JPH06321265A - 断熱性プラスチック容器及びその製造方法 - Google Patents

断熱性プラスチック容器及びその製造方法

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JPH06321265A
JPH06321265A JP5130035A JP13003593A JPH06321265A JP H06321265 A JPH06321265 A JP H06321265A JP 5130035 A JP5130035 A JP 5130035A JP 13003593 A JP13003593 A JP 13003593A JP H06321265 A JPH06321265 A JP H06321265A
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JP
Japan
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sheet
heat
container
filler
insulating plastic
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JP5130035A
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Hiroyuki Takahashi
博幸 高橋
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 フィラー含有熱可塑性樹脂の発泡体で構成さ
れた容器であって、(A)メルトインデックス0.3〜
10の熱可塑性樹脂例えばポリオレフィンと無機質フィ
ラーとを重量比7:3ないし3:7の割合で含む基本組
成を有し、発泡倍率少なくとも1.3倍以上の高発泡体
シート又はそれと他の非発泡体シートとの積層シートか
ら構成され、かつ外側面の少なくとも把持部分に相当す
る個所に、少なくとも0.2mmの凹凸が設けられてい
る断熱性プラスチック容器である。 【効果】 断熱性プラスチック容器は、高温の内容物が
収納されている場合でも、素手で熱さを感じることなく
把持しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高温の液体を収容した
場合や、電子レンジ等で内容物を加熱した場合に、直接
手で把持しうる断熱性のプラスチック容器及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カップヌードル、インスタントラーメ
ン、乾燥食品、冷凍食品などのインスタント食品を食卓
に供する場合には、それらの食品を収納したプラスチッ
ク容器中へ、直接熱湯を注いで復元したり、あるいは電
子レンジで加熱調理することが必要である。このような
場合、これまでの容器では、断熱性が不十分なため、直
接手で把持しようとしても熱くて触れられないことが多
く、布帛や紙を介して間接的に把持したり、外側面があ
る程度冷却するまで待って把持しなければならなかた。
【0003】理論上は、これらの欠点は、プラスチック
材料の断熱性フィラー含有率や発泡倍率を高めたり、容
器の厚さを増大させることにより、容器の断熱性を大き
くすれば、解決されることであるが、現在、経済性、加
工性の点で最も広く使用されているポリオレフィン系樹
脂特にポリプロピレン系樹脂について、無機質フィラー
を配合した上、その発泡倍率を1.3倍以上に高めるこ
とは技術的に困難であるし、また十分な断熱性が得られ
るような組成にすれば、他の物性、例えば機械的強度が
損われることになるので、このような容器は、まだ実用
に供されていない。
【0004】したがって、これまでのフィラー含有発泡
ポリオレフィン容器、特にフィラー含有発泡ポリプロピ
レン容器においては、断熱性を補うために紙などを外側
に被覆し、複合したものとして使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記したよ
うな従来のプラスチック容器のもつ欠点を克服し、加熱
による調理直後においても、直接手で把持可能で、しか
も他の物性は損われていない断熱性プラスチック容器を
提供することを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、フィラー
含有発泡プラスチックの物性を高めるために、種々研究
を重ね、先に、メルトインデックス0.3〜10の熱可
塑性樹脂と無機質フィラーとを重量比7:3ないし3:
7の割合で含み、かつ含水量0.05〜1.0重量%の
基本組成を有する基材を加熱成形して空間率30〜80
%の多孔質ペレットを調製し、これを押出成形してフィ
ラー含有高発泡体シートを製造する方法を開発したが
(特願平4−160009号)、この方法により得られ
るシートを用いて、プラスチック容器を製造すれば、前
記の目的が達成しうることを見出し、この知見に基づい
て本発明をなすに至った。
【0007】すなわち、本発明は、フィラー含有熱可塑
性樹脂の発泡体で構成された容器であって、(A)メル
トインデックス0.3〜10の熱可塑性樹脂と無機質フ
ィラーとを重量比7:3ないし3:7の割合で含む基本
組成を有し、発泡倍率少なくとも1.3倍以上の高発泡
体シート又はそれと他の非発泡体シートとの積層シート
から構成されたこと及び(B)外側面の少なくとも把持
部分に相当する個所に、深さ少なくとも0.2mmの凹
凸を設けたことを特徴とする断熱性プラスチック容器を
提供するものである。
【0008】本発明に従えば、この断熱性プラスチック
容器は、メルトインデックス0.3〜10の熱可塑性樹
脂と無機質フィラーとを重量比7:3ないし3:7の割
合で含み、かつ含水量0.05〜1.0重量%の基本組
成を有する基材を加熱成形して空間率30〜80%の多
孔質ペレットを調製し、必要に応じこれに化学発泡剤を
加えて、140〜250℃の温度、発泡倍率少なくとも
1.3倍以上の条件下で押出し、又は他の非発泡性熱可
塑性樹脂と共押出してシート状に成形する工程、このよ
うにして得たフィラー含有高発泡体シート又はフィラー
含有高発泡体シートと非発泡体シートとの積層シート
を、容器成形用金型キャビティの容器外側、少なくとも
把持部分に相当する部分に深さ少なくとも0.2mmの
凹凸を設けた金型を用いて真空又は圧空成形する工程を
行うことによって、製造することができる。
【0009】本発明の容器の成形材料として用いられる
高発泡体シートを構成する熱可塑性樹脂には、ポリオレ
フィン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリエステル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン
系樹脂、アクリレート系樹脂などがあるが、特に好まし
いのはポリオレフィン系樹脂、特にエチレンやプロピレ
ンの単独重合体又はエチレンやプロピレンと他のα‐オ
レフィンとの共重合体である。このようなものの例とし
ては、高密度、中密度又は低密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、エチレン‐酢酸ビニル共重合体、
エチレン‐アクリル酸エステル共重合体や、アタクチッ
ク、シンジオタクチック又はアイソタクチックポリプロ
ピレン、プロピレン‐エチレンブロック共重合体又はラ
ンダム共重合体などを挙げることができる。これらの熱
可塑性樹脂は単独で用いてもよいし、また2種以上を混
合して用いてもよい。
【0010】本発明において用いられるこれらの熱可塑
性樹脂は、メルトインデックスが0.3〜10の範囲に
あることが必要である。このメルトインデックスが0.
3未満では加工性に劣るし、10を超えると機械的物性
が低下する。
【0011】次に、この熱可塑性樹脂に配合する無機質
フィラーとしては、例えばシリカ、ケイ藻土、バリウム
フェライト、酸化バリウム、軽石、軽石バルーンなどの
酸化物、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシム、塩基
性炭酸マグネシムなどの水酸化物、炭酸カルシウム、炭
酸マグネシム、ドロマイト、ドーソナイトなどの炭酸
塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸アンモニウ
ム、亜硫酸カルシウムなどの硫酸塩又は亜硫酸塩、タル
ク、クレー、マイカ、アスベスト、ガラスバルーン、ガ
ラスビーズ、ケイ酸カルシウム、モンモリロナイト、ベ
ントナイトなどのケイ酸塩、カーボンブラック、グラフ
ァイト、炭素中空球などの炭素類や硫化モリブデン、ホ
ウ酸亜鉛、メタホウ酸バリウム、ホウ酸カルシウム、ホ
ウ酸ナトリウムなどの粉末状、粒状、板状のものなどが
挙げられるが、これらの中でタルク、クレー、炭酸カル
シウム、硫酸バリウムなどが好適である。これらの無機
質フィラーは単独で用いてもよいし、2種以上組み合わ
せ用いてもよい。
【0012】この基本組成における、熱可塑性樹脂と無
機質フィラーとの配合比は、重量比で7:3ないし3:
7の範囲にあることが必要である。これよりも無機質フ
ィラーの量が多くなると流動性が小さくなり、加工性が
低下するし、またこれよりも少なくなると、剛性、その
他の機械的物性が不十分になる。
【0013】本発明のシート材料には、上記の基本組成
に加えて、所望に応じ滑剤、着色剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、界面活性剤、難燃剤、可塑剤など熱可塑性樹
脂のシート材料に慣用されている各種添加剤を配合する
ことができる。
【0014】また、このシート材料を形成するための基
材は含水量が0.05〜1.0重量%の範囲に調整され
ていることが必要であり、この範囲外の含水量にする
と、発泡倍率1.5倍以上に発泡した場合に均質な発泡
体シートが得られない。
【0015】本発明において、所要の高発泡体シートを
形成させるには、上記の基材を加熱成形して、空間率3
0〜80%の多孔質ペレットを調製することが必要であ
る。この多孔質ペレットの調製は、例えばベント式単軸
混練機を用い、150〜250℃の温度で基材を押出成
形することによって行われる。
【0016】次に、この多孔質ペレットを用いて、高発
泡体シートを成形するには、必要に応じこの多孔質ペレ
ット100重量部当り0.5〜5重量部の化学発泡剤を
加え、180〜250℃の温度、発泡倍率少なくとも
1.3倍、好ましくは1.5〜2.5倍の条件下でシー
ト状に押出することによって行うことができる。
【0017】この場合、特に化学発泡剤を加えなくて
も、多孔質ペレットの自己発泡性、含水分により発泡さ
せることは可能であるが、断熱性を高めるために、化学
発泡剤を加えて発泡倍率1.5倍以上に発泡させるのが
好ましい。
【0018】この際に用いる化学発泡剤としては、例え
ば炭酸水素ナトリウム、炭酸水素アンモニウム、炭酸ア
ンモニウムなどの無機塩やアゾジカルボンアミド、アゾ
ビスイソブチロニトリル、ジニトロペンタメチレンテト
ラミン、4,4′‐オキシビスベンゾスルホニルヒドラ
ジド、パラトルエンスルホニルヒドラジドなどの有機化
合物や炭酸水素ナトリウムとクエン酸との組合せなどが
挙げられる。
【0019】本発明の容器を構成する材料は、前記のよ
うにして押出成形された単層の高発泡体シートでもよい
し、またこの高発泡体シートと他の非発泡熱可塑性樹脂
シートとの積層シートでもよい。この際の非発泡熱可塑
性樹脂としては、前記した多孔質ペレットの基材として
挙げたポリオレフィン系樹脂のほかに、ポリ塩化ビニル
系樹脂、例えば塩化ビニル単独重合体や塩化ビニルと共
重合可能な不飽和単量体との共重合体などが挙げられ
る。該共重合体としては、例えば塩化ビニル‐アクリル
酸エステル共重合体、塩化ビニル‐メタクリル酸エステ
ル共重合体、塩化ビニル‐エチレン共重合体、塩化ビニ
ル‐プロピレン共重合体、塩化ビニル‐酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル‐塩化ビニリデン共重合体など、ポリ
アミド系樹脂、例えば6‐ナイロンや12‐ナイロンの
ような環状脂肪族ラクタムを開環重合物、6,6‐ナイ
ロン、6,10‐ナイロン、6,12‐ナイロンのよう
な脂肪族ジアミンと脂肪族ジカルボン酸との縮重合物、
m‐キシレンジアミンとアジピン酸との縮重合物など、
ポリエステル系樹脂例えば芳香族ジカルボン酸とアルキ
レングリコールとの縮重合物、スチレン系樹脂例えばス
チレン、α‐メチルスチレンの単独重合体や、アクリロ
ニトリル‐ブタジエン‐スチレン共重合体(ABS)、
アクリロニトリル‐スチレン共重合体(AS)、アクリ
ロニトリル‐塩素化ポリエチレン‐スチレン共重合体
(ACS)、アクリロニトリル‐エチレンプロピレンゴ
ム‐スチレン共重合体(AES)、アクリルゴム‐アク
リロニトリル‐スチレン共重合体(AAS)のような共
重合体、アクリレート系樹脂、例えばメタクリル酸又は
アクリル酸のメチル、エチル、n‐プロピル、イソプロ
ピル又はブチルエステルなどを挙げることができる。こ
れらは、単独で用いてもよいし、2種以上組み合わせ用
いてもよい。
【0020】積層シートを製造する場合は、前記した多
孔質ペレットと他の非発泡熱可塑性樹脂とを共押出する
ことにより同時成形するのが有利であるが、所望ならば
別々にシート成形したのち融着等で積層することもでき
る。好適なのは、中間層として高発泡体シートを用い、
その両面に非発泡シートを積層したものである。
【0021】本発明の断熱性プラスチック容器は、この
ようにして得られた高発泡体シート又はその積層シート
を金型を用いて、真空成形又は圧空成形することによ
り、カップ状、円筒状、円錐台状、角筒状、角錐台状、
平箱状、平皿状に形成させることにより製造されるが、
外側面の少なくとも手によって把持する部分には凹凸を
有することが必要である。
【0022】この凹凸は、把持される領域の表面積を大
きくして、表面の温度の冷却速度を促進し、また把持し
た場合の手と壁面との接触面積を小さくして熱さを軽減
するとともに、側壁の凸部に対応する厚みを全体の厚み
よりも大きくして熱の伝導を少なくすることにより、素
手での把持を可能にする作用を有している。そしてこの
作用を確実に発揮させるには、凹凸の深さを少なくとも
0.2mm好ましくは、0.5〜2mmにするのが好ま
しい。この深さが0.2mm未満であれば凹凸を付さな
い場合とほとんど変りはなく、所望の効果は得られない
し、また極端に深くすれば、機械的強度が低くなり、保
形性も不十分になるので実用性を失う。
【0023】この凹凸は、縦じま状、横じま状、網状、
散点状のいずれでもよい。また特に規則的に設ける必要
はなく、アトランダムに設けることもできる。この凹凸
は、容器を手によって把持する部分のみに設けるだけで
よいが、所望に応じ、それ以外の部分にも設けてもよい
し、また容器の外壁全体に設けてもよい。
【0024】図1は、把持部分のみに、縦じま状に凹凸
を設けた容器の例の側面図図2はそのA‐A線に沿う横
断面図であり、図3は把持部分のみに横じま状の凹凸を
設けた容器の部分断面側面図である。
【0025】これらの例においては、把持部分に相当す
る外側面1に、図1及び図2では縦方向に平行に、また
図3では横方向に平行にそれぞれ溝状の凹凸2,2…が
設けられている。この溝は、特に平行に設ける必要はな
く、上から下に渦巻状に連続した溝として設けてもよ
い。
【0026】また、図1、図2及び図3の外壁面のみで
なく、内壁面にもそれぞれ外壁面の凹に対応して凸部が
外壁面の凸部に対応して凹部が形成されているが、図4
のように内壁面3を平滑面とし、外壁面のみに凹凸を設
けることもできる。
【0027】これらの形状は、いずれも成形の際に使用
する金型を適宜選択することによって形成することがで
きる。この金型としては、その凸部の山の適所に、空気
を吸引又は圧入するための微細な通気孔を穿孔したもの
を用いるのが有利である。
【0028】
【発明の効果】本発明の断熱性プラスチック容器は、高
温の内容物が収納されている場合でも、素手でもって容
易に把持しうるので、熱湯を注いで加工するインスタン
ト食品や、電子レンジで調理するパッケージ食品の容器
として好適である。
【0029】
【実施例】次に実施例によって本発明をさらに詳細に説
明する。
【0030】なお、各例における断熱性は次のようにし
て測定、評価したものである。すなわち、試料容器の8
分目の位置まで、温度95℃の熱水を注入し、ただちに
素手で把持し、熱さに耐えられる時間を測定した。この
時間が30秒以下では実用性は認められないが、60秒
以上では十分に実用性が認められる。
【0031】実施例1 ポリプロピレン(出光石油化学製、商品名出光E‐10
5GM)65重量部に、無機質フィラーとしてタルク
(勝光山製、平均粒径10μm)30重量部と炭酸カル
シウム(日東粉化工業製、平均粒径1μm以下)5重量
部、着色剤として酸化チタン(石原産業製)4重量部、
酸化防止剤として「ソルボンT‐60」(東邦化学製、
リン系酸化防止剤商品名)0.5重量部、界面活性剤と
して「ソルボンT‐60」(東邦化学製、商品名)0.
5重量部及び水500ppmを加え、高速混合ミキサー
(川田製作所製、ヘンシェルミキサー)を用いて混合し
たのち、210℃においてベント式単軸混練機から押出
し、空間率50%の多孔質ペレットを調製した。
【0032】次に、この多孔質ペレットに化学発泡剤
「ハイドロセール」(大日精化製、商品名)1.0重量
%を加え、これを中間層とし、両外層用としてフィラー
を含まないポリプロピレン樹脂を用い、共押出して、両
外層の厚み0.4mm、中間層の厚み1.6mmの三層
積層シートを製造した。この際の中間層の発泡倍率は
2.8倍であった。
【0033】この積層シートを用い、常法に従って、開
口径8cm、底直径6cm、高さ7cmの図3に示す形
状の深さ0.2mmの凹凸を有するカップ状容器を成形
した。このものの断熱性を表1に示す。
【0034】実施例2 実施例1における化学発泡剤の量を0.5重量%に変え
ること以外は実施例1と全く同様に操作して中間層発泡
倍率2.0倍の積層シートを製造した。この積層シート
を用いて実施例1と同様にして製造したカップ状容器の
断熱性を表1に示す。
【0035】実施例3 実施例1における化学発泡剤の量を0.1重量%に変え
ること以外は実施例1と全く同様に操作して中間層発泡
倍率1.4倍の積層シートを製造した。この積層シート
を用いて、実施例1と同様にして製造したカップ状容器
の断熱性を表1に示す。
【0036】実施例4 実施例1において化学発泡剤を用いずに行うこと以外は
全く同様に操作して中間層発泡倍率1.3倍の積層シー
トを製造した。この積層シートを用いて、実施例1と同
様にして製造したカップ状容器の断熱性を表1に示す。
【0037】比較例1〜3 実施例4と同様に化学発泡剤を用いずに、操作し、かつ
中間層発泡倍率を1.0倍の積層シートを用いて、深さ
0.2mm及び1.0mmの凹凸を設けた容器、及び実
施例4で得た積層シートを用い、全く凹凸を設けない容
器を製造した。それぞれの容器の断熱性を比較のために
表1に併記する。
【0038】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明容器の1例の側面図
【図2】 図1のA‐A線に沿う断面図
【図3】 本発明の別の例の部分断面側面図
【図4】 本発明の内面を平滑にした例の凹凸部の横断
面図
【符号の説明】
1 把持部分 2,2… 凹凸部 3 内壁面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィラー含有熱可塑性樹脂の発泡体で構
    成された容器であって、(A)メルトインデックス0.
    3〜10の熱可塑性樹脂と無機質フィラーとを重量比
    7:3ないし3:7の割合で含む基本組成を有し、発泡
    倍率少なくとも1.3倍以上の高発泡体シート又はそれ
    と他の非発泡体シートとの積層シートから構成されたこ
    と及び(B)外側面の少なくとも把持部分に相当する個
    所に、深さ少なくとも0.2mmの凹凸を設けたことを
    特徴とする断熱性プラスチック容器。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂がポリオレフィンである請
    求項1記載の断熱性プラスチック容器。
  3. 【請求項3】 ポリオレフィンがポリプロピレンである
    請求項2記載の断熱性プラスチック容器。
  4. 【請求項4】 メルトインデックス0.3〜10の熱可
    塑性樹脂と無機質フィラーとを重量比7:3ないし3:
    7の割合で含み、かつ含水量0.05〜1.0重量%の
    基本組成を有する基材を過熱成形して空間率30〜80
    %の多孔質ペレットを調製し、必要に応じこれに化学発
    泡剤を加えて、140〜250℃の温度、発泡倍率少な
    くとも1.3倍以上の条件下で押出し、又は他の非発泡
    性熱可塑性樹脂と共押出してシート状に成形する工程、
    このようにして得たフィラー含有高発泡体シート又はフ
    ィラー含有高発泡体シートと非発泡体シートとの積層シ
    ートを容器成形用金型キャビティの容器外側、少なくと
    も把持部分に相当する部分に深さ少なくとも0.2mm
    の凹凸を設けた金型を用いて真空又は圧空成形する工程
    から成る請求項1記載の断熱性プラスチック容器の製造
    方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002019760A (ja) * 2000-07-03 2002-01-23 Fuji Seal Inc 食品用の断熱容器
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