶融困難かつ難溶
性であるが、該中間層の織組織は格子状に編織されてい
るので内外側両幌シート部のタテ糸条補強繊維(5)
(5)内相互間には窪んだ押圧部が形成されると共に該
押圧相当部では前記糸条群AとBのタテ及びヨコ糸条補
強繊維(5)及び(6)は内外側両幌シート面に喰い込
み恰も埋設された状態に熱圧着されかつ前記(W)
(W)の溶着部個所の相互間の未溶着部分が後述の幌骨
(7)を挿通するための両端開口せる幌溝(G)が長手
方向に隣接して並列状に造成される訳である(図2参
照)。このようにして、造成された前記幌溝(G)を有
する幌シート重合基材(1)を用いて連結幌を製造する
場合には、図3および図4に見られるように前記幌シー
ト重合基材(1)の端部より幌溝(G)に幌骨(7)を
挿通されると共に該幌骨(7)はトンネル状の長い幌溝
部(G)で膨出部(8)(9)を形成しつつしっかりと
複合幌シート内で保持され、そして幌シート重合基材中
の層間に水平状に展開された並列式幌枠が形成された
後、通常の方法に従って車両の前後方向に伸縮するジャ
バラ状の角筒状幌に形成される。
【0010】本発明の上述の角筒状に形成され車体間に
連結した状態を図5−1に示す。本発明においては、並
列式幌枠に幌シートを被冠するに当って幌シート重合基
材(1)の長手方向全長に渡って直線状に造成してこれ
に幌骨(7)を挿入する方法としたため幌溝(G)の形
成と該幌溝による幌骨の把持が一層緊密となりかつ幌枠
の製作が簡便であり従来の千鳥形幌枠と称される連鎖式
幌枠と比べて一層の簡単化が行われる。又幌シート重合
基材(1)中間層に介在の糸条群A及びBは軽くて柔軟
かつ高強度のアラミド繊維のような強化繊維の多数フィ
ラメントを使用するため編織物に織込数を減らしてきわ
めて粗目の格子状の織りかた組織としてもアラミド繊維
の特性を有効に発揮できる。すなわち、幌シートの強化
材としてアラミド繊維はその断面間の配向度分布が小さ
く、すぐれた強度を有するものである。
【0011】ところで、図5−1及び図5−2に見られ
るように、車体(10)の車両固定枠(11)間に本発
明に係る並列形幌構成体(14)を両端の幌取付枠(1
2)を介して架設した場合においても幌シート重合基材
(1)の構成要素であるサンドイッチ状に存在する中間
層の補強繊維の格子状織布層は全体が網状に形成されて
いるためにその糸条繊維群が相互に連繋して幌構成体の
天井辺と両側辺とで幌骨を吊持できるので車体の諸々の
運動から来る動振に対しても追従し、かつ回復性の良い
ことと共に幌枠自体の吊持効果が一層向上されると言う
思いがけない機能効果があることがわかった。このこと
は、一つに推測するところ、恰も吊り橋における索鋼線
の吊持効果を示すこととも考えられるが、車体のローリ
ング、ピッチングなどからくる車体の相互変位にも幌構
成体が一体的に弾性的に追従して幌体の補強効果が高
く、したがって幌相互の擦損を軽減すると共に耐久力を
向上できるものである。
【0012】
【効 果】以上のようであるから、本発明の幌シート重
合基材は、その中間層に内外側両幌シート重合物の強化
効果の高い有機弾性繊維を格子状に編織して埋設状に配
設させると共に前記基材中に並列式幌枠を水平に展開さ
せるべき幌溝部を形成して該幌溝部に幌骨を挿通して速
やかな並列式幌枠が形成できるため、角筒状幌構成体の
製作が極く簡単な構成によって達成されるので作業能率
が大幅に向上し、製造のトータルコストが軽減され、か
つ連結用幌構成体の吊下り防止目的が達成される点で従
来の製法に比べて頗る有利であり、優れた実用効果を十
分に発揮しうるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の幌シート重合基材(1)を一部破断し
て織組織を示す概略の平面図
【図2】図1のX−X線に沿う断面の拡大概略図
【図3】図1の幌シート重合基材(1)の幌溝部(G)
に幌骨を挿通した状態を示す一部破断の概略平面図
【図4】図3のY−Y線に沿う断面の拡大概略図
【図5−1】本発明の幌シート重合基材(1)を使用し
て並列形幌構成体として車体間に連結幌として取付た一
部破断の側面図
【図5−2】図5−1中の円内イで示す部分の拡大平面
【図6】従来の連鎖形幌構成体を車体間に取付られた一
部切欠側面図
【符合の説明】
1・・・・幌シート重合基材 2・・・・外側幌シート 3・・・・内側幌シート 4・・・・格子状編織物 5・・・・タテ糸条補強繊維 6・・・・ヨコ糸条補強繊維 7・・・・幌骨 A、B・・・・糸条群 G・・・・幌溝部 W・・・・溶着部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項 1】補強繊維条は多数本の有機弾性繊雄より
    なるロービングを一方向に互いに並行かつひも状に引き
    揃えてなる糸条群Aと、やはり多数本の有機弾性繊維よ
    りなるロービングを互いに並行かつひも状に引き揃えて
    なる糸条群Bを有する糸条群AとBとを層状にかつそれ
    らを互いに直交するよう適宜な間隔をおいて格子状に編
    織成して織組織されると共に該織組織が内外側両幌シー
    トとによって両層間に挟着して重合化されたあと該重合
    物の表層から長手方向に沿い所定の間隔をおいて数条の
    個所を加熱して一体に埋設状に圧着されかつ該圧着個所
    相互間には幌骨を挿通できる幌溝(貫通路)が並列形成
    されるように成されていることを特徴とする連結幌用シ
    ート複合物。
  2. 【請求項 2】上記補強繊維状のタテ糸条及びヨコ糸条
    からなる編織物はアラミド繊維だけからなることを特徴
    とする請求項1記載の連結幌用シート複合物。
JP4119474A 1992-03-26 1992-03-26 連結幌用シート複合物 Expired - Fee Related JPH0778297B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4119474A JPH0778297B2 (ja) 1992-03-26 1992-03-26 連結幌用シート複合物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4119474A JPH0778297B2 (ja) 1992-03-26 1992-03-26 連結幌用シート複合物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06212532A true JPH06212532A (ja) 1994-08-02
JPH0778297B2 JPH0778297B2 (ja) 1995-08-23

Family

ID=14762207

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4119474A Expired - Fee Related JPH0778297B2 (ja) 1992-03-26 1992-03-26 連結幌用シート複合物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0778297B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0978390A (ja) * 1995-09-08 1997-03-25 Tomisaburo Mikami 車両用連結幌シート
JP2008162540A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Tomisaburo Mikami 連結幌用幌布
CN110248825A (zh) * 2017-02-09 2019-09-17 许布奈有限两合公司 具有至少一个载体织物的多层片材、具有这样的多层片材的过渡元件、以及具有这种过渡元件的车辆、飞机乘客桥或飞机乘客舷梯

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0978390A (ja) * 1995-09-08 1997-03-25 Tomisaburo Mikami 車両用連結幌シート
JP2008162540A (ja) * 2006-12-29 2008-07-17 Tomisaburo Mikami 連結幌用幌布
CN110248825A (zh) * 2017-02-09 2019-09-17 许布奈有限两合公司 具有至少一个载体织物的多层片材、具有这样的多层片材的过渡元件、以及具有这种过渡元件的车辆、飞机乘客桥或飞机乘客舷梯

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0778297B2 (ja) 1995-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4379798A (en) Integral woven reinforcement for structural components
US4680213A (en) Textile reinforcement used for making laminated complexes, and novel type of laminate comprising such a reinforcement
US4686134A (en) Three-dimensional structural member
JP5406850B2 (ja) 交差壁を伴う閉じ構造を織る方法
US4407333A (en) Belting fabric
US5665451A (en) Textile insert for producing a fibrous composite material and fibrous composite material comprising such a textile insert
JPS6037235B2 (ja) 製紙機の張り布用複合織物
JP2006500483A (ja) 格子状織物
ATE267911T1 (de) Verbundgewebe
JPS63310409A (ja) 強化材料の混成層を有するpvcのコンベヤーベルト及び該強化層を製織する方法
EP1669486B1 (en) Nonwoven base fabric for reinforcing
JPH06212532A (ja) 連結幌用シート複合物
JPH0233350A (ja) 複数の経糸および緯糸の層を有する繊維布およびその製造法
JP2003105975A (ja) 補強シート及び補強方法
CA2394710C (en) Mesh fabric
CN201180183Y (zh) 具高抗张力的网布构造
US20040005435A1 (en) 3-Dimensionally (3-d) stitched fabrics
JPH0559630A (ja) 一方向補強基材
CN111549443B (zh) 一种夹层式高性能纤维单向织物及其加工和应用方法
JPH0243893Y2 (ja)
CN217104241U (zh) 一种增强强度的网布
TW200928032A (en) Net fabric with high tensile strength
JPH01150532A (ja) 多軸方向に補強された補強芯地を有する加工製品
JP2844438B2 (ja) 車両用連結幌シート
JPH1077543A (ja) 溶着用織物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080823

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090823

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100823

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110823

Year of fee payment: 16

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees