JPH0632217Y2 - 塗布剤の供給装置 - Google Patents

塗布剤の供給装置

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JPH0632217Y2
JPH0632217Y2 JP1988155491U JP15549188U JPH0632217Y2 JP H0632217 Y2 JPH0632217 Y2 JP H0632217Y2 JP 1988155491 U JP1988155491 U JP 1988155491U JP 15549188 U JP15549188 U JP 15549188U JP H0632217 Y2 JPH0632217 Y2 JP H0632217Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、プライマー、塗料、又は接着剤などの塗布剤
を塗布する際に、塗布面に適用される塗布用部材に塗布
剤を供給するための装置に関する。
〔従来の技術〕
従来より、塗布剤を塗布する方法として、塗布剤が含浸
した刷毛を被塗布材に押し当てて移動させる方法、及
び、ノズルの先端を被塗布材の表面から一定の距離だけ
離した状態で塗布剤を当該ノズルから吐出又は噴霧させ
ながら移動させる方法が一般に行われている。
例えば、第11図に示すように、自動車の後部座席の両
側部分のクォータガラスQGのヒンジを取りつける部分
G1,G2にブラックプライマーBPを塗布する場合に
おいては、それぞれの部分G1,G2に、表面F1、裏
面F2、及び端面F3の合計3面(第7図参照)に塗布
しなければならないが、従来においては、刷毛によって
塗布が行われていた。
この場合には、それぞれの部分G1,G2の塗布に当た
り、刷毛をクォータガラスQGに対して3回に分けて移
動させる必要があり、且つその都度にクォータガラスQ
Gを表裏反転させるなど、クォータガラスQGの姿勢を
も変更する必要があるため、塗布に多くの時間と労力と
を要する。
しかも、刷毛による塗布では、その塗布軌跡が塗布の度
毎に変化するため、所定の範囲内を均一に塗布すること
が容易ではなく、且つ塗布パターンが一定とならず、必
要でない部分をも塗布することが生じ、塗布剤の無駄な
消費や塗布された後の外観体裁上の難点も有している。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の塗布方法において、刷毛に塗布剤を含浸させるた
めには、塗布剤の入った容器の中へ刷毛を浸す方法、又
は刷毛の根元に塗布剤供給用のパイプを臨ませる方法が
あるが、前者は、刷毛への含浸量が一定しないため、塗
布を行ったときに塗布剤の掠れや垂れ落ちが生じ易く、
均一な塗布が行えないという問題がある。また後者は、
パイプから連続して塗布剤を供給する場合には、ポンプ
から刷毛までの可撓性の配管が必要であるとともにその
流量を精密に制御する必要があるため制御が容易でな
く、刷毛に一体に取りつけたタンクから塗布剤を供給す
る場合には、塗布剤の供給を停止することが容易でなく
且つタンク内の塗布剤が空になる度にタンクを頻繁に交
換しなければならないという問題がある。
また、塗布剤を吐出又は噴霧するノズルによって直接に
塗布を行う場合には、ノズルからの吐出量によって塗布
状態(塗布膜の厚さ)が決定されるので、微少単位時間
当たりの吐出量を精密に制御する必要があり、その制御
が容易でないという問題がある。
本考案の考案者は、クォータガラスQGの表面、裏面、
及び端面というように複数の塗布面を同時に塗布するこ
とが可能であり、塗布に要する時間を短縮するととも
に、塗布パターンを一定にすることが可能な塗布剤の塗
布装置を別に提案しているが、本考案は、そのような塗
布装置において用いられる塗布用部材に対して塗布剤を
好適に供給するための供給装置を提供するものである。
すなわち本考案は、塗布剤の含浸が可能な塗布用部材に
一定量の塗布剤を安定的に供給し、塗布用部材による塗
布を行ったときに塗布剤の掠れや垂れ落ちがなく均一な
塗布が行えるとともに、そのための制御を容易に行うこ
とのできる塗布剤の供給装置を提供することを目的とし
ている。
〔課題を解決するための手段〕
上述の課題を解決するため、請求項1の考案に係る装置
は、塗布剤の含浸が可能な材料からなる塗布用部材に塗
布剤を供給するための供給装置であって、塗布剤の含浸
が可能な材料からなり前記塗布用部材が圧接可能な平板
状の供給部材と、平面視が略コ字形を呈し、その内側の
面に設けられた凹溝に前記供給部材の縁部が嵌め込まれ
た本体ブロックとを有し、前記本体ブロックには、前記
凹溝に対して上方から開口する複数の流出穴と、前記流
出穴に連通する連通穴と、前記連通穴に連通するポート
と、が設けられ、前記ポートから供給された塗布剤が、
前記複数の流出穴から前記供給部材の上面に流出して前
記供給部材に含浸するように構成される。
請求項2の考案に係る装置では、前記本体ブロックに
は、その上下面にシール部材が設けられて構成される。
〔作用〕
ポートから塗布剤が供給されると、塗布剤は連通穴を通
って多数の流出穴から供給部材の上面に流出する。
流出穴から塗布剤が流出すると、塗布剤は供給部材の上
面から内部へ向かって浸入し、供給部材の全体が含浸さ
れる。
流出穴の内径が連通穴の内径よりも細いので、流出穴が
複数あるにもかかわらず、塗布剤は流出穴から勢いよく
流出し、供給部材への塗布剤の含浸が速やかに行われ
る。
供給部材に含浸された塗布剤は、供給部材に圧接した塗
布用部材に染み込んで含浸する。
塗布剤が含浸された塗布用部材は、マニプレータ手段な
どによって被塗布材の塗布面に押し当てられ、又その状
態で同時に移動され、塗布面への塗布が行われる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照しつつ説明する。
第11図は、本考案に係る塗布システム1の概略の構成
を示す平面図である。
塗布システム1は、塗布ユニット11、塗布剤供給治具
12、及び塗布ユニット11をマニプレータ5aによっ
て自在に移動させることが可能な塗布ロボット5からな
る塗布装置2、塗布剤供給装置3、及び、クォータガラ
スQGを順次搬送するとともに塗布装置2による塗布を
行うため所定の位置で停止して位置決めを行うコンベア
4から構成されている。
第6図は塗布ユニット11の塗布治具13が塗布剤供給
治具12を挟んだ状態を示す断面正面図である。
塗布ユニット11は、上部塗布治具13aと下部塗布治
具13bとからなる塗布治具13、及びこれら上部塗布
治具13a及び下部塗布治具13bをそれぞれ互いに上
下の反対方向に平行移動させる平行開閉駆動チャック1
4から構成されている。
平行開閉駆動チャック14は、エアー(圧縮空気)が切
り換えて供給されることによって、内蔵した空気圧シリ
ンダが往復作動し上部フィンガー14a及び下部フィン
ガー14bが互いに反対方向に平行駆動されるように構
成されたそれ自体は公知の構造のものであり、その取り
つけ部14cが図示しないボルトなどによってマニプレ
ータ5aの先端部に取りつけられている。この平行開閉
駆動チャック14によると、後述するように塗布フェル
ト23が平行移動を行うので、クォータガラスQGのよ
うに互いに平行な塗布面を塗布するのに好都合である。
次に、塗布治具13の構造について説明するが、塗布治
具13を構成する上部塗布治具13aと下部塗布治具1
3bとは同一の構造であるので、上部塗布治具13aに
ついてのみ説明する。
第7図は第6図の塗布治具13を紙面に平行な面で断面
した断面図、第8図は塗布フェルト23の正面図、第9
図は第6図の塗布治具13のIX矢視の側面図、第10図
は第7図の塗布治具13のX−X線矢視の断面図であ
る。
上部塗布治具13aは、治具本体21、塗布フェルト2
3、フェルトホルダー22、及び、フェルトホルダー押
さえ24などから構成されている。
治具本体21は、金属材料によって略L字形に形成され
ており、その内側面には、フェルトホルダー22を装着
するために、断面がT字形の溝31とこれに続く溝32
とが形成されている。治具本体21の端部には凹部33
が形成されており、この凹部33に平行開閉駆動チャッ
ク14のフィンガー14aが嵌入し、ボルト26で固定
されている。平行開閉駆動チャック14が閉じていると
きには、上部塗布治具13a及び下部塗布治具13bの
それぞれの治具本体21が互いに接している(第7図に
示す状態)。
塗布フェルト23は、平板状の圧縮フェルトなどを所定
の形状に形成したもので、多孔質状でブラックプライマ
ーBPを含浸し、且つ伸縮性を有する。ここでの伸縮性
は、金属バネのような正確な伸縮性は必要でなく、自由
状態で一定の形状を保持することができ、被塗布材であ
るクォータガラスQGの表面に押しつけられたときに圧
縮変形し、且つクォータガラスQGの表面から離れたと
きにほぼ元の形状に戻ればよい。
塗布フェルト23には、第8図に示すように、クォータ
ガラスQGと接触する側の端縁に、表面F1又は裏面F
2に圧接する平面塗布部34、及び平面塗布部34から
クォータガラスQGの板厚t1の半分の寸法1だけ突
出し且つ平面塗布部34と連続して端面F3に圧接する
端面塗布部35が形成されている。端面塗布部35の奥
の方は、突部35aが撓み易いようにするための切り欠
き部36が形成され、また、両側の縁部には取りつけ用
の凹部37,37が形成されている。
塗布フェルト23は、平行開閉駆動チャック14が開い
ているときは、第8図に示すように、クォータガラスQ
Gとは接触せず、平行開閉駆動チャック14が閉じて矢
印B方向に移動したときには、その自由状態では第8図
の鎖線で示すように、平面塗布部34及び端面塗布部3
5がクォータガラスQGの表面F1(裏面F2)及び端
面F3の位置から少し(約1ミリメートル)入った位置
に達するようになり、したがって、平面塗布部34及び
端面塗布部35はクォータガラスQGの表面F1(裏面
F2)及び端面F3に圧接して撓み、それぞれの面に押
しつけられた状態となる。なお、下方の塗布フェルト2
3も上方の塗布フェルト23と同様に開閉するので、こ
れら塗布フェルト23の突部35aの先端も互いに接触
して撓む。
なお、塗布フェルト23は、綿、布、綿を布で被覆した
のもの、又はスポンジなどの多孔質な材料を用いて作製
することもできる。
フェルトホルダー22は、特に第10図に示されるよう
に、左右に2つ割りになった互いに対称形のホルダー部
材22a,22bから構成されており、これらは例えば
合成樹脂などによって成形されている。これらホルダー
部材22a,22bには、その内側に塗布フェルト23
が嵌まり込む凹所38及び塗布フェルト23の凹部3
7,37に係合して抜け止めを行う係合突部39,39
(第7図参照)が、その外方に治具本体21の溝31に
丁度嵌まり込む突部40が、それぞれ形成されている。
フェルトホルダー押さえ24は、薄板状の金属板からな
り、先端の中央部と両側部とが互いに反対の方向に折れ
曲がってそれぞれ係止部41及び操作部42を形成して
いる。フェルトホルダー押さえ24は、ボルト25によ
って治具本体21に固定されており、その状態で、係止
部41が治具本体21の溝31に挿入されたフェルトホ
ルダー22の先端部を係止してその抜け止めを行ってお
り、フェルトホルダー22を取り外す場合には、操作部
42を前方から上方へ押し上げるようにして係止部41
の係止を外せばよいようになっている。
塗布治具13は上述のように構成されているので、上部
塗布治具13aと下部塗布治具13bとが平行開閉駆動
チャック14によって閉じられたときには、それぞれの
塗布治具13a,13bに互いに独立して設けられた2
個の塗布フェルト23がクォータガラスQGの表面F
1、裏面F2、及び端面F3に押しつけられ、この状態
でマニプレータ5aにってクォータガラスQGに沿って
移動され、部分G1,G2にブラックプライマーBPが
塗布されることになる。
次に、塗布治具13にブラックプライマーBPを供給す
るための塗布剤供給治具12について説明する。
第1図は塗布剤供給治具12の縦断平面図、第2図は第
1図の塗布剤供給治具12のII−II線矢視の断面図、第
3図は塗布剤供給治具12の平面図、第4図は第3図の
塗布剤供給治具12のIII矢視の側面図、第5図は第3
図の塗布剤供給治具12のV−V線矢視の断面正面図で
ある。
塗布剤供給治具12は、本体ブロック51、供給フェル
ト52、フェルトカバー53、フェルトカバー押さえ5
4、及びパッキン56などから構成されている。
本体ブロック51は、金属材料からなって平面視で略コ
字形を呈しており、内側の面の中央には供給フェルト5
2を嵌め込むための凹溝61が、内側縁に沿う上下面に
はパッキン56を装着するための凹所62,62が、第
1図の下方の端面にはフェルトカバー53を装着するた
めの互いに対称なコ字形の凹溝63,63が、それぞれ
形成されている。
また、特に第1図及び第2図に示されているように、凹
溝61の内周上面61aに上方から開口する多数の流出
穴64,64…が形成されており、この流出穴64に連
通穴65,65及び連通穴66を介して連通するポート
67が形成されている。これら流出穴64及び連通穴6
5,66は、本体ブロック51の外周面から適当深さの
穴をあけ、外周面側に盲栓を嵌入することによって容易
に形成される。
両連通穴65,66の内径は同一であるが、流出穴64
の内径は連通穴65の内径の約半分程度に細くなってお
り、これによって、ポート67からブラックプライマー
BPが供給されたときに、それぞれの流出穴64からブ
ラックプライマーBPがほぼ均一に勢いよく噴射状に流
出するようになっている。
また、本体ブロック51には、取りつけ用の穴68,6
8…が設けられている。
供給フェルト52は、上述した塗布フェルト23と同様
の材質か、又は塗布フェルト23よりも柔らかいスポン
ジ状の材質のものからなっており、本体ブロック51の
凹溝61に丁度嵌まり込む四角形状で厚さがクォータガ
ラスQGと同一の板状を呈している。
フェルトカバー53は、供給フェルト52が凹溝61か
ら抜け出るのを防止するためのものであり、本体ブロッ
ク51の端面に形成されたコ字形の凹溝63,63にそ
れぞれ嵌まり込む2つのカバー部材53a,53bから
なっている。
それぞれのカバー部材53a,53bは、同一のものを
互いに180度回転させた状態で取りつけたもので、こ
れらには、上述の凹溝61と同形の凸部69、及び、フ
ェルトカバー押さえ54が嵌まり込む縦溝70が形成さ
れている。
フェルトカバー押さえ54は、上述のフェルトホルダー
押さえ24と同様に薄板状の金属板からなり、先端部が
90度に折れ曲がって係止部71を形成している。フェ
ルトカバー押さえ54は、ボルト55によって本体ブロ
ック51に固定されており、その状態で、係止部71が
カバー部材53a,53bの縦溝70にそれぞれ上下か
ら嵌まり込み、上述のカバー部材53a,53bの脱落
を防止している。
塗布剤供給治具12は、第6図に示すように、本体ブロ
ック51に形成された穴68に図示しないボルトを挿通
することによって、塗布装置2の基台2aに取りつけた
取りつけブロック15に固定されており、且つ、ポート
67には、塗布剤供給装置3からブラックプライマーB
Pが供給されるように配管されている。
ブラックプライマーBPがポート67に供給されると、
ブラックプライマーBPは連通穴66,65を通って流
出穴64から噴射状に流出して供給フェルト52の上面
からその内部へ浸入し、且つ供給フェルト52の内部で
拡散するとともに、一時には拡散しきれないブラックプ
ライマーBPは、供給フェルト52の本体ブロック51
によって覆われていない露出した部分52aの上面に溢
れ出し、溢れ出したブラックプライマーBPはその後に
供給フェルト52の内部に染み込むか、又は供給フェル
ト52を挟んでいる塗布フェルト23に直接に染み込
む。
したがって、供給フェルト52には、ブラックプライマ
ーBPがその重力によって下部にばかり含浸するという
ことがなく全体的に含浸し、特に塗布治具13の塗布フ
ェルト23と接触してブラックプライマーBPを供給す
る部分52aに充分に含浸する。
次に、上述のように構成された塗布システム1の動作に
ついて説明する。
塗布ロボット5は、まず、平行開閉駆動チャック14が
開いた状態で、マニプレータ5aによって塗布ユニット
11を塗布剤供給治具12に接近させ、図示しない制御
部からの信号によって、第6図で示すように平行開閉駆
動チャック14が閉じ、塗布治具13の上下の塗布フェ
ルト23が塗布剤供給治具12の供給フェルト52を挟
む。このとき、塗布フェルト23及び供給フェルト52
は、接触部分が互いに圧接して撓み、供給フェルト52
から塗布フェルト23へのブラックプライマーBPの浸
入が容易な状態となる。また、治具本体21の内面部は
パッキン56に圧接し、これによって、供給フェルト5
2及び塗布フェルト23は外気から遮断された状態とな
る。
この状態で、ブラックプライマーBPがポート67から
一定の時間T1だけ供給され、ブラックプライマーBP
は流出穴64から流出して供給フェルト52に全体的に
染み込み、且つ塗布フェルト23に充分に染み込む。
ポート67へのブラックプライマーBPの供給が終わっ
てから一定の時間T2が経過した後に、平行開閉駆動チ
ャック14が開き、第11図の鎖線で示すように、マニ
プレータ5aは塗布ユニット11をクォータガラスQG
の塗布を行う部分G1に接近させ、その後、第7図で示
すように、平行開閉駆動チャック14が閉じ、塗布治具
13の上下の塗布フェルト23がクォータガラスQGの
表面F1、裏面F2、及び端面F3を挟む。このとき、
塗布フェルト23の平面塗布部34及び端面塗布部35
はクォータガラスQGに圧接して撓み、塗布フェルト2
3に含浸されていたブラックプライマーBPが染み出て
くる。
これと同時に、マニプレータ5aによって塗布ユニット
11をクォータガラスQGと平行に移動させることによ
って、クォータガラスQGの表面F1、裏面F2、及び
端面F3には、ブラックプライマーBPが均一に、且つ
一定の塗布軌跡(形状)で塗布される。
部分G1の塗布が終わると、平行開閉駆動チャック14
を開き、次に上述と同様にして部分G2の塗布を行い、
部分G1,G2の塗布が終了すると、マニプレータ5a
は塗布ユニット11を再び塗布剤供給治具12の位置ま
で移動させる。
そして、コンベア4によって次のクォータガラスQGが
塗布位置に位置決めされ、以降は上述と同様な動作が繰
り返される。
塗布剤供給治具12にって塗布フェルト23に含浸され
るブラックプライマーBPの量は、供給フェルト52に
含浸されるブラックプライマーBPの総量、すなわちポ
ート67から供給されるブラックプライマーBPの総量
によって規定されるので、ポート67からブラックプラ
イマーBPを供給するための切り換え弁のオンする時間
T1を一定にすることによって、塗布フェルト23への
含浸量(すなわちクォータガラスQGへの塗布量)を容
易に均一化することができ、且つ時間T1を可変調整す
ることによって塗布量を容易に調整することができる。
つまり、従来のように被塗布材であるクォータガラスQ
Gに直接的にブラックプライマーBPを供給しながら塗
布を行う場合には、供給するブラックプライマーBPの
微少単位時間当たりの流出量(吐出量)の変動がないよ
うに一定にしなければならないが、本実施例のように塗
布剤供給治具12によって塗布治具13の塗布フェルト
23に予め含浸させるという間接的な供給を行う場合に
は、塗布剤供給治具12に供給する1回当たりのブラッ
クプライマーBPの総量を一定にするだけでよいので、
その制御が極めて容易なものとなる。
上述の実施例において、供給フェルト52の材料又は材
質は種々変更可能である。供給フェルト52の形状は塗
布フェルト23の形状に応じて変更することが可能であ
る。ブラックプライマーBP以外に、塗料又は接着剤な
どの種々の塗布剤の供給及び塗布に適用可能である。
上述の実施例において、塗布装置2、塗布剤供給装置
3、コンベア4、塗布ロボット5、塗布ユニット11、
塗布剤供給治具12、塗布治具13又はそれぞれの構成
部材の構造、形状、配置、又は材質などは、本考案の主
旨に沿って上述した以外の種々のものとすることが可能
である。
〔考案の効果〕
本考案によると、塗布剤の含浸が可能な塗布用部材に一
定量の塗布剤を安定的に供給し、塗布用部材による塗布
を行ったときに塗布剤の掠れや垂れ落ちがなく均一な塗
布が行える。
特に、供給部材が平板状であり、平面視が略コ字形の本
体ブロックの凹溝に嵌め込まれているので、塗布用部材
によって供給部材を挟むことが容易であり、供給部材を
挟んだ塗布用部材に対してその上下面から塗布剤を容易
に含浸させることができる。
また、塗布用部材に含浸される塗布剤の量は、供給部材
に含浸される塗布剤の総量、すなわち流出穴から供給さ
れる塗布剤の総量によって規定されるので、その供給時
間が一定になるよう制御することによって、塗布用部材
への含浸量を容易に均一化することができ、これによっ
て塗布面への塗布を均一に行える。しかも、供給時間を
可変制御することによって塗布量を容易に調整すること
ができる。
さらに請求項2の考案によると、塗布用部材が供給部材
を挟んだときに、塗布用部材を支持する治具本体の内面
部がシール部材に圧接し、これによって、供給部材及び
塗布用部材は外気から遮断された状態となり、塗布用部
材への塗布剤の供給が確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は塗布剤供給治具
の断面平面図、第2図は第1図の塗布剤供給治具のII−
II線矢視の断面図、第3図は塗布剤供給治具の平面図、
第4図は第3図の塗布剤供給治具のIII矢視の側面図、
第5図は第3図の塗布剤供給治具のV−V線矢視の断面
正面図、第6図は塗布ユニットの塗布治具が塗布剤供給
治具を挟んだ状態を示す断面正面図、第7図は第6図の
塗布治具を紙面に平行な面で断面した断面図、第8図は
塗布フェルトの正面図、第9図は第6図の塗布治具のIX
矢視の側面図、第10図は第7図の塗布治具のX−X線
矢視の断面図、第11図は塗布システムの概略の構成を
示す平面図である。 12……塗布剤供給治具(供給装置)、23……塗布フ
ェルト(塗布用部材)、51……本体ブロック、52…
…供給フェルト(供給部材)、61……凹溝、64……
流出穴、65……連通穴、66……連通穴、67……ポ
ート、BP……ブラックプライマー(塗布剤)、QG…
…クォータガラス(被塗布材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭59−135161(JP,U) 実公 昭50−17957(JP,Y1) 実公 昭56−1412(JP,Y2)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗布剤の含浸が可能な材料からなる塗布用
    部材に塗布剤を供給するための供給装置であって、 塗布剤の含浸が可能な材料からなり前記塗布用部材が圧
    接可能な平板状の供給部材と、 平面視が略コ字形を呈し、その内側の面に設けられた凹
    溝に前記供給部材の縁部が嵌め込まれた本体ブロックと
    を有し、 前記本体ブロックには、 前記凹溝に対して上方から開口する複数の流出穴と、 前記流出穴に連通し前記流出穴よりも径の大きい連通穴
    と、 前記連通穴に連通するポートと、 が設けられ、 前記ポートから供給された塗布剤が、前記複数の流出穴
    から前記供給部材の上面に流出して前記供給部材に含浸
    するように構成されてなる ことを特徴とする塗布剤の供給装置。
  2. 【請求項2】前記本体ブロックには、その上下面にシー
    ル部材が設けられてなることを特徴とする請求項1に記
    載の塗布剤の供給装置。
JP1988155491U 1988-11-28 1988-11-28 塗布剤の供給装置 Expired - Lifetime JPH0632217Y2 (ja)

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