JPH06321002A - 車両のヘッドランプ装置 - Google Patents
車両のヘッドランプ装置Info
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- JPH06321002A JPH06321002A JP11667593A JP11667593A JPH06321002A JP H06321002 A JPH06321002 A JP H06321002A JP 11667593 A JP11667593 A JP 11667593A JP 11667593 A JP11667593 A JP 11667593A JP H06321002 A JPH06321002 A JP H06321002A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- headlamp
- mounting portion
- vehicle body
- inner mounting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60Q—ARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
- B60Q1/00—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
- B60Q1/02—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
- B60Q1/04—Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
- B60Q1/0491—Shock absorbing devices therefor
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 正面衝突時にヘッドランプが車体から外れ、
前方に飛び出すことを防止する。 【構成】 ヘッドランプ4の内側取り付け部8における
取り付け強度を外側取り付け部7よりも弱くする。
前方に飛び出すことを防止する。 【構成】 ヘッドランプ4の内側取り付け部8における
取り付け強度を外側取り付け部7よりも弱くする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のヘッドランプ装置
に関し、より詳細には、このヘッドランプ装置を車体に
取り付けるときの取り付け構造に関する。
に関し、より詳細には、このヘッドランプ装置を車体に
取り付けるときの取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図15はヘッドランプを車両前面に取り
付けるときの従来の取り付け構造を示している。車両の
前後方向に延びる左右一対のフロントフェンダー1(図
15では左側のみ図示)の間には車両の車幅方向に延び
るシュラウドアッパーパネル2が延びており、左右一対
のフロントフェンダー1をその上端において連結してい
る。なお、図示していないが、左右一対のフロントフェ
ンダー1の下端はシュラウドロアーパネルで連結されて
いる。シュラウドアッパーパネル2とシュラウドロアー
パネルとは、車両の車幅方向のほぼ中央において上下方
向に延びるセンターシュラウド3により相互に連結され
ている。ヘッドランプ4はフロントフェンダー1、シュ
ラウドアッパーパネル2、センターシュラウド3および
シュラウドロアーパネル(図示せず)に囲まれる二つの
空間内に各々一つずつ配置される。
付けるときの従来の取り付け構造を示している。車両の
前後方向に延びる左右一対のフロントフェンダー1(図
15では左側のみ図示)の間には車両の車幅方向に延び
るシュラウドアッパーパネル2が延びており、左右一対
のフロントフェンダー1をその上端において連結してい
る。なお、図示していないが、左右一対のフロントフェ
ンダー1の下端はシュラウドロアーパネルで連結されて
いる。シュラウドアッパーパネル2とシュラウドロアー
パネルとは、車両の車幅方向のほぼ中央において上下方
向に延びるセンターシュラウド3により相互に連結され
ている。ヘッドランプ4はフロントフェンダー1、シュ
ラウドアッパーパネル2、センターシュラウド3および
シュラウドロアーパネル(図示せず)に囲まれる二つの
空間内に各々一つずつ配置される。
【0003】ヘッドランプ4は、ヘッドランプ本体5
と、ヘッドランプ本体5の後方に設けられているヘッド
ランプ取り付け部6とからなっている。ヘッドランプ取
り付け部6は外側取り付け部7と内側取り付け部8とを
有している。外側取り付け部7は車両の前後方向に延び
る平面部7Aを有し、平面部7Aには車両の車幅方向に
延びる二つのボルト取り付け用ネジ孔7B,7Cが上下
方向に並んで設けられている。一方、内側取り付け部8
は車両の車幅方向に延びる平面部8Aを有し、平面部8
Aには車両の前後方向に延びる二つのボルト取り付け用
貫通孔8B,8Cが上下方向に並んで設けられている。
と、ヘッドランプ本体5の後方に設けられているヘッド
ランプ取り付け部6とからなっている。ヘッドランプ取
り付け部6は外側取り付け部7と内側取り付け部8とを
有している。外側取り付け部7は車両の前後方向に延び
る平面部7Aを有し、平面部7Aには車両の車幅方向に
延びる二つのボルト取り付け用ネジ孔7B,7Cが上下
方向に並んで設けられている。一方、内側取り付け部8
は車両の車幅方向に延びる平面部8Aを有し、平面部8
Aには車両の前後方向に延びる二つのボルト取り付け用
貫通孔8B,8Cが上下方向に並んで設けられている。
【0004】フロントフェンダー1の前端にはフロント
フェンダー1よりも一段低く凹んだ座面9が形成されて
おり、座面9には上下方向に並んで二つのボルト取り付
け用貫通孔10A,10Bがボルト取り付け用ネジ孔7
B,7Cに対応する位置に、ボルト取り付け用ネジ孔7
B,7Cと同じピッチで設けられている。センターシュ
ラウド3には内側取り付け部8の二つのボルト取り付け
用貫通孔8B,8Cに対応する位置に二つのボルト取り
付け用ネジ孔11(図15では1個のみ図示)が設けら
れている。
フェンダー1よりも一段低く凹んだ座面9が形成されて
おり、座面9には上下方向に並んで二つのボルト取り付
け用貫通孔10A,10Bがボルト取り付け用ネジ孔7
B,7Cに対応する位置に、ボルト取り付け用ネジ孔7
B,7Cと同じピッチで設けられている。センターシュ
ラウド3には内側取り付け部8の二つのボルト取り付け
用貫通孔8B,8Cに対応する位置に二つのボルト取り
付け用ネジ孔11(図15では1個のみ図示)が設けら
れている。
【0005】ヘッドランプ4は外側取り付け部7の二つ
の取り付け孔7B,7C及び内側取り付け部8の二つの
取り付け孔8B,8Cにおいてボルト12を介して車体
に取り付けられる。以上は左側のヘッドランプ4の取り
付け構造であるが、右側のヘッドランプについても同様
である。
の取り付け孔7B,7C及び内側取り付け部8の二つの
取り付け孔8B,8Cにおいてボルト12を介して車体
に取り付けられる。以上は左側のヘッドランプ4の取り
付け構造であるが、右側のヘッドランプについても同様
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】仮に、車両が走行中に
その前面のほぼ中央において大きな荷重を受けた場合
(例えば、障害物と正面衝突した場合)、その衝撃によ
りヘッドランプが車体から外れ、慣性力の作用によっ
て、そのまま前方へ飛び出してしまうことが考えられ
る。
その前面のほぼ中央において大きな荷重を受けた場合
(例えば、障害物と正面衝突した場合)、その衝撃によ
りヘッドランプが車体から外れ、慣性力の作用によっ
て、そのまま前方へ飛び出してしまうことが考えられ
る。
【0007】この防止策の一例が日本自動車工業会知的
財産部会が発行している自動車技術事例集(平成4年5
月19日発行のもの。発行番号は第91890号。)に
示されている。この防止策においては、ヘッドランプは
所定長さのワイヤーを介して車体に連結されており、車
両衝突時にヘッドランプが前方に飛び出してしまうよう
な場合には、ヘッドランプはワイヤーの長さ以上には車
両前方に変位しないようにされている。
財産部会が発行している自動車技術事例集(平成4年5
月19日発行のもの。発行番号は第91890号。)に
示されている。この防止策においては、ヘッドランプは
所定長さのワイヤーを介して車体に連結されており、車
両衝突時にヘッドランプが前方に飛び出してしまうよう
な場合には、ヘッドランプはワイヤーの長さ以上には車
両前方に変位しないようにされている。
【0008】しかしながら、この防止策においても、ワ
イヤーの長さの範囲内ではあってもヘッドランプが前方
に飛び出てしまうことに変わりはない。このため、ワイ
ヤーが何らかの原因で切断してしまったような場合に
は、上記したような問題が起こり得る。さらに、ワイヤ
ーを用いることは部品点数及び製造工程の増加につなが
り、さらに、ワイヤーの取り付けスペースを確保しなけ
ればならないという問題も新たに生じる。
イヤーの長さの範囲内ではあってもヘッドランプが前方
に飛び出てしまうことに変わりはない。このため、ワイ
ヤーが何らかの原因で切断してしまったような場合に
は、上記したような問題が起こり得る。さらに、ワイヤ
ーを用いることは部品点数及び製造工程の増加につなが
り、さらに、ワイヤーの取り付けスペースを確保しなけ
ればならないという問題も新たに生じる。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、車両がその前面において大きな荷重を受けた
ような場合であっても、新たな部品を設けることなく、
ヘッドランプが車体から外れ、前方に飛び出すことを防
止することができるヘッドランプ装置を提供することを
目的とする。
のであり、車両がその前面において大きな荷重を受けた
ような場合であっても、新たな部品を設けることなく、
ヘッドランプが車体から外れ、前方に飛び出すことを防
止することができるヘッドランプ装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】車両がその前面中央にお
いて大きな荷重を受けた場合を想定すると、先ず、セン
ターシュラウド及びシュラウドアッパーパネルとシュラ
ウドロアーパネルとの中央部分が車両後方に向かって変
形する。これに伴い、ヘッドランプの内側取り付け部が
車両後方に向かって変形し、その変形が進むと、その影
響を受けてヘッドランプの外側取り付け部も車両後方に
向かって変形を開始する。車両が受けた荷重に応じてこ
の変形量は大きくなり、荷重が一定値以上となった場合
には、ヘッドランプの内側取り付け部及び外側取り付け
部の双方が大きく変形し、車体から分断される。この
後、ヘッドランプは前方に向かう慣性力の作用を受けて
車両前方に飛び出すこととなる。
いて大きな荷重を受けた場合を想定すると、先ず、セン
ターシュラウド及びシュラウドアッパーパネルとシュラ
ウドロアーパネルとの中央部分が車両後方に向かって変
形する。これに伴い、ヘッドランプの内側取り付け部が
車両後方に向かって変形し、その変形が進むと、その影
響を受けてヘッドランプの外側取り付け部も車両後方に
向かって変形を開始する。車両が受けた荷重に応じてこ
の変形量は大きくなり、荷重が一定値以上となった場合
には、ヘッドランプの内側取り付け部及び外側取り付け
部の双方が大きく変形し、車体から分断される。この
後、ヘッドランプは前方に向かう慣性力の作用を受けて
車両前方に飛び出すこととなる。
【0011】すなわち、ヘッドランプの取り付け構造の
変形は内側取り付け部から始まり、次いで、外側取り付
け部に及ぶ。このため、内側取り付け部の車両後方への
変形がある程度進んだ時点で車体から内側取り付け部を
分断してしまえば、以後、内側取り付け部の変形が車体
を介して外側取り付け部に伝達されず、ヘッドランプが
車体ら分断されることもなくなる。
変形は内側取り付け部から始まり、次いで、外側取り付
け部に及ぶ。このため、内側取り付け部の車両後方への
変形がある程度進んだ時点で車体から内側取り付け部を
分断してしまえば、以後、内側取り付け部の変形が車体
を介して外側取り付け部に伝達されず、ヘッドランプが
車体ら分断されることもなくなる。
【0012】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たものである。本発明における基本的な考え方は、車両
がその前面中央部において一定値以上の荷重を受けた場
合に、内側取り付け部と外が取り付け部とで車体に対し
て取り付けられているヘッドランプのうちの内側取り付
け部が車体から分断するように構成することにより、外
側取り付け部への変形の波及を防止し、もってヘッドラ
ンプ全体が車体から外れることを防止するものである。
たものである。本発明における基本的な考え方は、車両
がその前面中央部において一定値以上の荷重を受けた場
合に、内側取り付け部と外が取り付け部とで車体に対し
て取り付けられているヘッドランプのうちの内側取り付
け部が車体から分断するように構成することにより、外
側取り付け部への変形の波及を防止し、もってヘッドラ
ンプ全体が車体から外れることを防止するものである。
【0013】この考え方に基づいて本発明は以下のよう
に構成されている。本発明に係る車両のヘッドランプ装
置は、ヘッドランプ本体を車体の車幅方向の外側と内輪
とで車体に対して取り付ける車両のヘッドランプ装置に
おいて、内側における取り付け強度が外側における取り
付け強度よりも相対的に小さいことを特徴とする。
に構成されている。本発明に係る車両のヘッドランプ装
置は、ヘッドランプ本体を車体の車幅方向の外側と内輪
とで車体に対して取り付ける車両のヘッドランプ装置に
おいて、内側における取り付け強度が外側における取り
付け強度よりも相対的に小さいことを特徴とする。
【0014】本発明の好ましい実施態様においては、車
体の前方中央部分の車両後方への変形により内側取り付
け部が車体から分断されるように構成される。本発明の
好ましい実施態様においては、車体の前方中央部分の車
両後方への変形により内側取り付け部が車体との係合を
維持しつつ車体から変位するように構成される。
体の前方中央部分の車両後方への変形により内側取り付
け部が車体から分断されるように構成される。本発明の
好ましい実施態様においては、車体の前方中央部分の車
両後方への変形により内側取り付け部が車体との係合を
維持しつつ車体から変位するように構成される。
【0015】本発明の好ましい実施態様においては、内
側取り付け部には所定値以上の荷重によって破断する分
離促進部が形成される。本発明の好ましい実施態様にお
いては、内側取り付け部には、所定値以上の荷重によっ
て変形し、該内側取り付け部の車体からの変位を促進さ
せる変形部が形成される。
側取り付け部には所定値以上の荷重によって破断する分
離促進部が形成される。本発明の好ましい実施態様にお
いては、内側取り付け部には、所定値以上の荷重によっ
て変形し、該内側取り付け部の車体からの変位を促進さ
せる変形部が形成される。
【0016】
【作用】本発明に係るヘッドランプ装置においては、内
側取り付け部の取り付け強度が外側取り付け部の取り付
け強度よりも小さくなるように形成されている。このた
め、車両がその前面中央において一定値以上の大きな荷
重を受けた場合、ヘッドランプはその内側取り付け部に
おいて最初に車体から分断される。分断以後において
は、内側取り付け部の変形は外側取り付け部まで波及す
ることがなくなり、ヘッドランプの外側取り付け部まで
もが車体から分断されることがなくなる。ヘッドランプ
はその外側取り付け部においてのみ車体に係合すること
になるが、ヘッドランプが車体から外れることはなく、
まして、慣性力の作用により車体から飛び出すこともな
い。
側取り付け部の取り付け強度が外側取り付け部の取り付
け強度よりも小さくなるように形成されている。このた
め、車両がその前面中央において一定値以上の大きな荷
重を受けた場合、ヘッドランプはその内側取り付け部に
おいて最初に車体から分断される。分断以後において
は、内側取り付け部の変形は外側取り付け部まで波及す
ることがなくなり、ヘッドランプの外側取り付け部まで
もが車体から分断されることがなくなる。ヘッドランプ
はその外側取り付け部においてのみ車体に係合すること
になるが、ヘッドランプが車体から外れることはなく、
まして、慣性力の作用により車体から飛び出すこともな
い。
【0017】
【実施例】本発明の第一の実施例を図1乃至図3に示
す。以下、特に断らない限り、図15に示した部材と同
一の符号を付した部材は同一のものを表すものとする。
ヘッドランプ取り付け部6の内側取り付け部8の表面部
8Aには、ボルト取り付け用貫通孔8B,8Cと同心
に、表面部8Aから車両の後方に向かって延びる円筒状
のボス13が形成されている。内側取り付け部8はこの
ボス13においてワッシャー14を介してボルト12に
よりセンターシュラウド3に取り付けられている。
す。以下、特に断らない限り、図15に示した部材と同
一の符号を付した部材は同一のものを表すものとする。
ヘッドランプ取り付け部6の内側取り付け部8の表面部
8Aには、ボルト取り付け用貫通孔8B,8Cと同心
に、表面部8Aから車両の後方に向かって延びる円筒状
のボス13が形成されている。内側取り付け部8はこの
ボス13においてワッシャー14を介してボルト12に
よりセンターシュラウド3に取り付けられている。
【0018】図2に示すように、ワッシャー14にはボ
ルト取り付け用貫通孔8B,8Cとほぼ同心に環状の溝
15が設けられており、この溝15においてワッシャー
14の強度は溝15以外の部分よりも低下している。図
3は図1のA−A線で切断した場合のボス13の断面図
である。ボス13はその中心にボルト12の貫通孔8B
が形成されているとともに、この貫通孔8Bと同心にほ
ぼ環状の中空部17が形成されている。この中空部17
には4個の細い連結路18が渡されており、中空部17
の外側の中実部分13Aと中空部17の内側の中実部分
13Bとを連結している。連結路18は一定以上の荷重
が作用すると分断されるような強度を有している。以上
の溝15及び中空部17が分離促進部を形成する。
ルト取り付け用貫通孔8B,8Cとほぼ同心に環状の溝
15が設けられており、この溝15においてワッシャー
14の強度は溝15以外の部分よりも低下している。図
3は図1のA−A線で切断した場合のボス13の断面図
である。ボス13はその中心にボルト12の貫通孔8B
が形成されているとともに、この貫通孔8Bと同心にほ
ぼ環状の中空部17が形成されている。この中空部17
には4個の細い連結路18が渡されており、中空部17
の外側の中実部分13Aと中空部17の内側の中実部分
13Bとを連結している。連結路18は一定以上の荷重
が作用すると分断されるような強度を有している。以上
の溝15及び中空部17が分離促進部を形成する。
【0019】ワッシャー14の溝15は、ワッシャー1
4を介してボルト12によりボス13をセンターシュラ
ウド3に取り付けたとき、ワッシャー14の溝15が中
空部17上に位置するように形成されている。車両がそ
の前面中央部において大きな荷重を受けると、センター
シュラウド3及びその付近のシュラウドアッパーパネル
2及びシュラウドロアーパネル(図示せず)の部分が車
両後方に向かって変形する。この際、ボス13を固定し
ているセンターシュラウド3が車両後方へ変位するのに
対して、ヘッドランプ4の一部である内側取り付け部8
は慣性力の作用を受けて前方へ進もうとする。このた
め、ワッシャー14は車両の前方に向かう押圧力を受け
る。車両の速度が大きい場合には、車両が受ける荷重も
大きく、ひいては、センターシュラウド3が後方に変位
しようとする力が大きい。さらには、ボス13に作用す
る前方への慣性力も車両の速度に応じて大きくなるた
め、これら双方の力の和がワッシャー14の溝15の強
度を超えることがある。このような場合には、ワッシャ
ー14は溝15において分断され、溝15よりも外側の
ワッシャー14の部分14Aが外れる。この状態では、
まだ、ワッシャー14の溝15の内側部分14Bによっ
てボス13は押さえられているが、ボス13の4個の連
結路18の強度も大きくはないため、ボス13に作用す
る前方への慣性力に負けて4個の連結路18も分断され
る。
4を介してボルト12によりボス13をセンターシュラ
ウド3に取り付けたとき、ワッシャー14の溝15が中
空部17上に位置するように形成されている。車両がそ
の前面中央部において大きな荷重を受けると、センター
シュラウド3及びその付近のシュラウドアッパーパネル
2及びシュラウドロアーパネル(図示せず)の部分が車
両後方に向かって変形する。この際、ボス13を固定し
ているセンターシュラウド3が車両後方へ変位するのに
対して、ヘッドランプ4の一部である内側取り付け部8
は慣性力の作用を受けて前方へ進もうとする。このた
め、ワッシャー14は車両の前方に向かう押圧力を受け
る。車両の速度が大きい場合には、車両が受ける荷重も
大きく、ひいては、センターシュラウド3が後方に変位
しようとする力が大きい。さらには、ボス13に作用す
る前方への慣性力も車両の速度に応じて大きくなるた
め、これら双方の力の和がワッシャー14の溝15の強
度を超えることがある。このような場合には、ワッシャ
ー14は溝15において分断され、溝15よりも外側の
ワッシャー14の部分14Aが外れる。この状態では、
まだ、ワッシャー14の溝15の内側部分14Bによっ
てボス13は押さえられているが、ボス13の4個の連
結路18の強度も大きくはないため、ボス13に作用す
る前方への慣性力に負けて4個の連結路18も分断され
る。
【0020】このようにして、ワッシャー14の溝15
及びボス13の4個の連結路18が分断されると、ボス
13はワッシャー14からの支持を失うため、ボス13
はその内側の中実部分13Bを残して外側の中実部分1
3Aだけが外側に抜け出ることとなり、ひいては、ボス
13はセンターシュラウド3から分断される。以上のよ
うにして、ヘッドランプ4はその内側取り付け部8にお
いて車体(すなわち、センターシュラウド3)から離脱
する。これにより、内側取り付け部8の後方への変位が
外側取り付け部7に波及せず、外側取り付け部7も車体
から分断されることがなくなる。すなわち、ヘッドラン
プ4は外側取り付け部7においてのみ車体(すなわち、
フロントフェンダー1)に支持されることになるが、車
体から外れて前方に飛び出すことがなくなる。
及びボス13の4個の連結路18が分断されると、ボス
13はワッシャー14からの支持を失うため、ボス13
はその内側の中実部分13Bを残して外側の中実部分1
3Aだけが外側に抜け出ることとなり、ひいては、ボス
13はセンターシュラウド3から分断される。以上のよ
うにして、ヘッドランプ4はその内側取り付け部8にお
いて車体(すなわち、センターシュラウド3)から離脱
する。これにより、内側取り付け部8の後方への変位が
外側取り付け部7に波及せず、外側取り付け部7も車体
から分断されることがなくなる。すなわち、ヘッドラン
プ4は外側取り付け部7においてのみ車体(すなわち、
フロントフェンダー1)に支持されることになるが、車
体から外れて前方に飛び出すことがなくなる。
【0021】図4は本発明の第二の実施例を示してい
る。この第二の実施例においては、ヘッドランプ4の内
側取り付け部8の表面部8Aに相当する部分が蛇腹状部
分20(この蛇腹状部分20が変形部に相当する)とし
て形成されている。この蛇腹状部分20は弾力性ある材
料により形成されており、ある程度伸縮し得るようにな
っている。本実施例においては、蛇腹状部分20はゴム
変性ポリプロピレン(例えば、バンパーの表皮に使用さ
れる材料)から形成されている。
る。この第二の実施例においては、ヘッドランプ4の内
側取り付け部8の表面部8Aに相当する部分が蛇腹状部
分20(この蛇腹状部分20が変形部に相当する)とし
て形成されている。この蛇腹状部分20は弾力性ある材
料により形成されており、ある程度伸縮し得るようにな
っている。本実施例においては、蛇腹状部分20はゴム
変性ポリプロピレン(例えば、バンパーの表皮に使用さ
れる材料)から形成されている。
【0022】このように、内側取り付け部8の表面部8
Aに相当する部分を伸縮性ある蛇腹部分20として形成
することにより、車両がその前面中央に大きな荷重を受
けたために、内側取り付け部8を固定しているセンター
シュラウド3が車両後方に変位し、ヘッドランプ4が慣
性力の作用を受けて前方に変位しようとした場合に、蛇
腹状部分20が伸長する。このため、内側取り付け部8
の後方への変位は蛇腹状部分20において吸収され、外
側取り付け部7には伝達されず、ヘッドランプ4が外側
取り付け部7において車体(すなわち、フロントフェン
ダー1)から分断されることがなくなり、ひいては、ヘ
ッドランプ4が車体から外れることもなくなる。
Aに相当する部分を伸縮性ある蛇腹部分20として形成
することにより、車両がその前面中央に大きな荷重を受
けたために、内側取り付け部8を固定しているセンター
シュラウド3が車両後方に変位し、ヘッドランプ4が慣
性力の作用を受けて前方に変位しようとした場合に、蛇
腹状部分20が伸長する。このため、内側取り付け部8
の後方への変位は蛇腹状部分20において吸収され、外
側取り付け部7には伝達されず、ヘッドランプ4が外側
取り付け部7において車体(すなわち、フロントフェン
ダー1)から分断されることがなくなり、ひいては、ヘ
ッドランプ4が車体から外れることもなくなる。
【0023】図5は上記の第二の実施例の変形例であ
る。この変形例においては、蛇腹状部分20の各湾曲面
の間に薄肉のリブ21が形成されている。このリブ21
は、図6に示すように、厚さの薄い平面状をなしてい
る。各リブ21の上面および下面の中央には車両の前後
方向に延びる切り込み22が形成されており、この切り
込み22の部分においてリブ21の強度が低下してい
る。
る。この変形例においては、蛇腹状部分20の各湾曲面
の間に薄肉のリブ21が形成されている。このリブ21
は、図6に示すように、厚さの薄い平面状をなしてい
る。各リブ21の上面および下面の中央には車両の前後
方向に延びる切り込み22が形成されており、この切り
込み22の部分においてリブ21の強度が低下してい
る。
【0024】上記のように、センターシュラウド3が車
両後方に変形し、ヘッドランプ4が前方へ向かう慣性力
を受けると、まず、リブ21が順次破壊され、次いで、
蛇腹状部分20が伸長することになるので、蛇腹状部分
20を延ばす力の量をある程度制御することが可能にな
る。図7乃至図9は本発明の第三の実施例を示す。図8
に示すように、センターシュラウド3の表面にはプラス
ティックなどの弾力性ある材料からなるプレート24が
張り付けられている。このプレート24には、ヘッドラ
ンプ4の内側取り付け部8のボルト取り付け用貫通孔8
B,8Cに対応する位置に各々ボルト25が固定されて
いる。ヘッドランプ4の内側取り付け部8はボルト取り
付け用貫通孔8B,8Cをボルト25に通し、ナット
(図示せず)をボルト25に締め付けることにより、セ
ンターシュラウド3に固定される。
両後方に変形し、ヘッドランプ4が前方へ向かう慣性力
を受けると、まず、リブ21が順次破壊され、次いで、
蛇腹状部分20が伸長することになるので、蛇腹状部分
20を延ばす力の量をある程度制御することが可能にな
る。図7乃至図9は本発明の第三の実施例を示す。図8
に示すように、センターシュラウド3の表面にはプラス
ティックなどの弾力性ある材料からなるプレート24が
張り付けられている。このプレート24には、ヘッドラ
ンプ4の内側取り付け部8のボルト取り付け用貫通孔8
B,8Cに対応する位置に各々ボルト25が固定されて
いる。ヘッドランプ4の内側取り付け部8はボルト取り
付け用貫通孔8B,8Cをボルト25に通し、ナット
(図示せず)をボルト25に締め付けることにより、セ
ンターシュラウド3に固定される。
【0025】図7に示すように、プレート24には、ボ
ルト25の周囲に螺旋状の溝26が形成されている。こ
の溝26が形成されている位置においては、図8に示す
ように、プレート24の厚さが薄くなっており、このた
め、溝26の位置においてプレート24の強度が低下し
ている。車両がその前面中央において大きな荷重を受
け、センターシュラウド3が車両後方に変形し、ヘッド
ランプ4が前方へ向かう慣性力を受けると、プレート2
4が溝26において破断する。センターシュラウド3の
車両後方への変位に伴い、図9に示すように、螺旋状の
溝26に沿って破断したプレート24はコイル状に延び
る。このため、内側取り付け部8の後方への変位はコイ
ル状に延びたプレート24において吸収され、外側取り
付け部7には伝達されず、ヘッドランプ4が外側取り付
け部7において車体(すなわち、フロントフェンダー
1)から分断されることがなくなり、ひいては、ヘッド
ランプ4が車体から外れることもなくなる。
ルト25の周囲に螺旋状の溝26が形成されている。こ
の溝26が形成されている位置においては、図8に示す
ように、プレート24の厚さが薄くなっており、このた
め、溝26の位置においてプレート24の強度が低下し
ている。車両がその前面中央において大きな荷重を受
け、センターシュラウド3が車両後方に変形し、ヘッド
ランプ4が前方へ向かう慣性力を受けると、プレート2
4が溝26において破断する。センターシュラウド3の
車両後方への変位に伴い、図9に示すように、螺旋状の
溝26に沿って破断したプレート24はコイル状に延び
る。このため、内側取り付け部8の後方への変位はコイ
ル状に延びたプレート24において吸収され、外側取り
付け部7には伝達されず、ヘッドランプ4が外側取り付
け部7において車体(すなわち、フロントフェンダー
1)から分断されることがなくなり、ひいては、ヘッド
ランプ4が車体から外れることもなくなる。
【0026】本第三実施例にはおいては、螺旋状の溝2
6をセンターシュラウド3に取り付けられたプレート2
4に設けたが、ヘッドランプ4の内側取り付け部8の方
に螺旋状の溝26を形成することもできる。図10及び
図11はこの変形例の構成を示す。図10はヘッドラン
プ4のヘッドランプ取り付け部6を裏側から見た場合の
斜視図であり、図11は図10のC−C線における断面
図である。この変形例において、内側取り付け部8の表
面部8Aにおいて上下方向に並んで形成された二つのボ
ルト取り付け用貫通孔8B,8Cの周囲には螺旋状の溝
26が各々形成されている。図11に示すように、ヘッ
ドランプ4はその内側取り付け部8において、ボルト1
2を介してセンターシュラウド3に取り付けられてい
る。
6をセンターシュラウド3に取り付けられたプレート2
4に設けたが、ヘッドランプ4の内側取り付け部8の方
に螺旋状の溝26を形成することもできる。図10及び
図11はこの変形例の構成を示す。図10はヘッドラン
プ4のヘッドランプ取り付け部6を裏側から見た場合の
斜視図であり、図11は図10のC−C線における断面
図である。この変形例において、内側取り付け部8の表
面部8Aにおいて上下方向に並んで形成された二つのボ
ルト取り付け用貫通孔8B,8Cの周囲には螺旋状の溝
26が各々形成されている。図11に示すように、ヘッ
ドランプ4はその内側取り付け部8において、ボルト1
2を介してセンターシュラウド3に取り付けられてい
る。
【0027】この変形例においても、センターシュラウ
ド3が車両後方に変位し、ヘッドランプ4に所定値以上
の前方への慣性力が作用すると、内側取り付け部8の表
面部8Aが溝26において破断する。これによって、表
面部8Aは各貫通孔8B,8Cの周囲の、ボルト12に
より押圧されている部分8Dだけを残して、螺旋状溝2
6が形成されている他の表面部8Aの部分のみがコイル
状に延び、ヘッドランプ4の前方への変位を可能にす
る。ヘッドランプ4が前方へ変位することにより、内側
取り付け部8の変形は外側取り付け部7には伝達され
ず、ヘッドランプ4が外側取り付け部7において車体
(すなわち、フロントフェンダー1)から分断されるこ
とがなくなり、ひいては、ヘッドランプ4が車体から外
れることもなくなる。
ド3が車両後方に変位し、ヘッドランプ4に所定値以上
の前方への慣性力が作用すると、内側取り付け部8の表
面部8Aが溝26において破断する。これによって、表
面部8Aは各貫通孔8B,8Cの周囲の、ボルト12に
より押圧されている部分8Dだけを残して、螺旋状溝2
6が形成されている他の表面部8Aの部分のみがコイル
状に延び、ヘッドランプ4の前方への変位を可能にす
る。ヘッドランプ4が前方へ変位することにより、内側
取り付け部8の変形は外側取り付け部7には伝達され
ず、ヘッドランプ4が外側取り付け部7において車体
(すなわち、フロントフェンダー1)から分断されるこ
とがなくなり、ひいては、ヘッドランプ4が車体から外
れることもなくなる。
【0028】図12及び図13は本発明の第四の実施例
を示す。図12はヘッドランプ4を前方から見た場合の
斜視図、図13は図12のD−D線における断面図であ
る。図13の断面図に示すように、本実施例におけるヘ
ッドランプ4の内側取り付け部8には、表面部8Aに連
続して、表面部8Aから車両前方に延びるL字形のハウ
ジング28が形成されている。
を示す。図12はヘッドランプ4を前方から見た場合の
斜視図、図13は図12のD−D線における断面図であ
る。図13の断面図に示すように、本実施例におけるヘ
ッドランプ4の内側取り付け部8には、表面部8Aに連
続して、表面部8Aから車両前方に延びるL字形のハウ
ジング28が形成されている。
【0029】本実施例においては、上下方向に並ぶ二つ
のボルト取り付け用貫通孔8B,8Cは車幅方向に延び
る長孔として形成されており、この長孔状の貫通孔8
B,8Cは表面部8Aとハウンジグ28との境界に位置
するハウジング28の基端まで延びている。さらに、ハ
ウジング28の車両の前後方向に延びる側壁28Aには
二つのボルト取り付け用貫通孔8B,8Cと連続して二
つの長孔状の開口部29が形成されている。これら二つ
の長孔状開口部29の高さ(車両の前後方向における長
さ)は、ボルト取り付け用貫通孔8B,8Cにボルト1
2を取り付けたときにボルト12のヘッドの最上位置よ
りも高くなるように設定されている。
のボルト取り付け用貫通孔8B,8Cは車幅方向に延び
る長孔として形成されており、この長孔状の貫通孔8
B,8Cは表面部8Aとハウンジグ28との境界に位置
するハウジング28の基端まで延びている。さらに、ハ
ウジング28の車両の前後方向に延びる側壁28Aには
二つのボルト取り付け用貫通孔8B,8Cと連続して二
つの長孔状の開口部29が形成されている。これら二つ
の長孔状開口部29の高さ(車両の前後方向における長
さ)は、ボルト取り付け用貫通孔8B,8Cにボルト1
2を取り付けたときにボルト12のヘッドの最上位置よ
りも高くなるように設定されている。
【0030】車両がその前面中央に大きな荷重を受け、
センターシュラウド3が車両後方に向かって変位する場
合を想定する。センターシュラウド3の車両後方への変
位に伴い、ヘッドランプ4をその内側取り付け部8にお
いてセンターシュラウド3に固定しているボルト12も
車両後方に変位する。このとき、ボルト12はセンター
シュラウド3に引っ張られ、長孔状のボルト取り付け用
貫通孔8B,8Cに沿って表面部8A上を摺動しなが
ら、図13の矢印X方向に向かって移動する。ハウジン
グ28の側壁28Aに設けられている長孔状開口部29
の高さはボルト12のヘッドよりも高く設定されている
ので、ボルト12は開口部29を通り抜けて矢印X方向
に移動する。
センターシュラウド3が車両後方に向かって変位する場
合を想定する。センターシュラウド3の車両後方への変
位に伴い、ヘッドランプ4をその内側取り付け部8にお
いてセンターシュラウド3に固定しているボルト12も
車両後方に変位する。このとき、ボルト12はセンター
シュラウド3に引っ張られ、長孔状のボルト取り付け用
貫通孔8B,8Cに沿って表面部8A上を摺動しなが
ら、図13の矢印X方向に向かって移動する。ハウジン
グ28の側壁28Aに設けられている長孔状開口部29
の高さはボルト12のヘッドよりも高く設定されている
ので、ボルト12は開口部29を通り抜けて矢印X方向
に移動する。
【0031】このように、センターシュラウド3が車両
後方に向かって変位すると、最初はヘッドランプ4もあ
る程度センターシュラウド3に引っ張られて車両後方に
変位するが、センターシュラウド3の変位量が大きくな
ると、ボルト12のみが開口部29を通り抜けて矢印X
方向に移動し、ヘッドランプ4の内側取り付け部8はそ
れ以上車両後方に変位しなくなる。このため、内側取り
付け部8の後方への変位はそれ以上ヘッドランプ4の外
側取り付け部7には伝達されず、ヘッドランプ4が外側
取り付け部7において車体(すなわち、フロントフェン
ダー1)から分断されることがなくなり、ひいては、ヘ
ッドランプ4が車体から外れることもなくなる。
後方に向かって変位すると、最初はヘッドランプ4もあ
る程度センターシュラウド3に引っ張られて車両後方に
変位するが、センターシュラウド3の変位量が大きくな
ると、ボルト12のみが開口部29を通り抜けて矢印X
方向に移動し、ヘッドランプ4の内側取り付け部8はそ
れ以上車両後方に変位しなくなる。このため、内側取り
付け部8の後方への変位はそれ以上ヘッドランプ4の外
側取り付け部7には伝達されず、ヘッドランプ4が外側
取り付け部7において車体(すなわち、フロントフェン
ダー1)から分断されることがなくなり、ひいては、ヘ
ッドランプ4が車体から外れることもなくなる。
【0032】図14は本発明の第五の実施例を示す。本
実施例においては、センターシュラウド3のボルト取り
付け用ネジ孔11を囲んでU字形の切り込み30が設け
られている。「U」字の開口部30Aは、図14に示す
ように車幅方向内側を向いていてもよいし、あるいは、
他のいかなる方向を向いていてもよい。センターシュラ
ウド3が車両後方に向かって変位するとともに、ヘッド
ランプ4が前方への慣性力を受けると、センターシュラ
ウド3のU字形切り込み30が設けられている部分は開
口部30Aを基端として前方へ折れ曲がる。これによっ
て、センターシュラウド3は車両後方へ変位するが、ヘ
ッドランプ4はほぼ元の位置から変位しない。たとえ、
センターシュラウド3に引っ張られて後方へ変位したと
しても、U字形切り込み部分30の折れ曲がりの作用に
より、その変位は最小限に抑えられる。このため、内側
取り付け部8の後方への変位はヘッドランプ4の外側取
り付け部7には伝達されず、ヘッドランプ4が外側取り
付け部7において車体(すなわち、フロントフェンダー
1)から分断されることがなくなり、ひいては、ヘッド
ランプ4が車体から外れることもなくなる。
実施例においては、センターシュラウド3のボルト取り
付け用ネジ孔11を囲んでU字形の切り込み30が設け
られている。「U」字の開口部30Aは、図14に示す
ように車幅方向内側を向いていてもよいし、あるいは、
他のいかなる方向を向いていてもよい。センターシュラ
ウド3が車両後方に向かって変位するとともに、ヘッド
ランプ4が前方への慣性力を受けると、センターシュラ
ウド3のU字形切り込み30が設けられている部分は開
口部30Aを基端として前方へ折れ曲がる。これによっ
て、センターシュラウド3は車両後方へ変位するが、ヘ
ッドランプ4はほぼ元の位置から変位しない。たとえ、
センターシュラウド3に引っ張られて後方へ変位したと
しても、U字形切り込み部分30の折れ曲がりの作用に
より、その変位は最小限に抑えられる。このため、内側
取り付け部8の後方への変位はヘッドランプ4の外側取
り付け部7には伝達されず、ヘッドランプ4が外側取り
付け部7において車体(すなわち、フロントフェンダー
1)から分断されることがなくなり、ひいては、ヘッド
ランプ4が車体から外れることもなくなる。
【0033】
【発明の効果】本発明に係るヘッドランプ装置は、車両
がその前面において大きな荷重を受けたような場合であ
っても、ワイヤーなどの新たな部品を必要とすることな
く、ヘッドランプが車体から外れ、前方に飛び出すこと
を防止することができる。
がその前面において大きな荷重を受けたような場合であ
っても、ワイヤーなどの新たな部品を必要とすることな
く、ヘッドランプが車体から外れ、前方に飛び出すこと
を防止することができる。
【図1】本発明の第一実施例の断面図である。
【図2】図1を正面から見たときの平面図である。
【図3】図1のA−A線における断面図である。
【図4】本発明の第二の実施例の概略図である。
【図5】第二の実施例の変形例の概略図である。
【図6】図5を正面から見たときの正面図である。
【図7】本発明の第三の実施例の概略図である。
【図8】図7のB−B線における断面図である。
【図9】第三の実施例の作動状態を示す概略図である。
【図10】第三の実施例の変形例の斜視図である。
【図11】図10のC−C線における断面図である。
【図12】本発明の第四の実施例の斜視図である。
【図13】図12のD−D線における断面図である。
【図14】本発明の第五の実施例の概略図である。
【図15】従来のヘッドランプ装置の分解斜視図であ
る。
る。
1 フロントフェンダー 3 センターシュラウド 4 ヘッドランプ 5 ヘッドランプ本体 6 ヘッドランプ取り付け部 7 外側取り付け部 8 内側取り付け部 13 ボス 14 ワッシャー 15 溝 17 中空部 18 連結路 20 蛇腹状部分 21 リブ 24 プレート 26 溝 28 ハウジング 29 開口部 30 切り込み
Claims (5)
- 【請求項1】 ヘッドランプ本体を車体の車幅方向の外
側と内輪とで車体に対して取り付ける車両のヘッドラン
プ装置において、内側における取り付け強度が外側にお
ける取り付け強度よりも相対的に小さいことを特徴とす
る車両のヘッドランプ装置。 - 【請求項2】 前記車体の前方中央部分の車両後方への
変形により内側取り付け部が前記車体から分断されるよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1に記載の
車両のヘッドランプ装置。 - 【請求項3】 前記車体の前方中央部分の車両後方への
変形により内側取り付け部が前記車体との係合を維持し
つつ前記車体から変位するように構成されていることを
特徴とする請求項1に記載の車両のヘッドランプ装置。 - 【請求項4】 前記内側取り付け部には所定値以上の荷
重によって破断する分離促進部が形成されていることを
特徴とする請求項2に記載の車両のヘッドランプ装置。 - 【請求項5】 前記内側取り付け部には、所定値以上の
荷重によって変形し、該内側取り付け部の前記車体から
の変位を促進させる変形部が形成されていることを特徴
とする請求項3に記載の車両のヘッドランプ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11667593A JPH06321002A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 車両のヘッドランプ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11667593A JPH06321002A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 車両のヘッドランプ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06321002A true JPH06321002A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14693104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11667593A Pending JPH06321002A (ja) | 1993-05-19 | 1993-05-19 | 車両のヘッドランプ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06321002A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1127739A3 (en) * | 2000-02-23 | 2003-07-30 | Mazda Motor Corporation | Vehicle lamp device supporting structure |
EP1655173A1 (de) | 2004-11-05 | 2006-05-10 | Peguform Gmbh | Kraftfahrzeug mit einer energieabsorbierenden Vorderwagenstruktur sowie Scheinwerfer für ein derartiges Kraftfahrzeug |
JP2012071818A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-04-12 | Mazda Motor Corp | 車両の前部構造 |
US10618455B2 (en) * | 2016-12-30 | 2020-04-14 | Valeo North America, Inc. | Tunable impact feature in automotive lamps |
-
1993
- 1993-05-19 JP JP11667593A patent/JPH06321002A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1127739A3 (en) * | 2000-02-23 | 2003-07-30 | Mazda Motor Corporation | Vehicle lamp device supporting structure |
EP1655173A1 (de) | 2004-11-05 | 2006-05-10 | Peguform Gmbh | Kraftfahrzeug mit einer energieabsorbierenden Vorderwagenstruktur sowie Scheinwerfer für ein derartiges Kraftfahrzeug |
DE102004054020A1 (de) * | 2004-11-05 | 2006-05-18 | Peguform Gmbh | Scheinwerfergehäuse |
JP2012071818A (ja) * | 2010-09-01 | 2012-04-12 | Mazda Motor Corp | 車両の前部構造 |
US10618455B2 (en) * | 2016-12-30 | 2020-04-14 | Valeo North America, Inc. | Tunable impact feature in automotive lamps |
US11312290B2 (en) | 2016-12-30 | 2022-04-26 | Valeo North America, Inc. | Tunable impact feature in automotive lamps |
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