JPH06322000A - 免疫学的に活性な複合体およびそれらの製造方法 - Google Patents

免疫学的に活性な複合体およびそれらの製造方法

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JPH06322000A
JPH06322000A JP6059484A JP5948494A JPH06322000A JP H06322000 A JPH06322000 A JP H06322000A JP 6059484 A JP6059484 A JP 6059484A JP 5948494 A JP5948494 A JP 5948494A JP H06322000 A JPH06322000 A JP H06322000A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式: A−L1−L2−B (式中、AおよびBは、ハプテン、タンパク質、多糖
類、可溶性ポリスチレン、またはペプチドからなる群か
ら選択された、カップリングすべき物質であり、L 1
よびL2 は3価のリンカーであって、L1 およびL2
2つのチオエーテル結合を介して互いに結合している)
で表される複合体。 【効果】 これらは免疫学的検定に使用することがで
き、改善された保存安定性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の主題は、安定な形態で結
合しているハプテン、タンパク質および高分子物質の免
疫学的に活性な複合体である。
【0002】
【従来の技術】タンパク質、ハプテンおよび高分子物質
の結合に関して数多くの方法が述べられてきている。通
常、この種の2つの物質は2官能性リンカーを介して共
有結合によって結合される。これらの方法の総説が、
M.ブリンクレイ(Brinkley)によってBioconjugate C
hem.3 (1992) 2-13 に、そしてウォング(Wong)によっ
てChemistry of protein conjugating and cross-linki
ng,CRC press 1991 に記載されている。特に好適なもの
は、マレインイミジル基とチオール基からのチオエーテ
ル結合(MH−SH結合)の形成を介するカップリング
である。
【0003】しかし、こうしたリンカーを介した結合は
不安定なことが多く、これらの複合体を液体中または凍
結乾燥形態で保存する間に、それらは次第に分解する。
この点は、この複合体を免疫学的検定において使用する
場合、測定の感度、正確度および精密度に悪影響を及ぼ
すので、特に不都合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、複合体化すべき物質が従来技術からの既知リン
カーよりも実質的により安定な結合能を有している、安
定で免疫学的に活性な複合体を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は、一般式: A−L1−L2−B (式中、AおよびBは、ハプテン、タンパク質(例えば
抗体、POD、β−ガラクトシダーゼまたはアルカリフ
ォスファターゼなどの酵素)、多糖類(デキストランな
ど)、可溶性ポリスチレン(例えば格子(lattice
s))、またはペプチド(例えばED、β−ガラクトシ
ダーゼサブユニット)からなる群から選択された、カッ
プリングすべき物質であり、L1 およびL2 は3価のリ
ンカーであって、L1 およびL2 が2つのチオエーテル
結合を介して互いに結合している)で表される複合体に
よって達成される。
【0006】リンカーL1 およびL2 は、1つのC原子
を介して結合された3つの側枝(スペーサー)を有する
化合物である。リンカーL1 のこれらの側枝の2つがマ
レインイミド基を有し、リンカーL2 の2つの側枝のそ
れぞれがチオール基を有している。リンカーL1 および
2 を介して物質AおよびBをカップリングさせるため
に、マレインイミドにSH基を付加することによって、
2つのマレインイミド基とチオール基が連結されて2つ
のチオエーテル結合が形成される。
【0007】本発明に従って使用されるリンカーは、こ
れら2つのマレインイミド基とチオール基の他に、この
リンカーとカップリングさせる物質AおよびB(たとえ
ばハプテン、タンパク質、高分子物質またはペプチド)
との結合に適したもう1つの官能基を含んでいる。こう
した官能基として、例えばN−ヒドロキシエステル基の
ようなエステル活性化基、イミダゾリド、ピリダゾリ
ド、アミノアルキルカルボン酸または活性化アリールエ
ステル基(例えばp−ニトロフェニルエステル)があ
る。好ましいカップリング基はN−ヒドロキシスクシン
イミドである。
【0008】好ましくは、物質AおよびBをカップリン
グさせるために、1つのリンカーが2つのマレインイミ
ド基と1つのヒドロキシスクシンイミドまたはカルボジ
イミダゾリル基を有し、もう1つのリンカーが2つのチ
オール基またはアシル基で保護されたチオール基と1つ
のヒドロキシスクシンイミドまたはカルボジイミダゾリ
ル基を有している、ホモ2座配位性の(homobidental)
3官能性のリンカー2つを使用する。
【0009】本発明の複合体を製造するためには、好ま
しくは、カップリングすべき物質をヒドロキシスクシン
イミドまたはカルボジイミダゾリル基を介して、2つの
ホモ2座配位性の3官能性リンカーのうちの1つに連結
させる。第2段階として、マレインイミド基がチオール
基と反応して2つのチオエーテル結合を形成する。これ
らの操作に使用される方法は当業者にはよく知られてお
り、たとえばS.Mitra, J.Am.Chem.Soc. 101 (1979) 309
7-3110に記載されている。
【0010】N−ヒドロキシスクシンイミド基によるタ
ンパク質の活性化は、たとえば弱アルカリ緩衝液中での
タンパク質のリシン側鎖のε−アミノ基における親核置
換によって実際に行なわれる。これを実施するには、誘
導体化すべきタンパク質のアミノ基に対して1〜15倍
過剰のリンカーを使用する。この反応で形成されたN−
ヒドロキシスクシンイミドと過剰のリンカーを透析また
はゲルクロマトグラフィーによって分離する。
【0011】アミノ基を含有するハプテンは、トリエチ
ルアミンを添加したジオキサンまたはDMFのような有
機溶媒中、または緩衝液混合物、好ましくはpH7.5 の
リン酸カリウム緩衝液中で、等モル量の本発明によるリ
ンカーと反応させることができる。リンカーを形成して
いる3つの側基(スペーサー)は、A、Bとチオエーテ
ル基との好適な空間的配置を確保し、かつ本発明の複合
体の水溶性を保持することを目的とした化学基であると
理解される。
【0012】このホモ2座配位性の3官能性リンカーの
他の組成および官能基の長さは重要でない。こうしたリ
ンカーと同様の組成を有する例が米国特許第 5091542号
に記載されているが、ここでは本発明のホモ2座配位性
の3官能性リンカーは、米国特許第 5091542号によるリ
ンカーとは異なり、マレインイミド官能基をもつことが
できない。その代わり、それらは、2つのマレインイミ
ド基と、たとえば1つのヒドロキシスクシンイミド基、
または2つのチオール基と1つのヒドロキシスクシンイ
ミド基を有しているにすぎない。その他の好適なリンカ
ーが例えば米国特許第 5168057号に記載されているが、
やはりホモ2座配位性の構造のカップリング基を有して
いる。
【0013】米国特許第 5082930号に記載されたリンカ
ーについても同様である。他の好適なリンカーが本特許
出願と同一の優先権を有する Boehringer Mannheim Gmb
H のドイツ特許出願第 P.4310141.0号に記載されてい
る。この特許出願の主題は、本特許出願が開示する主題
と同一である。好ましい態様として、リンカーに使用さ
れるスペーサー基はイミド、エーテル、カルボニルまた
はカルボキシル基が介在する飽和または不飽和のアルキ
ル基である。3つのスペーサー基の長さもまた無関係
で、基本的にはAB間およびチオエーテル結合の際の立
体障害を回避するという点に基づいて決定される。スペ
ーサー基として、2〜40原子数を含むものが好適であ
る。
【0014】本発明のもう1つの主題は、本発明による
複合体の製造方法である。この方法は、第1の物質Aが
2つのマレインイミド基を有するホモ2座配位性の3官
能性リンカーL1 と結合する第1段階と、第2の物質B
が2つのチオール官能性基を有するホモ2座配位性の3
官能性リンカーL2 と結合する第2段階からなってい
る。次に、これらの活性化されたカップリングすべき物
質が、マレインイミドにSH基を付加することにより2
つのチオエーテル結合を介して結合する。
【0015】本発明のさらにもう1つの主題は、免疫学
的試験における免疫学的に活性な物質の測定のための本
発明の複合体の使用法である。こうした試験において
は、本発明の複合体は、たとえばアナライトの固相への
結合またはアナライトの標識(たとえば酵素)への結合
を行なわせるために使用される。特に好ましい複合体と
して、抗体/酵素複合体、抗体/ビオチン複合体、ハプ
テン/ビオチン複合体、抗体/抗体複合体、アビジン/
ストレプトアビジン/抗体複合体、アビジン/ストレプ
トアビジン−ハプテン−複合体が含まれる。
【0016】本発明を説明するため、以下に実施例を示
す。
【0017】
【実施例】実施例1 S,S−ジアセチル−6,8−ジメルカプト−オクタノ
イルビホスホネート(ビホスホネート−LIPOS) ビホスホネート102.1mg (3mmol)を水7mlに溶解し、
ジオキサン4ml中のLIPOS(実施例2)155.8mg
(0.4mmol)を加えた。希釈アンモニウムを使用してp
HをpH6−7に調整し、20℃で24時間撹拌した。つづ
いて新たにジオキサン2ml中にLIPOS78mg(2mmo
l)を溶解し、加えた。24時間後、さらにLIPOS39m
g(0.1mmol )を加えた。総計4日後、水流ポンプによ
る減圧下で溶媒を除去し、残留物を各回THF50mlずつ
使用して2回蒸解(digest)し、上清をデカントした。
粗生成物を水0.5ml に溶解し、メタノールによって沈澱
させ、Ca Cl2を使用した乾燥器で乾燥した。 収量: 20mg(理論値の12%) TLC:セルロース、n−ブタノール/氷酢酸/水(3/
1/1 v/v/v )、ニンヒドリンによる検出 RF=0.58
【0018】
【化1】
【0019】実施例2 S,S−ジアセチル−6,8−ジメルカプト−オクタン
酸−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(LIPO
S) 2.1 ジヒドロリポ酸 リポ酸1.03mg(5mmol) を水20mlおよびエタノール5ml
中に溶解し、水素化ホウ素ナトリウム380mg (10mmol)
を添加し、20℃で撹拌した。60分後、さらに水素化ホウ
素ナトリウム380mg (10mmol)を添加し、20℃でさらに
5時間撹拌した。次に混合物を水50mlで希釈し、1M塩
酸を使用してpH1−2に調整し、酢酸エチル50mlで2
回抽出した。有機相を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥
し、水流ポンプによる減圧蒸留で溶媒を除去し、油状の
残留物を高真空で乾燥した。 収量: 1.0g(理論値の95%)
【0020】分析用HPLC カラム: VydacC18,4.6x250mm,5μm,300Å 溶離剤:A:ミリポア(Millipore )水、0.01%TFA B:アセトニトリル、0.01%TFA 勾配: 90分間に0−65%B 流速: 1ml/分 検出器: 226nm におけるUV検出 保持時間:ジヒドロリポ酸 46.7分 リポ酸 44.2分 TLC:シリカゲル(Merck 60)、イソプロピルエーテ
ル/1%氷酢酸、N−ブロモスクシンイミド/フルオレ
セイン噴霧による検出 Rf=0.46(抽出物(educt)Rf=0.43) N−ブロモスクシンイミド/フルオレセイン噴霧: 噴霧溶液1:塩化メチレン中0.2 %N−ブロモスクシン
イミド 噴霧溶液2:エタノール97mlで希釈したフルオレセイン
溶液(0.1 N水酸化ナトリウム溶液中0.33%フルオレセ
イン)3ml 検出:溶液1をTLCに噴霧し、20℃で乾燥し、さらに
溶液2を噴霧した。 着色:長時間放置後、黄色のバックグラウンド上のピン
クの点が硫黄化合物を示す。
【0021】2.2 S,S−ジアセチル−6,8−ジ
メルカプト−オクタン酸 ジヒドロリポ酸(実施例2.1)1g(4.75mmol)を塩
化アセチル50ml中に溶解し、還流しながら15時間加熱し
た。次に、反応溶液を氷水 500ml上に注意深く注ぎ、各
回酢酸エチル200ml を使用して、2回抽出した。有機相
を合わせ、硫酸ナトリウム上で乾燥し、水流ポンプによ
る減圧蒸留で溶媒を除去し、残留物を開放カラムクロマ
トグラフィー(シリカゲル Merck60 ,3x40cm,溶離
剤:エーテル/ヘキサン(4/1 v/v)/1%氷酢酸)によ
り精製した。 収量: 860mg(理論値の62%) TLC:シリカゲル(Merck 60)、イソプロピルエーテ
ル/1%氷酢酸、N−ブロモスクシンイミド/フルオレ
セイン噴霧による検出 Rf=0.45(抽出物Rf=0.43) HPLC:上記の条件 保持時間:52.0分(ジアセテート) 49.8分(モノアセテート)
【0022】
【化2】
【0023】2.3 S,S−ジアセチル−6,8−ジ
メルカプト−オクタン酸−N−ヒドロキシスクシンイミ
ドエステル(LIPOS) 実施例2.2の化合物 860mg(2.94mmol)を無水THF
50mlに溶解し、つぎにN−ヒドロキシスクシンイミド 3
72mg(3.23mmol)およびジシクロヘキシルカルボジイミ
ド 666mg(3.23mmol)を添加した。20℃で3時間撹拌
後、さらにN−ヒドロキシスクシンイミド 115mg( 1mm
ol)およびDCC 206mg( 1mmol)を添加し、20℃で24
時間撹拌を続けた。続いて、沈殿したジシクロヘキシル
尿素を濾過によって除去し、濾液を濃縮し、無水THF
20ml中に入れた。不溶成分を濾過によって除去し、溶媒
を蒸留によって除去した。残留物を酢酸エチル75ml中に
溶解させ、各回水40mlずつで2回抽出した。酢酸エチル
相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、水流ポンプによる減圧
下で溶媒を除去し、粗生成物をシリカゲルを使用したク
ロマトグラフィー(Merck60,4x30cm,溶離剤:酢酸
エチル/ヘキサン(3/2v/v) )によって精製した。集
めた画分を濃縮し、残留物をジオキサン20ml中に溶解
し、凍結乾燥品を生成させた。 収量: 820mg(理論値の72%) TLC:シリカゲル(Merck 60)、エーテル/1%氷酢
酸、N−ブロモスクシンイミド/フルオレセイン噴霧に
よる検出 Rf=0.36
【0024】
【化3】
【0025】実施例3 3.1 N−α−Boc−ε−マレインイミド−α−ア
ミノヘキサン酸(α−Boc−ε−Mal−Lys) 飽和炭酸水素ナトリウム溶液 200mlをα−N−t−ブチ
ルオキシカルボニルリシン 3.70g(15mmol)に添加
し、N−エトキシカルボニル−マレインイミド2.54g
(15mmol)と反応させ、20℃で30分間撹拌した。続いて
反応溶液を水 200mlで希釈し、2N塩酸を使用してpH
1.8に調整し、酢酸エチルを各回 200mlずつ使用して2
回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、そして溶媒を
水流ポンプによる減圧下で蒸留することによって除去し
た。粗生成物をシリカゲル、溶離剤:酢酸エチル/メタ
ノール(4/1 v/v )/1%酢酸を用いる開放カラムクロ
マトグラフィー(5x50cm)によって精製した。画分を
含む生成物を精製し、溶媒を水流ポンプによる減圧で除
去し、残留物をCaCl2 上で高減圧下で乾燥した。 収量: 3.8g(11.58mmol)、理論値の78% TLC:シリカゲル(Merck60),酢酸エチル/メタノ
ール(3/2 v/v )/1%酢酸、過マンガン酸カリウムに
よる検出 Rf=0.83
【0026】
【化4】
【0027】3.2 N−α−Boc−ε−マレインイ
ミド−α−アミノヘキサノイル−β−アラニン(α−B
oc−ε−Mal−Lys−β−Ala) N−ヒドロキシスクシンイミド 676mg(5.92mmol)およ
びジシクロヘキシルカルボジイミド1.21g(5.92mmol)
をTHF 200ml中の実施例3.1の化合物1.60g( 4.9
mmol)に添加し、20℃で1時間撹拌した。β−アラニン
480mg(5.4mmol)を 0.1MKPO4 緩衝液(pH8.5 )20
0ml に溶解し、反応混合物に滴下した。20℃で16時間撹
拌後、有機溶媒を水流ポンプによる減圧蒸留で除去し、
水相を水100ml で希釈し、各回 250mlずつの酢酸エチル
を使用して2回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、
水流ポンプによる減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラム(5x30cm)上で乾燥した。溶離剤は酢酸エチ
ル/メタノール(4/1 v/v )/1%酢酸である。 収量: 1.17g(2.96mmol)、理論値の61% TLC:シリカゲル(Merck60),酢酸エチル/メタノ
ール(4/1 v/v )/1%氷酢酸、過マンガン酸カリウム
による検出 Rf=0.7
【0028】
【化5】
【0029】3.3 ε−マレインイミド−α−アミノ
ヘキサノイル−β−アラニン(ε−Mal−Lys−β
−Ala) トリフルオロ酢酸15mlを実施例3.2の化合物 710mg
( 1.8mmol)に撹拌しながら0℃で添加し、その後徐々
に20℃まで加熱した。30分後、溶液を酢酸エチル15mlで
希釈し、撹拌を20℃でさらに15分間継続した。そして溶
媒を水流ポンプによる減圧蒸留で除去し、残留物をジオ
キサン/水(1/1 v/v )に溶解し、凍結乾燥物を製造し
た。 収量: 430mg ( 1.5mmol)、理論値の81% TLC:シリカゲル(Merck60),酢酸エチル/メタノ
ール(1/4 v/v )/1%氷酢酸、ニンヒドリンによる検
出 Rf=0.33
【0030】
【化6】
【0031】3.4 N−α−(6−マレインイミドヘ
キサノイル)−ε−マレインイミド−α−アミノヘキサ
ノイル−β−アラニン(α−MHS−ε−Mal−Ly
s−β−Ala) THF10ml中のマレインイミドヘキサン酸−N−ヒドロ
キシスクシンイミドエステル(MHS) 462mg( 1.5mm
ol)溶液を 0.1MKPO4 緩衝液(pH7.5 )10ml中の
実施例3.3の化合物 400mg(1.35mmol)からなる溶液
に撹拌しながら滴下した。1N水酸化ナトリウム溶液を
使用して、pHを 7.5に調整した。20℃で16時間撹拌
後、有機溶媒を水流ポンプによる減圧蒸留で除去し、残
留物を水10mlで希釈し、1N塩酸を使用してpH3.0 に
調整し、各回30mlずつの酢酸エチルで3回抽出した。生
成物はここで有機相に移動した。この相を硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、水流ポンプによる減圧下で濃縮した。残
留物をシリカゲルの開放カラムクロマトグラフイー(溶
離剤:酢酸エチル/メタノール(2/1 v/v )/1%酢
酸)によって精製した。集めた画分を濃縮し、酢酸エチ
ル/THF(1/1 v/v )10mlからジイソプロピルエーテ
ルを使用して沈殿させた。沈殿物を濾過によって取り出
し、CaCl2 上で高減圧下で濃縮した。 収量: 230mg(0.47mmol)、理論値の35% TLC:シリカゲル(Merck60),酢酸エチル/メタノ
ール(2/1 v/v )/1%氷酢酸、過マンガン酸カリウム
による検出 Rf=0.63
【0032】
【化7】
【0033】3.5 N−α−(6−マレインイミドヘ
キサノイル)−ε−マレインイミド−α−アミノヘキサ
ノイル−β−アラニル−(N−ヒドロキシスクシンイミ
ド)(α−MHS−ε−Mal−Lys−β−Ala−
OSu)(MALOS) 実施例3.4の化合物 180mg(0.36mmol)を無水DMF
10mlに溶解し、N−ヒドロキシスクシンイミド49mg(0.
43mmol)およびモルホリノエチルイソシアネート(ME
I)60μl(0.43mmol)を加え、20℃で16時間撹拌し
た。さらにN−ヒドロキシスクシンイミド49mg(0.43mm
ol)およびMEI60μl(0.43mmol)を8時間間隔で、
2回繰り返し加えた。反応を完全に行なわせるため、さ
らに6時間撹拌し続けた。次に、溶媒を高減圧下で除去
し、残留物を酢酸エチル25mlで蒸解させ、不溶性成分を
濾過によって除去し、濾液をおよそ10mlに濃縮した。極
少量の酢酸エチルに溶解した生成物をジイソプロピルエ
ーテル 200ml中に滴下し、沈殿物質を取り出し(設置さ
れた真空システムのみを使用)、ジイソプロピルエーテ
ルで洗浄し、CaCl2 を用いた乾燥器中で乾燥した。 収量: 115mg(0.20mmol)、理論値の56% TLC:シリカゲル(Merck60),酢酸エチル/メタノ
ール(2/1 v/v )/1%氷酢酸、過マンガン酸カリウム
による検出 Rf=0.83
【0034】
【化8】
【0035】実施例4 MALOSによるPODp1 の活性化 PODに対してモル過剰のMALOS(実施例3.5に
したがって調製)つまり25:1中で活性化を行なった。
50mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.5 )、 150mMNaCl
中にPODpを濃度25mg/ml にして溶解した。相当量の
MALOSをあらかじめDMSOに100mg/mlとなるよう
に溶解しておいた。この溶液の92μl/mlのPODをPO
D溶液に加えた。混合物のpHを調べ、必要に応じて7.
0 に調整した。つぎに混合物を撹拌しながら25℃で1時
間インキュベートした。pHを6.1 に変更し、混合物を
氷浴中で冷却することによって、反応を終了させた。つ
づいて、結合していないMALOSを10mMリン酸カリウ
ム緩衝液(pH6.1 )、50mMNa Cl、1mMEDTAに
対する流動透析で除去した。一定量のシステインと反応
させ、システインの残量をジチオジピリジンで滴定する
ことによって、MH基の取り込み量を測定した。
【0036】1 :あらかじめ重合させたPOD(POD
p)は、エングバルおよびパールマンによって述べられ
ているように(Engvall and Perlmann,Immuno-chemistr
y 8(1971) 871-874)、PODモノマー(PODmono)に
グルタルジアルデヒドを反応させることによって、得る
ことができる。
【0037】実施例5 PODp−MALOSとビホスホネート−LIPOSと
の複合体化 1.ビホスホネート−LIPOS中のアセチル保護基の
切断による除去 ビホスホネート−LIPOS(実施例1にしたがって製
造)1mgを10mMリン酸カリウム緩衝液(pH7.5 )、50
mMNaCl、 2mMEDTA1ml中に溶解した。1Mヒドロ
キシルアミン原液0.07mlを添加し(最終濃度70mM)、そ
の後混合物を撹拌しながら25℃で1時間インキュベート
した。
【0038】2.PODp−MALOSとのカップリン
グ PODp−MALOS3mgを10mMリン酸カリウム緩衝
液(pH7.5 )、50mMNa Cl、2mMEDTA3ml中に希
釈した。上記のヒドロキシルアミン分解混合物0.044ml
(ビホスホネート:PODmono1:1の化学量論量に相
当する)を添加した。混合物を撹拌しながら25℃で90分
間インキュベートした。つぎに、システイン(2mM)お
よびN−エチルマレインイミド(5mM)と順次インキュ
ベートすることによって、反応を終了させた。25mMHE
PES(pH6.8 )、150mM NaClに対する流動透析
で、低分子量成分を分離した。
【0039】実施例6 MALOSによるビオチンの活性化 6.1 N−α−Boc−ε−マレインイミド−α−ア
ミノヘキサノイル−DADOO−ビオチン THF50ml中の実施例3.1にしたがって製造した化合
物1.00g(3.06mmol)の溶液に、撹拌しながら、N−ヒ
ドロキシスクシンイミド 422mg(3.67mmol)およびジシ
クロヘキシルカルボジイミド757mg(3.67mmol)を添加し
た。1時間撹拌後、0.1 MKPO4 緩衝液(pH 8.5)
50ml中のビオチン−DADOO1.37g(3.67mmol)の溶
液を、20℃において滴下した。混合物を20℃でさらに2
時間撹拌し、続いて有機溶媒を水流ポンプによる減圧で
除去し、水相を凍結乾燥した。粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフイー(溶離剤:酢酸エチル/メタノ
ール(2/1 v/v )/1%酢酸)によって精製した。 収量: 930mg(1.36mmol)、理論値の44% TLC:シリカゲル(Merck60),酢酸エチル/メタノ
ール(2/1 v/v )/1%氷酢酸 ビオチン噴霧および過マンガン酸カリウムによる検出 Rf=0.44
【0040】
【化9】
【0041】6.2 ε−マレインイミド−α−アミノ
ヘキサノイル−DADOO−ビオチン(ε−Mal−L
ys−DADOO−ビオチン) 実施例6.1にしたがって製造した化合物 500mg( 0.7
mmol)に、0℃において、トリフルオロ酢酸10mlを添加
し、その後徐々に20℃に上昇させた。30分後、溶液を酢
酸エチル10mlで希釈し、さらに15分間撹拌した。溶媒を
水流ポンプによる減圧で除去し、残留物をジオキサン/
水(1/1 v/v )に溶解し、凍結乾燥した。 収量: 約0.7mmol TLC:シリカゲル(Merck60),酢酸エチル/メタノ
ール(2/1 v/v )/1%氷酢酸 ビオチン噴霧、過マンガン酸カリウムおよびニンヒドリ
ンによる検出 Rf=0.08
【0042】6.3 N−α−マレインイミドヘキサノ
イル−ε−マレインイミド−α−アミノヘキサノイル−
DADOO−ビオチン(α−MHS−ε−Mal−Ly
s−DADOO−ビオチン) 実施例6.2にしたがって製造した化合物 0.7mmol(T
FAをまだ含む)を、0.1MKPO4 緩衝液(pH7.5
)10mlに溶解し、その後THF10ml中のマレインイミ
ドヘキサン酸−N−ヒドロキシスクシンイミド(MH
S) 260mgを添加した。そしてpHを1N水酸化ナトリ
ウム溶液を使用してpH 7.5に調整し、それ以上pHが
変化しないようにした。20℃で16時間撹拌後、有機溶媒
を水流ポンプによる減圧で除去し、残留物を凍結乾燥し
た。粗生成物をシリカゲル、酢酸エチル/メタノール
(1/1 v/v )/1%酢酸の溶離剤で精製した。集めた画
分を水流ポンプによる減圧で濃縮し、残留物をジオキサ
ンに溶解し、不溶性成分を濾過により除去し、混合物を
凍結乾燥した。 収量: 500mg(ジオキサンおよび酢酸を含んだまま) TLC:シリカゲル(Merck60),酢酸エチル/メタノ
ール(1/1 v/v )/1%氷酢酸 ビオチン噴霧および過マンガン酸カリウムによる検出 Rf=0.55
【0043】
【化10】
【0044】実施例7 IgG−(MH)−ビオチン−(SH)複合体およびI
gG−(MALOS)−ビオチン−(LIPOS)複合
体の保存安定性 7.1 MALOS(実施例3.5参照)およびMHS
(マレインイミドヘキサノイル−N−ヒドロキシスクシ
ンイミドエステル)によるIgGの活性化 IgG50mgずつをMALOSおよびMHSと同時に反応
させた(使用したIgGはマウス腹水からのIgGで、
硫酸アンモニウム沈殿および陰イオン交換クロマトグラ
フィーにより精製した)。IgG:MALOSおよびM
HSの化学量論的モル比を1:25とした。MALOSお
よびMHSはあらかじめDMSOに溶解しておいた。反
応は50mMリン酸カリウム緩衝液/ 150mMNaCl(pH
7.5)で実施した。IgGの濃度は25mg/ml 、反応温度
は25℃、反応時間は1時間とした。反応を終了させるた
め、反応混合物のpHを 6.1に下げ、混合物を10mMリン
酸カリウム緩衝液、50mMNaCl、1mMEDTA(pH
6.5)に対し、4℃で一晩透析した。つぎに、MH基の
取り込みを既知の方法(MH基とジチオジピリジンとの
反応)にしたがって測定した。 結果:IgG−MALOS:5.5mol MH/mol IgG IgG−MH: 5.5mol MH/mol IgG
【0045】7.2 ビオチン−LIPOSまたはビオ
チン−C11−SHによる活性化I gGのビオチニル化 IgG−MALOSのビオチニル化のため、ビオチン−
LIPOSの保護されたSH基をヒドロキシルアミン分
解によってまず放出させた。ビオチン−LIPOS5mg
/mlを25mMヒドロキシルアミン含有緩衝液中でインキュ
ベートした(10mMリン酸カリウム緩衝液、50mMNaCl、
2mMEDTA、pH 7.5、25℃で1時間)。つぎに、ビ
オチニル化に必要なビオチン−LIPOS量をこの混合
物から直接取り出した。
【0046】IgG−MHをビオチニル化するのには、
ビオチン−SH誘導体を直接使用した。誘導体の遊離S
H基の酸化を可能な限り防止するため、この操作で使用
する緩衝液のすべてをあらかじめ窒素にさらした。両方
のビオチニル化混合物を異なる化学量論比、それぞれ0.
25:1, 0.5:1および1:1(存在するIgGのMH
基に対する、使用したビオチン誘導体のSH基)で調製
した。
【0047】反応は、IgG濃度1mg/mlで、10mMリン
酸カリウム緩衝液、50mMNaCl、1mMEDTA(pH
6.5)中で、25℃で2時間にわたり行なった。N−メチ
ルマレインイミドを添加することによって(最終濃度5
mM)、反応を停止させた。つぎに、すべての混合物を10
mMリン酸カリウム緩衝液、50mMNaCl(pH 7.5)に対
し流動させながら透析した。
【0048】この透析後、混合物のタンパク質濃度を測
定した。各混合物を以下のように処理した。50mMリン酸
カリウム緩衝液、 150mMNaCl(pH 7.5)中で、タン
パク質濃度0.8mg/mlに調節した。溶液を無菌となるまで
濾過し、35℃でのストレスおよび -80℃でのチェックの
ため、保存した。
【0049】7.3 熱ストレスにさらした後の複合体
の安定性のチェック 2週間後、すべての混合物について、ビオチンの取り込
み量および遊離のビオチンを測定した。ビオチンの取り
込み量は以下のような免疫学的試験によって測定した。
ストレプトアビジンで被覆したマイクロタイタープレー
トの各ウェル( 200ng/ml)をIgG−Bi溶液 100μ
lとともに1時間インキュベートした。つぎに、結合し
ていないIgG−Biを洗浄によって除去した。結合I
gG−Biは、ペルオキシダーゼが結合したストレプト
アビジンおよびABTS(商標名)基質とともに1時間
インキュベートすることによって、検出した。試料のビ
オチン取り込み量は、ビオチニル化の程度がわかってい
るIgGの標準品系統を使用することによって、測定す
ることもできる。
【0050】遊離のビオチンは以下の原理に基づく免疫
学的試験によって測定した。ビオチンで被覆した試験管
を、ペルオキシダーゼを結合したストレプトアビジンと
ともにインキュベートした。結合したストレプトアビジ
ンをPODの基質ABTSを添加することによって検出
した。SA−PODとともに遊離のビオチンを含む試料
を添加したら、遊離ビオチンの含有量に応じて、壁面に
結合したストレプトアビジンが置換された(最初にトリ
クロロ酢酸によって全試料からビオチニル化IgGを沈
殿させた;それから上清を試験に供した)。そして試料
のビオチン含有量は、遊離のビオチンによる標準曲線か
ら読み取ることができる。
【0051】各種複合体の保存安定性を評価するため、
最初、ビオチン取り込み量をIgG1mol あたりのビオ
チンの mol数で計算した。次に遊離のビオチンをIgG
1mol あたりのビオチンの mol数で測定した。それから
-80℃で保存した場合のビオチン取り込み量を基準とし
て、34℃で2週間保存後の放出ビオチンの百分率を計算
した。
【0052】この結果を次の表に示す。すべてのSH:
MH化学量論比において、本発明の方法にしたがって製
造した複合体が、通常平均して10倍程度、著しく安定で
あった。
【0053】
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年3月29日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エヴァ ヘス ドイツ連邦共和国 82319 スターンバー ク アム ミュールバーク 1エイ (72)発明者 エラスムス ヒューバー ドイツ連邦共和国 86923 フィニンク エスティー.ヴィリバルト 10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式: A−L1−L2−B (式中、AおよびBは、ハプテン、タンパク質、ペプチ
    ド、多糖類およびその他の高分子からなる群から選択さ
    れた、カップリングすべき物質であり、L1 およびL2
    は3価のリンカーであって、L1 およびL2 が2つのチ
    オエーテル結合を介して互いに結合している)で表され
    る複合体。
  2. 【請求項2】 カップリングすべき物質AおよびBがヒ
    ドロキシスクシンイミド基またはカルボジイミダゾリル
    基を介してL1 およびL2 に連結されていることを特徴
    とする、請求項1記載の複合体。
  3. 【請求項3】 AおよびBが抗体、抗体フラグメント、
    酵素、ハプテン、ビオチン、ストレプトアビジンおよび
    ペルオキシダーゼからなる群から選択されることを特徴
    とする、請求項1または2記載の複合体。
  4. 【請求項4】 免疫学的検定における、請求項1、2ま
    たは3記載の複合体の使用法。
  5. 【請求項5】 第1段階として、カップリングすべき第
    1の物質Aを2つのマレインイミド基を含有するホモ2
    座配位性の3官能性のリンカーL1 に連結させ、第2段
    階として、カップリングすべき第2の物質Bを2つのチ
    オール基を含有するホモ2座配位性の3官能性のリンカ
    ーL2 に連結させ、これによって活性化された2つの物
    質AL1 およびBL2 をマレインイミドにSH基を付加
    することによる2つのチオエーテル結合を介して互いに
    連結することを特徴とする、請求項1、2または3記載
    の複合体の製造方法。
  6. 【請求項6】 カップリングすべき物質がホモ2座配位
    性の3官能性のリンカーL1 またはL2 にそれぞれヒド
    ロキシスクシンイミド基またはカルボジイミダゾリル基
    を介して連結されることを特徴とする、請求項5記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 カップリングすべき物質が、抗体、抗体
    フラグメント、酵素およびハプテンからなる群から選択
    されることを特徴とする、請求項5または6記載の方
    法。
  8. 【請求項8】 カップリングすべき物質が、ビオチン、
    ストレプトアビジンおよびペルオキシダーゼからなる群
    から選択されることを特徴とする、請求項5、6または
    7記載の方法。
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